ワインに目覚めて六年。
おいしいワインを飲んでみたい。味わってみたいという一途な心。
自己流・極主観的に飲んで感じたことを記していきますので、おかしなところなどあったら教えて下さい。
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評価の一応の目安は、
・・・探してでも買うべし ・・・売ってたら買うべし ・・・お金があったら買うべし
・・・飲みたい日なら買うべし ・・・買うべからず
12月31日
J.Lassalle/Champagne(J.ラサール/シャンパーニュ)
軽め。でも時間がたつと桃や青りんごっぽい香りがばんばんでてきて、それだけでおなか一杯になりそう。華やかで明るいシャンパーニュ。78点。悟空で2980円。
12月24日
Grand-Puy-Lacoste 97/Pauillac(グラン・ピュイ・ラコスト/ポイヤック)
あっという間の8日間。帰ってきてクリスマス・イヴということでこれを。どっしりしたポイヤック。でもだんだんと渋みが強くなっていって、バランスが崩れてきた。閉じている渋みではないく、それを売りにした作りのよう。体調のよい時に飲めば、もっと印象がよかったかも。75点。徳岡で3580円。
12月23日
Cabernet/S.V.International(カベルネ/SVインターナショナル)
帰りの飛行機で。ウクライナはクリミヤの赤。行きの飛行機で飲んだ白と同じ会社。軽いけど渋いので存在感がある。でもつめたすぎて香りがまったくたたない。60点。
12月22日
Dusha Monakha(ドゥシャ・モナーハ)
これを飲む前に赤を1本開けたけれど、メモってません。
これはモルドヴァの白ワイン。甘め。鼻をつんとさすような刺激臭があるけれど、香りの先が丸いのか心地よい。モルドヴァワインには独特の世界がある。65点。ズィリャーノフ先生宅で。
12月20日
Cricova(クリコヴァ/モルドヴァ)
モルドヴァのスパークリングワイン(赤)。半甘でブドウジュースのようでもあるけれど、ロシア人はこういうのが好きだし、どうも微妙な味の違いもわかるらしい。私にはわからないけれど、すいすい飲める。67点。ボンダレンコ先生宅で。
Cricova Colectsionnoe(クリコヴァ コレクツィオンノエ/モルドヴァ)
上のスパークリングの上級品。こちらの方が滑らかで軽め。ビールのまったりさのようなものがある(気がした)。69点。ボンダレンコ先生宅で。
Chateau D'Armailhac 99/Pauillac(シャトー・ダルマイヤク/ポイヤク)
やや甘めのスパークリングの後に、こうした渋いポイヤックはちょっと飛躍がありすぎ。日本からもっていって揺らしたからか、なんか黄色っぽくてバランスが落着いてなかった。75点。徳岡で2990円。
12月18日 Mouton Cadet 96/Bordeaux(ムートン・カデ/ボルドー)
モスクワの友だちのところへいったら、思いがけずもこれをいただいた。モスクワではこれは結構高いワインで3000円くらいする。96だからか、中味も値段にみあう本格派。渋みのなかから果実味がでてきて、バランスもいい。飲み頃かも。78点。ヴァーリャの家で。
Zolotoe(ザラトエ)
ボリショイ劇場のビュッフェでザラトエ(黄金の)という名のスパークリングを毎回飲んだ。一本筋がとおっていてひらべったいけど、幕間には気持ちいい。グラス100ルーブル(400円)は適当なところ。町でボトル売りだと1000円弱。
12月17日 Bordeaux 2000/Pierre Lafitte(ボルドー/ピエール・ラフィット)
東京−モスクワ間のアエロフロートででたもの。ボルドー2000で「ラフィット」なんて(ネゴシアンの?)名前がついてるからか、悪くない。ほどほどの渋みがあってなかなかのもの。ミディアムボディ。安いと思うけれど、それなりに立体的だし、豊富なタンニンは先が丸い。存在感がある。70点。
Aligote/S.V.International(アリゴテ/SVインターナショナル)
東京−モスクワ間のアエロフロートででたもの。ウクライナ産の白ワイン。ソーテルヌで作られた辛口ワインのような甘さがある。ヴォリュームは軽い割に味の濃さはある。69点。
12月15日 Bourgogne Hautes Cotes de Nuits 2000/Mongeard Mugneret(ブルゴーニュ・オート・コート・ドゥ・ニュイ/モンジャール・ミュニュレ)
骨格がしっかりしていて、全体的にやや煙たく、ほんのり果実味があり、グラスワインに最適。でもなんか「典型的ブルゴーニュを作りました」てな感じが面白くない。悪いワインじゃないけど、そういう意味で評価は音符。70点。Wassy'sで1760円。
12月10日 Montaudon Classe M/Champagne(モントードン・クラスM/シャンパーニュ)
手間がかかるといわれるシャンパーニュも2000円代で十分おいしいのが手にいれられます。これなんか、2000円+αでフルボディーだし。味の複雑さやインパクトのあるいい意味での軽やかさは望めないにしろ、華やかでかつ重さもあるものとしてはこれで十分。私なんかドンペリや、ボランジェ/
グランダネとこれを比べても、どちらもおいしいとしか答えられない。だったら安い方がいいに決まってる。というか、それほど、このシャンパーニュは高いレベル。立体的にふっくらした品のよさがある。川端酒店で2800円。
12月7日 Agontano 98/Garofoli(アゴンターノ/ガロフォリ)
マルケ州を代表する生産者によるモンテプルチアーノ種100%のイタリア赤です。漆とか、はちみつとか、熟したメロンや桃が混ざった複雑な香り。こうかくとゲゲっという感じですが、味も香りも明るいイタリア。とっても外交的で飲みやすい。ミディアムボディーで底も浅くなく、むしろ密度は粗めだけど、味のマグニチュードは稠密。明るく、でも真面目に飲みたい時にというシチュエーションにいいかな。78点。川端酒店で2000円。
11月30日 Beaujolais Villages 99/Georges Duboeuf(ボジョレ・ヴィラージュ/ジョルジュ・デュブフ)
ボジョレだけど99年もの。2002年ものよりずっと安いし、熟成も期待して。ボジョレといえば青紫のイメージだけど、これはむしろ苔むして固まった土。イチゴやスミレの香りなんか全くなく、3年たって成熟。といっても内向的な大人になったみたいでおとなしい。だけど味はボジョレというよりちょっといい生産者のACブルゴーニュの閉じたもの。渋い系の果実味。ブラインドなら間違える自信あり。というわけで、評価額は1500円〜1800円。71点。岡島屋で1190円。
11月28日 Chevalier de Reysson 99/Bordeaux(シュヴァリエ・ドゥ・レイソン/ボルドー)
メルシャンがやっている、オ・メドックのレイソンのセカンドでしょうか。香りはほとんどなし。ヴォリュームも限りなく軽い。だけど時間と共にひらいてきて、やさしいタンニンが味にアクセントをつけるようになる。安いし、ランク的にどうこういうワインじゃないけれど、少しだけ値段以上の価値があるかも。真面目につくったワインだけど、はじめにもっている条件が低すぎな点は否めない。それなりに飲み頃ということで。68点。イタリア料理のレオーニで1200円(ハーフ)。
11月21日 Marques de Murrieta 97/Rioja(マルケス・デ・ムリエータ/リオハ)
Coleccion 2100と名づけられている、ムリエータの一番下のもの。ただのリオハ。でもイガイの特徴がここにも現れていて、酸味は十分あるのだろうけど下支えにまわっていて、ほんのりとした甘みがあり、結晶は粗めだけどそれぞれの核は滑らかで密度は濃い。+300円で買えるリオハ・レセルバは値段の差以上の質があるけど、これはこれで値段以上の価値あり。78点。悟空で1470円。
11月17日 Bourgogne 2000/Marc Colin(ブルゴーニュ/マルク・コラン)
どこかで聞いたことのあるドメーヌなので、とりあえず買って、家で調べると白で有名な作り手なんですね。それはともかく、良くも悪くもACブルゴーニュ(赤)のスタンダード。少し煙たさがあって、少し酸っぱくて、飲み進めると(酔っ払うと)少し薄いなぁと感じる。悪くはないけど、この値段ならもう少し楽しめるものもあるのでは?という気分。69点。悟空で1360円。
11月14日 Nuits-Saint-Georges 98/Les Pruliers/Robert Chevillon(ニュイ・サンジョルジュ/レ・プリュリエ/ロベール・シェヴィオン)
98のニュイながら、とても柔らかい。形容すれば「血の味」とか「鉄錆び」に近いのだけれど、土の香りとか、煮詰めたプルーンの香りがして、ほんのり甘いイメージも浮かんでくる。酸味が強いとか渋みが強いということもなく、バランスがいい。そうした味や香りにみあったミディアムボディーも心地よい。80点。勝田酒店で2500円。
11月8日 毎年この時期の出張にあわせてワイン友達に集まっていただいている、1年に(今のところ)1度の東京ワイン会。メンバーは光弘さん&マダーム、師範、トビさん、磯子さん。場所はできたばかりのレストラン、Au gout du jour(オー・グー・ドゥ・ジュール)。アミューズ、前菜2品、魚料理、肉料理、チーズ、デザートにシャンパーニュがついて込みこみ1万円。飲んだのは以下のとおり。
Henri Abele Brut Rose N.V./Champagne(アンリ・アベレ・ブリュット・ロゼ/シャンパーニュ)
茶色味の強いロゼ。紙のような薄いけれども切れないような硬さがある。結構お高くとまっている感じ。ロゼだからか酸味だけじゃない、いちごのような味があり、開いてくるとオリーブのような酸っぱさが後味に残った(と、メモに書いてあるが、実際オリーブを食べながら飲んだのでオリーブの味だったか?)。78点。
Les Aigrots 99/Beaune 1er Cru/Parigot Pere&Fils(レ・ゼグロ/ボーヌ 1クリュ/パリゴ・ペール・エ・フィス)
若いのに十分味がでていて、高級ワインによく感じられるあずきの香りがおいしい。愛想よくどんどんひらき、幅の広い拡がりがあるたっぷりしたワイン。終わりの方にはミントの香りも。トビさんから。84点。
Les Casetiers 97/Gevrey Chambertin 1er Cru/Frederic Magnien(レ・カズティエ/ジュヴレ・シャンベルタン/フレデリック・マニャン)
がっちりした構造のワイン。つみきのように構成の部分部分がそのままみえてくるような感じ。ただしその分硬いというか、語ってくれない。無愛想というほどではないけど、綺麗なんだからもっと自分をさらけだして欲しいな、と思った。光弘さんから。82点。
Prieure de Saint-Jean de Bebian 97/Earl Le Brun-Lecouty/Coteaux du Languedoc(プリューレ・ドゥ・サン・ジャン・ドゥ・ベビアン/アール・ル・ブリュン・ルクティ/コトー・デュ・ラングドック)
酸味がとてもおいしい。これまたストラクチャーがはっきりしていた。饐えた香りで、フルボディー。南仏産って豪放磊落なイメージがあるけど、お品でいうとブルゴーニュのような上品系。師範から。83点。
Livernano 96/Marco Montanari(リヴェルナーノ/マルコ・モンタナーリ)
トスカーナ地方のワイン。えんぴつの芯のような冷たさがある(というか、冷蔵庫で保管してたということで、実際冷たかった)。開いてくると、ボルドーの高級ワインに時折ある、う○この香りになる。イタリアものながら、愛想のよさというより、誇り高い育ちのよさが感じられる。イタリアワインの専門家、磯子さんから。81点。
Chateau Clos de Salles 99/Pomerol(シャトー・クロ・ドゥ・サール/ポムロール)
ポムロール関係某サイトで評判が高いワイン。こういうのって、結局値段分の味しかぜず、期待した分印象悪くなることが多い。でもこれは当たり。落雁のような白い粉のような、イメージとしての甘さがあり、同時にキャラメルのような粘りもある。底が深いというより表面的に派手なだけかもしれないけど、花火のような華やかさがあった。CPが高いので、
「おまけ」で金賞。88点。岡島屋で4580円。
Chateau Cos d'Estournel 86/Saint-Estephe(シャトー・コス・デス・トゥルネル/サンテステフ)
本日のメイン。カモミールとかミントとかのハーブの香りがいっぱい。なんだけど、とっても硬くて、味も香りもなかなか前に出てこないのが残念。といいつつ、中につまっているものの重量感はたっぷり感じられ、これが全部でてきたら軽く90点は越しそう。光弘さんから。84点。
Brumaire 98/Pacherenc du Vic-Bilh/Alain Brumont(ブリュメール/パシュラン・デュ・ヴィク・ビル/アラン・ブリュモン)
デザートワインで、香りはソーテルヌとよく似てる。味もよく似てる。というか、違うといえば違うけど、ブラインドなら区別がつきません。酔っ払ってたし。もちろんおいしくいただきました。お店からの食後酒。75点。
という訳で、自分がもっていったワインに最高点をつけてるお馬鹿な私です。 11月5日 20 Barrel Cabernet Sauvignon 98/Cono Sur(20バレル・カベルネ・ソヴィニョン/コノ・スル)
コノスル赤の上級品。ドンメルチョー的に濃くて硬かったらいやだなと思ったが、けっこうこなれている。というか、とげとげしさをもちつつも若のみ可能なタイプ。はじめはふわっと花開く豪華さがあった。でもその後たいらになる。この終わりのイメージが強いので、評価はきつめ。でも潜在力はある。悟空で1580円。72点。
11月2日 Vichon mediterranean 99/Vin de pays d'Oc(ヴィション・メディタレニアン)
モンダヴィが南フランスで作ってるワイン。品種はカベソ。ビフテキソースに使った残り。若いカベルネにしてはとってもいいのみごろ。味もボディーも中庸で、ハウスワイン的には最適かも。70点。いただきもの
11月1日 Casa de la Ermita 2000/Tinto Jumilla(カーサ・デ・ラ・エルミタ/ティント・フミーヤ)
という訳で、けちってもダメ、3千円出してもダメという運の悪さなので、考えが保守化。飲んだばかりの当たりワインをもう一度。今度は別の店で70円高かったけど。で、やはりいいワイン。はじめはざらざらしてたけど、とにかくボディーの重さが心地よい。キャラメルとかヴァニラとかの香りもよく、後味には鼻から抜けるミント。たっぷりとした満足感が残る。80点。悟空で1570円。
10月26日 Chateau Faugeres 99/St-Emilion(シャトー・フォジェール/サンテミリオン)
香りはほどんどあがらず。味はやや固めながら、懐の深さがある。でも大味かも。大好き銘柄なので期待値高すぎたかも。早飲みしても柔らかくて奥深いワインという先入観が誤りでした。2日目は味も落ちちゃっていたから、保存にも問題あったのかなぁ。とにかく残念。70点。神戸パティで2780円。
10月24日 Diego de Almagro 97/Valdepenas/Felix Solis(ディエゴ・デ・アルマグロ/バルデペニャス/フェリックス・ソリス)
フルボディーというので買ってみたけど、焦点がぼけぼけ。大柄で大味。値段が値段だから多くは望めないけど、これだったらあと500円だしてもうちょっといいのにした方がよかったな、と後悔したのも事実。ケチった自分が悪いのだけど。悟空で1040円。63点。
10月20日 Haut Carles 99/Fronsac(オ・カルル/フロンサック)
味も香りもまるでブラックコーヒー。たぶんタンニンのせいで苦いんだけど、渋くはなくて、なんとなく砂糖のような甘さがあるような、ないような。樽系の香りが似合いそうな味だけど、香りもコーヒー。3日たったら味がま〜るくなり飲みやすくなった。悟空で2580円。79点。
10月18日 Casa de la Ermita 2000/Tinto Jumilla(カーサ・デ・ラ・エルミタ/ティント・フミーヤ)
重く黒いボトルで中味がみえない。ワインは、この値段では考えられないほどのフルボディー。チリとかの「濃い」というのではなく、口に含んだ感じがどっしり。ヴァニラ主体の香りで、鼻からはミントのようなすーとした清涼感が抜ける。味自体はそこそこ柔らかく、香りのふくらみがもっとあれば、メドック2級というほどの高レベル。イーショッピングワインで1500円。80点。
10月14日 Marques de Murrieta Ygay 94/Rioja Reserva(マルケス・デ・ムリエータ イガイ/リオハ・レセルバ)
グラン・レセルバの「カスティーヨ・デ・イガイ」とは値段もラベルも別。でも、もしかしたら熟成期間を短くして出荷したものかもしれない。味がとても似ている。ただこれは、熟々に熟れた結果としての甘みがつよい。本当は甘くないのだけど、酸味が少ないからかそう感じられる。味の根本は、わたしでもブラインドで当てられそうなくらい「カスティーヨ・・・」と同じだから、お得感がある。悟空で1750円。79点。
10月11日 Sarget de Gruaud Laroze 98/St-Julien(サルジェ・ドゥ・グリュオ・ラローズ/サンジュリアン)
グリュオラローズのセカンド。予想以上にいいワイン。樽ばんばんとかではなく、上品な香り。それに見合った、壊れやすい大事なものを柔らかく包み込む布(絹とかビロードとかそこまではいかないけれど)のような厚みがありかつ柔らかな味。めざしているもののレベルの高さがわかる。しばらくセカンド飲んでなかったけど、2級のセカンドともなると相当なものですね。悟空で2280円。80点。
10月4日 Chateau La Croix de Roche 2000/Bordeaux superieur(シャトー・ラ・クロワ・ドゥ・ロシュ/ボルドー・スューペリウ)
どわっといい香りが部屋いっぱいになる。春のお花畑の明るい香り。味も底の方にいいものをもっているみたい。でも香りはすぐにとんで、味は奥の方に力がありそうだけど、少なくとも舌で感じられる部分は平らになってしまった。値段相応プラスα。イーショッピングで1480円。75点。
10月4日 Hautes Cotes de Nuits 98/Gros F&S(オート・コート・ドゥ・ニュイ/グロ F&S)
去年飲んで悪印象だったけど、値段が安いのでつい買ってしまった。今みたら、去年の評価は「買うべからず。」今回はそれほど悪くない。予想よりずっと濃くややドス黒いルビー色。そこそこ開いてるが、中もっと暗い奥にいろいろ魅力が隠れていそう。でも少なくても飲み頃じゃない。血の味に近くて、好みではない。樋口酒店で1500円。65点。
モスクワどたばた劇場へ行く レストランみてあるきへ行く 岡山のワイン屋へ行く
師範のつけた点数みずにメモにあるのをそのまま書いたけれど、よく似てて驚きました。採点基準は、もちろん私が師範のを真似してるので、似てて当たり前といえばあたりまえですが。
来年も懲りずにおつきあいください。