ワインに目覚めて11年。
おいしいワインを飲んでみたい。味わってみたいという一途な心。
自己流・極主観的に飲んで感じたことを記していきますので、おかしなところなどあったら教えて下さい。
お手紙待ってます!
こちらまで最新の記録はこちら
評価の一応の目安は、
・・・探してでも買うべし ・・・売ってたら買うべし ・・・お金があったら買うべし
・・・飲みたい日なら買うべし ・・・買うべからず
12月30日
Cono Sur 2007/Chardonnay(コノ・スル/シャルドネ)
広島の方から牡蠣をいただいたもので。相変わらず高いレヴェル。べっこう飴のような焦げた香りや、蜂蜜系の甘さもあったりして単に濃いだけではないワイン。味の変化がないのは「平板」と片付けたくなるものだが、このワインの場合「筋が通っていてよろしい」と思えてしまう。で、牡蠣ともよくあいます。75点。今年はこのワインが主任(トリ)です。リカーワールド819円(2008/8/10)。
12月28日
Valdehermoso 2006/Ribera del Duero(バルデエルモソ/リベラ・デル・ドゥエロ)
味の要素がバラバラでだなぁと思いつつ飲み続けると、やがてガラリンポという感じで一つの形にぴたりと決まる。リベラ・デル・ドゥエロの廉価グループには安濃旨+田舎くささというのが多い気がする。でもこれは押し付けがましくなく、ミディアムボディ。その意味で洗練されたタイプ。ワンランク上を狙う優秀な作り手だと思いました。78点。ヴェリタスで4本セット6804円。単品だと1659円(2008/12/3)。
12月24日
Lassalle Premier cru/Chigny-les Roses/Champagne(ラサール・プルミエ・クリュ/シニ・レ・ローズ/シャンパーニュ)
クリスマスイヴにシャンパーニュを飲むってどうよ?と思いつつ過去の記録を見てみたら、ほぼ毎年飲んでる(笑)ことに気づいてやっぱり飲む。って言い訳しなくてもいいのだけど。有名なので大手シャンパーニュメーカーかと思ったら、レコルタン・マニピュランなんですね。イースト香りはあまりせず、味は青りんご系。泡が細かくきらきらと立ち上り、とてもクリーミー。重さもしっかりあるし、個性的でもあり、かつバランスのいいシャンパーニュ。81点。リカーワールドで3360円(2008/8/19)。
12月23日
Chateau Capville 2006/Premieres Cotes de Blaye(シャトー・カップヴィル/プルミエール・コート・ドゥ・ブライ)
安い価格帯のボルドーの作りのレヴェルが上がってきたのか、あるいは単に私がその味を段々好きになってきたのか、好印象。予想通り血のような味と香り。しかしこういう味が好きっていうのもアレですね。73点。うきうきワインの玉手箱で6本セット7329円。単品だと1354円(2008/10/27)。
12月22日
Cotes du Rhone 2005/Guigal(コート・デュ・ローヌ/ギガル)
赤の方です。ワイン飲み始めの頃よくお世話になった銘柄。スパイシーでやや荒削り。苦そうで苦くない、甘そうで甘くない煮詰めたジャムのような感じがたまらない。鰻にはピノノワールなんて思ってたけれど、ローヌもいいですね。75点。お手軽ワイン館で1449円(2008/12/18)。
12月18日
Bourgogne Pinot Noir 2006/Chauvenet-Chopin(ブルゴーニュ・ピノ・ノワール/ショヴネ・ショパン)
ミディアムボディで果実味もたっぷり感じるお手本のような若いブルゴーニュ。このクラスとしては色は濃いめ。ヴィンテージのせいか、作り手の個性なのか?いずれにせよ、満足できる一本。75点。ヴェリタスで2079円(2008/12/3)。
12月15日
Partal 2001/Bullas/Balkona(パルタル/ブラス/バルコナ)
最近更新をサボり&遅れ気味ですが、飲んだものにはどれも値段相応+αの満足感があり、その意味では充実したワイン生活。このワインはカーサ・デ・ラ・エルミタにはじまる(?)「安い、濃い、旨い」のニューウエーヴ(???)スペインワインの系譜。アルコールは堂々の14.5%。予想通り煮詰めたぶどうの苦甘さ一本勝負です。2001年産となればそろそろ熟成感がでてきてもよさそうなのに、若さいっぱいです。76点。ヴェリタスで4本セット6804円。単品だと2079円(2008/12/3)。
12月13日
Les Hauts de Peyruse 2004/Cotes du Ventoux(レ・ゾー・ドゥ・ペイリューズ/コート・デュ・ヴァントゥ)
ジャム系+スパイス系で、ミディアム〜フルボディのワイン。力強いというところまではいかないでも若さからくる力があり、渋みを中心とするまだこなれてない混沌とした味がいい。特価品だけど、1500円くらいでも好感がもてる質をもつ。72点。うきうきワインの玉手箱で525円(2008/10/26)。
12月12日
Joseph Perrier/Chalons-en-Champagne/Champagne(ジョセフ・ペリエ/シャロン・アン・シャンパーニュ/シャンパーニュ)
でんぷん質を感じるグミ系の味。穏やかながら泡は細かくきらきらと舞い上がってくる。バランスよく安定した味わいだけれど、面白みには欠ける。76点。リカーワールド3627円(2008/7/12)
12月10日
Vin de Pays de L'Herault 2005/Leon Barral(ヴァン・ドゥ・ペイ・ドゥ・レロ/レオン・バラル)
フランス南西部、フォージェールあたりのヴァン・ドゥ・ペイ。色が独特。「きれい」というわけではないけれど、引き付けられる。フィルターを使わないということで、少し濁ったような褐色がかった黄金色。洋梨やソーテルヌの香りがかぐわしい。ぶどうをふやかして作ったみたいで口当たりはとろんとした感じ。不思議な魅力をもった白ワイン。品種はテレブランとテレグリだそうです。76点。ジョエル・ロブションで2352円(グラス)。
Vin de Table Franfrancais "Remeage"/Maison Les Vins de Vienne(ヴァン・ドゥ・ターブル・フランフランセ・ルメアージュ/メゾン・レ・ヴァン・ドゥ・ヴィエンヌ)
レストランピラミッドで有名なヴィエンヌの作り手三人でつくったメゾン。ノンヴィンテージ。ローヌらしくスパイシーさが基本。表面が毛羽立ったみたいで口をすぼめながら飲むのが楽しい。黒いベリーを煮詰めた甘さ。比較的薄く軽いのにインパクトがある。グルナッシュ60%、シラー30%、カベルネ10%。ヴァン・ドゥ・ペイの地域ながらカベルネが入っているのでヴァン・ドゥ・ターブルだとのこと。76点。ジョエル・ロブションで1680円(グラス)。
12月8日
Baron de Magana 2003/Finka La Sarda/Crianza/Navarra(バロン・デ・マガーニャ/フィンカ・ラ・サルダ/クリアンサ/ナバーラ)
最近の流行?濃いタイプのスペインワイン。ボルドー的で柾目のように構造がしっかり。味は煮詰めたぶどう系で、苦さの中にほんのりと甘みを感じる。もう少しこなれてから飲みたいけれど、今飲んでもいいワインです。77点。ヴェリタスで4本セット6804円。単品だと1869円(2008/12/3)。なるほど。
12月6日
Bourgogne 2005/Chamard de Gros(ブルゴーニュ/シャマール・ドゥ・グロ)
久しぶりに近所の酒屋をのぞいたら、良年のACブルゴーニュが、聞いたことのない作り手ながらほどほどの値段で売っているので購入。さっそくあける。やや線が細いながら、穏やかでかつ果実味たっぷり。樽の香りもするしほんのりチョコレートや煙っぽさもある。また、酸っぱさを感じさせないところが好感をもて、満足できる。良年の若いものは、こういうマイナーなボトルほど今飲み頃なのかもしれない。73点。悟空で1560円(2008/12/4)。
12月3日
Terranoble 2007/Chardonnay/Central Valley(テラノーブル/シャルドネ/セントラル・ヴァリ)
ミネラル分、果実味たっぷり。味の起伏があまりない(≒平板ともいう)のが玉に瑕だが、それは密度が濃いための副作用として理解できる。産地を見ずに飲んだのだけどチリです。濃さで押すという意味ではなるほどだけど、絶対的なレヴェルが高いことも確か。しかも安い。76点。赤穂のフォーティセヴンリカーズで780円(2008/9/14)。
12月1日
Chateau Toudenac 2004/Bordeaux superieur(シャトー・トゥドゥナク/ボルドー・スュペリウ)
極上のボルドーを飲んだあとなのに、違和感なく、コクと重みと味の複雑さを十分に感じることができる。レンガ、血、木の茎などを感じるボルドーらしい落ち着いた紳士系。普段のみの「週末ワイン」レヴェル。飲み頃だと思う。75点。うきうきワインの玉手箱で6本セット7329円。単品だと1449円(2008/10/27)。
11月30日
Chateau L'Arrosee 80/St-Emilion Grand cru classe(シャトー・ラロゼ/サンテミリオン・グランクリュ・クラッセ)
28年もののボルドー。とてもいい状態でおっとりと熟成している。エッヂはいうまでもなくオレンジ色。梅っぽい香りと木の茎のような枯れた味。80年はあまりいい年ではないので銘柄をどうこう言うには20年遅かっただろうけれど、古酒ならではの年の流れを味わうという意味で十分に楽しめた。75点。山崎さんから。
Chateau Lafite Rothschild 97/Pauillac(シャトー・ラフィット・ロトシルト/ポイヤック)
上品でエレガント。酒質は滑らかであると同時に頬で感触を味わいたいような繊細な起伏がある。香りはヴァニラ、西洋杉、クローブなどなど、時と共に七色に変わる。ヴォリュームまでも優雅で、重すぎず軽すぎず。幾重にも重なっているワイン粒子の層のヴェールはまだ全開ではなく、熟成の頂点はまだ数年先という気がした。86点。Wassy'sで13390円(2002/12/6)。
Chateauneuf-du-Pape 2001/Cuvee Speciale/Tardieu-Laurent(シャトーヌフ・デュ・パプ/キュヴェ・スペシアル・タルデュ・ロラン)
数年前にワイン会で飲んでよかったので、直後にもう一本買ったもの。あの時から更に熟成が進んだという感じはせず、相変わらずパワーいっぱい。それでいて味はデリケート。スパイシーさが基調で、その廻りにラズベリー、ブルーベリー、ブルーンなどの熟したジャムの味が市松模様のように混在。もう一本買って、数年後にまた飲みたい。87点。Yoshiyaで6280円(2005/5/18)。
Riesling Icewine 2002/Niagara Peninsula/Peller Estates(リースリング・アイスワイン/ナイアガラ・ペニシュラ/ペラー・イステイツ)
色々飲んで〆はアイスワイン。干しぶどうが甘酸っぱく熟成した感じの一言。80点。奥野さんに以前いただいたもの。
11月29日
Henriot "Souverain"/Reims/Champagne(アンリオ・スヴェラン/ランス/シャンパーニュ)
いつもながら、緑系。泡は上品に細かく、酸味が甘い。バランスがよく、ふくよかで立体的なシャンパーニュ。80点。リカーワールドで3360円(2008/8/25)。
Les Barreaux 96/Vosne Romanee/Paul Misset(レ・バロ/ヴォーヌ・ロマネ/ポール・ミセ)
開けたては痩せて酸っぱく、やや行き過ぎかな?と思わせる。それでいて四角っぽい枠があるような硬さがあるので、待ってみる。と、甘さと柾目の木の感触がでてくる。やや軽めながら、まぎれもないブルゴーニュ。75点。山崎さんから。
Chateau Pontet Canet 99/Pauillac(シャトー・ポンテ・カネ/ポイヤック)
長熟で有名なシャトーだが、99年産なのでそろそろ飲み頃かと開ける。角は丸く、十分に飲めるがこなれていない。最近の流行のせいか、濃い作り。だから余計にこなれてないという印象が強くなる。香りは、はじめはバナナ。で、だんだんとなめし革っぽくなり、最後は煙草のような煙たさに。でもまだ10年くらい早かった。もっと枯れてから飲みたかった。78点。リカーワールドで5019円(2008/9/23)。
11月27日
Chateau de Respide 2003/Graves(シャトー・ドゥ・レスピード/グラーヴ)
ラベルの表示を見るとヴァン・ドゥ・ペイかと思うが、それにしてはフルボディーでエレガント。カントメルルよりは表情が乏しいので格付けまではいかないが(←これは誉め言葉)、それでも立派なボルドー。すみれの香りから若さを感じる。端の方をよく見るとAOCグラーヴとある。納得。77点。うきうきワインの玉手箱で6本セット7329円。単品だと2289円(2008/10/27)。
11月24日
Chateau Cantemerle 2003/Haut-Medoc(シャトー・カントメルル/オ・メドック)
2003年産メドックのグラン・クリュ・クラッセをはじめて飲む。ヒュー・ジョンソンの評価とおり、既に柔らかくなっているし、特有の上品な革の香りがする。タンニンはよく溶けていてほとんど収斂性がないし、少し甘い果実の香りがするけれど、全体的に「渋い」雰囲気。・・と一日で飲んでしまえば「さすがグランヴァン」と、点数をつけるなら80点台半ばのつもりだったが、翌日飲むともう落ちている。といっても底のレヴェルは高いが、なんだか痩せた感じ。4000円くらいまでなら買ってもいいかな、というところ。78点。リカーワールドで3255円(2008/8/13)。
11月21日
Gouleyant 2006/Georges Vigouroux/Cahors(グルヤン/ジョルジュ・ヴィグル/カオール)
前にも飲んだことのあるマルベック100%の「黒ワイン」。香りはチョコレート、キャラメルのニュアンス。味はラズベリーやチェリーの濃縮汁。フルボディーでバランスよく、焦点の定まったワイン。74点。うきうきワインの玉手箱で1239円(2008/10/27)。
11月17日
Don Nicanor 2006/Nieto Senetiner(ドン・ニカノール/ニエト・セネティネ)
アルゼンチンのワイン。カベルネ・マルベック・メルローがそれぞれ1/3ずつ。核になるのはアメリカンチェリーやカシスで、アルコール度が高いからか(14%)、高級ブランデーの雰囲気。味の幅が広く厚く、どっしりした大関ワイン。ボトルも重い。77点。うきうきワインの玉手箱で1554円(2008/10/27)。
11月15日
Chateau Gardegan 2005/Cotes de Castillon(シャトー・ガルドゥガン/コート・ドゥ・カスティヨン)
いいワインをたくさん飲んだ後はリハビリワインが必要。とのことで2005年産安ボルドーを選択。舌が贅沢になっているからか、一口めはざらついた感じの気の抜けたワイン。いくら何でもそんなはずがないので2杯飲んで残りは翌日に。舌の記憶なんてはかないもので、ありがたいことにすぐにいつものレヴェルに戻ってました。そのせいか同じワインが上品紳士系に大変身(のはずないんだけど)。ACボルドーによくある血の雰囲気がいいコクを出し、ワインを底から支えているみたい。押し出しは強くなく、ヴィンテージは凝縮感に生かされている。酒質も「ざらざら」ではなくスーパーに売っている高級タオルレヴェル。75点。うきうきワインの玉手箱で6本セット7329円。単品だと1522円(2008/10/27)。
11月14日
恒例のワイン会。参加者は去年と同じ8人。光弘さん+マダーム、安師範、さとなおさん、とびさん、島崎さん、がぶさん。今回の会場は新丸の内ビルにある、ミシュラン東京2008で一つ星をとったオー・グー・ドゥ・ジュールグループのヌーヴェルエール。
Drappier/Carte Blanche/Reims/Champagne(ドラピエ/カルト・ブランシュ/ランス/シャンパーニュ)
口当たりのやわらかいシャンパーニュ。少し甘く、でもしっかりブリュット。インパクトはあまりないけれど、何杯でも飲めちゃうタイプ。81点。お店から。
Chateau Katsunuma 2006/Cuvee Hideka/Kosyu Triivilla(シャトー勝沼/キュヴェ・ヒデカ/甲州鳥居平)
嗅いでいるだけで酔ってしまうほどインパクトの強い香り。第一印象は自動車工場の油の匂い。で、その中にシンナーやアプリコットが油でくるまれている感じ。色は暗いところで見たからかもしれないけれど、ほぼ透明。味はオイリーで繊細というより大柄。珍しいワインを飲ませていただきました。75点。がぶさんから。
Pinot Blanc 2004/Alsace/Gerard Schueller & Fils(ピノ・ブラン/アルザス/ジェラール・シュレール・エ・フィス)
これまた香りが素晴らしく、こちらは繊細系。一言でいえばソーテルヌ。味的には干しぶどうのようなほんのり甘酸っぱい雰囲気をもつ辛口。香りはだんだんブルーチーズ系に変化。88点。本日の一番。さとなおさんから。
Sancerre Rouge "Generation XIX" 2004/Alphonse Mellot/Sancerre(サンセール・ルージュ/ジェネラシオンXIX/アルフォンス・メロ/サンセール)
8年前に師範がもってきてくれた銘柄。過去のワイン会の中でも記憶に残るもののひとつ。香りはまぎれもなくブルゴーニュ。と書くと変だけど、王道的なピノ・ノワール。色も素晴らしく透明感ある光り輝く赤紫。粒子は丸く飲みやすいけれどまだまだ若く、味がこなれていないのがもったいなかった。後半のびて、いつまでも力強さが続く感じ。82点。師範から。
Les Poyeux 2003/Clos Rougeard/Saumur Champigny(レ・ポワイユ/クロ・ルジャール/ソミュール・シャンピニ)
ちょうど飲み頃のワイン。カベルネ・フランだそうです。少し饐えた感じの香り。味の幅は狭いような気がするけれどその分集中力があり、舌の細胞に染み入ってくる。86点。とびさんから。
Nuits Saint-Georges 1er cru 2005/Prieure Roch(ニュイ・サンジョルジュ・プルミエ・クリュ/プリューレ・ロック)
若いブルゴーニュはどんな味がするのかな?2005年産だから果実味たっぷりのはずだし。と実験的に持ち込む。でも正直失敗。少し収斂性を感じるだけなので飲めないことはないけれど、味がお団子のように固まっていて、今飲むにはもったいない。80点。リカーワールドで5106円(2008/8/28)。
Siepi 96/Castello di Fonterutoli (Mazzei)(シエピ/カステッロ・ディ・フォンテルトリ・マッツェイ)
奈良漬のようなよく熟成された(?)漬物の香り。構造がしっかりしつつ、いい意味で型破りな荒さがある。かなり高級なワインだとお見受けしました。85点。磯子さんから。
Chateau d'Issan 99/Margaux(シャトー・ディッサン/マルゴー)
これも飲み頃ワイン。バランスよく、まさに上品な紳士系。レストランで例えるとパリのタイユヴァン。渋さが甘く、ゆっくりとなめし皮の香りがでてくる。83点。光弘さんから。
Chateau Pavie Macquin 99/Saint-Emilion 1er Grand cru(シャトー・パヴィ・マッカン/サンテミリオン・プルミエ・グラン・クリュ)
ものすごい爆発的なパワーを内に秘めているワイン。深く暗いルビー。香りはジャミー。少々荒削りなところがあるけれど、味の凝縮感はすごい。飲み頃はまだ先かな。85点。光弘さんから。
ということで、個性的でアタリワインばかりの一夜でした。ので「飲む機会を逃した/ぶっ飛び/怖くて開けられない」ワインの会もしましょという話がでていたような。
11月13日
Marienhof 2006/Riesling/Kabinett trocken/Mainzer Sankt Albau(マリーンホフ/リースリング/カビネット・トロッケン/マインツァー・ザンクト・アルバウ)
珍しくドイツはラインヘッセンの白。ほんのり甘いが一応辛口。少しアンズのニュアンスがある。骨格はしっかり。だんだんミネラルがでてきた。72点。渋谷のレストラン「ラインガウ」で。
Vereinigte Hospitien 2006/Riesling/Kabinett trocken/Trirer Augenscheiner/Mosel-Saar-Ruwer(ヴェレイニヒテ・ホスピティーエン/リースリング/カビネット・トロッケン/トリラー・アウゲンシャイナー/モーゼル・ザール・ルーヴァー)
フランス国境沿い、ドイツ西部のワイン。上と同じような傾向。でも味の幅が狭い。修道院がいくつか集まってつくっているのかな?68点。「ラインガウ」で。
Vinda Padre Pedro 2004/Casa Cadaval(ビンダ・パードレ・ペドロ/カーザ・カダバル)
ポルトガルの赤。冷たいまま出されたが、ほとばしるようなものがあるのでちょうどよかったのかも。テンプラニーヨ?味のバランスがよく、やや軽いヴォリュームとみあっている。70点。「ラインガウ」で。
11月12日
Sacred Hill 2007/De Bortoli/Shiraz Cabernet(セイクリッド・ヒル/デ・ボルトリ/シラーズ・カベルネ)
ぶどうの絞り汁的で口当たりがいい。凝縮してないのに濃く、いかにも太陽の光をさんさんと浴びたオーストラリアワインという感じ。押し出しが強いけれど平板なのでちょっと飲み飽きる。66点。駒場のレストラン「エミナース」で1700円。
11月11日
La Croix du Roy 2006/Lucien Crochet/Sancerre(ラ・クロワ・デュ・ロワ/リュシアン・クロシェ/サンセール)
白い花の香りがほんのり。すっきりしていてミネラルっぽいコクもある優良サンセール。75点。渡辺さん、森さんと「ミラヴィル」でハーフボトル3960円。
Chateau de la Cour d'Argent 2004/Bordeaux(シャトー・ドゥ・ラ・クール・ダルジャン/ボルドー)
ブルゴーニュかローヌでも飲もうとリストを眺めていたら、メートルの三善さんがささやくように「これいいですよ」というので選択。ほんのりなめし皮っぽい香りがして、まあちょっといいボルドーかなと思いつつ口に含むとびっくり。粒子の間につなぎ目がないようななめらかさで、絹の肌触り。凝縮感たっぴりなのにミディアムボディーなので濃すぎず、正統派紳士系。終わりの方にはミントの香りもでてきた。超AOCボルドー。83点。渡辺さん、森さんと「ミラヴィル」で5720円(フルボトルでこの値段!)。
11月10日
Chateau La Renardiere 2004/Cotes de Bourg(シャトー・ラ・ルナルディエール/コート・ドゥ・ブール)
とりたてて特徴のないボルドー。赤錆系の懐かしい味。それなりにバランスがとれており、たまに飲みたくなる味。71点。うきうきワインの玉手箱で6本セット7329円。単品だと1554円(2008/10/27)。
11月3日
Chateau du Magnum 2004/Graves(シャトー・デュ・マグナム/グラーヴ)
セット物にはいっている1本だが、味の格は確かにグラーヴAOC。よく手入れをしたなめし皮の香りに、ミディアムボディーのブランデー的舌さわり。上品で控えめな紳士の雰囲気。開けた後にいろいろあって1週間後にも残っていたのだが、味の変化がほとんどない。73点。うきうきワインの玉手箱で6本セット7329円。単品だと1764円(2008/10/27)。
11月1日
Casillero del Diablo 2006/Carmenere/Concha y Toro(カッシェロ・デル・ディアブロ/カルメネール/コンチャ・イ・トロ)
おなじみのワイン。煮詰めたプルーンをベースに、コーヒーやたばこ、チョコレートの香り。味は複雑ながら変化に乏しい。どっしり重く濃いのが逆にマイナスになっているのかも。とはいえ値段を考えると欠点にみえるものはないものねだり。コストパフォーマンスが極めて高い。76点。うきうきワインの玉手箱で1239円(2008/5/16)
10月28日
Vendemmia 2006/Primitivo di Manduria/Poggio Le Volpi(ヴェンデミア/プリミティーヴォ・ディ・マンドゥリア/ポッジョ・レ・ヴォルピ)
イタリア半島の「かかと」にあたるところで作られたワイン。最近更新をさぼり気味で記憶が薄れかけているけれど、とにかく甘くて濃いワイン。新規開拓としてたまにこういうのもいいけれど、それでも何日かに分けなければ飲みきれなかった。日がたっても品質はあまり変わらないながら、4日目あたりから贅肉がとれてきた。70点。リカーワールドで1344円(2008/9/27)。
10月22日
Memento Old Vines 2006/Tierra di Castilla/Luan(メメント・オールド・ヴァイン/ティエーラ・ディ・カスティーリャ/ルアン)
樹齢50〜80年の老木からつくられるとのこと。品種はボバル、メルロ、シラー、ガルナッチャ、カベルネ・ソヴィニョン、テンプラニーヨと何でもあり。実際いろいろなぶどうが混ざっているからか濃く感じる。リベラ・デル・ドゥエロのものをざらつかせたような。味そのものはバランスいいというか、ニュートラルな感じ。71点。リカーワールドで1239円(2008/9/27)。
10月19日
Chateau Carbonnieux 2002/Pessac Leognan(シャトー・カルボニュー/ペサック・レオニャン)
ヒュー・ジョンソンの2009年版で飲み頃マークがついたので開けてみた。さすがにグランヴァン。なめし皮に樽、チョコレート、西洋杉などの香りが次々に出てくる。ワインは尖がってはいないがまだまだ硬く、あと2ヶ月待てばよかったと少し後悔。デキャンタしようかとも思ったが半分残すことに決めた。これが正解。翌日になると香りは相変わらず複雑なままで、渋いというより苦い系ながら味が開いてくる。こういうワインがレストランで10000円なら嬉しいのだけど。80点。リカーワールドで2772円(2008/9/25)。
10月17日
Bourgogne 2004/Les Champs d'Argent/Rene Cacheux et Fils(ブルゴーニュ/レ・シャン・ダルジャン/ルネ・カシュ・エ・フィス)
東京のレストランでフランスワインを飲まないで失敗したので、家に帰ってブルゴーニュ。開けてすぐは典型的なハズレ若ブル赤。硬くて酸っぱくていいとこなし。でも時間とともに複雑さや重さもでてきて、若いワインという感じは全くなくなり、落ち着いた味になってきた。73点。赤穂のフォーティーセヴンリカーズで2000円(2008/9/14)。
10月14日
Corse Calvi 2007/Cuvee Vignola/Renucci(コルス・カルヴィ/キュヴェ・ヴィニョラ/レヌッチ)
コルシカの白。抜栓直後は軽く、それでいて硬い。ミネラル分いっぱいで、飲んでいるうちに果実味全開になってくる。若さからくる力と果実味があり、かつ変化もあるという意味では○だが、レストラン価格なので高い。74点。辻さん、渡邊さんとラ ターブル ドゥ ジョエル・ロブションで8800円。
Ancient Vines Mourvedre 2006/Contra Costa County/Cline(アンシャン・ヴィヌ・ムルヴェドル/コントラ・コスタ・カウンティ/クライン)
カリフォルニアの赤。フィロキセラを免れた樹齢100年を超える畑だそうで、レアものらしい。名称はフランス風。味は果実味強烈という意味では品種を反映しているけれど、仕上がりは現代的カリフォルニアワインそのもの。甘さがはちきれんばかり。香りは熟した梅、あんず、ウィスキーモルトとそれなりに複雑だけど、味は単調。甘さ一本勝負という感じで辟易。70点。辻さん、渡邊さんとラ ターブル ドゥ ジョエル・ロブションで7700円。
10月8日
Pierre Gimonnet&Fils/Cuis 1er cru/Champagne(ピエール・ジモネ・エ・フィス/キュイス・プルミエ・クリュ/シャンパーニュ)
夏に買ったはいいけど飲みきれなくて冷蔵庫に保存しているもの。相変わらず高いレヴェル。ブラン・ドゥ・ブランにしては色は濃く、コクがしっかり。グミっぽさは相変わらず。80点。リカーワールドで3361円(2008/8/24)。
10月6日
Abrau Diurso/Sovetskoe Shampanskoe(アブラウ・デュルソ/サヴィエツコエ・シャンパンスコエ)
帰りの飛行機で。往路と同じ銘柄。スパークリングと赤を飲む。アエロフロートのモスクワー成田間 10月4日
Kornet/Rossiiskoe Shampanskoe/Briut(コルネット/ロッシースコエ・シャンパンスコエ/ブリュット)
人生初の朝シャン。といってもロシア産スパークリングだけど。ホテルの朝食バイキングにはチョウザメの燻製、スモークトサーモン、チーズ各種、その場で絞ってくれるフレッシュジュースに並んでスパークリングワインも。身体は飲みたいと思ってないけれど、意地汚さが勝って飲んでみる。苦味がきいていて朝飲むにはいい。だけどさすがに朝からたくさんは飲めないので翌日からはボトル横目に我慢の毎日。75点。モスクワのホテルナツィオナリ内のレストラン「モスコフスキー」で。
Zolotaia Kollektsiia/Polusladkoe(ザラタヤ・コレクツィヤ/ポルスラートコエ)
ドゥミ・セックのロシア産スパークリングワイン。「ゴールデン・コレクション」という意味。甘すぎず安定した味。重みもある。70点。岩田守弘さん宅で。
Biondi Santi 2003/Brunello di Montalcino(ザラタヤ・コレクツィヤ/ポルスラートコエ)
チョコレートの香りの中から梅のような味。ミディアムボディ。強いヴィンテージの若いワインなのになめらかで飲み頃。75点。岩田守弘さん宅で。
翌日も岩田さんにおよばれで、おいしいヴォトカをいただいた。この日はNHKの撮影スタッフと共に(12月放映予定の某有名番組)。 10月3日
La Casa de Sangiovese(ラ・カーサ・デ・サンジョヴェーゼ)
ザイオンチコフスキー生誕100周年記念論文集の出版記念プレゼンテーション後、新築のモスクワ大学歴史学部の建物内で懇親会。アルコールはヴォトカ、ビールが数種。それにワイン二種類。ロシアのパーティーでは甘い赤がよく出されるが、これは辛口。高いものではないだろうが色、味、ヴォリュームとものしっかりしたもの。73点。
Chateau Blaissac 2007/Bordeux(シャトー・ブレザック/ボルドー)
若いボルドーにしては果実味が中心で辛口。味は落ち着いており重みもある。73点。モスクワ大学歴史学のレセプションで。
10月2日
Bourgone Pinot Noir 2006/Jean-Marc Aujoux(ブルゴーニュ・ピノ・ノワール/ジャン・マルク・オジュ)
色の薄いACブルゴーニュ赤。少しタンニンがあり、若いブルゴーニュにありがちなようにやや酸っぱい。でも確かにブルゴーニュ。70点。成田空港のラウンジで。
Camelot 2003/Cabernet Sauvignon(カメロ/カベルネ・ソヴィニョン)
カリフォルニアの赤。一口飲んだら飲みやすいなぁと思うも、キャラメル系の甘さが口いっぱいに広がり、匂いは芳香剤。とても人工的で、ある意味アメリカらしい。68点。成田空港のラウンジで。
Abrau Diurso/Sovetskoe Shampanskoe(アブラウ・デュルソ/サヴィエツコエ・シャンパンスコエ)
帝政期のロシア文学にもでてくるスパークリング。品種のせいか少し葉っぱっぽいが、ブリュットできれがいいしコクもある。苦さがじんわりと広がってくる。75点。アエロフロートの成田ーモスクワ間(ビジネスクラス)で。
Tour de Mandelotte 2007/Bordeaux(トゥール・ドゥ・マンドゥロット/ボルドー)
ミネラル分十分。でもいかにもボルドー白という感じで厚みはあるが、味は平板。67点。アエロフロートの成田ーモスクワ間ビジネスクラスで。
Tour de Mandelotte 2007/Bordeaux(トゥール・ドゥ・マンドゥロット/ボルドー)
上と同じ銘柄の赤。若いけど飲み頃に入りかけている。ちょいタンニンがあり、引き締まっている。レンガ系。若い力がありながら角がとれかけているので、実力以上の立派さ。そういう意味でこれを今飛行機で出すというのはよい選択。71点。アエロフロートの成田ーモスクワ間ビジネスクラスで。帰りの便(10月7日)も同じ銘柄。スパークリングと赤を飲んだ。
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みなさま、来年もよろしくです。
Tour de Mandelotte 2007/Bordeaux(トゥール・ドゥ・マンドゥロット/ボルドー)