企画の効果

企画の効果

「世の中を変化させる企画の力」

       ご覧になりたい項目 をクリックして ください{2016/12/12:renewal}
はじめに 企画の特徴 いままでの企画 あらためる理由
これからの企画 企画の基礎技術 企画実験 FAQ
  • はじめに
     有形・無形の新製品、そしてサービスのようなものは、一体、どの 様にしてうまれ、どの様にして社会に変化を与える力を得るようになるのでしょうか。私 達の生活する社会を大きく変化させてきたの は、技術革新や情報革命のように、技術の影響に よるものが大きいと考えま す。

     しかし、技術面の他に、さり げない ちょっとした新製品や新しいアイデアを、よりどころにしたサービスが、社会を変化させる力に なっているケースも多く見られます。けれども、確 かに、変化に沿った企画や計画などの行動を実行することは、図1-1に示すように、科学的 な思考を用いる企画テクニックは大いに役立つと思います
    変化に必要な時間と困難度
     情報分析を中心に行う企画の テクニックや発想法は、サービスの構造を明らかにしていきます。 そして、毎 日何気なく過ごしている世の中の生活や、ビジネス社会の活動を詳細に見ると、時代の流れと 共に生産・消費の生活環境が刻々と変わってきていることがわかります。
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  • 企画の特徴
      
    言葉の選択は、論理と創造の二 つの 情念を、互いに作用させて思考の効果を上げることができます。こ のことから、人 間の思考は、論理と感情の二重構造になっていると いえ ます。例えば、日常会話に使われている言葉があります。言葉の取捨選択、言葉を組み立てるプロセス(図1-2)においての適正化や判断力は、想像を 正しく働かせます。思考の効果はそれ だけで はあ りません。さらに、想 像は、行動に目的や導きを与え創造という思考力を高めていき ま す。

     ですから、会話として外面にでる言葉は、数ある言語の中から適当な単語を、相手にふ さわしいように、分析と比較のうえ、選択されて言葉として使われます。

     この思考のプロセスの表面には、言葉の要素や性質の分離と、抽出と選択の判断力とな る論理の心が働いています。(図1-3) 一方で、言葉の裏面には、感情を視覚化 し予見する、と いっ た心の中に生まれる思いを、苦しみ、悲しみ、喜びの感情に変化させる創造の情念があり ます。

      思考力は、企画能力と全く同ものです。企画能力をあらわす人の考える働き、つまり、思 考力は、人間だけがもつ大きい特質です。全ての動物は、記憶、本能、感情を備えて いま すが、人間に備わっている思考力はもっていないようです。

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  • いままでの企画
     飢えた犬に肉を見せると、犬は、 本能に従ってよだれを流します。
    パブロフの条件反射と いわれる行動原理があります。餌 を与えるとき、チンとベルを鳴らすことにして、 餌を 与える度毎に繰り返しますと、ベルを鳴らすたびに、よだれがでるように反応が固定する ようになります。

     人間ももちろんこの条件反射の性質を強く持っています。子供の頃から、大人に成 長するにしたがって色々な状況の場面に遭遇しますとそこには条件反射による キャラ クターが形成されます。

    ところが、人は体や精神の変化が意識としてうまく判断できない現象があっても、外 界の変化にあわせ無意識に、変化に対応しています。なにか事が起きたとき、な ぜそ うしたのか自分でうまく説明はできないのですが、うまい具合に合理的な行動をとる 遺伝質によることがあります。

     歴史的に有名なフランスの軍略家ナポレオンは、18世紀の時代では、凡人が及び もつかない斬新な「企画」を、立案し実行しました。雪中のアルプス越えの行軍 に見 られるように、機動力による奇襲、砲兵の集中使用、さらには、携帯食料として、缶 詰の採用などを実施するなどして、ヨーロッパ大陸の大半を制覇しました。
    当時は、この成功は、天才だけがもつヒラメキではないか、あるいは、生まれつ きの 才能「企画能力」を持った人ではないかとされました。

    しかし、大軍を指揮するには、企画能力だけで、大勢の人間をまとめ上げることをで きるものではありません。「企画力とは、決定権者が採用することによっ てはじめ て陽 の目を見ることができます」ですから、ナポレオ ンが自ら企画しても、それを実行するとは限ら ないからです。

    そこで、「リーダーは生まれるものであって作られるものではない」と いうことが、 古今東西の定説になっているように、封建主義や君主制度の根底には根深いもの があ りました。貧乏人から身を起こして、高い地位についた人たちがいるアメリカにおい ても、大勢の人々の行動を指揮するリーダーシップは、生まれながらにして身に つい ているといわれています。

     なぜ、大勢の人たちは、リーダーについていくのか。その 理由は、
     @ リーダーは、信用されている。
     A リーダーを信頼している。
     B リーダーに従う。
     C リーダーの意見を聞きたがり、それに従う。  つまり、リーダーのいうことは、正しく、リーダーのいう通りにすれば間違い ない と信じています。そして、何か事が起きても、なんとかうまくやってくれる、と頼ら れています。また、色々意見があっても、リーダーが発言しない間は、不安であ り、 意見を聞きたがり、その意見に従いたがる。という意味になります。

  •  この様なことは、図1-5に示す通り、企画計画や行動は、生まれつきの合理的な考えの持 ち主であった ことを示しています。つまり、生まれながらにして合理的な考えを持つ生活環境 に 育った人は、企画計画をおこなう特権をもっていたといえるかもしれません。

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  • あ らためる理由
     戦争の天才ナポレオン軍を倒したのは、現在のドイツにあったプロイセン軍です。
     プロイセン軍は国王が指揮を執る総司令官に就任するとすぐさま参謀本部を設 けま した。しかし、ここではナポレオンのようにヒラメキに頼ることはできせん。プロセ イン軍の参謀本部は非天才の集団ですからここで執った方法は「シス テマチック な方 法」という合理的な思考法でした。この方 法こそが、今日でいう企画と考えられるも のです。(下図参照)

     フランス軍は、ナポレオンを総司令官に、その指揮下にある各軍司令官と配下 の部隊は、ナポレオンの指揮系統の元に集まりました。一方で対するプ ロイ セン 軍は、職業軍人というサラリーマン集団です。けれども、天才といわれたナポレ オンの、生まれつきの企画能力を遥かにしのいだのです。

     彼等は、体系化されたシステムに沿って、作戦をたてそれを実施することで、 天才ナポレオンのヒラメキを完全に打ち破ってしまったのです。しか も、シ ステ マチック的な方法を徹底するため参謀本部の他に、それぞれの軍司令官指揮の参 謀を配属させて組織行動を確実にしています。
    一般的に、企画、とくにすぐれた企画というと、「ナポレオンのような 独特 なヒ ラメキ」がそうであるかのような錯覚があります。けれども、そのような理解は 誤っております。

     ナポレオンに対抗したプロイセン軍は、天才の集まりではありません。参謀本 部に勤務するプロの軍人達は、協議を重ねながら、ナポレオンの行動を 分析 して 体系化を図りながら問題を処理して戦勝に導いております。

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  • こ れからの企画
     ナポレオンのような天才のヒラメキは、すごいの一言につきます。思考を一つ 一つ積み重ねるのではなく、パッと正しい結論を出してしまうのですから、 それ は、この上がないくらい素晴らしいことで、到底我々凡人の及ぶ術はありませ ん。(図 1-6)

     それでは、プロシャ軍(プロイセンはドイツ語、プロシャは英語による読 み方) の参謀のような思考パターンをまねて、天才の手から、企画の仕事を奪いとることはできるのでしょうか。

     KJ法で有名な元東工大教授の川喜田先生は、瞬間的な思考のプロセス を、分析、抽出してマニアル化すると、誰でも、天才並の思考ができる ので はないか。と、素晴らしい考えを提起しています。KJ法という発想法を、 もちいればすぐれた企画を立案することができるとしています。「勘は 魔法 の思考に見えるが、魔法ではない」科学であると主張をしたのです。(図1-7 参照)

     先に述べたプロシャの参謀本部が行った企画(作戦)は「立案のシステ ム」だったのですが、たしかに、勘というものは瞬間のうちに働くもの かも 知れません。勘の実体とは、ある瞬間のうちに、本人の意識しないたくさん の思考が併行して行われているのです。思考を一つ々々積み重ねるので はな く、パッと正しい結論を出しているのです。ですから、ナポレオンのような 天才のヒラメキは、すごいの一言につきるわけです。

     それでは、プロシャ軍の参謀のような思考のパターンをまねて、天才の掌 中から、企画の方法を取り上げることができるのか。と、申しますとこ の考 え方は、体系化であるとか、システム化という言葉の基本になります。です から、その知識なしには容易に、我々凡人の直ちに応用できる術ではな くな ります。

     もちろん、その思考の元になるのは、その人のそれまでの「経験や知識の 蓄積であり、それが無意識のうちに瞬間的に花開くのである」と川喜田 先生 は説明しています。 それには、日常的に、事象を分析して抽出・要素化、さらに再構築をこころ がけるKJ法がこの上がないくらい素晴らしい勘をそだてることができ ま す。と、川喜田先生は、勘(ヒラメキ)について説明しています。

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  • 企 画の基礎技術
      企画を定義づけると、解決法を一 般的な常識範囲から求めるのではなく、独創的な唯一の解決法を求めるとい うこ とになるかもしれません。(図1-8) 企画は、ある特定のシステムにたいしてそのシステム の持っている特有の狙いがあり、解答をもつものです。ですから、企画は一 般的 な理論とは異なります。したがって、実際例を読んで、同じようなシステムがあれば、「右な らえ」方式で模倣して解決する考えは成立しませんから、意味のないことに なり ます。

     そして、企画についての問題処理は、いずれの分野にも固定化されないア ブダクティブ(確率の高い)な、発想法的なものです。(図1-9) また、企画作業 を進 める場合のワークデザインは、帰納的(インダクティブ)な学問でもなけれ ば、演繹的(ディダクティブ)な学問でもありません。

     それでは、企画とは何かといいますと、まず、考える楽しみを知って貰う 必要があります。そのために、論理教育では、事実データのインプット に意 を注ぎます。しかも、感性を育てるため、基礎の基礎を理解することを徹底 します。企画は、マニュアルを与えられ、強制されても良い結果は得ら れま せん。日常生活に不必要と思われる多くの基礎知識に接することによって、 考えを楽しみ嬉しさを味あう感性と密接な関係のある独創力がはじめて 生ま れそして育つのです。

     企画するに当たって、最低限知っておく必要がある3つの条件がありま す。
    @ 企画の定義
    A 企画作業のプロセスおよび各プロセスの内容(企画作業における意 義)
    B 企画テクニック(情報収集の方法、アイディア発想方法、企画書の まと め方など )  この3つを基本として内容を認識理解する必要があります。(図1-10)参照

     企画は、「知的格闘技」と称されるように、百人百様の論理 的な思考を要 します。漠然と考えているだけでは企画の価値付けが難しく、必要とす る人 に理解を求めるのは至難の業です。情念を考えとしてまとめ、言語化して、 相手に伝えるには、企画のテクニックをマスターすることで可能になり ま す。

     事実、このプロセスだけを商売にして成立させているビジネスもありま す。企画の意図について大凡を伝えれば、あとは、不足した情報を加え なが ら、企画と企画書を作成してくれるサービスも、近頃は多くなっています。 企画とは、思う、思考すること、これが重要であると理解できます。(図1-11)参照

     また、企画は仮説でもありますから、数学、物理などの研究の、まず仮説 をたてることに通じます。論理的な思考と仮説を立てることで、それら につ いての証明するようにデータを集めて立証します。企画は、この論理的な思 考がなければ、作業を続けることはできません。

    そして、企画とは、人間のためにあるものです。例えば、隣の家族が 愉快 に、豊かに暮らせるようにするようなものです。最も企画する本人自身、消 費者、生活者でもあるのです。この一生活者が感じることが消費ニーズ をつ かんだ適切な仮説が、仮説を生むのです。これが企画のスタートラインで す。

    いくら企画のテクニックに長けた人でも、生活のニーズを感ずること がで きない人は、企画の遊びだけに終わるかも知れません。良い企画人とは、良 い生活人であることも知る必要があります。

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  • 企画実験室  企画には基本的に、ステップとテ クニックがあります。車の運転技術や料理など調理法と同じように企画 にも技術 という技があります。ビジネスの営業や経理のテクニックにしても同じことで す。

     もちろん基本技術を習得すれば、あとは自分なりのスタイルや方法会得し ます。終始一貫論理的な企画を得意とする人もいるでしょうし、ヒ ラメキを 得意にする人もでてくるわけです。いずれにしても、まず基本を習得して、 自分にあった方法を実践で見つけていくことです。

    水泳を習うには論理的学習や、模範泳法を見ただけでは習得でき ないよう に、企画作業も体験しながら、論理的に理解を進めて自分にあった方法を、 訓練や実験の中から会得していくことになります。

     まず、企画のステップには、
     @ オリエンテーション・仮説
     A 情報収集・調査
     B 現状把握・問題分析(情報・データの分析検討)
     C コンセプト(方向性)決定・アイディア発想
     D 構想・実施計画
     E 企画書制作プレゼンテーション
     この6つのステップに分けられます。これらは組織的に進められ ることも ありますが、個人単独で作業を行うこともあります。どちらにしても、全作 業工程を理解する必要があります。

     また、企画のテクニックとしては、
    (1) 情報収集法
    (2) マーケッテング調査法
    (3) 予測法
    (4) アイディア発想法
    (5) 文章表現(企画書)
    (6) プレゼンテーションテクニック
     などが上げられます。

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  • FAQ (毎 日更新されます)  *企画と企画書の違い*  企画が「脳の作業」つまり、思考であるなら、企画書は「手作業」とでも言え ます。

     企画がないと企画書は作れません。企画書に纏められなければ、企画は世 に出ることはありません。要するに、企画はどちらが欠けても成立 しませ ん。
     企画がしっかりしていれば、企画書を作るのは簡単です。企画を 纏めたこ とを、企画書のそれぞれの項目に、落とし込めばすむわけです。

    ● オリエンテーション→「課題の確認」として企画書の導入部に。
    ● 情報収集・分析→「企画の背景」「ターゲット像」「参考資 料」など、 企画の裏付けになる部分に。
    ● コンセプト・アイディア→そのまま「構想」「実施計画」ペー ジにな る。これからも分かるように、企画のステップを生えば自ずと企画書はでき あがっていく。

     企画の段階では、どれだけの内容の濃いものが考えられるか、ということ で企画書の質も当然違ってきます。
    企画を形式通りに適当にやってしまうと、企画書はただ体裁を、整 えている ばかりのものになります。企画のそれぞれのプロセスで考えたこと、感じた こと、事実データ、予測データをきちんと箇条書きで書き出すと、 企画書を 書くときの言葉にも困りません。
    企画があってこその企画書になります。そのことをきちんと認識し ておきま しょう。
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