ワインに目覚めて八年。
おいしいワインを飲んでみたい。味わってみたいという一途な心。
自己流・極主観的に飲んで感じたことを記していきますので、おかしなところなどあったら教えて下さい。
お手紙待ってます!
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評価の一応の目安は、
・・・探してでも買うべし ・・・売ってたら買うべし ・・・お金があったら買うべし
・・・飲みたい日なら買うべし ・・・買うべからず
9月30日 Taillevent Grande Selection/Champagne(タイユヴァン・グランドセレクション/シャンパーニュ)
パリで最初のディナーは5年ぶりのタイユヴァン。壁の置き物や絵など内装が少し変わってたけど、座席配置は同じような感じ。レストランの雰囲気は相変わらず優雅でカジュアルで、夢のようなレストラン。まずはお約束のドゥーツが作っているハウスシャンパーニュ。ショットのグラスになみなみとついでくれる。全体的にミディアムで、適度な濃さ。食前酒には個性派よりもこういう方がいいのでしょうね。さっぱり、すっきりということもなく、じわじわと身体にしみてくる感じ。80点。タイユヴァンで19ユーロ(2638円)。
La Chapelle de la Mission Haut Brion 2000/Pessac Leognan(ラ・シャペル・ドゥ・ラ・ミッション・オー・ブリオン/ペサック・レオニャン)
通常リストに載ってるワインは28ユーロから2000ユーロ(1934年オーブリオン)まで309種類。アンリ・ジャイエのクロパラントゥ88(620ユーロ=約86800円)なんてのもあって少し心が動いたけれど、予算は150ユーロまでと決めていたのでぐっと我慢。だけどその価格帯にはブルゴーニュで魅力的なのがない。で、100ユーロ前後のボルドー、2000年のシャス・スプリーン、フューザル、ラ・ラギューンを挙げ、そこら辺のお薦めをソムリエさんに聞いてみたら即答されたのがこれ。2000年ということでかなり強いのを予想してたら見事にはずれ。というか、軽くて固い。失敗したかな、と思いつつ、ゆっくりチビチビとやっていたら段々花の香りがしてきて、あれよあれよという間にH.ジャイエ以来の劇的な変化。なめし皮、西洋杉、シトロンなどなどうっとりするような香りのオンパレード。途中でタンニンの収斂性が出てきて渋くなるも、すぐに丸く滑らかさに変わり、ミディアムで密度の濃いいいワインに。82点。タイユヴァンで110ユーロ(15274円)。
9月29日 Les Pontines 2002/Cotes de Duras/Jacques Delatour(レ・ポンティーヌ/コート・ドゥ・デュラ/ジャック・ドゥラトゥール)
フランス出張の行きの飛行機で。出発前に提出しなければならない論文にかかりっきりだったため、久々のアルコール。薄い。水みたい。かすかにミネラルと苦味が後味に残る。アルコール飲料であることは間違いないが、「種類は何だろう。白ワインが一番近いかな」という感じ。60点。インチョン−パリ間の大韓航空エコノミークラスで。
Coteaux du Tricastin 2003/Jacques Delatour(レ・ポンティーヌ/コート・ドゥ・デュラ/ジャック・ドゥラトゥール)
いちごっぽい甘味が印象的ながら、しっかりした核があるし、タンニンが丸く溶け込んでいる。若酒ながらボジョレヌーヴォーほどキャピキャピしてない。ポテンシャルは低いけど、飲み頃なのかだんだんおいしくなってくる。69点。インチョン−パリ間の大韓航空エコノミークラスで。ちなみに帰りも同じワイン、同じ感想でした。
9月22日 Chateau Faugeres 97/St-Emilion Grand Cru(シャトー・フォジェール/サンテミリオン・グラン・クリュ)
バレリーナの齋藤友佳理さんから電話をいただき機嫌のいい夜、私にとっての元祖金賞ワインであるフォジェールをあける。久々に97年産を飲むがやはりいい味を出している。好みの味。芯には苦味がどっしりしているけれど、そのまわりをヴァニラや煮詰めたぶどうのような甘くはないのに甘さをイメージさせる味の層がやわらかい古びた絨毯のごとく包んでいる。他に焦がした樽、たばこの煙りやミントの香りもある。頂点はもう過ぎて若い果実味や花の香りはほとんど残っておらず、古酒の域に移行しつつある。下のワインと値段は全く同じでヴィンテージは1年違いだけだけど、ずいぶんとタイプが違うものですな。どちらも好きです。82点。みちのく岩手のワイン屋 竹澤で2709円(2005/9/4)。
9月17日 Condado de Haza 98/Ribera del Ruero(コンダド・デ・アサ/リベラ・デル・ドゥエロ)
「週末シャンパーニュシリーズ」の日だけど涼しくなったのであっさり終了。代わりに飲んだのはスペインの中堅どころ。樽やブランデーが香る落ち着いた深いワイン。今までこことここで飲んだけど、味の雰囲気や、一口で「あ、この味」と思い出せるという点でヴィンテージに左右されないという意味で、ラトゥールのイメージに重なる。少し水っぽいのが残念だし、飲み頃の頂点を過ぎたようなゆるさがあるが、他が十分満足なので許せる。すごい澱。81点。みちのく岩手のワイン屋 竹澤で2709円(2005/9/4)。
9月15日 Bourgogne Aligote2001/Emmanuel Rouget(ブルゴーニュ・アリゴテ/エマニュエル・ルジェ)
白ワインというよりミントが香ってきそうなきれいなイエロー・グリーン。が、全然香りが出て来ない。あれ?と思いつつ口に含むとブショネでした。ぞうきんやゴムの臭いの影でアリゴテっぽさが微かにあるけど、味は分厚いゴムの壁がどっしりと邪魔していてよくわからない。若さはみじんもなく、くたびれているし。残念。久々のマークはブショネのこのボトルに対してのもの。本来のを味わってみたかった。57点。みちのく岩手のワイン屋 竹澤で2079円(2005/9/4)。
9月13日 Bourgogne 1999/Chauvenet-Chopin(ブルゴーニュ/ショーヴネ・ショパン)
若いと思っていた99年産も、もう6年物になるんですねぇ。それにしても若めブルゴーニュにらしからぬ老成したレンガ色。やや濁っていると思ったら白ワインにありそうな細かい酒石がグラスの底から出てきた。味はけだるそうなまったり系で、苦味ベースの果実味が中心。優良ACブルゴーニュ。この作り手のものは少し上ランクのを飲んだばかり。低価格帯でも手を抜いていないと思う。71点。みちのく岩手のワイン屋 竹澤で1764円(2005/9/4)。
9月10日 Dehu Pere et Fils/Brut Grande Reserve/Champagne(Fossoy)(デウ・ペール・エ・フィス/ブリュット・グランド・レゼルヴ/シャンパーニュ(フォソワ))
土曜なので「週末シャンパーニュシリーズ」(1回で終わるのは寂しいから)。5ヵ月(普通の)冷蔵庫で保存していたからか、あるいはもともとそうだったのかわからないけどプラスチック消しゴムの味と香りが底にべったり。シャンパーニュでもブショネってあるのかな。泡はとてもきれい。打ち上げ花火から線香花火まで七変化して、それはまるで花火大会のよう。味はさくさく系だけど、だんだん消しゴム臭が強くなってきたのが残念。70点。ヴェリタスで泡3本セット(シャンパーニュ2本+ヴァン・ムスー1本)で送料込み7014円。単品では3129円(2005/4/7)。
9月9日 Chateau Sainte-Colombe 2002/Cotes de Castillon(シャトー・サント・コロンブ/コート・ドゥ・カスティヨン)
翼を広げる鳩(コロンブ)の姿とハート型をだぶらせたエチケット。飲むとなんとなくいいことがありそうなゲン担ぎのワイン。だけどこれは若すぎた。色からして紫がかったワインレッド(←説明になってない)が幾重にも重なって底が見えないほどの濃さ。味も同じで、コーヒーのような風味が少しあるけれど、喉にくるタンニンが優勢(煙たくはない)。複雑なのはわかるけど沢山の色をまぜてごちゃごちゃになった絵画みたい。潜在力はあるけれど今飲むともったいないタイプ。72点。うきうきワインの玉手箱で1522円(2005/8/19)。
9月8日 Codorniu Clasico/Seco(コドーニュ・クラシコ/セコ)
久々のカバはコドーニュのセコ(辛口)。厚みがあり、泡のぴりぴりした感じにも弾力性があってすっきりさわやか。印象には残らないけど、味が薄いということも感じなかった。乾杯には最適かも。76点。工藤さん、永田先生と瀬璃奈で2800円(ハーフ)。
Amarone della Valpolicella 2000/Cezari(アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ/ヴァルポリチェッラ/チェザーリ)
お店のお薦めということで選んだ。香りは閉じ気味ながらバナナやいったアーモンドの香りがゆっくりでてくる。厚みがあるがなめらかで、ザクロやソルダムのような赤い実が熟した甘さとコーヒーのような苦味がある。飲み頃かもしれない。78点。工藤さん、永田先生と瀬璃奈で6300円。
9月6日 Macon-Charnay 2002/Le Clos Saint-Pierre/Verget(マコン・シャルネ/ル・クロ・サン・ピエール/ヴェルジェ)
はちみつやミネラル、バター、ナッツなど白ワインのおいしいエキスがたっぷり含まれていて気軽に飲める白としては十分満足。濃いめの味なので高めの温度の方がいいかと思ったがそれだと少し味がぼやける。セラーの温度よりやや低めに冷やした方がおいしい。大学院の先輩で今は東京外国語大学助教授の工藤光一さんと家で。77点。イーショッピングワインでヴェルジェ3本セットで約6000円(2004/7)。
Bourgogne Pinot Noir 2003/Bouchard Pere&Fils(ブルゴーニュ・ピノ・ノワール/ブシャール・ペール・エ・フィス) 猛暑で熟々に熟したぶどうができた2003年産のワイン。タンニンが少し残っているけれど若い押し出しの強い力はない。熟して甘くなったぶどうを予想していたけれど、むしろ暑さで焦げて苦味がでている感じ。ACブルゴーニュにしては味も色も濃いけれど、まだこなれていない感じ。工藤光一さんと家で。72点。うきうきワインの玉手箱で1572円(2005/8/19)。
9月1日 Esterlin/Champagne(エステルラン/シャンパーニュ)
「夏の週末はシャンパーニュ」シリーズ(←いつはじまった?)の一本。少し暗めのいぶし金色。りんごのような甘ずっぱい酸味がよく効いた、重くはないけど固めのシャンパーニュ。スタンダードタイプとしてはとても多くの細かい泡がたくさん出るが、1級や特級畑のようにきらきらという感じではなく、さらさら。凝縮系で素直においしい。2000円前後のシャンパーニュって売れ残りで気が抜けているようなものが多いけど、これはフレッシュ。しかもこれほど高い品質とはありがたいことです。80点。うきうきワインの玉手箱で2079円(2005/8/19)。
8月30日 Bourgogne Pinot Noir 2003/Henry de Vezelay(ブルゴーニュ・ピノ・ノワール/アンリ・ドゥ・ヴェズレ)
ACブルゴーニュとしてはとても濃いルビー色。赤みより黒の方が強いくらい。蜂蜜やあんこのような甘い香りがいっぱい。セメンダインのようなツーんとくるアルコール臭もある。味はしっかりブルゴーニュで、果実をぎゅーっと凝縮したもの。若いけれど落ち着いている。恵まれたヴィンテージをうまく生かしたいいワイン。80点。大阪のレストランベカスで1260円(グラス)。
8月28日 Les Fiefs de Lagrange 1996/St-Julien(レ・フィエフ・ドゥ・ラグランジュ/サンジュリアン)
ラグランジュのセカンド。一口めは余韻が少なく、少し小さく固まっているかなという印象。でも開いてくるとさすが立派なワイン。抜栓直後に意外にも若いワインによくあるすみれっぽい花の香りが部屋に広がるが、徐々にボルドーの大地を思わせる土や木の香りが支配的になってくる。味もはじめは甘味があったりしながら切れがいいという予想外のもの。でも梅を思わせる粘り強い酸味が特徴で、それが苦味や枯れ葉っぽさとうまく解け合う。うまく熟成した良年4級か5級ワインのファーストラベルという感じ。飲み頃でありながらまだ伸びしろを残している。4年前にファーストをごちそうしてもらったけどぎしぎしタンニンに辟易。セカンドが今飲み頃なんだからむべなるかな。81点。うきうきワインの玉手箱で1869円(2005/8/19)。実は同じワインの2002年産を頼んだが欠品とのことで同じ値段で96年産にかえてもらった。3000円の価値は十分にある。
8月27日 Les Galipes Brut/Mailly/Champagne(レ・ガリプ・グリュット/マイイ/シャンパーニュ)
泡の立ち方が一級畑という感じ。細かくはないけれど、湧き出てくるさまは見事。RMが作る繊細さを売りにしたタイプというよりも大手シャンパーニュメーカーの手になる原色的なはっきりした味わい。どこがうまいかというと説明しづらいけれど、イカれる直前の蜂蜜のようにくせになる魅力があり、知らぬ間にボトルが空になってしまう。79点。お手軽ワイン館で2604円(2005/7/31)。
8月20日 Clos Les Lunelles 2000/Cotes de Castilllon(クロ・レ・リュネル/コート・ドゥ・カスティヨン)
雪辱ワイン。前回は「2001年ヴィンテージから高評価になったものが送料込み2814円」という広告につられて買ったが、高かった。きっとその売れ残り。同じワインでも値段が安いと印象が変わるかな、と。さすが2000年ボルドー。歯茎にぎしぎしくるタイプではないが、粒子がぎっしりつまって高密度。奥のそのまた奥の方にメドック的な樽や土やトリュフの香りが感じられる。クローブ、黒胡椒系の苦いスパイスっぽい味。潜在力は高く、熟成して開いてくればひとかどのものになる気はするけど、今飲んで楽しめるかといわれると苦しい。74点。CP的には悪くはない。お手軽ワイン館で2079円(2005/7/31)。
8月18日 Billecart-Salmon/Champagne(ビルカール・サルモン/シャンパーニュ)
このクラスにしては黄系のはっきりした色に細かい泡。味ははじめは焦点がぼやけている、のっぺりした感じ。段々味が開いてくると酸味が強くなり、その廻りに苦味が縁取りのようにある。舌にはかなりのすっぱさが残るけどやはり味の中心は真空地帯みたい。という感じで味の変化の幅が広いことと味のグラデーションが特徴のシャンパーニュ。74点。うきうきワインの玉手箱で2919円(2005/6/29)。
8月17日 Corvo 2001/Sicilia(コルヴォ/シチリア)
どこが突出しているということはなく、ポテンシャルもきっとあまり高くはない。なのにえもいわれぬいい感じで上手い具合に舌になじむシチリアの赤。こういうのを飲み頃というのでしょうね。もっている力をすべてけちらずに開示しているし、しかも無理がない。というわけで「ここがいい!」と積極的に指摘できないけれど、これはお薦め。73点。オーケストラワインショップで1155円(2005/6/9)。
8月15日 Echezeaux 99/Herve Lion(エシェゾー/エルヴェ・リオン)
食料品は近所のスーパーで「半額奉仕品」を選ぶ日常。日頃は縁がない地元のデパート天満屋をうろついていたら、なんとワインが半額奉仕。といっても自社輸入ワインなので元の値段はいわゆる「希望小売価格」。だから半額になってようやく流通価格と同じくらいになるのだろうし、ブルゴーニュの聞いた事のないネゴシアンワインながら「半額」のシールをみると反射的に買ってしまう悲しき性。前ふりが長くなったけれど、やはり特級エシェゾーは上品ですなぁ。香りはお花畑系かと思ってぷんぷん匂っていたら中から典型的なセメンダイン香がでてくる。味は正直閉じている。ミディアムボディーでかなりすっぱい酸味が奥にあるけれど、それをタンニンが包んでいるのが奥ゆかしく飲みやすい。若いワインだけど押しの強さはなく、むしろおっとりさを感じる。家でゆっくり飲むにはある意味最適。定価だったらかなり高いし文句を言ってただろうけど、半額なのでトントンというところ。75点。天満屋で6300円(2005/8/6)。
8月13日 Bourgogne 2002/Louis Page(ブルゴーニュ/ルイ・パージュ)
ラベルに「エアラインセレクション ファーストクラス」と書いてあり、飛行機で(も)出すものらしい。飲んでみると辛口、中庸で、なるほど「機内酒はこんな感じ」とうなずける。家でちゃんとしたグラス(リーデル・ヴィノム)で飲んでも、それなりに楽しめる。押し出しは強くないが若々しく、ほのかな果実味と酸っぱさからブルゴーニュだとちゃんとわかる。しかもACブルとしてはかなり嬉しい値段。とはいえ「この値段のワイン」として総合的に評価すると69点。積極的には勧めないけどお試しとしては一度飲んでもいいかなというレヴェル(それにしてもどこが「ファーストクラス」なんだろう?)。お手軽ワイン館で1155円(2005/7/31)。
8月11日 Casa de la Ermita 2002/Jumilla(カーサ・デ・ラ・エルミタ/フミーヤ)
2000年産、2001年産と値段を考えるとびっくりするような高品質ワインを作っている庶民の味方。最近は廉価版もはいってきて、これまた高いCP。新しい2002年産を試す。一口飲むと「うん、この味!」と他のヴィンテージを思い出させ、濃縮ぶどうエキス系の安定した味わい。だけど・・・これは今まで以上に重い。はっきりいうと、too much.ロマネ・コンティがこんなヴォリュームだとしたら「さすが値段だけのことあって、のみごたえ十分」と思うかもしれない。それほど普通のワインとは違う。だけど楽しんで飲むという意味ではハテナ。ふた口飲むともう十分というレヴェル。濃さといえばチリワインだけど、その弾丸系とは違ってあくまでぶどう系。だけどエキスが咽にじわりと来て苦しくなるくらい。というわけで4日に分けて2杯ずつ飲み本日で終了。今日になるとさすがに落ち着いてきて、でも劣化は全くなく、ビロードとはいわないがかなり滑らか。いろいろ文句を書いたけど、単に開けるのが早すぎただけだったのかもしれない。75点。うきうきワインの玉手箱で1449円(2005/6/26)。
8月6日 Lanson Black Label/Champagne(ランソン・ブラックラベル/シャンパーニュ)
ランソンのスタンダードタイプ。安いのでリピート買いした最後の一本。どこといって特徴ないけれど、逆にいうとそれほどバランスがいい。酸味はリンゴ的すっぱさとぶどう的あまさの両方をもち、重すぎず軽すぎず、濃すぎず薄すぎず。シャンパーニュは個性よりバランスに重きを置いているものの方が私の口には合う。81点。酒自慢まつうらで2499円(2004/12/17)。
8月4日 Chateau Chasse-Spleen 2001/Moulis(シャトー・シャス・スプリーン/ムーリス)
格付け級と同等以上の実力をもつムーリスのブルジョワ級ワイン。この年も立派な出来。抜栓直後からなめし革と硫黄っぽい香りがむんむんとして部屋に広がり、中から果実味がじわりとでてくる。若さくる荒々しさはなく、タンニンの角はとれて、十分に飲み頃。だけどよくも悪くもヴィンテージと実力を反映していて、いろんな意味でミディアム。こういうワインをミシュランの一つ星レストランで頼めば料理込み一人あたり10000円前後で天国を味わえそう。おまけで銀賞。80点。うきうきワインの玉手箱で2816円(2005/6/26)。お店のトラブルで10%引き。
8月1日 Beaumont des Crayeres/Grande Reserve/Champagne(ボーモン・デ・クレイエール/グランド・レゼルヴ/シャンパーニュ)
苦味、酸味、甘味とどれもが控えめながら十分にあり満足できるレベル。お約束のイースト香もあり、クリーミー。これで軽やかだったらいうことなしだけど、少しべたっとしていているからか華やかさに欠ける。値段を考えたら文句はいえないけど。79点。うきうきワインの玉手箱で2060円(2005/6/26)。お店のトラブルで10%引き。シャンパーニュそのものには問題なし。
7月24日 Chateau Cissac 94/Haut-Medoc(シャトー・シサック/オ・メドック)
ボルドー94年産を飲み比べしてみようということで再び。やはりというか意外にというか味、色ともに熟成具合、枯れ具合の点で共通性がある。そこそこ枯れてオレンジがはいってきているとても濃いザクロ色。味の方は腐りかけた果物にありそうな鉄っぽい甘味が特徴かな。こういうのは果実味とはいわないのだろうか?下のワインとの最大の違いはどっしり感とバランスのよさ。値段もいうことなし。80点。オーケストラワインショップで1890円(2005/5/28)。
7月22日 Chateau La Renaissance 94/Pomerol(シャトー・ラ・ルネサンス/ポムロール)
いただきもの。36度のなか、常温配送だったため、ボトルが「ぬるい」を超えて「熱く」なっていた。コルクは少し上がりめながら吹き出てはなかった。94年という難しめの年でそろそろ落ちつつあるだろうからさっそく飲む。グラスの向こう側がみえない程濃いやや赤茶けた色。う○この香り(臭いというべきか?)が少々。湿った下草や犬の毛なんかもあって結構複雑。味はタンニンの渋さが薄めながら全面にあり、その向こう側には意外にも果実味がある。ただ香も味も本格派ながら全体的には痩せている。苦味、渋み、果実味がばらばらでまとまっていなかったのは熱のダメージのせいかもしれない。72点。
7月20日 Chardonnay/Cono-Sur(シャルドネ/コノスル)
チリの定番白ワイン。シャルドネのすきっとした味というより、ヴィオニエっぽい柑橘類の皮のような苦味の方が主張が強かったり、はっきりした味にヴォリュームがついていなかったりしてややハテナでした。値段の割に中身が充実しているのはいつもながらだけど、単調さは否めない。69点。yoshiyaで691円(2005/5/6)。
7月19日 Cote de Nuits Villages 2002/Chauvenet-Chopin(コート・ドゥ・ニュイ・ヴィラージュ/ショーヴネ・ショパン)
少し吹いた跡があって、コルクはお酢のにおいがしたので少々心配。でも結果的には熟成が進んでよかったのかも。ブルゴーニュながら羊に合いそうな、しっかりしたでも丸いタンニンをもつ、個性のはっきりしたワイン。若さからくる果実味たっぷりさを楽しめるのに、ささくれ立ったような力強さはあまりなく、むしろ老成している雰囲気。なんとなく濁った雰囲気があるのは相対的に下位のAOCだからか。でもこの内容なら安いと思う。79点。うきうきワインの玉手箱で2079円(2005/6/26)。
7月16日 Mandois/Champagne(マンドワ/シャンパーニュ)
かなーり苦いシャンパーニュ。夏みかんの皮を酸味で少し中和したような。時間とともに開いてきたのかやや地味目ながら重みのあるいい味になってきた。垢抜けない田舎っぽさがあるのは家族経営のよさかもしれない。それも頑固おやじ系の。78点。ヴェリタスで2604円(2005/4/7)
7月11日 Guenoc 97/Cabernet Sauvignon(ゲノック/カベルネ・ソヴィニョン)
珍しくアメリカはカリフォルニアワイン。キャラメルみたいで口当たりよくそれなりにおいしい。若いワインだと思っていたけど97年産ということを飲み終わって気付く。そういえば少し軽かったかな。いや、この年はカリフォルニアにとって当たり年らしい。けど薄かったような・・・。飲みやすいけど値段相応で面白みには欠ける←アメリカワインへの偏見があるかもです。70点。Wassy'sで1323円(2005/6/6)。
7月9日 Les Calcinaires 2003/Cotes du Roussillon Villages/Gauby(レ・カルシネール/コート・デュ・ルーション・ヴィラージュ/ゴビー)
ムンタダ(飲んだことないけど)で有名なゴビーの(おそらく)一番安いワイン。とにかく口触りのいいワイン。はじめは安ローヌっぽくて生温く(実際の温度はセラーから出したばかりでそれなりだったけど)、焦点が合ってない気がしたけど、翌日飲むとがらりと変化。特別おいしいというわけではないけどバランスよく、その上口触りが抜群。やや人工的な芳香があったけど、きつくなかったので気にならない。おまけで銀賞。78点。オーケストラワインショップで2352円。(2005/6/9)。
7月7日 Savigny-Les-Beaune 85/Remoissenet(サヴィニ・レ・ボーヌ/ルモワスネ)
七夕だから、という訳ではないけれど久々にブルゴーニュの古酒。それもきわめて出来のいい85年産。抜栓直後はやや固く、色はオレンジがかっているが薄くてとても軽い。ちょっと期待ハズレかなという印象。でもいいワインならそれで終わるはずがない。予想通り、う○ことかウオッシュタイプのチーズとか熟して腐る寸前のなんともいえない芳香がゆっくり出てくる。味は甘さと還元味からくる重みとが3:2くらいの割合でまざりあい、よく熟した果実味!がたっぷり。20年の時がたっているからかこのAOCの実力からか力強さはないけれど、シルクのような存在感ある軽やかさをもっている。何杯でもお代りしたくなる魅力がある。ルモワスネのポリシーとかで澱は出荷前に除いているので最後まで全部飲めるのも嬉しいところ。コルクは抜いたあと一部が崩れたけれど、ワイン本体はとてもいい状態でした。85点。ウメムラで6898円(2005/7/5)。
7月3日 Chateau Pesquie 2000/Quintessence/Cote du ventoux(シャトー・ペスキエ/クワンテサンス/コート・デュ・ヴァントゥ)
グルナッシュ60%シラー40%ということで濃いワインを想像していたら、味に厚みがあるので気にならない。タンニンの強いボルドー格付けワインにある上品さと風格をもち、すこし柔らかくした感じ。底にタナ種にあるようなプルーン、アンズなどの種の中の核がもつ果実エッセンスがあって少し咽にくる。78点。Wassy'sで2079円(2005/6/6)。
レストランみてあるきへ行く
岡山のワイン屋へ行く
ヴィンテージ違いを飲んだことがありました。
ボトル半分くらい残り、翌日飲むとクリーミーで酸味が突出することもなくきれいにまとまっていたので+5点で79点。