大阪大学真田教授の説によれば、技術革新による通信革命は、社会にどのようなインパクトを与えるか、学生を対象とする質問内容の回答として、以下のように最近の調査結果を纏めております。
企業形態とその管理様式について、と限定すると、 1)分業の進化として 企業内階級の役割が変化する プロジェクトリーダーによる統合管理に変わる。 年功序列が変わる。 2)在宅勤務として ネットワーク利用による外勤。 効果的行動スケジュール。 オフィスの形態(インテリジェント・オフィス、サテライト・オフィス)若年者と年配者との給与逆転。 3)学歴の崩壊、についてその他 脱落者の不満増大。 老人組合の発生。 国際化の進展。 以上のような、調査結果になっています。
教授は、この意見は、学生の平均ではない。しかし、世間の平均から大きくずれているものとも思えない。これらの意見から判断すると、変革は思っているより早いペースでやって来そうに思えると結んでいます。
ところで、自由主義経済を支える大多数のサラリーマンは、オフィスで働いています。つまり、オフィスを制するものは、近未来を制することになります。オ フィスワーカーが求めているものは何であるか。オフィスワークは、元々、複数の人や部課にまたがるグループワークから成り立っています。 事業計画を立案し、衆知を集めて検討します。そして決定します。多くの人々の協力がうまく実を結んだときに、仕事は成功します。
グループワークを成功させるには、、グループを構成するメンバー間、または、サブグループ間のコミニュケーションが、決定的に重要になります。毎日の仕事の中でも、会議、討議、連絡、調整、ネゴシェーションが、本質的な役割を果たすのです。
ネットワークが従来のオフィスに遠隔勤務形態の革新を急にするには、「グループワークの能力を、ネットをワーク用い、飛躍的に実現させる」時であると思い ます。それは、商用のVANなりまたは、狭義のLANであっても、あるいは、企業の情報通信のネットであっても、すべてのネットの多くは、オフィスワーク と呼ばれるグループワークのためにあるといっても過言でないからです。
時間空間の制約を取り払った、世界にまたがるグループワークが、たとえ、バーチャルオフィスの様な仮設的な物であっても、また、サテライトオフィスのよう な組織系列の類であっても、地理的制約や、時差はもとより、業種を超え、文化の差、言葉の差、あるいは、人種の差を超えて、グループ作業ができれば、この 成果は、予測を超えた大きいものに育つ思いががしてなりません。
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