ボリビア・チリの遺跡


ボリビア 太陽の島・月の島
ティワナク
チリ ピンタードス
イースター島

アンデスの巨石文明のルーツを求めていくととボリビアへたどり着きます。富士山よりも高い高地になぜこんな文明が興ったのか。謎の現場を見に行きましょう。

太陽の島・月の島

太陽の島
太陽の島

水平線まで続く巨大な湖、チチカカ湖に浮かぶインカ発祥の伝説の地が太陽の島です。島の住民の生活に使われている水は水源のわからない泉から湧き出しています。島の湖底にも遺跡らしきものが発見されていてまだまだ謎の多い島です。
月の島
月の島

以前は立入りが禁止されていた月の島も現在は上陸できるようになりました。この島にも神殿の跡が残っています。きっちりと組まれた石垣も見ることが出来ます。
太陽の島と月の島へ行くボートのチケットはコパカバーナの町の船着場の手前の小屋や町の中で売っています。太陽の島で泊まっていくものや島の北側で降ろしてもらって南側まで歩いて行くコースなどもあるので興味に応じて選ぶといいでしょう。
(96年9月)

ティワナク

太陽の門

ボリビアの高原地帯にあった巨石文明の遺跡がティワナクです。
ポンセの像

ヒョウ柄のパンツをはいて背中に入れ墨のように細かくビラコチャ神の刻まれたポンセの像や、たくさんの人面像に囲まれた半地下神殿など見所はたくさんありますが、ティワナコの巨石文化を象徴しているのが太陽の門です。現在はひびが入っていますが、一枚岩でできていたものです。きれいに加工されているせいか、なんだかコンクリートでできているようにも見えます。
ティワナクの遺跡から500メートルほど離れたところにもプーマプンクという遺跡があります。こちらも巨石を使った大規模な神殿でした。石の中にはかすがいの跡が刻み込まれた変わったものもあります。訪れる人は少ないのですが散乱する巨石はこちらの方が迫力があります。
ティワナクの遺跡はラパスからバスに乗ってで1時間半ほどで行くことができます。ラパス市内にはツアーを扱っているところもたくさんあります。
(96年9月)

ピンタードス

ピンタードス

チリのイキケ近郊の山肌には動物や人、幾何学模様などが描かれています。絵を描く原理はナスカと同じ様に石ころを取り除いて描いたり、逆に寄せ集めて描かれたりしています。木のない山肌に描かれているので空を飛んで見る必要はありません。規模はナスカほど大きくはありませんが、多くの絵が描かれています。
ピンタードスのあるところまでは公共の交通手段では行くことが出来ないのでイキケの街からツアーで行くのが一般的です。
(96年9月)

イースター島

夕暮れにたたずむモアイ

イースター島は太平洋に浮かぶ絶海の孤島です。何と言ってもこの島の見物はモアイでしょう。完成されたモアイはアフと呼ばれる台座の上に立ち、頭にはプカオと呼ばれるまげをあらわした赤い石を乗せ、目が付けられています。島にはこのような形で復元されたモアイもありますが、ほとんどのものは倒されたままになっています。
ラノ・ララク山のモアイ

ラノララク山には切出し中のモアイや海岸に運ばれる前のモアイがあります。未完のものなので目はなく一般に知られるモアイのイメージはこのへんのものがモデルになっているようです。
観光の拠点となっているイースター島にある唯一の村がハンガロア村です。生活物資のほとんどを空輸に頼っているため物価は高めでが、近海でとれるマグロは安く新鮮なものが食べられます。島をまわるには馬やレンタカー、バイク、自転車、徒歩など多くの手段があります。
詳しくはイースター島の特集ページをご覧ください。
(96年10月)


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