電話078-221-0211 住所:神戸市中央区山本通2-2-13シルクハイツII B1F
昼:11:30〜14:00、夜:17:30〜21:30(ラストオーダー) 年中無休
最寄りの駅は三ノ宮。駅より北野方面へ。北野坂をあがり、西村珈琲店を越えた次の角を左折。2分くらい歩き、左手にある「シルクハイツ」の地下。三宮駅から徒歩12分。
タクシーの場合「北野坂横、三星堂の前まで」といえばよい。三宮からワンメーター。
ハンター坂から行く場合は松竹タクシー本社を越えたところにある喫茶店フィリアの角を右(北野坂方向)へ曲がり、カレー専門店「シャミアナ」をこえたところ。三星堂の斜め前の「シルクハイツ」の地下1階。
2005年12月10日
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点数評価は<8、3.5、4=15.5点>
師走の土曜日。ランチはさすがに超満員
食べたもの
アミューズ◎フォアグラのブリュレ仕立て
前菜◎海の幸サラダ ハーブ風味
肉料理◎えぞ鹿のロティともも肉のシヴェ ジュニパーベリーの香り
デザート◎いちじくのコンフィとカルパノチョコのミルフィーユ仕立て
飲んだものはこちら
料理は相変わらず高値安定。80点を超えるレヴェルの料理をはじめから最後まで揃えて出してくるところはお見事。
アミューズはブリュレの焦がし方、ほんのりとした甘味とフォアグラの相性が素晴らしい。
前菜は料理そのものは素材の質と組み合わせが勝負で単純なのだろうけれど、マリネした魚介類(車海老、帆立貝、カンパチ、サーモン、ハリイカ、明石ダコ)があるべき量、場所にきちんとはまっている。
そしてメインのジビエ。メニューに乗っていたものは売り切れで、ロティにもも肉のシヴェをつけてくれた。シヴェが本当は目玉なんだろうけれど、最後の部分だからか煮込みすぎてエッセンスの塊のよう。正直、くどくて味がぼやけてしまった。だけど、ロティはソースではなく肉そのものの旨味をストレートに勝負するもので、シヴェとは対照的に直球ストライク。この季節、ぜひこのお店でジヴィエを試してください。
デザートは相変わらずさまざまな種類を揃えている。が、焼き菓子系がないのが残念。「喉元過ぎると熱さ忘れる」ような弱さがあり、プレゼンテーションはいいし、食べている時はおいしいけれど、食べ終わるとそのまま記憶が外に流れてしまう。
今回は久々に土曜のランチで超満員。となるとマダムが一人でゆっくり心をこめてする普段のサーヴィス体制ではかなり辛い状況。アルバイト(?)の若い女性がいるけれど、はっきりいって「見習い」段階。マダムに教えられて、料理の説明はきっちりするが、それ以上でも以下でもない。「レストランする楽しみ」をお客の立場になって経験しないとその殻から抜け出すのは難しいような気がする。
シェフとマダム、それぞれの持ち場でいい「先生」役をつとめていると想像するが、まだ「教え子たち」は自分の足で立つところまでいっていない。だから席に余裕がある時にはいいが、満席になると「エキストラ」が実戦の矢面に立たざるをえず、機能不全におちいることになる。
席の間隔やテーブルの大きさ、そして客席数、そして内装など、料理と並んでハード面でもゆったりした夢のようなお店。
ワインリストもお客の立場にたった嬉しいもの。
グラスワインは赤白ともに5種類ずつ、シャンパーニュは20数種、ボルドー赤は20数種、ブルゴーニュ赤は30数種。
フルボトルは3500円からあり(Michel Lynch)、7000円台、10000円代、それ以上とそれぞれの価格帯ごとに魅力的なワインが揃っている。
であるからこそ、満員になった時の人的キャパが足りていないのは残念。
ということで、このお店を楽しむには平日がおすすめ。
三人で行って会計は15876円。内訳はコース(2800円×3)+追加料金(4500円)+グラスワイン(1500円)+サーヴィス料5%(720円)+税金(756円) 。
オーナーシェフ:依田英敏