keyboardmania.gif

Keyboard Mania
2016.07.18更新

| Keyboard Mania | 情報交換コーナー | キーボード情報 |


近年、コンピュータの大衆化により、高性能なPCが以前とは比べ物にならないくらい安価になりました。しかし、それと共にスペックに表れない部材のコストダウンが進み、その影響を受けてキーボードの著しい品質低下が見られるようになりました。

キーボードは、人間からPCへの情報伝達手段として古くから採用され、現在なお必要不可欠な入力デバイスとして君臨している装置です。操作体系が進化し、マウスなど携帯型の入力装置も出現しましたが、これらはあくまで補助的な役割を担って追加されているに過ぎません。10年前、20年前に比べてPCに接する機会は確実に増えている今、大事な入力装置であるキーボードにこだわってみようというのがこのホームページの趣旨です。

PC互換機が普及したおかげで、私達はメーカー付属のキーボードから開放され、様々な選択ができるようになりました。私自身、より使いやすく、打ち心地の良いキーボードを求めて情報収集を始めたのですが、当初は雑誌などの文献を見ても内容が断片的で、正確な情報が得られませんでした。それならば地道に探していった方が良いと思い、各種キーボードを入手、評価することから始めました。 その後皆様に情報を提供していただいたおかげで分かったことも多々あり、これらに基づき、良質なキーボードを選択する際にポイントとなる要素をまとめてみました。 過去の情報は出尽くし、近頃はほぼ無更新状態ですが、いただいた貴重な情報を維持することも大切と思っていますので、当面はこのサイトを維持していくつもりです。



MENU

スイッチの構造
キートップ文字
キートップの材質・構造
軸の形状・材質
キーボードの形状
まとめ
キーボード紹介
現行品購入リスト
キーボードの保管
キーボード関係リンク


更新履歴


---2016.07.18---
キーボード紹介にHHK Lite2を追加
だいぶ前に購入していたのを忘れていました。

---2015.05.30---
キーボード情報にデータ追加
DELL SK-1000RE

---2012.06.01---
VGHS Ep.1
VGHS Ep.2
これは・・!

---2010.12.07---
Leopold FC200R Tenkeylessを追加。
キーボード紹介の一番下にあります。

---2010.11.17---
PAETHON FC200Rを分解してみたので、内容を追加しました。

---2010.10.20---
微修正(キーボードの保管)
腕時計趣味の方の間では、保管の際に変色を防ぐため、
防虫剤のあるところを避けるのが定石のようです。

---2009.11.17---
微修正
クリックというのは英語ではスイッチの動作音を表す言葉のようです
ので、クリックタクタイルという表現に変更しました。

---2009.03.17---
キートップ文字の表記方法のところに、図解解説を加えました。
・濃色系キートップのレーザー印字
・インサート成型による抜き文字加工
以前とは流行のキーボードも変わりましたし、技術も進歩してますね。
キーボード紹介に、PHAETHON FC200Rを追加しました。

---2008.07.16---
大したネタではありませんが、密かに更新。バラエティコーナーの一番
下です。

---2007.06.23---
現行品購入リストでリンク切れになっていた部分を修正すると共に、
情報を更新しました。また、”キーボードの保管”メニューを追加しました。

過去の更新履歴



スイッチの構造

キースイッチを構造別に分類すると下記のようになります。それぞれのスイッチに各種反発機構を組み合わせ、打鍵感が演出されます。

スイッチの種類 反発機構 打鍵感 代表的な製品例 耐用回数
メカニカルスイッチ コイルスプリング
リーフスプリング
クリックタクタイル ALPS製スイッチ使用のOMNIKEYキーボード 2000万回〜
タクタイル ALPS製スイッチ使用のAPPLE拡張T、Uキーボード
リニア NEC製(実はAPLS?)スイッチ使用のNEC PC-9801キーボード
メンブレンスイッチ コイルスプリング クリックタクタイル IBM製のBuckling Springキーボード 500万回〜
3000万回
(構造による)
コイルスプリング
リーフスプリング
リニア Cherry製のG81シリーズ
リーフスプリング
ラバードーム
クリックタクタイル Fujitsu製Peerlessキーボード
コイルスプリング
ラバードーム
(軽い)
ラバードームの感触
Fujitsu製Libertouchキーボード
ラバードーム ラバードームの感触 現行各社PCのキーボード
導電ゴムスイッチ ラバードーム ラバードームの感触 Mitsumi製のIBM-B01キーボード データなし
静電容量スイッチ ラバードーム
コイルスプリング
(軽い)
ラバードームの感触
Keytronic製キーボード
東プレ製Realforce
3000万回〜

メカニカルスイッチ
キー毎に独立したスイッチユニットが内蔵されているタイプです。メカニカルスイッチは、ユニット内部の金属接点が接触することによりスイッチがONになるもので、これらのスイッチはCherry社やAlps社(現在はAlpsにライセンスされた別の会社)など、専門メーカーにより供給されています。正規品は品質、耐久性ともに高いですが、これを真似た低品質なコピー品も出回っているので、メカニカルだから良いとは言い切れません。 ”カチカチ”というクリック音があるものを”メカニカルキーボード”と称する場合もあるようですが、ここではメカニカルスイッチ式キーボードとは別扱いとします。

メンブレンスイッチ
メンブレンスイッチは、3層のフィルムから構成されます。上下のフィルムには電気回路と接点が印刷されています。中央のフィルムはスペーサーの役割りを果たし、接点はわずかに浮いた状態を保っています。スイッチ自体はキーストロークと反発機構を備えておらず、多くのキーボードではお椀状のゴム(ラバードーム)が採用されています。打鍵特性を改善するために、ラバードームと金属スプリングを併用したキーボードも、わずかに存在します。


導電ゴムスイッチ
電子回路の基板上に、接点が内蔵されたラバードームが配置されたものです。古くからリモコンや家庭用ゲーム機のボタンに利用され、実績もあるのですが、ほぼ同じ性能なものがより低コストなメンブレンスイッチで実現できるようになり、一部メーカーに残るのみです。

静電容量(無接点)スイッチ
基板上の固定電極と、キーの可動電極の間の静電容量の変化を検出し、ON-OFFを判定するスイッチです。物理的な接点が無いため、接点の劣化が無く耐久性が高いです。メンブレン式同様、キーストローク、反発機構が必要となりますが、もともと高耐久性を目的として開発されたスイッチのため、これら周辺機構も相応の設計となり、結果的にキーボード全体が高品質となります。一般向けよりも業務用途で多く採用されています。

反発機構
キーボードの反発機構には、(金属)コイルスプリング、(金属)リーフスプリング、ラバードームの3種が挙げられます。2種類を組み合わせて、片方が反発機構、もう一方が打鍵感調整の役割りを担っているものもあります。例えば、ALPSのメカニカルスイッチは、コイルスプリングとリーフスプリングの2種類が使用されています。またIBMのBuckling Springという方式は、コイルばねに一定以上の力がかかると折れ曲がってクリック音が得られるという、一人二役を実現しています(この構造には感心させられます)。他方、大多数のキーボードでは、より低コストなラバードームが採用されています。

打鍵感(クリックタクタイル/タクタイル/リニア
世の中には数々のキーボードがあり、それぞれのキータッチが異なります。まるで料理の味付けのようでもあります。明確なクリック感のあるものから、全く無いもの、またその中間程度のものもあり、言葉で表現するのはとても難しいですが、下記の用語がよく使われます。

・クリックタクタイル スイッチがONになったことが音と感触で認識できるもの。一般には省略してクリックと呼ばれます。
・タクタイル クリック音は無いが、押下の最中に何らかの感触が認識できるもの。ソフトタクタイルと呼ばれることもあります。
・リニア クリック音も感触も無く、押し始めから押し切るまでスムーズで、全く引っかかり感の無いもの。

メカニカルスイッチは、メーカーが明確に区分していますが、ラバードームの場合は、タクタイルが近いものの、ゴム特有の”ポコポコ”或いは”グニュ”といった感触が目立つので、”ラバードームの感触”と表現した方が理解しやすいと思います。金属スプリングとの組み合わせで、このゴム特有の感触を低減させた商品もあります。

メカニカル式の打鍵感が良いとされがちですが、これはキーボードが高コストだった時代に設計されたことによる理由が大きいです。現在大半を占めているのは、メンブレンスイッチ+ラバードーム方式のキーボードですが、コストダウンと同時に品質低下も進んでしまったものが多く、全体的な評価が下がってしまいました。よく研究しているメーカーの製品には、ラバードームならではの素晴らしい打鍵感のものもあります。

キーを打ち切ったときの底を打つ感触、筐体の剛性なども打鍵感に影響します。また、軽く触ってみた時と、実際に文章を入力してみた時では、感想が違うことが多いです。これはスイッチがONになるタイミングや、連続で入力したときのリズム感、また本人の体調など、色々な要素が複雑に絡み合っているためです。最初は今ひとつだと思っても、慣れると非常に使いやすくなることもありますので、良し悪しの判断は、しばらく使い込んでみてからするのが良いでしょう。

スイッチの耐用回数
各メーカーの資料を参考に記述したものです。メカニカルスイッチの場合は接点が摩耗し、断続的にON-OFFを繰り返す”チャタリング”と呼ばれる現象や、経時による接点の酸化で無反応になったりします。メンブレンなど耐久性の高いスイッチを持つキーボードはこのようなことは起こりにくいのですが、先に軸やスタビライザー部分の劣化が進み、使用に耐えられなくなることが多いようです。劣化の感じ方には個人差もありますから、これらのデータを相互に比較することに意味は無いと思います。


キートップ文字の表記方法

キートップの文字・記号表記には、5種類の製法を確認しています。

種類 特徴
2色成型 キートップ全体と文字部分が異なる色のプラスチックで成型されている
昇華印刷 紙に印刷した文字をキートップに転写、熱と圧力で内部まで浸透させる
シルク印刷 スクリーン印刷またはパット印刷という方法で印刷する
レーザー印字 レーザー光で表面を焼き付け、焦がして文字を形成する
インサート成型 フィルム裏面にパターンを印刷し、樹脂を流し込んで一体化する

2色成型

利点
- 耐摩耗性が非常に高い(表面が摩耗しても文字は残る)
- 文字色が鮮やかでエッジが綺麗
- 多様な色の組み合わせが可能(黒に緑文字など)
欠点
- 高コスト(少量生産の場合)
、仕様の変更が困難
- 漢字などの複雑な字体を表現することが難しく、省略文字になる場合がある
同一仕様の製品を大量生産する場合に、コスト的に有利になりますが、現在では過剰品質とされ、新たに設計されることはありません。

chara1a.jpg (14252 バイト)
昇華印刷
利点
- 工程上キートップに熱がかかるので、耐熱性の高い高級プラスチックが使用される。
- 文字が浸透しているので、耐摩耗性が高め(文字が消えにくい)
欠点
- 文字のエッジが滲んでしまう(浸透させるため)
- 鮮やかな色が出ない、濃色樹脂には不適(インクが浸透し、樹脂の色と重なるため)
比較的高コストですが、それに見合う品質が得られるので、現在でも高級機に採用されています。
chara2.jpg (12964 バイト)

シルク印刷

利点
- 鮮明で様々な色の印刷が可能
- コストが安い
欠点
- 耐摩耗性や耐油性が低く、短期間の使用で剥離する場合あり
昇華印刷と違い、キートップ表面に文字が厚く載っているようなイメージです。爪の引っかきや、ハンドクリームなどに弱いです。耐久性を強化するために、文字の上に透明のクリヤーインクを重ねて印刷しているものもあります。濃色系キーボードに多く見られます。
chara3.jpg (11733 バイト)

レーザー印字

利点
- 耐久性が高い(文字が消えにくい)
- 低コスト
欠点
- 表面を炭化させるだけなので色の選択性が無い(安っぽく見える)
当初は白色系樹脂にしか対応できませんでしたが、材料の改良が進み濃色系樹脂を焼き付けて白く印字することも可能になりました。コストが安い割りに耐久性が高いです。また、キー毎に印字していくので、少ロット生産にも対応しやすいです(EU圏内で有利?)。
chara4.jpg (12301 バイト)

インサート成型

利点
- 耐久性が高い
- デザインの自由度が高い
- 文字を透過色にして、裏側からLEDで光らせることができる
欠点
- 工程がやや複雑でコストが高め
以前より携帯電話などで使われていた製法ですが、独特な加飾効果が得られるためにゲーム用キーボードに採用され登場しました。メタリックや透明色など豊富な色のバリエーションが可能、今後の進化が期待できる最新の製法です。
chara4.jpg (12301 バイト)

現在ではシルク印刷とレーザー印字が主流ですが、両者とも品質が向上しつつあり、お互いに競いあっている状況です。さらに一部の高級キーボードでは昇華印刷、ゲーム向けにインサート成型と、目的に合わせてそれぞれの製法が選択されているようです。

もう少し詳しく知りたい方は、ミクロの世界及び図解解説をどうぞ!

メーカーによる、キートップ文字についての解説はこちらにあります。
http://magazine.fujitsu.com/vol48-4/5-4.html


キートップの材質・構造

コストダウンの影響は、プラスチックの材質・構造にも現れています。例えばDELLのメカニカルキーボードはモデルチェンジを繰り返しながら10年以上作り続けられてきましたが、外観こそ大きな変化が無いものの、キートップの裏側を見てみるとプラスチックの厚みや構造が違い、素材も異なるのが分かります。コストダウンと製造技術の向上は表裏一体の関係にありますが、数値的なスペックが一緒でも、感覚的にはだいぶ変化するようで、古い製品は”コツコツ”といった重厚感のある感触だったのに対し、最近の製品は”カチャカチャ”という安っぽい感じになってしまいました。

keytop.jpg (21137 バイト)
左:DELL101 右:DELL104

軸の形状・材質

キータッチを決定する要素の一つとして、軸の形状・材質も挙げられます。しっかりと設計されている軸は、滑らかな動作で長く使い込んでも変化が少ないですが、設計が悪いと滑りが悪く引っかかる感じになりますし、材質が悪いと経時による感触の変化が大きくなります。摩擦力の低減を考慮したものは、軸とスライダーに異なる材料を使っているのが普通です。
--> 軸についての考察

ALPSのメカニカルキースイッチです。スイッチ自体に軸が搭載されています。メカニカルスイッチ以外のキーボードでは、筐体側に軸を用意する必要があり、各社各モデルともに多様な設計が見られます。

薄型キーボードでは軸の役割りを、”パンタグラフ機構”で代替するものが増えてきました。キーの両側にパンタグラフ状の伸縮機構が搭載され、キートップが平行に押し込めるといった優れた機構です。複雑な構造でコストもかかると思われますが、それに見合った効果もあり、薄型キーボードの主流となっています。


キーボード形状

昔のPCカタログには、スペック表に”シリンドリカル・ステップ・スカルプチャー・キーボード”というような表記があったのを覚えています。これがどのような意味を示すものなのか調べてみたのですが、各社さまざまな表現方法をしていて、現在までに正式な文献が見つかっていません。ある程度推測ではありますが、各用語を説明すると下記のようになります。

シリンドリカル
英語の"Cylinder"(円筒)を形容詞化した言葉でしょう。昔のキーボードは、キートップの形状が中央に向かってお椀状(または逆ピラミッド状)に窪んでいましたね。現在でもスーパーなどのレジでこういう形状のものを見かけますが、PC用のキーボードは、ほぼ全てが円筒状に窪んでいる、シリンドリカルタイプです。

cylidrincal.jpg (11727 バイト)Kinesisのキーボードには、一部お椀状(名称は不明)のキーが使われています。ブルーのキーがそれにあたります。白のキーはシリンドリカルです。

ステップ・スカルプチャー
"Step"は”段”という意味ですが、キーの上中下段を横から見た時に階段状になっているという意味でしょう。昔の機械式タイプライターがこの形状であったため、初期のPCはそれを模倣していました。その後入力しやすいようにさまざまな改良が行われ、指が届きやすいように湾曲させ(Sculpture: 彫刻?)、ステップと組み合わせたものが現在の標準となっています。

ステップ (1)ステップ・スカルプチャー (1)
step1.gif (1703 バイト)stepscalpture1.gif (2105 バイト)
ステップ (2)ステップ・スカルプチャー (2)
step2.gif (2001 バイト)stepscalpture2.gif (2038 バイト)

ステップ1は、昔のタイプライターの形状そのままで、今見るととても使いやすいとは思えませんが、70年代初めまでのコンピュータ(IBM System1、Facom230等)はこのような構造だったそうです。ステップ(2)はキートップを傾けることで段差感を出したもので、現在でもノートPCや薄型キーボードで見られます。

現在はステップスカルプチャー(1)、ステップスカルプチャー(2)のようなキーボードがほとんどです。キートップの形状がそれぞれの段で異なるステップスカルプチャー(2)の方がキートップの種類が増えますが、基板面を平行にできないステップスカルプチャー1の方が設計が難しく、高コストなのではないかと思われます。実際、このタイプは高級なキーボードに多いです。一部メーカーにより”カーブドスカルプチャー”と呼ばれることもありますが、ステップ構造自体は存在しますので、ここではステップスカルプチャーの一種として扱います。

コンピュータの世界では20年以上もの間、”シリンドリカル・ステップ・スカルプチャータイプ”が主流となっていました。しかしながら最近では家庭用PCを中心にキーボードも薄型化の傾向があり、ノートPCのキーボードに近いスタイルになってきているようです。

ステップ・スカルプチャー”風”
このようなタイプも見つかりました。一見、ステップスカルプチャー(2)に似ていますが、最上段を除き全て同じ形状のキートップが並んでいます。このような設計にする意図はわかりませんが、パーツの種類を減らして組立て時の省力化を狙ったものかもしれません。


まとめ

ここまで、キーボードの構造、製造方法、品質について学んできました。しかしながら、これだけで最高のキーボードを選ぶのは困難です。結局のところ、それぞれの人が自分の好みのキーボードを使うのが良いと思います。
また、様々な要因によりキーボードが成り立っているので、どのタイプが良いと説明するのは簡単ではありません。有名なキーボードのみを対象としてIBM Buckling Spring系、ALPSスイッチ系、Cherryスイッチ系、NMBメカニカル・・などというように分類する方が良いかもしれません。


キーボード紹介

私が所有している、PC用US配列のキーボードを紹介します。PC互換機はアメリカを起源とするので、US配列のキーボードが最も多彩で、自然にUS配列を中心としたコレクションになりました。
(日本でも、早い段階でコンピューティングが進み、草創期に日本語入力方法が研究されたことにより、多様なキー配列が生まれています。ところが90年代に入りIBM方式のPC規格が一気に普及したため、それまでの配列は一掃されてしまいました。しかしながら、他国では見られない独特な配列や、一部に根強く支持されている親指シフトキーボードなどに、その歴史の深さを垣間見ることができます。)

名称 画像 コメント
IBM
1391401
- メンブレンスイッチ
- バックリングスプリング機構(クリック)
- 昇華印刷
- ステップスカルプチャー(1)

有名なIBM101キーボード。"IBM Enhanced Keyboard"とか"Model M"とか呼ばれているもので、最大生産量を誇った
1391401です。87年〜95年頃まで製造され、年式により若干変化がありますが大局的には同じものです。この個体は一時期だけにみられる、白色ユニットのもので、何となく柔らかなキータッチです。

IBM 1991 Made in U.S.A.
IBM
41G3576

分解画像
ibm101.jpg (32276 バイト)

- メンブレンスイッチ
- バックリングスプリング機構(クリック)
- 昇華印刷
- ステップスカルプチャー(1)

IBM101キーボードは1986年から長期間製造され、膨大な種類のP/Nがありますが、ほとんどが同等品です。この41G3576も、1391401と同じものと思われます。
Unicompオンライン販売で購入(すでに販売終了)、ケーブル脱着可能。

Unicomp Nov.1999 Made in U.S.A.

IBM
42H1292

分解画像
ibm101_2.jpg (33547 バイト)

- メンブレンスイッチ
- バックリングスプリング機構(クリック)
-
昇華印刷
- ステップスカルプチャー(1)

IBM製Enhanced Keyboardの最終版です。1391401からの設計を受け継いでいていますが、若干のコストダウンが見られ、キーの感触が少し劣ります。ケーブル脱着不可能。

IBM 1998 Made in United Kingdom

IBM
51G8572
- メンブレンスイッチ
- バックリングスプリング機構(クリック)
- 昇華印刷
- ステップスカルプチャー(1)

IBMのRS/6000用キーボードですが、普通のPCにも接続できます。基本構造は1391401等と一緒ですが、右側のCtrlキーが”Ctrl/Act”という表記になっているのと、筐体裏側にスピーカーを搭載しているのが特徴的です。ロゴプレートは旧型のグレー。

Lexmark 1995 Made in U.S.A.
IBM
SoftTouch
8184692

詳細調査

- メンブレンスイッチ
- バックリングスプリング機構(タクタイル)
- 昇華印刷
- ステップスカルプチャー(1)

一見、普通のEnhanced Keyboardに見えますが、なんと内部にシリコングリスが塗りこまれていてクリック感はほとんどありません。ラバードーム版のQuietTouchとも違う感触です。

Lexmark 1996 Made in U.S.A.

Dell
AT101
dell101.jpg (28907 バイト) - メカニカルスイッチ(タクタイル)
- 昇華印刷
- ステップスカルプチャー(2)

Dellの初期モデルに付属していたキーボード。アルプスのピンク軸(タクタイル)スイッチを採用しています。1990年頃の設計で、非常に重厚感のある操作音がします。ちょっと昔のハリウッド映画を思い出します。

Made in U.S.A.
Dell
AT101W
dell104.jpg (28973 バイト) - メカニカルスイッチ(タクタイル)
- レーザー印字
- ステップスカルプチャー(2)

Dellのメカニカル最後期モデルです。デザインは初期のものと同じですが、アルプスの黒軸(タクタイル)スイッチを採用していて、筐体も大幅にコストダウンの跡が見られます。とても軽快な感触で好感が持てます。残念ながら現在は生産終了です。

Made in Mexico
Northgate
Omnikey 101

おまけ
omni101.jpg (31449 バイト) - メカニカルスイッチ(クリック)
- 2色成型
- ステップスカルプチャー(2)

多くの人が指名買いするほど有名だったキーボード、NorthgateのOmnikeyです。ALPSの白軸(クリック)スイッチを採用しています。筐体は裏面が全部金属で、重いです。CtrlとCapsLockを入れ替えるためのキートップとリムーバーが付属しています。現在はCVT社に引き継がれ、後継品が販売されています。

Made in Taiwan
Fujitsu
FKB4700
- メンブレンスイッチ
- コイルスプリング+ラバードーム(クリック)
- 昇華印刷
- ステップスカルプチャー(1)

富士通製の大型筐体キーボードです。反発機構はラバードームとコイルスプリングを組み合わせた独特な構造で、軽いクリック感のある上品な感触です。LEDがキーに内蔵されているなど、随所にこだわりが見られます。Windowsキー付きも確認しています。

Made in Malaysia
Datacomp
101
nobrand101.jpg (32006 バイト) - メカニカルスイッチ(クリック)
- 2色成型
- ステップスカルプチャー(2)

秋葉原で売っていた4000円程度の安価品です。よく見るとキートップ形状、スイッチ共にOmnikeyと全く同じです。同じ工場で作られたものなのでしょうか?裏面にはXT/AT切り替えスイッチがありますが、ケースのプラスチックが安っぽいことを考えると比較的新しいものかもしれません。

Made in Taiwan
NMB
RT8255CW

スイッチ
- メカニカルスイッチ(クリック)
- 昇華印刷
- ステップスカルプチャー(2)

NMBのメカニカル最高級機種、RT8200シリーズです。独自のスイッチはとても軽いクリック感で、日本語入力に適しています。息の長い機種で、101キーからWindowsキー付き、スペースキーが左右に分割されたタイプまでありましたが、残念ながら生産終了になりました。

Made in Thailand
NMB
RT8756C

分解画像
nmb8756c.jpg (33278 バイト) - メカニカルスイッチ(クリック)
- 昇華印刷
- ステップスカルプチャー(2)

小型で、普通のメンブレン式101キーボードに見えますが、RT8200シリーズと同等のスイッチを採用しています。Jamecoのオンラインで購入しました。一時期好んで使っていました。

Made in Thailand
NMB
RT6800W
(Olivetti)
olivetti104.jpg (35577 バイト) - メンブレンスイッチ
- ラバードーム
- レーザー印字
- ステップスカルプチャー(1)

Olivettiブランドですが、OEM元はNMBRT6800Wというモデルです。薄紫色の筐体がおしゃれです。見た目と裏腹にとても頑丈な筐体ですが、キーストロークが短いようで、長時間打っていると指が疲れます。

Made in Thailand
NMB
RT6800
(SGI)
- メンブレンスイッチ
- ラバードーム
- 昇華印刷
- ステップスカルプチャー(1)

上記と同じく、NMB製造、SGIブランドのRT6800です。デザインとキー数が一部違うだけで、構造は全く一緒です。SGI向けの特注仕様なのか、こちらの方が柔らかい感触です。

Made in Thailand
Kinesis
Model  134PC
kinesis134.jpg (29102 バイト) - メカニカルスイッチ(タクタイル)
- 2色成型
- 特殊形状

独特な形状のキーボードを作っているKinesisの製品です。Model_134PCはフットスイッチ付属で、足によるShiftなどの入力操作ができ、またすべてのキーをリマップできます。タッチは軽快(Cherryスイッチ使用)で気持ちいいです。配列には慣れませんが・・・。最近のモデルは文字がシルク印刷方式になっています。

Made in U.S.A.
Compaq
Enhanced3

- メンブレンスイッチ
- ラバードーム
- シルク印刷
- ステップスカルプチャー(2)

Compaqは、Cherry、MITSUMI、NMBなどさまざまなメーカーのキーボードを採用した実績がありますが、これはEnhanced3というスタンダード品(たぶんMaxiswitch製)です。初期の頃はLEDがキーに内蔵されていたり、2色成型だったりしていたのですが、こ
れは見た目と裏腹に製法は新しいです。某マウスサイトの方からいただきました。

Made in U.S.A.

IBM 104

- メンブレンスイッチ
- ラバードーム
- シルク印刷
- ステップスカルプチャー(2)

台湾で入手。どうということのない普通のキーボードですが、英語/日本語版とは違い、色鮮やかな漢字が入っていてきれいだったので、とりあえず入手しておきました。

Made in China

IBM 84
1393278
- メンブレンスイッチ
- バックリングスプリング機構(クリック)
- 昇華印刷
- ステップスカルプチャー(1)

101をそのまま小さくしたようなデザインですが、なぜか重量は同じくらいあります。2001年Unicomp製ということになっていますが、実は88年のデッドストックのようです。キートップだけUnicompが作っている可能性があります。

Unicomp 2001 Made in U.S.A
Cherry
G80-1800
HAU
- メカニカルスイッチ(リニア)
- 2色成型
- ステップスカルプチャー(2)

私が持っている唯一のCherry純正のキーボードです。キータッチはLinerActionと呼ばれているもので、スイッチONになるまで全くクリック感がないものです。押し始めの位置でスイッチがONになるため、底に突くまで押し切らず、キーをなでるように打つのが正解のようです。

Made in Germany
Fujitsu 87
FKB8744
- メンブレンスイッチ
- ラバードーム
- レーザー印字
- ステップスカルプチャー(1)

富士通のFKB8700シリーズでコンパクトな英語配列のものが欲しかったので、発売と同時に買いに行きました。しかしHHKなどに比べて感触が劣り、今ひとつでした。

Made in Malaysia
NMB
RT6600
(Compaq)
- メンブレンスイッチ
- ラバードーム
- シルク印刷
- ステップスカルプチャー(2)

NMBの有名な量産モデルです。ラバードームながら軽くて気持ちの良いタッチです。これはCompaqブランドのものですが、一時期はかなりたくさんのメーカーが採用していただけあって、さまざまなロゴのものが存在します。日本語モデルの感触が秀逸で、英語モデルは硬めの調整です。

Made in Thailand
Topre
Realforce
101
- 静電容量スイッチ
- コイルスプリング+ラバードーム(軽いラバードーム感触)
- 昇華印刷
- ステップスカルプチャー(2)

業務用機器のキーボードを手がけるTopreから一般向けに販売されたキーボードが、Realforceです。キーによって押下荷重が異なるのが特徴。初めて使うときは軽すぎてびっくりするのですが、慣れると非常に高速に打て、疲れません。

Made in Japan
PFU
HHK
PD-KB01
- メンブレンスイッチ
- ラバードーム
- レーザー印字
- ステップスカルプチャー(1)

元祖HappyHackingKeyboardです。左右のバランスが整っていて美しいキー配列ですね。富士通オリジナル品と違って鉄板入りで、しっかりした打ち心地です。キー数が少なくて使いづらいと思っていたのですが、今ではすっかり慣れてしまい、職場で大活躍しています。

Made in Japan
PFU
HHK lite2
PD-
KB200W/P
- メンブレンスイッチ
- ラバードーム
- レーザー印字
- ステップスカルプチャー(2)

すっかりHHKに慣れてしまったので、HHK1を自宅で使用し、職場用として安価なライトを導入しました。グニャグニャした押し心地で引っかかりも多く、あまり好みでなかったのですが、タミヤのフッ素グリスを塗り込んだらだいぶ変わっていい感じになりました。IBMのSoftTouchと同じ方式ですね。

Made in China
Phaethon
FC200R

詳細
- メカニカルスイッチ(タクタイル)
- レーザー印字
- ステップスカルプチャー(2)

Cherry社のスイッチを採用したメカニカルキーボードです。FILCOのMajestouchと同等品ですが、いくつか改良点が見られます。コンパクトで無駄のないデザインには好感が持てます。

Made in Taiwan
Leopold
FC200R
Tenkeyless

詳細
- メカニカルスイッチ(クリックタクタイル)
- レーザー印字
- ステップスカルプチャー(2)

Cherry社のスイッチを採用したテンキーレスのメカニカルキーボードです。FC200Rを名乗っていますが、フルキー版とはブランド名が異なります。

Made in Taiwan

バラエティーコーナー
上記で掲載した以外のキーボードを紹介します。
ガラクタ箱?

名前のとおり、ガラクタ箱です^^


現行品購入リスト
2009.02.22現在

現在でも購入可能な、高品質キーボードを紹介します。これらは私の独断によるもので、必ずしも万人に適しているわけではないことをご了承ください。また、設計が古くいつ販売終了になるか分からないような製品もありますので、欲しいと思ったら早めに入手されることをお勧めします。

現在でも購入可能な、高品質キーボードを紹介します。これらは私の独断によるもので、キーボードは人により好みが異なりますから、店頭で触ってみるなど良くご検討の上、ご購入ください。追記:残念ながらDellのAT101WとNMBのRT6600シリーズは生産中止になってしまったようです。他のキーボードもいつ無くなるか分からないものもありますから、早めの入手をお勧めします。

■ 英語キーボード

UNICOMP CUSTOMIZER 101 UNI041X
IBMの伝統的なBucklin Springキーボードです。IBMブランドの製品(最終モデル:42H1292)は販売終了となりましたが、これの後継機種がUnicompブランドの42H1292Uとなり、さらにUNI041Xという型番で現在でも製造・販売されています。もともとIBMキーボードはIBM自身が作っていたのですが、その後プリンタ/キーボード部門をLexmarkとして切り離し、さらにLexmarkからキーボード技術を引き継いだのがUnicompです。Unicompでは、IBM/Lexmark時代からの従業員がそのまま働いているそうです。IBM/UK製の42H1292は一部機構が簡略化されましたが、Unicomp製になってからは排水機構が復活するなど、Lexmark時代に近い仕上がりとなっています(UNI041Xは未確認)。現在は受注生産に近いようですが、Windowsキー付きやUSB式、黒色筐体の他、各国語対応などの特注も受けているようです。Online Shopで直接購入できる他、国内ではNeotec(通販)が取り扱っています。

CVT AVANT PRIME
プログラマブルキーボードで有名なNORTHGATE OMNIKEY 101の後継機種です。ALPSのクリックスイッチを使用していて、付属のソフトによりキーのリマップができます。Windowsキーが追加され、配列も少し変わりましたが、使いやすくなったともいえます。あまり市場に出回っていないキーボードですが、密かに狙い目なのではないかと思っています。

CHERRY KEYBOARDS
現在唯一のキーボードスイッチメーカーである、Cherry社の自社製キーボードです。一般向けは安価なラバードーム製品なのでお勧めしませんが、工業向けにはメカニカルスイッチの高品質モデルが用意されています。様々なタイプが市場に出回るのですが、同一モデルの販売期間が短いことが多く、目的のものを見つけるのは意外と難しいです。一部をNeotec(通販)ShopU(通販)取り扱っています。

KEY TRONIC KEYBOARDS
メンブレン+ラバードームのキーボードですが、とても軽い感触で高品質なキーボードです。東芝製PCやMicrosoftのキーボードで採用されていた実績もあります。筐体の形状は小さいものからIBM風のものまでありますが、個人的には大柄のモデルの方がお勧めです。キートップの文字もなんとなく古めかしくて良い雰囲気。国内ではUser'sSide(通販)で一部のモデルを取り扱っています。

TOPRE REALFORCE 101/ 86U
先に発売された東プレ製の日本語キーボードRealforce106が好評で、英語キーボード派の意見に応えて引き続き製作されたモデルがRealforce101。ボディ細部までしっかりした作りのこのキーボードは、今ではすっかり見られなくなった"日本製"。英語版でWindowsキーが無いなど若干マニアックな仕様のため、日本語版ほど人気が無いようですが、昔ながらの美しい配列が好きな人にはたまらない一品でしょう。PS/2モデルということもあり長期的に生産されるかどうかわかりませんので欲しい方はお早めに。比較的新しい製品では、Windowsキー付きでテンキーを省きUSB接続になった86Uというモデルもあります。通販各社他、秋葉原クレバリーで実機を確認できます。

DIATEC MAJESTOUCH SERIES
Filcoブランドですが、Cherry社のスイッチを採用し、独自にデザインされた製品が"Majestouch"です。マニアを対象に開発した節があり、Cherry社オリジナル品よりも魅力的な商品ラインナップとなっています。茶軸(タクタイル)の104フルキーを中心に、黒軸スイッチ(リニア)、ゲーマー向けのNキーロールオーバー機能(複数キー同時押し対応)付き、87キー省スペース型など、どれを買うか迷うほどです。価格はそれほど高くないので、押さえておきたい一台ですね。形が同じで安価なスイッチを採用した"Zero"”シリーズも存在するので注意が必要です。通販各社他、秋葉原クレバリーで実機を確認できます。

■ 日本語キーボード

TOPRE REALFORCE 106/ 91/ 91U
日本語キーボードでは長い間IBMの002型やA01型が人気でしたが、これ以降、良質な日本語キーボードが少ないことも関係していると思います。この東プレ製キーボードは、スイッチや金型にとてもコストをかけて作られたもので、主に金融関係で使われている高品質なキーボードを一般向けに展開した製品です。キー毎に荷重が違うなど、長時間の入力で疲れないように設計されています(仕様と通販購入はこちら)。通販各社他、秋葉原クレバリーで実機を確認できます。年々バリエーションも増え、消え行く良質キーボードの中で唯一期待の星と言えます。

DIATEC MAJESTOUCH SERIES
英語版よりもさらに充実した日本語版。標準品の茶軸日本語108キーボードには白黒ボディそれぞれにかな表記の有り無し、Nキーロールオーバー機能付き、91キー省スペース型がラインナップされています。さらには限定で青軸スイッチ(クリックタクタイル)を販売したりと、要注目です。非常に複雑な製品群ですが、将来整理されてしまうモデルもあるかもしれませんので、気にいったモデルがあれば早めに入手しておいた方が良いと思います。形だけそっくりで安価スイッチを採用した"Zero"シリーズも存在するので注意が必要です。通販各社他、秋葉原クレバリーで実機を確認できます。

FUJITSU LIBERTOUCH FKB-8540
2007年に富士通から突如登場した高品質キーボードです。疲労感軽減と静音を目的に新規開発されたようです。ユーザー自身がキーの重さをカスタマイズできるように、2種類の交換用のラバーが添付されているので、Realforceのような変荷重も作れますね。まさにRealforce対抗馬、購入の際には比較してみると良いでしょう。秋葉原クレバリー他一部ヨドバシカメラ店舗などで実機を確認できます。


キーボードの保管

キーボードなどのプラスチック製品は、経年で劣化が進みます。性能面では問題無くても、色味が極端に黄色くなってしまうと、魅力が低下してしまいますね。黄変は化学的(タバコの煙や使用時に付いた油脂等)要因、光学的(紫外線)要因などがあるようで、なるべくこのような状況下に晒されないようにするのが、劣化の防止に良いのは周知の通りだと思います。

しかしながら個人的な経験上、(特にしばらく使用した後に)密封して暗所保管しておいたキーボードが変色してしまったことが何度かあり、これについて調べていたところ、ある文献にたどり着きました。

4.1 黄変現象(暗所黄変)のメカニズム

 スチレン系樹脂(ABS、HIPS、AES等)は、通常の環境下で光や過度な熱の影響を受けない状態で保管しても、長期の保管中に色調が黄色く変化する現象がある。このような環境下での黄変現象は、光の直接当たらない密閉した試験槽などの暗所において発生することから、”暗所黄変現象”と呼ばれている。この暗所黄変の場合、変色した成形品を太陽光に照射すると、元の白味方向の色調に戻る傾向を示し、他の湿熱および耐侯劣化による黄変とは区別することができる。
 暗所黄変のメカニズムは未だ解明されておらず、明確な原因は不明である。但し、一般的には以下の傾向があることがわかっている。
 (1) 保管前に成形品が太陽光等の光エネルギーを照射した状態で保管すると、黄変は増加する傾向がある。
 (2) 保管状態は高温・高湿の場合に黄変が増加する(温度・湿度の影響大)。
 (3) 色調としては、変色が目立ちやすい淡色系で発生し易く、透明色が最も顕著である。
 (4) 酸化防止剤を代表とする、キノン系発色化合物(例:フェノール系酸化防止剤BHT)が存在すると顕著に発生する。

4.2 暗所黄変の対策

 暗所黄変については、そのメカニズムが解明されていないため、根本的な解決策が見つかっていないが、この暗所黄変現象は”初期の光酸化(光照射)を受けて生成したラジカル種により暗所で更に酸化が進む現象”と考えられることから、材料面対策として下記が有効とされている。
 (1) 初期の光酸化防止:紫外線吸収剤の添加
 (2) 生成したラジカル種の除去:光安定剤の添加
更には、注意事項として成形品の保管を屋外等の直射日光はもちろん、蛍光灯、水銀灯等による光照射を避け、高温・高湿とならない場所での梱包および保管する事が重要である。

  (株)技術情報協会発行 
高分子材料の劣化・変色メカニズムとその安定化技術-ノウハウ集- より

原因ははっきりしないものの、この現象はプラスチック業界で知られていることのようです。紫外線により変色してしまったキーボードは、漂白剤等で復活させる方法もあるようですが、変色となる原因に思い当たる節が無い場合、試しに太陽光に当ててみるというもの一つの手かもしれません。

また押入れに保管する場合、衣料用の防虫剤(ナフタレンや樟脳等)には気を付けましょう。これらの物質は気体となって隅々まで入り込み、退色・変色の原因になることがあるようです。

この他、スイッチ部分も経年劣化が起こります。接点の材料としては、導電性である金属やカーボンが使われていますが、これも経時で表面が酸化し、接触不良となることがあります。使用中は常に表面が擦れているので良いのですが、非使用時に劣化が進みます。特に金属接点を採用したメカニカルスイッチに多いようで、私の場合もDELLのキーボードで、”C”やテンキーの”6”など、それほど頻繁に使わないキーでチャタリングの経験があります。症状が軽いうちは、そのキーを何度も押すことで酸化皮膜が取れて復活します。


キーボード関係のリンク

101KEYBOARD
J-Birdさんによるキーボード関係の最強リンク集です。私が知っているサイトはすべてここに網羅されています。私にはこれ以上のリンク集は作れませんので、ぜひこちらをご利用ください。


皆様のご意見をお待ちしております。良い情報があったら教えてください。
qwerty(a)mxw.mesh.ne.jp

Mouse Mania / Top Page