わたしたちがワインに目覚めて一年半。
おいしいワインを飲んでみたい。味わってみたいという一途な心。
でも残念ながら、うまくワインを表す言葉を知りません。
拙いながらも飲んで感じたことを記していきますので、おかしなところなどあったら教えて下さい。
お手紙待ってます!
cidunyan@cityline.ru評価の一応の目安は、
・・・探してでも買うべし
・・・売ってたら買うべし
・・・お金があったら買うべし
・・・飲みたい日なら買うべし
・・・買うべからず
2月26日 Bourgogne(rouge) 95/Leroy(ブルゴーニュ/ルロワ)
去年90年ものを飲んで印象がとてもよかったので、夢よもう一度(ACブルなのに何て大袈裟な、って言わないで下さい。ルロワで飲めるのはこれだけなんだから)。95はそこそこの年、ということはまだ早いか、と思いつつ一口。結果はグーです。ニコニコ。さらっと軽いことは否めないけれど、単に飲みやすいだけでなく、こしも渋味も果実味も若々しい中でしっかりと感じられる。これを濃くして年月をかけて寝かせればロマネ・コンティに行き着くことを想像させるような・・・これは言い過ぎですが、とにかくおいしい。さらに熟成するとすれば、ACブルの範疇を越えちゃうんじゃないかと思う仕上がり。さすがルロワ。上級ワインももっと安ければねぇ。エノテカ広尾店で1980円の10%引き。
2月23日 Chateau Quinsac Bellevue 94/Bordeaux(シャトー・クワンサック・ベルヴュ)
ワインも売ってますという感じのお店で買った激安ACボルドー。抜栓直後は元気よくささくれ立っていたが、40分位たつとタンニンの力強さを残しながらまとまってきて、果実味がおいしい普段飲みにふさわしいボルドーになる。カベルネ・フランもかなり入っているからか、フィニッシュにはミントを感じる。濃い目のきれいなルビー色が印象的。荒木商店で1077円。・・・翌日残りを飲んだら、苦くて苦くて。料理用に変身です。これは空けたその日の内に飲まねばならないワインでした。
2月19日 Nuits-St-Georges 1er cru Les Damodes 88/Faiveley(ニュイサンジョルジュ・レ・ダモード/フェヴレー)
ニュイの1級畑レ・ダモード。香りをかぐだけで、いいワインということがわかる。樽香にトリュフ、ヴァニラ香。ブランデー系の深く苦甘い感じ。飲み口も悪くない。が、いかんせん、固いし苦い。ヒュージョンソンでもまだ飲みごろマークではない。ニュイで1級畑で88でフェヴレーで、ということでちょっと期待しすぎました。値段相応ってところ。この味でこの値段なら、先日飲んだグロのオート コート ドゥ ニュイを採る。新宿京王で4400円。
2月14日 Chateau Filhot 90/Sauternes(シャトー・フィロー)
甘口白で名高いソーテルヌの2級。色は特有の黄金色。でもまだやや薄い。バラのジャムのような香りにコリアンダーのような少しスパイシー香が混ざり、とっても優雅。口の中でころがすと、舌にねっとりと心地よくまとわりつく。フィニッシュにはミントのようなスゥーとした味わいも感じられる。豚のリエット、ロックフォールに合わせました。このワイン、今でも十分おいしいけど、まだまだ熟成しそう。三上さんからのいただきもの。・・・残りを今日(2月20日)飲みました。青りんごの香りも加わり、ぐーと熟成が進んでいてトロリトロリ。今まで飲んだソーテルヌ・バルザックのうちで一番おいしかったので二つ星にしました。
2月12日 Chateau Les Ollieux 95/Corbieres(シャトー・レ・ゾリュー)
濃いすみれ色。樽香、枯れ草、それからそれから・・・。幾つかの香りが混ざりあっていてそれなりに楽しめるが、どれもかすか。作った方には申し訳ないけど、前座をつとめ、次にくるワインの引き立て役をするタイプ。どの科目も平均点はとれているが、インパクトが弱い。酸味、渋味、甘み、どれも「ちゃんといれましたよー、感じられるでしょ」てな感じ。また、気軽に飲むにはまずまずだけど、それにしてはちょいと高い。恵比寿パーティーで1380円。
2月8日 Bourgogne Hautes Cotes de Nuits 94/Michel Gros(ブルゴーニュ オート コート ド ゥニュイ/ミッシェル・グロ)
色はとっても薄ーいワインゼリー、香りはほんのり甘いお花畑、でもちょっと人工的ということで、だめかなと思いながら飲むと、味はまぎれもないピノ・ノワール。ボディーは少し軽めだが口あたりがとても滑らか。色からは想像できない上品な果実味。おっとり優雅でとってもおいしい。ブルゴーニュは作り手が重要というのがよくわかる。グロファンになりました。で、調子にのってエポワスに合わせたら、負けちゃった。酸っぱみ苦みが強調されました。エノテカ広尾店で1980円の10%引き。
2月6日 Codorniu clasico Brut(コドルニュウ・クラシコ・ブリュット)
スペインのカバ。香りは弱く、味も淡白。泡は一応たっているけど・・・。まぁ値段のことを考えたら、文句はいえませんけどね。でも味を確かめようとゴクゴク飲んじゃうから、ゲップがよく出て困った。家で気軽にシャンパーニュ気分を味わえるということでよしとしましょう。樋口酒店で1300円。
2月4日 Bourgogne Passetoutgrains 95/Faiveley(ブルゴーニュ・パストゥグラン/フェヴレー)
ボージョレを作る品種ガメイが2/3、ブルゴーニュの代表的品種ピノ・ノワールが1/3ということで、すみれとルビーを合わせた色。でも味わいは2+1=5になっている!ボルドーのブレンドもそういうコンセプトなのだろうが、この組み合わせもなかなか。くいっと飲めるがただの安酒とは違いコク、厚みがあり、なにより果実味あふれているのが売り。渋味もわずかに感じられるし。味、値段ともに日常ワインにぴったり。初心者にもオススメできる。新宿京王で1300円。
1月29日
レストランでボルドーはブルジョワ級の聞いたことのないもの、ブルゴーニュは知らないドメーヌ物しかなかったので、「当たり年の物なら失敗しない」というおおたにさん(イワンの仲間)の意見に従い選んだ。抜栓直後はタンニンが元気元気で気持ちよく暴れていたが、じきに酸味苦み甘みのバランスがちょうどよいところで落ち着いた。香りは鞣革や獣脂系統。全体的な印象は去年飲んだ同じくブルジョワ級のシャトー・シサック86に似ている。このクラスのものは、ヴィンテージを間違わなければかなりおいしく飲めることがわかったので、街のワイン店でもどしどし置いて欲しい。札幌のフランス料理店「トーイズ」で6500円。
1月26日 Wine Cafe/Cabernet/Suntory(ワインカフェ・カベルネ)
Wine Cafe/Merlot/Suntory(ワインカフェ・メルロー)
ラトゥールの次は何飲もう。あまりに格差がありすぎるとワインに感じられないし、2000円位のものだと、普段ならおいしいはずのものまでまずく感じられもったいないし、そこそこのものだと高いし。で、登場したのがこれ。結果からいうとよい選択でした。カベルネは凝縮感やえぐみ、メルローはなめらかさというように、品種の特徴がちゃんと感じられ、まぎれもなく「ワイン」でした。両者を7:3でブレンドすると、なんと煮詰めたイチゴジャムの香りまでする。サントリー所有であるラグランジュの畑でとれたハンパ物も入ってたりして。といってもやっぱり平板ではありますけど。それぞれ500mlで500円。
1月24日 Chateau Latour 87/Pauillac(シャトー・ラトゥール)
抜栓直後、部屋にブーケのような芳香がたちこめる。薄紫のヴェールがひろがり春が来たみたい。続いてスパイス系の香りがプンプン。とても深く落ち着いた味。正統派。ワインの分子(?)間に一寸の隙間も無い感じ。ただまだまだ若く、タンニンも豊か。あと5年は熟成を続けるだろう。ワインショップ武田で9500円くらい。
1月22日 Lacoste-Borie 92/Pauillac(ラコスト・ボリー)
近年評判高い、グランピュイ・ラコストのセカンド。あまり濃くはないザクロ色。樽香、湿った土に続いて凝縮されたツツジの香り。時間がたつとたばこの匂いも少し。マイルドな芳香ながら、様々な匂いが複雑に隠されている。一口含むとまずタンニンの渋味がすぐわかり、やっぱりポーイヤック。羊なんかに合うだろうなぁ、と思いながら飲み込むと甘い後味。余韻が長い。口に含んでいる時は渋味と甘みがうまく調和しているが、後味は甘みが強く残る。これ、はずれ年の92だけど、成功例の一つでしょう。ちょうど飲みごろ。家でのちょっと気取ったお食事や、あまり高くないフレンチレストランなどで充分いける。お買い得!樋口酒店で2100円。
1月13日 La Rioja Alta/Bodegas 1986/Vina Arana(リオハアルタ、ボデガ/アラーニャ)
リオハのレセルバ(スペインワインはラベルの読み方などよくわかりません。どなたか教えて下さい)。うすいガーネット色。エッヂがオレンジ色になっており、熟成を感じさせる。抜栓直後はまず樽香。そしてナッツ、獣脂とあわせてプラム、干あんずとさまざまな香りが楽しめる。年月のなせるわざか味はおとなしめにバランスよくまとまっている。タンニンもなお感じられるけど、すっぱみもある。ちょっといきすぎかな。樋口酒店で2400円。
1月9日 Trapiche/Cabernet Sauvignon 94(トラピッチェ/カベルネ・ソヴィニョン)
アルゼンチンのワイン。沢蟹がいる森のなかを流れる小川のほとりの雰囲気。カベルネといってもフランス産とは全く異なる。こんなにわかくても十分飲める。というかとても小ぶり。味もざらついているし。でもしっかりしたワインであることは確か。天満屋で1200円。
1月5日 Chasssagne-Montrachet/Morgeot93/Fontaine-Gagnard(シャサーニュ・モンラッシェ・モルジョ/フォンテーヌ・ガニャール)
シャサーニュだけど、これは赤の方。割と濃い、きれいなルビー色。若いけど、抜栓直後でも十分楽しめるやわらかさ。といっても重みもあり、タンニンも程よい。若々しさからくる力強さもあるけど、料理を邪魔しない(影から引き立てるってところまではいかないけど)。おいしくいただきました。レストラン「コム・シノワ」で7500円。
1月3日 Chateau Marquis de Terme 92/Margaux(マルキ・ドゥ・テルム)
ボルドーはマルゴー村の4級。ザクロのような色。樽香といちごジャム系の甘酸っぱい香りがほのかにひろがり、「マルゴー村のワイン」というイメージにぴったり。のどごしもよく、おとなしめではあるが、このクラスのワインの92は今飲みごろをむかえている。
Muscat 96(ミュスカ)(お呼ばれなのでドメーヌ等くわしいデータは忘れました)
ミュスカを飲むのははじめてだけど、アルザスなのでゲヴュルツ系と思ったらそのとおり。ライチ、バラ、洋梨などの香りが強くでている。辛口仕立てだけど、ゲヴュルツ同様、甘く感じられた。
1月1日 Pavillon blanc du Chateau Margaux 92/Margaux(パヴィヨン・ブラン・デュ・シャトー・マルゴー)
大部おとなしめ。とりあえず、藁、ナッツ、ハニー香。ちょっと何かしゃべってよ、って思ってると重い口を開くけど、話題があっちゃこっちゃいって焦点がさだまらない。十分おいしく楽しめるが、パヴィヨンブランを名乗るほどのことはない。
Pavillon rouge du Chateau Margaux 94/Margaux>(パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー)
パヴィヨン対決。1時間前に抜栓したが、それでもまだまだ若いからか、予想どおり飲みはじめ頃はしぶしぶ。でも時間とともに開いてきて、豊かなお花畑系統の香りがつぎつぎと。それからタバコ。味もまとまってくる。集中力、力強さともに兼ね備えた、立派なワイン。とてもセカンドとは思えない。
モスクワどたばた劇場へ行く
レストラン見てある記へ行く
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