MRJ - Mitsubishi Regional Jet -
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MRJ(Mitsubishi Regional Jet) は三菱航空機株式会社が開発中の次世代リージョナルジェット機。世界最先端の空力設計技術、騒音解析技術などの適用と、最新鋭エンジンの採用により、大幅な燃費低減を実現するとともに、騒音、排出ガスも大幅に削減。また、1列4席の配置、大型のオーバーヘッド・ビンの装備、新型スリムシートなどの採用により、これまでのリージョナル機にはない快適な客室空間を実現しているのが特徴。最高レベルの運航経済性と、最高レベルの客室快適性を兼ね備えることで、エアラインの競争力と収益力の向上に大きく貢献できる点をアピールしている。
MRJの特徴
機首や主翼に空気抵抗を考慮した形状を採用するなど機体形状の最適化や複合材による軽量化によって、従来の機体より燃費を2割削減。また、国際民間航空機関
(ICAO) による最新の環境基準(チャプター4・CAEP6)を大幅に上回る性能で、従来の機体より低騒音かつ環境負荷を低減した機体となっている。航続距離は、MRJ70/90LR型共に、欧州や米国の全域をカバーできる能力を持つ。
機内は「新しい快適さ」というコンセプトのもと、モダンでスタイリッシュな客室空間を実現。前方扉と後方扉を左右同一のステーションに配置し、翼上の非常脱出口を廃したことから、柔軟かつ多様な座席レイアウトを可能とした。キャビンはほとんどの米国人男性が収まる値の1.88mを考慮して高さ約2mとし、大抵の欧米人男性なら屈まずに室内を移動できるようにした。座席はマツダ系列企業のデルタ工業と共同開発したスリムシートで、日本独自の三次元立体編物技術を使用し、従来のウレタン製座席よりも薄くすることが可能であり、座席の前後の間隔に余裕を持たせ、従来より足元の空間を広々ととれる。また体にかかる圧力を分散させ、通気性にも優れており、乗客はゆったりと快適に座れるとしている。オーバーヘッド・ビン(荷だな)はローラー付バッグも収納できる大きさ、トイレは車椅子を用いた利用も可能としている。
コックピットはボーイング787と同等のものの採用を検討しており、画面4面を用いたグラスコックピットとなる。当初、操縦桿はエアバス機などと同じくサイドスティック方式とすることも考えられたが、地方航空会社が扱いやすいよう、ボーイング機と同じ操縦輪方式となっている。
エンジンには米P&W(プラット・アンド・ホイットニー)社のギヤードターボファンエンジン(GTF)タイプの最新鋭エンジンPW1000Gを世界で初めて採用する。GTFはファンの駆動にギヤを介する構造で、従来型より相対的に大きいファンを用い、バイパス比を高めることが可能になる結果、燃費の向上が期待できる。P&Wでは、GTFは従来のエンジンより12%燃費が良いと説明している。
MRJの生産拠点
2013年10月、かつてYS-11の組み立てを行った愛知県西春日井郡の三菱重工業 名古屋航空宇宙システム製作所 小牧南工場で最終組立てが開始された(2013年10月15日 三菱航空機)。飛島工場(愛知県海部郡)で組み立てる胴体部分をはじめ、大江工場(名古屋市港区)で組み立てる垂直尾翼、水平尾翼や、米P&W社から供給されるエンジンなどが順次移送され、小牧南工場で国産初のジェット旅客機MRJは徐々にその最終的な姿を現すこととなる。
MRJの受注状況
ローンチカスタマーとして全日空が25機を発注。以来、受注状況は順調に推移している。
米トランス・ステーツ航空は最大100機(確定50機、オプション50機)購入の契約を結んでいる。トランス・ステーツ・ホールディングス(傘下にトランス・ステーツ航空、ゴージェット航空、コンパス航空を持つ)のリチャード・リーチ社長は、MRJ購入はリスクではなくチャンスだと強調、MRJの燃料効率に触れ、「他のどこも競合することのできないものを導入するのだから、リスクではなく大きなチャンスだ」としたうえで、「燃料価格の上昇が一時的であることを望んでいるが、もし継続すれば、効率的な運航が出来る航空機を持つわれわれは優位に立つことができる」と語り、MRJ導入が成功すればさらに注文を増やす可能性があることを示唆した(2011年2月1日 IBTimes)。
米スカイウェスト社は、90席クラスの三菱リージョナルジェット(MRJ90)100機購入、並びにオプション100機追加の正式契約を締結したことを発表している。スカイウェスト社は、米国で2社のリージョナルエアラインを保有する持ち株会社で、リージョナル運航では、世界最大を誇る。100機購入の総額は、MRJ90のリストプライスで42億ドル、100機分のオプションが追加されれば更に42億ドル増加となる(2012年12月13日 三菱航空機)。
2014年も好調な販売状況が続き、同年開催のファーンボロ エアショーでは、開催初日に米イースタン航空から40機を受注する見通しになったのに続き、ミャンマーのエア・マンダレイ社と、MRJ90
10機(確定6機、購入権4機)購入の正式契約を締結。日本以外のアジアの航空会社からのMRJ初受注を果たした。
さらに2014年8月には、JALグループが次世代リージョナルジェット機として、MRJを32機導入することを決定(2014年8月28日 三菱航空機)。2021年中を目途にJALグループの株式会社ジェイエアによる国内線での運航を計画している。
MRJの初飛行
飛行試験機初号機による初飛行について、三菱航空機および三菱重工業は、2015年11月9日(月)の週に実施することを発表した。初飛行実施場所は、県営名古屋空港(愛知県豊山町)および周辺空域、初飛行所要時間は約1時間を予定している。
試験機初号機による初飛行の日程は、機体の状況及び天候の状況等をふまえたうえで決定し、実施日の前日に発表される予定。安全をすべてに優先させて実施し、今後の機体状況及び気象状況等によっては予定が変更となる可能性もあるとしている。
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<作品投稿 大阪府 西野さん>
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<写真投稿 f4ej8680さん>
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