コート・ドール
電話:03−3455−5145 住所:東京都港区三田5−2−18 三田ハウス1階 定休日は月曜。
ランチ:1200:〜14:00 ディナー:18:00〜21:00
地下鉄白金高輪から約500メートル。4番出口を出て、首都高方面へ。高架をくぐる直前の道を右へ。道なりにいった右手のマンション1階。
2009年6月
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東京のフランス料理の老舗。何からなにまでクラシックなレストラン。
食べたもの
アミューズ◎赤ピーマンのムース フレッシュ・トマト・ソース
前菜1◎季節の野菜の煮込み冷製 コリアンダーの香り
前菜2◎サヤインゲンのサラダ フォア・グラと共に
魚料理◎鹿児島阿久根産ヤガラのロースト エシャロットソース
肉料理◎ハンガリー産キジ胸肉のロースト パプリカソース
チーズ◎コンテとエポワス
デザート◎ルバーブのスフレ
小菓子◎小菓子
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メモ
- 9年ぶり、3回目の訪問。
お店については紹介するまでもないくらい有名な、東京の老舗フランス料理店。
ディナーにコース料理はなく、アラカルトのみ。前菜は4種類、3150円〜4200円。魚料理は3種類、4200円〜5775円。肉料理は4種類、4725円〜6300円。デザートは5種類、1260円〜1575円。
これにサーヴィス料10%が加わる。
前菜、メイン、デザートそれぞれ1品ずつが適量とのことだが、それだけだと少々さびしい。どれも二人でシェアできるとのことで、サーヴィスの松下さんのサジェスチョンにより(二人で)前菜2品、魚料理、肉料理それぞれ1品ずつを注文。後にチーズも。
前菜の選択に迷って相談したところ、有名料理「赤ピーマンのムース」をアミューズとして出していただいた。このように融通の利くところはありがたい。
- 料理もお店の雰囲気も、良くも悪くも、どれもクラシック。
赤ピーマンのムースは生クリームたっぷりで、ある意味ヌーヴェルキュイジーヌ以前の料理みたい。魚料理のソースもおいしいが、バターたっぷり。デザートは少したつとしぼんでしまうスフレが多いなか、ぐっすりと中身が詰まっていて個人的には好感。
びっくりするような料理はなく、普通のおいしさ。
20世紀(末まで)の本場のフランス料理(それもHaute cuisine)をしっかりと守り続けているところがこのお店の最大のメリット。いまのフランス料理を多少知っている身からすると、「とても洗練された日本の洋食」。カレーライスが日本食であるのと同じ。ネギのおかげでラーメンの味っぽかった肉料理で特にそれを感じた。ちなみにチーズの状態はとてもよかった。もちろんフランスもの。
- ワインリストはフランス産のみ。これも「20世紀末の日本にあった本物のフランス料理店」らしい。
しかも一定レヴェル以上の銘柄のみで、(回転が早いからか)比較的最近仕入れたものが多く、ほとんどが1万円台後半以上という強気のリスト。
老舗なので昔安い時に仕入れた銘酒を期待したが、それは無理。現在の相場(仕入れ値)×3という価格。
客層が求めていないのだろうから口を挟むべきではないが、今では南仏やスペイン、チリ産などにたくさんある、安くておいしいワインを用意しようという気は全くなし。
ワイン好きの友達と長考して選んだので、相対的には安く状態のよいワインを飲めたが、ワインに詳しくない人には辛いリスト。あえていえばNVシャンパーニュがねらい目。
- このお店について批判めいたことを書くのはタヴーっぽい雰囲気があるなか敢えて思いきって言う。斉須シェフは精神論が好きなガンコ親父タイプなのでは?
著書では味の微調整をおこなっているというが、それでも20年以上前のフランス修行時代の料理を21世紀のいま食べるとタイムトラヴェルな気分。まるで味の博物館。
「いつまでも変わらないこの味が好き」な人にとってはたまらない店というのもよく理解できる。
- 会計は二人で57057円。内訳は前菜1(3800円)+前菜2(4000円)+魚料理(4000円)+肉料理(4500円)+チーズ(1500円×2)+デザート(1200円×2)+ティザンヌ(600円×2)+シャンパーニュ(9500円)+赤ワイン(13000円)+食後酒1(トケイ2200円)+食後酒2(ポート1800円)+サーヴィス料10%(4940円)+税(2717円)
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