アジアの各地にも神秘的で大規模な遺跡が沢山あります。身近で安らぎを感じられる国々ですが、多くの国には民族や宗教など様々な問題があるため、時には極端に治安が悪くなることもあります。長い歴史の中で、忘れ去られたり、時には破壊の対象となった遺跡もありますが発掘、修復されて現在見る事の出来る姿はどれも歴史の重みを感じる迫力のあるものです。思想や文化が違うからと言って貴重な文化遺産が戦争の犠牲にならないよう、その大切さを実感してみて下さい。 |
ボロブドゥールインドネシアのジャワ島にある謎を秘めた大規模な仏教遺跡がボロブドゥールです。ストゥーパの中心に納められていたものや、なぜ土の中に埋められていたのかなど、未だに解明されていないことも多く残されています。ボロブドゥール遺跡には回廊が全部で4つあり、それぞれの回廊のレリーフにはいろいろな説法の物語が描かれていて時計回りに見ていくと物語が進行するようになっています。中でもブッダの物語が一番の見物となっているようです。 遺跡では入口のところで日本語を話せるガイドを頼むことも出来ます。主だったレリーフの解説をしてくれますが、じっくり見ようという人は予め予習して行くといいかも知れません。回廊の上には3重の円壇があって鐘型のストゥーパと呼ばれる石組みの中には仏像が納められています。それぞれ東西南北の向いている方向によって印を結ぶ手の形が異なっています。 |
プランバナン寺院
プランバナン寺院一帯は史跡公園としてきれいに整備されています。瓦礫の山となっていた遺跡も修復されて大小8つの塔が林立しています。中でも中心になっているのがシヴァ神殿です。四方の祭壇にそれぞれシヴァ、ガネジャ、ドゥルガ、アガスティアの像が奉納されています。両隣の神殿にはブラフマの像とヴイシュヌ神の像がそれぞれ奉納されています。神殿の周りにはラーマヤナの物語を描いたレリーフがあり、こちらの方がアンコール・ワットのものよりも躍動的だとも言われます。公園内には他にも小さな遺跡が3つほど残っています。ビジターセンターでは日本語の映画も見れます。 |
スクー寺院
アジアの地にありながらどことなく中米のマヤの遺跡の面影があるといわれているのがスクー寺院です。神殿の上は平になっていて、何かを奉っていたというより、儀式の広場として使われていたようです。神殿の周りにはインドネシアではめずらしく、露骨な性描写のある石像やレリーフなどがあってエロティク寺院としても知られています。寺院は眺めのいい山の上にあるので地元の人の憩いの場にもなっています。 |
アヌラーダプラ アヌラーダプラはシンハラ王朝最古の都が置かれていた場所です。仏陀が悟りを開いたインドのブッダガヤから菩提樹の分け木がもたらされて聖地ともなりました。都は千年ほど昔にタミル人に破壊され、ジャングルに埋もれていた時期もありますが、現在は発掘や修復が行われ、再び巡礼地として多くの人が訪れる場所となっています。 |
ポロンナルワ ポロンナルワはスリランカ第2の古都として栄えたところです。ここにも広範囲にわたる巨大な遺跡が残っています。見どころも多く、かっこいい遺跡が多いので時間をかけてゆっくり見学したいところです。遺跡に隣接する博物館も充実しているので最初にここを見学しておくのもお薦めです。 |
メディリギリヤ メディリギリヤはポロンナルワから40Kmほどのところにある遺跡です。遺跡は柱の林立する姿がとても絵になる美しい形をしています。 |
シーギリヤ スリランカの遺跡の中でも最大の見どころと言えるのがシーギリヤの遺跡です。シーギリヤはジャングルの中にそびえる巨大な岩山、シーギリヤロックの上に築かれた王宮の遺跡です。 |
ダンブッラ石窟寺院 ダンブッラの石窟寺院は鮮やかな仏教壁画の残るスリランカ最大の石窟寺院です。この寺院も岩山の上にあるので、巨大な黄金の仏像のある麓から10分ほど階段で岩山を登ることになります。 |
ナーランダ寺院 ナーランダ寺院は湖のほとりにポツンとあるだけの小さなものですが、スリランカのほぼ中央に建てられた寺院として有名な遺跡です。他の仏教遺跡と違ってヒンズー教の影響を受けた独特のデザインをしていて、外壁を飾る彫刻も賑やかです。 |
バガン バガンは、乾燥した平原に パゴダと呼ばれる仏塔や寺院が無数に点在している遺跡です。とにかく凄い遺跡で、主な遺跡を見てまわるだけでも1日ではとても足りないほどです。 |
カック カック遺跡はシャン州の州都タウンジーから、のどかな田舎の景色を眺めながら車で1時間半ほど南下したところにある遺跡です。 |
インデイン インレー湖の東側の運河をボートで30分ほど遡るとインデイン村という小さな村にたどり着きます。ここにもカック遺跡と似た古いパゴダが林立する遺跡があります。 |
バダミ バダミは南インドの小さな町ですが、人工の貯水池と周りを取り囲む岩山が見事な景観をつくり出しているとても美しいところです。 |
パッタダカル バダミから30Kmほど東にあるパッタダカルの遺跡は、彫刻で装飾された美しい寺院のある遺跡です。 |
アイホーレ パッタダカルから更に25Kmほど北東にアイホーレの遺跡があります。田舎の村の中に遺跡が散在しているような感じで、ちょっとまとまりに欠ける所ですが、独特の形をしたドゥルガー寺院は外見や彫刻も興味深いものがあるので、バダミやパッタダカルのまで来たのなら、ついでに訪れておいても損はありません。 |
ハンピ インド南部にある遺跡の中でも、とりわけ魅力的なのがハンピの遺跡です。ハンピは岩山とヤシの林の独特の風景の中に寺院や王宮跡などがあちこちに残っていて、規模もロケーションも申し分のない遺跡です。 |
アユタヤ タイのバンコクから北へ76kmほどのところにあるアユタヤは、かつてアユタヤ王朝として栄えた時代の寺院遺跡が多く残る街です。 |
スコータイ スコータイはタイ北部にあるスコータイ王朝時代の遺跡群が残っている街です。遺跡のある旧市街はムアン・カオと呼ばれ、新市街から12kmほど離れていますが、安宿やホテルも数件あるので遺跡が目的ならば旧市街周辺に宿を取った方が便利です。広い地域が史跡公園として整備されていますが、城壁に囲まれた地域に多くの遺跡が点在しているのでアユタヤ同様、レンタサイクルでのんびり回るのがお勧めです。郊外の遺跡まで行く場合は、交通量は少なめなので、落ち着いた感じの遺跡群が楽しめますが、逆に人の少なさに注意が必要です。 |
シーサッチャナライ シーサッチャナライはスコータイから更に50kmほど北にある遺跡です。スコータイ同様に城壁で囲まれた地域に寺院遺跡が多く残っていますが、こちらの方が閑散とした感じがあります。遺跡は城壁内に入る手前でレンタサイクルを借りるか、車の乗り入れ代金を払って車で見学する事もできます。 |
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