ワインに目覚めて五年。
おいしいワインを飲んでみたい。味わってみたいという一途な心。 自己流・極主観的に飲んで感じたことを記していきますので、おかしなところなどあったら教えて下さい。
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評価の一応の目安は、
・・・探してでも買うべし ・・・売ってたら買うべし ・・・お金があったら買うべし
・・・飲みたい日なら買うべし ・・・買うべからず
3月30日
Les Grands Augustins 99/Tardieu-Laurent/Vin de Payes D'Oc(レ・グラン・ゾギュスタン/タルデュ・ロラン)
去年同じワインの98年産を飲んで、もう買わないと思ったが、パーカーポイント89点につられて購入。とんがったところがなく、全体的には煮詰めたプルーンにシナモンをかけたような上品なつくり。濃いけどその濃さも全面にはでてこないのでしつこくないし。それでもこのワインの魅力はまだ内面にこめられているよう。潜在力があるのは認めるけど、今飲むと普通よりちょい上という程度。悟空で1280円。71点。
翌日、化けてました。ちゃんと開けばおちついた品のあるワインになりそう。76点。
3月29日
Vichon mediterranean 99/Vin de Pay D'Oc(ヴィション・メディテレーニアン/ヴァン・ドゥ・ペイ・ドック)
モンダヴィがラングドックで作っているヴァン・ド・ペイ。言うことがワンパターンながら、バランスがよくて、飲みやすい。でもそれ以上の魅力はない。いただきも。68点。
3月27日
L'Excellence du Chateau Cuchous 99/Caramany/Cotes du Roussillon Villages(レクセラン・デュ.シャトー・クシュ/コート・デュ・ルーション・ヴィラージュ・カラマニ)
農業省による全国農業コンクール(パリ、2001年)で金賞。この値段でこうした能書きがあるとつい手を出してしまう。でも看板に偽りなし。ヴァニラやブラックベリーなど苦みの中に果実の甘さがあるタイプ。梅の香りもある。バランスもいいし、はじめやや固かったが、直に角もとれて飲み頃。悟空で1050円。79点。
3月26日
Chateau Lanessan 97/Haut-Medoc(シャトー・ラネッサン/オ・メドック)
お客さんなので、失敗がないものということで再登場。はじめ粉っぽさがあって口のなかでボソボソしたが、どうもタンニンの苦みだったみたい。30分ほどで滑らかになる。樽や茎の香りがして本格派。それでいて近づきやすい味と値段。悟空で1680円。80点。
3月25日
Cotes du Luberon 98/Albert Bichot(コート・デュ・リュベロン/アルベール・ビショ)
ローヌの南のAOCだそうです。シラーかな。そうした感じが少し。全体的に控えめ。でもバランスがいいので飲めちゃう。名門ドメーヌの腕のよさかも。いただきもの。70点。
3月24日
Chardonnay 2000/Nagyrede(シャルドネ/ナジレーデ)
ハンガリーの白。といってもシャルドネ。薄いながらバランスがいい。少し酢のにおいがしていやだった。徳岡で590円。62点。
3月22日
Chateau Soutard 86/St-Emilion(シャトー・スタール/サンテミリオン)
サンテミリオンの中でもゆっくり熟成することで知られているワインだそうです。16年たっているけれど、まだタンニンがめだつ。ただまだ溶けていないというより、バランス悪いという感じ。これ以上置いておいても落ちるだけでは、という印象。深さはあるけど軽いめだし。少し梅ぽさもあります。樋口酒点で4900円。75点。
3月21日
Chateau le Tuguet 96/Graves(シャトー・ル・トュゲ/グラーヴ)
ナッツやバターの香りが匂ってムルソーのよう。やや薄め。ボルドーの立派系の白の中の中堅所か。いただきもの。76点。
3月19日 Les Ormes de Pez 95/St-Estephe(レ・ゾルム・ドゥ・ペズ/サンテステフ) まずはう◯ことか硫黄系統の「におう」香りで大物の貫禄。抜栓直後はタンニンも元気なんだけど、ちょっと薄いかなというバランスの悪さがあったが、30分くらいたつととても滑らかになってきた。表はミントや果実味、裏は森の土ぽいどっしりしたものに支えられたよいコクがあるという感じでメインの羊料理ととけあってとてもよい雰囲気。神戸のレストラン「Recette」で7500円。80点。
3月16日 Rossj Bass 99/Langhe(ロッシ・バス/ランゲ) ふきと筍の煮物、生牡蛎、きのこの炊き込みご飯なんかのメニューだったので、イタリアの名門、ガヤの白。はじめはボルドーの安白ワインと変わらない、薄っぺらな気のぬけた味で、シャルドネというよりソーヴィニョン・ブランという感じ。食事に合わせると深みがでてくる。成分的にはいろいろはいっているようだが、まとまりはハテナ。今飲むなら、だしていいのはよくて1200円まで。悟空で3490円。67点。
3月14日 Les Domaines Paul Mas 2000/Vignes de Nicole/Vin de Pays D'Oc(レ・ドメーヌ・ポール・マス) ヴァン・ド・ペイながら馬鹿にできないオック産。または、ドメーヌがいいのかもしれない。2000年もので、はじめは舌にひっかかる渋みがあり、作りの荒さのせいかもと思ったが直に消えた。そしたら飲み頃、飲みやすいワイン。分離してた水分とエキス分が口の中で融合されて1+1=3になる。そういえばこれ、カベソとメルロの合成ものでもある。幅もたっぷりありながら、余分なとこはないし。悟空で970円。76点。
3月9日
赤川学さん、澄子さんをお呼びして朝3時半まで大宴会。ドゥーニャン、私と4人で7本。ちなみにちゃんと飲む人は2人。さすがに翌日はこたえました。
Maurice Rasseneur/Champagne(モリス・ラスヌ/シャンパーニュ)安定した味を保っている、おいしいシャンパーニュ。イーストっぽさと爽やかな酸味があれば、私にとっては十分。天満屋で1980円。78点。
Chianti Classio 99/Fontodi(キアンティ・クラシコ/フォントディ) かなりドロリとした印象。若いのに熟れていて飲み頃。パーカーが91点つけたそうだけど、それほどではない。値段+500円くらいの価値はある。悟空で2380円。80点。
Frontera 2000/Concha y Toro(フロンテラ/コンチャイトロ) チリの有名どころのカベソ。上のワインがドロリとしてたからか、チリ特有の「濃さ」はあまり感じない。むしろカベソの柾目的なまっすぐさが特長。やや淡白。赤川さんから。70点。
Fort de Vauban 76/Haut-Medoc(フォール・ドゥ・ヴォーバン/オ・メドック) 赤茶けてて、ワインの脚がゆっくりおちるという古酒らしさは味わえた。こういうワインは味より雰囲気。72点。悟空で2150円。
Cap de Faugeres 96/Cotes de Castillon(カプ・ドゥ・フォジェール/コート・ドゥ・カスティヨン) お馴染みのワイン。グリセリンぽい甘さが、酔っぱらった身にもおいしく感じられた。また買います。樋口酒店で1600円。80点。
Gevrey Chambertin 98/Henri Perrot Minot(ジュヴレ・シャンベルタン/アンリ・ペロ・ミノ) ブルゴーニュの「男性的」な面を味わわせてくれた。作り手のうまさが目にみえる。酔っぱらってしまって詳しくは覚えてないのが残念。もう一度のんでみたい。81点。勝田で4000円のところ2500円。
Chateau Simon 94/Sauternes(シャトー・シモン/ソーテルヌ) 格付されてない、94年産。でもちゃんとソーテルヌしてて、アプリコット、桃なんかの香りがあり、どろりとした蜜になってた。80点。岡島屋で2480円。
3月4日 Vosne Romanee 97/Mugneret Gibourg(ヴォーヌ・ロマネ/ミュニュレ・ジブール) それほど煙ったくないのだけど、そこはかとなく樽香は漂っていて、優しい苦みが核をなしている。で、その苦みを味わっていると、甘い果実味に変わってくる。肩ひじはってない、自然体なのに「立派」なワインでした。勝田で2500円。79点。
3月1日 Igneus 99/Priorat(イグネウス/プリオラート) 評価が難しいスペインワイン。おいしいところはすごくおいしいけれど、マズイ部分が同居している。梅のような甘酸っぱい香りと煮詰めたプルーン系の渋い甘味が基調となっていて、グリセリンさがシャトー・フォージェールに通じるものがある。だけど渋くないのに収斂性があるのが不思議。単に飲み頃に達していないだけで、このささくれっぽさがなくなったらかなりのものです。グラスには黒砂糖を焦がしたようなカラメル香が残る。アルコール14%です。徳岡で1980円。79点。
2月25日 Caliboro Merlot 2000/Vina Segu(カリボロ・メルロ/ヴィーニャ・セグ) チリのメルロ。閉じているというわけでなく、性格がなかなか渋いワイン。チリだからといって「濃い」というおとなく、むしろどっしりと「重い」。さらに梅やセメンダインの香りがあるなどこうかくと高評価となりそうなんだけど、体調が悪いのでもないのにどうも飲みくだせない。4日トライしたけど半分以上残してギヴアップ。たばこをやめるためにあるニコチン入りのガムのごとく(といっても聞いた話)、ワインをやめるためのワインみたい。飲むごとに毒々しさが体内にたまっていく感じ。相性が悪いってやつです。料理用に使ったら、おいしいミートソースができました。徳岡で780円。32点。
2月24日 Chateau Bouscaut 97/Pessac-Leognan(シャトー・ブスコ/ペサック・レオニャン) グラーヴのグランクリュということで、さすがに香りは華やか。プルーンを煮詰めた渋い香りと、お花畑系の派手な香りがともにあって、抜栓後にワインの香りが部屋中に広がった。味はこれまたそれなりに上品。だけど先細りするというか、表面のつややかさに比べて中味は貧弱という印象。もちろんまずくはないけど、「それなり」という域を出ない。値段的にはとんとん。徳岡で1980円。75点。
2月21日 Chateau Lanessan 97/Haut-Medoc(シャトー・ラネッサン/オ・メドック) 1500円前後で、ちゃんとした作りかつ簡単に手に入るものとしてボーモン、カプ・ドゥ・フォジェールとラネッサンが最近のお気に入り。97年産は飲んだことないのでさっそく飲んでみた。インクっぽい青さが少しあるけれど、前面に出てくるのはヴァニラ香。酸とタンニンのバランスもよく、深みも感じられる。これでもうすこし変化もあればいうことない。どっしりしたフル・ボディー。82,96,97,98年と飲んできたが、年による味のばらつきもないしこのクラスとしては十分立派。とはいっても味のレベルの頭打ちはあるので80点。悟空で1670円。
2月17日 Dom Perignon 90/Champagne(ドン・ペリニョン/シャンパーニュ) シャンパーニュの代名詞ドンペリ。出来のよいといわれる90年産。常温で一夏越えたということだけど、いたんではいなかった。やや茶色みかかっている濃い黄金色。味もフルボディーでどっしり。こがしたアーモンドなんかの香ばしい匂いがおいしさをひきたてる。「さわやかな酸味」とか、「きりりとした切れ味」とかのシャンパーニュ的キャッチフレーズとは一線を引いた、一種王道をいく堂々としたタイプ。政木さんからのいただきもの。81点。
2月12日 Chateau Beaumont 97/Haut-Medoc(シャトー・ボーモン/オ・メドック) 何回か飲んでるシャトー。97年ものはここで飲んでいる。ヒュージョンソンが「今年の飲み頃」マークをつけていて、全くもってその通り。97はマルゴーとかコスとかも、もう飲めるといういい意味での「早のみヴィンテージ。」このワインも、作られてから4年ちょいしかたっていないのに、熟れに熟れてでてくる果物の甘味が感じられる。タンニンも柔らかいし。でも実は「安ワインながら樽香がしっかりしていて渋いねぇ」というのを期待してたので、それとは違っていた。安くかつ飲み頃のいいワインであることは確か。樋口酒店で1700円。78点。
2月8日 Grande Reserve 89/Cotes du Rhone/A.Mazur & Fils(グランド・レゼルヴ/コート・デュ・ローヌ/マズュル・エ・フィス) マコンで開かれたフランス・グランヴァンコンクール金賞。注いだ瞬間は透明に近い赤(つまり超薄い)でさくらんぼジュースのよう。でも味はしっかりローヌで濃いめ。アルコールも14,5%。そう強くでてるのではないけど、苦みがしっかりしていて、ヴィーン・フィルのコントラバスのように「底支え」して全体の骨格をはっきりさせる役割を果たしているのがよくわかる。このクラスで89年産だからへたっててもおかしくないのだけど、現役まっ盛り。とはいえ「おいしい」タイプというより個性的タイプ。好きな人は好きかも。川端酒店で1900円。70点。
2月5日 Fiddleback 99/Taltarni(フィドルバック/タルターニ) 珍しくオーストラリアの赤。いつも飲むのと違って、味の幅は狭いのだけど、その範囲でプラムやタバコの香りがしたり、底にタンニンのある錆の味(と書くと超マズそうだけど、けっこういける)なんかが凝縮して複雑にからまりあっている。「値段の割に本格的」と酒屋に書いてあったので買ったがそのとおり。樋口酒店で1000円。70点。
2月3日 Cono Sur 2001/Chardonnay(コノ・スル/シャルドネ) 裏書きにあるとおり、マンゴー、パイン、レモンの香りがする(気がする)。香りのインパクトはたいしたもの。それにくらべると、味は輪郭がぼやけてる。とはいっても、シャルドネ種を味わうには、剃ってかいたまゆ毛のように十分くっきり。冷凍保存でもしたかのように、頑に味の変化がないのが人工的なんだけど、味や香りそのものに人工臭はない。CPは抜群。悟空で590円。みんなで一杯ずつとか、酔ったあとでもう一杯というシチュエーションにもいいかも。71点。
1月29日 Montepulciano d'Abruzzo 99/Camillo Montori(モンテプルチアーノ・ダブルッツォ/カミロ・モントリ) ウオッシュタイプチーズにあるアンモニア臭がちょろっとあるけどいい匂い。後味に梅を感じる。値段の割に変化はするし個性もあっていいワイン。ただ半分飲んだ翌日からかぜをひき、残りは口に含んだけど飲み込めないというもったいないことをしてしまいました。樋口酒店で980円。67点。
1月27日 Bourgogne 99/Joseph Faiveley(ブルゴーニュ/ジョセフ・フェヴレ) 有名どころのACブルゴーニュ(赤)。華やかなタイプというよりしっかりタイプ。バランスよく押さえるところをおさえていて、不満はない。でも、優等生的ACブルすぎて「質問は?」ときかれても「特になし」と返事するよりほかない。悟空で1390円。70点。
1月25日 Chateau Faugeres 97/St-Emilion(フォジェール/サンテミリオン) またまたフォジェール。これはサンテミリオン・グラン・クリュの方。去年ハーフボトルに金メダルをつけたヴィンテージ。やっぱりおいしい。プルーンを煮詰めたような苦みの中に甘さが感じられる。たんなる苦甘はむしろ苦手な味だけど、これは表面にニッキをまぶしたようで、味そのものは角の丸い苦さ。鼻にぬける時にほんのりと甘味を感じる。重くはなくて厚味があるのはこのクラスでは出色物。でも前のとおなじく単調さとタンニンがこなれていない点が弱点。樋口酒店で2900円。83点。
1月23日 Cap de Faugeres 96/Cotes de Castillon(カプ・ドゥ・フォジェール/コート・ドゥ・カスティヨン) 何回も飲んでいる銘柄だけど、さすが96年産。構造がしっかりしているし、厚味がある。ボディーは中くらいなのが不思議なくらい「立派」なワイン。香りも様々で、時間が立つと、はっきりしたキャラメル香が感じられるのに味は渋いというコントラストがへんちくりん。といことでこのクラスとしては驚きの面構えなんだけど、もう少し優しさか面白みがあれば、と思った。ないものねだりなのはわかっているけれど。81点。樋口酒店で1600円。
1月19日 Beaumont des Crayeres/Champagne(ボーモン・デ・クレイエール/シャンパーニュ) 最近話題のシャンパーニュメーカーが作る普及品。バランスがいいですね。泡は十分だけどきつすぎない。青りんごの香りが心地よいけど酸味がまさってるわけでなく、むしろ甘味を感じさせる。安くて美味しいシャンパーニュ。79点。和泉屋で2180円。
Rioja Reserva Especial 28/Martinez Lacuesta(リオハ・レセルバ・エスペシアル/マルティネス・ラクエスタ) 74年前のリオハ。ソ連邦(正確にはボリシェヴィキ→ソ連共産党政権)が存続した期間と同じ時間を経ているワイン。一口飲んで「生きている!」とまず感心、安心。みたことのないような桜色的な褪せたザクロ色。味そのものはとても素朴。というか、荒削りさがモルドヴァワインに近い。それなのにやっぱり時の重さのためか、とてもまろやか。味のレヴェルは低いけれど、時間が醸し出したコクのレヴェルがとても高い。舌に触れる瞬間はそこらの小石という感じでどちらかというと不細工。でもその後、口に含む間に粒子がはじけてまろやかさが広がる。古酒と知っているからそう感じるのか、ワインそのものがその魅力をもっているのか。多分後者。「生きて」さえいれば、古酒はとってもおつなもの。和泉屋で6800円。77点。
Pontet Canet 94/Pauillac(ポンテ・カネ/ポイヤック) 上のワインとうってかわって青紫色で見るからに若々しい。濃いワイン。でもチリのそれと違って、上品さや味の複雑さのレヴェルが比較対象外。若さからくる力強さがあるのに、おっとりさも持合わせている。フルボディーで土、花、グレープフルーツ、ミントなどの香りがむんむん。1級シャトーも真青な魅力的ワイン。今でもおいしいけど、もっと熟成すればまた違った顔をみせてくれそう。エノテカ通販で5200円。85点。
1月17日 Ducru Beaucaillou 92/Saint-Julien(デュクリュ・ボーカイユ/サンジュリアン) なめし皮や下草の香りがするところは、さすが1流シャトー。はずれ年だからか軽め、薄めながら、味はしっかりときめるところはきめていて、しっかりとした飲後感が残る。もう熟成の頂点は過ぎているのだろうけど、苦みこそないがタンニンの収斂性が口に結構残る。というわけで、それなりに育ちのよさは感じるけど、盛りが過ぎてちょっとさびしい。値段はブランド名の分だけ高いという印象。和泉屋で7200円。79点。
1月16日 La Rose Beausejour 90/Cotes de Castillon(ラ・ローズ・ボーセジュール/コート・ドゥ・カスティヨン) またまたコート・ドゥ・カスティヨンの赤。開けた直後が頂点で、どんどん落ちていった。角がなく、きれいな作りをしているけれど、だからかボディーの薄さがめたつ。ボージョレ的なライト・ボディー。とにかく熟成途中で含まれていた成分はすべてこなれた、というくらいさらさらしている。味の濃いりんごを食べたあとのような後味が残る。悟空で1500円くらい。66点。
1月13日 Beausejour 94/Cotes de Castillon(ボーセジュール/コート・ドゥ・カスティヨン) 料理に赤ワインを使うので、3桁ワインをあける。たまたま二日続けて同じAOC。値段とか格とか違うのに、やっぱり似ている味&香り。鼻にツーんと抜けるスパイス、それもちょっと苦みを後味に残すクローブなんかの風味が中心。骨格もしっかりしていて、この値段では驚きの内容の域。94年産なので、もう枯れてつまらないワインじゃないのなんて思ってたけど、熟れに熟れて、落ちる寸前の一番おいしい飲み頃なのかもしれない。悟空で980円くらい。78点。
1月11日 Cap de Faugeres 98/Cotes de Castillon(カプ・ドゥ・フォジェール/コート・ドゥ・カスティヨン) 初日は、飲みごたえがあるけど、味わおうとすると苦みが結構きつく、渋さや荒さもあって「このワインはこの程度でしょう」という予測の範囲内。というかそれなりに期待してたので、ちょっと残念で半分残す。で、翌日。ほんのりとした甘味を感じさせる、優雅で滑らかなワインに変身。これで深みが加わればかなりな線をねらえる、というような。1日で飲むのなら、デキャンタして開かせないともったいない。久々においしい赤ワインを飲んだという満足感が残りました。悟空で1580円。80点。
1月8日 Parigot Rose/Cremant de Bourgogne(パリゴ・ロゼ/クレマン・ドゥ・ブルゴーニュ) またまた泡もの。魚=白、肉=赤にこだわっているのではいないけれど、(濃厚なソースがかかっているのではない)魚に赤をあわせると、やっぱり変な臭みが口にできて、料理、酒ともにまずくなる経験から。で、このスパークリングですが、名前のとおり泡がクリームのようにもこもこもわっときて凄い。でもそれがきつすぎて、子どもの頃、コーラなんかを「辛い」と感じたような口腔内での痛みを感じる。それだけのワインでした。エノテカ通販で1980円。66点。
1月5日 Maurice Rasseneur/Champagne(モリス・ラスヌ/シャンパーニュ) 毎度のシャンパーニュ。いつもよりインパクトが弱く、料理(トマトムース、サーモンとねぎのサラダ・レモンソース)の影に隠れてしまった。ボトル間で多少の当たりはずれがあるみたい。おいしい蜂蜜の香りがあり、また細かい泡がきれいなので、状態は悪くないと思うけど。2000円〜2500円クラスのシャンパーニュとして値段相応。75点。
Riserva Ducale 97/Chianti Classico/Ruffino(リセルヴァ・ドゥカーレ/キアンティ・クラッシコ/ルッフィノ) 今年になって、おいしい赤に恵まれてないので、一昨年飲んで好印象のイタリア物(ヴィンテージは別)をあけた。97年はキアンティ絶好調年だというし。でもはずれ。固くて一本調子。えんぴつとか紙のような、細長く冷たい固さ。イタリアの明るさ、暖かさを予想してたので大はずれ。で、調べてみたら、勘違いでした。一昨年飲んで好印象だったのはこれではなくて、こっちとかこっちでした。とんだ勘違い。奈良やまやで1980円。67点。
Chateau Filhot 94/Sauternes(シャトー・フィロ/ソーテルヌ) 口直しにソーテルヌ。よだれのような酸っぱくない酸味(これがグルコン酸?)の香りが特徴。さほど濃くはないけど、ややオレンジかかった黄金色で、おいしく熟成してきましたという色。桃缶やパイン缶のスープ、干しアンズ、蜂蜜など典型的ソーテルヌの味を備えている。後味はさっぱり。どろっとした感じがもう少し欲しいが、このシャトーこの年のワインにはないものねだりでしょう。やまや池袋西店で2980円。80点。
1月4日 Chateau Lande de Bertin 90/Bordeaux superieur(ランド・ドゥ・ベルタン/ボルドー・スュペリウ) 小さいシャトーなので幅の広さとか奥の深さは期待すべくもないが、90年のボルドーなので確かにカベルネがこなれていた。が、こなれ過ぎなのか、インパクトに欠ける。こういうワインは2〜3年の元気のよい時の方がかえておいしく飲めたかも。悟空で1390円。67点。
1月2日 Reserva 93/Cabernet Sauvignon/Jean Leon (レセルバ/ヘアン・レオン) あけてすぐには、ちょっと気のぬけた硫黄っぽさがあってイカれてるのかとおもった。30分くらいすると締まってきて、さすがカベルネ、シブい味を出してるじゃん、と思うも束の間。またはじめの黄色い肝油のようなクサさがでてくる。全体的にはまあまあだけど、値段を考えると、おフランスものでも、もっとおいしいのがあるから要努力。いずれにせよ、飲み頃を過ぎてるか、悪いボトルだったかのどっちか。悟空で1990円。69点。
1月1日 Eclipse/Chandon(エクリプス/シャンドン) 同じシリーズのスペイン産とオーストラリア産は経験済み。これはカリフォルニア物。黒ぶどう中心なのか、かなり濃い色。細かい泡も無数に上がってくる。色の通り強めの味だが、全体のバランスはいい。小さくまとまっている。これにイースト香がプラスされればNVシャンパーニュそっくり。もう少しふくよかさも欲しいかな。三上さんから。75点。
Carruades de Lafite 97/Pauillac(カリュアド・ドゥ・ラフィット/ポイヤック) 徐々に開いて、エレガントな姿をあらわした。でもまだ早いからか、ぎこちなさもめだつ。これは特にラフィットを思い出させるようなところはなく、ポイヤックの無名な小シャトーながら誠実な作りをしていることで有名なワイン園のもの、という感じ。値段相応の中味。今飲んでもおいしいけど、まだ熟成するかもしれない。悟空で3980円。79点。
モスクワどたばた劇場へ行く レストランみてあるきへ行く 岡山のワイン屋へ行く