ワインに目覚めて四年。
おいしいワインを飲んでみたい。味わってみたいという一途な心。 自己流・極主観的に飲んで感じたことを記していきますので、おかしなところなどあったら教えて下さい。
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評価の一応の目安は、
・・・探してでも買うべし ・・・売ってたら買うべし ・・・お金があったら買うべし
・・・飲みたい日なら買うべし ・・・買うべからず
12月31日
Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits 97/Jayer-Gilles(ブルゴーニュ オートコート ドゥ ニュイ/ジャイエ・ジル)
苦渋系統のシブイ持ち味を基調としながらも、華やかな優美さが同居している。樽や薫製のようなくすぶった香りからヴァニラ香、そしてミント系のスパイス香と七変化。20世紀最後の一本となりましたが、ジャイエジルはタイユヴァンで飲んで以来の久々だけど、やっぱり期待を裏切ることはありませんでした。エシェゾーとは集中度が違うかなぁという程度の差違。。神戸ベリエで4000円。
12月29日
Chateau Verdignan 93/Haut-Medoc(シャトー・ヴェルディニャン/オーメドック)
まさしくボルドー、まさしくオーメドックの正統的な味。樽の香りがきいていて、そこからバラやヴァニラやライチなど、華やかな香りにかわっていく重層的な造り。飲みごこちも苦みと甘みのちょうどよいバランスがあって、一種ワインの味のお手本。ブルジョワ級で93なのでよく熟成していればおいしいだろうとは思って買ったが、まさにツボにはまった飲みごろ。ここまでとは予想していなかった。エノテカ大阪店で1600円。
12月25日
Bourgogne 97/Emmanuel Rouget(ブルゴーニュ/エマニュエル・ルージェ) H.ジャイエの後継者、ルージェのACブルゴーニュ(赤)。色の薄さにもかかわらず、ワインにはピンと張り詰めた緊張感がある。若いということもあるけど、ジャイエ・ジル的なパワーの強さが印象的で、でも力で押してくるだけでなく、優美な果実味がキメの味としてしっかりある。だからある程度の値段は払うべきワインなんだけど、底の浅さはやっぱりACブルゴーニュ。2500円までなら許せる。78点。神戸ベリエで3600円。
12月24日 Chateau Lanessan 82/Haut-Medoc(シャトー・ラネッサン/オーメドック) ブルジョワ級なので峠はとうに越えてるだろうとは思いつつも、82年のボルドーなので期待しながらあける。今でも現役どころか、厚いタンニンが味の主役。脇役としてヴァニラやこがしたカラメルなんかの大人のデザート系の香りが華やかで、こんなにウットリする香りのするワインは久々。ミディアム・ボディーで味のキレはいいのに、飲みすすめるごとにおなかの中に飲後感がたまってくる。「調子がよくって13勝あげちゃった小結」的なワインでした。川端酒店で4400円。
12月20日 Vosne-Romanee 98/Gros F&S(ヴォーヌ・ロマネ/グロ・F&S) 2000円台でおすすめブルゴーニュは?とたずねてだされたもの。消費税いれると3000円台になるし、このクラスで98はちと早いのでは、とハテナもあったが・・・。いやおいしいです。でもやっぱり早すぎます。タンニンぎしぎしとかではなく、果実味たっぷりでちゃんと飲めるには飲めるけど、熟してないマスクメロンというか。ジューシーさが凝縮されすぎてて、様々な要素が分離しきれてなくまとめてドバっときます。おいておいた方がやっぱりおいしくいただけたでしょうね。点をつければ81点ながら、今飲むなら「見つけたら買え!」というほどではないので銅賞。川端酒店で2900円。
12月18日 Chianti Classico 98/Fontodi(キアンティ クラシコ/フォントディ) この味、今年のはじめにイタリアで買ったワインたちを思いださせる。イタリアワインの感想はいつもワンパターンだけど「明るいおいしさ。」若いだけあって、力がはちきれんばかりで内側にかなりの密度のものがありそうながら、表面のおいしさだけで満足できてしまう。そう感じさせるって、やっぱりプロの力だなと素直に思います。家でちょっといいワインを飲みたいな、という時のチョイスにぴったり。川端酒店で2000円。
12月17日 Bourgogne 97/Guyon(ブルゴーニュ/ギュヨン) ACブルゴーニュではみたことないほどの深く濃いルビー色。内に凝縮されたような集中力があり、このパワフルさは若さのためだけではなさそう。ドメーヌの造りのよさはわかる。でもいい値段をとっているのであたりまえの内容でもある。川端酒店で2200円。
12月16日 Meursault Les Poruzots 95/Rene Manuel(ムルソー レ ポリュゾ/ルネ マニュエル) ムルソーに典型的といわれるバターやナッツをローストした香りが力強くでてくる。味は香りと全く違ってジンジンとしたほろ苦。もっと熟成させるべきワインでしょう。凝った日本食にはばっちり。白でもいいものはやや高めの温度の方が味がよくでますね。三上さん宅で。
12月15日 Bourgogne 97/Ramonet(ブルゴーニュ/ラモネ) この香りは強烈なカウンターアタック。しょうがとニッキを洗練させて、それにうんこ臭を加えたというか・・・。ちょっと獣脂香も漂ってる。味は落ち着いていて、かつ華やか。グラスに残った香りは酸味のかたまり。ドメーヌの個性なんでしょうか。ACブルゴーニュは2000円まで、と思ってますが、プラス200円の価値は十分あり。この味好きです。神戸ベリエで2200円。
12月12日 Chateau Lataste 98/Bordeaux Superieur(シャトーラタスト/ボルドースューペリウール) おいしくかつ飲み頃のボージョレヴィラージュのごとくおいしく飲み頃のボルドー。苦みがほどよく、後味にほんんりとした甘味のオマケつき。天満屋ハッピータウンで880円。納得のお値段。
12月10日 Chateau Figeac 89/St-Emilion(シャトーフィジャック/サンテミリオン) 当然のことながら、普段飲んでいるワインと複雑さのレヴェルが違う。焦がした樽やブラックベリー系の渋い香りのなかから、ほんのりとバラジャムみたいな大人の甘いかおりが見えかくれ。「高級」ワインながら早飲みできるとのことで開けたが、タンニンさんの活動真っ盛り。苦くてたまらんというより、好きな人にはたまらんいい味をだしている、という感じ。それはタンニンの角がとれて丸くなっているから。私としてはもう少し落ち着いてから飲んでみたかった。パリ、サントノレのニコラで685FF(10960円)。免税でお金が帰ってきたので9300円くらい。
12月3日 Vichon Mediterranean/Cabernet Sauvignon(ヴィション メディタレニアン) カベソのお勉強第3段。ロバート・モンダヴィがラングドック・ルーションのぶどうを使ってつくったもの。これは本物。何といっても余韻があるし、なめらかさや自由さが感じられる。ミディアムボディーで苦みの中に果実味や乳酸菌的な甘味がとけていて、このクラスとしてはとてもおいしい。78点くらい。天満屋ハッピータウンで850円。
12月1日 樽熟成/カベルネ 今日のはメルシャンの。「コクのあるしっかりとした味わいが特徴のカベルネ・ソーヴィニヨン種を丹念に仕込み、オーク樽で熟成させたこたわりのワインです。」とあり、全くもってその通り。樽香が香ばしく、苦みがかった厚味も感じられるワインの味。彩食健美とは明らかにレヴェルが違う。でも、やっぱりこれはカベソ種を知るためのお勉強材料。いい材料を使ったいい教科書ということで、人工的に作り上げられてますね。これも飲み足りない時用のワインには最適。天満屋ハッピータウンで685円(720cc)。
11月30日 彩食健美/カベルネ コルクでなくキャップだし、いかにも料理酒っぽい安酒風ラベルなので、「そんなのでも飲みたくなるなんて、もうおしまいだね」と娘に言われてしまった。でもこれは面白いワイン。600ccで580円ながら表示とおりにフルボディー。香りと余韻が全くないのが特徴&致命的。カベルネのコクもあるんだけれど、ワインの「影」を飲んでいると言うか、何かキツネにバカされている気分。だから酔っぱらったあとでの「もう1本」用としては最適。サントリーさん、よく考えました。「ポリフェノール1,5倍、おいしさと健康を兼ねた新しいワイン」とあるのを読んで、けっきょく娘(中3)も一緒に飲みました。 11月28日 Santa Carolina 99/Cabernet Sauvignon/Merlot(サンタカロリーナ/カベルネソーヴィヨン/メルロー) 久々のチリ。99年産ながら、今が飲み頃。イチゴジャム系の濃い甘さがムンムンにおってくる奥で、魚しょうのような生臭い香りがミックスされている。味も香りに同じ。想像するとウォえーとなるが、意外とこれがおいしい。ヴォリュームは十分ながらくどすぎないし。ただ温度があがってくると甘さが余計前にでてくるので、そうならないように飲むのがコツ。チャオで860円。 11月25日 Volnay 1er Cru Ronceret 98/Nicolas Rossignol(ヴォルネイ ロンセレ/ニコラ ロスィニョール) 若いのを承知で、他に適当な在庫がないのでこれを飲む。濃いめの青紫。はじめはボージョレとどう違うの?というレヴェルだったけど、味は時間の経つごとによくなっていった。ボルドーと違って若くても苦渋味はぜんぜんなく、アタックもマイルド。煮詰めたイチゴジャムの底からハーブ香がでてくるというか、乳酸菌のようなほんのりとした甘さが特徴。ブリーによくあいます。ただ3千円を超えるワインとして味が納得かと問われると辛いところ。2000円だったら満足かつおいしいワイン。川端酒店で3250円。 11月23日 Beaujolais Villages 2000/Hello Kitty(ボージョレ ヴィラージュ/ハローキティー) エチケットにキティーちゃんの絵が書いてあるボージョレを試飲。ヴィラージュだけあって、青臭さより腰の強さに印象づけられた。新幹線の飲料水用のコップで2杯、天満屋でいただきました。値段を見ると2800円!生産者は不明。手書きの札にトゥールダルジャンのボージョレと書いてある。なんじゃコレって感じだけど、とりあえず2千年ワインを十分いただきまして、ごちそうさまでした。 Royal Reserve 94/Cabernet Sauvignon/Boyar(ロイヤル リザーヴ/ボヤール)亡命していたブルガリアの元王が帰国したのを記念してつくられたという限定品。ヴァニラとニッキがあわさった香りが特徴。熟成しきっているのか渋みや苦みはほとんどなく、コルビエールやミネルヴォワのワインを想わせる。カベソでもこういう味がするんだという発見がありました。ストラクチャーはさすがにしっかりしてる。樋口酒店で2000円 11月20日 Bourgogne Hautes Cotes de Nuits 93/Cuvee des Dames de Vergy/Dominique Guyon(ブルゴーニュ オート コート ドゥ ニュイ/ドミニク ギュヨン) ちょうど旬の果物のような酸っぱさと甘味のハーモニー。ほどよいアタック。それに深層からでてくるハッカ系統香りが味の深層を下から支えている。飲み頃がツボにあたったようないいワイン。作り手のよさももちろん感じさせる。酒屋で2500円、レストランなら7000円でも満足感があるだろう。樋口酒店で1500円。 11月18日 Corton 82/Paul Chapelle(コルトン/シャペル) ブルゴーニュの古酒、しかも特級畑コルトンが安く売っていたので聞いたことのないネゴシアンながらつい買ってしまった。枯れ葉を煎じて濃くしたような、いかにも年を経た黄ばんだワインレッド。香りもほとんどたたない。果実味は消え、ほとんど酸味のみ。おいしいワインとはいえないけど、じっくり味わうと嘗てもっていたであろう渋みなんかも想像でき、そういう意味では面白いワイン。ただ純粋に味わうとしたらやっぱり高いといわざるをえない。コルトンで82で、という味以外の面も考えるなら適切な値づけか。樋口酒店で3100円。
11月17日 Geverey-Chambertin 98/Camus Pere&Fils(ジュヴレ シャンベルタン/カミュ) 個性的なブルゴーニュ。赤茶けた色で、ちょっと錆びた黄色い味。若すぎるからか、ドメーヌの個性なのか。というより若いのに老成してる印象。好きな人は好きでしょう、きっと。別の店で、このドメーヌのシャンベルタン89が5000円弱で売っていて買おうか迷ったけど、お店の人が「薄いし、値段分の味しかないよ」というのでやめた。正解だったかも。樋口酒店で1700円(ハーフ)。
11月14日 Villa di Vetrice 90/Grati/Chianti Rufina Riserva(ヴィッラ ディ ヴェトリーチェ/グラーティ/キアンティ ルフィナ レセルヴァ) キアンティのサブ地域だそうです。10年ものだけど、開けたらすぐ「できあがっていて」飲み頃。というか腐る寸前のパッションフルーツという感じで熟れに熟れてる。ストラクチャーなんかは割としっかりしてるし、時間がたっても味の変化はなし。ハイテンションのまま。大当たり。川端酒店で1980円。 11月12日 Riesling 93/Trimbach(リースリング/トランバク) アルザスの有名ドメーヌものです。で、灯油のような揮発性のあるツンとした匂いが少々。徹底的に辛口+苦渋口だけど、ほんのわずかなべっ甲飴のような甘味があるのがアルザスらしい。全体的に水っぽいのはヴィンテージのせいかもう落ちたせいか。奈良やまやで1590円。 11月10日 Mondot 97/Saint-Emilion Grand Cru(モンド/サンテミリオン グランクリュ) 甘さより塩味の方がやや強い梅干しや、ニッキ、シナモンなどの香りが次々とでてきて期待が高まる。が、飲んでみると不思議や不思議。香りと同じく味の幅や奥行きがとても広いのに、なんか砂浜の砂のようにさらさら。アルコールは13%と高めなのに、ヴォリュームが軽いというのか・・・。値段を考えるとトントンだけど、面白いワインなのでおまけで銀賞。熟成したらどうなるのか、また飲んでみたい。トロロン・モンドのセカンドワイン。奈良やまやで1980円。 11月9日 Petit Chablis 97/Aujoux (プチ シャブリ/オジュ) わらっぽい感じやミネラルの香り。まさにシャブリです。プチということで格下だけど、どうしてどうして。筋がちゃんと通ってて十分「味わえ」ます。ちょっぴり水っぽいけどね。チャオで980円。
11月7日 Ruffino Riserva Ducale 95/Chianti Classico Riserva (ルッフィノ リセルヴァ ドゥカーレ/キアンティ クラシコ リセルヴァ) 少しオレンジがかって枯れたようなガーネット色の愛すべきイタリアワイン。キアンティ クラシコ リセルヴァなので、まだ飲み頃に達していないのかもしれないと信じたいが、今あけると、グイグイ飲む軽いタイプ。枯れ葉やら最中やらおならやら、11月的香りを発散させて、それは複雑といえば複雑だけど。で、一人で家でほとんど一本飲んでしまったわけだけど、おいしくて、というより、会議が重なりストレスがたまっているときにちょうど気持ちよく飲めるから、ということです。絶対値では67点。奈良やまやで1980円。高いね。
11月6日 Chateau Beaumont 97/Haut-Medoc (シャトー ボーモン/オーメドック) ブルジョワ級の実力シャトー。いいところのボルドーらしく、動脈血の赤で、光にかざすとようやく色がみえてくる。はじめこそ若さでとげとげしていたけど、落ち着くとまったりなめらか。獣脂系とお花畑系の奇妙な融合。ほんのりした渋さの中に酸味がくるまっていて、素直に味わいたくなるおいしさ。このクラスとしては抜きん出ているという意味でミシュランの一つ星の評価を差しあげたくなります。奈良やまやで1980円。
11月4日 Bourgogne Grand Ordinaire 98/Guyon (ブルゴーニュ グラントルディネール/ギュヨン) 白です。薄い色の見た目通りの味。全体的にはバスクリンとか石鹸とか「おふろ系」の香り。集中して飲むとナッツっぽい香りと後に引くような気持ちいい苦みが微かに感じられるけど。角は全くなし。でもコクもほとんどなし。酒屋さんの強いお薦めだったけど、中身はただのBourgogne Grand Ordinaire(ACブルより下のランク)。値段は高級ドメーヌのACブルだから損した気分。と、ゴタゴタ書いたけど、決してまずくはなく、安ワイン道場風に点をつければ68点くらい。川端酒店で2200円。
11月3日 Lagunilla Reserva 94/Rioja (ラグニーヤ レセルバ/リオハ) 今回はなぜかやけに薄い。一緒に食べたのがビーフストロガーノフだったせいばかりじゃないとおもうけど、いつものパワーも凝縮感もパワーもなく、いいとこなし。この値段の標準的タイプってところ。奈良やまやで980円。 11月1日 Bourgogne Passetoutgrains 97/Hubert Lignier (ブルゴーニュ パストゥグラン/ユベール・リニエ) 3回味が変わりました。パストゥの特徴、うっすら紫色がかっている。はじめはピノの味が強く、ACブルっぽかったのが、酸味オンリーの口をしょぼめたくなるほどの酸っぱさに変わり、最後はまたおちついてヴォリュームは軽いながら味はゆったり。やまや池袋西店で1184円。H.ジャイエのパストゥや、リニエのACブルとは似ても似つきませんので、4人くらいで2杯ずつぐいっとやるのがいい飲みかたかも。ノンフィルターだからか、3年しかたってないのにすごいオリ。 10月30日 Ochagavia 95/Merlot/Gran Reserva 安定していておいしい。スパイシー系。まだ少し芯が残っていて熟成がすすみそうだけど、今でも十分なめらか。普段飲みでちょっとおいしいの、というチョイスに最適。しゅらくで1880円。 10月29日 Beaujolais Villages 97(ボージョレ・ヴィラージュ) ドメーヌ名を記録してないので意味がないのだけど、ロシア史研究会の2次会でワインを飲んだということが意義深い。味はふつうのボージョレ。でものみ屋でこれがボトル1500円程というのは安いのでは。市ヶ谷駅前で。栗生沢、長縄、鈴木、清水、豊川の各先生と。 10月28日 やえさんの掲示板で知り合ったお友達とワイン会。光弘さんが声をかけて下さり、マダーム、安師範、トビウオさん、トモコ姐さん、 かぎさん、磯子さん、奉行さんの9名で、銀座のラ・ハオというフレンチ・レストランでおいしいひとときを過ごしました。飲んだのは以下のとおり。 Moet & Chandon Brut Imperial N.V.(モエ・エ・シャンドン ブリュット・アンペリアル) 定番のシャンパーニュ。何回か飲んだことがあるけど、状態がいいのか(ノン・ヴィンテージなので状態云々するほどじゃないだろうけど)ちょうどよく冷えていたからか、このシャンパーニュとしてはとってもおいしかった。レストランとしては妥当な値づけの9000円。でも酒屋での値段を知ってるのでかな。 Clos Saint Urbain Rangen de Thann 90/Zind Humbrecht/Tokay Pinot Gris (クロ・サントュルバン ランゲン・ド・タン/ズィント・ウンブレヒト/トケイ・ピノ・グリ) アルザスの白です。ムンムンでてくる蜂蜜の香りにぴったりの、張りと艶のある甘味が口にひろがる。底には苦みもみえる。もちろん甘味の方がずっと強く、それが苦みと同居してて、してないのが魅力。12000円。 Bourgogne Passetoutgrains 93/Henri Jayer (ブルゴーニュ パストゥグラン/アンリ・ジャイエ) パストゥの93年なんてもうとっくに落ちてないか心配だったけど、さすがジャイエ。やわらか、エレガントでした。やっぱり軽いけどね。酒屋さんは「自分なら買わない」と言ってたけど、こういう集まりにはいいんじゃないの。川端酒店で5800円。 Dionis Vin de Colectie 86/Cricova (ディオニス/クリコヴァ) ちゃんとしたワインたちのなかで、どういう味に感じるか興味あったけど、たしかにあっちの方へぶっとんでいたかもしれない。モスクワで飲んだ時と印象がだいぶ違う。ざらつきがなくてなめらか。黄色い味してた。でも落ち着くと、やっぱりちゃんと熟成したワイン。頑張ってえらかった。モスクワのナディンで330ルーブル(1221円)。 Generation XIX" 97/Sancerre Rouge /Dom. La Mousierre (Alphonse Mellot)(ジェネラスィオン・ディズヌフ/ドメーヌ・ラ・ムーズィエール (アルフォンス・メロー) ) 花火ような華やかさ。貴腐ワインのえぐみみたいのがあって噛んで飲みたくさせる。若いのに熟成感もあるし。これはまた、じっくり1本飲みたいですね。本日のナンバー1でした。安師範から。 Tignanello 95/Antinori(ティニャネッロ/アンティノーリ) 好青年というかなんというか、端正でよくまとまっていて、近くにいるととても気持ちのいいタイプ。イタリア人てしつこそうだけど、イタリアワインってかしこまっていないけど崩れてなくて、しかも面白みもある、そういう印象があるけど、このワインがまさにソレ。磯子さんより。 Soldera 91/Brunello di Montalcino Riserva/Giafranco Soldera( ソルデラ/ ブルネッロ・ディ・モンタルチーノリゼルヴァ/ジャフランコ・ソルデラ ) これはイタリアワインでも知らないタイプ。重みがあるのでゆっくり飲むべしでしょう。セメンダインのようなスーとツーんとする香りが印象的だけど、味はどっしりと複雑。このレヴェルのワインで、おフランスモノだと、苦みが底流にあったりするけど、こちらはどちらかというと渋い甘味。かぎさんから。 Chateau l'Evangile 78/Pomerol( シャトー レヴァンジル/ ポムロール) 表面的にはこれもセメンダインや歯磨き粉系の香り。でも飲んでみると焦した樽の味なのはさすがボルドー。このクラスなのに、なんか飲みやすいのは熟成しきったからでしょうか。トモコ姐から。 Presidential Porto Reserve 68/C. da Silva( プレジデンシャル・ポルト レセルブ/C・ダ・シルバ ) とっても古いポートワイン。落ち着いた甘さは年月を語っているよう。このままの姿をまだまだいつまでも保っていられそうな印象があります。というか、自分が年をとってからまた再会したい味でした。トビウオさんから。 二次会は近くのスッラ・ターボラで Sagrantino di Montefalco 95/Spoletoducale(サグランティーノ・ディ・モンテファルコ/スポレトドゥカーレ ) 少しアンモニア臭く、ビターチョコ系のリジッドな香りもある。味に起伏がありそうだけど、知らないうちに飲んじゃってた。スッラ・ターボラで8000円くらい。 Pinero 1997/Ca Del Bosco(カ・デル・ボスコ) 曇りの日の汗くさいワイン。陽射しが強いなかできた健全なイタリアワインだとわかるけど、若いし、イオウっぽく・・・飲んでしまったのでこれ以上のことはわからない。スッラ・ターボラで8000円くらい。 また来年の今ごろ、皆さんと飲みたいですね。 10月27日 Domaine de Chevalier 92/Graves (ドメーヌ ドゥ シュヴァリエ/グラーヴ) 小さくまとまっているけど、かきまわすと色々味がでてくる。とっても綺麗な少し深いルビー色。ヴァニラの香りが特徴的。スパイシーさはみじんもなく、むしろ美しさのワイン。グラーヴの優等生なんでしょうか。飲み頃なんでしょう。ラ・ベル・ドゥ・ジュールで13800円。 10月25日 Gulliver 98/Bordeaux (ガリバー/ボルドー) ボルドーでガリバーという変てこな名前のワイン。とっても元気な。まだ味がこなれていないが、でもタンニンギシギシというわけでもない。奥の方にありそうな味の核がみえなかった。ACボルドーとしてはよさそうな部類だけど、いくらだったんでしょうね。1200円ならまずまずってところ。両親がフランス旅行して、日本で売ってないものと紹介されて買ったもの。でも日本でも売っているらしい。 10月19日 Chardonnay97/Anthology (シャルドネ/アンソロジー) シャルドネが飲みたくなって、買ったのがカリフォルニア産。この値段だから文句は言えないけど、日本酒みたいな狭いレンジのなかにバターやナッツの香りがつまっていて、香ってくれば気持ちいいけど、集中しなければそれはキャッチできません。なぜか13,5%のアルコール。樋口酒店で980円。 10月18日 Pauillac 90/Ginestet(ポーイヤック/ジネステ) 90年というボルドー最良年のポーイヤックが売っていた。シャトーなんとかというレヴェルではないが、魅力的。色は予想したほどの深赤色ではなかったが、はじめはアタックもそこそこあり、さすがポーイヤック村。じきにやわらかに。レヴェルがレヴェルだから、ミディアムボディで、何かを主張するというタイプではないが、熟成したよい年のボルドーというものを味わえるという意味では、試してみたいワイン。生産者はシャススプリーンとかを作っているネゴシアンらしい。しゅらくで1570円。 10月15日 Jacob's Creek 99/Chardonnay(ジェイコブズ クリーク/シャルドネ) 料理にシャルドネがいるので購入。バターやはちみつの香りがほんのり甘く、若い安ワインなのに、ちゃんとシャルドネしてました。しゅらくで980円。 10月14日 Ochagavia 95/Gran Reserva/Cabernet Sauvignon(オチャガイヴァ/カベルネ・ソーヴィニョン) メルローで好印象のオチャガヴィア。ほどよく熟成してきっとおいしいカベソでは、という期待がいけなかったのか、普通のおいしさ。グラスについだら真っ黒で、ボルドーと見間違える。よく溶けていて、渋味より甘みが勝っている。ある程度の深さはあるものの、変化に乏しく平面的。樹齢80年以上のぶどうからつくられ、アルコールは13%と高級品であります。しゅらくで1880円。 10月12日 Dolcetto D'alba 97/Cascine(ドルチェット ダルバ/カシーネ) 久々のイタリアものですが、全然よくありません。平面的なただのワイン。もう買わない。奈良やまやで980円。 10月10日 Oriachovitza Reserve 95/Caberne Sauvignon/Boyar(オリアチョヴィッツァ/ボヤール) ブルガリアの名門、ボヤール(と読むのか)。ロシア語からの類推だと、「大貴族」を意味する生産者。おいしく溶けてるカベルネ・ソーヴィニョン。底にセメンダインのようなスーとするものが流れているが、表面はおっとり。高級品種を気軽に楽しめるワイン。奈良やまやで780円。 10月7日 突然用事で東京へ行くことになり、さとなおさん、ゆうこさんに連絡すると、急な話にもかかわらず自宅に招待してくれ、 Riesling 98/Pierre Frick(リースリング/ピエール・フリック) 上品な甘みをもつハチミツ香。けっこう強めのリースリングで、甘酸っぱさが格調高い。もう少し冷えてるともっとおいしかったかも。
Bourgogne 96/Hubert Lignier(ブルゴーニュ/ユベール・リニエ) 飲む前に香りばかりかいでいたのは私です。それを察したさとなおさん、「うんこのにおいがムンムンするねぇ。」そう。なぜか香っていたいアンモニア臭。味の方もなかなか複雑で、かすかな甘みのなかにとげのある苦みが隠れていた。ブルゴーニュの天才といわれる一人、H.リニエのACブルだけのことあります。
Chasse Spleen 97/Moulis(シャス・スプリーン/ムーリ) こんな若いメドック開けちゃって平気なの、という心配は一口飲んですぐ消えた。なんでこんなにバランスがいいの?苦みは残りながらも中に溶けかけている。時が経つと、凝縮したプラムのおいしい香りでいっぱいになる。 Almaviva 96/Concha y Toro&Ph.Rothchild(アルマヴィーヴァ/コンチャイトロ&フィリップ ロートシルト) コンチャイトロとフィリップロトシルトがジョイントでつくったチリの最高峰ワイン。ドンメルチョーの畑でできる最良のぶどうを使っているそうで、さすがになめらかさはヴィロードのよう。おっとりとした甘み、角のとれた苦み、もたれないぎりぎりの濃さなど、確かに飲みやすい。けれど、それがどうも考えられ過ぎている。やや人工的で面白くない。ドンメルチョーのおっとり版。名前は、「フィガロの結婚」に登場する伯爵の名前から。 10月3日 Chateau Fernon Dumez 97/Graves(シャトー フェルノン デュメ/グラーヴ) ACグラーヴなんて久しぶり。でも飲んでみると、ボージョレ。骨格がしっかりしている、でも変化に乏しいのでヴィラージュレヴェルか。すみれの甘ーいかおりがぷんぷん。チーズとあわせると、ほんとうに甘みがでてくる。胡椒っぽい香りが辛うじてグラーヴの跡。飲みやすいワインです。荒木商店で1180円。 モスクワどたばた劇場へ行く レストランみてあるきへ行く 岡山のワイン屋へ行く
↑と書いたけれど、翌日飲んでびっくり。さらに凝縮感が増し、とてもACブルゴーニュとは思えない複雑さ。「底が浅い云々」は取り消し。とはいえ、3000円までかなぁ、出してもいいのは。レストランで7000円なら十分楽しめます。
光弘さん、よろしくお願いします(って読んでないか?)。
ごちそうとおいしいワインをいただきました。たくさんの「びっくり」がある新築の家もいごこちよく、つい長居をしてしまいました。
楽しくおいしいひとときをありがとう。