電話03-5424-1338 FAX:03-5424-1340 住所:目黒区三田1-13-1 恵比寿ガーデンプレイス
昼:12:00〜14:00、夜:18:00〜21:30(ラストオーダー) 夏と年末年始の数日のみ休み
最寄りの駅は恵比寿。駅から動く歩道を通ってガーデンプレイスへ。
「シャトーレストラン」の名の通り、お城のような建物。
正面から見て右横が出入り口。
2003年7月21日
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この回の個別評価は<8,4,4=16点>
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いわずとしれた、「タイユヴァン」と「ジョエル・ロビュション」が組んで作ったレストラン。
食べたもの(二人分)
アミューズ◎なすのカナッペ バルサミコソース
前菜1◎キャビアのジュレとカリフラワーのクリーム
前菜2◎ブラックオリーブオイル風味のオマール海老のメダイヨン アーディチョークのタンバルに詰めパン・オ・ルヴァン風味のクリームソースで
前菜2◎新野菜 黒トリュフとのエテュベ 鴨の生ハムでエスコート
肉料理◎神戸牛ロース肉 セージの香りと共にココットで蒸し焼きに
肉料理◎ラカン産仔鳩 有塩バターでローストしたアンディーヴとりんごを添えて
チーズ◎フランス産チーズ各種
ワゴンサービスのデザート
小菓子
飲んだもの
Chateau Potensac 95/Haut-Medoc
メインダイニングに入って左手奥、「お城」を正面からみるとそのど真ん中の席に通される。丸テーブルにハの字の位置に椅子があるおかげでダイニングの全景を二人ともよくみることができた。
12:30には半分位の入りだったが、知らぬ間に満員に。家族連れ、男女のカップル、そして女性同士のグループがおよそ1:2:4位の割合。
ほとんどが1万円代後半以上でロマネ・コンティ90が78万、最高値は99万!(ラトゥール1900)だが、よく見るとフルボトルで6000円から、1万円以下も30種くらいある。1万5千円〜2万円出せば選択肢がだいぶ増える。ハーフワインリストは別立て。白の辛口はブルゴーニュ、赤の辛口はボルドーのみ。
その他の料理はどちらかというと「優しいおいしさ」。鋭さや驚きの要素はほとんどなく、じんわりと噛み締めると、食べる喜びがこみあげてくるタイプ。
チーズは白カビがカマンベール、ブリー・ド・モー、クーロミエ。青カビはロックフォールにフルム・ダンベール。ウオッシュはリヴァロとマンステールなどといったスタンダードなもの。その他シェーヴルとハードタイプがいくつか。
チーズ&ケーキ担当の人はまさに日本的(?)マニュアルサーヴィスの典型で、覚えた文句を唱え、予想外の質問は適当にかわすというタイプ。例えばリヴァロについて「熟成具合はいかがですか?」と尋ねると、「開けてみなければわからない」というそっけない答え。切ったあとに「よいようですね」というフォローがあったけれど。
ケーキは種類も質も標準的。マンゴーとパイナップルのムース、木いちごとマスカルポーネのタルト、クレームシャンティのサバラン。アイスはヴァニラ、ピスタチオ、そしてマンゴーシャーベット。コンポートは桃とフルーツ盛り合わせの2種類。
7000円のコースと比べるとポーションがかなり大きく、アラカルト並の量があり、またキャヴィア、オマールといった高額素材をふんだんに使っていることを考えると1皿3000円位の計算になるのでとてもリーズナブル。
だけどもう一回行きたいかといわれると、プラスアルファの魅力に欠ける。特にサーヴィス。全体的には可もなく不可もなしというレヴェルだけど、楽しくくつろがせて欲しいのに、サーヴィス陣が固いとそれは無理。ワインもつぎ忘れがないか「必死に」各テーブルに目をやっているようだし、それでいて一斉にダイニングからサーヴィス陣がみんな消えるという時間が何回かあった。
その結果、娘のグラスに水がなくなったのになかなか気づいてもらえず、遠くに瓶があるので自分でつぐにつげず、声をかけるにも誰もいなくて結局私のグラスの水を飲むはめになった。こういう経験ははじめてだし、それもこのレストランでうけるとは思わなかった。これでサーヴィス料12%は高い。