▼企画とはどんな考えですか?と、立案者の皆さんに質問すると、実に沢山の答えが返ってきます。もっともの
ような理論に思われても、結論は、どれが正しいのか分かりません。しかし、それぞれ独自の価値観と価値を認
識する考え方。また、それらの考えで経験した既定の行動が企画様式のもとになっています。一体企画とは、ど
のような性質のものでしょうか。
▼「企画」とは、「ビジネス場の問題を発見し、問題を解決するための方法を考え、
それを構想にまとめることです。つまり、「問題を発見し、問題を解決するための方法の中身を決めてい
く」のが企画です。また、「計画はすでにどんな仕事をするか決まっており、それをどうやって、効率よく
すすめていくかを決める」のが計画になります。
▼企画作業には、基本的な作業工程に段階的なステップがあります。まず最初に、予備設計的な段階があり
ます。企画を必要とする問題の提起によって、問題解決のための方向性について試案を思考することになり
ます。つぎにこの試案は、問題解決のための基本設計である問題の方向性や、オリエンテーションの針路を
示唆することになります。基本設計は、目標設定のためのオリエンテーションから始めることになります。
つぎに、問題点調査・情報収集、現状把握・問題分析(情報・データの分析検討)、コンセプト(方向性)
決定・アイデアの発想、構想実施計画、企画書製作プレゼンテーションなどの全行程ステップを、つぎつぎ
に踏みながら目標に到達することになります。企画作業はこのように、基本設計から、詳細設計に移るまで
色々なステップがあり、しかも、作業手順は、逐次完了する手順を理解する必要があります。
▼企画作業を進めるためのテクニックには、情報の収集法、マーケティング調査法、予測法、アイディア発
想法、文章表現技術、プレゼンテーション・テクニックなどがあります。これらの企画技術は、作業進行に
あわせて、作業進行のコントロール、最適化のためのベンチ・マーキング、企画技術向上のためのトレーニ
ング、作業意欲向上・報奨制度およびリーダーシップと、継続的改善のフィードバック網をかいして目的を
達成することになります。
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◎企画の評価を決定づけるプロセスのレベルに、コスト・品質・時間にかかわる原動力の問題があります。
つまり人のレベルにおいてはプロセスのアウトプットにおいて、報酬に関連されるとか、トレーニング、意
欲づけのための会合が考慮されます。そのため、品質やサービスにおいて信頼性、確実性、適任性が向上
し、ユーザーニーズや技術変化の対応に柔軟性と積極性を配慮する必要があります。