ワインに目覚めて約二年。
おいしいワインを飲んでみたい。味わってみたいという一途な心。
自己流・極主観的に飲んで感じたことを記していきますので、おかしなところなどあったら教えて下さい。
お手紙待ってます!
最新版はこちら
評価の一応の目安は、
・・・探してでも買うべし ・・・売ってたら買うべし ・・・お金があったら買うべし
・・・飲みたい日なら買うべし ・・・買うべからず
4月30日
Serra dei Fiori 95/Dolcetto D'alba(セッラ デイ フィオーリ/ドルチェット ダルバ)
これはとても飲みやすい。青紫色で見るからに軽そうだが、中身もその通り。甘み主体の味に酸味が加わり、お花畑系統の香りとあいまってバランスがとてもよく、安ワインのお手本といってよい。無理して苦みや渋味を入れてないのが成功の秘訣かな。ボージョレの酸味を弱くしたような飲みごごち。ごくごくいけます。やまや池袋西店で1390円。
4月26日
Chateau du Donjon 94/Minervois(シャトー・デュ・ドンジョン/ミネルヴォワ)
第一印象はわたしの苦手な「にがあま」。色も味も濃く、チリとかのグラン・レセルバクラスの力があることはわかるが、値段を考慮してもまずかった。「1時間前に抜栓せよ」と裏に書いてあるので、残りをその通りにして飲む。すると甘みが薄らぎ、渋味がでてきて若いボルドーみたいになる(シラーだそうだが)。それにミントも少し。チーズ(オルヴァネ)と一緒に飲むとようやくおいしくなった。やまや池袋西店で890円。
4月25日
La Grande Dame 89/Veuve Clicquot(ラ・グラン・ダーム/ヴーヴ・クリコ)
どっしり重い、だけどさわやかなシャンパーニュ。前菜にあわせる、というより食事をはじめる前についついそれだけにひき込まれ楽しんで飲んだ。広尾のレストラン「プティ・ポワン」で、グラス2000円。
Beaune
Clos des Feves 90/Chanson Pere et Fils(ボーヌ/クロ
デ フェーヴ/シャンソン ペール エ フィス)
とってもきれいなルビー色。口に含んだ瞬間、「若い」と思ったが、固さはじきになくなる。途中で酸味がやや強くなるが、それもなくなりまとまってきたかと思った頃ハーフなのでボトルは空になった。もっと喋って欲しかったなぁ。このクラスの90はまだ早いのかな。短時間で飲んではいけないワインでした。広尾のレストラン「プティ・ポワン」で6500円(ハーフ)。
4月23日
Chateau
La Louviere 90/Pessac-Leognan(シャトー・ラ ルヴィエール)
湿った土やトリュフ系の香りがむんむん。ペサック・レオニャンといえばオーブリオン。その先入観からかもしれないがスパイス系の味わい。力強くかつ適度な柔らかさはボルドー90年ならでは。青山のレストラン「ル・ジャルダン・デ・サヴール」で4200円(ハーフボトル)。
4月19日
Chateau
Palmer 92/Margaux(シャトー・パルメ)
カントナック村のマルゴーAOCで、1級に並ぶという評判のワイン。抜栓直後は酸味がきつく、さらに苦みと分離していて辟易したが、時間とともに落ち着く。メルローとカベルネが45:55らしいが、カベルネ主体のポーイヤックかと思わせる香りと味わい。特に樽香が印象的で、何度も匂いを楽しんでしまった。やや軽いのは92だからかな。十分飲みごろ。さらに熟成させてもよいかも。ボル高騰の折、4000円とは言わないけどせめて5000円位で買えれば嬉しいんだけどね。やまや池袋西店で5980円。
4月15日
Chateau
Peybonhomme Les Tours 95/Premieres cotes de blaye(シャトー・ペイボノム
レ トゥール)
95の安ボルドーはイケルときいていたのではじめてのAOCだが購入。やっぱりおふらんす。上品です。果実味主体で苦み渋味もほどよくスパイス香もフィニッシュに感じられ、適度に複雑な味を楽しめる。力で押すチリとはここが違う。本でみたら有望ブルジョワ級の一つに数えられていました。安い!荒木商店で1191円。
4月11日
Santa
Alicia Reserve 94/Cabernet Sauvignon(サンタ・アリシア レセルベ)
デパートでチリワインの試飲をいくつかやってました。つまらないことに値段の順に複雑さが高まっている。買いたいなと思ったものは2000円以上もするので、試飲には出てないコレに賭けてみた。先日飲んだコンチャイトロが翌日ぐーんとおいしくなってたのでちょっと飲んで残す。空けたばかりの時(初日)は平板だったが、翌日はカベルネの力強さがあり、苦み渋味がもりもり。もちろん濃いし十分満足できるレベル。ワイン単独では飽きるかもしれないが「あて」にいいものを選べば(今回はカマンベール・ドゥ・ノルマンディー)グイグイいけ、幸せ。天満屋で1200円。
4月7日
Castillo
Ygay 87/Marques de Murrieta/Rioja Gran Reserva Especial(カスティリョ
イガイ/マルケス・デ・ムリエタ/リオハ・グラン・レセルバ)
とっても優雅になめらかーでビロードの喉越し。ただ酸味がとってもきつい。飲後感はレモンやグレープフルーツなど柑橘系果物を食べたあとみたい。長命なことで有名らしい(ヒュージョンソン98では1925年物にも飲みごろ表示あり)が、酸味のおかげか。まだ早すぎるんでしょう、きっと。でも渋味苦みは程よいんだなぁ、これが。決してイカレテいるのではないけど、とにかく後味が酸っぱい。これが溶け込んだら飲みごろになるのか。とにかくストックの59(へへ)は2009年頃に飲もうと決心する。相当個性が強くしかも相性のよい食べ物というのが何か絶対にあるし、それと一緒じゃないと真価がわからないワイン(と勝手に決めつけたくなる)。味は深いけれど、ミディアムボディー。ワインの濃さ、密度(比重)、ボディーの関係ってどうなってるんでしょうか?樋口酒店で3700円。
4月4日
Sunrise
97/Cabernet Sauvignon/Central Valley/Concha y Toro(サンライズ/コンチャイトロ)
見るからに味が濃そうな青紫色。一口飲んだ感じでは、「なかなかやるなぁ」。でも味わおうとして舌の上でころがすと、何か厚いコンクリートみたいなものにぶちあたって奥へ進めない。外見はともかく中身は単調だし粗い。重めの直球もいいが、たまには変化球も欲しい。97年ということは出来立てほやほや。カベルネのボージョレだ。サンライズというからこれから開くのか。でももう飲める。強いので、外で花見のつまみに飲んでもイケルかも。セブンイレブンでコンチャイトロ見つけ衝動買い。1000円。
3月31日
I
Lavi/Rosso Conero 96/Enzo Mecella(イ・ラヴィ/ロッソ・コネロ/エンツォ・メチェラ)
これもちゃんとしたワイン。激安もの買う時って迷うんです。もうちょっとお金足して後悔しないもの買おうかどうかって。安いといっても1000円近い出費だから、ほんのり甘いジュースもどきのものや、「飲まなきゃよかった」って思うのにはあたりたくない。でも意外と本物があるものです。個性がなく、全体的に薄いので評価つけるとにしかならないし、コメントをどうつけてよいのかわからないことは否めませんが。このワインで印象に残るのは靴の革のにおいで、ちょっとオエもの。鼻をつまんで飲んだほうがよいくらい。ただ味は酸味と渋味がレヴェルは低いながらもバランスがとれていて、心地よい苦みも感じられる。DOCワインをイタリアから運んでこの値段で商売になるの?と少し心配にもなるが、原価は100円くらいだったりして。荒木商店で848円
3月27日
Bourgogne(rouge)
95/Rene Leclerc(ブルゴーニュ/ルネ・ルクレール)
角がない。とてもさらさらしてる。まさに上級ワインの廉価版。ボディー、凝縮感、香りの複雑さなどそれぞれをすべてちょい格下げ(画面は20インチを14、Pentium233を166とか)したような感じ。例えば香りなど、樽、すみれ、スパイスなど順に広がって「おお」と思わせるがすぐに消えてしまう。色も赤紫ールビーできれいだけど心持ち薄い。気軽に飲む分にはおいしいけど、2000円越えるACブルとしては?樋口酒店で2100円。
3月24日
Leon
de Tarapaca 96/Cabernet Sauvignon/Vina Tarapaca(レオン デ タラパカ)
チリらしく、とっても濃い。酸味がほとんどなく、甘さが口いっぱいに広がる。で、アフターは軽い苦み。濃いけど軽い、甘みが強すぎて飽きてくるなどの欠点はありますが、明らかに本格派。1300円王子ならどう評価するでしょうか。樋口酒店で850円。
3月23日
Hirschprunn
Chardonnay 94/Alto Adige(ヒルシュプルン シャルドネ)
ヴィレーヌ(ロマネ
コンティの所有者)のブルゴーニュ アリゴテを頼んだら切れていて、同じ系統のものということで出てきたのがこれ。イタリアのDOC。ヒュージョンソンによると、ボルツァーノ周辺のドイツ語を話すSudtirol(南チロル)と呼ばれる33の村むらのワインの一つ。アルト・アディジェはオーストリアに面したイタリア北部の州。セメンダイン系の香り。味は硬質かつとても線の細い雰囲気。グラスが小さいせいもあり、このワインの真価はわからないまま終わるが、とりあえずシャルドネの新しい味がわかったことでよしとしましょう。瀬璃奈コーザ・ボーレで4500円。
Azian
95/Chianti classico /Ruffino(アツィアン/ルフィーノ)
ルフィーノ社のキアンティクラシコ。例の人工的ブーケ香。とても柔らかく飲みやすい。キアンティクラシコはこくがあり値段の割にお得感があるという印象を持っていたが、これはぶどうジュース的。グラスがもっと大きければ楽しめたかもしれない。瀬璃奈コーザ・ボーレで4500円。
3月21日
Rawson's
Retreat 96/Bin35/Penfolds(ローソンズリトリート/ペンフォールズ)
南オーストラリア産。品種はカベルネソーヴィニョン、シラーズ(シラー)、ルビーカベルネ(?)。おっとりおとなしく、バランスのよい中庸ワイン。それを狙って作っているのなら、成功といえる。個性を強調しようとしてバランスが悪くなるより好感が持てる。会話を引き立てるためのおつまみワインという感じでしょうか。濠帰りのイギリス人考古学者ハドソンさんからのお土産。
3月18日
Cote
du Rhone Belleruche 95/Chapoutier(コート デュ ローヌ/ベルルーシュ/シャプティエ))
品種はグルナッシュ主体らしい。第一印象は八方破れの若々しさだけど、アフターに残るのはバランスのよさ。抜栓直後は樽香やブーケの香りが感じられたが、30分程するとイチゴジャムの香り一辺倒になる。渋味苦みは強くはない。この値段帯だとそれが人工的に感じられ勝ちだけど、このワインではそうではなく、おっとり型ワインなんだなぁと好意的に考えられる。軽いけど決して薄くない。レストランで3000円とかであれば嬉しい。樋口酒店で1300円。
3月16日
Chateau
Margaux 84(シャトー・マルゴー)
このワインはちょうど1年ぶり。抜栓直後はすみれなどお花畑系統の若々しい香りが感じられたが、やがてなめし革、トリュフなどのくすんだ香りに変わる。フルボディーでしっかりした作りだが、これという個性は感じれない男性的ワインと思いながら飲んでいたところ、時がたつにつれ、(後知恵かもしれないけど)はずれ年なので小ぶりではあり、かつ頂点はとうに過ぎているが、枯れたなかでの華やかさを持つ魅力的ワインに変化した。静かなおいしさ。IP(イワーナポイント)は1071だが味の絶対値は高いのでご馳走されて飲めば文句なく幸せになれるでしょう。自腹ならコス84を採るけど。合田酒店で15000円。
3月14日
Meursault
Porusot 93/Rene Manuel(ムルソー ポリュゾ/ルネ マニュエル)
一言でいえばマロングラッセ。ハニーやナッツ香もあるが、栗を砂糖で上品に煮詰めた香りと後味が圧倒的。辛口なのが不思議なくらい。ムルソーの一級畑らしくとても濃い。でも和食にはだいぶ強すぎた。三上さん提供。
Morey
Saint-Denis 94/Dujac(モレ サン ドゥニ/デュジャック)
デュジャックのモレ
サン ドゥニですが、これはロゼです。Vin gris de pinot noir。文字通り訳せばピノで作った灰色ワイン。極めて薄いロゼのことをvin
grisと呼ぶようです。私の目には灰色というより、テレビで30年前を現す再現シーンにでてくるようなセピア色。味はロゼには間違いないけれど、粒子がつまっていてとてもなめらか。作り手の才能を感じさせます。和食ならメインでいけそうなワイン。樋口酒店で2700円。
3月11日
Bourgogne(rouge)
90/Leroy(ブルゴーニュ/ルロワ)
ルロワブル90を見つけました。一年位前に飲んで好印象。95であれだけ飲ませるのだから超良年の90はこの一年の熟成でさらにおいしくなってるはずと考え、高いけど買ってしまいました。が、これがはじめてのになるとは・・・。一言で言うと「苦甘い」。抜栓直後は薄軽い上ばみの後に苦み成分が分離しておりハテナ。時間がたつにつれまとまってきて「しっかりボディー」を感じられるようになったが、苦みが甘みと合体してなんともいえずマズイ。枯れた後のカスという印象。色と香りは悪くはないんだけれど。去年飲んだのは落ちる寸前の最後の輝きだったのでしょうか?ワインショップ武田で2446円。
3月5日
Bourgogne
95/Pino Noir/Albert Bichot(ブルゴーニュ・ピノ ノワール/アルベール ビショー)
去年秋に同じ価格帯のルイジャドのブル95を飲んだので、比較のつもり。結果から言えばビショーの方がはるかに上。注いでる時は若そうな青紫なのにグラスの中ではきれいなルビー色。驚きにつながる特別な要素はないけど、「これは若々しく(果実味たっぷり)かつ静かな(渋味は全然ない)ピノだ」とハッキリわかる。これで十分。優良ACブルといってよいでしょう。樋口酒店で1500円。
3月1日
Vina
Herminia 91/Rioja Reserva(ビーニャ エルミニア/リオハ レセルバ)
リオハはボルドーを思わせると言われるが、一杯目がまさにそれ。落ち着いた重みが感じられる。色(濃いすみれ色)や香りはアレだけどバランスが抜群なので、タンニンのよく熟成したメドック5級と言われても信じちゃう。2杯目以後は空気に触れて機嫌が悪くなったのかアルコール臭が強調され、どんどんいやな苦みが増してきた。それでもおいしかった。テンプラニリョ75%、ガルナチャ20%、グラチアノ5%ということです(スペイン語の読み方全然わかりませんので間違いはご容赦下さい)。樋口酒店で1700円。
モスクワどたばた劇場へ行く
レストラン見てある記へ行く
岡山のワイン店はこちら