◆ZK法の特徴
ZK法の特徴をあげると、
1) アイデア発想の心理過程とそのアイデアを実現する手続きを統
合した手法であること。
2) プロセス展開が起承転結(四つのプロセス)であること。
3) 個人による創造的思考が重視しされること
4) 瞑想(集中的思考)+(プラス)ノートへの書き込み(拡散的思考)
による思考のリズムでアイデアを誘発させること。
5) それぞれのステップの取り組み手順が明示されること。
等で、問題解決や、創造性開発がなされるように、工夫されていることです。「下図ZK法の展開と種類を参照」
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ZK法の展開と種類
内容構成 | 展開のステップ | 手順 | 発想の方法
(思考) | 時 間 |
ZK法(オーソドックス) | 簡略ZK法 | ミニZK法 |
アイデア誘
発のための
パート | T(起) | 発想の視座(ラウンド・テーブル方式)
@問題の提起
A問題の背景把握
B問題の分析
C問題の明確化 | 帰納的発想(耕) | 約30分 | 0分〜10分 | 0分 |
U(承) | 瞑想と思索(個人思考)
@瞑想と拡散的思考(ノートへの書き込み) A収束的思考と拡散的思考(ノートへの書き込み)
Bまとめと累加(図表化)
C自己評価
| 自由発想
(種をまく) | →(約3分+約4分)
×8回=約56分
約一時間 | (2分+3分)×8回
=40分
25分 | (1分+2分)×4回
=12分
15分 |
実践手続きのためのパート | V(転) | 相互作用(集団思考)
@図表の集合と提示
A図表の凝視
B相互作用(図表への書き込み)
Cまとめと累加 | 演繹的発想
(成長) | 約一時間 | 40分 | 10分 |
W(結) | 実践への衝動(ラウンド・テーブル方式)
@最適案の選択(相互評価による順位づけ)
A全体の見直し
B創造の実施 | 行動的発想
(果実) | 約30分 | 0分
20分
(実施計画ワーク
シートを使う場合) | 0分 |
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◆ZK法の効果
ZK法の効果は直接的なものから二義的なものまで多岐にわたりますが、ここではその代表的な効果と副次的なものいくつかをあげてみます。
- 拡散的思考と収束的思考の統合を促します。
ブレイン・ストーミングでは、集団の中に個人のアイデアを埋没させる。あるいは、発言の自由が職制や個人のエゴ等で阻害される。などの欠点があります。
ZK法では、積極的に個人のアイデアや考えを引き出すように考えられた手法ですから、個人の能力重視によって、個人にチャンスを与えます。一方で挑戦目標(着眼点)は、みんなで考える拡散的思考と収束的思考(個人思考)の統合を目的にしています。
- 反復瞑想により思考の生産性と創造性が向上します。
ZK法では、「あわい」という考え方を大事にします。「あわい」とは、中間状態という意味を持ちます。問題解決や、創造性開発のアイデアやヒントは、緊張をリラックスする「あわい」において生まれます。
ZK法の「あわい」は、瞑想による思考の状態と、目を開けてノートにメモするサイクルを8回反復を繰り返すことによって、思考と創造の「あわい」状態を得るようにしています。
- 集団の場で個々の思考をぶつけ合う相互作用成果の質と量を高めています。
ZK法における相互作用は、参加者の参画意識を盛り上げ、集団思考の成果を利用して発想の展開を促しております。この結果、チームの考えを実戦に向けるとか、あるいは、個人の創造性が生かされ、集団の創造性が開発される、という副次的な効果が大になります。
参考文献;ZK法の使い方、片方善治・田島伸浩著、日経連刊。
教育研修技法ハンドブック、高橋誠著、日本ビジネスレポート刊
注:「下図、NEXTで次ページへ続く」
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