総アクセス数

企画構成の基本要素

 ここでは、企画書作成のための基本要素を、企画を構成するシステム要素として、論理的システムのエレメントとするシステム設計的な考えで企画作業をすすめます。

 企画作業のような論理システムでは、言葉や絵あるいは数学などのような論理素子を扱いますから、現実的な実体ではないところに特徴があります。一言に表現すると、人間の理性や感性が生み出した言葉の意味をもつシンボル操作の素子の単位が、システム構成の基本要素(例:タイトル・目的・効果・背景)になります。

 そのため、システム要素の動作機能は、数や言語などの意味合いによる言葉の対応になります。また、システム要素の結合は、数や記号・言語などの意味がもつ論理的順序になります。

要素の結合  システムは、このような要素の複数以上の結合により成り立ちますから、システム構造は矛盾のない論理構造になります。システム全体の機能は、この論理構造によって、価値の高い知識や企画の価値を生成することになります。

システム設計とは一種の手順作成であるといいます。もし、企画構成というシステムをまとめることが目的なら基本通りの手順を踏めばよいのです。けれども、その手順の理由を知りたいならば、システムというものの構造を知る必要があります

  システム構造 基本要素にたいするシステム構成の要求条件は、
つぎの四項目から成り立っています。

     
  1. 二つ以上の要素から成り立っている。
  2. 要素相互間に機能が定められている。
  3. 目的を持っていなければならない。
  4. 単に状態として存在しているだけでなく、時間的な流れとして指定される。
 まず、大切なことは、システムというものが、大きくても、小さくても、要素自体が単独では存在しないという点です。いつでも、他の要素と共存し、互いに影響しあっています。

 さらに、一つのシステムは、目的、インプット(入力)、アウトプット(出力)、変換方式などの構造をもつことになります。  このシステム構成の条件は、階層構造とか、包含関係といい、企画など論理システムの設計に際しては、これを理論的に巧みに作り上げていくことになります。

システム構成