ワインに目覚めて三年。

おいしいワインを飲んでみたい。味わってみたいという一途な心。

自己流・極主観的に飲んで感じたことを記していきますので、おかしなところなどあったら教えて下さい。

 

お手紙待ってます!

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過去の記録
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99年 1月−3月 | 4月-6月

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評価の一応の目安は、
GOLD・・・探してでも買うべし SILVER・・・売ってたら買うべし bronze・・・お金があったら買うべし
NOTE・・・飲みたい日なら買うべし SKELTON・・・買うべからず


1999年

9月27日

NOTEChablis 97/Moreau(シャブリ/モロー)

シャブリっぽい「わらの味」や酸味がなく、ごく平凡で平板な白ワイン。日本大使館公使邸の立食パーティーで。

BRONZEMolesan 97/Bordeaux(モレサン/ボルドー)

みただけではワインとわからない、ちょっと人工的な色。飲んでみてもはじめはハテナ。しばらくして赤ワインとわかりました。時間がたってからしぶみや果物味がでてくる不思議な飲み物。日本大使館公使邸の立食パーティーで。税金たる大使館交際費は節約して使ってますよ、というデモンストレーションためにこんなワインを選んだのか。それとも主たる招待客がロシア人の学者なのでどうせワインの味なんかわからないだろう、とたかをくくったのか?

 

9月14日

SILVERDomaine Saint-Julien 96/Cotes du Rhone Village(ドメーヌ サンジュリアン)

まず香りに驚き。ラズベリーのすっぱい系、すみれの甘い系、煮詰めたいちごやあずきのすっぱにが系と次々にいいに匂いがでてきていつまでも香っていたくなる。味は甘み酸味のなかにミントが溶け込んでいる感じ。クリュボージョレに近い、でもそれ以上のおいしさ。重さはないが逆に適度な軽さが心地よい。透明なゼリーを食べている感触。乳酸菌飲料の味わい(味はもちろんワインだけれど)。この値段でアルコール分は13%。翌日には味も香りも単調の普通のコート・デュ・ローヌになっていた。セパージュはグルナッシュとシラー。おいしかったのは直輸入(?)のせいか。これはGOLDにしてもいいくらい。パリやコペンハーゲンで買ってきた安ワインは今のところ全部あたり。シャルルドゴール空港で39フラン(741円)。

 

9月11日

SILVERChateau de Seguin 97/Bordeaux superieur(シャトー・ドゥ・セグアン)

空港で小銭を使い切るために買ったもの。はじめはぼやけていたけれど、じんわり姿を現すとそれはまぎれもなくボルドーの個性を強く持つワイン。カベソが主で、それにカベルネフランも混ざっているものか。若いながら落ち着いた味わいで、今飲みごろを迎えているのかもしれない。重くはないが底からくる力強さをもつワイン。安ボルドーとはとても思えない。コペンハーゲン空港免税店で59クローネ(955円)。

 

9月6日

SILVERRiesling 97/Raymande Gassmann(リースリング/ライモンド ガスマン)

アルザスのリースリングはモスクワで高いのにパリではなんと安いこと。それでいてこれは後味がのどにじーんと残る本格派。リースリングはもちろん酸味が勝っているけれど、よく味わうとほんのりと甘みもあり、さらに渋味苦みと普通に感じられる味はすべて含んでいるのがよくわかる。パリのラーメン屋「ひぐま」のそばの個人商店で33,9フラン(644,1円)。

 

9月3日

NOTESovetskoe Shampanskoe/Polusladkoe

おなじみコルネット社のスパークリング。半甘口ということで、あっさりと軽く、乾杯用にすぐ一本空いてしまった。豊川さんからのお土産。

BRONZEGurjaani 95/GWS(グルジアーニ)

グルジア産カヘチ地方の著名な白。生産者は今グルジアワインの質をあげようとがんばっているGWS。95年産で瓶詰めが98年10月8日。2年のうちに飲むようにとの但し書きがある。ぶどうの品種はルカツテリとムツヴァネ。ほんのりとした酸味、ほんのりとした甘み、ほんのりとした渋味。ほんのりとべっこう飴の香り。強さより優しさのワイン。だから牡蛎なんかには負けるかも。試す価値あり。豊川さんからのお土産。

SILVERClos l'Hermitage 95/Lalande-de-Pomerol(クロ デルミタージュ/ラランド ドゥ ポムロール)

ポムロールは早く飲みごろを迎えるというが、これがそうなのか。落ち着きと深みがありながら、生き生きとしているワイン。渋味を味わっているとヴァニラの香りが口いっぱいにひろがってくる。適度にヴォリュームもあり、ワイン+ウオッシュチーズ=フォアグラの味になった。上原さんのお土産。

 

9月1日

SILVERBourgogne 97/Antonin Rodet(ブルゴーニュ/アントナン・ロデ)

フランス土産第一弾。といってもパリでは免税にしないと高いので、帰りの空港で買ったもの。古樹のピノノワール。酸味が心地よくきいていて、若さが売り物で今飲みごろなのしょう。それでいてボージョレよりこくや深みもあり、とても好感度が高い。すっぱ苦い余韻もこのワインの強さを印象ずける。シャルルドゴール空港で59フラン(1121円)。

 

8月31日

NOTEPepperwood 97/Pino Noir(ペッパーウッド)

カリフォルニアのピノノワール。よくこんなに薄く作れるねと変に感心してしまうけれど、ピノノワールの雰囲気はでていて、安いのでしょうからそれはそれで立派。サントリーのワインカフェの仲間に入れそう。SASのコペンハーゲン−モスクワ便のエコノミークラスで。

 

8月27日

BRONZEChateau L'Evangile 88/Pomerol(シャトー レヴァンジル)

ミディアムボディーのおっとりした紳士。とてもなめらかで、柾目のような端正なワイン。ポムロールのものはあまりなじみがないけれど、メドックともサンテミリオンともグラーヴとも違う独自性−きれいな砂浜のイメージ−をもつとともにボルドー共通の重みもある。今が飲みごろということで勧められたが、開き方がゆっくり。それが個性なのかもしれないけれど。パリのレストラン「アラン・デュカス」で990フラン(税込み18810円)。

BRONZEChateau de Fesles 96(シャトー フェール)

フォアグラ料理に勧められたロワール産の甘口白。かなりあっさりしていて、ソーテルヌのようなとろみはまったくなし。料理のお供ワインとしては、甘さがしつこくないのであってるともいえるか。確かに甘口ではあるけど(ゲヴュルツトラミネールとかの)甘い味のする辛口ワインという気もする。パリのレストラン「アラン・デュカス」でグラス80フラン(税込み1520円)。

 

8月26日

NOTEReserve du Reverend 98/Sichel(レゼルヴ デュ レヴェラン)

コルビエールの赤ワイン。冷え過ぎのせいか、南フランスのぎらぎら太陽の雰囲気は全くなく、あっさり味。奥のほうから渋味がうっすらでてきて、それはそれで心地いい。ごくりと飲めるという意味では飛行機用にあってる。SASのモスクワ−コペンハーゲン便エコノミークラスで。

NOTEChateau Pique-segne 98/Sichel(シャトー ピクセーニュ)

AC Montrauelの白ワイン。上よりもっと冷たく、10度以下かも。白らしくミネラル味。ただデパートの試飲的。SASのモスクワ−コペンハーゲン便エコノミークラスで。

 

8月20日

NOTECorton Clos des Meix 90/Comte Senard(コルトン クロ デ メ/コント セナー)

甘酸っぱい梅の香り。特級畑だけあって口に含んだ時のなめらかさ、重みが違う。味はスモーキー。ただそれ以上の特徴がないのが物足りない。ブルゴーニュの90なので期待してたのだけど。ガレリー デュ ヴァンで1620,84ルーブル(8104円)はかなり高いという印象。

 

8月16日

SILVERSenorio de Guadianeja 86/Gran Reserva/Vinicola de Castilla(セニョーリオ デ ガディアネハ)

スペインはラマンチャのカベソ。はじめは小さくまとまっていてもう枯れたかと思ったけどいい意味で予想がはずれた。次第に奥のほうからじんわりと核がでてきた。酸味がやや強めであとはおっとりバランスよく落ち着いた風情。86年というだけある。カベソの力強さとかタンニンが溶けたとかいう感じは全くない。ミディアムボディーの好ワイン。値段はお手頃なのであたり。アイリッシュハウスで314ルーブル(1570円)。セールで15%引き。

 

8月12日

GOLDVosne-Romanee 96/Bouchard Aine&Fils(ヴォーヌ・ロマネ/ブシャール エネ&フィス)

4月11日にも飲んでるが、猛暑の中の押し入れ保存がどういう結果を生むか、こわごわとあける。が心配は杞憂。抜栓直後からとても上品な煮詰めたイチゴジャム系の香りが部屋いっぱいに広がる。口に含むとどっしりかつ深く、それでいて若さも感じられる堂々たるブルゴーニュ。口の中で何回も味を確かめたくなる。酸味にほどよく苦みを加えた味。余韻にはミント。また、貴腐ワイン的な饐えた粘っこさもある(もちろん全然甘くないが)。セジモイコンティネントで330ルーブル(1650円)。

 

8月6日

BRONZEVega Adriana 87/Vina Extremena(ヴェガ・アドリアナ)

ボトルナンバーがついていたり、スペインワインコンクールで金賞をとったとかラベルに書いてあるのでお試し。一口めは黄色いたくあん!という印象。でも落ち着いてくるとさまざまな味がする。黒こしょうや湿った木の茎、たばこにヴァニラにコーヒー。品種はテンペラニーヨ、グラナチャ、マカベオとモススカテル(後ろ二つははじめて)らしいが、カベソとカベルネフランのブレンドっぽい感じ。重くなく、適度に深ささ味の広がりがある良質ワイン。プログレスで563ルーブル。高くない(2815円)。

 

8月4日

SILVERLagunilla 93/Rioja(ラグニーヤ/リオハ)

リオハの白。明るめの琥珀色。あっさり口かと思ったがさにあらず。酸味がピリッときいて気持ちがいい。値段からして当然水っぽさもあるけど、薄くはない。苦みや渋味につながる味の核が奥の方に凝縮してつまっているかのよう。作り手の誠実さがわかる。コストパフォーマンスはとてもいい。バルセロナのデパート「エルコルテイングレーセ」で615ペセタ(553円)。

 

7月29日

NOTEMukuzani/Kardenakhi(ムクザーニ/カルデナヒ)

はじめはうわばみ、絞りかすという感じで味もそっけもなかったが、時間が経って凝縮された酸味がでてきた。ただ全体的には色も味も香りもかすか。グルジア産の有名銘柄だけど、生産者を選ばなければはずれくじを引く。富田さんからのいただきもの。たぶん1000円ちょい。

 

7月23日

NOTERaventos i Blanc 93/Josep Maria Raventos i Blanc(ラベントス イ ブラン)

カバのブリュットでグランレセルバなのでさぞや喉越しさわやかなことだろう。緑がかった黄金色なので青りんごの淡い酸味が味わえるかな、と期待をふくらめせてあけました。泡の細かさはさすが。でも飲んでみるとあれっ?予想に反してとてもか細くうすい味。6年の熟成はかけらもありませんでした。ゴクリと乾杯用なのかも。みかけはスマートだけど、中味はロシア産の上級品に味も値段も負けます。バルセロナのエルコルテイングレーセで1375ペセタ(1237円)。

 

7月17日

NOTEOtzhaleshi 97/GWS(アジャレッシ)

アジャレッシという品種のグルジア甘口赤。英語ではnatural semi-sweet wineとあるので、いわゆるvin doux naturelなのでしょう。いままで試したグルジアものとくらべると、なめらかさが格段に違い、味も平面的なものから立体的なものに離陸しようとしているのがわかる。が、甘口赤になれていないからか、どうもへんなあまったるさが口に残り、気持ち悪い。この価格帯ならフランスの方がはるかに楽しめるワインを作っている。800円で売ってても買うかどうか考えるでしょうね。ヴィノ イ スィガーで375ルーブル(1875円)。

 

7月12日

NOTEMarques de Casa Concha 96/Merlot/Concha y Toro(マルケス デ カーサ コンチャ)

ボージョレ的すみれ色をメドック的に濃くした色。飲み口はいわゆるチリのステレオタイプ。どろっと濃い。すこしミントっぽさと少し古くなったカレー粉的なものも感じられるけど、味の幅は狭い。前に同じ銘柄のカベルネを飲んだが、だいぶ印象が異なる。閉じているのかも。セジモイコンティネントで372,3ルーブル(1860円)。

 

7月7日

BRONZETokay Pinot Gris 94/Trimbach(トカイ・ピノ・グリ/トランバック)

ちょっとした記念日で、家に在庫のあったなかではよさそうな白。アルザスのトカイのトカイってハンガリーのトカイと関係があるのかないのかわからないが、共通性を感じる。もちろんこれは辛口だけど、干しぶどうか干しイチジク的な甘さがどこかにあるよう。洗練されているようでえぐみもあり、深さはそこそこながら、舌の上の感触では凝縮された味わいを主張している。作り手のうまさを感じさせるワイン。ジャプロで339ルーブル(1695円)。

 

7月4日

NOTECasillero del Diablo 94/Chardonnay(カッシェロ・デル・ディアーブロ)

あいかわらずの猛暑だけど、家族が一人ふえた(スコッティッシュテリア)お祝いに一本。チリの白ははじめて。あけた直後はしゅわーっときて、後味も苦みがじわっとひろがり、「濃さのチリ」。時間がたつと、ひととおりのシャルドネ味はあるけど、ふくらみがなく、お稽古用ワインという気もしたが、5年はもたないということなのか。セジモイコンティネントで193ルーブル(965円)。

 

7月1日

BRONZESunrize 98/Cabernet Sauvignon(サンライズ/カベルネソーヴィニョン)

モスクワは毎日30度を越える暑さが続き、もちろん冷房はないし、しかも日の入りが11時前なので夜遅くまで家のなかは焦熱地獄(ちょっとオーバーだけど)。というわけでビールはおろかワインも飲む気になれず久々。といってもこれもステーキのソースに赤が必要なのであけたものの残り。部屋にはラズベリーやさくらんぼがいっぱいで果物の香りむんむんだったけど、これをあけると凝縮されたいちごのにおいもくわわった。はじめはカベソがぎしぎし、その上いつもながらの濃さだったが、30分ほどでおとなしくなり、良質のチリワインに。味の幅は狭いが、値段を考えるとちゃんと味わいがあるということで合格。ストックマンで7ドル。

 


 

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