ワインに目覚めて七年。
おいしいワインを飲んでみたい。味わってみたいという一途な心。
自己流・極主観的に飲んで感じたことを記していきますので、おかしなところなどあったら教えて下さい。
お手紙待ってます!
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評価の一応の目安は、
・・・探してでも買うべし ・・・売ってたら買うべし ・・・お金があったら買うべし
・・・飲みたい日なら買うべし ・・・買うべからず
12月30日 Chateau Cap de Faugeres 2002/Cotes de Castillon(シャトー・カプ・ドゥ・フォジェール/コート・ドゥ・カスティヨン)
このワインをはじめて知った時には3桁の値段。キュヴェ・ミティークなんかと同じくくりの「安旨ワイン」と思っていた。けど、いまやラベルに偽りなしのグラン・ヴァン・ドゥ・ボルドー。いつもながらのヴァニラを煮詰めた香りをベースに弾力性のある噛む程においしい味。なのに1000円台。2002年ものもレヴェルは高値安定。81点。お手軽ワイン館で1659円。
12月28日 Chateau Beaumont 99/Haut-Medoc(シャトー・ボーモン/オ・メドック)
このワインには樽が効いているという印象をもっていたけれど、99年産はコーヒー豆とかビターチョコレート系。香りはかなり苦そうだけど口に含むとほんのり甘く、インクのような青臭さもあわせもっている。上部構造が立派すぎるのでヴォリュームがそれにつりあわずやや軽い目なのが不思議。同じ内容で1000円くらい高いワインはいくらでもあるのでは?78点。お手軽ワイン館で1449円。
12月27日 Chateau Caronne Ste Gemme 94/Haut-Medoc(シャトー・カロンヌ・サント・ジェム/オ・メドック)
10年たってオレンジ色になりつつあり、メドックらしくグラスの向こうは全然みえない。香りはあんまりなく、ほんのり甘い香が感じられる程度。ザクロのような渋い果実感。味そのものははっきり「うまい!」というものはなく、とっても地味。開栓後しばらくはタンニンの収斂性もあるし。だけどこうしたワインは時間の流れを感じつつゆっくり飲むと柔らかさが出てきて穏やかな気分になれる。素敵な紳士系。飲み終わるころにはグラスの中は香り全開。梅、パイナップル、なめし革その他たくさん。82点。悟空で1680円。
12月24日 Classe M/Montaudon/Champagne(クラッセエム/モントードン/シャンパーニュ)
クリスマスイヴということで人並みにシャンパーニュ。定評あるモントードンの上級品。といってもそんなに高くなく、そのうえ今回はお店の値づけ間違いでむしろスタンダードものより安いくらい。 12月22日 Bourgogne Hautes Cotes de Nuits 2002/Gros Frere&Soeur(ブルゴーニュ・オート・コート・ドゥ・ニュイ/グロ・フレール・エ・スェール)
かなりの期待をもって飲んだが、それ以上のおいしさ。若いブルゴーニュ赤らしく果実味がぐんぐん前にやってきて、それでいて樽がきいているからか厚みもある。このクラスのワインで抜きん出ているのはいうまでもなく、ブルゴーニュワイン全体の中でも王道をいく。少しいがいがするのは若さの現われで、それはそれとして口を刺激して気持ちいい。82点。タカムラで1785円。
12月21日 Louise 90/Pommery/Champagne(ルイーズ/ポメリー/シャンパーニュ)
個性的なのかなと予想してたけど、飲んでみると意外とスタンダード。色も味も香りもミディアム。濃いか薄いかといわれればもちろん濃い方に入るけど、量的に濃いというより狭い中に凝縮していろいろな要素が詰め込まれている感じ。だけどそれが押し付けがましくなくて、軽やか。洗練されているといってもいいかもしれない。でもそれを感じ取り味わうには私は未熟すぎた。この路線ならもっと個性がはっきりしている方が好き。81点。みちのく岩手のワイン屋竹澤で7980円。
12月17日 Bourgogne 2001/Michel Gros(ブルゴーニュ/ミシェル・グロ)
これもACブルゴーニュ(赤)。悪くはないけど華がない。果実味がやや沈みかけているので益々地味に感じる。CP的にはとんとん。この値段でもっとおいしいワインはあるけれど、ブルゴーニュワインの上級品を想像するためのヒントをもっているところがACブルゴーニュの商品価値のひとつ。70点。ヴェリタスで1869円。
12月16日 Bourgogne 2001/Jean-Pierre Truchetet(ブルゴーニュ/ジャン-ピエール・トリュシュテ)
ACブルとは思えない懐の深いワイン。樽がいい具合に効いている本格ブルゴーニュ。軽く収斂性があり、飲み頃具合でいくと閉じ気味のような気がするがそれでも飲後感がどっしり残り、十分満足できる。色と同じく深く暗い系の味。80点。ヴェリタスで1659円。
12月15日 Vina Maipo 2003/Cabernet Sauvignon(ヴィーニャ・マイポ/カベルネ・ソヴィニョン)
タナ種に似た芯のある苦い味。このワイルドさはぶどうそのものよりぶどうの皮からきている気がする。赤ワインでは味の中に皮の占める割合がずいぶん大きいのではないかということを考えさせられた。味は一本調子だけどチリらしく豊満で値段以上の価値がある。70点。ヴェリタスで785円。
12月14日 Bourgogne 2000/Couvent des Jacobins/Louis Jadot(ブルゴーニュ/ルイ・ジャド)
ルイ・ジャドのACブルゴーニュ(赤)。果実味から還元味に移っていく時期なのかもしれない。両方の雰囲気をもっていて落ち着いている半面面白みがあんまりない。悪くないけど。70点。ウメムラで1564円。
12月11日 Esterlin 95/Champagne(エステルラン/シャンパーニュ)
ヴィンテージ(でもないのかな?)シャンパーニュは久々。といってもNVものとどう違うのかさっぱりわからない。もちろんこれだけで「ヴィンテージシャンパーニュ一般」を語ることはできないけど、この銘柄の場合1年前に飲んだNVものの方がおだやかで飲みやすかった。もしかして熟成途上で少しとんがり気味かも。NVものなら買った時が飲み頃なのに。酸味が勝っている普通のシャンパーニュのおいしさ。セールで安かったから恨みをいだくほどじゃないけどね。75点。お手軽ワイン館で2604円。
12月5日 Cono Sur 2003/Cabernet Sauvignon(コノスル/カベルネ・ソヴィニョン)
チリのお馴染みワインの廉価版。チリといえば濃さで勝負という感じがあるけれど、濃過ぎるということはない。むしろこの値段のワインとしてはしっかりした作りである点をほめるべき。果実味よりインク味がまさり、とげとげしさもないので若いのに落ち着いた印象。味を重視すると一気に一本は辛いけど、CPを考えると十分魅力的。72点。タカムラで714円。
12月2日 Casamatta 2003/Toscana(カサマッタ/トスカーナ)
ピッツァにあわせてたまたまあったイタリアワインを。キャラメルの香りが印象的。イタリアワインを飲むとなぜか感じる鉛筆の芯の油っぽさがこれにもある。あとは普通。悪くはないけどおいしくもない。それなのに結構高い。このレヴェルなら最近では高くて千円くらい、3桁が普通でしょう。69点。ヴェリタスで1764円。
11月30日 Chateau Pesquie 2002/Cuvee des Terrasses/Cotes du ventoux(シャトー・ペスキエ/キュヴェ・デ・テラス/コート・デュ・ヴァントゥ)
安ローヌによくある変な重たさがなく、突き抜けた純粋さ。サラサラしていながら果実味も楽しめるすぐれもの。時間がたつとやっぱりイガイガが少しでてきたし、表面に薄くオブラートのようにかぶさっているタンニンの渋みは最後まで残っていたのがマイナス点。73点。タカムラで1029円。
11月28日 Nuits St-Georges 99/Faiveley(ニュイ・サンジョルジュ/フェヴレ)
店内が暗い目なのでよくわからなかったが、その暗さによく似合うきれいなルビー色。99年ということで若さと果実味が前に出ているかと思いきや、行儀よく一歩下がって落ち着いた感じ。表面の口当たりは滑らかなんだけど中にしっかりした芯があり重みを感じた。冒険心をもった個性的なワインと対極的で老舗が基本に忠実で堅実なブルゴーニュをみせてくれた。80点。レストラン「リヨン・ペラーシュ」で4200円(ハーフ)。
11月26日 Bourgogne 2002/Maison Dieu/Nicolas Potel(ブルゴーニュ/メゾン・デュ/ニコラ・ポテル)
第一印象は果実味たっぷり。そのうえ口の中で転がしているとしっかりした酸味もある。色はやや暗め。味ははっきりしているのに香りがあまりあがってこないのが不思議なくらい。若いけど印象に残るのは元気よさより柔らかさ。作り手の個性なのかヴィンテージの特徴なのか?77点。ウメムラで1974円。
11月23日 Meursault 99/Vieilles Vignes/Denis Boussey(ムルソー/ヴィエイユ・ヴィーニュ/ドゥニ・ブセ)
ハニーとナッツ香がバンバン出てきてお手本通りのムルソー。真夏に常温宅配便でもらったためキャップシールはもちろんまわらずコルクが浮いていた。そしてあけてみると案の定吹いていたけど、おかげで熟成が早くなったのかとても熟した感じ。色も味も濃くはっきりしている明るいタイプ。81点。いただきもの。
11月21日 Moulin A Vent 2001/Jean Baronnat(ムーラン・ナヴァン/ジャン・バロナ)
ボージョレの季節ということで地元のデパートで試飲にいってみるとボージョレとボージョレ・ヴィラージュそれぞれ6種類くらいあった。けど売り場のお姉さんに全部くださいという心臓はもっていないので勧められるままクレルジェ(Raoul Clerget)、 トラン(Thorin)、ビショー(Albert Bichot)のものを飲んでみる。どれも明るい紫色にぴったりのぴちぴちの香りに似合わずぎょっとする程軽い作りなことが共通だったが、有名どころのビショーはずいぶんむっつり気味の味。ということで選びきれず(実はもともと買う気薄)、三年前のムーランナヴァンが半額で売っていたので買ってみた。ボージョレというより村名ブルゴーニュ(ボージョレも村名だけど)という感じのきれいなルビー色。イチゴっぽさはなくスミレの香り。滑らかでボディーはミディアム。元の値段だとかなりぶったくりだけど半額なのでまずまず納得。71点。天満屋で1522円。
11月19日 Grand-Puy Ducasse 96/Pauillac(グラン・ピュイ・デュカス/ポイヤック)
セールがあったのでリーデルのエクストリームシリーズ・カベルネを買った。で、96年産ポイヤック村グランヴァンながら値段そこそこかつ飲み頃(by ヒュー・ジョンソン)のこのワインをあける。色はちょいとにごった感じの濃いガーネット。もちろんグラスの向こう側は見えない。樽やたばこや埃の煙たい感じはもちろんのこと、リコリス、西洋杉(って本物は知らない)、クローブなんかのジェントルマン系の香り(?)がつぎぐぎとでてくる。口に含むと意外にやわらかい。というかタンニンの棘はほとんどなく、飲み終わってようやく少し口腔内に渋みが残る程度。表面は柔らかく粒子の中にエネルギーがこもっている感じ。ミディアムボディーで少し水っぽい感じだけど、グランヴァンを飲んだという充実感はちゃんとある。 11月17日 Brut/Vino Spumante/Abbazia(ブリュット/ヴィノ・スプマンテ/アッバツィア)
7月はじめに買って夏の間に飲もうと思っていたもの。冷蔵庫生活が長いからか熟成していて(?)これぞ黒ブドウというようなりんごの皮の甘酸っぱさが印象的。泡もヴォリュームもしっかり。最近安めのカバは泡さえあればいいでしょという感じのうわっすべりのものが多い中、しっかりブリュットで芯もある好感もてる一本。76点。お手軽ワイン館でスパークリング5本セット6279円(単品だと924円)。
11月14日 Pinot Noir 2003/Cono Sur(ピノ・ノワール/コノ・スル)
おいしいワインを飲んだあとは普段のみの舌に戻すためのリハビリ代わりにこういうの飲んでということで。コノスルらしく品種の勉強にぴったりという感じのピノ・ノワール。チェリーといちごっぽさがまさっているが全体としてバランスいいし、味もはっきりしている。ぶどうの質はどれくらいのものかわからないけど身の丈にあった作り方。時間がたつと小豆やミントの香りもでてきた。普通に飲むワインとしてちゃんとおいしいしっかりおいしい相当おいしい。それに値段が嬉しい714円。73点。タカムラで。
11月12日
毎年恒例の「ワイン会ついでに学会出張の夕べ」を光弘さんに開いてもらいました。参加者は高齢、じゃなくて恒例のメンバーで光弘さん&マダーム、師範、磯子さん、さとなおさん、そして今回初参加のがぶ主さん。今年は師範の100万アクセス、がぶ主さんのご出産、さとなおさんのダイエット成功、そして師範の・・・とおめでた続き。そのうえとてもいい席に座らせてもらえて大満足。場所は9月にできたばかりの東京は日本橋のレストラン「メルヴェイユ」。
Cordon Rouge/Mumm/Champagne(コルドン・ルージュ/マム/シャンパーニュ)
まずは乾杯のマム。アエロフロートで飲んで以来、酸味がしっかりありながら突出してないし、苦味が隠し味になって表に出てこない気持ちのいいシャンパーニュ。80点。
Meursault 88/Robert Ampeau et Fils(ムルソー/ロベール・アンポー・エ・フィス)
がぶさんが去年のこの会にもってきてくれるはずのところ事情でダメで1年待ったもの。だけじゃなく結構な年を重ねた古酒。消しゴムやウォッシュチーズのような漬物系の香りが独特。ムルソー特有のナッツの油っぽさが抜けていておやおや?と思いつつ、ベーコンのブランマンジェとあわせるとこちらがとてもオイリーなので相互に補って化学変化がおきて急に電気がついた。80点。がぶ主さんから。
Pfersigberg 2001/Riesling Grand Cru/Gerard Schueller et Fils(フェルシクベルク/リースリング・グランクリュ/ジェラール・シェーレル・エ・フィス)
がらりとイメチェンして知的に渋く光ってきた(アタマじゃないよ)さとなおさんはぴちぴちのリースリングをご持参。青りんごというよりアンズやももの甘い香り。味はわかりやすく直球。といっても幅もありリヒャルト・シュトラウスの音楽のように艶があっておいしい。チーズのミモレットとの相性がまた抜群。86点。さとなおさんから。
Chambolle Musigny 2000/Georges Roumier(シャンポール・ミュズィニー/ジョルジュ・ルーミエ)
正統的ブルゴーニュの柾目のおもむき。どどんと大きな打ち上げ花火よろしくはじめから味も香りもぐんぐん前にでてきたけれど、最後は線香花火の細かい美しさに変わったのはもうひとつのブルゴーニュのせい?82点。師範から。
Clos de la Roche 1997/Morey St-Denis/Hubert Lignier(クロ・ドゥ・ラ・ロッシュ/ユベール・リニエ)
これは横綱相撲。じっくり腰を落として構えて組んでみるとびくとも動かない。香りは少しう○こ系でだんだんビターチョコレートっぽく変わってきた。味はねっとり舌にしみわたる。どんどんベールがはがれていって最後はとってもきれいなブルゴーニュ。91点。光弘さんから。
Barbera d'Asti Superiore 99/La Spinetta(バルベラ・アスティ・スペリオーレ/ラ・スピネッタ)
はっきりくっきりながらそれだけではない、というか色んな要素がでてくる玉手箱。メモによるとチョコレート、パッションフルーツ、おいしいえんぴつ、タバコ、ミントと色んな香り。うっすらと霜降りの脂がのっているようで今年も知らないイタリアのワインを教えてもらいました。87点。磯子さんより。
Chateauneuf du Pape 2001/Cuvee Speciale/Tardieu-Laurent(シャトーヌフ・デュ・パプ/キュヴェ・スペシアル/タルデュ・ローラン)
この作り手はとにかくどろりと濃いし、まだ若いのでどうかなと思ってもっていったけれど予想は大ハズレ。イタリアさんの後に飲んだからか香りは閉じていてなんだかわからない。インク系だったらやだなと思ったけれどフルーツ爆弾。でも破裂しなくてきれいなまんま終わっちゃった。意外にも今でもそれなりにおいしいのが不思議。86点。みちのく岩手のワイン屋竹澤で5985円。
Chateau Palmer 1989/Margaux(シャトー・パルメ/マルゴー)
飲みたかったけど高くて横目で見てたワイン。まだまだ若くてもっと熟成しそう。だけどまるくてやわらかくもある。静かでいて爆発的。絵画の世界だけど立体的。という感じで相反する要素をもっていて両方同時にみせてくれちゃうのが面白かった。90点。今なら軽く30000円はするものだけど、リリース直後に購入したため8000円とのこと。毎年大物ワインを飲ませてくれる光弘さんに大感謝。
と、ここまで書いて師範や光弘さんのページ読んでみた。感じ方が同じところ、違うところ、いろいろあってこれまた面白いものです。というわけで皆様ありがとうございました&またよろしくお願いします。
11月10日 Bourgogne 2002/Chanson Pere & Fils(ブルゴーニュ/シャンソン・ペール・エ・フィス)
ハーフワインのリストをみてめぼしいものはないのでとりあえず2002年産ブルゴーニュ・ルージュなら安心でしょということで。やや低めの温度だったからかもしれないが薄い紙のような固さがあり、直に開くかもと思いつつも結局そのまま。果実味や酸味が少しはでてくると思っていたので残念。色はACブルらしからぬくっきりときれいなルビー色。ヴェルデュ都で2700円(ハーフ)。
Chateau Les Ormes de Pez 2000/Saint-Estephe(シャトー・レ・ゾルム・ドゥ・ペズ/サン・テステフ)
2000年ボルドーだけあって、グラスの向こう側が見えないくらい濃いガーネット。さすがにはじめは固かったけれどタンニンぎしぎしというほどでもなく凝縮したフルーツの塊りという感じ。焦がした樽やなめし革、マンゴー、キャラメルなど色んな系統の香りが次々に出てくるのはさすが。とりあえず一回目の飲み頃でしょう。おまけで銀賞。81点。ヴェリタスで2940円。
11月6日 Veuve Clicquot/Champagne(ヴーヴ・クリコ/シャンパーニュ)
この日はやっぱりシャンパーニュ。「ラベル不良」ということで安く購入したクリコを。いつもの重みはなく、色もヴォリュームも酸味も中庸。ある意味バランスがよく、普通においしい。が、20分ほどすると泡が全くなくなる。安さの理由はやっぱりこれねと納得。かといって不味くはなく、シャンパーニュ味のスティルワインというか、古いシャンパーニュというか普段と違う雰囲気を楽しめた。けどシャンパーニュは生きのいいほうがやっぱりいい。78点。タカムラで2415円。
11月4日 Chateau Turon La Croix 2001/Bordeaux superieur(シャトー・テュロン・ラ・クロワ/ボルドー・スュペリウ)
今とてもおいしく飲めるワイン。はちみつ入りのスポンジケーキやマンゴーなんかのトロピカルフルーツの香りがあり、鰻の蒲焼のタレによくあいそうな鉄分的な味。おわりに梅やリンゴを食べた後に感じる酸味が口に残る。74点。タカムラで1344円。
11月1日 Chateau Cap de Faugeres 2001/Cotes de Castillon(シャトー・カプ・ドゥ・フォジェール/コート・ドゥ・カスティヨン)
メドックの横綱的なグランヴァンによくある煙たさや大地の香りがはじめに香り、このワインも風格がついてきたなと思う。開いてくると身の丈にあったヴォリュームと密度なのが気持ちいいし、ヴァニラ系の味と香りが相変わらずおいしい。値段が上がってきたけどまだまだCPは高い。78点。ヴェリタスで1711円。
10月29日 Chorey les Beaune 2001/Les Bons Ores/Guyon(ショレ・レ・ボーヌ/レ・ボン・ゾル/ギュヨン)
ボーヌ北部のAOC。香りが素敵。なかなか複雑でどう表現したらよいのかわからないけれど、一言で言うとブランデーの香りにミントを混ぜた陶酔系。色も味も濃いめなのはこのドメーヌの造りの特徴か。味はやはりボーヌで、根暗。しっかりしているけれど、変化がないのが最後になってマイナスポイント。74点。ヴェリタスで特価2499円。
10月25日 Bourgogne Aligote 2002/Jayer-Gilles(ブルゴーニュ・アリゴテ/ジャイエ・ジル)
ジャイエ・ジルの白を飲むのははじめて。赤と同じくとてもパワフル。でも押し付けるところがない。それどころか品のよさを感じる。酸があまりたっていなくてミネラルの凝縮力が全体を支えている強さだからかも。ただし1本を通して飲むにはちょいと疲れる。シャルドネかと思っていたから飲んだあとでラベルみて驚いた。アリゴテでも素敵なワインを作れるんですねぇ。77点。イー・ショッピング・ワインで1850円。
10月21日 Chateau Haut-Bages Averous 2000/Pauillac(シャトー・オー・バージュ・アヴル/ポイヤック)
よくも悪くもランシュ・バージュのセカンドという感じ。AOCポイヤックだけあって色はグラスの向こう側が見えないくらい濃いし、なめし革や森の日陰の土の香りがする。味は渋い系を基調としつつ果実味が少し顔をのぞかせている。だけどこうした特徴がすべてややぼけていて、薄めたような印象。2000年産だけあってエネルギーが内部にこもっているのはわかるが閉じていて飲み頃はもう少し先。今飲むにはもったいないワイン。73点。ヴェリタスで2814円。
10月16日 Soloperto 98/Primitivo di Manduria(ソロペルト/プリミティーヴォ・ディ・マンドゥリア)
グラスに注ぐと濃いルビー色で力強いワインを期待した。たしかに密度は濃いけれど味の主流は以外にも甘み。その上あんず、すもも、梅の香りがつぎつぎと広がってくる。だけどこのワインの性格は「甘いマスクの好男子」ではなく「血の色のように燃える情熱を内に秘めた素敵に年を重ねた女性。」見かけと味・香り、そして性格のアンバランスが面白い。72点。いただきもの。
10月13日 Montelliana/Prosecco(モンテッリアーナ/プロセッコ)
今年の夏はスパークリングや白ワインをたくさん買ったけど、暑過ぎたので結局冷房下、赤ワインを飲むことが多かった。で、6月下旬から冷蔵庫にいれていたのがまだ残っていて家族から苦情がでたので寒い日ながら開けて飲む。はじめの一杯目はどしりときてスプマンテもいいなぁと思ったが、よく味わうとマスカットのような甘い香りと味がねばっこくくっついてきて少々辟易。暑い日に喉をうるおすにはいいだろうが、エクストラ・ドライなのになんでこんなに甘いのと疑問を感じた。68点。お手軽ワイン館で泡物5本セット5980円(単品では1449円)。
10月10日 Chateau Caronne S-te Gemme 94/Haut-Medoc(シャトー・カロンヌ・サント・ジェム/オ・メドック)
ロシアはテロの気配なんか微塵も感じられず明るく、毎年確実に文化が深まっていくモスクワの街でした。
さて無事帰ってきたら飲もうと思ってとっておいたワイン。という程大物じゃないけれど・・・。レンガ色に少しオレンジがはいって程よく熟成した感じ。果実味は落ち、ははっきりいって「おいしい」というものではない。だけど10年を経てフルーツが土に還っていく過程がみられるようで、時を味わうには抜群。値段も安いしこれは「見つけたら買うべし」。80点。悟空で1495円。
10月6日 Cordon Rouge/Mumm/Champagne(コルドン・ルージュ/マム/シャンパーニュ)
このシャンパーニュ、ドイツのワイン商創設ということだけど、「Mumm」で「マム」と読むのだろうか。それはともかく帰りの飛行機でのシャンパーニュ。今度はちゃんと冷えていた。やっぱりなんとなく煙たい。個性的な味だけど酸味とヴォリュームのバランスがよくどっしりといただいた。80点。アエロフロート モスクワ−東京間で。食べたものはこちら
Colegiata Tinto Joren 2003/Farina(コレギアータ・ティント・ホレン/ファリニャ)
ワインリストは行きと同じ。今度はスペインの赤(トロ地区)を飲む。タナ種ににた暗く強い品種みたい。少しタンニンが残る。厚みがあるけど立体的ではない。どってりしたワイン。シャンパーニュとくらべると明らかに格落ち。値段は3桁かも。71点。アエロフロート モスクワ−東京間で。
10月5日 Beaujolais Villages 2002/Francois Martend(ボージョレ・ヴィラージュ/フランソワ・マルタン)
今回のモスクワ滞在では9月30日にボルドー赤、10月3日にスペインの赤を飲んだけどお呼ばれで騒いでいてメモするのを忘れた。これは帰国前日に先生のお宅へ論文チェックに伺ったときのお土産代わり。モスクワではちゃんとした800-1500円の価格帯がひとつのグループをなして近所のお店で簡単に買える。それを越えるワインは日本の2-3倍の値づけ。 Maestri Cantinieri 2003/Montepulciano d'Abruzzo(マエストリ・カンティニエーリ/モンテプルチアーノ・ダブルッツォ)
二杯目は先生から。同じ銘柄を以前もいただいた。やや冷えていたからかどっしりと重みがある。なぜかイタリアものにはえんぴつの香りを感じてしまうのはなぜ?明るい系よりもおっとりしっとり系のワイン。ズィリャーノフ先生宅で。73点。
10月2日 Casillero del Diablo 2003/Cabernet Sauvignon(カシェロ・デル・ディアブロ/カベルネ・ソーヴィニョン)
コンチャ・イ・トロの定番。若いので濃い上に固かったらいやだなとおもったがチリワインも若のみできるようになっているんですね。確かに固さはあったけれどどろりとした濃さよりも密度の高さに印象ずけられた。その中での細かい要素がどうなってるかはわからないうちに酔ってしまいました。75点。ヴァーリャの家で。
レストランみてあるきへ行く
岡山のワイン屋へ行く
ルイーズを飲んだばかりだからか少し薄く感じられる。酸味が強いとか果実味が前にでてるとかいうことなく、全体のバランスで勝負している感じ。でも普通のシャンパーニュ。可もなく不可もなしというところ。買ってから半年以上たっているので新鮮味が消えちゃっていたのかも。75点。お手軽ワイン館で2709円。
グラスはヴィノムより容量が多く脚が長くて胴回りが広い。けどわざわざ買う程でもなかった。80点。ウメムラで4147円。
ということで今週末あたり、金賞の季節到来!?
これはドメーヌ名を聞いたことないけど核がしっかりしつつ表面はなめらか。ボージョレっぽい青紫さよりもむしろブルゴーニュの土の香りを感じ、その意味でクリュ・ボージョレに近くて当たりでした。73点。ズィリャーノフ先生宅で。チョープルィスタンのお店で365ルーブル(1420円)。