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#200 
たきやん 2000/11/30 10:23
リンクりんくリンク〜♪

はじめまして、たきやんといいます。
DVDのサイトを渡り歩いているうちにココにたどり着きました。
いろいろとコンテンツが充実していて良いサイトですね。
事後報告になりますが、リンクを張らせて頂きました。
映画関係のリンク集に追加しています。
不都合などがありましたら申して下さい。


http://www.geocities.co.jp/Playtown-Dice/1568/


#199 
タロイモ 2000/11/09 02:06
長崎ぶらぶら節

こちらでの書込みは初めてになりますね・・・
歴史的物見やぐらの方でも、御無沙汰してましたが^^;
このあいだ「長崎ぶらぶら節」見てきました。
映画の中の時代設定は大正11年頃からの話でした。
ちょうどワシントン軍縮会議のあった年で、
日本も戦艦の数を減らさなければならないため
映画の中でも廃棄処分されるため長崎に曳航された戦艦「土佐」が
出てきましたが、本当にあんな戦艦だったのかしらん、
などと考えている今日この頃です。
ちなみに吉永小百合氏 扮する芸者さんが戦艦「土佐」への鎮魂歌を歌う
ところから長崎の歌を探す旅へのきっかけになるのですが・・・
西条八十もちょっとだけ出てきてました。

話は変わりますが、この間台湾へ行ってきました。
往復ともシンガポール航空でしたが、帰りの飛行機は本気で恐かったです。^^;
台湾の映画「非情城市」の舞台になった街へも行く予定でしたが
台風による土砂崩れのため、結局行けませんでした。





#198 
徹夜城(支配人) 2000/11/03 11:18
X−メン

とりあえず映画を見たら歴史ネタでない限りここに書いておく習慣にしましょうかね。以前はちゃんと映画評ページを書いていたんですけど、さすがにそこまでする余裕がなくって。

で、「X−メン」です。観てきました。
原作知ってるファンにはいろいろとツッコミや愛の手が入れられて楽しい作品のようですな。こちらにはサッパリですが(笑)。超能力ウォーズなら「幻魔大戦」とか「AKIRA」とかもっとドハデなものに馴染みがあるので、この「X−メン」はその点「チャチ」に見えることは確か。各自が持ってる超能力もそれほど凄い物とは思えないことも多いし。
しかしそこはアメコミの原作、そういうものを求めてはいけないんでしょうね。開き直ってみれば確かに面白いところもあります。ただやっぱり映画としてはもう一つですかな。

オープニングのユダヤ人収容所のシーンとかローグのミュータントゆえの苦悩など、前半には観るべきところが多い。要するにこれ、差別問題の映画なんですね。しかしそれが途中からどっか飛んでっちゃった印象を受けますね。このあたり、ミュータント同士のドタバタ合戦にうまく絡ませることができればかなりの傑作になったかも知れない。
それにしても主演(?)のローガン役、いいですねぇ。オーストラリアの俳優だそうでハリウッド初出演。しかも当初の出演者が「M−I:2」のおかげでキャンセルになっての代打だったそうですが、彼のおかげでこの映画なんとか観られる領域に達していたように思います(言い過ぎか)。とにかくカッコいいんですわ、この兄ちゃんが。今後が楽しみ。もっとまともな脚本を書けば「X−メン」の続編でもいいですぜ(笑)。

この「X−メン」の宣伝惹句は「マトリックスを越えた〜」とかいうもの。
宣伝惹句に他のヒット作のタイトルを持ってくる時点でその映画の程度を露わにしてしまいますな。映画会社の宣伝マンが苦労しているのがわかります。



#197 
柱国大将軍 2000/10/16 17:13


徹夜城さん
私の投げやりなコメントに丁寧に応接頂きありがとうございます。
で、いま少しまともなことなど追加投稿します。
「五条霊戦記」では平安時代末期の風俗や社会の様子などを割合
丁寧行考証していた様に見うけられます。特に衣装は良かった。
ところがその反面伝奇的な面白さに欠ける、というか「魔界転生」
みたいなの期待していた為か、暴れ方が弱い印象を持っています。
途中に挿入されている太陽や星の映像もやや唐突な感があるし、
ラストはああせざるを得なかったのかもしれないが、いまいち
締りが良くない。
まあ、七つ道具背負った隆大介とか、パワーボムをかます船木とか
楽しい場面もあったけど、あまり高い点はつけられないですね。
目もチカチカしたしね。
ところで、本当にパンフレット高くなりましたね。前は迷わず
買っていたけれど、最近はどうしようかと悩みながら売店の前に
佇むようになってしまった。結局買うことになるんだけど。



#196 
徹夜城(支配人) 2000/10/16 16:09
久々の書き込み

>柱国大将軍閣下
「五條霊戦記」、確かに同じことを思った、というか感じましたな。
手持ちカメラのアクションシーンが多くて、かなり酔ってしまうところもありました。
ラストの五條橋決闘は確かに見物の映像なんだけど、目が疲れるのは確か。
ほら、最後に永瀬正敏も目がやられちゃったでしょ(笑)

この映画、個人的には「自分の狙いと違かったなぁ」というところ。結構良い評価も出ているしそれなりの水準の作品とは思うんだけど、個人的にはもう少しとっぱずした映画にして欲しかった気も。もっととんでもないことを想像して見に行ったんですよ、わたしゃ(^^;)。
隆大介の弁慶、浅野忠信の義経にはただただ魅了されてましたがね。あと、場所が良くなかったのかな、セリフが聞き取れないところがあった。また用語で字の分からないものもあったな。弁慶に下るお告げに「鬼を斬ってコウミョウを得る」ってのがあったでしょ。「功名」と勝手に思っていて、あとでパンフレットみたら「光明」だったのだな。
あのパンフレットもクセモノ。CD−ROMつきで1000円だった。これはCD−ROMが着いてるぶんの代金だろうけど、CD−ROMなしのをなぜ売ってないんだ。「ゴジラ2000」の時は両方あったのに。
これに限らず、最近パンフレットの高額化が目立つぞ。



#195 
柱国 2000/10/16 03:25
五条橋について

目がちかちかして近視が進んだ気がする。



#194 
アール・ケイ 2000/07/27 20:50
仮題、原題、あほう題

『惑星大戦争』って、日本の映画会社が『スターウォーズ』の噂を聞いて、「日本には特撮の伝統がある。ハリウッドに学ぶことなど何もない」などとほざき、SW日本公開までの間に作り上げて先に公開してしまった代物です。
これを見た人いわく、「なるほーどー、何も学んでないなあ」(笑)

ヒドい邦題も問題ですが、原題そのままなのも(程度問題ですが)どうかと思います。『スターウォーズ』『ET』などは当然OKです。主人公の名前がそのままタイトルになっている場合もその方がいいでしょう(『エリン・ブロコビッチ』ですとか)。
『フィラデルフィア・エクスペリメント』あたりからどうもおかしくなってきて、近作だと『クローサー・ユー・ゲット』、そしてハリソン・フォード主演のスリラー『ホワット・ライズ・ビニース』って何なんですか(笑)。少しは配給会社の役割を果たしてもらいたいものですね。『駅馬車』『パリ祭』(また古い例だなあ(笑))など歴史に残る邦題を考えて欲しいです。
そうそう、今度『最終絶叫計画』という邦題のホラー・パロディが公開されます。センスは悪いけど、努力は認めますよ(原題は“SCARY MOVIE”)。

周防正行監督『MI−3・SHALL WE SPY?』
大林宣彦監督『MI−3・俺があいつであいつが俺のあした』
竹中直人監督『MI−3・諜報日和』
庵野秀明監督『MI−3・エヴァ てごころを君に』
山田洋次監督『MI−3・寅次郎忍び足』
深作欣二監督『MI−3・死して屍拾うもの無し』
デビット・クローネンバーグ監督『MI−3・マインドゲーム』
ウディ・アレン監督『MI−3・ハンナとその始末』
ジョン・マッデン監督『MI−3・恋に落ちた三文スパイ』
篠田正浩監督『MI−3・瀬戸際中年諜報員』

ううう、この辺が限界か…

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#193 
徹夜城(支配人) 2000/07/27 00:33
邦題と「M:I−2」

>ななさん。
そういやぁ、掲示板の壁紙をまだ変えてなくてすいません(^^;)ついつい。
邦題のことですが、酷いのが多いのも事実ですね。興行側としてはいろいろと考えてやってるんでしょうけどねぇ。全然訳さないのも頭に来ますが(笑)。「ミッション・インポッシブル」も「スパイ大作戦」でいいじゃない。ついでに「スター・トレック」も「宇宙大作戦」。「スター・ウォーズ」は「惑星大戦争」っと(最後のは一時マジで検討されましたが、東映が同名の特撮映画を便乗で急遽作ったため使えなくなったそうで…やらなくて良かった(笑))。

で、その「M:I−2」観ました。なるほど、良い意味でのバカアクションかも。
もともとジョン=ウーのヤクザ映画作品は好きなので、こういうアクション映画は好みのほうでしょう。ただこれって「ミッション・インポッシブル」じゃないですよねぇ(笑)。各種エキスパートがチームを作り、上からの指令の元に「不可能的大作戦」を遂行するってのがもともとのTVシリーズの魅力な訳で。ブライアン=デパルマ監督の「1」はこの点スパイ映画のツボを抑えて職人芸的にこなしていました。
この「2」は頭からシッポまで「ジョン=ウー・アクション映画」なんですな。二丁拳銃は当然、過剰な大爆発も当たり前、黒服黒マント、男と男、男と女の愛憎、鳩が飛び、宗教施設(教会やお寺)が出てきて、ほとばしる情念、スローモーションアクション大炸裂。あ、以上はちゃんと誉めてるんですよ(^^;)。それにしても徹頭徹尾自分流を通しましたね。ま、この辺はプロデューサーであるトム=クルーズの狙いでもあるんで、少なくとも「失敗作」ではないでしょう。一作ごとにカラーを変えていくシリーズにする気のようですし。
ややネタバレですが、「フェイス・オフ」のノリもかなりありますね。変装に関してはもう「ルパン三世」(爆)。
正式タイトルは「M:I−2・フェイス・オフの挽歌・最終章」ってなところでしょうか(爆)。そういえば「男たちの挽歌」ってのは邦題の名作かも。原題は「英雄本色」。

さて、次は誰が監督をしてどんな「M:I」を作るのか。
ジョージ=ルーカス監督「M:I・エピソード1」
…話が過去に遡ってイーサンの父親時代を描く。指令の最後に「フォースのともにあらんことを」
スピルバーグ監督「M:I・未知との遭遇」
…なんと異星人のUFOにもぐりこむ大作戦。秘密兵器は空飛ぶ自転車。
コッポラ監督「M:I・地獄の黙示録」
…ジャングルの奥地で消息を絶った大佐を捜索する大作戦。もちろんヘリのナパーム弾攻撃で森を焼き払い、監督は借金漬けに。



#192 
なな 2000/07/26 00:01
シスター・アクト

テレビでやってたので見ました。
邦題嫌いなんですよ〜。「天使にラブソングを」。甘ったるくて気持ち悪い。
何度見てもオモシロイ映画です。これまではウーピーばかりに目がいってましたが、
修道女の「おばあちゃん」たちがイイ! 神父もいいし、脇の女優もいいし、刑事もいい。
それに、今まで気づかなかったんだけど、黒人さんがちゃんと評価されている映画ですね。
黒人の俳優さんて、いくらいい役でも、主役の親友で途中で死んでしまうとか、とにかく
白人が主役で、それを越えるのはなかなかに難しいですよね。ですがこの映画ではウーピー
と黒人の刑事がかなりいいところを占めていて、私もちょっといい気分でした。



#191 
徹夜城(支配人) 2000/07/23 09:55
「シュリ」のDVDは豪華絢爛

まだDVDコーナーを更新していませんが…先走ってここに書いておこうかと。
「シュリ」のDVDが発売になったので早速購入したんですが、素晴らしい内容です。
なんてったって、1時間にわたるメイキング番組(たぶん韓国のテレビ番組)がまるごと入っている!メイキングを見るのが大好きな私には堪えられないほどの内容盛りだくさん。それにしてもあの撮影現場、ハリウッドだったら誰かスト起こしそう(笑)。怪我人も続出。
出演者の男性に関してはみんな軍隊経験者(徴兵制があるから)なので銃の扱いがリアルなのかな、と思ったらそうでもないみたい。ちゃんと俳優達に撤退した銃訓練を施し、サバイバルゲームまでやらしてました。劇中の銃もアメリカからわざわざ輸入したものだそうで。
そして番組の終盤、画面下に字幕が流れます。「このあとディレクターズ・カットシーンとNG集があります!」(←ハングルで出たんだけどなんとなくわかります)と。ディレクターズ・カットはほんのちょっとのシーンで、日本公開版はこちらでした。NGは面白かったなぁ(^^;)。特に主役二人のちょっとしたラブシーンで、監督が「カット」を言い忘れ、延々とアドリブ演技を続けるお二人、大変でした(笑)。
僕はガンマニアではないですけど、ガンマニア向けの嬉しい企画も入ってます。劇中登場する銃の一覧と解説、使用されたシーンを見ることができるという次第。ディスクだけでなく、同梱されているパンフレットも劇場のものと遜色無い内容となっています。
DVDはいろいろできるんだから、このぐらいやってくれないと、ってな内容ですね。「マトリックス」のDVDも凝ってましたが、「シュリ」もなかなかです。まぁ売れると分かってないとDVDの内容にも凝れないってことがあるんでしょうが。

>アール・ケイさん
「M:I−2」は既にアレコレと情報が耳に入ってきてますが、僕はたぶん一週間以内には見ることになるかと。感想はその時にでも。
先日TV番組「ターニングポイント」でジョン=ウー監督の映画人生をやってましたが、彼が映画に目覚めたキッカケは小林旭「ギターを持った渡り鳥」だったというのは驚き。番組中、ご本人に対面してウー監督すごく喜んでました(膝を付いて挨拶してました)。
確かに一部で名作「男たちの挽歌」は往年の日活アクションみたいとは言われてましたけどねぇ。
そういえば連想ですが、東映が「仁義なき戦い」の新シリーズを布袋寅泰(在日韓国人ヤクザの設定らしい)・豊川悦史で始めるそうで。監督は阪本順治。
そこそこの出来になる可能性はありますが、何も「仁義〜」の名を冠さなくても。菅原文太が出てない「仁義なき戦い」なんて…(^^;)



#190 
アール・ケイ 2000/07/19 23:25
大爆笑、『MI−2』について

ジョン・ウーが撮ったという『ミッションインポッシブル2』、見てきました昨夜@上野。
いやあ評判に違わず笑わせて頂きました。決して貶してはいませんよ。
世界平和を守る為(実はパックスアメリカーナを維持する為(笑))、感情を押し殺して任務を遂行するのが彼らエージェントの仕事だった筈なのに、トム・クルーズ自ら製作したこの第2作は主人公イーサン・ハントの極めて個人的な話になっていました。プロットはこの間までテレ朝でやっていた『YASHA』というドラマとよく似ていまして、人造ウイルスを強奪し巨利を得ようとする元エージェントとそれを阻止するハントの対決に、元エージェントの元恋人(ややこしい(笑))にしてハントと愛し合う女泥棒が絡む、よくある話ですな。舞台もオーストラリアが殆どだし、トムの他のメジャーな俳優といえば何故かノンクレジットのアンソニー・ホプキンスぐらいとやや地味だし… しかしその分プリミティヴなアクション・ラブストーリーになっていました。それを追求するには例によってジョン・ウー監督、少々の矛盾には捕らわれません(笑)。いくら顔を完璧に変装させても背丈がぜんぜん違うでしょ、とか、悪役の側がもうちょっと頭が良ければ楽に事が運べるでしょ、とか、云いっこなしなんですな。
こういう爆破シーンが撮りたい、車2台での崖際でのスピンを撮りたい、かの『大脱走』を上回るバイクでの格闘を見せたい、そして極めつけがクライマックス、善悪2人のマーシャルアーツ(ていうのかな?)の決闘です。愛する人はウイルスによる発病寸前、その菌がシドニーから世界中に広まるかもしれないというのに、我らがイーサン・ハントは素手に拘ります(笑)。そしてCGに頼らない、『マトリックス』よ参ったかとばかりにトム・クルーズの美技が炸裂。
うーむ、クエンティン=どこにいった?=タランティーノは喜ぶだろうなあ。タランティーノというよりロバート・ロドリゲスがだいぶ入ってました。ウーの前作『フェイス・オフ』そのままやんけ(私は未見ですがそれでも判る)という“どんでん返し”(返せてない(笑))。あまりにも安易なラストシーン(予算使い果たしたのか?)。などなど、ツッコミネタは尽きません。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#189 
アール・ケイ 2000/07/19 21:18
まとめて感想

だんだん映画を見に行く本数が減ってきてまして、“危機感”を抱いております(笑)。
その中で何とか見た選りすぐりの3本の感想です。『マン オン ザ ムーン』『サイダー ハウス ルール』『ミッションインポッシブル2』
『マン オン ザ ムーン』…
’70年代に実在したアメリカのエンタテイナー、アンディ・カフマンをジム・キャリーが渾身の演技で表現しています。ジムは2年連続でゴールデングローブ賞を獲得し、2年連続でアカデミー賞からは見放されました(ノミネートさえされなかった)が、オスカー受賞に充分価するものを見せてくれました。
客を笑わせるのにあきたらず、驚かせ怒らそうとさえしたアンディは真実と仕掛け(やらせ)の境界を飛び越えて行った為に誰からも信じてもらえなくなり、彼が末期癌を患った時には世間はおろか家族さえ「またアンディの演出か」と思われてしまいます。彼は生きる望みを求めてフィリピンの奇跡を行うという噂の民間医療にすがりますが、その治療?を受ける寸前、それが稚劣なトリックだと知り、トリックだらけの芸人人生を送ってきた自分にとって皮肉にも相応しい最期だと悟って笑って死んで行く…。人間(芸人側、大衆側)の愚かさを描きつつも何処かに温かさ−裏切られても最後に残るヒトの素晴らしさを感じさせる物語になっていました。
『サイダーハウス・ルール』…
現代アメリカ文学の巨匠、たぶんノーベル文学賞をとるんじゃないかあ、とか云われたりもするジョン・アーヴィングが自らの代表作を脚色した清々しい“青春の旅立ち”もの。旅立ち、といっても主人公は元の孤児院に戻るのですけどね。精神的な意味での、です。
時は第二次大戦中、マイケル・ケイン(この作品でオスカー助演賞受賞)演じる孤児院の院長は孤児からは心優しい父親として慕われているが、他方、違法行為の堕胎手術を行うような面も持ち合わせている。それはあくまでも窮地に追い込まれた女性を救う為だったが、その孤児で育ち院長からは跡継ぎとして育てられた主人公ホーマーにはどうしても耐えられないことだった。ホーマーはやがて1組のカップルと知り合ったことをきっかけに孤児院を飛び出し、初めて外の世界を体験して行く。友情、友達の恋人との恋、リンゴ園での新しい“家族”との触れ合い…しかし、そこも決して楽園ではなかった。彼はいらないはずの院長から贈られた医療道具を前に決断を迫られることになるのだった。
(記憶を辿って粗筋を書きやすい映画と書きにくい映画がありますね(笑)。これは前者)
主役の男の子を演じるトビー・マグワイアは初々しさと落ち着きを持ち合わせた俳優で、名優マイケル・ケインと渡り合って一歩も引かない堂々たる演技を見せてくれます。要注目。シャーリーズ・セロンは私いま一番気になる女優さんですが、その美貌ぶりと平凡な漁師の娘という設定がちっとも変に見えないところがさすがでした。孤児院が子供たちの理想境として描かれている(理想境である筈がないのに)ところがいかにも『ガープの世界』のアーヴィングらしいですね。
ここで1区切り…

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#188 
アール・ケイ 2000/07/10 16:49
感想予告

こちらに書き込まないと何か更新をサボっているような気がします(爆)。
最近映画を見る本数がめっきり減っていますが、押えどころは見ていきたいと斯様に考えています。
『マン オン ザ ムーン』『サイダー ハウス ルール』の感想が待機中です。
『MI−2』『ザ ハリケーン』『ボーイズ ドント クライ(でしたっけ)』は何とか見たいなあ。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#187 
愛人ならぬ廃人のアール・ケイ 2000/06/21 00:53
デミ・ムーア論というほどのものでなし

支配人様、なな様、こんばんは。
なな様もどんどん書きこんでくださいよって私がいうことではありませんが(ところで秋山さんとこってどこですか?)。
私、『GIジェーン』は未見ですが、デミ=まだウイルス夫人?=ムーア嬢の映画はあまり見る気はしません。『ゴースト』は別として、『スカーレット・レター』『素顔のままで』等立て続けに見てげんなりしたもので。彼女、確かに根性はあるのですが、それが演技の前面に出る傾向があってうざったい時があります。『素顔のままで』では元FBI勤めの子持ちバツイチのストリッパー(!!!!!!)なんですが、これが体づきは素晴らしいのにぜんぜん色っぽくないですな。ストリッパーの「踊り」も体操の演技みたいで滑稽なほどなんですよ。『スカーレット…』ででも抑圧された女性というのがテーマなのに、最初からしおらしくないですし…。
一種フェニズムの問題になってきますので断言は慎むべきでしょうが。
彼女の“頑張らない”役を見てみたいものです(ないことはないのですがね)。

さて昨夜は『マン オン ザ ムーン』を観て来ました。これも必見です。感想は後日…

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#186 
なな 2000/06/20 18:59
いろいろどんくさくてごめんなさいです。

HPはいつもTOPから入らずに、掲示板なら掲示板のみを更新して見てるんですよね。
で、いつのまにかその掲示板が移転してて、旧板になってたことを知らずに書き込んだり、
よくあるんですよ。(汗)前回の「セブン〜」は歴史話でギリギリセーフだったのかな?
ともかく「GI〜」の方は話題として相応しくなかったですね。よければ削除して下さい。

で、壁紙の件なのですが、ホントーに苦手なんです。目がチカチカする。余談ですが、
伝言板に「GI〜」のことを書き込んでから、「心の広場」掲示板にも別件で書いたのです。
管理人の秋山さんは伝言板での私の「緑の壁紙」発言をお読みになったそうで、あちらも結構
ハデな緑のバックだったのですが、翌日見たらソフトな緑色に変えて下さっていました。(汗)
なんか文句たれて変えさせてしまったようで、管理人さんお二人には申し訳なく思っています。

しかしここの掲示板は他の方は訪ねてこないのですか? 一応下から順に記事は読んでますが。
ともあれ主旨に外れた投稿で失礼しました。これも映画話じゃないので後で削除して構いませ
ん。秋山さんとこのリンク、「作家でごはん!」も掲示板が多数並んでて、一種壮観ですよ。





#185 
徹夜城(支配人) 2000/06/20 16:55
史劇的伝言板へのレス

>ななさん
まず壁紙の件ですが、目によくないでしょうか?でしたら近いうちに変更を考えておきます。
それと「GIジェーン」の事ですが、映画の好みは人それぞれ、千差万別です。ただ「リドリー=スコット」という名のブランドみたいなものが評論家の間でもあるわけですよ。彼はシャープな映像を駆使し、内面にも深い描写をみせる映像作家であると。その伝から行くと「GIジェーン」は批評家の不評を買った点は否めないと思います。それと、デミ=ムーアの熱演は言うまでもないことなのですが、主演女優に引きずられてスコット監督の作家性が発揮できなかったという評がありました。これが弟さんのトニー=スコットだったらそうは言われなかったんじゃないかな、って事も考えます。
僕が参加している映画MLにはアメリカ在住の方も多いのですが、「グラディエーター」公開時に「リドリー=スコット復活!」という声が多く紹介されていました。「グラディエーター」の劇場パンフレットにも評論家の方が「最近のリドリー=スコットを見限りかけていた」と書かれています。まぁそういう声が結構あったということなんです。

>アール・ケイさん
「愛の交換日記」になりますが(爆)、翻案の企画を見ていたら「日本巌窟王」を思い出しましたよ。マニアックな話題ですねぇ。
それにしてもマルクス=アウレリウス帝は映画史上二度目の殺害をくらってしまいました(笑)。東映時代劇だと徳川家光がよく殺されております。「柳生一族の陰謀」「激突」たしか「魔界転生」もそうだったような(家綱だったかな?)。



#184 
アール・ケイ 2000/06/18 23:27
快作『グラディエーター』

久々に、これ翻案できないかなあと思わせるものがありました。
戦国時代、主君の覚えめでたき名将がライバルによって陥れられ殺されかかるが、逃亡して
名を変え姿を変え、ライバルに復讐を果たす…
あっこれじゃあ『モンテ・クリスト伯(巌窟王)』ですな。
ライバルが将軍になっており、クライマックスの御前試合でその将軍を殺す…
これじゃあ東映時代劇パターン(笑)。
『ジャンヌ・ダルク』よりは遥かにマトモな史劇でしたね。
ラッセル・クロウ氏、苦労しただけのことはあります(つっこめないようなシャレはやめましょう)。
ホアキン君はアニキに似なかったのがよかったですね。もうリバー弟と呼ばなくていいでしょう。
彼をローマ皇帝役に振ったキャスティング担当の慧眼を評価したい。立派になってよかったよかった…(結構見ているんですよ彼の映画は)


http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#183 
アール・ケイ 2000/06/18 19:44
『エリン・ブロコビッチ』は拾い物

ジュリア・ロバーツ主演と聞いて顔をしかめる諸兄もおいでのことでしょうが、これは娯楽性(スター映画)と社会テーマ(公害問題)を融合させた佳作でした。
大根役者の代表格であったジュリア・ロバーツも、下手さを意識できるようになって一作一作役柄との折り合いがつくようになってきましたね。社会的に追い詰められた子持ちバツ2の女の開き直りの様、見事です。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#182 
徹夜城(支配人) 2000/06/18 00:35
「剣闘士」と「火星大作戦」(笑)

>「剣闘士」
「映像派」リドリー=スコット監督の面目躍如といったところでしょうか。素材が良くないと監督の力量だけでは良い映画は出来ないなと改めて思わされました。
このところのリドリー=スコットは「1492コロンブス」はまだしも「GIジェーン」で著しく評判を落とした観がありましたから…(^^;)。「コロンブス」は歴史物映画でなかったら僕でもケチョンケチョンにするかも。週刊文春の映画欄で「GIジェーンのスコット監督が…」などと書かれていて、担当記者の知識の狭さを感じてしまいました。ま、もっとも傑作といわれたのは初期三作「デュエリスト」「エイリアン」「ブレードランナー」というところなので仕方ないかもしれませんが(「ブラックレイン」は日本人としては妙に記憶に残ってるけど)。弟さんのトニー=スコット監督の方が安定したヒット作を連打してる観がありますね(「クリムゾン・タイド」なんかは典型かも)。そういや、リドリー=スコット監督のお子さまも監督デビューとか。

主演のラッセル=クロウは「L.A.コンフィデンシャル」で強烈に印象に残った俳優でしたが、ますます出番が増えてきましたね〜。本作でも抑制の利いた、それでいて迫力のある、「男臭い」主人公を熱演しております。
対する「悪役」コンモドゥス帝にはホアキン=フェニックス。なんとリバー=フェニックスの弟さんだそうで。複雑な性格の悪役を見事に演じてくれました。ちなみに「ローマ帝国の滅亡」のコンモドゥス帝も似たような性格の設定になってまして、どことなく哀れを誘います。
「哲人皇帝」マルクス=アウレリウス帝にはリチャード=ハリス。「ローマ帝国の滅亡」ではアレック=ギネスが演じた役で、まぁ似たような印象。
剣闘士たちの描き方は、当たり前ですがキューブリックの「スパルタカス」を連想させますね。キューブリック作品はあらかたDVD化されたのですが、なぜかこれのDVDってまだ出てないんだよなぁ。

映画としてみると、このところの歴史映画の戦闘シーンの傾向、スピーディーでリアルな映像、直接的な残酷さと悲惨さの強調、といったところがあきらかに出ています。「ブレイブハート」「ジャンヌ・ダルク」そして「プライベート・ライアン」なんかがそうでした(戦闘場面のコマ落とし映像は明らかにこれの影響でしょう)。「グラディエーター」はそれでもあまりどぎつくなってなかった印象を受けます。かなりきつい画面もあったはずですが、サラッと逃げちゃうと言いますか。
「スターウォーズ・エピソード1」を観たときに「この技術で歴史スペクタクル映画が作れるなぁ」と思いましたが、やはり、という思いをこの「グラディエーター」で新たにしました。これから何が出てくるか、楽しみです。

>「火星大作戦」
ところでその数日前に「ミッション・トゥ・マーズ」を観てしまった(笑)。ブライアン・デ・パルマ監督が「ミッション・インポッシブル2」を蹴ってこっちに乗り換えたという映画なんですが、どうも「ミッション」を間違えたらしい(爆)。「未知との遭遇・火星編」ですよ、これじゃ。
火星に「人面岩」がある、というあの話が元ネタなんでしょうが、あれはもう三年ぐらい前にそんなものが無かったことがちゃんと証明されていたはずなんですけどねぇ。何を今さら、という感じです。
個人的な話ですが、僕が中学時代に考えた火星歴史物SF(笑)にそっくりな設定が出てきてちょっとゲンナリしました。火星が滅ぶにあたって、火星人がDNAを地球にばらまいて生物、ひいては人類が出てくるキッカケを作ったという設定がそれ。誰でも思いつくんですな、こういうのって(^^;)。



#181 
アール・ケイ 2000/06/07 01:15
長谷川=ゴジ=和彦氏

『太陽を盗んだ男』についてはついつい最近「テレビドラマデータベース」さんとこのBBSでも大きな話題になりました。私も大好きな映画の一本です。本筋も突拍子もないギャグもとても面白いです。撮影助手の栗田さんは今や世界的なカメラマンになっちゃいました。
長谷川さんについては伝説的な方で、とても一言ではいい尽くせません。(俳優経験もあり) ゴジサイトというファンサイトがありますが(ゴジというのは長谷川さんの愛称)、そこに長谷川さん本人が現れ次回作の企画を募集中です。
えっと『エリン・ブロコビッチ』の感想近々にあげます、はい。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#180 
徹夜城(支配人) 2000/06/06 00:30
太陽を盗んだ男

先日、土曜の深夜にテレビで放映していたもので、何となく気になったので録画して、今日(というか昨日)ようやく観てみました。けっこう衝撃度があったのでここに感想を書いています。

この映画のタイトルだけは耳にしていたんですけど、周囲で話題にのぼることがなかったですね。観た後で調べてみたら当時(1979)は結構騒がれたようです。
もう観ている方にはわざわざ内容要約の必要なんてないんでしょうけど、ちょっと書きましょう。

高校の理科の教師・城戸(沢田研二。名演!)が東海村の原発からプルトニウムを盗み出し、自宅で原爆を製造してしまう。そして政府を脅迫し始める…ってな映画。これだけじゃまとまりつかないんですけど、とにかく日本映画としてはかなり大がかりなサスペンス映画に仕上がってますね。
冒頭の方で本筋とはあまり関係ない形でバスジャック事件(犯人は老人です)が起こる下りは、最近の事件と重なって別の意味で衝撃的でした。
沢田研二がとにかく名演で、けだるい日常の合間に原爆を製作していく過程は背筋が寒くなると同時に興味津々(^^;)。いざ原爆を作ってしまって政府に出す最初の要求が「プロ野球中継を延長して放送しろ」なんですから驚く(笑)。その後沢田研二はだんだん自暴自棄になっていくわけですが…
脇役も素晴らしい。菅原文太・北村和夫・佐藤慶・神山繁・西田敏行(彼はちょっとだけですが)とまぁなんだか大河ドラマの常連オンパレードって感じでしたが。

ストーリーについては4分の3までは大傑作。これほど興奮して観られた日本映画の現代サスペンスものは僕個人としては「新幹線大爆破」「皇帝のいない八月」ぐらい。ただ残り4分の1は蛇足ってやつだと感じましたね。なんかそのせいで後味が良くない。脚本は締めくくりをうまく作れなかったんじゃないかなぁ…なんか終盤は行き当たりバッタリという印象が強いです。
それにしても監督の力量を強く感じました。長谷川和彦って監督なんですが、データベースで調べたところ、なんとたった2作しか作っておらず、これが2作目にして現時点の最新作。78年に発表したデビュー作(あ、タイトル忘れた)も大絶賛を浴び「期待の大型新人」と言われたそうです。その後はどういうわけか作品を作っていないそうで…。
よくみるとこの作品、助監督に相米慎二がついてますね。



#179 
徹夜城(支配人) 2000/05/28 11:19
久々に〜どら平太なぞ

>アール・ケイさん
いやあ、長らくアール・ケイさんばかりに書いていただいてばかりで申し訳なく思っています。それではこっちも書こうかな、というわけで乗り出してきました。
「アンドリューNDR114」のネタバレ感想は、「アシモフ研究報告」のほうにあるので、そちらを…

で、「どら平太」です。
感想としては、「一本の映画としてまとまりを欠いてるな」というところです。締まりがないといいましょうか。個々のシーンは決して悪くはなく、役者もそれぞれに良いのですが、それが繋がって一本の作品となったときに、どうもツギハギ状態になっている印象を受けます。
こう書くと想像されるでしょうが、一つの原因は脚本にあったかも。予告編でさんざん流していたとおり黒澤明・木下恵介・小林正樹・市川崑の四巨匠が一緒に書いた脚本ですよね。インパクトは十分ですが、考えてみるとこの全く異なる個性の四人が同じ作品を作るというのはムチャというものです。実際「お遊び」の要素が強い企画だったように思えるんですけどね。ホントに四人で監督やってたらまさに珍作になったでしょう。もちろん分かった上でやったでしょうが。もっとも実現の暁には三船敏郎やら萬屋錦之助や石原裕次郎まで出す予定だったそうで(いずれもプロダクション社長ですな)、それなりに面白いものになったとは思っています。

これを市川監督が作品に仕上げたわけですが、どうもそうしたツギハギ感をそのまま残している気がします。映画ってのは流れるように物語が展開するのが理想だと思うんですけど、どうも本作「どら平太」は進行のリズムが悪いです。同様のことは市川監督の最近作「四十七人の刺客」「八つ墓村」にも感じました。映像はキレイなんですけどね…

個々のシーンではそれなりに面白かった。役所広司はやっぱり上手い。「豪快・痛快・どら平太」ってのはホントですね。とくに藩の重役相手にあれこれやってるシーンは絶妙でした。ヤクザ相手に「じゃあ俺も盃を返そう」って空手チョップをやるシーンも面白い。
ただ、こんな事言ってもしょうがないのかも知れませんが、役所広司の顔は見飽きました(^^;)。最近の日本映画の話題作にはほとんど出てません?もちろん役者として優れているからとは分かっちゃいますけど、新鮮味がないのは事実です。当初の企画でも主役には新人俳優を使う予定だったそうですし、今の若手で時代劇が出来そうなアクの強い俳優を捜してきた方が効果的だったと思っています。
…って言いつつ、なかなか思い浮かびませんなぁ(^^;)。

浅野ゆう子も悪くはなかったけど、脚本段階でキャラクターの練りこみが足りませんね。ストーリーへの絡ませ方も無理があるし。鶴太郎・竜童はそつなく演じていた印象。
石橋蓮司は時代劇の悪役というと定番の出演ですな(笑)。この人、僕は「人形劇・三国志」の関羽役で初めて知ったのでいまだに悪役役者というイメージに抵抗が(笑)。
大滝秀治以下、家老たちの演技はなんとなく「釣りバカ日誌」の重役達のノリが出ていたような…「花のお江戸の釣りバカ日誌」を思い出してしまった(笑)。



#178 
アール・ケイ 2000/05/28 01:25
真打登場!『どら平太』

本日2本目は今だ枯れず市川監督の若々しい時代劇です。原作は繰り返し映画化ドラマ化されている山本周五郎の「町奉行日記」、脚本はもともとは黒澤明、木下惠介、小林正樹、そして市川崑の合作で、この4人(四騎の会)によって監督される予定が延期になって幻の企画だったものをただ一人の生き残りである市川崑氏によって映画化されたものです。まあ、当初の構想通りに作っていたらとんでもない珍品が出来ていた気がします。「船頭多くして舟…」の諺もありますしね。
出来あがった映画は完全に市川崑の世界になっていました(特別協力で大河ドラマ『秀吉』の脚本家・竹山洋氏の名前がありましたが、市川さんが脚本を手直しした時に意見を述べさせたのでしょうか)。
痛感させられたのが、役者がいないなあ、ということです。編集やセリフにギクシャクしたものを何箇所か感じましたが、それは真に力量のある役者なら却って意味を持ったのだろうと思います。しかし、今、その存在感で場面をおさめる俳優はどれだけいますでしょうか。
役所さんの殺陣は迫力十分。しかし総じて役所さんの実力におんぶに抱っこというシーンが多すぎた。ヒーロー映画だからヒーローさえかっこよきゃいいのかもしれませんが、悪役側の影が薄過ぎませんでしょうか。文太アニイも悪役って感じしないし。
峰打ちはいいけど、切腹のシーンまで血糊なしは不自然でした。あそこで切腹させるのだったらあそこは血はドバッと、あるいはもしろ切腹は描かないという手も…。
テレビ版の方が良かった、というご意見もあるようですが、はてさて…

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#177 
アール・ケイ 2000/05/28 00:56
『アンドリューNDR114』

管理人さまも早く感想を書いてくださいネ。(ひょ、ひょっとしてあちきに遠慮を?マサカね)
歌舞伎町(変換したら“株貴重”と出ました。そりゃそうだ(笑))で2本連続で観ました。
『アンドリュー…』は上映館が減ったせいか、わりと混んでいました。最初観ようと思った新宿文化シネマは立ち見と出ていて慌てて歌舞伎町に廻ったぐらいです。クチコミで評判を上げているのではないでしょうか、『ディープインパクト』みたいに。そんなことも起こり得ると思われるような映画でした。
アイロニーとペーソスに満ちた原作を、クリス・コロンバスとロビン・ウィリアムズのコンビは明るくポジティヴなコメディに仕立て上げて成功しています。ロビンの着ぐるみでの演技は見事の一言です。笑わせて笑わせて泣かせてジンとさせる、日本人好みの構成ですよね。思えば彼の出世作『ガープの世界』の監督ジョージ・ロイ・ヒルの撮った『スローターハウス5』の原作者
カート・ヴォネガットはアシモフ博士の友人であり、この方々ニューヨーク派ユダヤ系人脈に属するという繋がりがあります。
でもアメリカ人はロボットに冷たいですね。日本だったら隣りにロボコンやドラえもんが住んでいても驚かずに受け入れちゃってますから(笑)。この馴れ馴れしさはアトム以前からのような気がします。欧米人のロボットに対する冷淡さは(いきとしいけるもの皆平等、輪廻転生という東洋的思想と違った)聖書をベースとした人間優位主義からなのでしょうか。
心配した200年間の時間経過も無理がありませんでした。それまで老けなかったロビンに老けさせたり、肉体的変貌をきっちりドラマと組み合せていて、その点でも感心させられました。ただ惜しむらくはラストの女性ロボットの“ある”行動です。その行動はロボット三原則に反しているのではないでしょうか。(ネタバレになりますが)人間の安楽死、尊厳死をロボットの頭脳は認容するのか、という実はエラく深い問題の筈なんですがねえ。



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#176 
アール・ケイ 2000/05/04 15:01
『アメリカンビューティー』『ザ・ビーチ』

わたしばっか書いてすみません(って今更(笑))。
『アメリカン…』は1日柏で観ましたが映画の日で千円均一だったせいもあって、えらい繁盛でした。でも子供が観る映画じゃないのですがね。
現代アメリカの家庭崩壊、というよりとっくに崩壊し切っていてただ家族を演じているに過ぎない人たちのおかしくも愚かしい“最期の日日”を描いています。ケビン・スペイシーが父権など遥か昔に失っている実に情けない中年オヤジをリアルに好演。どこか演劇っぽいなあと思っていたら、この映画の監督は英国演劇畑(初監督)の方でした。でも第1作からこんな凄い映画を撮られたら、他の監督は立つ瀬がないだろうなあ。
『ザ・ビーチ』は2日、何故かお台場で鑑賞。『タイタニック』でしかレオちゃんのことを知らない奴らの悲鳴が聞こえてくるようなダーティーな話です(太り気味だしね)。タイの孤島に西洋人たちが自分たちに都合のよい楽園を作り上げて勝手に崩壊していきますが、映画中にも引用されている『地獄の黙示録』のそれ(マーロン・ブランドがジャングルの奥に作った“王国”)と比べなんとママゴトじみていることか(穏やかに狂うのか、急進的に狂うのか、の差ですが)その幼稚さを風刺しているわけなんでしょうが、『トレインスポッティング』の監督にしてはいささか批判度が甘いような気がしました。

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#175 
アール・ケイ 2000/04/30 23:30
『オールアバウトマイマザー』

いやあ、オスカー(最優秀外国語映画賞)の威力は恐るべし。渋谷の映画館は立ち見が出ておりました。
スペインの鬼才ペドロ・アルモドバル(未だに覚えられないよう(笑))も巨匠ですな。結構わたし、前からこの人の映画観ているのですが、ここまでメジャーになっていいの、って思っちゃいます。
作風もいたっておとなしくなりました。女房が観て顔をしかめる程度になったということですね(笑)。
「女は弱し、されど母は強し」という言葉を地でいくような話でした。どうも皆観て泣いてるみたいでしたが、私はそこまでは感動できませんでしたね、珍しく。
この間テレビで観た『イブの総て』や『欲望という名の電車』が劇中劇、というより入れ子としてドラマに奥行きを与えています。そういえばこの両作とも女性の底知れぬ欲望と浅はかさ、悲しさ、弱さ、そして逞しさがテーマでしたね。女は生きるために嘘をつく…。
しかし女(及び女になろうとする男)の強さに比べ、男たちのなんと情けないことよ。

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#174 
アール・ケイ 2000/04/16 23:10
で、『遠い空の向こうに』の感想です。

やっと見ることが出来ました。やたら評判がよかったので。
で、その評判に違わぬ出来でした。妻に言わせると「『STAND BY ME』みたい」なんですがちょっとだけ似てましたね。もっとずうっとポジティブなお話(実話)ですが。
ウエスト・バージニアの滅びゆく炭鉱町を舞台に、後の実在のNASAエンジニアの「ロケット青年への目覚め」を、その困難の象徴=頑固一徹・星一徹な炭鉱夫の父との対立、葛藤を通して描いています。このお父さん、なかなかに物分りが悪すぎてよろしい。妻や息子たちをこよなく愛しているが、仕事への誇りと責任感が強すぎて、つい家庭を犠牲にしています。息子は実はその父の血を一番引いていて、これまた頑固というわけです。
ラスト、紆余曲折あって、父子が和解するところが実に感動的です。決して安易な和解ではないゆえです。

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#173 
アール・ケイ 2000/04/16 22:41
『ヒマラヤ杉に降る雪』『遠い空の向こうに』

3週間のご無沙汰でした(笑)。
先週は花見で、その前の週は映画見ているんですけど(自由が丘まで行って)何せ批評の難しいメイ作(『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』)だったものでパスしました、はい。
『ヒマラヤ杉…』は云わずと知れた工藤夕貴ハリウッドデビュー作です。太平洋戦争戦中戦後のアメリカにおける日系人の悲劇をバックに、戦争に引き裂かれた幼馴染で恋人同士の白人青年(イーサン・ホーク)と日系人女性・ハツエ(工藤)との悲恋と、その女性が収容所で結ばれた夫が無実の罪を着せられた殺人事件の裁判を、登場人物たちの記憶を細かくカットバックさせ更にそれを輻湊させるという手法により、深い雪降る世界に浮き彫りにさせています。
例えば、青年(彼は日本軍とのタラワ島での激闘により隻腕になっている)がハツエから戦時中に貰った別れの手紙を思い返すシーンで、収容所から青年に手紙を送ることを母親から咎められたハツエが母親にその自分の書いた手紙を読んで聞かせる“声”と、青年がその手紙を読む際に彼の記憶の中に蘇る彼女の“声”が、少しずれて重なり合う(説明するのが難しいですが、そんなに分かりにくくはない)。回想と回想が重なり合うことで、ドラマの奥行きがうんと深まって感じられました。
でもこういう話を見るとどうしても複雑な心境になってしまいます。差別される日系人に対する同情、差別する白人に対する反発、しかし日系人を追い詰めたのは、その父祖の国の日本人が起こした“真珠湾”。被告(ヒロインの夫)を差別意識丸出しで責め立てる検事には腹が立つし、弁護士(マックス・フォン・シドーが流石の大熱演)の堂々たる弁舌には拍手を送りたくなる。
工藤サンのタイトルバックでのビリング(キャスト順)が2,3番目どころか、1枚ですらないのには納得いかず、エンディングのロールでは2番目なのでちょっと溜飲を下げたり…
単純な日本人なのでしょうか、私って。
もう一つ苦言を。夫役はコリア系アメリカンのモデル出身の人で、残念ながら日系人には見えませんでした。

以下長くなったので稿を改めます…。

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#172 
アール・ケイ 2000/03/29 20:37
アカデミー賞とカラー化

アカデミー賞授賞式は録画したまま、まだ見ていません。『アメリカン・ビューティー』がおいしいとこ全部さらっていってしまいましたね。主演賞のケビン・スペイシーって贔屓の俳優なので、それはそれで嬉しいのですが。何故か“ウォール・ストリート・ジャーナル”が出口調査みたいなお祭り潰しをやってましたが、当然授賞式ではそのことも揶揄ってたみたいですね。
まあ所詮はハリウッド村祭りなんですけど、楽しいからいいじゃない、というスタンスで続いていって欲しいと思います。
先日テレ東で『イブの総て』(’50年)カラー・バージョンというのをやってましたのを見ましたが、元を知らないせいか特に違和感ありませんでした。
ウディ・アレンのように演出的意図をもってモノクロにしているような場合はカラー化するべきではないですけどね。
それよりもその映画『イブの総て』を見てその先見性(今日性)のショックを受けてしまいました。芸能界の内幕ものなんですが、今もちっとも変わっていないようですし、登場人物がマリリン・モンロー演じる駆け出しの女優に語るセリフ、「テレビはいつだってオーディションさ。それ以外のものであったためしがない」、には胸を突かれました。まるっきり「現在」ではないですか。

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#171 
徹夜城(支配人) 2000/03/27 23:41
アカデミー賞

いやあ、すいませんね、私自身がなかなか書き込まなくて。
最近劇場まで映画を見に行ってません。「グリーンマイル」は観ようかなと思っているのですが。

日本の興行主としては「グリーンマイル」がアカデミー作品賞獲得をかなり期待していたようですが、結果は今日発表されたとおり。ひとっつもオスカーとれなかったみたですね。なんか興行側としてはかなりカッコ悪い形になったような気がします。もちろん作品の出来と賞は別もんですが。
受賞リストを眺めてみると「マトリックス」の健闘が目に付きます。編集・音響・音響効果・視覚効果と4部門受賞。ライバルは「スターウォーズ1」だったわけですが、圧勝になってしまいました。DVDも買って観てますけど、映像技術としては確かに画期的な映画ですよね。
そうそう、「バイセンテニアルマン」のロビン=ウィリアムスはラズベリー最悪主演賞は免れたようです(笑)。ちなみに今回選出された「今世紀最悪映画」はバーホーベン監督の「ショーガール」が受賞した模様。授賞式に出席したこともあるシャレっけのある同監督のこと、受け取りに来るんじゃないでしょうか(笑)。

このところ映画鑑賞はビデオ中心ですね。「真昼の決闘」のあとやはりテレビで録画した「恐怖の報酬」の「カラーバージョン」を観ました。アメリカでリメイクしたあれではなく、白黒のオリジナル版にコンピューター処理で着色をほどこしたやつ。賛否両論は当然でしょうが、みた限り一部を除きそう違和感はなかったですね。これって一時流行りそうになったんだけどやっぱり抵抗の方が強かったのかその後みかけなくなりましたね。



#170 
アール・ケイ 2000/03/26 22:28
カンドーの2作、『グリーンマイル』『ストレート・ストーリー』

柏でハシゴしましたが、『グリーン…』は3時間を越える大作でしたから2本目の『ストレイト…』は眠気に襲われちょい舟を漕いでしまいました。
日本時間の明朝発表となる本家アカデミー賞の発表の前に見たかったもので(笑)。その本家の方もオスカー像盗まれたり、"出口調査"されたり今年はさんざんですねえ。
『グリーンマイル』は数あるスティーブン・キング原作ものの中で、『ショーシャンクの空に』とともに上出来の部類でしょう。感動的な奇跡のエピソードにキング本来のダークな部分が組み込まれて、ドラマに広がりが出ています。トム・ハンクスをはじめとするキャストたちの抑制気味の演技が数十年に渡るこの寓話にリアリティを与えていました。

デビット・リンチ監督『ストレイト・ストーリー』の中に興味深いセリフが一つ。
主人公の時速8kmのトラクターで560キロもの旅をしている老人が、袖すりあったヒッチハイカーの少女に家庭の大切さを語るシーン。
「細い枝1本ならすぐ折られてしまうが、何本も枝を重ねると折れなくなる。家族とはそうしたものだ」
そうです。まんま元就ですよね。これは実話だそうですけど、このセリフはさて…?何処の国にもある言い伝えなんでしょうか。元就のも江戸時代の創作だそうですし。出典は中国かなあ。
(下のセンテンスは大河BBSと重複します)
しかし『ロスト・ハイウェイ』と同じ監督の映画とは思えません。リンチらしいところは多々ありますけど…。渋さの極致ですね、主演のリチャード・ファーンズワースは。頑固だけど愛敬やユーモアのある老人役、もうこれはオスカーあげるしかないでしょう(多分違うでしょうけどね)。


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#169 
過剰書きこみアール・ケイ 2000/03/22 01:46
『氷の接吻』

歴史BBSより続く
ユアン=エピソード1のオビワンはミスキャスト?=マクレガーとアシュレイ・ジャドのファンタジックなラブミステリーです。ユアン演じるメカオタクのイギリス諜報部員は妻子に蒸発されて以来、娘の幻影から逃れられない小心者(こういった役柄が思いっきりはまり役!)。彼は近づいてくる男を次々と殺していく美女(アシュレイ)をアメリカ中、尾行、監視していくうちに彼女に惹かれて行く。その惹かれ方たるや尋常ではなく、彼女と結婚しようとした富豪を殺したり、警察に捕縛されそうになる彼女を助けたり…でも彼は彼女に正体を見せない影の存在=守護天使。このへんはシリアルキラー版シラノ・ド・ベルジュラクといったところでしょうか。というか変態(殺人狂の女)と変態(姿なきストーカー、なにせ彼女がバスルームに入ったのを盗視していて、その隣りのバスルームの壁伝いに彼女を愛撫している、と妄想する)の微かな愛の積み重ねが展開していきます。彼らの内面はほとんど描かれませんがユアンの表情が全てを物語っています。

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#168 
アール・ケイ 2000/03/05 22:27
『ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ』『ノイズ』

見たい映画が多すぎて困っている毎日です。
さて『ほんとうの…』は早世した実在の天才女性チェリストの生涯をその姉との愛憎とともに描いた映画です。構成に妙がありまして、年少期から姉妹が共に過ごした(精神的に)時点までがいわば第1部で、そこから一旦、(フルートを諦め平凡な主婦になっていく)姉ヒラリーの視点で自分と妹ジャッキーそれぞれの結婚から妹の常軌を逸脱した行動が描かれ、時間を遡り今度は妹の視点から(何故彼女が追い詰められていったかを含め)描かれ直す、という手法が生きていました。ジャッキーは多発性硬化症に罹って演奏不能となりやがて死んでいくのですが、演じるエミリー=『奇跡の海』は嫌いですが=ワトソンは予想通り絶品の演技でした。栄光が光り輝いたゆえ憔悴していく様子はあまりにも哀れです。
私には私より出来のいい妹がいますが、彼女が男(弟)なら嫉妬していたかもしれないなあ、と同性の兄弟を持たない自分は思って見ていました。
『ノイズ』はこれを夫婦の猜疑心を描いたA級サスペンスとみるか、過去の映画へのオマージュに溢れた(『ローズマリーの赤ちゃん』など)B級SFホラーとみるかによって変わってきます。クライマックスのSFXシーン(具体的にいうとネタバレ)までは結構格調あったんですけどね、『ヒ×ゥ×』か『ス×ース・×ンパ××』みたいなアレはいかんですな(笑)。
『ノイズ』って邦題は久々のヒットです(ただ映画の入りはヒットには程遠いようで)。原題は「宇宙飛行士の妻」というつまらぬものなので。
ジョニー・デップの映画で彼が語り手側ではなくて、謎を持った側を演じるのは珍しいのではないでしょうか。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#167 
アール・ケイ 2000/02/28 00:03
『マグノリア』と『ジェネックス・コップ』

鉄道が登場する映画といえば、『ブロークン・アロー』なんてえのもありました。
これも列車に核ミサイル積んで争奪戦が繰り広げられた挙句、ミサイルは発射されて
爆発してしまうのですよ、オイオイ(笑)。
女房は置いて新宿へ、久しぶりに2本ハシゴでした。
『マグノリア』はロバート・アルトマンばりの群雄劇です。3時間余りの上映時間を長いと感じさせない、密度の濃いドラマワークでした。偶然と運命、絶望と奇跡、中傷と許容。人生というものを考えさせるシリアスなストーリーをやや過剰気味の音楽が繋ぎます。というか、音楽に乗せて同時進行で何人もの「特別なある日」がカットバックで描かれていきます。
トム・クルーズ、ウイリアム・H・メイシー、ジュリアン・ムーア、ジェイソン・ロバーズら芸達者が好演しています。皆が脇役というより皆が主役というべきでしょう。
クライマックスでとんでもない事態がこの町(ロス郊外)を襲います(それは内緒)。それによって彼らの運命が浄化されたということなのでしょうか、かなり????ですよ。(因みに同様の群雄劇、アルトマンの『ショート・カッツ』ではクライマックスは地震でした)
『ジェネックス…』はその名の通り香港のニュースターによる『あぶない刑事』(ちょっと『ポリスアカデミー』風味)です、はやくいえば。なので悪役で(『あぶでか』にも出ていた)仲村トオル氏が出ているのは象徴的ともいえます。これが単純なワル役でないのが嬉しい。
脚本も編集もかなり荒っぽいですが、キャストの新鮮さがそれを補って余りあります。広東語、英語、日本語が飛び交う(字幕スーパーも3ヶ国語でちょと煩わしい)この映画は、いよいよ東アジアにおいては国境をひょいと跳び越す新しい若い世代を感じさせました。
製作者のジャッキー・チェンが最後のオイシイとこで顔を出します。若いヒーローたちを救って「昔は(スタントでは)生傷が絶えなかったんだから」などとアドリブをいうところにはしみじみしてしまいました。でも私自慢ではないですが、映画館でジャッキー見るのはほとんど初めてなんですけどね(笑)。香港映画はまあまあ見ている方なのに縁がなくて。映画人としては尊敬していますよ。
見たい映画の3分の1も見られないなあ…。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#166 
徹夜城(支配人) 2000/02/23 09:41
下のに補足

考えてみたら最近ではスティーブン=セガール主演の「暴走特急」もありました。「沈黙の戦艦(すげぇ邦題ですよね)」の続編です。ビデオで観ましたが、トレインジャックものとしてはまぁまぁの出来。

ちなみにこのページで予告したまま一向に正体をあらわさない謎のシナリオ「燕」も「鉄道冒険活劇映画」です。鉄道史に詳しくて勘の良い方は何がテーマかお気づきかも知れません。



#165 
徹夜城(支配人) 2000/02/23 09:34
駄作鉄道映画ばなし

どうしても書きたい衝動を抑えられなかったので書きますね(笑)。
20日テレ朝「日曜洋画劇場」で放映された日本未公開作品「アトミック・トレイン」を観てしまいました。僕は鉄道マニアでもあるので「鉄道がからむ映画」に弱いんですよね。
そんなわけでこの「アトミック・トレイン」を録画、昨日時間がとれたので鑑賞しました…

凄い。こんな気の抜ける、ご都合主義な、つぎはぎだらけの、作者自己満足で、最低レベルの脚本を大金かけて映像化してしまうとは…アメリカの懐の深さを改めて感じました(爆)。
どういうわけかロシアの核兵器を載せられてしまった貨物列車が、山岳部でのブレーキ故障でそのまま暴走していく。通報を受けて(この辺もどうにかなんなかったのかという展開です)これを止めようと悪戦苦闘する辺りは「鉄道パニック」のパターンを踏襲していて結構面白いんですが、まったくの偶然が重なり、結局止められず、脱線する(あらら)。すぐには爆発しなかったものの、ふたたび単なる偶然と手違いから結局核爆発しちゃう(おいおい)。恐ろしいほどに話が悪い方向へ向かっていくストーリーです。それまでに停止に努力して次々死んでいく人達の努力も水の泡。
と、同時進行するのが主人公一家の苦闘。主人公の一家は子連れ再婚同士の構成で、冒頭に家族内がうまくいっていない様子が描写され「ははん、これで危機を乗り越えラストは家族結束してめでたしめでたしだな」と予想が付く。全くのその通りだったのですが、これが上記の展開と同時進行だからたまらない。最後の方でパニックで無法地帯になったデンバーを脱出するため妻の「元夫」に二人の子どもを預けるんだけど、結局そいつが事故って主人公が助けにやってきたり…元夫はめでたく死に、再び無事に集まった家族はひしと抱き合う…ってそれでええんか!!?
最後の大統領の「我々人間は火遊びをしてはならなかったのだ」などという演説がこの映画に止めを刺す。結局、この映画の作者は「家族愛」「反核」「人間は過ちを犯す」ということを言いたかったのだろうか…番組によるとDVD・ビデオが発売になるそうですから、レンタルでご覧ください。あまりの脚本のひどさに唖然とするはず(^^;)。そういう意味では一見の価値あり。

ところでアメリカって思い出したように「列車暴走」ものを作りますね。この手のものとしてはテレビ用映画「暴走パニック超特急(邦題)」という傑作もあります。「大陸横断超特急」なんてラストはシカゴ駅に特急列車が突入しちゃいますし。黒澤脚本の映画化「暴走機関車」もこの系統ですね。テレビでしか見てませんが、「サブウェイ・パニック」という地下鉄暴走ものもありました。「スピード」もラストで地下鉄暴走になりますね。
暴走でない鉄道映画は大半がミステリ・サスペンス系。ヒッチコックの「バルカン超特急」「北北西に針路を取れ」、ジーン=ハックマン主演の「カナディアン・エクスプレス」、007の「ロシアより愛をこめて」もオリエント急行を舞台にした列車映画のところがありますね。
邦画ではなんてったって佐藤純弥監督・高倉健主演「新幹線大爆破」が名作。山本薩夫監督「皇帝のいない八月」も邦画鉄道映画の代表と言えるでしょうね。



#164 
徹夜城(支配人) 2000/02/16 23:44
アンナと王様

観てきました(^^)。「ジャンヌ・ダルク」に続くハリウッド製歴史大作。何度も映画化されてるネタってのも共通点(笑)。

感想は、主演のお二人の存在感と名演技だけで金払う価値あり。ジョディ=フォスターはもちろんですが、チョウ=ユンファも素晴らしい。まさに王様の貫禄。タイ人が観てどう思うかは知りませんが。ユンファが香港映画でも見せていた繊細さがよく出ていたと思います。
で、ストーリーは前半良し、後半もう少しどうにかせい、と思ってみてました。これ以上はネタバレですので書きませんが、個人的にはそんな印象。映画としては最後の印象が弱いと、劇場出るときの後味がよくありません。
歴史映画としての評価は史劇的伝言板で。



#163 
アール・ケイ 2000/02/13 23:56
ストーリー・オブ・ラブ

妻の意見も入れて、新宿にて『ストーリー・オブ・ラブ』(現代は“ラブ”ではなくて“US”なんです)を鑑賞。芸達者ミシェル・ファイファーにどうブルース=復調=ウィルスが絡むのかと思ってみていましたが、叫びわめくシーンを除いては倦怠期の夫像をそつなく演じていました。
世の中には解決できない問題がある。それでも人は生きていく。別れても夫婦でありつづけても寂しさ苦しさからは逃れられない。愛だけでは、愛なくしては生きていけない。
ある意味で辛い、重い映画でしたが、ラストの“和解(というより妥協かな)”には甘さが残ります。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#162 
徹夜城(支配人) 2000/02/10 23:32
007は来世紀まで続きますね。

昨日のことですが、「007・ワールド・イズ・ノット・イナフ」と「シュリ」を立て続けに鑑賞。10分の時間差を利用して柏市内を移動して映画を観ていたのでした。西村京太郎ばりのアリバイ工作やってるみたいですね(笑)。

「007」最新作ですが、なかなかの傑作ですねぇ。タイトル前の大アクションだけで一本の映画ぶんありますね。だいぶ映画記事等でばらされているだろうから書きますが、ボンドガールに史上初の大物ソフィー=マルソーを持ってきたのが結果として大成功。というか、あの人「悪女役」が向いてますよ、絶対。もう一人「本命」のボンドガールも従来型の「魅力的」ではありませんね。
今回は「M」も大きく筋に絡んでくる点が特徴的。「女王様」ことジュディ=デンチになった時点でいつかこうなるような気がしてましたが…。そうそう、秘密兵器発明の「Q」さんの方、事故で亡くなったんですってね。シリーズ唯一のレギュラーだったのに。
映画では偶然…というか暗示的というのか、Qが「引退」「交代」をほのめかすシーンが入っています(後継者も登場)。どうもどっちにしても「引退」の予定だったんじゃないでしょうか。それにしても意味深なシーンでした。
最後に一つ。訳しましょうよ、タイトルは(笑)。劇中のセリフから察すると「世界全部でももの足りない」ってなところでしょうか。

「シュリ」を二度目の鑑賞で、いくつか不明点も分かりました。それでもまだ中盤によく分からない点が残ります。映画自体のパワーがそれをフッ飛ばしちゃってる印象です。
それと、この映画館で劇場の音響効果が貧弱とはどういうことか、バッチリ分かってしまいました。ドルビーデジタルの威力を思い知らされた気がします。DVDでもモノラルと映画館同様の5.1chがあるんですが、自宅内ではとても区別は付きません。ちゃんとセッティングしてホームシアター作れば良いんでしょうけど、そんな場所も金もないですし。ソニーのバーチャル音響装置(ヘッドホンで擬似的にドルビーデジタルサラウンドを再現する)でも買おうかなぁ…。



#161 
アール・ケイ 2000/02/06 19:43
奇人たちの晩餐会

渋谷に昨秋オープンした新しい映画館に見に行ってきました。陣内孝則らによって「おばかさんの晩餐会」というタイトルで上演されたこともあるフランスの戯曲の映画化です。
いかにもというブルジョア連中が毎週“奇人(バカ)”を晩餐会に読んであざけわらってやろうという悪趣味な趣向。主人公は最上のバカとも思える「マッチ棒でエッフェル塔や金門橋を作っていてその写真が出版されるのではないかと喜んでいる」中年男を晩餐会に招くことに成功するが、その直前にぎっくり腰になってしまってその“オバカ”に世話されることになったのが運のつき、次々と災難にみまわれ“オバカ”が善意でなんとかしようとすればするほど事態はこじれ混乱していく…
落語のような、松竹新喜劇のようなお話が展開します。その“オバカ”の役柄に故・藤山寛美を当ててみていました。バカなのは、果たしてどっちなのか。爆笑につぐ爆笑の中に人生のアイロニーと悲哀がにじみ出ます。うんと笑わしてちょっと感動させて最後の最後にはもう一度大爆笑のオチが待っています。ビデオになった際にでも是非…
誰かが書いていましたが、『雨あがる』は黒澤さんの呪縛が解けた効果が出ていたのではないのでしょうか。


http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#160 
徹夜城(支配人) 2000/02/06 11:09
雨あがる

柏ステーションシアターで昼の第一回で鑑賞。完全入れ替え制でシュワちゃんの大コケ作と評判の「エンド・オブ・デイズ」をやってました。客なんて少ないだろうと思ったら、さにあらず。なんと劇場は満員状態。僕は普段でもそうなんですけど、今回は必然的に最前列で映画を観るハメに。女性が安くなる金曜日だったのが原因なんでしょうけど、無茶苦茶な混み具合。平均年齢はどうみても50歳以上でしたが…(^^;)入場券売場で「雨上がり一枚!」と頼んでいる爺さんがいましたっけ(笑)。

映画の方ですが、なるほど、「さわやかな佳作」というところでしょうね。スタッフのせいもあってかいわゆる「黒澤カラー」が濃厚だったのは事実ですね。出演者も寺尾、宮崎、松村、井川、吉岡、はては仲代まで黒澤映画出演者ばかり。仲代達矢の辻月丹先生、なかなかとぼけてて良かったですね(実は出ているとは観るまで知らなかった)。吉岡秀隆君、時代劇には向いていなかったようですなぁ。
三船史郎さんもなかなか存在感があって良いじゃないですか。根の良さそうな感じが良く出てました。小姓の役の人はみかけん人だなと思っていたら、黒澤明と加東大介共通のお孫さんでした。うーん、ホント「身内」ばかりですな。黒澤久雄氏もチラッと出ていたそうだし。主要キャストで「新入り」は檀ふみさんのみですね。

主演の寺尾聡ですが、このところ宇野重吉のクローンに思えてきました(爆)。出かける前に何気なくTVをつけたら「西部警察」再放送してまして、「リキ」こと寺尾氏が暴れておりました。「ルビーの指輪」なんて歌ってたもんですなぁ、この人。





#159 
アール・ケイ 2000/02/03 00:37
雨あがって、心は快晴!

2月1日は会社が創立記念日でお休み。映画の日で千円ポッキリということで、女房と松戸まで黒澤さんの遺作脚本の『雨あがる』を見てきました。
いいシャシンを見せてもらった感じです。いいですよ、ホント。黒澤さんの遺言通り「見終わって、晴々とした気持ちになる」映画でした。黒澤さんの衣鉢を見事に継いでいるだけでなく、黒澤映画の助監督であったという小泉監督のオリジナル性を充分感じさせられました。むしろ黒澤さんが撮らなくてよかった。黒澤さんならこんな肩の力が抜けた画になったかどうか…
寺尾聡さんが卓越した演技を披露しています。心底人のいい剣豪をリアリティ豊かに味わい深く表現しています。心配された三船Jrもおやじさん譲りの大根は大根ですが(声が大きいんですよ、これが)、味のある大根演技でした。宮崎美子さんも芯の通った可愛さを見せてくれています。
是非ご覧を…お勧めいたします。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#158 
徹夜城(支配人) 2000/01/25 23:23
今年の映画はじめは…

なんと今頃「シックスセンス」(笑)。先週の金曜日に観てきました。
感想「この手があったか」
映画じゃないと表現できませんわな、あれは。
しかしやっぱり「怖い系」は苦手だと再認識。

そして本日、ついに「シュリ」を観てきました!それまでアール・ケイさんの書き込みを始め、MLの感想文も一切読まずにいたのです!
感想「素晴らしい。もう一回観よ」
マジでそう思いました。久しぶりに映画館で満腹感を覚えました。
ミリタリーネタとかアクション映画は必ずしも大好きとも言えないし専門的知識もない僕ですが、銃撃シーンの迫力に圧倒されました。音も凄かったですねー。
一本の映画のクライマックス級の銃撃場面がこれでもかと続き、ホントのクライマックスは南北首脳臨席のサッカー試合会場にまでなだれ込む。観客へのサービス精神が旺盛ですね。合間に入る息抜きの恋愛話はもう一つ練って欲しかった気もしますが。
それと何と言っても主役を食ってたのは「北」の部隊のリーダーのお方(チェ=ミンシクっていったかな?)。あれは美味しい役ですよ、ホント。「南北分断」の問題にもこのキャラクターがいるからこそリアリティをもってきりこめてますね。
あの程度なら北の「あの人」も映画ファンとしてお喜びになるのでは?「007」シリーズのファンだという話が…(父親は「寅さん」のファンで葛飾柴又に行くのが夢だったと言われている←実話らしい)

実はもう一回観ようと思う理由の一つが、あの情報部員コンビの判別が前半かなり怪しかったからと言うのもありまして(笑)。ちょっと似てますよね、あの二人。



#157 
アール・ケイ 2000/01/23 00:27
『シュリ』と『新選組』

『シュリ』は上野で、『新選組』は渋谷・ユーロスペースで鑑賞しました。
まず『シュリ』。ものまねといえば日本人の専売特許のように云われてきましたが、韓国の方が腕が上のようで、これは南北分断の悲劇をうまく利用したハリウッド徹底模倣大作です。下手な本家より遥かに面白い。液体爆弾の設定とかピストルに何発弾がはいってるねん(笑)とか、つっこめるのもハリウッド並です。しかし“北”がこれを観てなんというか。特に映画ファンだという彼の国の2代目は…結構楽しんでみてたりして。(意外に政治臭は少なかったですよ)
『新選組』(新“撰”組というのは黒鉄ヒロシ氏の原作によると間違いだそうです)は、どう呼んだらよいか、立体切り絵アニメの労作です。意外だったのは原作はベースはギャグマンガなのに、映画(市川昆監督)はシリアスな描写なのです。もちろん表現が表現なだけに独特のおかしみは残っているんですが。だからというわけではないのですが、90分間はちと長かった…45分ぐらいにまとめれば、大傑作だったような気がします。原作を読む限り、むしろもっと動画っぽくてもよかったのではないでしょうか。
それでもオープニング(スタッフ・キャストロール)はかっこいいし、沖田総司が半狂乱になってこときれる幕切れも変に引っ張らず素晴らしい。中村敦夫、中井貴一ら声優陣も豪華ですのでこれは一見の価値はありますよ。


http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#156 
徹夜城(支配人) 2000/01/13 11:27
ログは

僕も手元にかなり残っています(いちおう時々バックアップ取るので)。完全に回復不能なのはアール・ケイさんの「御法度」の書き込み(私が書いたものへのレス)のあとのいくつか。キネ旬ベスト10の書き込みも含まれています。
ただ大した量でないのも事実。また僕は容量上の都合もあって古い過去ログはなるべくネット上から消しています。ですからとりあえずこのままにしておこうかなと思っています。

先日しっかり「ライトスタッフ」のDVDを購入してきました。この前テレビで放映していたのは日本公開版のノーカット放送だったんですが、オリジナルはもう少し長いんですね。DVDはこのバージョンで、ついでにスタッフ、キャスト、歴史解説、プロダクションノートも収録しておりなかなか楽しめました。ワーナーのDVDソフトはこれだから嬉しい。
ついでに「ウルトラマン」「カムイ外伝」まで買ってきて…コンパクトなDVDソフトもぼちぼち置き場を考えないといけない量になってきました(^^;)



#155 
アール・ケイ 2000/01/12 13:37
映画館の呼び込みで

すみません、すみません、すみません、ごめんなさい(泣)
PCの調子が悪いのと文字入力の後ENTERを押すくせのせいで、こちらの大事な伝言板を汚してしまいました。何度も。
どうかその部分は削除してください。よろしくお願いします。

ここの過去ログですが、偶然8月ごろからの部分が残っていました。
私の発言についてはいつか自分のHPに整理して掲載させて頂きます。もしもご入用ならおっしゃってください。メールにでも添付させて頂きます。
さて、『海の上のピアニスト』を見にいった時、映画館の呼び込みのお兄ちゃんが「『海の上の“ヴァイオリン引き”』は今お並びになりますと…」と言い間違えていました。まあこの邦題はその辺(『屋根の上の…』)から付けられたんでしょうけど、思わず失笑してしまいました。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#152 
徹夜城(支配人) 2000/01/10 23:54
ま、何度かあった事故でしょう。

もちろんアール・ケイさんには何の責任もありません。過去にも何度かデータ消失事件はありましたからね(そのうち数回は私の編集ミス)。とにかく書き込み時点で容量の7Mギリギリになっていたんですよ。どうしてそうなっちゃったのかは分からないんですが。

「海の上のピアニスト」ですかぁ、観ようか観まいか考え中、ってところでした。時間がとれたら観てみようかな。「ニューシネマパラダイス」は好きでしたし。
…「海の上のテロリスト」なんて恐ろしいパロディを思いついてしまいましたし(笑)。
「ブレア…」は僕が耳にする限りではあんまり評判が良くないです。なまじアメリカであの方法でヒットしたあとの日本上陸だったので、宣伝攻勢ばかりが目立って実際に観るとかなり興をそがれるという声がMLにはありました。僕はどちらにせよホラー系は苦手なので観ないでしょう(笑)

今日はテレビ東京で「ライトスタッフ」放映してたので初めて観てみました(前から観たかったんですけど見つからなかったんですよ)。いやー、好きです、こういう宇宙開発話。「アポロ13」と合わせてみるとそのままNASA史。エド=ハリスがどっちにも出てますし(笑)



#151 
アール・ケイ 2000/01/10 21:35
わたしのせいではないでしょうね(笑)

昨夜私がカキコした後にログ飛んじゃったみたいで、私のせいではないかと悩みながら映画見にいっていたんですよ。なんか申し訳ないような気がしています。
さて本日は『海の上のピアニスト』(新宿)、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』(柏)です。
『海の上の…』はまさしく2000年の1発目に見るのに相応しい、見事な寓話でした。一生を大陸間航路の客船で過ごしたピアニストの物語です。主演のティム・ロスは素晴らしい。『フォー・ルームズ』のような死ぬほどのミスキャストもありましたが、これが代表作になりそうですね。(彼の出ている映画はどういうわけかかなり見てまして、模範囚を演じたラブストーリー『愛に囚われて』はよく記憶に残っています)モリコーネの音楽に圧倒されます。
『ブレア…』はもうアイディアの勝利としかいいようがないですね。細かいこと突っ込むと、戦場カメラマンでもあるまいになんでそこまで撮影を続けるの、とか、バッテリー重かったでしょ、とかいろいろあるんですが、まあ許しましょう。でも他の観客も言ってましたが、この内容なら60分ぐらいの長さが丁度よかったのでは…(料金も900円ぐらいで、低予算だし(笑))


http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#150 
徹夜城(支配人) 2000/01/10 11:36
ログデータが飛びました。

どうもBIGLOBEからもらってる容量に限界が近づいていたようで…そのせいか下の書き込みを残し、それ以前のログデータが飛んでしまいました。僕の手元に残っているのは「御法度」
の話題の頃までです。
サーバーのほうを調べてみたら正体不明のデカいファイルが存在し(不思議と時々あるんですよね)容量を少しばかり圧迫していたんですね。もう少し余裕があるはずと思っていた僕が甘かったようで。それらと他の伝言板のログを整理して余裕を持たせてみましたが…どっちにしても近い将来の容量不足が目に見えてるなぁ。広告付きでもいいからレンタルHPも考慮中です。

>アール・ケイさん。
というわけでログ飛んじゃってるんですけど(^^;)、キネマ旬報のベスト10について。
「シン・レッド・ライン」についてはどっちかというと評論家受けしやすいんじゃないでしょうか。僕は「キネ旬」なら上位に来ると踏んでました。過去のキネ旬のベスト10って調べてみると分かるんですが、評論家による採点で順位を決めているので芸術性が高いとか問題作なんかが高い順位にきやすいんですよね。それを補う意味で「読者投票ベスト10」も行っているのでしょうが。
ちなみに「七人の侍」の年、昭和29年は「ゴジラ」「二十四の瞳」など大変な映画の当たり年として有名ですが、キネ旬ベスト1は「君の名は・第二部」だったりします(^^;)。「七人の侍」は3位です。「ゴジラ」なんて確か無視されていたような。
新「ガメラ」はいきなりベスト6に登場したんですけどね。アニメ映画で初めてベスト10入りしたのは読者投票でして「銀河鉄道999」でした。「ナウシカ」は読者投票で1位だったんじゃなかったかな…?最近では本選でも「もののけ姫」が2位になるぐらいですけどね。



#149 
アール・ケイ 2000/01/10 00:02
MYベスト決定しました

割とマトモな選出になってしまいました。
ベスト1は『恋におちたシェークスピア』です。くわしくは我がHPまで。
キネ旬のベスト10は未見の2作はわかりませんが、『シンレッドライン』の上位には疑問を感じますね。下手な映画ではありませんでしたが、評価過多だと思います。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#144 
アール・ケイ 99/12/25 22:11
『御法度』異聞

他の方はご覧になっているのでしょうか、ここ(笑)。
私は映画の感想はここに書かさせていただくことに勝手にしてます(爆)。
自分のサイト、もっているくせに済みません。BBS形式の方がいいですね。日記とかもどのPCからも書きこめますし。ありゃ、往復書簡ですな、この内容なら(笑)。
ところで『御法度』ですが、評判はまちまちですね。昨日も『ファイト・クラブ』を見に行った映画館で女性たちが話をしていましたが、松田龍平に魅力を感じないといっていました。武田真治はよかったとか。いわゆるヤオイ的な受けはしていないのでしょうか。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#143 
徹夜城(支配人) 99/12/25 12:38
「御法度」見てきました。

>アール・ケイさん。
いつも書き込みどうもです。何やら僕ら二人の往復書簡みたいなってますね、ここ(^^;)。

「御法度」、昨日ようやく観てきました。
映画としての完成度は高い方でしょう。全体としてのまとまりもいいし、一つのトーンに統一されている、その美しさが魅力です。ただいささか難解であるのも事実。僕の後ろにいたカップルがエンディングが流れる中で「で、オチは?」と言ってる声が聞こえました。実のところ謎をけっこう残して終わる形になってますね。
それにしても出演者がみんな光ってますねぇ。松田龍平は確かに凄い、彼の美貌なくして成立しない映画ですよね。たけし・崔の日本代表的監督コンビは最初発声に難を感じたのですが(やっぱり他の本職俳優と比べるとどこか素人臭さが漂います)、結局サマになってくる。でも土方、年食い過ぎ(笑)。田代役の浅野、沖田役の武田、どちらも綺麗ですねぇ。あ、私には「そのけ」はないので、念の為(笑)。
新撰組のおなじみのユニフォームは出てきませんでしたが、パンフレットのたけしのインタビューで「だって俺や雅があの恰好したらコントになっちゃう」と言っていたのには納得(笑)。それにしてもお笑い芸人が目立つ映画でした。




#142 
アール・ケイ 99/12/25 12:14
『ファイト・クラブ』

説明、評価するのが難しい映画ですね。
日比谷でイブ、1人で見てしまいました(馬鹿)。でも彼女と見る映画でもないなあ。
どんどん観客を誘導していき、観客は予想も追いつくことも出来ないまま終わってしまった、と云う感じですね。同じブラピの出ていた『12モンキーズ』の“成功”版という匂いも。
エドワード・ノートンら演技巧者が、世紀末のストレスによって自ら生み出した×ッペ××ン×ー、或いはダー×・ハー×と対峙させられます(これでもネタバレかなあ)。


http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#141 
アール・ケイ 99/12/19 03:12
『御法度』

…の前に『ジャンヌ・ダルク』の肝心の感想を。
ケレンを抑え、オーソドックスな展開に思われました。音楽もそうだし。ベッソン監督ならもっと突き抜けたものを描けたのではないでしょうか。これはこれで及第点はありますけど…
俳優達はいいですね。フェイ・ダナウェイや国籍不明年齢不祥の(『ラウンダーズ』のロシア系マフィアは絶品)ジョン・マルコヴィッチはいまさら褒めるまでもないですよね。もう1度終盤ヒロインと絡めるべきでした。ミラ・ジョヴォヴィッチ(パンフ見ないと書けない名前だ)は困難な役柄に体当たりで挑み、敢闘賞ものです。ホフマンは前半から登場させる方がよかったのでは(やや唐突ですね、入牢後の登場は)。
『御法度』ですが、これは時代劇というより一種の心理サスペンスですね。
たけし演ずる土方の視点から終始ドラマは描かれますが、美少年によって大の大人達が狂わされる(「衆道」という言葉でいかがわしさを尤らしくカモフラージュします)話が最後の最後に逆転?してはっとさせられます。
アバンタイトルもなく、ラストも蛇足なくテーマと登場人物だけがシンプルに浮き上がります。
また、坂上二郎、トミーズ雅という東西の芸達者を得てコメディの趣きもありますね。
特に雅はおいしいところをさらっていきます。助演賞というより地のままなんでしょうが。
思わず失笑してしまうシーンが多いのですが、大島さんそれも狙ってですな。
崔 洋一(近藤勇)のそわそわと目玉が定まらないのも、却って効果的です。
実に興味深い作品になっていました。大傑作かというと考えちゃいますがね。


http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#140 
徹夜城(支配人) 99/12/17 23:22
ゴジラ、ゴジラ、ゴジラが現れた(伊福部節は不滅だ!)

「ジャンヌ・ダルク」は史劇的伝言板に書いちゃったので、今日観た「ゴジラ2000ミレニアム」など。

何だかんだいって怪獣映画ファンだったりする私そこそこ楽しめました。しかし出来はというとかなり酷な評価をせざるを得ませんね。ストーリーがかなり酷い。怪獣映画のストーリーなんて…って向きもあるかもしれませんが、傑作と呼べるレベルのものもちゃんとあるのです。今度の「ゴジラ」のストーリー展開にはいささか頭を抱えちまいました(^^;)。俺ならこの10倍は面白くするぞ、などと観ながらストーリー修正を勝手にやってました(笑)。
展開もさることながら妙に大上段に構えた説教臭いテーマを押し出すのはやめてほしいですね。テーマがあるのは大切なことだけど、セリフで露骨に出しすぎです。
誉められる点はやはり特撮技術の進歩でしょう。デジタル合成技術が進んだようで、着ぐるみ演技と実写背景がかなりうまく合成され、リアリティがありました。ゴジラのサイズを55mに縮めたことも結果としては成功しています。アメリカのゴジラよりはこの辺楽しめます(笑)。新宿破壊場面も結構良いです。

それにしても東海村で例の事故があったときはホントに東宝は頭を抱えたでしょうね(汗)。東海村、北浦と茨城県がやたら出てくる「ゴジラ」として茨城人の記憶には残ることでしょう(笑)。それにしても「いばらぎ」って言ってたが…僕は「いばらき」って言ってるんですけどね。

エンディング後にお約束の来年の次回作の特報が。次回は頑張ってくださいよ、東宝さん。僕も久々に「パロれる」のネタにしますから(←これも特報だ!)。



#139 
アール・ケイ 99/12/13 01:41
『ハイロー・カントリー』

自分でHP持ちますとなかなか映画館へも行きにくくなりました。
で、本日は『ファイト・クラブ』『ジャンヌ・ダルク』は後回しにして、渋谷で西部劇を…
第2次大戦後のニュー・テキサス。滅び行くカウボーイたちの厚い友情と彼らの間を漂う人妻への愛の物語です。ウディ・ハレルスンがカリスマ性(こういうのがカリスマ!)を持つカウボーイの権化のような男を好演しています。パトリシア・アークェットは美人とは思わないけど妖艶な人妻を抑え目に表現。ハレルスンは一見脇役(準主役)に見えますが、最後に思わぬ死に方をした後で彼の存在感が改めて浮き彫りになり、彼こそが主役だったことが再認識できました。
イギリス出身の撮った秀作ウエスタンであり、かつアメリカ西部史大河ドラマの1部分といった感もあります。
こういう話、日本では書けませんかね。戦から帰ってきた武士が自分がいない間に変わってしまった家族に戸惑いつつ、生き方を探っていくといった話とか…

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#138 
徹夜城(支配人) 99/11/28 00:35
DVD三昧報告

久々の書き込みです。劇場にはあまり足を運んでいないのでとりあえず購入しまくったDVDの鑑賞記などを。

>「Uボート・ディレクターズカット」
見終えました。3時間半の超大作となっております(^^;)。もともとテレビ用連続映画だったと聞いているのですが、世界配給バージョンは2時間半ぐらいだったかなぁ…このディレクターズ・カット版はとくに映画の前半での乗組員達の日常描写を圧倒的に増やしたようです。
つくづくこの映画を見ていると思うのですが、潜水艦って閉所恐怖症の方にはそれこそ地獄ですね(笑)。「クリムゾン・タイド」の原子力潜水艦なんて極楽のような快適さ。
おまけで収録されていた日本公開版予告編が凄い。

〜「プライベート・ライアン」「シン・レッド・ライン」の衝撃−敗戦国ドイツが今世紀最後に問う「戦争の真実」!〜

映画宣伝惹句って大スキです(笑)。それにしても潜水艦映画って汗くさい男ばっかで疲れますね(^^;)。

>アポロ13
すでにDVDコーナーに載っているように、本作のDVDは去年出ていて僕も購入していました。しかし今度発売されたDVDにはメイキングと実話取材を兼ねた一時間(!)のドキュメンタリーが収録されてるんですよ。こりゃー買わないわけにはいかないと。どうせ3800円。これまで持っていた奴は中古に売り飛ばされました(2000円で買い取り)。
ドキュメンタリーはやっぱり面白かった。特に実際の記録映像と映画の場面をシンクロさせる編集はうまい。映画中登場する実在人物のインタビューも大量に入ってます。こうしたインタビューが映画に影響を与えていることもよく分かります。中でもヒューストンの管制官(エド・ハリス)がラストで涙ぐむ場面、実はご本人がインタビュー中に当時を思い出して涙ぐんだことがヒントになっていたんだそうです。
あと地球に帰還したトム・ハンクス演じるラベル船長を出迎える海軍の提督役が、実は本物のジム=ラベル氏だったというのには驚き(やってくれるなぁ)。

さあて、あと「恋に落ちたシェークスピア」のメイキング映像を観なくちゃ。



#137 
アール・ケイ 99/11/21 00:46
日本映画を2本

2週間ぶりに、新宿で2本。『皆月』『白痴』それぞれ佳作でした。
『皆月』…女房に逃げられた情けない中年男(奥田瑛二)の復活劇といったところですが、主人公の義弟でチンピラ役の北村一輝は予想通り素晴らしい。狂気と稚気を同じに表現できる俳優ですね。それよりソープ嬢役の吉本多香美ですよ!彼女を自作の架空大河の主演に抜擢した私の目に狂いはなかった(笑)。彼女はホンモノの女優です。
『白痴』は手塚真氏の10年来の執念が実った大作となっていました。この世のものとは思えない炎上シーンは必見。軽薄で薄っぺらになりがちな人物・場面(テレビ局やパーティー)でも上滑りせずリアリティが感じられます。文芸作にして娯楽たっぷりでした。


http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#136 
アール・ケイ 99/11/07 21:18
『ランナウェイ・ブライド』(原題)

女房の希望をいれて、今週は柏で『プリティ・ブライド』(邦題)を。
思ったよりも良かったスよ。そつのないラブ・コメディでした。リチャード・ギアも年食いました、でも良くも悪くもキャラクターは変わりませんな。ジュリア・ロバーツはどの映画でもジュリア・ロバーツです。まあ『ジキル&ハイド』とか変に演技派を目指して失敗していた頃よりは断然見ていられますね。
でもね、2人のデレデレカットあり過ぎ。胸焼けしました、ハイ。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#135 
アール・ケイ 99/11/05 20:40
誠にすみません。

涙で目が曇ったわけではないのですが、ミスをしてしまいました。
クララスト→クライマックスの間違いです。
訂正させてください。



#134 
99/11/05 20:38






#133 
アール・ケイ 99/11/05 20:37
イアン・バネン氏、追悼

なんか、追悼文ばかり書いているような気がします。
私が年取ったということなのでしょうか。
9月26日付当欄にカキコした『ウエイクアップ・ネッド!』というイギリス映画に主演していたイアン・バネン氏が交通事故で亡くなったそうです。あれだけ生きのいい芝居を見たあとだけに無念でなりません。映画のクララスト近く、村の性悪ばあさん(映画唯一の悪人)が電話ボックスごと自動車(それも神父の運転する!)に崖から突き落とされるという、とっても痛快(だった)シーンがありますが、もう笑えないなあ。そう思うと余計悲しいですね。
ラスト、主人公たちは自分たち村人に“遺産”を残して死んでいった親友のことを偲びます、アイルランドの大地の上で腕を高く掲げて。
なんともいえない感動が蘇ります(涙、、、、、)
心より冥福をお祈りします。

http://tokyo.cool.ne.jp/arukei/


#132 
アール・ケイ 99/11/03 13:08
篠田さんは…

『梟の城』にしろ、後に続く『御法度』『どら平太』『雨あがる』にしろ、是非ともヒットして欲しいものです。時代劇を絶やさない為、創り続ける為にも。大袈裟ですが、祈るような思いです。
篠田監督は新聞のインタビューによると、あと1作撮った後は学究の道に入りたいと言っています。まあ、前言翻すことはよくあることですが、その1作が「ゾルゲ」なんでしょうか。尾崎秀樹氏存命中に撮って欲しかったなあ。

http://tokyo.cool.ne.jp/arukei/


#131 
徹夜城(支配人) 99/11/03 10:26
梟の城観ました。

「梟の城」観ました。
うーん、まずハッキリ言って「乗れなかった」。生理的にペースが合わない。そんな感じの映画でした。良い場面はいくつかあるのですが、やや冗長という気がします。篠田監督、「写楽」はけっこう好きだったんだけどな。本作ではもっと「リアルな忍者活劇」を志向してアクション本位にしてもよかったのでは。あと葛籠十蔵が秀吉に迫っていく動機が後半なんだかよく分かりませんよね。秀吉との問答はそれなりに面白かったのですが(権力者とは世の流れに従っているだけ、というのは一理あります)、あんな禅問答するためにそこまでの苦労や犠牲があったのかと首を傾げることも確か。これは師匠の忍者にも言われてましたっけ(笑)。
似たようなテーマなら山本薩夫監督・市川雷三主演「忍びの者」(大映)という傑作があります。これも石川五右衛門が主役です(笑)。

まぁ誉めたいところも。やはりアクション場面はリアルだったと思います。例の毛利家末裔の傭兵経験者(なんちゅー履歴だ)がコーディネイトしただけあって。特に摩利支天と十蔵の決闘場面は面白かった。
CGのことですが、まだアラが目立ちますね。「あっ、CGだ」って気になっちゃって。やはり自然光との違いが見えちゃって浮いてますね。今後の努力が必要そうです。

篠田さんには早く長年の企画「ゾルゲ」を実現させて欲しいなぁ。CG使用のチャレンジもこれのためらしいって聞いてますし(当時の東京を再現するのも容易じゃないんですね)。



#130 
徹夜城(支配人) 99/11/01 00:14
うおお、早くみたい!

>アール・ケイさん。
先を越されるだろうとは思っていたのですが(笑)、「梟の城」ご覧になりましたか。
これだけは早いとこみたいのでたぶん火曜日ぐらいに見に行ってます。感想等はその後で。

>DVD事情。
さて、11月は買いたいDVDソフトの大攻勢でもう大変(笑)。「ダイ・ハード」の1と2がメイキング映像付きで出ます。「恋に落ちたシェークスピア」もメイキングとか未公開シーンなど盛りだくさんらしいです。そして極めつけは「Uボート・ディレクターズカット」!アメリカではとっくに出ていると聞いていたのですが、ペーターゼン監督自らオリジナル(実は数時間に及ぶテレビ用映画だった)を三時間強に再編集。これまたメイキングやら各種データを付録した豪華版らしいです。まだまだ少ない邦画では「八甲田山」のDVDが出るそうで。
出費が大変なことになりそう(^^;)。

それにしてもPS2の3月発売をにらんでDVDソフトが一挙に出てくるような気もしますね。まだ50万台の普及と言われるDVDハードですが(なにせ10万本売った「アルマゲドン」が記録的という始末)、PS2は二日で100万台は出るだろうと言われてます。ハード業界は頭を痛めているでしょうがソフト業界は活性化するでしょうね。
とにかく邦画がもっと出て欲しいものです。



#129 
アール・ケイ 99/10/31 21:32
『梟の城』と『I LOVE ペッカー』

時代劇復活の狼煙が上がっていますが、その第1作目『梟の城』を渋谷で鑑賞。
客の入りは多い方でしょう。少なくとも時代劇を見ない層が大勢…(『シックス・センス』あぶれ組かも)
良くも悪くもCGで描かれる荘厳な安土桃山の世界が展開されます。そのせいかどこか『マトリックス』と雰囲気が似ていますね。忍の者同士のアクションもタップリありますし。ハリウッド帰りのマコ・イワマツ氏の太閤が秀逸です。俗物・秀吉の人間的魅力を見事に表現しています。
主役の貴一っちゃんはしゃべり過ぎです。まあそれが彼のキャラクターですけどね。鶴田真由はいい意味で期待通り、葉月は悪い意味で期待通りでした。上川は悪役に徹しきれず、尤もこれは永澤俊矢をより残忍な役柄に設定して登場させたため、分散してしまったせいでしょう。
大河ドラマファンとしては、にやりとするシーンが多くありましたね。上川と葉月は『元就』で共演しているし、石川五右衛門釜茹でのシーンでかつて『黄金の日日』で五右衛門を演じた根津甚八が服部半蔵で登場するし…逆にいうと時代劇が出来る俳優が限定されすぎなんでしょうね。
『I LOVE ペッカー』は鬼才というより臭いがでる映画とか変な映画をボルチモアで撮りつづけて苦節?30年のジョン・ウォーターズが撮った結構まともな青春・家族映画です。
なんて私『シリアル・ママ』も見てませんから、その変な映画ぶりというのをよく知らないんですが(笑)。『ターミネーター2』の少年、エドワード・ファーロングが無垢なカメラ小僧を軽妙に快演、とにかく何でも撮りまくる、家族の変な写真も怪しげなクラブのオネーチャンのアソコも… きっとウォーターズ・ファンは毒気が少ないというだろうなあ。

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#128 
アール・ケイ 99/10/24 19:59
『Knockin'on Heaven's Door』ともう1本

『ノッキング…』の方はドイツ映画ですが、タランティーノへのオマージュに溢れまくっています。何せ、のっけから登場する売春宿の名前が“トゥルー・ロマンス”ですから失笑してしまいました。まあ今更タラちゃん(と書くと可愛い(爆))でもないだろうという気がしますが、それだけに終わらず、死期の迫った2人の青年の無軌道な行動がやがて意外にも淡々と観客の胸にこたえていきます。最後まで誰も死なない、優しいクライム・ロード・ムービーです。
もう1本は『タイムトラベラー〜きのうから来た恋人』です。SFではありません。アメリカ版『アンダーグラウンド』といったところですか。キューバ危機の際慌てて核シェルターに逃げ込んで、現在までその中だけで暮らしてきた一家の物語です。見物は両親役のクリストファー・ウォーケンとシシー・スペイシクのオスカー受賞コンビですね。主役のブレンダン・フレイザーも○。お馬鹿のようで賢明で繊細な好青年役ははまってます。

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#127 
徹夜城(支配人) 99/10/24 00:24
「肉弾」

今日も撮りダメビデオ鑑賞。
今日のお題は岡本喜八監督「肉弾」。
…凄い。強烈な反戦映画です。戦争という状態そのもの愚劣さに対する作者の怒りが全編にみなぎっている。それでいて決して説教節でなくむしろコメディの香りさえ漂わせて、戦争の馬鹿馬鹿しさを強烈に浮かび上がらせます。
岡本喜八監督って作品の多くにこのスタンスが見えますね。どういう戦争体験をされたかは知りませんが、あの娯楽作「大誘拐」でも濃厚にこれが出てきます。戦争のために死ななくていい人間がいかに多く死んだか。そしてそれを死に追いやった当時の「狂気」にまで鋭く迫ります。学校の先生が日本を「神国」と讃える教科書を生徒に読ませるシーンなど、ぜひ「小林戦争論」ファンあたりに観てもらいたい。
今度見た「肉弾」は同じ岡本監督の「日本のいちばん長い日」と対を為す作品ですね。「いちばん長い日」が政治を描き、「肉弾」は同じ日の一特攻兵士の行動を描く。両方そろってみるべきなんだろうな。
岡本監督作品といえば「独立愚連隊」もスキですね。これは一応「戦争アクション映画」というべきですが(当時実際に批判もあった)、素直に見るとやっぱり「岡本色」が出てる。それが説教にならないところが魅力ですね。等身大の人間ばかりが出てくるのがその原因かな。黒澤だと同じテーマでもやっぱり英雄豪傑の大作になっちゃうのかも。



#126 
徹夜城(支配人) 99/10/20 09:17
山猫

このところNHK衛星放送でけっこういい映画をやってまして、撮りダメしてました。ようやくチビチビと見始めてます。
昨日観たのはルキノ=ヴィスコンティ監督「山猫」。前から観たいな〜と思っていたんですが、近所にビデオが無くって(涙)。ようやく観られたのはよかったんだけど撮った日の天候が悪かったようで画質が悪い。「画質」が肝心の映画なのに〜。
でもやっぱ凄かった。はやくも「歴史映像名画座」に入れておきました。
ラストがあっけないけどヨーロッパ系映画には多いことで。

ヴィスコンティで思い出したこと。
松竹のやり手プロデューサーだった奥山和由氏が自ら監督に乗りだしてしまった「RAMPO」ってありましたよね(当初監督だった黛りんたろうバージョンもありましたな)。やたらテレビで宣伝しまくってましたが(師匠・角川春樹に学んだんでしょう)そのCMの中で「ヴィスコンティの映画みたいでした」と誰だかが言ってましたっけ(美輪さんだったか?)。なるほど、ちぃっと意識した気配はありますな。比較していいもんかどうか知りませんが(笑)。
その後の奥山氏ですが、松竹を追われて近々プロデュースした新作が出るようですね。ネタは悪くないと思うけど。



#125 
アール・ケイ 99/10/17 18:53
迷宮のレンブラント

『ディープ・ブルー』か『ホーンティング』か迷って選んだこの映画、正解でした。
私って点が甘いように思われるかも知れませんが、これまたいい映画でした。
完璧なレンブラントの贋作を作ってしまった主人公が辿る真に皮肉な運命…
よく出来た脚本でしたね。主演のジェイソン・パトリックは『スピード2』でミソをつけてしまいましたが、大いに見直しました。絵画が偽造されていく辺りの丁寧な描写はさすがジョン・バダム監督。

私ばかりカキコしてすみません。

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#124 
アール・ケイ 99/10/17 18:44
メイグウ



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#123 
アール・ケイ 99/10/16 23:11
『グレイスランド』と『シックス・センス』

『グレイス…』は歌舞伎町で(というか全国でここだけ)初回を鑑賞しました。
見終わった後、ぴあの出口調査隊に捕まって感想を聞かれました。下記はその内容。
  点数は85点。ストーリー・5(最高)、俳優・5、音楽・4、映像・4、演出・5
死んだはずのプレスリー(だと言い張る男)をハーヴェイ・カイテル(贔屓です)が茶目っ気たっぷりに演じてます。アメリカに於けるエルヴィスって、シナトラともビートルズ(これはイギリスですが)とも明確に違う存在だというのがよくわかりました。日本だとあえていえば裕次郎かな? ブリジット・フォンダは素顔は全く似てないモンローのものまね芸人役ですが、誰でも扮装次第でマリリン・モンローになれるということなんですね(笑)

『シックス・センス』は柏で、先々行レイトショーで鑑賞。
日本的な幽霊話(死人がこの世に言いたいことがあって留まっている)なので、何でかなと思ったんですが、監督・脚本がインド出身の人と知って納得しました。
死人の姿が見えてしまう少年役の子がいかにも上手い!最後にどんでん返しがあって、その秘密をお話にならないように…と映画の前にも字幕で出ますが、それそのものは「異形コレクション」(書き下ろしアンソロジーシリーズ)のファンである私にはビックリするようなものではありませんが、「そう来たか」とは思いましたね。じわじわ恐くてしみじみさせて、最後にひっくり返されてやがて感動が残ります。ブルース・ウィルスのアンチ・ファンにもおすすめです。

追伸 『グレイスランド』には青春をプレスリーとともに過ごしたようなおばちゃん達が、大挙して来場してました。オバハンパワーは凄い!
あと、『シックス・センス』のパンフは事前に読んでもOK。ネタバレなしです。

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#122 
徹夜城(支配人) 99/10/16 00:22
近日映画事情

>アール・ケイさん。
「バーシティーブルース」ですか…予告編観て僕は「オレは観ないなぁ」とつぶやいてました(笑)。なんか予告編観たら全体像が見えてしまって。あの予告編は内容を説明しすぎです(笑)。
スポーツもの映画だと僕が今までみた中では「クールランニング」がヒットでしたね。高倉健が中日の監督を演じた「ミスターベースボール」も結構好き。日本論としてみても面白いですし。

で、このところの僕の映画鑑賞状況ですが。
劇場で「金融腐食列島・呪縛」を鑑賞…まぁまぁ、ってとこでしょう。映像の面白さ、俳優の演技の確かさ(豪華配役!)、映画としてのリアリティ(銀行員達の会話等が観てる分にはそれっぽい)など誉められる点多し。
ただしそのリアリティの陰で説明不足も否めませんね。まぁ「説明ゼリフ」を嫌ったのはよく分かります。最初の脚本に呆れて(原作は前作だったそうです)原作者自身が脚本参加することになったのがこういうところに出たんでしょう(良くも悪くも)。
それと、基本ストーリーがヤクザ・総会屋など闇社会との呪縛を断ち切るべく戦う銀行員の物語なわけですけど、正直ちょっと食い足りない。どうして銀行がそうなったのか、という根元に迫ってないんですよ。だから「金融腐食列島」というタイトルにしてはいささか問題が矮小化されてる気がします(伊丹十三の「マルサの女1・2」なんかはもう少し突っ込みましたね)。丹波哲郎が政財界に影響を与える実力者としてチラッと出てくるけど…あれはなんだったんだろ。

ビデオで「風の丘を越えて〜西便制〜」を鑑賞。…韓国映画史上空前の大ヒット映画。なんですけど、基本は悲劇的。うーん、フェリーニの「道」を東洋的に暗くしたような印象。「苦難の人生」だけどたくましく生き抜いていくというところには共感…なんだけどちょっと救いがないなぁ。韓国人はこの作品で感涙にむせぶのかぁ。まぁ日本映画でもそういう空気はあったはずですね。僕がそういうのあんまり好きじゃないだけでしょう(人生の苦労が少ないだけかも)。

DVDで「シャイニング」を鑑賞…ホラーの苦手な私がついに見通した(^^;)。なるほど、なかなか面白い。怖さの演出って頭使うよなーなどと思いました。これを観たあとは双子をみるのが怖くなります(笑)。
このDVD、メイキング映像が入ってます。ジャック=ニコルソンが狂気の演技に入っていく所は最高(そのままホラー?)。キューブリック監督、ここでは意外にも(?)フレンドリーな印象でした。まぁちょっとキレてしまうところも映ってましたが。




#121 
アール・ケイ 99/10/14 23:54
バーシティ・ブルース

2週間御無沙汰だったので、我慢できなくなって平日会社帰りに有楽町で見ました。
ハイスクールのフットボール青春もので、派手さはないけど、結構面白かったです。少なくとも、アメフトは実際の試合を見るより、(アメリカ)映画の中の方が感動してしまいます。『ウオーター・ボーイ』なるお馬鹿映画も見ましたが、これもクライマックスのゲームでは手に汗握っちゃうんです。かの国の国技だからというか、製作者側がよくアメフトを理解しているのでしょう。
主演のジェームス・ヴァン・ダー・ビーク(長い名前!)は覚えておいていい俳優です。突然ヒーローに祭り上げられて戸惑う少年を誠実に演じています。セリフ廻しが○。
ジョン・ボイトはすっかり悪役男優になってしまいましたね。演技派というほど上手いとは思いませんが、だんだん独特の味が出てきました。もっと歳をとると名優になるかも。



#120 
アール・ケイ 99/10/03 19:19
今週はお休み

「あんた、え〜かげんにしなはれ」と云われた訳ではないのですが、ニョーボの体調が悪かったので、今週は映画館通いはお休みです。家庭安全優先ということで…(笑)
その代わり、民放製作の秀作幕末ドラマシリーズ『天皇の世紀』を頂いたので、見入っております。これはなかなか凄い出来です。



#119 
徹夜城(支配人) 99/09/27 00:06
いいなぁ。

>アール・ケイさん。
うーん、いいなぁ。こうも立て続けにご覧になれて。最近はアール・ケイさんの感想見てから映画を選んでるような気もします(^^)。
しかし私はちょっと映画館まで出かけてるヒマがなくって。このところの映画生活と言えば自宅でキューブリック作品のDVDをチビチビと観ている程度です。

「時計じかけのオレンジ」は今ごろになって初めて観ました。公開当時はかなり衝撃的だったでしょうね。もちろん今観ても十分面白いですが、現実のキレた少年事件を見ていると…。
「フルメタル・ジャケット」もなかなか良かった。特に海兵隊養成所に入れられてる前半ですかね。演技陣、それぞれ強烈です。当然ながら鬼教官役がピカイチ。
強烈な軍人役と言えば「パットン」を演じたジョージ=C=スコットが亡くなりました。あのアカデミー賞を拒否した伝説の人。パットン役は本人は気に入っていたようで、パットンの晩年を描いた映画にも主演してます(しかし未見。良い機会だから見てみようかな)。



#118 
アール・ケイ 99/09/26 19:37
これだけ見ても見足りない

この飛び石連休で4本ほど…
『裸の銃(ガン)を持つ逃亡者』…
 『オースティン…』よりも更に“基本的な”ギャグ、パロディのオンパレード。『ユージュアル・サスペクツ』なんてある程度通じゃないと見てない映画なのに、平気でやっておりますパロディを。レスリー・ニールセンっていい歳こいてるのに、ようやりまんなあ。
『エントラップメント』…
 この邦題はなんじゃあ、という1本。そりゃショーン・コネリーは相変わらずシブイし、ヒロインも上玉の部類ですが、プロットの組み立てがへたくそです。ラストもどんでんがえしはいいけど、蛇足が過ぎますね。コネリーのアップで終わるべきでした。
『ウェィクアップ・ネッド』…
これは傑作!先週の『シンプル・プラン』と対極にあるような、宝くじをめぐる一種の御伽噺です。笑わせて、人生の芯を突いたようなセリフにほろっと感動させます。
『運動靴と赤い金魚』…
 私自身、持つべきではないと知りながら、特定の国や民族への偏見を少なからず持っていることは否定できません。でも小説や映画に触れることで学んで変わることはあります。イランのキアロスタミという監督の『クローズ・アップ』という映画がそうでした。
 私が見る2本目のイラン映画であるこの映画は、市井で懸命に生きる子供たちを丁寧に描いていてたいへん好感が持てました。貧しくて買えない運動靴を手に入れるために、マラソンで「3着を目指し、主人公は走る、走る、走る…



#117 
アール・ケイ 99/09/19 18:36
『シンプル・プラン』

研修明けで体の不調なのを無理して、みゆき座までいってきました。
カメレオン俳優ビリー・ボブ・ソーントンの演技が見事なのは予想通りですが、ビル=ツイスター=パクストンもうまくなったものです。
不意に大金を手にして人生を狂わした人の事って(宝くじとか)よく聞きますが、真っ当に生きてきた人間が陥る地獄を、鬼才サム・ライミがいつものケレン味を抑えて抑えて描いています。熱のあるせいか、重いラストがよけいずっしりと感じられました。



#116 
アール・ケイ 99/09/17 22:13
パンフの話

『マトリックス』のパンフはないようの割にはお買い得です。ちょっと見にくいページがありますけど。パンフといえば、公開日に見に行った『アイズ・ワイド・シャット』のパンフの印刷が間に合わず、後日買いに行きました(買えないと悔しいもので(笑))。これもキューブリックの業績の集大成といった内容で、満足してます。
まあ、カスのようなパンフも多いですけどね…
ええと『ジャンヌ・ダルク』って確か何故かダスティン・ホフマンも出るような…



#115 
徹夜城(支配人) 99/09/17 17:57
マトリックス、観たぞ〜

「マトリックス」をついに観てきました。
うーむ、こいつは凄い。設定考証にうるさい方の手に掛かるとツッコミが沢山入れられそうですが、まぁ良くできた娯楽作ですね。もう少し静かにテーマを考えさせる場面があれば「ブレードランナー」に匹敵したような気がしますが、まぁもともとアクション娯楽作のノリが強い企画のようですからね。キアヌ=リーブスもなかなか良かった。これ一本でかなり「復活」するかも。
 やはり誰もが思うことだと思うんですが(変な日本語だな)、「動く映像の醍醐味」に溢れた作品ですね。躍動の快感とでも申しましょうか。スローモーションの入った銃撃戦シーンは凄かったなぁ…

映画本体とは別のことですが、許せなかったのは今日これを観てきた映画館で、パンフレット(プログラム)が品切れになっていたこと(この館、前にもあったんだよなぁ)。気に入った作品だけに何としても読みたい。東京のどっかでまた観てこようかなぁ…
そうそう、どうもこの作品早くも「3」までつくることがきまっているという話が。そういえば確かに続編が十分作れるエンディングでした。

ところで「ジャンヌ・ダルク」映画化(何度目だ)の話を以前から聞いていたのですが、なんと監督はリュック=ベッソン。主演は「フィフス・エレメント」に出ていたあの人らしい(名前忘れた…スラブ系の舌かみそうな名前でしたね)。



#114 
徹夜城(支配人) 99/09/15 17:47
DVD追加とちょっとリニューアル?

今入ってみた方はお気づきでしょうが、実は「言いたい放題」の映画評を全部削除しました。なにしろ全然更新できないもんで…どうせ映画評もどきはこの掲示板でやっちゃいますしね。
「いっそのこと」と通常の映画評は消して全部別物にしてやろうかと考えてるところでして、何が出てくるかはしばらくお楽しみ…です(^^;)

>ぺーさん。
うん?「コナン2」ですか?誰じゃそんなの考えた奴は!?
ちょっと困りますね。そういう企画って。前作に関与した人間というと…まさか富野さんじゃあるまいな(^^;)。
続編出して欲しくないっていえば「ブレードランナー」がありますね。小説だけ2,3と出てますが…。
半分冗談なんでしょうけど、「ゴッドファーザー4」の噂もあったりして。原作者が亡くなったので無理でしょうけど。「タイタニック2」は完全にジョークネタでした(笑)。
「タイタニック」のDVDがどうも10月か11月に日本で発売になるようです。
しかしPS2が来年3月発売になったことで年末DVDハード商戦は苦戦になるかも知れないですねぇ。39800円でDVDビデオも見られるとなると…みんな3ヶ月ぐらい待つんじゃないかと。

そうそう、DVDコーナーにも追加があります。「月記」の方はこれまた更新の自信がなくなったのでやめました(^^;)。近いうちに全体のリニューアルを考えたいと思っております。



#113 
ぺー 99/09/14 02:26
お久しぶりにやってきました。

どうも、お久しぶりです。話題書き込むなら何か映画見てから、
と思ってたんですけど、最近映画から遠ざかってしまって・・・
前に見たのがなんだったのかすら忘れてしまっている(^^;
マトリックスも見たいんですけど、いまだスタウォーズも見てないし・・・
くそー来月はたっぷり見てやる!(映画枯渇病)
ビデオでは今までなぜか敬遠していたヒッチコック監督の「裏窓」を見ました。
いやーおもしろかった。ああいう空間であきさせず物語を展開できるんですね。
最近の動きの速い映画になれていると、かえって新鮮に感じました。

ところで前に少し話題に出ていた「未来少年コナン」ですけど
2が出るみたいですね。といっても話しはまったく別物
その精神をうけついだ(という触れ込みの)作品らしいです。ならば別に副題につけなくても・・・
監督は前作の演出だかを担当した人らしいですけど・・・いかんまた名前を忘れてしまった(^^;

http://www.mmm.ne.jp/~pei/


#112 
徹夜城(支配人) 99/09/12 23:50
マトリックス、僕も観たいです。

>アール・ケイさん。
もうご覧になりましたか〜『マトリックス』。絶対観たいと思ってるんですよ、これ。予告編でしびれました。こりゃーすごい一本になりそうだと期待してます(いつ見に行けるかな?)
最近予告編でしびれたと言えば「梟の城」ですかね。久々の本格忍者映画として期待してます(これ以前だと大映の「忍びの者」という名シリーズがあります)。司馬遼太郎もこんなの書いてたんだってな話ですけど(笑)。アメリカあたりに売ったら中たりそうな気がします。

先週金曜日、一斉に発売されたキューブリック作品のDVDをゴソッと4本も買いました。
実はBOXセットで「時計じかけのオレンジ」「バリー・リンドン」「フルメタル・ジャケット」「シャイニング」の4本セット(¥9800)を買いました。このセットの組み合わせはよく考えたもんだなと思いますね。なんといっても僕が都合良く未見のものばかりでして(笑)。
しかしこれといった特典や解説もついてないのが寂しい。「シャイニング」はメイキングがついてましたが…そうそう、しばらくぶりにDVDコーナーの更新をしないと。

アール・ケイさん、DVDは決して高くはないですよ。ハードだって欲を言わなければ5、6万で良いのが買えます(3万円台もありますよ)。ソフトもLDに比べれば格安が多いのです。もっとも邦画ソフトが妙に高いんですけどね。
今年の年末あたり相当数のソフトが出回るような予感があります。「タイタニック」はともかく「ダイハード」は買いたいと思ってます。



#111 
アール・ケイ 99/09/12 21:42
『マトリックス』『リトル・ヴォイス』豪華2本立て

見てきましたよ『マトリックス』。歌舞伎町のミラノ座、あの大きなハコが満員でした。危うくニョーボーとも立ち見になるところでしたね。
現実と思い込んでいるものが仮想(或いは夢)であるというのは、胡蝶の夢の昔からあるわけで、映画でも『未来世紀ブラジル』など繰り返し描かれたモチーフですが、映画そのものが架空の世界を描いているために、入れ子構造になっているどの世界が(映画内)現実で、どれが(映画内)虚構だといわれてもその区別にインパクトがつけにくく、今一つストーリーに“リアリティ”が感じられませんでした。
『マトリックス』では虚・実の表現上の落差の描写に力点を置かず、人類が現実と思い込んでいる仮想世界に於ける異常を、程よく調和された最高のSFX技術と最上のカンフー・アクションによって饒舌に描いた、超A級SF映画(ああ、何のためらいもなくストレートにこう云える映画を見たのは本当にいつ以来だろうか)であります。
書きたいことは山のようにありますが、皆さんご覧になることをお勧めします、出来れば2回。
私は支配人様と違って、ほとんどビデオで映画を観ない人間ですが、これはLD買いますね(DVDは予算が無いので(泣))。
もう1本『リトル・ヴォイス』もユアン・マクレガー人気のせいか新宿では見られず、意地で日比谷にまわって見ました。これはこれで傑作でした。いかにも戯曲の映画化という感じは否めませんが、役者の演技でみせられてしまいました。ユアンくんはオビワンよりこっち(伝書鳩だけが友達のような内気な青年)の方がはまり役です。



#110 
アール・ケイ 99/09/05 17:16
ラブロマンスはいかが?

『ノッティングヒルの恋人』(歌舞伎町)『Hole』(渋谷)を梯子しました。
『…の恋人』はこの手の映画としてはよく出来ていましたね。ヒュー・グラントという俳優も落ち着くところに落ち着いたという処でしょうか。大スター役のジュリア・ロバーツは、ぎりぎり嫌味にならない演技でした。ラストの記者会見のシーンは結構感動モノでした。いわば『ローマの休日』ハッピーエンド版でした。
『Hole』の方はストーリー自体は難解ではないけど、評価するのは難しいなあ。『異形コレクション』という文庫書き下ろし短編シリーズがありますが、どこか似たような話があったような…。唐突に挿入されるミュージカル・シーンは私、好きです。



#109 
徹夜城(支配人) 99/09/02 00:10
「エリザベス」観ました。

「エリザベス」観てきました、予定より一日遅れで。
今日の千葉県内映画館は「映画の日」とやらで¥1000円均一。それを思い出して昨日の予定を遅らせたんですが…
とにかく驚きの超満員。「立ち見」になるというので帰ろうかとも思ったんですが、まぁここは久々に立ち見も良かろうと、二時間以上我慢して観ました。

うーん、「歴史映像」ファンとして大変満足しました。
今日読んだ「週刊現代」の映画評では「恋におちたシェークスピア」より断然良い、と誉めてました。まぁ僕はそこまでは思わないですが、こっちの方が「歴史映画」としては本格的です。もちろん史実とはかなり時間を前後させるなどいじっているようですが…まぁアカデミー賞とちゃった「ブレイブハート」だってかなり「トンデモ」なことやってますからね。
まぁあえて不満を言えば活劇的展開が全くなかったことかな。まぁもとからその狙いはないんでしょうけどね。エリザベスのホントの面白さはあの後から出てくるようなもんです。

エリザベス絡みだと最近「わが命つきるとも」は観たんですけどね。DVDも買いたいなと思ってるぐらい非常に完成度が高い映画です(退屈に思う人もいそうだけど)。なんかあの辺の時代ってネタに事欠かないですね。「1000日のアン」は観たいんだけど、未だ発見できず。

…それにしてもジョゼフ=ファインズ、同じ時代の映画で一度に二つも美味しい役をもらいおって(笑)。



#108 
徹夜城(支配人) 99/08/31 00:16
歴史映画って妙にアカデミー賞強いですよね

>アール・ケイさん。
おおっ、「エリザベス」ご覧になったんですか。僕もうまくいけば明日見る予定です。歴史映像ファンとしては見逃せませんよねぇ。アカデミー賞ノミネートで存在を知ってから気になっていて(そういえば司会のウーピーがエリザベスの恰好して出てきましたよね)、公開がなかなか決まらないのに気をもんでいたところです。
僕は余り観てないんですが(というかなかなか手に入らない)エリザベス周辺ネタの映画はかなりあるようです。ドレークを主人公にした「シー・ホーク(だったかな?)」なんて絶対観たいんですけどねぇ。海賊史専攻としては(笑)。
そういえば「エリザベス」にもジョゼフ=ファインズ出て来るんですよね。僕は未見ですが「イングリッシュ・ペイシェント」にはお兄さんが出てるそうで。



#107 
アール・ケイ 99/08/30 21:24
エリザベスだべす(べたなシャレ…)

見てきましたよ。渋谷東急3は満員でした。
歴史BBSの方にカキコべき大長編史劇かなと思ってましたが、少女エリザベスが女を捨て、王として人生を全うする決意をするまでをかなりコンパクトにまとめた(といったって2時間4分ですが)佳作でした。
史実を入れ替え、分かり易く作っていましたが、本来これこそ大河ドラマ向きでしょう。まあ、NHKじゃ赤毛ものはやんないでしょうが(笑)。
一見豪華絢爛(やや東洋趣味風の)なんですが、派手な戦闘シーンはなく、それなりに予算を考えてるなあと気づきました。
『恋に落ちたシェークスピア』の方が面白かったかなあ。でも主役(ケイト・ブランシェット)は見事な演技でした(美人じゃないですが)。司教(議員?)たちに自分を信任させる為の演説をする前に、ああでもないこうでもないと、
リハーサルを重ねるシーンは、素のケイト(が女優として成長していく姿)とダブリます。



#106 
アール・ケイ 99/08/28 23:02
アール・ケイ・デラックスっす

見てきました、柏で『オースティン・パワーズ・デラックス』。
前作以上にお馬鹿モード全開でしたね。
でも、こういう他の映画のパロディネタ、隠語ネタが多い映画って事前知識の得かたの加減が難しい。ぜんぜん知らないと笑いについて行けないし(勿論それでも十分オモロイのですけど)、知り過ぎていると納得はしても不意をつかれた時の笑(衝)動は減少してしまいます。
この映画は事前情報なしにまず見て、パンフで確認した後もう1回見たほうがよいのかも。
主人公が悪役を追って過去に戻るという話で問題になるのは、おなじみタイムパラドックスですが、この映画では主人公の上司が主人公に「そんな頭の痛くなることは考えるな」といい、観客に向き直って「あなた方もね」というシーンがあります。SFファン暦ウン十年、パラドックスの解消に悩みつづけたワタクシ、なるほど目が覚めた思いです(爆)。



#105 
徹夜城(支配人) 99/08/23 00:55
はじめまして。

>tomoさん。
どうも、はじめまして。わざわざのご来訪、ありがとうございます。
うーん、最近この「栄耀映画」は更新がてんで進んでなくてすいません。
動いているのはこの掲示板とDVDコーナーだけですもんねぇ(それも購入時のみ)。
一回サボると人間なかなか元に戻れないもののようで、映画評も「ラッシュ・アワー」以後途絶えちゃってますね。その後もかなり観てるんですが。
けっこう映画評って手間食うんですよ。他のページのこともあってとても書いてられない。なんか方法を変えようかな、とも思ってます。ありきたりの映画感想もつまらなくなってきまして。

このところの映画日記(笑)。
金曜日「スターウォーズ・エピソード1」字幕版鑑賞。やっぱ良い劇場だと音の響きが違います。吹き替え版を先に見たんですけど、あっちは音の迫力はいまいちでした。
その足で秋葉原へゆき「大統領の陰謀」「鬼戦車T−34」のDVD購入。それにしてもDVDソフト増えましたねぇ…LDと勢力が逆転した店も多いです。ただ邦画が全然ないんですよね。東宝・東映ともに著作権がらみでなかなか本腰を入れてくれない。アニメのDVDばかりは異様に増えていますが、これも日本の映像産業の現状ですかね。まぁDVD普及の鍵を握ってるのは確かみたいです。

本日「マッドマックス2」のビデオをレンタルしてきて鑑賞。
ううっ…こんなに面白かったのか!今まで触れる機会がなかった。DVD出てるから早速購入だな(笑)。今なら石丸電気で¥2000で売ってるし。
それにしてもこれって「北斗の拳」だなぁ…どっちが先だったんだろ。




#104 
tomo 99/08/22 21:51
おじゃまします

 はじめまして。映画瓦版のMLでこのHPを知り、来て見ました。
「未来少年コナン」・・・懐かしいー。私もDVDで見てみたいっ。
いいですよね、DVD。
 また寄らせてください。では。




#103 
アール・ケイ 99/08/16 19:27
謝意デス

K・E・N様
すみません、貴方様にまでお手間をお掛けしてしまいました。
謝ります。
で、そちらのBBSにお邪魔します(懲りない男だなあ(笑))



#102 
K・E・N(管理人の弟) 99/08/15 21:28
すいませんが

>アール・ケイさん
残念ながら私は海外スポーツに関して情報を得る手段がないもので。
おまけに兄と違って映画は全く見ないものですから何にも知らないのです…。
私は国内の、高校野球を中心としたアマチュアスポーツが専門です。すいませんが。



#101 
徹夜城(支配人) 99/08/13 23:42
となりの山田君

僕も久々に映画館行ってきました。
当初「山田君」「スターウォーズ字幕版」の二本立ての予定だったのですが、「山田君」のあと「SW」の館へ行ったら大混雑でして。ガラガラの映画館もイヤですけど、「お席は保証いたしません」などと書いてあると見る気が失せました。
しかし実は「山田君」も満員状態だったのですよ。失礼ながらビックリしました(笑)。お盆中の金曜日(女性は安かったりしますね)ってこともあったのでしょうが、あんなに入るとは。お子さまも多かったですね。
切符買うとき「前の方のお席になります」と表示が出ていたんですが、僕はいつも最前列で見るような男なので気にしなかったんです。ところが場内に入ってみたらほぼ満員状態。かろうじて最前列の左端が空いていたのでそこに陣取りました。考えてみると一般常識では最悪の位置かも(笑)。この館、わりと最近できた松竹直営の館なんですが座席数はかなり少ない。だから満員と言ってもそこそこの人数なのでしょうが、景気良くみえるし良いことです。

で、肝心の映画の方ですが、期待以上でした。というか内心は「期待」あんまりしてなかったんですよね…いしいファンの多くは出来にオッカナビックリだったんじゃないかと。4コマのおかしさをどうやってアニメで表現するのか(まぁ過去に「タブチくん」などやってはいますが)不安があったことは確かです。
でも最初の十分間ぐらいで不安は消えました。「これはなかなかうまくやっとるぞ」と。絵も良くできてますし(これについては事前に見た映像から不安はなかった)、話のテンポも「4コマのアニメ化」にかなり成功していたと思う。オチの瞬間の「間」がなかなか巧妙に考えられてますね。ある時はサッと次のエピソードに逃げ、ある時は余韻を漂わせたりして。劇場内、なかなか受けてました(だけどたまに分からない事もあるようで反応がないときも。僕には大うけだったんだけどなぁ)
まぁただ「原作モノ」の宿命ですが、原作となったエピソードを知っていると「なんか違う」って反応がくるかも。僕も朝日新聞とってるもんですからいくつかの話は覚えがあり、個人的にはそれらはそれほどヒットしませんでした。
まぁとにかくこの題材を天下のジブリが総力を挙げてやった、これだけでも偉業です。創作活動に置いてチャレンジ精神だけは失っちゃいけませんよね。





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