ワインに目覚めて12年。
おいしいワインを飲んでみたい。味わってみたいという一途な心。
自己流・極主観的に飲んで感じたことを記していきますので、おかしなところなどあったら教えて下さい。
お手紙待ってます!
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評価の一応の目安は、
・・・探してでも買うべし ・・・売ってたら買うべし ・・・お金があったら買うべし
・・・飲みたい日なら買うべし ・・・買うべからず
6月30日
Panul 2008/Colchagua Valley/Vinedos Errazuriz Ovalle(パニール/コルチャガ・ヴァリ/ビネドス・エラスリス・オバリェ)
チリの赤。最近は濃さだけで売るのではなく、ヴォリュームはミディアムにおさえて味で勝負する系のものも結構ある。これもその一つ。品種はカルメネール。もちろん荒削りだけどちゃんと味わうと果実味たっぷりだしごつごつした岩のニュアンスもある。新酒なのにしっとりと落ち着いているし。当然ながら値段以上の価値はあり余るほどある。71点。うきうきワインの玉手箱で711円(2009/6/18)。
6月28日
Blanc de Blanck 2006/Paul/Blanck/Alsace(ブラン・ドゥ・ブラン/ポール・ブランク/アルザス)
スクリューキャップのAOCアルザスの白。コルマールの側とは書いてあるけれど、品種の記載はなし。オリーブオイルの弾力さのような柔らかい張りつめ方。はっきりとわかる個性はない味なので、消去法でリースリング?69点。ワイン&地酒TODAで1428円(2009/2/27)。
6月25日
Fort de Rauzan/Cremant de Bordeaux(フォール・ドゥ・ロザン/クレマン・ドゥ・ボルドー)
色は薄いのに、泡がなくなって白ワインとして飲んでもいけそうな酸味と砂利っぽさ。白い花の香りとか、ある意味典型的なボルドーのクレマン。72点。うきうきワインの玉手箱で3本セット4179円。単品だと2079円(2009/6/15)。いま調べてこんな高いのにびっくり。1500円くらいだと「安くておいしい」と思えるんだけど。
6月24日
River Crest/California(リヴァー・クレスト/カリフォルニア)
紙パックのカリフォルニアワイン。白は質の悪さを甘さで補うような感じ。赤はチリっぽく、地味でレンガテイスト。赤は飲み放題で出されるものとしてはいい選択。白55点、赤65点。渋谷の薬膳美肌しゃぶしゃぶ五色火鍋で食事込み6000円。
6月23日
Bouquet d'Or/Maurice Brunet(ブーケ・ドール/モリス・ブリュネ)
暑くなってきたので泡ものが欲しいところだけど、シャンパーニュは10000円近くなるのでヴァン・ムスを所望すると出されたのがこれ。品種はシュナンブラン、コロンバール、ユニブラン。はじめシュワーっと泡がたつが弱め。味は平板で軽いだけど、酸と苦味があるのでバランスを保っているという感じ。70点。白金のレストランシェ・トモで6300円。
Bourgogne Pinot Noir 2006/Michel Picard(ブルゴーニュ・ピノ・ノワール/ミシェル・ピカール)
ワインリストは6000円台、7000円台という感じで価格別。ACブルがあるので選択。ピカールはボーヌが本拠地のネゴシアンかつ、白の生産者。抜栓直後は薄めの厚紙のような固さと収斂味があり「貧乏くじ」を引いたかなと思いつつ、時間がたてば変わるはずと念じていると開いてきた。明るさ、春のお花畑の香り、優美さなど、若いブルゴーニュの利点がよく出てきたので満足。72点。シェ・トモで6300円。
6月20日
Carles Andreu/Cava(カルレス・アンドル/カバ)
去年「発見」したスペインのスパークリング。ナッツや中ざら糖をかなり焦がしたような香ばしい香り。酸と苦味のバランスもよく、はっきりとした個性をもつカバ。そこそこクリーミーでふくらみもある。値段もそれなりだが、中身はむしろシャンパーニュと比べるべき高レヴェル。だから「高いカバ」というより「シャンパーニュより1000円以上安く飲める」と肯定的に考えられる。80点。うきうきワインの玉手箱で1869円(2009/6/15)。
6月18日
Les Auzines 'Fleurs de garrigues' 2005/Corbieres(レ・ゾズィーヌ・フルー・ドゥ・ガリグ/コルビエール)
はじめあれ?と思ったが、ゆっくりと開くスロースターター。有機農法を取り入れていることと関係あるかないかはわからないが、果実の地の味を抽出したフルーティーさと、スパイシーさを兼ね備えている。ラベンダーやローズマリーなどハーブの香りもある。1000円台後半かと思ったら前半。唸るほどのワインではないが、普段飲みにはおすすめ。75点。うきうきワインの玉手箱で1239円(2009/6/15)。
6月16日
Les Sarres 2007/Cotes du Jura/Regine&Jean Rijckaert(レ・サール/コート・デュ・ジュラ/レジヌ・エ・ジャン・リケール)
軽いワイン。でも舌の上で転がすとべっ甲飴やハチミツのような甘さ、きゅっと締まった酸味、貴腐ワインにある苦味などが、細い線の枠内にたくさん感じられた。シャルドネでも造りでこういう味が出るとは。←という感想は、1000円代前半だと思って飲んでたから、いいところを強調してのもの。いま確認したら高いなぁ。72点。ワイン&地酒TODAで1879円(2009/3/8)。
6月14日
Chateau de la Cour d'Argent 2005/Bordeaux(シャトー・ドゥ・ラ・クール・ダルジャン/ボルドー)
2004年ヴィンテージが出色の出来のワイン。2005年だからそれを上回るのは当然で、どこまで行くかが楽しみ。が、開けて、がっかり。さすがに香りは複雑で甘くクリーミーであり、かつ、なめし皮や黒土などの渋い系も。だけど味がまとまっておらず、香りとのバランスも悪い。ただのAOCボルドーなのだから高望みしすぎだってのはわかるんだけど…。71点。ワイン&地酒TODAで1827円(2009/2/27)。
6月12日
Gimonnet-Gonet "Tradition"/Le Mesnil sur Oger/Champagne(ジモネ・ゴネ・トラディシオン/メニル・スュ・ロジェ・シャンパーニュ)
春のお花畑系、軽めのさわやかなシャンパーニュ。泡はたくさん。でもそれほどクリーミーではなく、後味に夏みかんの皮みたいな苦味を感じる。78点。かわばた酒店で3129円(2009/6/8)。
6月8日
IMUS 2007/Mont Sant(イムス/モン・サン)
グルナッシュ85%、カリニャン15%とのことで味の想像はつきそうだが、作りはスペイン。フルーティーでお花畑系だが、重みのあるチェリーやリコリスを思わせる味で、インクっぽさもある。酒質がとてもなめらか。久々の3ケタワインは当たり。76点。かわばた酒店で945円(2009/6/8)。
6月7日
Oppenheimer Sacktraeger 2006/Riesling Kabinett/Sanitaetsrat Dr.Dahlem Erben/Rheinhessen(オッペンハイマー・ザクトレーガー/リースリング・カビネット/ザニテーツラート・ダーレム・エルベン/ラインヘッセン)
ドイツの白。干しぶどう系。中途半端に甘いドイツワインは苦手だけど、これは例外。ぐいぐいイケる。線は細いが中身は密度濃い液体でピチピチになった血管のように力強い。時とともに甘さもこなれてきて、バランスよくなる。ドイツの人は何に合わせて飲むのだろう?自分では買わないタイプのワインなのでありがたかったです。お隣さんからのいただきもの。78点。
6月4日
Tsinandali 2005/Tamada(ツィナンダーリ/タマダ)
ムツバネ、ルカツィテリ種独特の饐えたドライな香り。よくも悪くも旧ソ連時代から変わらぬ味わい。71点。渋谷のロゴスキーで3990円。
Saperavi 2005/Tamada(サペラヴィ/タマダ)
少し収斂性があるけれど、味に変化が感じられてよかった。ヴォリュームは軽いが赤レンガのような古くちょっとかび臭い味。それがまたいい。69点。ロゴスキーで3990円。
Egri Bikaver 2004/Hungarovin(エグリ・ビカヴェル/フンガロヴィン)
「牡牛の血」という意味のハンガリーの赤。すっぱめで渋いボジョレのような味わい。って形容矛盾だけど。68点。渋谷のロゴスキーで2500円くらい。
このお店は24年ぶり。すっかり日本に定着して、日本人が思い浮かべる通りのロシア料理を作り続けている。でも、ボルシチくらいは本場ものの作り方をして欲しかったな。
6月3日
Christian Busin "Brut Tradition"/Verzenay/Champagne(クリスチアン・ビュザン・ブリュット・トラディション/ヴェルズネ/シャンパーニュ)
色が濃く、もう少し濃いと青銅色。めったなことでは動かない程どっしりとしたフルボディー。温度やや高めで供されるがそれでもあまり香りが上がってこないし、泡もゆっくり。青りんご系、それも煮詰めた系。なにもかもコンデンスされているような立派なシャンパーニュ。82点。師範とコートドールで。10972円(税・サ込)。
Gevrey Chambertin "En Jouise" 2002/Harmand Geoffroy(ジュヴレ・シャンベルタン・アン・ジュイス/アルマン・ジョフロワ)
ワインはフランス産のみ。しかも泡もの以外はブルゴーニュ、ボルドーが全体の90%を占め、ほとんどが15000円以上という「強気」のリストでとても選びにくい。師範と二人で長考の結果ブルゴーニュのほどほどの値段、飲み頃良年ということで99、2002年のものを3つ挙げ、お店と相談して決めたのがこれ。テイステイングの段階で煌くような香りに圧倒される。軽やかな雰囲気の春のお花畑やはちみつ、しばらくたつとアンモニアっぽい香りも。重みはないがたっぷりとしたコクがあり、お祭りのような陽気さでいっぱい。上からおさえつけるようなところはないのに圧倒的な存在感。飲むと、生きていてよかったなぁと思える素敵なワイン。94点。コートドールで15015円(税・サ込)。
Tokay Pinot Gris 2000/Vendange Tardives/Albert Boxler(トケイ・ピノ・グリ/ヴァンダンジュ・タルディーヴ/アルベール・ボクスラー)
気分のいい夜なので食後酒も。全体的には、干しぶどうを継ぎ目なくなめらかに均したようなチューイーな液体。味を例えると品よく金粉で覆ったような木の枝。〆にはぴったり。81点。コートドールで2541円(税・サ込)。
というような一夜。去年と同じく、師範との会食では、チョイスがいいことは勿論、気分がよくなるからかとてもおいしくワインをいただける。またよろしくお願いします。
6月2日
Bourgogne Chardonnay 2006/Chauvenet-Chopin(ブルゴーニュ・シャルドネ/ショヴネ・ショパン)
暑くなってきたのでブルゴーニュの白をあける。確かにブルゴーニュシャルドネ。でも香りも味もほのか。値段が値段だから。可もなく不可もなく。69点。ワイン&地酒 TODAで1659円(2009/2/27)。
5月27日
Valderiz 2004/Ribera del Duero(バルデリツ/リベラ・デル・ドゥエロ)
濃い系のスペイン赤なんだけど濃すぎず、なんとなく上品。ボトルをみるとリベラ・デル・ドゥエロ。そう思って飲むとなんとなくウニコに似ている。酒質が絹のようにしなやかで味はしっかりしているのに力で押すタイプではないミディアムボディー。おすすめ。80点。ヴェリタスで2380円(2008/12/3)。
5月24日
Deaf Galah 2006/McLaren Vale(デフ・ガラー/マクラーレン・ヴェイル)
オーストラリアの赤。シラーズ(31%)、グルナッシュ(29%)、カベソ(24%)、メルロ(16%)と有名品種を(たぶん)理想的な割合でセパージュしたもの。味は梅っぽい酸味が核にあるフルーツ爆弾系。ウッドカッターズシラーズに、重くて濃いタイプの最近よくあるスペインのスタイルを合わせた感じ。ボトルも重いし。プルーンや黒いベリーを幾種類も混ぜた感があり、味がこなれていないともいえるが、この値段でこのヴォリューム、この味なら文句はない。75点。ワイン&地酒TODAで1564円(2009/3/9)。
5月21日
Chateau d'Aiguilhe 2004/Cotes de Castillon(シャトー・デギーユ/コート・ドゥ・カスティヨン)
大柄で爆発的なエネルギーをもち、かつエレガントで外向的。話題のワインだけど、AOC的には東のはずれだし、ここまで骨格のしっかりした本格的ボルドーだとは予想してなかった。中身はHaut-Medocのど真ん中。実際、それなりの値段はしてます。81点。Liquor Worldで2782円(2009/5/3)。
5月20日
Leon de Tarapaca 2008/Chardonnay(レオン・デ・タラパカ/シャルドネ)
トロピカルフルーツを味わえるシャルドネ。ぐっすり中が詰まっていてフルボディー。柑橘果実の苦い皮。チリは安くておいしいワインをつくる。71点。五反田のペルー料理店「アルコ・イリス・ボンベス」で2310円。
Leon de Tarapaca 2008/Cabernet Sauvignon(レオン・デ・タラパカ/カベルネ・ソヴィニョン)
香ばしい、ちょっぴり埃をかぶった骨董のよう。平板ではあるけれど、これはこれで満足。70点。五反田のペルー料理店「アルコ・イリス・ボンベス」で2310円。
5月18日
Du Coing de Saint Fiacre 2007/Cuvee d'Aurore/Vdp de Val du Loire(デュ・コワン・ドゥ・サン・フィアクル/キュヴェ・ドロール/ヴァン・ドゥ・ペイ・ドゥ・ヴァル・デュ・ロワール)
ロワールとしては珍しいシャルドネ。薄い色からは意外なほどしっかりとしたミネラル分たっぷりの味。暑くなってきた日のアペリティフとしてはいいけれど…という感じで飲んでいたところ、前菜2(モリーユ茸と桜鯛のムース)にとてもよく合うので驚いた。71点。駒場のミラヴィルで4620円。
Bourgogne Chardonnay 2006/Jean-Claude Boisset(ブルゴーニュ・シャルドネ/ジャン・クロード・ボワセ)
本家のシャルドネ。1本目とは全く違う味。ふくらみがあり、ほんのりと砂糖をまぶしたグミのような触感。ミディアムボディーで味もバランスよく、こういうワインがレストランにあるとありがたい。75点。駒場のミラヴィルで5720円。
Cotes du Rhone Villages "Les Becs Fins" 2005/Tardieu Laurent(コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ・レ・ベック・ファン/タルデュ・ローラン)
ワイン名は「繊細な嘴」転じて食通という意味。ローヌで2005年となるとかなり濃く強いのでは?という予想に反し、ちょうど飲み頃。スパイシーさをインクっぽい味が丸くくるんでいる。ヴィンテージ違いを7年前に飲んだことがある。75点。ミラヴィルで6160円。
5月17日
Savigny-les-Beaune 1er Cru "Les Peuillerts" 2005/Courtiers Selection(サヴィニー・レ・ボーヌ・レ・プイエ/クルテイエ・セレクシオン)
2005年産の若いブルゴーニュで強いかな?と思いつつ抜栓。色は薄めながらスミレやもわっとした下草など濃い色の香りから薄い色の香りまで華やかに香る。飲むと香り、ヴィンテージを反映した果実味たっぷり。古いタイプのつくりで、若いのに何となく懐かしさを覚える好ワイン。80点。Liquor Worldで2336円(2008/12/22)。
5月9日
Del Bondio 2001/Oakville/Napa Valley(デル・ボンディオ/オウクヴィル/ナパ・ヴァリ)
カリフォルニアワイン。シラーとのことだが、正統派ボルドーみたい。カチっと締まったチョコレートを骨格に、高級ブランデーで香り付けしているかのよう。開いてくるとやはりシラーで、ミントのクールさとドクダミのえぐみを兼ね備えたような幅広い味。ただこの値段でリピートするかというと、否。個人的には同価格帯のフランスワインの方が魅力的。75点。ウメムラで4本セット11340円(2009/3/27)。単品だと5040円。
5月7日
Bourgogne Hautes Cotes de Nuits "Bec a Vent" 2006/J.Cacheux&Fils(ブルゴーニュ・オート・コート・ドゥ・ニュイ・ベック・ア・ヴァン/ジャック・カシュ・エ・フィス)
若いブルゴーニュ。想像通りはちきれんばかりの果実味が全面に出ている。とはいえイケイケ系ではなくどちらかというと控えめな性格。表皮が少々硬いけれど、今おいしく飲める。76点。ウメムラで2079円(2009/3/27)。
5月3日
Chateau Beaumont 2003/haut-Medoc(シャトー・ボーモン/オ・メドック)
久々に飲むリピートワイン。相変わらずの砂糖入り苦いコーヒーの味。ただ前に飲んだ印象と比べると、頂点を過ぎたのか少々軽く薄くなった感じがする。それでもこのクラス、この価格帯のワインとしては質が高い。77点。うきうきワインの玉手箱で2079円(2008/3/29)
5月2日
Elisabeth Avril/Ay/Champagne(エリザベス・アヴリル/アイ/シャンパーニュ)
軽やかで細かな泡がいつまでも立ち昇るきれいなシャンパーニュ。特に個性的な味ではなく、バランスよく酸味をおいしくいただけるタイプ。80点。ウメムラでシャンパーニュ4本セット12640円(2009/3/27)。単品だと4179円。
Heitz Cellar 2003/Cabernet Sauvignon/Bella Oaks Vineyard/Napa Valley(ハイツ・セラー/カベルネ・ソヴィニョン/ベラ・オウクス・ワインヤード/ナパ・ヴァリ)
80年代末まで一世を風靡したカリフォルニア(元)カルトワイン。酒質はビロードのように柔らかく、とても細かく、しかも角が丸くなっている粒子から造られているかのよう。口の中での感触がとても優しい。だけどとても弱く痩せている。若いのにどうして?というほど。香りも微か。血統はいいけれど、うまく育てなかったという感じです。72点。山崎さんからの頂き物。
4月22日
Terra 2004/Okuzgozu-bogazkere(テッラ/オクズゴズ・ボガズケレ)
東トルコのワイン。読み方超適当です。色は透き通り向こうがみえるほど薄い。見るからに軽そうなのにアルコール分13.5%。実際軽いけど味はエキスが凝縮している感じ。でも味が分離していて薄いところもある珍しいワイン。65点。渋谷のトルコ料理店「アンカラ」で。3000円くらい。
4月21日
Pinot Blanc 2007/Vieilles Vigne/Meyer Fonne(ピノ・ブラン/ヴィエイユ・ヴィーニュ/メイエ・フォンネ)
野菜のピクルスや豚のリエット、そしてフォアグラに合いそうな白ということでアルザスを薦められて。辛口で酸味すっきり系。それでいてしっかりとヴォリュームが感じられ、温度が上がってくるとべっこう飴系のほんのり甘い香りも出てきた。姓の最後にはアクサンがつきます。作り手のフェリックスさんは37歳とのことです。74点。レストランオギノで4725円。
Valvigneyre 2006/Cotes du Rhone/Alain Paret(ヴァルヴィニュル/コート・デュ・ローヌ/アラン・パレ)
1本目が空いたあと、まだ前菜2〜魚料理という料理の前半なので白をもう1本。今度はローヌのヴィオニエを勧められる。名前の呼び方が難しい。個性的なワインのはずなんだろうけれど、残念ながら香りがたたない。香りが柑橘系果物の皮というだけでなく、徐々に苦味が増してきて、最後はかなり苦く、かつ粉っぽい。ヴォリュームは軽め。71点。レストランオギノで4305円。
Patache d'Aux 2005/Medoc(パタシュ・ド/メドック)
メインは牛で、お薦めはボルドー。ヴィンテージもいいしそこそこのお値段なのでこれを選択。聞いたことのなかったワインだけどHJ氏とかRP氏とかWSとか各方面で評判がいいようですね。ちなみに対抗はボーモン2004。クリュ・ブルジョワ・スュペリウだけあってしっかりなめし皮とかすみれとか香りから楽しめる。柔らかくなり始めたところという感じで、しっかりしたタンニンを苦甘く飲ませる。味は厚いけれどヴォリュームはミディアム。76点。レストランオギノで6615円。
4月19日
Henriot/Souverain/Reims(アンリオ/スヴェラン/ランス)
緑系で酸味を基調とした上品なシャンパーニュ。細かい泡、ほどよいヴォリューム、バランスのよさなど、毛並みの良さを感じさせる。でもこれがレストランで10000円を超えるとなると、少々高すぎとも思う。80点。Liquor Worldで3381円(2008/10/22)。
4月15日
Cantine Colosi 2007/Nero D'Avola Sicilia(カンティーネ・コロスィ/ネロ・ダヴォラ・シチリア)
タンニンたっぷりでしっかりしているのに、角がなくなめらかで甘みも少々あるから、とてもフレンドリー。なんだけど、こちらの体調の悪さのせいもあって、今いち相性がよくなかったです。70点。Liquor Worldで1764円(2008/12/21)。
4月11日
Pierre Gimonnet&Fils/Cuis 1er Cru/Champagne(ピエール・ジモネ・エ・フィス/キュイス・プルミエ・クリュ/シャンパーニュ)
普通の日だけど遅ればせながら桜にはシャンパーニュでしょということで。シャルドネのみのブラン・ドゥ・ブラン。相変わらずの柑橘系フレッシュ果実の凝縮感。そして軽やかな華やかさ。クリーミーさとほどよい膨らみがあって口腔内での感触が気持ちいい。去年の夏の飲み残しで7ヶ月間普通の冷蔵庫で保存していたけれど、何ら問題なし。82点。Liquor Worldで3139円(2008/9/21)。
4月8日
Vendemmia 2006/Primitivo di Manduria/Poggio Le Volpi (ヴェンデミア/プリミティーヴォ・ディ・マンドゥリア/ポッジョ・レ・ヴォルピ)
キャラメル的甘さが全面にあらわれたワイン。それでいて後味はさっぱり。口当たりはまろやか。個人的には甘すぎるタイプは苦手だけど、このワインは甘すぎて嫌という感じはしない(でも相当な甘さを感じる)。好きな人は好きだと思う。72点。Liquor Worldで1344円(2009/2/12)。
4月5日
Chablis 1 er cru "Vaillon" 2006/Jean Collet et Fils(シャブリ・プルミエ・クリュ・ヴァイヨン/ジャン・コレ・エ・フィス)
ハーフのシャンパーニュを頼もうとリストを見ると、一番安いのがP.パイヤール(ロゼ)が13750円。とてもじゃないけど手がでないので、予定価格で白のリストをみると、シャブリ1級でそこそこの値段のこれを発見。藁っぽさはあまりなくて、ナッティなのでブラインドだとムルソーと思いそう。鼈甲アメや焦がした砂糖の香りがはっきりあり、かなり構造のしっかりした立派な白ワイン。80点。ラ・ターブル・ドゥ・ジョエル・ロブションで7150円(ハーフ)。
Madiran 2004/Vieilles vignes/Labranche Laffont(マディラン/ヴィエイユ・ヴィーニュ/ラブランシュ・ラフォン)
赤を1本と思いリストを見るも、選択に困る内容。ブルゴーニュ、ボルドー共に1万円以下は1種類のみ。1万円から1万5千円は1,2種類。で、その後は値段が急上昇。苦しいときのローヌ頼みでリストをみても助けてくれそうなのはなく、マディランどうでしょう?とサーヴィス氏に聞くと即答で「軽い」。マディランで軽いってどうよと思っていると、テイスティンググラスに1杯もってきてくれた。で、確かに軽く、砂浜のようにさらさら。これに10450円(グラスだと1815円)出すことはできないので、次にいきました。67点。ラ・ターブル・ドゥ・ジョエル・ロブションで無料。
Grand Mont 96/Bourgueil/Pierre-Jacques Druet(グラン・モン/ブルグイユ/ピエール・ジャック・ドリュエ)
で、リストをいろいろ見ていると、96年ブルグイユを発見。これは逆に安すぎるので何かあるのでは?と思いつつ尋ねるとまた即答で「これはフランス人スタッフがおいしいと言ってました」。なんでもタイユバン・ロブション時代からのストックのようで、安さにも納得。というか、となるとお買い得。頂点を過ぎてどこまで落ちているか心配だったけど注文。一口飲むと「あ、やっちゃった」という感じ。古いレンガ倉庫のカビっぽさや、岩っぽさ。それでいて軽い。変化のしようもないだろうと思ってゆっくり飲んでいるとあら不思議。ちゃんと開いてくるではありませんか。赤スグリの香りや熟した果実味、コショウのニュアンスなど、華やかさまではいかないけれど、立派なブルグイユに変身。味の絶対値は高くないながら、レストランでなければ飲めない掘り出し物であることは確か。思わずボトルをなでなでしてしまいました。73点。ラ・ターブル・ドゥ・ジョエル・ロブションで8250円。
4月2日
Gigondas 2003/Guigal(ジゴンダス/ギガル)
南仏だし、ちょっと重めでいちごジャムを煮詰めに煮詰めたイメージを胸に開けてみたからか、以外に奥ゆかしさを感じた。もちろんどっしり系だけどスパイスぱりばりではなく、むしろなめらかでお茶席なんかにありそうな一歩引いた謙譲の美徳のような雰囲気。押し出しの強さはなく、むしろおとなしめ。74点。
お手軽ワイン館で4本セット10500円。単品だと2919円(2008/12/18)。
レストランみてあるきへ行く 岡山のワイン屋へ行く
泡ものでシャンパーニュ以外があるのはありがたいが、小売1000円ちょいだから、これはぼったくり。