三高歌集

凱 歌   

大正十年   神谷清果 作詞   楠瀬熊彦 作曲

現在Realplayer(無料)をダウンロード後インストール(Netscapeなら\Netscape\Communicator\Program\Pluginsに)されますと、Realplayer が組み込まれます。三高の旗をクリックして、お待ち下さい(Java起動に1〜2分かかります)。realの画面がでましたら左側の三角をクリックしてください。もちろんRealplayer plusでも歌が流れます。 最新のRealplayerは音質が大変よくなりました。


沈む光の永劫に
光栄ある額を飾りては
勝利の美酒狂ふ胸
生命躍りて響く時
乾坤共にとよむ哉


しずむひかりの えいごうに
はえあるぬかを かざりては
しょうりのうまき くるうむね
いのちおどりて ひびくとき
けんこんともに とよむかな


偲べやいづこ神楽丘
共に勝利をかちえては
歌ひて狂ふ友よ今
あゝ快哉と歓喜に
あげよ男々しき自由の歌

しのべやいずこ かぐらおか
ともにしょうりを かちえては
うたいてくるう ともよいま
ああかいさいと よろこびに
あげよおおしき じゆうのうた


熱き涙は頬にたり
仰げば嬉し星一つ
勝利の庭に輝きぬ
我が戦いの跡や此處
あゝ又勝てり友よ我

あつきなみだは ほおにたり
あおげばうれし ほしひとつ
しょうりのにわに かがやきぬ
わがたたかいの あとやここ
ああまたかてり ともよわれ

凱歌は大正10年に作られた。この歌は同窓会報84(1996)海堀昶:野球一高戦九〇周年記念戦史概要を参照すると、この年1月6日の対一高戦の勝利がきっかけになったと思われる。この対戦では九回裏二点を入れて追いつき、延長十一回に及ぶ。このとき「自由の鐘」が乱打され、士気大いに上がって勝利。時に午後4時55分、日はまさに暮れようとしていた。歌詞といい曲といい、そのときの雰囲気が伝わってくる。しかし海堀氏は「1月6日の試合に先立って歌が作られたものと考えています。一高戦の勝利がきっかけになった訳ではありますまい。」と述べておられる(私信)。  

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