ワインに目覚めて12年。
おいしいワインを飲んでみたい。味わってみたいという一途な心。
自己流・極主観的に飲んで感じたことを記していきますので、おかしなところなどあったら教えて下さい。
お手紙待ってます!
こちらまで最新の記録はこちら
評価の一応の目安は、
・・・探してでも買うべし ・・・売ってたら買うべし ・・・お金があったら買うべし
・・・飲みたい日なら買うべし ・・・買うべからず
3月30日
Castano 2005/Yecla/Monastrell(カスターニョ/イエクラ/モナストレル)
ちょっと更新をさぼっていたらもう四月。パーカーさんの覚えめでたいワインだけど、個人的には何回飲んでも苦手。スペインワインにありがちな過剰な濃さや重さというのはなく、ミディアムかつしなやかな意欲作。でも青海苔のような青臭さ、インクっぽさがダメ。好きな人にとってはいいワインだと思います。倉敷の岡島屋で980円(2009/1/15)。
3月28日
Le Bourgogne 2007/Chanson(ル・ブルゴーニュ/シャンソン)
定冠詞"Le"のついたブルゴーニュ。「これこそがブルゴーニュだ!」的な意気込みで名づけたのか、軽くつけたのかわからないが、品質はかなり高い。若いので硬く収斂味も少々あるが、その向こうにはぎゅっと凝縮した果実。ミディアムからフルボディで味に見合った重みがある。樽の香りや渋い苦味もあり、まさに「これぞACブルゴーニュ」。名前は偉そうなのに、値段は安い。シャンソンのワインは11年ぶり。素敵な再会でした。74点。ワイン&地酒 TODAで1522円(2009/3/8)。
3月25日
Cabernet Sauvignon 2007/Cono Sur(カベルネ・ソヴィニョン/コノ・スル)
コノ・スルのおそらく一番安いクラス。品種の特徴をきっちりと出した、でも押し出しの強すぎない良ワイン。カベルネといっても造りによって様々。その意味では最大公約数的なところを狙っている。ほろ苦さや木のイガイガっぽさがしっかり感じられる。当たりはまろやか。悪く言えば教科書的で、平板なので、一気に一本飲むと飽きそう。というか、半分くらい飲んで「もう十分」という気持ちになった。でも翌日残りを飲むと「あ、こんなにおいしいんだ」とまた楽しめる。リカーワールドで73点。819円。(2008/12/21)。
3月22日
Juveniles 2007/Torbreck(ジュヴナイルズ/トルブレック)
オーストラリアはトルブレックのワインで「若者たち」という意味。若木のぶどうで作ったものなのかなと思って調べたら樹齢47〜157年の古木から作ったものとのこと。味はおなじみのウッドカッターズ・シラーズと酷似。いちごジャム&スパイシーというローヌタイプ。グルナッシュ、ムールヴェドルにシラー。スパイシーという言葉は便利だけどあいまい。あえていえばローズマリーの苦さに少々ラヴェンダーを加えた感じ。味の奥のおくにイーストっぽさがある。ウッドカッターズのはちきれんばかりのフルーツ爆弾と比べると、少々、ほんの少々ストッパーがかかっているかも。それでもかなり甘い。飲み比べれば違いがはっきりするのだろうけれど、連続してこの味を飲むのは少々疲れる。それほどのインパクト。75点。ワイン&地酒 TODAで1984円(2009/3/8)。
ボトルの裏をみたら、パリにある「ジュヴナイルズ・ワインバー」のオーナーに捧げるワインだとのことで、この名前になったそうです。
3月20日
Plan Pegau 2006/Selectionne par Laurence Feraud(プラン・ペゴ/セレクシオネ・パー・ロランス・フェロ)
シャトーヌフで著名なペゴのヴァン・ドゥ・ペイ。しっかりとコクがあり、スパイシー。アルコールは13.5%。それでいてあまり重さのないのが面白い。Vdtでも質はAOCボルドーよりはるか上。上クラスのワインのお試し版としてはACブルゴーニュより楽しめる。スクリューキャップです。74点。ワイン&地酒 TODAで1564円(2009/3/8)。
3月16日
Cotes du Roussillon Villages 2003/Vieilles Vignes/Gauby(コート・デュ・ルーション・ヴィラージュ/ヴィエイユ・ヴィーニュ/ゴビー)
このドメーヌのワインは南仏というより、はっきりとボルドー的。梅、コーヒー、チョコレート、はちみつなどなど香りがとても魅惑的。骨格がとてもしっかりしており、構造は緻密。ラトゥールまではいかないけれど、メルローベースのレフォールというイメージ。CP高いし金賞にしようかどうかとても迷った。それほどいいワイン。立体感がもう少しあれば鬼に金棒。超おすすめ!87点。松澤屋で3150円(2009/1/19)。
3月14日
Bourgogne Hautes Cotes de Beaune 2002/Henri Naudin-Ferrand(ブルゴーニュ・オート・コート・ドゥ・ボーヌ/アンリ・ノダン・フェラン)
ニュイにくらべてボーヌはやや苦手。このドメーヌの本拠地はニュイ・サンジョルジュとのこと。さてどうでしょう?(というほど、微妙な味の違いをわかるわけでもないのだけど)。開けてみるとやっぱり何となくボーヌっぽい。「黒っぽい甘さ苦さ」。前半は正直のところはずしたかなと思った。でも時と共に、知らないうちにとても柔らかくなり、酸味が味全体を下から支えているように安定した味になる。中堅以下クラスの2002年ブルゴーニュ赤、今飲み頃だと思います。78点。ワイン&地酒 TODAで2058円(2009/2/27)。
3月12日
職場の送別会でいろいろ飲む。
Perle Royal/Henri Maire(ペルレ・ロワイヤル/アンリ・メール)
ジュラのスパークリング。軽めで若芽の雰囲気はあるけれど、味わうまでにはいかなかった。変に甘くなく、しっかり辛口でよかった。68点。渋谷のコンコンブルで3280円。
Living Earth 2006/Coteaux du Languedoc/Maurel Vedeau(リヴィング・アース/コト・デュ・ラングドック/モレル・ヴド)
作り手の名「ヴド」と「ぶどう」が駄洒落的に面白いので頼んだオーガニックワイン。"Living Earth"とはフランス産としては変わった名前。作り手が地球環境を考えて名づけたようです。だけど味は薄いし、香りはほとんどないしで残念。65点。コンコンブルで3980円。
Valmoissine 2006/Louis Latour/Vin de Pays des Coteaux du Verdou(ヴァルモワシーヌ/ルイ・ラトゥール/ヴァン・ドゥ・ペイ・デ・コート・デュ・ヴェルドゥ)
ブルゴーニュのネゴシアンとして有名なラトゥールがローヌで作った赤。しかもピノ・ノワール。一口飲むと赤い果実の粒を煮詰めた感じと焦がした樽を感じ、まるでブルゴーニュ。飲み進めるとローヌっぽく少しスパイシーでコク系。開き具合もいい。75点。コンコンブルで5500円。
Quintessence 2004/Briez(カンテサンス/ブリエズ)
ラングドックながらメルロを使った赤。収斂性が最後まで残ったが、なかなかのワイン。おっとり穏やかで、木々の香りがほんのりと香ってくるので木林浴している気分になってくる。AOC規格ではないため安く、ありがたい。79点。コンコンブルで5550円。
3月10日
Montagny 2005/Michel Andreotti(モンタニー/ミシェル・アンドレオッティ)
白い花やはちみつなど、いかにも春らしい香りが広がる。ミネラルや酸もミディアムで、どう開いてくるか楽しみだったが、なぜか味も香りも段々軽くなっていく。最後にまた始めの状態に戻ってくるという変化の仕方が不思議。72点。山本さん、堀地さん、渡辺さんと駒場のミラヴィルで7480円。
Chateau de la Cour d'Argent 2004/Bordeaux(シャトー・ドゥ・クール・ダルジャン/ボルドー)
赤はいろいろ迷ったが、結局前回頼んで当たりだったワインをリピート。懐深く、メルローのやわらかさを楽しめる。なめし皮、甘草、西洋杉など香りは格付けワイン級。舌ざわりは今回はシルクというよりビロードで、厚みを感じる。これでもう少し表情豊かで変化があればグランクリュと見分けがつかないと思う。ミラヴィルで5720円。
3月8日
Koonunga Hill 2006/Shiraz Cabernet/Penfold's(クーヌンガ・ヒル/シラーズ・カベルネ/ペンフォールズ)
なんとなくおいしいワイン。でも産地不詳的。骨格がしっかりしており、柾目のような縦の線がきれいにはいっているところはボルドー的。でも(スパイシーさのない)甘い果実味はオーストラリア?と、考えつつラベルをよくみるとオーストラリア。でも過剰な甘さやヴォリュームはなく、あくまで穏やかで控えめ。若いのに熟成感もあるし、いいワインでした。75点。ワイン&地酒 TODAで1459円(2009/2/27)。
3月5日
Bourgogne 2006/Francois Lamarche(ブルゴーニュ/フランソワ・ラマルシュ)
やや濃いめのACブルゴーニュ(赤)。若さもあってか抜栓直後は固く、エッセンスの塊のような感じが強い。はっきり言うとワインとしておいしくない。でも時と共に開いてくると超ACブルゴーニュ級かもという気がしてくる。チョコレートやキャラメルなどボルドーのちょっといいクラスにあるような香りがでてきて、それでいて味は酸味の強い果実エッセンスっぽさが幅狭く感じられ、いかにもブルゴーニュ。好みはわかれるだろうけれど、ACブルとしては良品。74点。お手軽ワイン館で4本セット10000円(2008/12/18)。単品だと3129円。現在の相場なのかもしれないけれど、高いですねぇ。
3月3日
Bollini 2007/Barricato 40/Chardonnay/Trentiano(ボリーニ/バッリカート40/シャルドネ/トレンティアーノ)
ミネラルが明るく軽やかで、それでいてしっかりとコクがある。酸がたっていないけれど、ちゃんと締まっている。軽いテーブルワインでも状態がよく、飲み頃を押さえるとおいしく飲める良い例。ワインコースの1杯め。2杯もお代わりしてしまった。グラスだと900円。77点。Fujiya 1935で。
Marques de Riscal 2007/Sauvignon(マルケス・デ・リスカル/ソーヴィニョン)
ワインコースの2杯め。上のワインと似ている。ややオイリーで、アーモンド香がある。だんだんとミネラルが前面に出てきた。75点。Fujiya 1935で。
Dominio de la Peseta 2004/Crianza(ドミニオ・デ・ラ・ペセタ/クリアンサ)
ワインコースの3杯め。スペインはアルカンテ地区の赤。梅、しそ、プルーンのニュアンス。若飲みすると濃くて、どろりと黒い、エルミタなんかと同じタイプ。ちょうどこなれて柔らかく、しかもこのワイン本来の厚みが感じられる。79点。グラスだと1000円。Fujiya 1935で。
ワインの前にシードルを1杯、ワインのあとに自家製リキュールを2杯(ルバーブと沈丁花)いただきました。
3月1日
Morey Saint Denis 2002/Forey Pere et Fils(モレ・サン・ドゥニ/フォレ・ペール・エ・フィス)
3月ということで心機一転。上柿本シェフのレシピによるビーフシチューに合わせて、普段飲みにはすこし良さげなワインを開ける。2002年の村名ブルゴーニュ、ちょうど飲み頃。柔らかくほんのりと甘く、それでいてしっかりと男性的。蒸気機関車機関車が釜をたいて汽笛を鳴らす時の迫力がある。いやいや、確かに迫力あるけれど、よくみるとC57(愛称:貴婦人)だった、みたいな。「良年のモレ・サン・ドゥニが常にこの値段で飲める世の中を作ります」なんてのが選挙の公約になれば、それこそいい世の中なんだけど。80点。松澤屋で2835円(2009/1/19)。新春特価で買ったのでお買い得価格。
2月28日
Triente 2005/Pala/Cannonau di Sardegna(トリエンテ/パラ/カンノノナウ・ディ・サルデーニャ)
2月の最後にもう一本。イタリアワインらしからぬ、線の細い凝縮した果汁はどこからくるのかと思えば、カンノナウというのはグルナッシュのことだそうです。で、その廻りをコーティングしているかのようにチョコレートっぽい香りがする。と書けばおいしそうだけど、かなり禁欲的なワイン。南イタリアなのになぁ。67点。かわばた酒店で1365円(2008/12/26)。
2月20日
Bourgogne Aligote 2005/Chauvenet Chopin(ブルゴーニュ・アリゴテ/ショヴネ・ショパン)
ロシア人に日本語の「ありがとう」を教えると、ワインの「アリゴテ」で覚えます。という話はどうでもいいのだけど、最近仕事繁盛期で疲労困憊。そのうえ喉かぜをひいてしまい、飲む量が減るし、更新は遅くなるしですみません。という話もどーでもいいのだけど。
2月19日
Les Sorcieres du Clos des Fees 2003/Cotes du Roussillon(レ・ソルシエール・デュ・クロ・デ・フェ/コート・デュ・ルーション)
フランスソムリエチャンピョンになったエルヴェ・ビズゥルが作ったドメーヌ。最高ランクのクロ・デ・フェというのが有名らしく、「魔法使いたち」という名前のこのワインはおそらくその廉価版。グルナッシュ、カリニャン、シラーという王道のセパージュで、イメージとしてドクダミ的なスパイシーさ。しっかりした骨格で酒質もなめらか。ジビエなどに合わせればぐーんとおいしくなりそうだけど、家での普段着の和食と合わせるとパワーありすぎ。74点。松澤屋で1260円。安いと思います。
2月16日
Guy Allion 2004/Cremant de Loir(ギ・アリオン/クレマン・ドゥ・ロワール)
オレンジ色ロゼのクレマン。主に煙たい感じと辛口が味の核になっていて、ロゼですよというぎりぎり少しの果実感がある。味のふくらみやクリーミーさはなくて、その意味で単調だけど、ヴィンテージ付ロゼでこの値段だから、まあいいかと納得できる。といいつつ、ヴィンテージがついていること、ロゼであることの特徴はほとんどわからず。71点。ル・デッサンで5700円。
Chateau Lagrezette 2003/Cru d'Exception/Malbec/D.Perrin(シャトー・ラグレゼット/クリュ・デグゼプシオン/マルベック/ペラン)
深いザクロ色ながら、カオールのワインだけど黒ワインではありませんでした。マルベックが主で、オーセロワ、メルロ、タナ種をブレンドしている。味は抜栓時時が頂点で、相当なアタリと思ったのだけど、そのあと開いてくると強さ全開すぎ。香りはキャラメル系が前面に出ていて甘い雰囲気ながら、味は強烈に辛い。喉にくるほど煮詰めた黒系ベリー。75点。ル・デッサンで6000円。
2月14日
La Casetta 2006/Ca' di Frara/Bonarda/Oltrepo Pavese(ラ・カセッタ/カ・ディ・フララ/ボナルダ/オルトレポ・パヴェーゼ)
ロンバルディアのワイン。力強く、果実味、エキスも十分。いちごなど赤い果実系。だけど好みからいくと、味がいまいち。意欲はあるけれど的外れ、みたいな。もちろん、この味が好きな人もいるでしょう。70点。かわばた酒店で1449円(2008/12/26)。
2月12日
Bourgogne Hautes Cotes de Nuits 2003/Alain Verdet(ブルゴーニュ・オート・コート・ドゥ・ニュイ/アラン・ヴェルデ)
焦がした樽のロースト香を効かせた作りで、一昔前のジャイエ・ジルを思い出させる。ぶどうの熟した感じが少し過剰なのはヴィンテージのせいかな。それでもバランスが崩れる寸前で形を保っていて、しかも枠からはみ出そうとする力強さもある。80点。かわばた酒店で2310円(2008/12/26)。
2月10日
Gewurztraminer 2007/Cono Sur(ゲヴュルツトラミネール/コノ・スル)
教科書とおりのゲヴュルツ。「教科書」なんていうと杓子定規で面白くないものの代名詞みたいだけど、これがコノ・スルの手にかかるとちゃんと楽しんで飲める味に仕上がっている。コノ・スルはワインのとてもいい先生なのかもしれない。73点。リカーワールドで819円(2008/12/21)。
1月31日
Domaine Magellan 2005/Vieilles Vignes/Vin de Pays des Cotes de Thongue(ドメーヌ・マジュラン/ヴィエイユ・ヴィーニュ/ヴァン・ドゥ・ペイ・デ・コート・ドゥ・トング)
南仏エロ(Herault)方面のVDP。シラー・グルナッシュということで、赤い果実を煮詰めたジャム系の味に黒胡椒っぽいスパイシーでつぶつぶとしたニュアンス。しっかりとした造り+2005年ということで、開くのに時間がかかった。エノテカで1575円(2008/12/29)。
1月26日
Chateau de L'Enclos "Terra Vitis" 2004/Bordeaux(シャトー・ドゥ・ランクロ・テッラ・ヴィティス/ボルドー)
以前と違い、最近のACボルドーには質の高いものがあるが、まさにそんな1本。抜栓直後は味のバランスが定まらずおやおやという感じだったのだが、開いてくるとミディアムで厚みがあり、メルロー主体っぽい煮詰めたブルーン的なほどよい苦さと甘さとなめらかさをもった安定した味になった。質を考えると驚きの安さ。78点。松澤屋で997円(2009/1/19)。
1月25日
Santenay 1er cru 59/Domaine des Hautes Cornieres/Ph.Chapelle&Fils(サントネ・プルミエ・クリュ/ドメーヌ・デ・ゾート・コルニエール/フィリップ・シャペル・エ・フィス)
50年もののブルゴーニュ。いくら良年とはいえ、開けるまでひやひや。状態はよく、ざくろ色とエッヂのオレンジが古さを物語っている。夾雑物はすべて自然に淘汰され、枯葉や乾燥果実の甘みのようなものが残っているのみ。ほんのりと甘く、ほんのりと苦い。それでもかつてあったであろう膨らみの片鱗は感じられ、やせ細ってはいない。抜栓直後がピークで、最後に残るは酸味のみ。アルコールは13%。74点。平野弥で13440円(2008/7/20)。
1月24日
Stone Circle 2006/Cassegrain(ストーン・サークル/カスグレン)
帰りの新幹線の中で。カベルネ?オーストラリアっぽさがない。カシスのニュアンスや乳酸菌ぽさ。187ミリリットルで420円。フルボトルだと1680円。それはさすがに高いけれど、フルボトルで1000円台前半なら選択肢としてアリ。73点。
1月23日
Marlborough Sauvignon Blanc 2008/Kim Crawford(マルボロ・ソヴィニョン・ブラン/キム・クロフォード)
ニュージーランドの白。ライチやライムの香りが芳しい。味は濃いのにすっきり、あっさり。柑橘類の苦さが口に残る。73点。ロオジエでグラス2240円。
Cuvee Madame 94/Monbazillac/Claudie et Bruno Bilancini(キュヴェ・マダム/モンバズィヤック/クロディ・エ・ブリュノ・ビランチーニ)
フォアグラ料理に合わせてソーテルヌやゲヴュルツなど甘口白のグラスがずらりと並ぶ。その中から選んだのがこれ。饐えた感じがないところを除けばソーテルヌ。桃やパイナップルの缶詰的でどろりと濃厚。熟成のせいかきれいな琥珀色に仕上がっている。75点。ロオジエでグラス3360円。
Marssanay "Les Echezots" 2005/Charlopin-Parizot(マルサネ・レ・ゼシェゾ/シャルロパン・パリゾ)
赤のグラスはドメーヌ・ドゥ・シュヴァリエ2004やギガルのダンピュイ94などもあったけど、やっぱり最後はブルゴーニュでしょうということで。若さ青さはなく、角がとれていてどっしり。「若き大家」的でしっかりしてるのは確かなんだけど、何を心の中で考えてるかわからないというか、潜在力はあるけどまだ表にでてきてない感じ。75点。ロオジエでグラス2240円。
1月22日
La Bichette 2006/Cotes du Luberon/Bichot(ラ・ビシェット/コート・デュ・リュベロン/ビショー)
今飲んでおいしい軽めのローヌ。青臭い葉やインクの香りがほんのりと。72点。堀先生を囲む会(於・日本工業倶楽部)で。
Sangre de Toro 2006/Torres(サングレ・デ・トロ/トーレス)
「囲む会」ではお話に忙しく飲み足りなかったので、コンビニで買ってホテルで飲む。意外においしかった。チョコっぽい。癖がないけど、そこそこコクはあって飲みやすい。デイリー飲みにいい。70点。赤坂見附の地下鉄を出たところにあるデイリーヤマザキで655円(ハーフ)。
1月19日
Daniel Dumont/Grande Reserve/Rilly-La-Montagne/Champagne(ダニエル・デュモン/グランド・レゼルヴ/リリ・ラ・モンターニュ/シャンパーニュ)
とても色が薄いけれど、ブラン・ドゥ・ブランの表示はなし。イーストやマスカットなどお約束の香りに、とても細かい泡が次から次へと湧き上がってくる。お手本通りというか、特に特徴がないというべきか。でも満足できるところはやっぱりシャンパーニュ。ミラヴィルのお節セットについていたもの。79点。
1月18日
Cotes du Rhone 2007/Saint Cosme(コート・デュ・ローヌ/サン・コム)
今度は若いローヌ。その割りに穏やかで、表面も滑らか。中にいろいろ詰まっているのはわかるけれど、開いてこない。ヴォリュームもあり、味のバランスもいいので文句はないけれど。74点。悟空中庄店で1460円(2008/1/15)。
1月17日
Bouzeron 2006/De Villaine(ブズロン/ドゥ・ヴィレーヌ)
ロマネコンティのオーナーが作ったドメーヌ。エチケットに書いてないけれどアリゴテかな?重すぎず軽すぎず、一本直線が通っているようでいて、ほんのりとふくらみもある。酸味が中心だけど、それが強調されすぎないところに温かみを感じる。74点。ル・ブルギニオンで5203円。
Cairanne 99/Cotes du Rhone Villages/Domaine les Hautts Cances(ケランヌ/コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ/ドメーヌ・レ・ゾート・カンス)
メインが鹿とか豚の内臓などなので、スパイシーなえぐみのあるワインを狙ってリストからお手ごろの若いローヌを候補に出すと、ソム氏に提示されたのが10年もののローヌ。はじめはあれ?というほど香りがたたない。その中で感じるのは少々黴くささと、煙くささ。段々開いてくると(というか目覚めてくるという感じ)、凝縮された果実味が核にあり、そのまわりに石榴の香り。大輪の花ではないにせよ、地味に底光りする雰囲気があり、ここまでくるのに10年必要だったんだなということに納得。75点。ル・ブルギニオンで7513円。
1月16日
Les Cocalieres 2003/Domaine d'Aupilhac/Sylvain Fadat(レ・コカリエール/ドメーヌ・ドピラック/シルヴァン・ファダ)
ラングドックのワイン。シラー、ムールヴェドル、グルナッシュと南仏ワインお手本通りのセパージュ。はじめは赤レンガっぽくて少々田舎くさかった。でもアルコールとスパイシーさがうまく混ざり合い、インパクトあるつくりになっていり好印象。ヴォリュームしっかりで膨らみもある。76点。タテル・ヨシノ 芝でグラス1848円。
La Fleur Petrus 97/Pomerol(ラ・フルール・ペトリュス/ポムロール)
夜は横浜の両親宅で、持参したワインを飲む。ヴィンテージ的に峠は過ぎているだろうなと思いつつ抜栓。口に含むと、緊張ししつつおそるおそる顔をのぞかせているかのように茫漠としているが、状態はよく、しっかり現役。収斂性も少々。ふちに少しオレンジ色がではじめている。ほどなくビロードのようにつやがありかつ滑らかな酒質に変わり、なめし革を基調とした紳士的味に変わる。主張は強くないのに存在感があり、ミディアムに安定している。終わり頃には果汁味も。86点。リカーワールド(オークション)で8569円(2008/10/21)。
1月13日
Domaine Cabanis 2005/Costieres de Nimes(ドメーヌ・カバニス/コスティエール・ドゥ・ニム)
しばしば飲んでいる有機農法ワイン。酒質がとてもなめらか。もう少しでビロードの感触。香りは単調でふくらみやボディーなどはミディアムの下ながら、煮たチェリーのしぼり汁のような果物感がおいしい。75点。星野さんからのいただきもの。
1月11日
Mas des Chimeres 2006/Vin de Pays des Coteaux du Salagou(マス・デ・シメール/ヴァン・ドゥ・ペイ・デ・コトー・デュ・サラグ)
噛みしめると味がでる渋いワイン。酒質が少々ざらついているのが残念でもあり、スパイシーで荒削りなこのワインらしくもある。76点。お手軽ワイン館で1554円(2008/12/18)。
1月9日
Woodcutter's Shiraz 2007/Torbreck(ウッドカッターズ・シラーズ/トルブレック)
おなじみワインの新ヴィンテージ。相変わらずレディ・トゥ・ドリンク。独特のプルーンを甘くしたような辛口ワイン。例年よりやや薄く、収斂性もある。値段も高くなった。でも試す価値あり。78点。
かわばた酒店で2310円(2008/12/26)。
1月8日
Chablis Premier Cru "Vaillon" 2006/Vocoret&Fils(シャブリ・プルミエ・クリュ・ヴァイヨン/ヴォコレ・エ・フィス)
シャブリといえば藁のニュアンスと思っている身にとってはシャブリらしくない。キリリとした酸味もないし。でもシャルドネ白ワインとしては「良」。酸味の中に苦味が隠し味のようにあるところがシブい。75点。かわばた酒店で2499円(2008/12/26)。
師範は元旦夜に飲んだようです。
Cote de Nuits-Villages 99/Jayer-Gilles(コート・ドゥ・ニュイ・ヴィラージュ/ジャイエ・ジル)
ボンダレンコ先生がブルゴーニュを所望されたので。飲み頃はまだ先かなと思いつつあけると、ばっちり飲み頃。といってもかつてのジャイエ・ジルとは違っているのかとげとげしたところは全くない。とてもおっとりで、どっしりと落ち着いたタイプ。予想した味わいとは違っていたし、ふくらみもあり、ブルゴーニュ赤として理想的。80点。勝田商店で3980円(2003/8/17)。
1月6日
Bourgogne Hautes Cotes de Nuits 99/Alain Verdet(ブルゴーニュ・オート・コート・ドゥ・ニュイ/アラン・ヴェルデ)
十年もののブルゴーニュ。まだまだ若々しく、果実味もたっぷり。ほんのりと甘く、苦味も裏にあり、きれいに熟成していた。アウトレット価格だったが、当たり。薄いのが難点。75点。かわばた酒店で2079円(2008/12/26)。
1月5日
Mont Perat 2006/Premieres Cotes de Bordeaux(モン・ペラ/プルミエール・コート・ドゥ・ボルドー)
中華料理店の桃仙閣にもちこみ。抜栓直後は固かったが、少しして飲めるくらいにはなる。基本的に煮詰めた黒いベリー系の味。チョコレートや鉛筆の香り。2〜3年後にもう一度飲んでみたい。75点。お手軽ワイン館で4本セット10500円。単品だと2709円(2008/12/18)。単品価格、高いですな。
Domaine Cabanis 2007/Costieres de Nimes(ドメーヌ・カバニス/コスティエール・ドゥ・ニム)
以前飲んだことのあるワインの新ヴィンテージ。若いワインなのに穏やかで柔らか。軽く煮詰めたチェリーの味は健在。72点。星野さんから。
1月4日
恒例のボンダレンコ教授ウインターセミナーがはじまり、星野さんにバイオワインをご馳走になる夕べ。
Venus de Pinchinat 2007/Vin de Pays du Var/Alain de Welle(ヴェヌス・ドウ・パンシナ/ヴァン・ドゥ・ペイ・デュ・ヴァール/アラン・ドゥ・ウェレ)
正統派の渋くけれんみない味。有機農法とのことで、いかにも身体によさそう。75点。星野さんから。
Passetoutgrains 2005/Chateau de Sassangy/Jean et Geno Musso(パストゥグラン/シャトー・ドゥ・ササニ/ジャン・エ・ジェノ・ミュッソ)
パストゥだけあって軽め。でもヴィンテージのおかげか果実味たっぷりで、構造がしっかりしている。73点。星野さんから。
Domaine du Mortier 2005/St-Nicola de Bourgueil/Les Sables(ドメーヌ・デュ・モルティエ/サンニコラ・ドゥ・ブルグイユ/レ・サーブル)
煮詰めた濃縮ぶどう。なめらか。少々スパイシー。78点。星野さんから。
Le Oieux Souchot/Vin de Pays de Chaventais/Le Pousac(ル・ワユ・スショ/ヴァン・ドゥ・ペイ・ドゥ・シャヴァンテ/ル・プサ)
ノンヴィンテージ。バイオワイン的な苦味がある。酒質はなめらか。ミディアムボディ。73点。星野さんから。
1月3日
Nero d'avola 2007/Mandra Rossa/Sicilia(ネロ・ダヴォラ/マンドラ・ロッサ/シチリア)
ソウルー岡山の切符をとれず、ボンダレンコ先生を関空まで迎えに行き、そこから松江へ4時間。途中の赤穂で買ったワインをホテルのレストランであける。
Chateau Aiguilloux 2006/Corbieres(シャトー・エギーユ/マンドラ・ロッサ/コルビエール)
はじめカチカチ。でも南仏らしく、噛めば味がでてくるという意味でシブいワイン。ある意味渋いフルーツジュース。72点。赤穂のフォーティーセブンリカーズで1500円(?)。
1月1日
Daniel Collin/Baye/Champagne(ダニエル・コラン/バイエ/シャンパーニュ)
3日から仕事なので、今年はミラヴィルのお節を注文。鶉やフォアグラをいただきながら飲んだのがこれ。3000円以下ということで話題のシャンパーニュ。とてもフレッシュ感あふれ、お約束のイースト香りもたっぷり。泡の数は十分ながら切れはいまいちかな?オレンジとかキャラメルとかのニュアンスが感じられ好印象。シャンパーニュは値段より状態(新鮮かどうか、とか)が重要ということを再認識。80点。お手軽ワイン館で4本セット10500円。単品だと2980円(2008/12/18)。
レストランみてあるきへ行く 岡山のワイン屋へ行く
じつは1週間前に飲んだので記憶が薄れて書くことあんまりないのです。覚えてる限りでは、味も香りも薄く、「アリゴテだからダメなのかな、シャルドネならおいしいのかな?いやいや、アリゴテでも立派なワインはある」と思いつつ飲みました。65点。ヴェリタスで1827円(2008/12/3)。
翌日、残った1/4を飲む。意外なことに全体的な状態は落ちることなく保たれたまま、そして酸味は影に隠れ、味はさらにまろやかになっていた。+5点で79点。
シチリアの赤。キャラメルの香りに梅のニュアンス。ほんのりとした甘さがある。表面はなめらか。ミディアムボディだけど性格的には軽め。70点。フォーティーセブンリカーズで処分価格900円。