ワインに目覚めて三年。
おいしいワインを飲んでみたい。味わってみたいという一途な心。 自己流・極主観的に飲んで感じたことを記していきますので、おかしなところなどあったら教えて下さい。
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評価の一応の目安は、
・・・探してでも買うべし ・・・売ってたら買うべし ・・・お金があったら買うべし
・・・飲みたい日なら買うべし ・・・買うべからず
9月27日
Chateau Beausejour 95/Cotes de Castillon(シャトー ボーセジュール/コート ドゥ カスティヨン)
ボルドーノ95ということで、普段のみながら期待してしまうワイン。同名のグランヴァンを有するサンテミリオンの一族と同じ経営ということ。値段分の働きはちゃんとしてます。メルロー60%でも渋味がおいしく力強いし。でも安ワインというにはやや高めなので、もうすこし変化が欲しい。荒木商店で1380円。
9月26日
Domaine de Maitre Curnier 98/Vacqueyras(ドメーヌ ドゥ メートル キュルニエ/ヴァスケイラ)
はじめてのAOC。ローヌのワインです。はじめは霧のかかったように、姿かたちがはっきりしなかったら、段々ローヌらしくさんさんと輝く太陽をいっぱい浴びた底力がみえてきた。と同時に醤油っぽさも満々。ちょっと遠慮したいワイン。荒木商店で1080円。
9月25日
Marquis de Chasse 97/Bordeaux(マルキ ドゥ シャス/ボルドー)
安ボルドー。味も安ワイン。ただ、乳酸菌飲料のような、ほんのり甘いかすみたいなのが、喉に残り、それがおいしかった。値段の価値は十分あります。荒木商店で815円。
9月24日
Ochagavia 96/Gran Reserva/Merlot(オチャガヴィア/グラン レセルバ)
これはおいしいワイン。樽の香りムンムンだったのがトロピカルフルーツや干しあんずのような甘酸っぱさに変わり、底の方にミントが香る。久々にいつまでも匂いを嗅いでいたいというワイン。味も渋味、苦みと乾燥果実のにがすっぱい甘みとがうまく合わさってとてもおいしい。まだ若いという感触で、5年は寝かせたいけれど、時間がたつと落ち着いて来たので今でも楽しめる。バランスがいいとはいえないが、甘み、酸味、苦みの三層構造で、複雑さを十分楽しませてもらった。しゅらくで1880円。フランス産なら、5000円以上はしてるだろう。
9月23日
Les Allees de Cantemerle 93/Haut-Medoc(レ・ザレ・ドゥ・カントメルル/オーメドック)
メドック5級、カントメルル元詰めのワイン。セカンドは別の名前なのでサードかも?こがした樽、たばこなど、とにかく煙でゴッホゴッホという感じ。そこにセメンダインのようなスーと通る香りもある。ビターチョコのようなマイルドな苦さが特徴。タイプとしては、渋い(味ではない)ワイン。特別においしいとまではいかないけれど、好きな人は好きでしょう。こういう個性がはっきりしているものがこの値段で飲めるのは嬉しい。奈良やまやで1990円。
9月21日
Sangre de Toro 97/Torres(サングレ デ トロ/トーレス)
スペインはトーレスの白。華やかでこくもあり、いいワイン。ぐいっと飲めるんだけど、軽くなく、工事・塗装現場で飛び散ってる粉みたいなのが後味に残り、それがおいしかった。チャオで730円(ハーフ)。
9月17日
Bourgogne(赤) 96/Leroy(ブルゴーニュ/ルロワ)
久々のルロワは当然ACブルゴーニュ。でもさすが。果実味たっぷり。口のなかに空気を吸い込んで味わうと、また違った味になり楽しめる。バランスのよさは抜群ですね。奈良やまやで1980円。
9月15日
Bourgogne 95/Jean Gros(ブルゴーニュ(赤)/ジャン・グロ)
ブルゴーニュの大物、ジャン・グロ最後のヴィンテージだそうです。樽の香りがして、スモーキー。ACブルゴーニュとしては香りを楽しめるのが魅力。渋く、まだ早いのかと思いきや、直に味は酸味に偏り過ぎて、残念。川端酒店で1850円。値段相応ではあります。
9月10日
Ochagavia 97/Chardonnay/Gran Reserva(オチャガヴィア/シャルドネ)
チリの名門ワイナリーの高級品で、樹齢80年以上のぶどうを使っている大物。とにかく重く、辛口。色も濃い目の黄金色。コンドリューを思い出させるストロングさ。白なのにとても苦い。味の印象としては苦さのみ。ただこれも、グレープフルーツの皮を食べてしまったらおそらくでてくるであろうような酸っぱ苦さ。ほんのりとした甘さが中に隠されているような上品なもの。飲みごろはまだまだ先なのでしょう、きっと。将来の大器。火薬やヘーゼルナッツなど、香りは今でも充分楽しめる。しゅらくで1880円。
9月6日
Vina Herminia 91/Rioja Reserva(ヴィーニャ・エルミニア/リオハ レセルバ)
これはヴォリュームもたっぷり、味も香も上品で複雑さをもったなかなかのお品。と思っているとなんか急に落ちたようで、奥の方にあったしょうゆやインクのような味が前にでてきちゃってがっくり。残りは料理用。と思った翌日、他にないのでまた飲んでみると落ち着いた味にまとまっており、結局、全部飲んでしまった。でもリオハで1390円。もう一度買いたいという気持ちを起こさせるほどでもない。奈良やまやで。
9月3日
Bourgogne Hautes Cotes de Nuits 96/Michel Gros(ブルゴーニュ オート・コート・ドゥ・ニュイ/ミッシェル グロ)
久々のブルゴーニュ赤。はじめは苦々しさで押してきたが、空気とふれあうことで底にある果実味なんかもでてきた。何の香りか分析できないけれど、香りはスパイス系の複雑なもの。ヴォリュームは中よりやや軽いめ。重みが中くらいで男性的な力強さがあるという、ある意味でブルゴーニュの典型的なスタイル。この値段にこの味は納得。川端酒店で1650円。
8月26日
Codorniu/Cuvee Raventos(コドーニュ/キュベ ラベントス)
毎日暑いので、当然ビールの日々。今日は引っ越し祝い(新築。だけど借家)でスパークリング。味も十分ついていておいしいカバ。グレープフルーツの酸味と苦みと、かすかに甘み。軽くなく、重くなく、家での食事にはぴったり。ちょっとしたフレンチでも十分これで通せそう。ただゆっくり味わって飲むと、だんだん苦みがいやみなほどでてくるから、食事のおともとして、意識せず飲めばよりおいしく飲めるのかもしれない。樋口酒店で1500円。
8月15日
Lagunilla 94/Rioja Reserva(ラグニーヤ/リオハ レセルバ)
これは大当たり。おっとりと上品で、柔らか。カラメルのようなほんのりとした甘さ(実際は甘くない)が口の中に広がり、噛みながら味わいたくなるワイン。今がちょうど飲みごろなのかもしれない。おどろきの幅広さ。奈良やまやで980円。ボルドーの2〜3千円の価値がある。
8月7日
Prosecco di Conegliano/Carpene Malvolti(プロセッコ ディ コーネリアーノ/カルペーネ マルヴォルティ)
先日飲んで、気に入ったのでもう一回。ややマスカットっぽさも感じられた。樋口酒店で1300円。
8月4日
Cordon Negro/Freixene(コルドン・ネグロ/フレシネ)
色も味も薄い。でもぐいっと飲むだけなので、それで十分。奈良やまやで980円。
7月26日
Prosecco di Conegliano/Carpene Malvolti(プロセッコ ディ コーネリアーノ/カルペーネ マルヴォルティ)
日本に戻ってはじめての一本。といってもとても赤を飲める気候ではないので、カバでも、と捜していたら、これ(イタリアのスパークリング)を勧められた。重くも深くもないけれど、味もインパクトも中程度の中で、複雑なものをもっている、とてもありがたいスパークリング。ごくりと一気にいってはもったいないが、じっくり味わうほどでもない、というもの。樋口酒店で1300円。
7月19日 Lanson Black Label/Brut(ランソン ブラックラベル) さすが本物のシャンパーニュだけあってどっしりとお腹にくる。甘さがないが、すっぱくもなくて、酸味と渋味の組み合わせでうまくつくってある。JALモスクワ−日本間のビジネスクラスで。
Marsannay 97/Louis Latour(マルサネ) 典型的な砂糖を煮詰めてできた甘い香り。若いながら角がとれておいしい時期にきている。のどにいがいがっぽい棘のようなものもあるのに、飲みやすい。と思っているとやっぱり棘がたまってくる。時間がたつとイチゴジャム系、ハッカ、あずきなどに変化しておいしいブルゴーニュだった。JALモスクワ−日本間のビジネスクラスで。
Chateau les Bells Graves 95/Bordeaux(レ・ベル・グラーヴ) こちらはお薦めのワインということで、ついでに試してみた。控えめ。よく言えば引き締まっているが、小さくまとまっているということで、面白味を感じない。香もミントのみだし。JALモスクワ−日本間のビジネスクラスで。
ちなみに白で出されていたのは、Chablis 96/Laboure RoiとTerre Bianche-Torbato di Alghero(サルジニア島)、Buena Vista Lake County Sauvignon Blanc 97(California)。
JALのビジネスクラスって、慇懃かつ無礼なマニュアル・サーヴィス。
はっきりいって、マクドナルドのサーヴィスの方が数段上だし気持ちがいい。
7月18日 Sauvignon 91(ソーヴィニヨン) 今回のロシア滞在最後の夜は、前回留学を終えた年である91年のモルドヴァ産。別にどうってことはないけど9年たったこの値段の白が現役でおいしく普通に飲めるのは、さすが。ナディンで110ルーブルくらい(440円)。
7月17日 Russkoe Shampanskoe/Abrau Diurso(ルスコエ シャンパンスコエ) 130年の伝統をもち、ロシア文学にもその名がでてくるらしい「アブラウ・デュルソ社」のブリュット。これは適度の重さと青りんご系のさわやかさをうまく兼ね備えているロシア最高のワイン。今回は麹を噛み含める時にでてくる、イースト菌が熟した味わいと、「ブリュットの甘さ」のバランスが印象的。ブリュットなのにほんのり甘いというのがスパークリングではおいしい気がする。セジモイ・コンティネントで180ルーブルくらい(720円)。
7月16日 Mukuzani 96/GWS(ムクザーニ) GWSのムクザーニは、ある程度の熟成に耐える品質をもっているはず。でもこれはぺらんぺらんで、ジュースに近かった。集中して味わうと、味の幅は狭いながらスパイス系の香がぷんぷんしていた。でも完全に落ちている。フランスのボルドーや、ACブルゴーニュ並みの値段がするのだから、もっとレヴェルをあげなければ、国際競争に参加さえできないだろう。モルドヴァのようにとはいわないが、グルジアも世界市場に入るには自己に厳しい値づけをすべし。澁谷さん宅で。
7月15日 Beaujolais 98/Compagnie Beaujolaise(ボージョレ) ただのボージョレが二年たってどんな味わいか、と思ったが、やっぱりボージョレ。悪くなっていないのに驚いた。甘さのなかの渋味というか重みは、造りのよさを感じさせた。ジャンナさんから。
7月14日 Purpuriu de Purcari 93/Purcari Wineyard(プルプリュ デ プルカリ) 伝統あるプルカリ ワインヤードの中級品。560円だけど、蝋で封印してあり、それにみあった深みのある味。7年たっているが、まだ熟成途上なのか、閉じている印象。ナディンで140ルーブル(560円)
7月12日 Maestri Cantinieri 98(マエストリ・カンティニエーリ) イタリアはヴェローナ産の若い赤。イタリアらしく、いちごっぽい果実味が明るくおいしい。軽いがどことなく品があるので、安ワインという気がしない。ズィリャーノフ先生宅で。
7月8日 Riorita/Briut(リオリタ/ロシア ワイン−ヴォトカ会社) 今までみたことのない、ロシア製スパークリング。ペテルブルクの会社で作っているらしく、アリゴテ、ピノ、リースリングを使っている。強さはなく、どちらかというと没個性だが、酸味とほんのりした甘みがおいしい。セジモイコンティネントで128ルーブル(512円)。
7月7日 Bellavista Gran Cuvee Brut 94/Franciacorta(ベッラヴィスタ グランキュヴェ/フランチアコルタ) イタリアの誇るスパークリング。色は濃く、泡も細かなものが次から次へと限りなく続く。そして青りんご系をはじめとして洋なしや干しあんずなど、複雑でいつまでもかいでいたくなる香りが複雑にからみあっている。が、肝心の味の方は、辛口一本調。ブリュットの鑑とでもいいたくなるほどだけど、ここまでくると、口が辛苦さでひりひり。甘口のものを含みたくなる。エノテカ・アレッシで45500リラ(2730円)。
7月4日 Rancia 94/Felsina-Berardenga(ランチャ/フェルジーナ・ベラルデンガ/キアンティ・クラシコ・リセルヴァ) キアンティの名門、フェルジーナの有名ワイン。口に含んだ第一印象は、ビロードのなめらかさ。とてもきめこまかく編み込まれた絨毯のように、喉に触れていることがそのまま快感につながる。でも、よく味わってみると、表面のなめらかさの影で、中に粒子がエネルギーをもてあますかのように飛び跳ねているのがわかる。若さのためなのだろうけれど、その力が表面にでてこないのが特徴。率直に言って、味が内にこもっているみたい。モルドヴァに慣れた舌にはエレガントさのレヴェルが違うことには恐れいるが、総合的な印象では落ちる。普通に考えると健闘しているワインだと思うけれど。あと5年後にまた飲んでみたい。フィレンツェのエノテカ・アレッシで42000リラ(2520円)。
モスクワどたばた劇場へ行く レストランみてあるきへ行く
紅茶を頼んだのに緑茶をもってくるし、お代わりを頼んでも、ないはずないのに「ございません」といって、まずいチーズをもってくるありさま。※わざとゆっくりしてもらおうと、わざとそういう方針にしてるらしいけど、私的にはハテナ。座席前のポケットにいれておけば済むことだから。
その上、シェーヴァーや歯磨きはともかく、アイマスクすら頼まなければもってきてくれない。
静かに過ごしてもらおう、という配慮かもしれないけれど。
そうすると、ちょこっと動いただけで「朝食のご用意をします」と夜中の0時半に言われたのは何なんだ。
日本時間では朝5時半で、その2時間後に着陸なので、仕方ない面もあるが。
高い値段は、サーヴィスの対価ではなく、広い椅子代と思うべき。客層も悪いし。
食事の内容も含めて、やっぱり国際線はアエロフロートに限る。例え同じ値段だとして、も。