ワインに目覚めて八年。
おいしいワインを飲んでみたい。味わってみたいという一途な心。
自己流・極主観的に飲んで感じたことを記していきますので、おかしなところなどあったら教えて下さい。
お手紙待ってます!
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評価の一応の目安は、
・・・探してでも買うべし ・・・売ってたら買うべし ・・・お金があったら買うべし
・・・飲みたい日なら買うべし ・・・買うべからず
Veuve Amiot/Saumur(ヴーヴ・アミオ/ソミュール)
渋谷で韓国の友人林淳吉さんと会食。東京(の)大学に通う娘も一緒に。まずはスパークリングで乾杯。シャンパーニュといきたいところだけど、予算の関係で断念。柑橘類の皮、それもけっこうしっかりした苦味のある味で、酒質もかっちり硬い。この値段で個性がはっきりしているのは立派。味は好みによるけれど、こういうお酒を置いてあるのはお店が立派。72点。渋谷の「コンコンブル」で4250円。
Grand-Puy Ducasse 75/Pauillac(グランピュイ・デュカス/ポイヤック)
ニ杯目はもちこみ。当日岡山から運んでどうかなと思ったけれど、状態はとてもいい。ボルドーの古酒らしく、とても柔らかくかつ優しい。タンニンはしっかりありながら苦味はまったくなく、味に幅と影をつける存在になっている。5級とはいえ、さすがグランクリュ。84点。みちのく岩手のワイン屋竹澤で6980円(2004年3月17日)。ちなみに持ち込み料は2000円。
さらにビールの小ビンを5本。1本500円。
6月23日
Chateau Beaumont 2003/Haut-Medoc(シャトー・ボーモン/オ・メドック)
ハーフボトルもいい熟成具合。樽の香りにブラックコーヒー系の味。重さこそあまりないけれど、継ぎ目のないような滑らかさはこの価格帯ではありえないくらい。口にひっかかるようなとんがりやざらざらさは全くなし。85点。うきうきワインの玉手箱で1029円(2006/5/29)。
6月22日
Casillero del Diablo 2004/Cabernet Sauvignon /Concha y Toro(カッシェロ・デル・ディアブロ/カベルネ・ソヴィニョン/コンチャ・イ・トロ)
若いワインなのにとてもまろやかで柔らか。それでいてちゃんと力強さはあり、喉にこないで鼻に抜ける。なにがなんでもの「濃さ」ではなく、「粒子の稠密さ」を誇る。この値段でここまで「ぶどう」を感じられるワインはなかなかない。「悪魔の蔵」というだけあって、ボトルには鬼(?)のマークが正面にあるのはご愛嬌。81点。うきうきワインの玉手箱で1134円(2006/5/29)。
6月20日
Pierre Paillard/Champagne/Bouzy(ピエール・パイヤール/シャンパーニュ/ブズィ)
味のどの成分が飛び出ているということのない、バランスがとれ、いろいろな要素が調和してまとまったシャンパーニュ。黒ぶどう中心だろうなと思わせる中庸の黄金色。でも、個性がなくおとなしいともいえる。正直いえば値段の分、もう少し楽しませて欲しかった。79点。ヴェリタスで泡もの3本セット(うちシャンパーニュ2本送料込み)8169円(2006/5/15)。単品だと3969円。
6月17日
Casillero del Diablo 2005/Pinot Noir/Concha y Toro(カッシェロ・デル・ディアブロ/ピノ・ノワール/コンチャ・イ・トロ)
久々に飲むチリの名門、コンチャイトロのワイン。南半球なので収穫は年の前半だろうけど、2005年産なのでできたてほやほや。チェリーを煮詰めて、ぶどうのたねの苦味を強調したようなとてもはっきりした味。ヴォリュームたっぷりで力強く、質は高い。が、舌はしびれ、喉は痛くなるほどの苦甘さ。「こういうワインもあるんだ」というお勉強にはいいけれど、今飲むなら、お世辞にもおいしいとはいえない。けれど潜在力は高いから、熟成してから味わってみたい。問題は、このワインの古酒がそれなりの値段で市場にでるかどうか。72点。うきうきワインの玉手箱で1239円(2006/5/29)。
6月12日
Beaumont des Crayeres/Grande Reserve/Champagne/Epernay(ボーモン・デ・クレイエール/グランド・レゼルヴ/シャンパーニュ/エペルネ)
本日はロシアの憲法記念日ということで・・・という訳じゃなくて自転車で汗をかきかき帰って冷蔵庫を見たらこれがあったので、喉の乾きを癒すために贅沢ながら平日&連日シャンパーニュ。これもいい造り。お約束のイースト香りと程よい酸味は健在。よく味わうと苦味が優っているが、それが酸味とあわさるとキリっとした切れのよさを生み出す。気持ち薄めながら、値段を考えればCPは高い。80点。うきうきワインの玉手箱で2572円(2006/5/29)。もっと安く買えるところもあるようだけど、この中身ならこの値段でも納得。
6月11日
De Saint Gall/Champagne/Avize(ドゥ・サン・ガル/シャンパーニュ/アヴィズ)
喉が乾いたのでシャンパーニュ。と贅沢な選択。シャンパーニュとしては安物にはいる値段ながら1級畑のブラン・ドゥ・ブランという能書きは本物。切れがよく、きりりと心地よく酸っぱい理想的なワイン。81点。ヴェリタスで泡もの3本セット(うちシャンパーニュ2本送料込み)8169円(2006/5/15)。単品だと3129円。
6月10日
Chateau Cissac 1994/Haut-Medoc(シャトー・シサック/オ・メドック)
ほんのりタンニンの渋さがあるけれど、全体的にはしっかり熟成した落ち着いた雰囲気。ブランデーのような香ばしいかおりもする。いつもながらいい造り。80点。イーショッピングワインで1890円(2006/3/10)。
6月6日
Chateau Sirbin 2003/Fronsac(シャトー・スィルバン/フロンサック)
ぶどうの皮の味&香り。力は内にこもっていて、表面は滑らか。少し苦味といがいがっぽさがあるけれど、飲み進むと気にならなくなる。後味は意外と酸味が残る。やはり2003年産のボルドー、ただものじゃない。74点。お手軽ワイン館で2003年ボルドー5本セット5649円(2006/4/28)。
6月2日
Chateau Pontet-Canet 94/Pauillac(シャトー・ポンテ・カネ/ポイヤック)
これこれ。ポイヤック村特有の土の香り(行ったことはないけれど)!他にも茎やクローブ、正露丸、火薬、ラム酒など様々な香りの玉手箱。滑らかで深く適度に重く、時間がたつと少し生臭くなってきて、ざらざらした舌触りになるけれど、それがなぜかまたいい。穏やかで落ち着いているけれど、しっかり力強さも残っていて飲み頃。ポイヤックのグランヴァンのステレオタイプっぽさが欠点かも。85点。お手軽ワイン館で5964円(2004/1/29)。
6月1日
Cremant de Bourgogne/Cave de Marsigny(クレマン・ドゥ・ブルゴーニュ/カーヴ・ドゥ・マルスィニ)
一口飲んだあと「あれ、これヴァン・ムスーだよなあ」とエチケットをもう一度確認した。イースト香こそないけれど、シャンパーニュかと思った。柑橘系果物の皮っぽい渋みと酸味がバランスよくまざり、線がみえるようにはっきりした味。やや大粒ながら泡がいつまでも続くし、香りはふんわりとした雰囲気。78点。ヴェリタスで泡3本セット8169円(単品だと1554円)(2006/5/15)。
5月28日
Nuits St-Georges "Clos des Forets" 2002/L'Arlot(ニュイ・サンジョルジュ・クロ・デ・フォレ/ラルロ)
リスト上で相対的に安めのボルドーかブルゴーニュのハーフを1本ということでいくつか候補をあげ、ソム氏と相談。ボルドーだとフォントニル、ブラネール、カントメルルのいずれも2002年もの。どれも少し強すぎるということでブルゴーニュのこれに決める。まず香りがいい。花はもちろん、はちみつやハーブなど、春らしい華やかなもの。少し渋みがあるけれど、果実味たっぷり。それなりに重みもありながら柔らかい。やっぱり2002年のブルゴーニュにはずれなし。「オテル・ドゥ・ミクニ」で8400円・・・とリストにはあった。が、書きながら今気づいたがこれは税込みサ抜き価格。この店のサーヴィス料15%なので実は9660円。高い!銀と思ったけれど、やっぱり銅に訂正。82点。
St-Julien 2001/Selection Speciale/Hotel de Mikuni/Borie-Manoux(サンジュリアン/セレクシオン・スペシアル/オテル・ドゥ・ミクニ/ボリー・マヌー)
カマンベールチーズにもし合うのであればグラスの赤をと尋ねて、当然「合う」という返事だったのでもう一杯。味が凝縮しているという意味で固め。でも味や香りが出て来ないという意味ではないですよ。で、だんだんう○こ系の香りがでてくる、チーズとの相性がとてもよくなった。75点。「オテル・ドゥ・ミクニ」で1328円。
5月26日
Cotes du Rhone 2003/Masson Dubois(コート・デュ・ローヌ/マッソン・デュボワ)
ほんのり甘くてフルーティー。香りもキャラメルっぽい甘いものが主体。ローヌながら軽めなのがいい。香りも味も広がりはないけれど、しっかりとしたインパクトがある。74点。東京のレストラン「ル・デッサン」で650円(グラス)。
5月24日
Chateau La Croix du Duc/Bordeaux(シャトー・ラ・クロワ・デュ・デュック/ボルドー)
2003年ACボルドーシリーズの最後。これもいい。このクラスだと、いくらいいワインでも、せいぜい味か香りかどちらか一つだけ優れているというのが相場。だけど、これは適度なインパクトがあるモデラートっぽい味わいに加えて、干しぶどうの香りが甘く香ばしい。76点。お手軽ワイン館で2003年ボルドー5本セット5649円(2006/4/28)。
5月20日
Chateau Clos de Salles 2000/Pomerol(シャトー・クロ・ドゥ・サル/ポムロール)
ペトリュスよりおいしく、新樽200%使用という触れ込みのワイン。4年前にヴィンテージ違いを飲んだが好印象。今回は2000年産ということで飲むタイミングを待っていたけれど、夏の前に在庫整理ということで。香りはやや閉じ気味。それでもバラの花やチョコレート、そして正露丸といろんな香りが次々にでてくる。最大の特徴は継ぎ目のないような滑らかさ。まるで極上のトロのよう。脂っぽくは全然ないけれど。質はとても高く、でも全体的には控えめ。育ちのよさはラフィットみたい。82点。かわばた酒店で4800円(2002/12/5)。
5月19日
Chateau Haute-Courtiade 2003/Bordeaux(シャトー・オート・クルティアド/ボルドー)
若さあふれる力強さがありながら、オブラートにくるまれたようなまろやかさがあって飲みやすく、味わいたくなるワイン。このシャトーがもともと質の高いワインを作っているのかもしれないけれど、直感的にはヴィンテージの力が大きい。しかもこのクラスのワインだと今が一回目の飲み頃なんだろうと思う。76点。お手軽ワイン館で2003年ボルドー5本セット5649円(2006/4/28)。
5月13日
Chateau Cissac 94/Haut-Medoc(シャトー・シサック/オ・メドック)/B>
おなじみのワイン、おなじみのヴィンテージ。今回はタンニンが表面的ながら結構あって、それが消えたあとはいつもの落ちついたおいしさ。(やや人工的で「ルックチョコ」のような)バナナの香りがする。80点。イーショッピングワインで1890円(2006/3/10)。
5月11日
Bouzeron 2003/A et P de Villaine/Bordeaux(ブズロン/ドゥ・ヴィレーヌ)
とてもキレのいい白ワイン。さっぱりしつつ、コクがあるので余韻が残る。味そのものは小石とかミネラル系で無機的なんだけど、この気持ちいい味の正体を知りたいと思い、何杯もおかわりしたくなる。77点。うきうきワインの玉手箱で1869円(2006/1/29)。
5月10日
Cuvee d'Or 2003/Bordeaux(キュヴェ・ドール/ボルドー)
すこしタンニンのせいでささくれだっているけれど、味そのものは乳酸菌っぽさがあって丸く、後味に生海苔(?)のニュアンスがある。値段以上の価値があるのは確かで、まずいことはないんだけれど、積極的においしいというところまではいかない。チーズか何か相性のいいものとあわせれば化けそう。71点。お手軽ワイン館で2003年ボルドー5本セット5649円(2006/4/28)。
5月8日
Guy de Saint-Flavy/Champagne(ギ・ドゥ・サンフラヴィ/シャンパーニュ)
連休はじめにアペリティフとしてあけた。が、その後涼しくなったので冷蔵庫保存。また暑くなったので残りを飲む。さすがに泡は減ったけれど、質がはじめと比べてさほど変っていないのはさすが。ただ、味そのものはやや苦味が強い意外には個性が薄い。でもシャンパーニュとしては安いから文句はいえない。76点。かわばた酒店で2394円(2006/3/22)。
5月6日
Mercurey 2002/Bruno Lorenzon(メルキュレ/ブリュノ・ロランゾン)
セメンダインの香りがつーん。でも、その奥からはすみれ香と豊かな果実味。やわらかくて、弾力性があって、若くておいしいブルゴーニュの典型。姿がとてもきれい。かといって、単純に能天気ではなく、よく味わうと苦味が底にしっかりとある。80点。イー・ショッピングワインで2520円(2006/4/18)。
5月5日
Chateau Cardan 2003/Bordeaux(シャトー・カルダン/ボルドー)
今までの経験では、○○コンクール金賞とか、ブラインドで有名ワインに勝ったとかいっても、ACボルドーは所詮ACボルドー。「値段の割に」おいしいということはあっても、「純粋に」おいしいと思ったことはない。このワインの能書きは知らないけれど、今まで飲んだ同じクラスのワインとは明らかに違う。とてもチューイーな噛みごこちが気持ちよく、力強くかつ滑らか。重さも身の丈にあったミディアムボディー。赤さびっぽい味がベースあるのが限界ながら、あと一歩で純粋においしいワインになれそう。05年ヴィンテージを飲んでみたいと思う。73点。お手軽ワイン館で2003年ボルドー5本セット5649円。単品だと1029円(2006/4/28)。
5月4日
Casa de la Ermita 2002/Jumilla(カーサ・デ・ラ・エルミタ/フミーヤ)
スペインの代表的安旨ワイン。同じヴィンテージのものを去年の夏に飲んだがまだ早すぎ。今飲むと・・・やや早いけど、too much感はなくて、「飲み頃のはじまり」という感じ。いつもながらの濃縮ぶどうをベースにした味と重み。変化の乏しさは否めないが「開き切らないメドック格付けワイン」を格安で買ったと思えばお釣がくる。80点。イーショッピングワインで1480円(2006/4/18)。
5月3日
Corton Grand Cru 98/Louis Page(コルトン・クラン・クリュ/ルイ・パージュ)
飲み頃のブルゴーニュ特級が3000円台というので購入。香りはそこそこ立つけれど、味は完全に閉じていて、舌をしびれさせるような炭酸ぽさが表面にある。で、半分飲んで残りを翌日に。すると今度は味は少し開いてきたけれど、全体的に淀んでいる。ヴォリュームは特級ワインだけど、タンニンの収斂性やレモンもびっくりな底からくる酸っぱ味など、表に出てきてはいけない要素ばかりが強調されている。この陰気さ作りのせいか、それともボーヌの特徴か?69点。イーショッピングワインで3580円(2006/3/10)。
4月30日
Charles Pougeoise/Champagne/Vertus(シャルル・プジョワーズ/シャンパーニュ/ヴェルテュス)
何の予定もない今年のゴールデンウィーク。突発的にルセットでランチ。グラス一杯だけ飲もうと思ってリストをみる。03年産ACブルゴーニュが950円、モンテュス01が850円、ラングドックが650円。散々迷ったが、気温が25度近くまで上がった昼下がり。どうしてシャンパーニュを飲まずにいられようか。冷え過ぎてなく泡々とてもクリーミー。酸味と苦味がバランスよく、べっ甲飴のようにどっしりした土台のまわりにわた菓子のような香ばしいかおりを纏っている。80点。ルセットで1200円(グラス)。
4月29日
Cono Sur 2004/Cabernet Sauvignon(コノ・スル/カベルネ・ソヴィニョン)
同じメーカーのメルローを試して好印象。で、カベソも購入。かなりな硬派。タンニンぎしぎしで口の中にパリパリの幕が張った感じになる。なのにほんのりスミレの香りがしたりして、そのアンバランスがかわいい。飲み頃に飲んだらどうなんでしょう。3桁ワインながらデキャンタしたくなる重量感はさすが。70点。悟空で720円(2006/4/26)。
4月26日
Chateau Beaumont 2003/Haut-Medoc(シャトー・ボーモン/オ・メドック)
2003年ボルドー恐るべし。いくらいい出来だといってもタニックだったり、いがいがしたり、樽香でごホゴホしたりだろうと思っていた。一口飲めば、そんな杞憂はふっとんでいく。味のベースはヴァニラと黒ベリーを煮詰めたジャムといったところ。パワフルながら力づくという感じは全くなく、このうえなく滑らか。形が整っていながら、風が吹くかようにほんのりとたばこの香りがしたり、お焦げのようなおいしい苦味があったりして、単調どころかチャーミング。このクラスでここまでおいしいと、上級ワインはいったいどうなちゃうの?←案外普通だったりして。84点。イーショッピングワインで1980円(2005/4/18)。
4月25日
Bourgogne 2002/Joseph Faiveley(ブルゴーニュ/ジョセフ・フェヴレ)
大手酒商フェヴレのACブルゴーニュ(赤)。ボトルの裏で「ブルゴーニュで最も重要なメゾン」といいきっている。もちろん自称で。だけど、このワインを飲めばなるほどね、と思える。ヴィンテージもいいのだろうけど、すみれのような香りと優美な果実味、そして気持ちのよいキレのよさがある。陰に隠れた酸味が全体をひきしめている。まだ飲み慣れてない人がレストランでワイン代を安くあげようとこれを頼んだら、これをきっかけにワインにはまりそう。強いていてば、時間がたつと、すこし苦味がでてきたこと。値段が値段だから味の絶対値は高くないけれど、ある意味ACブルのお手本のようなワイン。75点。イーショッピングワインで1580円(2005/4/18)。
4月21日
Croix des Champs 2001/Faugeres(クロワ・デ・シャン/フォジェール)
ローヌのワインを少し荒く、いがいがにした感じ。バランスのとれたヴォリュームと濃さで、アルコールは13%とあるが、かなり高めの印象。ワインそのものを味わうとtoo muchなところもあるけれど、中華やお好み焼きに合わせたらおいしそう。値段を考えると結構いい。71点。うきうきワインの玉手箱で619円(2006/3/11)。
4月20日
Chateau Beaumont 99/Haut-Medoc(シャトー・ボーモン/オ・メドック)
ボルドーの本格的雰囲気が味わえる安いワインといえばボーモンが候補のはじめの方に来る。今回も期待に違わずスギ、木の茎、土なんかの大地を思わせるどっしりした香りがベースにあり、表面には口を楽しませてくれるヴァニラや黒ベリー系の果実味が落ち着いた感じで溶け込んでいる。ヴィンテージのせいか強さはなく、穏やかなミディアムボディー。ゆったりと時間を楽しむにはとてもいい。80点。悟空で1659円(2006/4/12)。
4月17日
Cono Sur 2004/Merlot(コノ・スル/メルロ)
安くておいしいワインということになればチリ、それもコノスルは第一候補になる。2004年という若いヴィンテージしかお店になかったけれど、カベルネは少しきつすぎる気がしたので、とりあえずメルロ。さすがに抜栓直後はタンニンが暴れていたけれど、時間がたてばそれもおさまり、まろやかかつストロング&ヘヴィーなチリワインワールド。ヴァニラの甘味(でもドライ)がベースだけど、ローヌのようなスパイシーさもある。というわけで、期待に十分応えてくれました。76点。悟空で720円(2006/4/12)。
4月12日
Casa de la Ermita 2004/Jumilla/Afrutado(カーサ・デ・ラ・エルミタ/フミーヤ/アフルタード)
エルミタが作る「アフルタード(フルーティー)。」たしかに煮詰めたベリー系だけど、むしろドライ・ビターという感じ。抜栓直後はタンニンが暴れたけれど、それは直におとなしくなる。ヴォリューム的にはチリワインのように濃いけれど、味の端々が砂浜のように薄めになっている。モナステリオのように荒々しくはなく、エルミタのように洗練されていない。CPは高い。75点。ワインセラーパリ16区で1323円(2006/3/20)。
4月11日
Reine Didon 2003/Pinot Noir/Mornag(レーヌ・ディドン/ピノ・ノワール/モルナグ)
チュニジアのワイン。フランスの生産者の手になるものか、"Grand Cru"とか"Appelation D'Origine Controlee Mornag"とか書いてある。作りの印象としてはチェリーっぽさがチリのピノに似た感じ。豆腐屋さんの前に香る「おから」っぽいタンパク質(?)が気持ちよい粉となって果汁をくるんでいるイメージ。ミディアムボディで年齢不祥。「特級」というのはちょいといいすぎだと思う。70点。うきうきワインの玉手箱で1029円(2006/3/11)。
4月10日
Chateau Malescot St Exupery 97/Margaux(シャトー・マレスコ・サンテクジュペリ/マルゴー)
マルゴー村の3級。これまたちょうどよく熟成した、きれいなボルドー。97年産は「いま飲んでおいしいけれど、少し弱い」というのが相場。だけどこれはタンニンがなめらかに、でも心棒のようにしっかり骨格を形づくっており、その廻りにワインのおいしい成分たちが層をなしてできているという理想的な作り。マルゴー村の理念型であるがごとく、優美。81点。かわばた酒店で3024円(2006/3/22)。
4月9日
Pommard 92/ Les Noizons/Pierre-Yves Masson(ポマール/レ・ノワゾン/ピエール・イヴ・マソン)
92年のブルゴーニュ、それもボーヌなのでさほど期待なく抜栓。ところがこれがきれいに熟成したうえ、果実味もたっぷりの優れもの。ふくらみこそあまりないけれど、春の花や草の香りが絹のようななめらかさにくるまれているかのよう。あまり売ってないだろうけれど、保存状態がよければブルゴーニュの92年は、いま結構な飲み頃です。81点。いただきもの。
4月5日
Mailly Grand Cru Rose/Champagne(マイイ・グラン・クリュ・ロゼ/シャンパーニュ)
岡山に移動してからは毎晩運転手なので酒を飲めず。最終日に乾杯ということで岡山のフランス料理店「リヨン・ペラーシュ」に持ち込み。ようやく。お気に入りの銘柄ながら、ロゼは味も値段もちょいと疑問。焼き立てのパンのようにイーストっぽさは香ばしいけれど、ロゼ固有の味はしない。というか、それなりの重さと華やかさはあるけれど、シャンパーニュでなくてもいいのではという程度の味。75点。うきうきワインの玉手箱で3654円(2006/2/25)。
Chateau Pichon Longueville 79/Pauillac(シャトー・ピション・ロングヴィル/ポイヤック)
ようやく出ましたホームラン。タンニンの存在は結構強いけれど、角は完全に丸くなっており、そのものとしておいしい。かみごこちのよい弾力性があるのが驚異。しかも十分に元気だけど、余裕があるので自己主張はしすぎない。このクラスの古酒は状態さえしっかりしていればどれもおいしいのでは?とすら思えてきた。88点。土浦鈴木屋で8715円(2006/2/15)。
4月1日
Chablis Premier Cru 2003/Beauroy(シャブリ・プルミエ・クリュ/ボーロワ)
二日目も松江。寿司割烹の井津茂にワインをもちこみ。少しいがいがするものがあるけれど、2003年産とは思えない老成したワイン。悪くいえば解凍した刺身みたい。藁っぽさはなくて、どちらかといえばべっこう飴。飲みやすいものでした。75点。うきうきワインの玉手箱で1947円(2006/1/29)。
Grande Reserve de Beau-Rivage 2003/Bordeaux(グランド・レゼルヴ・ドゥ・ボーリヴァージュ/ボルドー)
ボンダレンコ先生がモスクワの免税店で買ったもの。ボリーマヌー社もの。これまた若いボルドーとは思えない柔らかさがあり、煮詰めたぶどうの苦甘さがおいしい。80点。
Chateau Cissac 94/Haut-Medoc(シャトー・シサック/オ・メドック)/B>
何回も飲んでいるけれど、毎回期待を裏切らない、古典的ボルドー。いつもながら腐る直前まで熟したザクロの雰囲気がある。重さはさほどない。80点。イーショッピングワインで1890円(2006/3/10)。
Domaine Moulin a Vent 95/Grave(ドメーヌ・ムーラン・ナヴァン/グラーヴ)
いま流行りのビオワイン。だからかどうか、大根のつけものやエポワスっぽい香りが特徴。結構タンニンの収斂生が残っており、味はにがくさい。身体にいいワインなのかもしれないけれど、ちょっと遠慮したいタイプです。星野さんご提供。68点。
レストランみてあるきへ行く