ワインに目覚めて六年。
おいしいワインを飲んでみたい。味わってみたいという一途な心。
自己流・極主観的に飲んで感じたことを記していきますので、おかしなところなどあったら教えて下さい。
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評価の一応の目安は、
・・・探してでも買うべし ・・・売ってたら買うべし ・・・お金があったら買うべし
・・・飲みたい日なら買うべし ・・・買うべからず
9月21日
Cricova/Sovetskoe Shampanskoe(クリコヴァ/ソヴェツコエ・シャンパンスコエ)
アエロフロートは数年前からビジネスクラスでヴーヴクリコを出している。今回もそうかと勝手に思い込み、空港のラウンジではビールを(やせ)我慢してました。が、出たのはソ連製スパークリング。シートピッチは狭いし、フットレストはないし、私のアエロフロート経験では最悪の固い焼き鳥はでるしでハテナと思いつつ。半辛口でねっとりした感じ。冷えてないし。味そのものは濃い。饐えた香り&味。70点。アエロフロート東京-サンクトペテルブルク間で。
Kaberne/Vinikor(カベルネ/ヴィニコル)
貧乏性なのでタダとなるともっと飲みたくなり赤も注文。モルドヴァ製。たぶん1000円前後。ANAも890円也のChateau Blaignan 98をビジネスで出してるから文句はいえないけど。ほどほどの苦味があり、いい畑の格落ちものみたい。素朴。生真面目。甘さがみじんもないからそう感じるのかも。渋みもない。68点。アエロフロート東京-サンクトペテルブルク間で。
食べたもの
1回目:ハム盛り合わせ、やきとり、春巻き、ほうれん草のキッシュ、ババロワケーキ、サラダ、クラッカー、チーズ。
2回目:えび、サケのテリーヌ、ビフテキ、ブルーベリームース、チーズ、ぶどう、キウイ。
9月17日
Chateau Smith Haut-Lafitte 99/Pessac-Leognan(シャトー・スミス・オー・ラフィット/ペサック・レオニャン)
去年出回りはじめた頃買いたいなと思いつつ、4000-5000もするので諦めていたのが、阪神優勝セールで信じられない価格であったのでさっそく。角はなくもう飲めるが、中にいろんな要素が凝縮していてまだ開ききっていない。土やスミレっぽい花の香りはさすがの貫禄でそれだけで満足。80点。エノテカ大阪店で2000円。
9月15日 Casa de la Ermita 2000/Jumilla(カーサ・デ・ラ・エルミタ/フミーヤ)
風邪で少々お休み。リハビリがてら久々のワイン屋にいくと、去年の今頃みつけた大穴ワインをみつける。相変わらずどっしりフルボディー。きめも細かく、味に艶っぽさがあればいうことなし。81点。おかじまやで1380円。
9月9日 Chateau Lanessan 97/Haut-Medoc(シャトー・ラネッサン/オ・メドック)
飲むものに困るとこれを買う。少し青臭いところがあるがそれ以外はこのクラスとしてはいうことなし。ミディアムボディーだけどまったりめの味なので飲みごたえ十分。酒質は筋肉質的に締まっている。79点。悟空で1680円。
9月5日 Clos Baulet 99/Morey St-Denis/Frederic Magnien(クロ・ボレ/モレ・サンドゥニ/フレデリック・マニャン)
金粉のオブラートで包まれたぶどうが天に昇っていき、はらはらとその粉が降り注いでくるようなワイン。化学的には甘くはないけどワインの質というか個性が甘い雰囲気をもっていて、力強くはないが存在感はある。優しいブルゴーニュ。88点。川端酒店で3880円。
9月3日 Chateau Monichot 2000/Cotes de Bourg(シャト・モニショ/コート・ドゥ・ブール)
味は下のワインと明らかに異なっているけれど、印象はとてもよく似ている。紫のベリー系果物を煮詰め、それを厚い皮で覆った感じがあるのでとげとげしさはオブラートで包まれている。その他ミントっぽいスパイスやモルドヴァワイン的硫黄の感じ、フィニッシュに乳酸菌。ワインそのものを味わうとハテナだけど、食事と合わせれば力で押してそれなりかも。71点。悟空で950円。
9月1日 Chateau des Antonins 2000/Bordeaux superieur(シャトー・デ・アントナン/ボルドー・スュペリウ)
「平常モード」に戻り3桁ワイン。アキテーヌ・ボルドーワインコンクール2001の金賞。アキテーヌとはボルドーのあるジロンド県を含む5県の地域名だそうです。このAOC特有の(と私が思っている)青紫っぽい苦い甘さがあるけれど、厚みヴォリュームがたっぷり。さすが2000年。全体が層の厚いプルーンのジャムのよう。重みもただ重いのでなくどっしりに近い。これに味がついてきていたら凄いのに。3桁にしては桁はずれ(まではいかないけど、CPはよし)。でも残念ながら味は好みではないので74点。悟空で850円。
8月30日 Perrier-Jouet Grand Brut/Epernay/Champagne(ペリエ・ジュエ・グラン・ブリュット/エペルネ/シャンパーニュ)
またまたシャンパーニュ。もちろん特価品。ヴォリュームは重めだけど軽やかさがセロスを思わせる。味がしっかりあって華やか系。もちろんスタンダード品だから上限はあるけど満足。80点。川端酒店で1980円。
8月25日 De Saint Gall Brut/Avize/Champagne(ドゥ・サン・ガル/アヴィズ/シャンパーニュ)
シャンパーニュ続きだけど、これもお店のセラーを整理していたら出てきたという特価品。だからかどうもぱっとしない。ロゼっぽさはあるけれど切れ味とかじんわりでてくるほくほく感とか全然なし。というか、シャンパーニュの味の幅は狭い範囲で複雑なのか、どうも苦手。大まかな違いしかわからず、どれも同じに感じてしまう。74点。川端酒店で1980円。
8月24日 Louis Roederere Brut Premier/Champagne(ルイ・ロデレール・ブリュット・プルミエ/シャンパーニュ)
こちらは黒ぶどうたっぷりなのか、ジンジャエールを濃くしたような底光りする銅色。どっしりタイプで冷えているとむっつり。時間と共に開いて味がでてくる点が赤ワインみたいで中年紳士っぽい。78点。神戸のレストラン「ルセット」で4000円(ハーフボトル)。
8月20日 Delamotte/Champagne(ドゥラモット/シャンパーニュ)
ブラン・ドゥ・ブラン(白ぶどうのみで作ったシャンパーニュ)だけあって、色は明るめだけど単に薄いのではなく、青りんご的になんとなく光っている。飲み口は軽やかにさわやかなタイプで、知的で華やかな若い女性のよう。味はそこそこ深みがある。でもそれ以上でもない。76点。以前はシャンパーニュといえば軽く80点超えたけれど、最近少し「飲み慣れ」して注文が多くなったかも。川端酒店で1980円。在庫整理でこの価格ということです。
8月18日 Minervois 2001/Domaine Monplaisir(ミネルヴォア/ドメーヌ・モンプレジール)
なんとかコンクールで銀賞とか。こういうの眉唾のことも多いけれど、これはある程度なっとく。南仏のへんなイガイガがなく、それでいて太陽をたくさん浴びたよき大柄さ、力強さがあってどっしりとしたワイン。特に冷蔵庫で冷やした2日目はなかなかのもの。でももちろん平板で変化はなし。ただ二日に分けたせいもあるけど飽きることはなかった。CPは高い。70点。悟空で580円。
8月16日 Les Allees de Cantemerle 97/Haut-Medoc(レ・ザレ・ドゥ・カントメルル/オ・メドック)
ある意味でセカンドワインらしい。カントメルルの特徴と私が思ってるチョコレートの苦味がちょいとあり、大物の風格があるけれど、すぐにしぼんでしまう。全体に細かく丸いタンニンが溶け込んで芯のある滑らかさがあって好感がもてる。でも集中力が欠けていてやはりセカンドだね、というところ。74点。悟空で1650円。
8月15日 Gatinois Grand Cru Brut/Ay/Champagne(ガティノワ・グランクリュ・ブリュット/アイ/シャンパーニュ)
香り、味の強さ、バランス、繊細さ、といろんな点でミディアム。ヴォリュームだけやや重め。酸味は十分あるけれど凝縮していて狭いところに固まっているからか酸っぱさがストレートにはこない。口にはしっとりとした余韻がいい思い出として残る。香りもいろいろありそうだけど、シュピゲロウの口の狭いグラスで飲んだのではっきりとわからなかった。78点。オ・コション・ローズで6500円。
8月9日 Bourgogne Aligote 2000/Confuron-Cotetidot(ブルゴーニュ・アリゴテ/コンフュロン−コトディド)
「ブルゴーニュ・アリゴテ」というAOCがあるんですねえ。白のすごいワインはシャルドネが多いからかアリゴテは1ランク下の品種といわれていると思うけど、これ飲むと確かにそうと思う。作りはしっかりしていてどっしりした(ヴォリュームではない)安定感があるが、ねっとりとした苦味が口腔内に残り、なんとなくダサい。どこまでが品種の個性でどこからが作り手の力か見分けがつかないのでそれは先入観、偏見に過ぎないけど、この程度なら他国の安いワインでも十分。69点。悟空で1250円。
8月7日 Bourgogne Hautes Cotes de Nuits 99/Michel Gros(オート・コート・ドゥ・ニュイ/ミシェル・グロ)
飲んだことあるかも、でもどうだったっけ?と思いつつ買うと案の定でした。開けた時は美術教室というか、絵の具の香りだったけれど、やっぱりブルゴーニュ。だんだん樽香とセメンダイン、小豆っぽさがでてくる。前回飲んだ時より熟成感が強く、果実味がたっぷり。重さもそこそこで99年の手軽でおいしいブルゴーニュを飲みたいと思った時には最適。77点。悟空で1740円。
8月4日 Gewurztraminer 2002/Cono Sur(ゲヴュルツトラミネール/コノスル)
バラの香り、ライチの風味がわっと出てきてインパクト強いはじまり。血管に脈打つのが感じられるほど、ぴちぴちと味が詰まっている。と、教科書的なことしか書けないけれど、素敵な夏ワイン。この品種は酸味がやや弱めと思っていたがこのワインはそんなことなく、きーんと1本通った酸があり、粒胡椒っぽいざらざらした苦さもある。単調な味、香りの集まりだし、チリらしくそれらがむきだしになっているのに、最後まで飽きることなくおいしくいただけた。78点。悟空で690円。
8月1日 Marquis Destayac 96/Medoc(マルキス・デスタヤック/メドック)
96年のメドックということで飲み頃かな、と購入。真面目で寡黙な青年的ワイン。予想通り96年産だけあって力強いし、粗削りながら密度が濃い。でも全体的にはタンニンとか苦さというよりイチゴっぽい甘さを連想させる。甘くはないけど。で、クータンセというチーズにあわせたらばっちり。さすがメドック。75点。悟空で1380円。
7月28日
冤罪事件の解明に生涯を捧げてこられた後藤昌次郎弁護士、「検察、警察の不正の告発を支援する会」事務局の吉村さん、福善寺住職きく氏政昭さんを拙宅にお迎えしてお話を伺った。食べたのは、トマトムース、ホタテのポワレとキャヴィア、豚のリエットと香草のサラダ、ブイヤベース、チョコレートケーキとトロピカルフルーツ。飲んだのは以下のワイン。
Beaumont des Crayeres Brut Rose 97/Champagne(ボーモン・デ・クレイエール・ブリュット・ロゼ/シャンパーニュ)
先生方がいま冤罪の解明に努めていらっしゃる某超有名事件が起きた年ということで。赤い実の果物を連想させるちくりとした甘みが背景にある。でも特にインパクトがあるわけではない。75点。川端酒店で2500円。
Chablis Premier Cru 95/La Forest/R et V Dauvissat(シャブリ・プルミエ・クリュ/ラ・フォレ/ドーヴィサ)
シャブリのシャープな味わいではなく、ムルソー的なナッツやバター風味あふれるまったり味。厚みや幅はひろいが、その分やや焦点がボケてたかも。74点。岩手の竹澤で3980円。
Chateau Duhart-Milon 99/Pauillac(シャトー・デュアール・ミロン/ポイヤック)
魚系がメインなのでおだやかなボルドーということで。やや閉じはじめているけれど、濃縮された果実味は健在。もちろん樽の香りが優しい。人数が多いのですぐなくなってしまったけど、ゆっくり飲むと別の顔が出てきたのでは、と思う。81点。岩手の竹澤で2980円。
Chateau Calon 64/Montagne-St-Emilion(シャトー・カロン/モンターニュ・サンテミリオン)
夜も更けましたが話が盛り上がってもう1本。元気なの(ペビー・フォジェール)と古いので迷ってこちらに。もう峠は過ぎているけど古酒を味わっていただこうと思ったがなんのなんのなんでこんなにおいしいの?ソーテルヌによく似た桃やパイナップルのコンポート的典雅な香り。さすがにそれはほこりっぽい部屋の隅にある木片のようなそっけなさに変わる。でも味には十分な張りがある。この雰囲気は若いうちには出ないものなんでしょう。ただ「古くなってはじめてでるその枯れた味がいい」のではなく、たおやかでゆっくりした気分にさせる、でもちゃんと光輝いているワイン。年月を経てこれだけの味をだせるということは、もともとも相当高いレヴェルなのでは、と思う。88点。大阪エノテカで3980円。
7月28日 Chateau La Sablonnerie 2000/St-Emilion(シャト・ラ・サブロヌリ/サンテミリオン)
ちょっとできのいいボルドー・スュペリウにありがちな、角砂糖を紅茶につけ、じわじわと溶けていく時にもくもくわきあがってくるエネルギーの変化(?)が感じられる。口のなかは少々いがいが。わかりにくい表現だけど、要は2000年だけあって力があるけど内にこもっている。で、そんなものと思ってた翌日、小化け。力がうまく逃げて、味、厚みのバランスよくなる。千円台後半までは来ました。ゆっくり開かせるともっと行きそう。75点。悟空で1280円。
7月27日 Montesquius/Sant Sadurni D'Anoia/Cava(モンテスクイウス/サン・サドゥルニ・ダノイア/カバ)
久々のカバ。ブリュット・レセルバとのことで選ぶ。はじめ、ほんわかイースト菌ぽさを感知。品種はMacabeo, Xarello, Parellada(読めない)とのこと。はぐはぐ食べ飲みしようと思ったら味も香りも消えちゃった。ごくりと喉を潤すにはいい。71点。樋口酒店で。
7月24日 Chateau D'Armailhac 99/Pauillac(シャトー・ダルマイヤク/ポイヤック)
これぞグランヴァンという厚みのある味、香り、ヴォリューム。陶酔系の香りが部屋中にひろがり嗅覚的に気持ちよくなると同時に、滑らかなタンニンが口の中に広がる。ただ面の端にすこしほつれがある気もする。82点。悟空で1490円(ハーフ)。在庫が尽きるまで「飲んでは買い」を繰り返すと思う。
7月23日 Jacques Selosse/Brut/Champagne(ジャック・セロス/ブリュット/シャンパーニュ)
味が口の中で横に広がっていくのが感じられるシャンパーニュ。酸味がキュッときついタイプとは正反対の優しいアタック。今まで見たこともない程の細かい泡。線香花火の飛び散る炎を幻想的に描き変えて、それを打ち上げ花火にしたような。最近千円台でもシャンパーニュを飲めるので忘れていたが、贅沢な飲み物であることを再確認させてくれるものでした。84点。竹澤商店で4980円。
7月21日 Chateau Potensac 95/Haut-Medoc(シャトー・ポタンサック/オ・メドック)
ワインがバカ高い値付けの上、ボトル1本は飲めないので、グラスシャンパーニュでいくか、ハーフでいくか迷うが、チーズのことを考え赤のハーフに決める。ハーフのワインリストは別立て。白の辛口はブルゴーニュ、赤の辛口はボルドーのみ。その他にソーテルヌが数種。ブラネール97(9800円)とこれとで迷い(他にモーカイユ99が7000円)、ソムリエに相談。前者は弱いので否定的な意見(だと思った)。ポタンサックはしっかりどっしりとのこと。まだ固そうなので尋ねると平気とのことだけど、デキャンタしてのサービス。でも固い。タンニンで渋いというのではないけど味の核のまわりに厚い壁があるかのよう。ヴォリュームはさほどではないけれど、味のエキスは確かにどっしり。料理を食べている間は結局ただのオ・メドックとの印象だったが、チーズとあわせると化学反応したかのようにワインもチーズも元の味からはなれ、花火のように熱くなり、ぱちぱちと口に広がる。さっきまでの固さが嘘のよう。74点。「タイユバン・ロブション」で9000円(ハーフ)。高すぎ。これなら他にフルボトルで飲み頃のものもあったのでは。
Pommery/Champagne(ポメリー/シャンパーニュ)
夜は場所を変えて公演直後の岩田守弘さん(ボリショイバレエ第一ソリスト)、グルメ作家のさとなおさんご一家と。泡ものはヴァンムスーが1種、シャンパーニュが2種。スタンダードものながらはっきりした線と土台があって安心して楽しめる。シャンパーニュだけど酵母っぽさをはぐはぐ食べ飲むというタイプではない。73点。渋谷のレストラン「コンコンブル」で6000円(ごちそうになりました)。
Bourgogne 2000/Louis Jadot(ブルゴーニュ/ルイ・ジャド)
気軽に入れるビストロだが、メニューにはフォアグラのテリーヌ、羊の香草焼き(?)とてもしっかりした料理が並ぶ。ワインリストはやや弱く、でも値付けは安い。レ・フォール・ドゥ・ラトゥール93が7800円だったりする。そうしたなかこれはハズレ。だらっと身が開いてしまった魚のようで、焦点がぼけぼけ。ボジョレっぽい酸味が浮いていた(ごちそうになりつつ生意気ですみません)。65点。渋谷のレストラン「コンコンブル」でたぶん3000円くらい。
7月14日 Chateau Beaumont 99/Haut-Medoc(シャト・ボーモン/オ・メドック)
他に選択肢がなく、先日飲んだものをもう一度。抜栓時にもわっと樽の香りがして「安いながらも本格派のワイン」を飲む期待を高めてくれるが、その香りはすぐに消えて柔らかいものに変わる。奥の方からハーブとかセメンダインのようなツーンとしたものがでてくる。味、ヴォリューム、香りなどがすべて中くらいのレベルの範囲で高くバランスよく整っている。おすすめ。79点。悟空で1680円。(飲んだすぐあとにセールで1480円となる。もう一本買うかも)。
7月11日 Negru de Purcari 86(ネグル・デ・プルカリ/ミレスティ・ミチ)
モルドヴァワインでは有名な銘柄。余韻がなく、力も弱々しいけれど、果物の熟した雰囲気が口の中で広がる。しょうゆっぽさがあるのがマイナスだけれど、カベルネ(+サペラヴィ+ララ・ニャグレ?)でも作りによって全然違う味になるのが面白い。7年間樽で熟成し、92年にボトルに移したとの表記(ちょいと計算あわないけれど)や樽ナンバーとボトルナンバーがあることからわかるように、大事につくられたもののようです。最近日本でもモルドヴァワインの輸入業者がいるようですが、これは個性的という意味では競争力あるでしょう。77点。モスクワのナディンで1400円くらい。
7月9日 Pol Gardere/Champagne(ポル・ガルデル/シャンパーニュ)
今年も蒸暑くなり、シャンパーニュの季節到来。と思うと涼しくなったり。毎年気候はさまざまということで。ステレオタイプのシャンパーニュ。色は濃い目で黒ぶどうが多く使われてるっぽいけど表情はあまりなし。でもイースト香はちゃんとある。四角い白ワインにシャンパーニュの特徴を混ぜたような感じでした。73点。川端酒店で1900円。
7月5日 Cos D'Estournel 97/St-Estephe(コスデストゥルネル/サンテステフ)
少し霧のかかった杉林の中の凛とした厳しい緊張のただよう空気を思わせる。静かで枯れているけれども中で燃えているような。ちょっと冷えていたせいもあるけど。ヒュージョンソンで飲み頃となっているので、若いけれど熟成感のあるものを予想してたけどハズレ。タンニンが厳しいということはないけど全体的に引き締まっているので、それがもう少し緩むと本当の飲み頃かも。飲むのに気合が必要で少々疲れました。82点。エノテカで6480円。
7月3日 Lynch Bages 98/Pauillac(ランシュ・バージュ/ポイヤック)
何でもない日に衝動的に高級ワイン。リリース直後くらいに「今飲むとおいしいよ」と教えられゲットしたが、開けるのもったいなくて熟成させようかとも思ったが、結局中途半端な時期に飲むことに。このワインにしては味も香りも弱い。もちろん焦がした樽・茎・トリュフのような香りがあるけれど。味のほうは、苦さとか固さとかは全然ないけれど、水分とエキスが分離しているみたい。といいつついい気持ちになり、知らないうちに飲みすすんでしまう心地よさがある。78点。悟空で5350円。
7月2日 Macon Villages 99/Jaffelin(マコン・ヴィラージュ/ジャフラン)
3桁ワイン。でもただのマコンじゃなくてヴィラージュがついてるAOC。名前に負けず、ちゃんとしたブルゴーニュの白ワイン。もちろん薄いし味のインパクトは弱いけれど、きんきんに冷やしてゴクっといくと、ちゃんと飲みごたえは残るし、温度があがるとバターの香りもほんのり。でも魚の生臭さのような香りもでるのでご用心。65点。悟空で680円。
レストランみてあるきへ行く
岡山のワイン屋へ行く