これから説明する企画書の基本構成の作り方の基本は、ワークデザインと考え方にもとづいています。ワークデザインには、機能展開という方法と理想システムという方法の2つの特徴があります。これは、企画の基本構成をシステムとして捉えた場合、システムの性質として、
- 多くの要素がつながってできている
- ここの要素が一定の機能を持つようにコントロールする
- 専門をことにする要素が総合的に扱われる
- システムはシステムを含む
- 生物体のような機能である
というような、システム構成の条件と表裏の関係があるからです。
つまり、システムというものは、いくつもの構成要素が結合して出来ているからです。しかも、この結合は、壊れないようにコントロールされています。そして、多くの要素は、目的や機能が異なっております。その機能目的の異なる要素が一つの方向に対して共通の目的を見出して、共存しています。さらに、そのシステムは、生物のようにシステムがシステムを生んだり、自己治癒などの自動修復機能も備えています。
これは、企画書の目次構成と全く等しい性質になります。
簡単に説明すると、企画書は下図に示すように、大枠に分けられたシステムから構成されていることになります。つまり、大枠のシステムには構成要素となるサブシステムを含み、しかもサブシステムは、項目別の基本要素となる小システムから構成されています。また、項目別の基本要素は論理的に順番が配置されていますから、基本要素の中の誤りは修正を行わないと、システムは成立しなくなります。
このシステムがシステムを包含する形状は、階層形状を示しております。そのため、このシステムは、階層状のつまりツリー状にシステムが結合されたネットワークを
示すことになります。