企画書の最重要項目

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     企画作業にはいるには、企画の課題・前提条件の確認が必要です。
    しかも、オリエンテーションの際、依頼主あるいは上司が論理的に課題を提出してくれるとは限りません。要求者自身が漠然としているとか、誤りがあることさえあります。その場合は作業者が課題を発見しなければなりません。

     課題を取り違えたり、間違えては企画は役に立たなくなります。企画の前提条件を明らかにするには、確認の手法を最低条件として質問スキル(5W3H)のテクニックをマスターする必要があります。

      企画課題の確認と把握を行う(5W3H)は
    1. WHAT (企画対象は何か)「何の企画を立てるのか」
    2. WHY (企画の目的)  「何故企画が必要とされるか」
    3. WHO (ターゲット)  「誰をターゲットとした企画なのか」
    4. WHERE (マーケット)  「どこの市場で展開する企画なのか」
    5. WHEN (期間・時期)  「いつ行う企画なのか」
    6. HOW (方法・媒体)  「どんな方法で行う企画なのか」
    7. HOW MUCH(予算)    「いくらで行う企画なのか」
    8. HOW LONG (スケジュール) 「いつまで提出するのか」
      以上の8点です。
     5W3Hの情報を押さえるには、とにかく質問することです。企業の良い点、悪い点、強い点、商品の長所・短所、営業マンの苦労話、競合に関する情報、企画の決定権を持つ人の好みなどいろいろあります。

    企画のシステム 「自分はこの商品について、何でも知っている」と、思っていても、とにかく質問します。自説はあくまでも仮説です。他人の見方は全て同じではありません。どれだけ多くの情報を得られるかが、企画の質を変化させます。

  • 仮説を立てる
     オリエンでさまざまな条件と企画課題を提示されます。
     つぎのステップに移る前、「仮説 →データ →証明」の手順を踏むスキルを使います。
     まず、オリエンの時点で得られたデータを、「知っている」「知らない」「知りたい」にそれぞれ10項目位を分類整理します。大まかな方向性の仮説をたてることで、必要なデータ、ターゲットが明らかになります。しかし、仮説が間違いであるときは、作業の途中であっても再検討をしなければなりません。

     以上のような手順を経ながら、作業項目別に「仮説・→データ・→証明」をすすめるため、情報収集・情報分析・問題解決構想・企画書作成までの作業計画をたてます。
     作業計画は、企画作業のプロセスや各作業の内容を把握しておかなければできませんから、ステップごとの作業について十分理解する必要があります。

目次構成

  • 問題解決策・構想案
    問題解決  問題解決策というのは、問題解決に効果があると思われるアイディア、あるいは構想を選びだし、実際に運用できるよう具体的な内容を考え、プランとして構造的に組み立てるシステムです。

     このシステムは、全体構想と部分構想の二つのサブシステムから成立しています。全体構想は、問題対策項目、アイディア選択項目、構想組立項目の要素システムが結合します。情報収集・分析の結果、現状の問題を抽出、問題対策やその解決など全般にわたって基本的な方向性を定めます。


     一方の部分構想サブシステムは、問題点の個別に対応しています。つまり、問題別の具体的な実行プラン。使用ツール・設備、さらに場所・運用スキル、そして個別対応のメンバーにいたるまで、詳細に具体的な問題解決の対応を企画します。