電話 03 5424 1338
住所:東京都目黒区三田1-13-1 恵比寿ガーデンプレイス内
昼:11:30〜14:30(L.O.)、夜:18:00〜22:00(L.O.)
無休。
2009年4月
この回の点数評価は<7,4,3.5=14.5点>
カジュアルレストランというふれこみながら、ミシュラン東京2009で二つ星を獲得
食べたもの
アミューズ1◎ラバーシュ
アミューズ2◎人参ムースとコンソメジュレ
前菜1◎ホタテ貝のカルパッチョ仕立て フルーティーな酸味とレモンのヴィネグレットを合わせてフランス産ホワイトアスパラガスと共に
前菜2◎温製フォアグラ グラティネしたグレープフルーツとメープルシロップの香りで
魚料理◎活スズキのポワレ パセリとなめらかなニンニクのピューレ 蕪のアンブーレを添えて
肉料理◎仔羊のプランシャ焼き セップディクセルと竹の子のブレゼ トリュフの香りとのコンビネーション
デザート1◎グレープフルーツのジュレ ゆずのクリーム
デザート2◎コンポート・ルバーブ ア・ラ・メゾンにフュテとフロマージュブランのソルベを添えて
小菓子◎グリオットのパート・ドゥ・フリュイとヴェティス・ドゥ・ヴィエンヌ
飲んだものはこちら
夜のメニューは皿数や内容の異なるコースが三つ。
税込みサ抜きでそれぞれ7800円、9600円、13800円。これにサーヴィス料10%が加わる。
今回はその中で一番魅力的だった真ん中ものを選択。アミューズ2品、前菜2品、メイン2品(2種類から選択)、アヴァンデセール、デザート、ミニャルディーズ、お茶という構成。
前菜2もよかった。この値段でこの品数だと、フォアグラなんて使わないで、もっと普通の、でも質の高い素材で勝負して欲しいと思ってしまうことがままあるが、今回は確かな手ごたえのある「ロブションマーク」付きの料理。果物と合わせるというのは定石だが、じんわりと口の中でフォアグラの甘みとグレープフルーツの酸味が溶け合うさまは、ソーテルヌを不必要とするくらい決まっていた。
羊料理も高レヴェル。素材の質がとてもよく、まさに「仔」羊でクリーミー。セップの詰め物をした竹の子の付け合せは「輸出」可能なアイディアだと思う。
その他の料理は不思議なくらい極めて普通。
ただ、普通にリストを読むと、ワインはかなり選びにくい。各国各地域のものがさまざまに取り揃えられ、各地域とも1〜2本は10000円以下のものがある。でもそれは小売だと2000円代のもので、正直全く魅力なし。その後は急カーヴで高額になる。ブルゴーニュもボルドーも村名は20000円以上。他の地域のお手ごろなものは、例えばマディランでさえ軽いさらさらのものしかない。カジュアルレストランとは到底いえない。
2階やラトリエと比較してそれなりに特徴を出さねばならないというのなら、ますます高額ワインリストの存在意味がわからない。ソムリエが無能なのか、あるいはミシュランで星二つとってしまったことの代償なのか?料理、サーヴィス共によいのだが、ワインリストを思い出すと再訪意欲がなえる。