01/01/01 放送
シミュレーション/鉄道経営&都市開発SIM | 95/09/29 | ビクターインタラクティブソフトウエア | file 1 | F 4 | B 16 |
線路を敷いて列車を走らせ、都市を発展させていくシミュレーションです. パソコンなどで絶賛された「A列車で行こう3」を SFC用にアレンジ したスーパーバージョン、略して「A III S.V.」なわけです. (以下は「A3」と表記します)
線路を敷いて、駅を作って、列車を走らせて行きます.
乗客や資材を運ぶことで、周辺の街が発展していくわけです.
線路は、資金と土地がある限り、好きなように敷けます.
無駄な線路を敷いても、誰も文句は言いません(^^;.
(さすがに経営は悪化しますが)
自分の
思うまま
に交通網を作ることができるわけです.
あまりに自由度が高すぎるため、最初のうちは
何をやっていいのかわからない
ってことになりかねませんが(^^;.
取りあえず、線路を伸ばすのが基本です(笑).
ちなみに、走らせる列車も、実在のものがほとんどです. 201系 (中央総武線など)、 415系 (常磐線中電など)、 211系 (宇都宮線など)など、微妙に偏った(^^;車両が多い気もしますが. (原作のアートディンクが京葉線沿線だからか、 山手線 でおなじみの205系すら、 京葉線 タイプだったり(^^;)
旅客車両だけでも15種類
(JR10、近鉄1、西武1、名鉄1、架空2)
ありますし、それぞれ性能が違います.
効率で選ぶこともできますが、「全部同じ車両」とかになっちゃうので、
「趣味」
で選んだほうが楽しそうです(笑).
あと、A3では、車種によって 「編成数」「駅通過の可否」 まで固定されてます(^^;. なんかヘンです(笑).
で、鉄道関連以外にも、子会社を作ることができます.
というか、「子会社で儲けて、鉄道は趣味」な経営のほうが、
うまくいくようです(^^;;.
貸しビルやデパートはもちろん、
スタジアムや遊園地なども作れます(^^;.
で、住宅街と線路で結ぶわけですね.
当然ながら、街も勝手に発展しますので、 いろいろな街が出来ていくわけです.
鉄道ですから、当然、乗客を運んで儲けを出します.
でも、旅客だけが鉄道ではありません.
そう、「貨物輸送」ですね.
A列車シリーズでは、
貨物はすべて「資材」
です.
ビルだろうとスキー場だろうと、すべて「資材」で作ります.
「資材」は工場で作られるので、それを各地に運ぶわけです.
当たり前ですが、貨物車も旅客車も同じ線路を走ります. 「いかにたくさんの列車を走らせるか」っていうのも、 腕の見せどころですね.
で、やっぱり「A列車」といえば「ダイヤ」です.
単線の場合、1編成の列車しか置けません.
でも、途中に「すれ違い」の設備を作れば、複数の列車を通すことも出来ます.
このような
たくさんの列車を走らせる
ためのテクニックが、いろいろと必要なわけです.
(面倒な人は、単線の環状線を作るだけでもオッケー.
特に何も設定しなくても、勝手に発展してくれます)
ダイヤ設定は、「ポイント切り替え」と「発車時刻」の設定で行います.
「ポイント」ってのは、線路を「分岐」させるためのものですね.
うまく使えば「隣の線路に移る」とか「方向転換する」ことができます.
「発車時刻」も名前の通りですね.
同時に発車させてタイミングを取ったり、
ラッシュ時に合わせて発車したり、できます.
これらを極めていけば、かなり特殊な運行もできます. 本物っぽい運行 をさせるには必要ですし、 凝れば凝るほど面白い のが、ダイヤ設定です.
ただ、「ポイント」が密集すると、設定の操作が大変だったり、
「発車時刻」が1時間単位なので、あまり細かいことができなかったり、
いくら頑張っても、16編成までしか管理できなかったり、
そういった問題はあります(^^;.
特に、ゲーム内の時間が独特で、
「隣の駅まで8時間」
なんてことも多いです(^^;.
「分刻み」「秒刻み」のダイヤ設定を期待してはいけません(^^;.
まぁ、通勤電車ではなく、
特急列車
だと思えばいいかと.
さて「A列車で行こう」シリーズなんですが、 前2作と、3以降では、内容が大きく違います.
初期のころは「大陸横断鉄道」の建設、という
大目的
のあるゲームでした.
「資材を運ぶ」「駅を作る」「線路を伸ばす」
これらの要素を組み合わせつつ、赤字の出ないような旅客運転もするわけです.
ところが、A3以降は、大目的がなくなり、
「好きなように発展させていく」
ゲームになりました.
線路を引いて、街を発展させていくわけです.
A3は、その転換期の真っ只中にあるソフトです.
そんなわけで、前2作の名残がいくつもあります(^^;.
特に
「高さ」の概念がナイ
ことは大きいです.
地下鉄も高架線も作れません(^^;.
立体交差すら作れません.
ただ、この
シンプルさ
がA3の特徴とも言えます.
現実を考えると「ヘン」でも、ゲームとしては面白いわけで.
ちなみに、A3以後のA列車シリーズは、パソコンやPSなどで続いています.
「高さ」の概念もA4からは実装されましたし、
A5ではモノレールやヘリコプターのような乗り物も登場しています.
また、元々の「目的のある」A列車シリーズは、
PS版「A列車で行こうZ」へ継承されています.
転換期の「A列車」なので、妙な部分も多いですが、 ゲームとしては面白いですね.
ゲーム的には、
大きな環状線
を作ることで、ほとんど解決してしまいます(^^;.
これだと、ほとんど何も考えずにプレイできます(^^;.
でも「黒字経営」だけが目的ではないので、
それだけで満足
するのももったいないです.
極端な話、「環状部分を1つも作らない」っていうルールを決めて
遊ぶこともできますし.
故郷の町を再現したり、理想の街を作ったり.
何をやってもいい
のが、このシリーズのすごいところですね.
実際、経営を無視して、 「本能のままに線路を敷く」 っていう遊び方でも、結構楽しめました(^^;. もちろん大赤字なんで、1〜2年で倒産しますけど. 別に、それでも構わないわけです(^^;.
「目的がない」 から 「とことん極める」 ことができるわけですし.
ちなみに、容量を
多量
に使いますし(F4、B16)、
セーブは1ヶ所
しか出来ませんし、その辺が、かなりキツいです(^^;.
60ページの説明書を、1枚の遊び方シートにまとめた、っていうのも無茶です.
本気で遊ぶなら、パソコン版なり、PS版なりに手を出すほうが良さそうです(^^;. PS2専用の「A6」とかは、大幅パワーアップしてますし. SFC版は 「ROMならではの手軽さ」 が特徴かと.
ストーリー的要素 | ★ | ストーリーは、自分で作ろう |
---|---|---|
見た目・音・演出 | ★★ | 実在の車両が出るってのはイイですねー |
万人受け安定度 | ★ | 敷居が高いですね、さすがに |
オリジナリティ | ★★★ | 第3弾ですが、ここが大きな転換期です |
やり込みレベル | ★★★ | 電池が切れるまで遊びつづけましょう |