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★謝辞 

     私説として資料をまとめたもので、責任はすべて編集人谷本 岩夫(三高昭23年理科卒) にあるが、同窓会本部理事 海堀昶氏初め登場諸氏並びに関係者の懇切な助言・訂正をいただいた。      寄せられた数々の進言がなかったらこの『三高私説』は生まれることはできなかった。      感謝申し上げる。

     

あなたは1998年2月18日上梓以来人目のお客様です。

文章はFirefoxでチェックしながら作っています。歌はInternet ExplorerでもFirefoxでも楽しんで頂けますが Netscapeでは駄目です。

あなたのご訪問は感謝と共に大歓迎ですが、万一あなたご自身にあまり関心がおありでなくても、 お近くに三高の卒業生や旧制高校に関心をお持ちの方がお出ででしたら、その方にせめて三高の歌でも聴かせてあげてください。 喜んでいただけるでしょう。

−−−三高は1950年(昭和25年)になくなりましたが、全国の英才が集まる京都を代表する学校の一つでした。このホームページは 三高の全貌を伝え、また同窓会誌からの抜粋には、当時の京都の様子を描いているものも多く、歴史的な意味があります。−−− 或る民間ホームページが書いてくれた紹介文

[最近の補足改訂]同窓会本部

[新規]三高の歴史に潜む盲点海堀 昶2013.04.06; 京がたり:日本再発見 橘木俊詔さんの反骨 明治期の再興に「教育」、京大のDNA 毎日新聞 2013.9.25 東京夕刊2013.10.08;三高へのオマージュ-旧制高校の教育をめぐって-井村裕夫2013.10.15;
 

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三高私説 ---マイ ホームページU(2008.01.05 現在24384/50000KB) kb)。
マイ ホームページTは85歳のキャッシュです。そちらもよろしく。

 ☆☆人名による索引をこのINDEXの後ろの方に付けています。☆☆


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                情報 目次

    三高同窓会解散について並びに理科5組クラス会案内 
      旧制第三高等学校基金のため(京都大学ホームページから
     
       
   三高会館の会スタート
   『神陵文庫・紅 萌 抄』
      朴 燕秀さんのこと−−その後
     第50回日本寮歌祭
    三高は変身しながらも生きています
    続・三高は変身しながらも生きています    
      「寮歌は生きて居る」(昭和38年11月1日初版発行、昭和40年11月1日改訂
                  増補、
                                    発行所:旧制高校寮歌保存会)について
    ハラタマ胸像設置
    三高関係の新指定有形文化財
    吉田寮旧食堂 京大最古?
     『吉田探訪誌』
   
      西銘圭蔵著  国家を超えた思想伊波普猷
      飯田忠義著 琵琶湖就航の歌小口太郎と吉田千秋の青春
   一高同窓会の現況



★三高同窓会解散について 
     2012年6月30日の同窓会理事会で
        明年5月20日に開催する創立145回
        紀念祭を祝う全国大会を以て三高同窓会を
        解散することが決定された。
     同窓会の財産は原則として京都大学に
        引き継がれ、吉田山の『紅もゆる』歌碑苑も
        京都大学で維持してくれる。なお現在の
        同窓会事務所も年末撤収される。
       京都大学文書館では、百周年時計台記念館1階歴史展示室で、
       常設展「第三高等学校の歴史」を開催している。

             9:30〜17:00 毎月第1月曜(祝日の場合は第2月曜日)と12月28日〜1月3日休室。入場無料
       問い合わせ先:京大大学文書館Tel 075-753-2651 Fax 075-753-2025


        参照


       最近届いた編集人の所属する理科5組クラス会の案内には三高同窓会の解散後も
    理科5組クラス会はできる限り続けたいとの意向が記されていた。平成27年度も11月26日(木)正午から
      なじみの 美濃吉(京都丸井8階;基阪急百貨店8階)で開催される。会費7000円
        出欠の返事は11月21日までに072-851-0465(松浦菊男)宛て


       



  

ご案内

旧制第三高等学校基金のため
    旧制第三高等学校基金のためで京都大学は三高を記念するための特定寄付を募集しています。
         三高自昭会も三高同窓会の解散とともに解散します。今後は京都大学大学文書館が三高自昭会に
         代わって歴史資料の保存、展示など三高の顕彰にたずさわってくれています。
   京大には現在常設の第三高等学校の歴史が京都大学文書館で開かれています。文書館は旧時計台(京都大学百周年時計台記念館)1階歴史展示室にあります。
        開館時間:9:30〜17:00  毎月第1月曜日(祝日の場合は第2月曜日)は休み、12月28日〜1月3日も休み。
         入場無料
        
  

  
  
三高会館の会スタート

    三高の卒業生、家族、遺族、のみならず三高の後身である京大関係者の交流の場として三高同窓会幹事会承認の上、有志が今回「三高会館の会」
   をスタートさせた。従来、三高会館のあった京都寺町四條角の菊水ビル6階奥の一室の使用権を継承し「談話室」とすることになりました。 
   利用要領は次の通りです。

    利用料金
       個人利用:一名につき 2時間以内 300円    2時間以上500円
          ただし開館行事参加の場合は行事の内容による特定の会費の徴収

       集団利用:          午前9時〜正午    正午〜午後5時     夜間午後5時〜9時
             10名未満     1,500円     2,500円       2,000円
             10名以上     2,500円     3,500円       3,000円

        利用申し込み
              少なくとも1週間前にFAX075-241-4635に次の項目を連絡: 利用時間帯、 会合名、人数、申込責任者(氏名、連絡先)

    
        利用要領
      1.フロント要員はいない。自由に利用
      2.備え付け用紙に署名
      3.お連れの方も自署
      4.すべて自己責任制
      5.セルフサービス。冷蔵庫内に飲み物あり(代金別掲)
      6.退室時に退室時刻記入、飲み物代、電話代などは「付記欄」に記入の上「MONEY BOX」に。領収書入り用の時は書き置けば後日お届け。





             
       
  
『神陵文庫・紅 萌 抄』
        各界で活躍した三高卒業生の蘊蓄のある講演集です。
   上記『会館のつどい』などで話されたものですが、内容は豊かで公の場では
      話されない珍しいものも目に付きます。
                      

     『神陵文庫・紅 萌 抄』は市販されていませんが、三高自昭会がインタ−ネット
    で提供しています。
 

朴 燕秀さんのこと−−その後

    以前ここで昭和18年卒業の朴 燕秀さんのお孫さんが祖父さんの三高在学を
  誇りに思われ、同級生の方でクラス写真をお持ちの方を捜しておられるので、協力
  願いたいという記事を書いた。当時すぐには反響がなかったが、その後もご本人は
  この努力を続けられ、三高同窓会本部を訪問され、また韓国・三高同窓会幹事金 
  麗沢氏(昭25卒)とも連絡され、本部の海堀理事のお骨折りで次第に懸案は解決
  に向かっている。韓国の同窓生達は三高に在籍したことを喜び、誇りにされている。
    同窓会報95によると昨年9月21日の韓国三高同窓会の席上、海堀氏からの
  問い合わせを受けて池彰烈同窓会会長(ソウル大名誉教授)から“朴 燕秀さんは
  1946年京大法学部卒業、その後韓国外務省課長在職中、肺結核を患い
  1949年33歳で夭折された”との報告があり、三高時代の合同写真も池氏は所持
  されているとのこと。




                                            
   
第50回日本寮歌祭
     日本寮歌振興会主催の「日本寮歌祭」は今回の50回で2010年10月11日最後の幕を閉じた。参加者の高齢化のためで
   ある。旧制高校・大学予科57校の卒業生約千人が参加した。
 
三高は変身しながらも生きています
  室蘭の菅野光公(かんのこうこう)さんからメールが入ってきました。この方は京大
時代ボート部におられ、部室は旧三高の古い建物にあったと言っておられました。室蘭工
大には愛唱歌が乏しく、京大時代三高伝来の歌を歌っておられた菅野さんにはムラムラと
学生のために愛唱歌作成の衝動がこみ上げてきたようです。メールを紹介しましょう。

  室蘭工業大学(教授) 菅野光公と申します。   京大1969年卒で、30年民間企業勤務後、   5年前に現職に転身。   現在、学生達と室蘭工業大学の愛唱歌を   作成中です。   さて、下記の三高寮歌(愛唱歌)について詳細   (2番以降の歌詞や楽譜など)をご存知のかた、   ぜひ教えて下さい。1968(昭和43)年頃に購入   した「三高歌集」には掲載されていたのですが   紛失してしまいました。   1. 神楽が丘の 夕まぐれ      入日に赤く  映ゆる時      思えば悲し  懐かしき      西に沈める 雲の色    室蘭工業大学国際交流室長    菅野 光公  Tel 0143-46-5881   Fax 0143-46-5889  取り敢えずわたしの手元にありました昭和三九年一一月二九日発行 三高歌集十四版を繰 って見ると「友を憶ふ  南湖生作詞   孤吟生作曲」があり、これらしいと思ったの で、ファックスで楽譜・歌詞を送ってあげました。14番まであり、わたしは在学中に歌 った覚えのない曲でしたが、水上部の方達がおそらくよく歌っておられたのでしょう。そ の伝統で京大ボート部でも歌われているのでしょう。室蘭の地で三高の歌が形を変えて再 生するようです。菅野さんは新しく作詞作曲するのだけれどこの歌の影響の色濃いものに なることは否定できないと語っておられました。この歌は「水元逍遥」という歌で、水元 とは、室蘭工業大学が所在する地名(室蘭市水元町27-1)です。            「水元逍遥」 1.水元沢の夕まぐれ     入日に紅く染まるとき   工大の友が口ずさむ    春の恋唄カタクリの花 2.天神の丘に緑映え     銀波たゆとう噴火湾   何も言わずにふと抱いた  君のなで肩オンコの木陰 3.高砂の径秋深く      カムイヌプリの装いを   映す唇火照る肌      もの狂おしくカエデ舞い散る 4.鷲別川に粉雪が      また訪れて夢枕   君の面影今はなく     別れを見つめるナナカマドの実                        作詞・作曲  菅野 光公

続・三高は変身しながらも生きています
  ◆広島の小河内俊彦氏からのメールに次の事が書かれていました。

「私が中学生の頃、教頭を務められていた先生からお聞きした話によると、今は
江田島市となっていますが、昔、その中で設立された新制中学に先生が勤務されて
いた頃、修学旅行で京都に行かれたそうですが、バスガイドさんに校歌は?と聞かれ
て、生徒が歌ったところ、歌詞はオリジナルですが、曲が三高の曲を引用していたた
め、笑われてしまったそうです。」


このような例はおそらく各地にあると思います。お気づきの方は御教示下さるよう
お願いします。

    ◆私の得た情報として若い人からのメールには野球部歌のことが寄せられています。

    ◆2009年4月滋賀県立膳所高校同窓会報“JUNGIDO"が送られてきた。周年記念同窓会の記事を見ていると、
『旧制膳所中学41回卒同窓会(昭和18年卒)』『古希記念同窓会(大津東高四回・昭和31年卒)』
『50周年記念同窓会(膳所高6回・昭和33年卒業』『20周年記念同窓会(膳所高36回・昭和63年卒業)』で
「琵琶湖周航の歌」が参加者全員で歌われたことを知った。膳所高が滋賀県の学校であることが原因ではあろうが、
「琵琶湖周航の歌」が現在も生き続けていることを嬉しく思った。
「寮歌は生きて居る」(昭和38年11月1日初版発行、昭和40年11月1日改訂増補、発行
所:旧制高校寮歌保存会)について
                                                          
京都大学応援団OBの石黒 治氏から最近「寮歌は生きて居る」を入手されたと連絡が あった。わたしも入手できないものかとインターネットの古書店関係で検索して見た が出物はなかった。書籍自体は36の旧制高校の歌を収蔵したもので600ページを超える もののようです。京大付属図書館に収納されていて閲覧も出来るようですが、事情 があって行けないと連絡しましたら石黒氏が三高関連部分をコピーして送って 下さいました。 この中の久留島秀三郎氏の文章にはヂンヂロゲのことが述べられており、参照の上 該当項目を補足しました。桑原武夫氏は紅もゆるに、また早川崇氏の文章からも 新しい記述意欲を促され補足しました。

三高関係の歌としては、
・血は青壮の脈管に湧き(明治38年 覚醒の歌)
・桜の若葉吹く風も(明治44年 記念祭歌)
・紅萌ゆる岡の花(逍遥歌)
・ああ断腸の血を啜り(大正12年 東征歌)
・神楽ヶ丘の夕まぐれ(友を憶う歌)
・霜に乱るる暁の(明治41年 野球部々歌)
・ああ楼台の花に酔ふ(明治44年 水上部々歌)
・春東山の花に酔ひ(大正6年寮歌)
・見よ行人の一群れは(行旅)
・沈む光の永劫に(凱歌)
・静かに来たれなつかしき(行春哀歌)
・われは湖の子さすらひの(大正8年 琵琶湖周航歌)
・嗚呼青春の脈血に(大正8年 行進歌)
・春尚ほ浅き曙の(陸上部歌)
・毒酒を酌みて転び臥す(大正6年 光の歌)
・征塵万理進み寄す(大正9年 勝利の歌)
・倫安男子の事ならず(水上部部歌)
・戦塵遠くをさまりて(大正12年 勝利の歌)
・ヂンヂロゲヤヂンヂロゲ(踊り歌)
・湯気立ち上る食堂の(賄征伐の歌)
・吹雪のする日は(山岳部々歌)
             が歌詞・楽譜共収録されているようです。

  (2008年5月19日後記)広島の小河内さんがこの本がyahoo!オークションにでていると
              教えてくださったので入札。入手出来ました。
   
共同通信社はハラタマ胸像設置を各地の新聞に配信しました。
 注は私が付けました。参照写真資料室 (2000.09.08)
    

(付記)なお、胸像は大阪の著名な彫刻家 川合敏久氏の手になり、 台座も同氏並びに
    渡辺石整舎により黒色花崗岩で作成、碑文も付されて、11月12日(日) 旧舎密局
    跡地の南方約200m、楠樹の下、三高同窓会の「 舎密局址」碑の近くに永久設置
されました。                             (2000.11.12)
                          

2000年7月18日文化財保護審議会は三高関係では次の3件を有形文化財
に登録するよう答申しました。

        旧第三高等中学校正門(現 京大本部構内正門)
         旧第三高等学校正門  (現 京大総合人間学部正門)
        旧第三高等学校門衛所(現 京大総合人間学部門衛所)

       京大に敷地・校舎・設備を譲った三高は明治30年9月        新しく建設された二本松町の校舎に移った。三高旧校舎の正門        (1893年(明治26年)竣工)が現在の京大正門であり、        新校舎の正門・門衛所と共に登録された。

吉田寮旧食堂 京大最古?

  2012年6月1日の朝日新聞の記事から部分的に転載します。

吉田寮は木造2階建ての居住棟3棟と平屋の旧食堂などからなり、今も学生約200人が暮らす。旧食堂は80年代に食事の 提供をやめ、学生が音楽や演劇などに使っている。            「京都大学百年史」によると、京大は第三高等中学(三高)時代の1889年8月に大阪から京都に移転。同年11月にできた、   れんが造りの物理学実験場が、今も残る最古の建物とされてきた。寄宿舎と食堂はその4ヶ月前に完成していたが、1913   (大正2)年に数百メートル南の現在の場所に移転する際に新築された、と伝えられている。     これに対し、古い木造家屋に詳しい建築家山根芳洋さん=京都市左京区=が、寮生らの要請で旧食堂を調査。京大に残る明治時代   の平面図と現在の建物の形が一致したほか、移築前に柱に職人が記した墨の文字が残っており、元の建物と同じ柱を使い、同じ構造で   組み立てられたとわかった。近代建築に詳しい京都工芸繊維大の石田潤一郎教授は調査結果を妥当と評価した上で「日本の高等教育の   出発点を伝える貴重な建物だ」と話す。     寮自治会によると、大学側から4月に旧食堂の取り壊し方針を伝えられたが、寮生らの反発で協議が続いているという。(浅倉拓也)    

西銘圭蔵著  国家を超えた思想伊波普猷
   伊波普猷(イハ フユウ)は明治36年三高第1部文科卒業生で、明治    9年沖縄県那覇で生まれた。東京帝大文科大学言語学科を明治39年卒業後    明治44年沖縄県立沖縄図書館が開館すると嘱託館長となり、後、大正10年    には正式に館長に就任した。彼は「沖縄学」を確立した人として有名で、業績    は「伊波普猷全集」(11巻,平凡社(1974〜1976))としてまとめ    られている。    三高在学中に沖縄への学問的関心を高め琉球新報に「海の沖縄人」(明治34    年)、「琉球に於ける三種の民」(明治35年)を発表し、三高の全学組織    嶽水会の三高嶽水会雑誌第9号(明治34年)にも「琉球の歴史とその言語」 を発表。 著者西銘氏は伊波の三高時代に深い関心を持っておられる。       西銘圭蔵氏も沖縄名護出身の医師で「伊波達が直面した課題は、彼らの    人生のスパンを通り抜け、正に現代社会が問われ続けている課題である。」と    の認識で「伊波の思想の意味が、本質的ないし体系的に分析されているとは 思われない。これは沖縄にとっても、日本全体にとっても不幸である。個人の 思想を論じることは過去の時代を解明することであると同時に明日の沖縄、 日本や世界を論することであると考え」、苦しい思想的遍歴の道を辿った 伊波の「日琉同祖論」克服のためには「国家形成史や国家と民族の関係を 正しく捉えることにある」と現在も医業従事の傍ら大阪大学大学院文学研究科 博士前期課程に在籍して日本思想史の研究をしている。 この本の題字を書かれた増川陽子氏から頂いたので、一読したところ、    これまでの人たちの伊波研究を批判的に概観されていて、伊波について全く    未知であったわたしには民族問題の新しい視点を与えられた。    発売元かもがわ出版。2005年1月25日初版発行 定価1,000円 2005年2月10日西銘氏からメールが入った。以下に紹介します。       拝啓         はじめてメールを差し上げる無礼をお許しください。      私は「国家を超えた思想 伊波普猷」の著者の西銘圭蔵でございます。      この度の三高私説への著書の御紹介、ありがとうございます。      伊波普猷の思想の形成を調べれば調べる程、当時の三高での学生生活の      意味が大きく浮上してきます。今後、嶽水會雑誌を調べ、当時の三高生の      気風と伊波普猷の生活をリアルに描きたいと考えております。今後とも      三高について色々、御教授くださることを願っています。(後略)
飯田忠義著 琵琶湖就航の歌  小口太郎と吉田千秋の青春
   同窓会の海堀理事から本をご恵送頂いた。そのときの添え書きを引用させて頂く。    "・・・就航の歌に関する決定版と称えるべき内容を持っており、今後とも長く愛読されるべきものと確信しております。
この本は何と言っても安田、堀両三高先輩などの調査の後を引き継いだ飯田氏が青春の情熱を籠めて万端抜かりの無い    行き届いた調査によって齎された、洵に貴重な書物であると確信して諸君に推薦している処です。堀さんが主として    文書に頼ったのに比し、彼は生存しておられた同年配者に普く調査の手配をされたのは他に例を見ないご苦労な手だてでした。    もはや今日彼の後を継ごうにも幽明境を異にした人ばかりで、時の移ろいを思わされます。

   堀さんが発掘した『原曲の作者は吉田千秋』が行き詰まっていたのを促進して千秋さんの詳細情報に接触できるようになった    原動力に些か、或いは最大の貢献をしたのが実は私だったと言うのもおこがましいけれど、ソンナ経緯もありました。
ソンナ話は別途として、全体を御覧いただいてこの歌の成立をご理解頂ければ幸甚です。
今回お届けする再版では私が諸般を見てお願いした問題点はすべて修正済みですが、なお若干の疑問点が残っており、著者には 申し入れていますがたいした問題では無く、その点ご考慮の上、これからも一層幅を広げて江湖に推薦するご協力をお願いしたいと 思います。"         発行者 飯田忠義(京都府長岡京市うぐいす台180−2)。2007年11月20日初版発行                                 2008年2月10日再版発行                                       定価1,700円 なお、海堀氏が指摘されている問題点は 別項に収録した。

第一高等学校のホームページが2004年初頭からスタートしていましたが
、一高同窓会は2013年3月31日、すべての業務を終了し、解散します。
ここをクリックされると一高同窓会のHPへリンクしますが、この一高同窓会のHPは

、東京大学の駒場博物館のデジタルアーカイブにアーカイブとして吸収保存されているものです。


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私の見た三高のことを書きました。内容についてはあくまで“私説”として書きましたもので責任は私がすべて負うものです。ご連絡はtbc00346@mbox.kyoto-inet.or.jpまで。このホームルーム作成ならびに改定にあたり三高同窓会本部 海堀昶氏の御世話になりました。氏の御助力がなければ誤りの更に多いものになったに違いありません。特記して感謝申し上げます。
出来ればfirefox か google chromeでご覧ください。そうでないと、歌のところでひらかな文の並びが悪くなったり、写真資料室の資料の一部がうまく出ないのです。


   【 内 容 】
1.はじめに―――なぜこのホームページを作るのか

2. 三高略史

3.三高私説

4.思い出の三高

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5.三高歌集

三高からは多くの名歌がうまれた。これらの歌を歌うといくら年を取っても、たちどころに心は吉田山麓、大文字山を仰ぐ三高グランドに飛翔し、太鼓の音が聞こえ、青春の若い血潮が脈打ちはじめる。

寮歌は現在の若い人にも関心を持つ人があり、最近も別項に掲げたメールを頂いた。

逍遙の歌、琵琶湖周航の歌、月見草はyou tubeでもいろいろの歌手や京大関係者の声で聞くこともできる。

出来るだけ正確な三高寮歌を伝えたいとの思いから、私の好きな歌を選び”神陵史(三高同窓会発行)"と同窓会会誌を参照しながら由来も記した。また三高同窓会海堀昶氏の御教示に負うところも多い。一般に、歌うときは最後の行は繰り返して歌われた。さらに応援歌には打倒一高のエールがついた。また、RealAudioを使って、三高同窓会有志が嘗て録音した詠唱も聴くことが出来るようにした。わたしはパソコンをアンプにつなぎ、大きいスピーカーから歌が流れるようにしているが、音質・迫力はなかなかのものである。
(Goldwaveで録音した後、音質を保つためにReal producer Plusで変換し、拡張子をrmに換え、ストリーム再生するようにした。このため、Realplayerを使って演奏させている。聴くのにはRealPlayer Basicさえあればよく、クリックすれば無料でダウンロードできる。
RealPlayerがうまく走らない場合はplug-inとしてうまくインストールされていないか、ハードウェアに問題があるのかも知れない。plug-inの問題は、plug-inとして取り込まれているかどうかをnetscapeだとヘルプの“Plug-insについて”をチェックすればわかる。

寮歌は最初作られたときから歌い継がれている間に、生き物のように歌詞もメロディも変化して、本に記載されている楽譜通りではなくなっている。三高の歌は在学したすべての生徒が歌っている間に、もっともあるべき姿に変貌、完成していったのである。しかし今日、日毎に卒業生も減って行き、同窓生の声の質も老境に入って行く時の営みは避けられない。まだ精気の漲っていた1980年、三高卒業生がどのように歌っていたか、それが三高末期における完成の姿であり、これを伝え、このままで人々に愛されて、永く歌い継がれていくことが私の望みである。ただし早さについては、ここに掲載したものが一応標準と考えてよいが、歌はその時々の気分で感情を込めているものであるから歌うたびに早さは変わっていた。たとえば逍遙の歌は「逍遙調で」とリ−ダ−が指示すると、逍遙している気分で少しゆっくりと、思いを込めて歌ったものである。琵琶湖周航の歌など世上、一般の歌手によって歌われるものが時にラジオなどから流れてくるが、本来の歌とは自ずと異質のものとなっている。ここ「三高私説」で伝える歌声から、かっての三高生が歌うときに込めた情感をよみとって頂けたらと思っている。

上のようにして詠唱を流し、詠唱指示画面を「−」クリックで最小化して置いてから、改めて新しく「三高私説」歌詞の画面を起ち上げると、歌詞を見ながら詠唱を同時に味わえる。こういう使い方も歌い方を覚えるのによい。

歌集[その1]には改題をも付記したが、[その2]は歌詞と歌唱だけである。[その3]は歌詞と楽譜とそのMIDI演奏だけである。静聴を願いたい。

三高歌集 [その1]

三高歌集 [その2]

三高歌集 [その3]

◆最後に付記しておきたいのは津田政男氏が翻訳された「三高歌集 英仏独語訳集」のことである。この本は1987年(昭和62年)に非売品として、氏ご自身の手によって出版された。氏の目的は三高の歌を広く海外に紹介することにあり、外国の学校、図書館、音楽その他の文化施設また関心ある個人に寄贈された。「私の情熱のすべてをこれに捧げて悔いない覚悟であります」と当時三高卒業生に支援を求めて配布された書面には書かれている。

6.古い同窓会誌から

世界との交流の敷居がどんどん低くなっていく時代を迎えて、教育体系も見直さなければならない機会が遠からず訪れよう。ヨーロッパの伝統ある国々と比べて、近ごろ日本の各層のリーダーには、特に哲学的思索とでもいうべきものが、感じられなくなった。これは現在の日本の教育から大事なものが失われてしまっているからではないだろうか。三高の雰囲気には思索を重んずるという面が強くあった。われわれ理科のクラスでもそれは感じられた。友人で、もっぱら理科に興味をもち勉強する生徒であった人でも、後年会社の枢要な地位につくと立派な思索家として意見も述べ、会社の舵取りをしていたものだ。暴論とは思うが改革への私見を 最後の自由 梅田 義孝への(注)の形で吐露しておいた。ずさんなところも多いが言わんとするところを汲み取ってほしい。
私の手許で永らく眠っていた同窓会誌の古いものは、戦後の紙質の低下のためかもう紙が褐色に変色し、風化でボロボロになる一歩手前というものもある。このまま朽ち果てさせるに忍びず、同窓会誌から、読んで下さるみなさんにも何か感じていただけるようなものを、私の独断で選んだ。卒業生だけが理解できるものや部分は割愛して、かっての高校生活を彷彿とさせ、おもしろく読んでいただけるものと、教育についてのヒントになりそうなものを約50編選んでお目に掛ける。

7.新しい同窓会誌から

最近の同窓会誌にも目を引く記事が散見される。上の「古い同窓会誌から」と同様にかっての日本の優れた教育の片鱗を窺わせるものをお目に掛けて行きたい。

8.桜 筺

桜筺(さくらがたみ)とは「花筺(はながたみ)」に倣って桜章からの連想で私が造語した。同窓会誌以外にも目を引く記事が散見される。三高の雰囲気を伝えてくれるこれらの文章をこの筺にしまって保存展示しておきたい。

§舎密局

§洋学校

§折田先生のこと

§同窓会本部

§camera 写真資料室

§漫画 三高四季

§人名索引

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