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#400 
ホリ−・ハンタ− 2002/07/13 20:02
映画ショウ・ガ−ルは見てませんが

↑ならカキコすんなよって突っ込まれそうですが、
ショウガ−ルに出てた女優のジ−ナ・ガ−ジョンが出た映画
バウンディは見ました、中々、スリリングな映画だった、
レズをあんなにスタイリッシュでシニカルに描いた映画も
中々、見たことないです、その映画の監督が
後にマトリックスを作るわけですが。



#399 
徹夜城(支配人) 2002/07/13 09:49
バーホーベンといえば

名前が出たついでに関連話なぞ。

ポール=バーホーベン監督、というのは僕が明白に「肌が合わない」と自覚している監督の代表です(笑)。作品リストはなかなか凄いんですよね、話題性という点ではかなりのものです。
「ロボコップ」(1作目)「トータル・リコール」「氷の微笑」「ショーガール」「スターシップトゥルーパーズ」…といったあたりが代表作ですかね。そこそこヒットを連打している監督とも言えるでしょう。
「トータル・リコール」はフィリップ・K・ディックの原作を映画化したものですが、脚本自体はなかなかの出来栄えなんですよね。しかしシュワルツェネッガーを主演に、ポール=バーホーベンにメガホンを任せて、ハリウッド調ドタバタアクションにしてしまったのが大失敗。いや、興行的には成功の部類なんでしょうけど、「こんな良いSFばなしをムチャクチャにしやがって」などと僕は嘆いておりました。

そもそもこのお話、ごく普通の生活を送る一労働者が偽の記憶を植えつけられていて実は特殊工作員という驚くべき過去があった…ってところが面白いわけで(その後二転三転しますが)。シュワちゃんが工事現場で働いているだけでどうしたって普通の労働者には見えません(笑)。
またこのバーホーベン監督ってのが確信犯的に過剰な暴力描写を入れるんだよなぁ。あのために全編に渡ってえらく血なまぐさい映画になってしまった(本人いわくあれでもしぶしぶ抑えているらしい)。とにかく「セックスとバイオレンスが大好き!」と堂々と発言し映画でもバンバンそうしたシーンを突っ込みたがる監督さんなんですね。あと「トータル・リコール」にはグロ趣味も入っちゃってましたなぁ…あれももうちょっとどうにかしてほしかった。
近作「スターシップトゥルーパーズ」(こちらはハインラインの超有名作が原作ですね)にも子の人のそうした姿勢は一貫しているようで…いや、ここまで確信に満ちて貫かれると潔さすら感じますけどね。
ただ僕がこの人を見直したのは、確か「ショーガール」の時だと思うんですが、あの裏アカデミー賞こと「ラズベリー賞」の作品賞・監督賞などを総なめ(笑)にした際に、この賞創設以来初めて受賞者本人として授賞式に出席しているのをTVで見たときです。この賞、ご存知の通り映画ファンにより各部門の「最悪」を選出するジョーク企画でして「受賞者」が賞を受け取りにくすわけがないんですね。それをわざわざ受け取りに来たというところにバーホーベン監督の確信犯ぶりと潔さを感じてしまったものです。



#398 
原田 実 2002/07/12 14:54
ありがとうございます

徹夜城様
訂正ありがとうございます。我ながらドイツ系とオランダ系の人物を混同するという失態ぶり、これでは日本・韓国・中国・ベトナムがごっちゃになっている50年代アメリカのカートーンを笑えません。
ホリー・ハンター様、『バットマン』のMTVで、プリンス氏は半身バットマン、半身ジョーカーという、まさにあの映画のテーマを体現する衣装で踊っておられましたね。
あの当時(1989)、マイケル・ジャクソンは後続作のロビン候補として、下馬評にあがっていました(もっともこの時点でも年齢的な無理はありましたが)。他に、マイケル・J・フォックスという噂もありましたが、シリーズが進み、実際に銀幕に新ロビンが登場する頃にはやはり、年齢的に、というかギャラ的にも無理になっていましたっけ。

http://www8.ocn.ne.jp/~douji/


#397 
ホリ−・ハンタ− 2002/07/12 12:39
バットマン役は。

映画・バットマンVSス−パ−マン、バットマン役は、
個人的には、バットモ−ビルを購入して公道をぶっ飛ばしたかった
ほどのマイケル・ジャクソンにやらせたい?(少々、歳くい過ぎか?)
でもバットマンって表の顔は得体の知れぬ大富豪、
裏も表も妖しい部分はマイケルが地でやれそうな気がするんだけど。
まぁ〜実現は絶対にしないだろうがね。
あと、プリンスなんかも、バットマン役に良いかも。
彼は音楽担当だけでは欲求不満だったような感じもあったとか。
でも、プリンスがやると、史上最もグロテスクなバットマンに
なりそう〜怖い。



#396 
徹夜城(支配人) 2002/07/12 12:15
すいませんが、訂正ツッコミを…

>原田実さん
えーと、すいません、さらに情報に混乱がおありのようです。まぁドイツ系監督連中はそれでなくても混乱することが多いのですが…

原田さんが下の書き込みでお書きのディック原作、シュワルツェネッガー主演映画は「トータル・リコール」のことですよね。ならば、それの監督はポール=バーホーベンで正しいのです(ただしバーホーベンはオランダ出身です。広義のドイツ系ではあるけど…それを言い出すとシュワちゃんもオーストリア人です)。
ですが、今回「バットマンvsスーパーマン」の監督に名が挙がっているのはバーホーベンではなくペーターゼン監督です。こちらは「ネバーエンディングストーリー」「Uボート」など西ドイツ映画を代表する名作を連打した監督ですね。アメリカに移ってからはいかにもハリウッドなものばっかり撮ってますけど…「エア・フォース・ワン」なんかはアメリカ大統領礼賛に見せかけてチラッと「アメリカの正義」の欺瞞も突いていたりしましたけどね。
しかしこのお方が「バットマンvsスーパーマン」ってんで驚かされたわけです。バーホーベンの方が似合ってはいそうですけど…



#395 
原田 実 2002/07/12 11:03
バーホーベンて誰?

すみません、自分へのツッコミです。あのP・k・ディックの原作で、シュワルツネッガー主演明朗SFアクションを撮った前歴の主はウォルフガング・ペーターゼンですね。
 でも、スーパーマン主役のアメリカン・ウエイ賛美映画になると予想がついていても、やっぱり私は劇場に足を運んでしまうのだろうなあ、『バットマンvsスーパーマン』・・・

http://www8.ocn.ne.jp/~douji/


#394 
原田 実 2002/07/12 00:22
どちらが悪役か

ホリー・ハンター様、企画を立てたバートンがそのままメガホンを握れば、スーパーマンが敵役、バーホーベンなら、バットマンが敵役で決まりだと思います。しかし、エメリッヒといい、バーホーベンといい、アメリカン・ウェイ・イケイケのドイツ系監督を観るとなにか違和感があるような、彼らの社会的立場を思って納得できるような・・・
俳優でもオーストリア系でしっかりアメリカのイコンになっているシュワルツネッガーがいますな。

http://www8.ocn.ne.jp/~douji/


#393 
ホリ−・ハンタ− 2002/07/11 22:12
ス−パ−マンVSバットマン?

ふううん、で、どっちが悪役になるわけ?
バッドマンか?まぁイメ−ジからしてバットマンが悪役かな。
ところで、以前、マイケル・ジャクソンがバットモ−ビルを
いたく気に入って、売ってくれと映画会社に打診したそうですが
オ−クションは成立したのかな?




#392 
徹夜城(支配人) 2002/07/11 10:46
情報

>原田実さん
そうですか〜、以前から存在した企画なのですね。
やっぱりティム=バートンにやらせてあげたいというのが本音ですね。
彼は「ゴジラ」も熱望していたのにエメリッヒに撮られちゃったし。なんかドイツ系監督に取られ続けているのは気のせいか。
なお、僕がCNN日本語サイトで見かけたロイター電は以下の通り。

ハリウッド(ロイター) ドイツ出身の映画監督ウォルフガング・ペーターゼンが2004年公開を目指し、米国を代表するヒーロー同士が対決する異色作「バットマン対スーパーマン」を監督することになった。業界紙バラエティが伝えた。
ペーターゼンは「ネバーエンディング・ストーリー」や「エアフォース・ワン」などの作品で知られ、最近では「パーフェクト・ストーム」を手がけている。
脚本は、デビッド・フィンチャー監督の「セブン」で脚本を担当したアンドリュー・ケビン・ウォーカー。来年前半に撮影に入り、5、6カ月で終える予定。
ペーターゼンはバラエティの取材に対し「作品は巨人同士のぶつかり合いになる。スーパーマンは気高く、明らかなものを表現し、バットマンは暗黒や脅迫観念のようなものを表現する。これらはコインの表裏のようなもの。すばらしいドラマになる」と話す。
ペーターゼンは現在、主演男優探しをしているところだが、現在、公開中の「The Bourne Identity」に主演しているマット・デイモンに関心を持っているという。

…とのことです。この監督コメントからだと企画の原型がそこはかとなく感じられるのですが、どうでしょうかねぇ。



#391 
原田 実 2002/07/11 06:09
どちらの路線か

徹夜城様
『バットマンvsスーパーマン』は、かつてテイム・バートンが映画化を望んでいたのですが、スーパーマンの方の映画化権が得られず、そこでバットマンだけの映画を二本とることになったという曰くつきの企画です。そうですか、ついに実現ですか・・・
バートンが原作に想定していたのは、コミック『リターン・オブ・ダークナイト』、ゴッサムの治安悪化(80年代のニューヨークを想い出してください)に老バットマンが立ち上がるが、時代の変化で彼の昔ながらの戦い方はテロリストの所業としかみなされない、そこでスーパーマンが、いざとなればかつての親友の命を奪うのも辞さない覚悟で、バットマンの前に立ちはだかる、というもので、この作品の成功が、正義同士の血で血を洗う死闘『DK vs マーヴェル』、DKワールドの黙示録『キングダムズ・カム』といった後続企画を可能にしたものです。
 バートンの構想を受け継ぐものなら、スーパーマンとバットマンが文字通り死闘を繰り広げるはずですが、さて、この頂上対決、『マジンガーZ対ゲッターロボ』になるか、『キンゴコング対ゴジラ』になるか・・・

http://www8.ocn.ne.jp/~douji/


#390 
徹夜城(支配人) 2002/07/11 00:24
しばらく書き込みが無いので(笑)

ネタを一つ外電から。

「Uボート」「ネバーエンディングストーリー」「アウトブレイク」「エアフォース・ワン」などで知られる名監督・ウォルフガング=ペーターゼン監督の次回作が決定しました。
なんと

「バットマンvsスーパーマン」

だそうで(^^;)。
「マジンガーZ対グレートマジンガー」を連想したのは僕だけではないはず(笑)。



#389 
ホリ−・ハンタ− 2002/06/20 20:17
レミントン・デリンジャ−を撃った男

アメリカのギャング映画でカポネに次いで登場することが
多いかと思います、レミントン・デリンジャ−。
他にも、マ・パ−カ−一味とかベイビ−・フェイス団とか
同時期のアメリカ都市部には荒っぽいギャングが大勢いたそうで
トンプソン機関銃を乱射とゆう、お馴染みの映画シ−ンは
彼らが実際にやらかした事件をモチ−フにしたそうです。

で、このような多数のギャングら に創設当時の連邦警察FBI
は結構、健闘、レミントンを射殺した捜査官チャ−リ−・ウィンステッド
は、マ・パ−カ−ら やベイビ−一味も壊滅させた
実在の捜査官だそうです。

しかし、彼じしん を主人公にした映画は無いような〜。
彼は初代FBI長官に逆らってクビになったとか。
彼を喧伝するのはタブ−なのは、それだけ当時の
アメリカの人々がフ−バ−を恐れていたのかもしれません。



#388 
ホリ−・ハンタ− 2002/06/20 12:51
ゴッドファ−ザ−はフィクション

これは原作者マリオさん も言っておられます。
だから、アメリカで実録・犯罪結社・映画といえば
アル・カポネやルチア−ノ一家が出てくる映画は実録と銘を打てるかも、
一応、実在してたから。
ただ、アンタッチャブルのカポネ、エリオット・ネスの映画の後の人生は
両雄並び立たずといったところでしょうか?カポネは服役中、糖尿病だかで
シャバに出る事無く獄死、ネスは市長選挙に出て落選、映画でも出る奥さん
とは離婚、ハッピ−エンドなアメリカン・ヒ−ロ−では無かったとか。




#387 
徹夜城(支配人) 2002/06/18 23:48
ま、もちろん本人の「自伝」ですから

>アール・ケイさん
そういや山口組の地元方面のご出身でしたっけね。ご忠告どうもです。
ま、もちろん「実録」と鵜呑みにして見ていたわけでもないですし、原作がアサヒ芸能あたりに連載された自伝では何割か割り引いて見る必要があるでしょう。映画で実録くさいところは力士のトラブルを解決する(といっても落とし前をつけるってこってすが)、労働争議に介入して委員長に斬りつける、といった事件ですかね。これはなんか他の本で読んだような気がします。
映画でベタベタにやってくれちゃったのがとってつけたようなラブストーリーでしたなぁ(笑)。あれは勘弁してくれ、と思った(笑)。
ただ重厚な美術セットなども含めて「昭和初期」という時代をしっかりと描いているという点は好感を持ちますね。というか東映も底力があった時代ってことでしょうか。

似たような業界を扱った映画と言えば「ゴッドファーザー」映画化の際もいろいろと圧力話はあったようですね。劇中「マフィア」という言葉が一切使われていないとかいう話も聞きます(確認はしてないけど)。また、先ごろ発売されたDVDコレクションに収録されていたTV放映時のコッポラ監督自らの挨拶でも「イタリア系の方に偏見を持たないように」とわざわざ注意コメントを入れてるんですね(コッポラ自身もイタリア系だけど)。
日本のヤクザっぽい話はむしろ中国系マフィアなんかを描くほうがリアルってことになってきちゃったみたいですね。僕なんかは朝鮮系の人たちがやってた会津小鉄の話なんかやってみても面白いんじゃなどと…あ、やべえやべえ(^^;)。ちなみにこの手の話に近い「残侠」はまだ見てません。

>カンタベリーさん
「模倣犯」は原作も読んでないし、もともと見る気が起きてないんですよね〜。うまくやれば中居君も一皮むける良い機会だったように思うんですが。



#386 
平均(たいらひとし) 2002/06/18 19:16
建さんの他にも

ヤクザ映画ならやっぱり、鶴田浩二でしょう。沢島忠監督の[人生劇場 飛車角]最高!



#385 
ホリ−・ハンタ− 2002/06/18 12:29
高倉 健さん

>健さん は鉄砲構えても似合わない?

徹夜城サマ、そんな事は無いと思います、『野生の証明』とゆう映画が
あるじゃあ〜りませんか?
しかも、健さん のカタキ役の自衛隊レンジャ−部隊の隊長って
アレ、松方ヒロキさん じゃなかったですか?
松方さん もあの頃はスレンダ−で、なかなか迷彩服が板についてました。(爆
しかし、高倉 健さん は今だって迷彩服が似合いそうなほど
年齢を考えればストイックな体型ですね。



#384 
カンタベリー 2002/06/18 01:40
模倣犯

 見たんですけど…見たんですけど…見たんですけど…
 森田監督って、ミステリーという形式自体が理解できていないとしか思えない。

 犯人が賢そうに見えないというのはどーいう訳だろう?
 



#383 
アール・ケイ 2002/06/17 19:54
あの〜

ヤクザ映画で、「実録もの」というのは、あくまでもウリ、宣伝文句でありまして、
別に本当にノンフィクションを展開してるわけではありませぬ。
そんな映画が製作できるわけがないじゃありませんか。
実名で作っているわけですから、その筋の方のウケがいいようにアレンジしてあるわけです。
(ヤクザには友達はいませんが、一応神戸生まれですから、私、その辺はね分かるんですわ)
ファクト性を期待して見ちゃあいけませんぜ(笑)。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#382 
徹夜城(支配人) 2002/06/17 00:06
ムラタヒデオに続きムロタヒデオも

室田日出男さんが亡くなってしまいました…出演作には「仁義なき戦い」がやはり挙げられてますねぇ。

>ホリー・ハンターさん
「山口組三代目」の出入り装束ですが、実際あんな感じだったんでしょうね、昭和初期では。喧嘩に持参する武器もドスばかり。終戦直後から始まる「仁義なき戦い」シリーズでは派手にドンパチやっておりましたが、やはりそのあたりからこの業界でも拳銃が普及したのかもしれませんね。
ま、それにしても健サンが着流し着て刀を抜く、ってのはやはり似合う(笑)。この人拳銃じゃ似合わないだろうなぁ。かのタランティーノが「パルプ・フィクション」でブルース=ウィリスが日本刀を抜いて人を斬るシーンで「高倉健のように」と演出していたという逸話がありますが、ひょっとしてこの映画の話だったのか?
健サン、この映画でもまぁまぁ寡黙なキャラと言うべきではないでしょうか。「ゴルゴ13」だって最初のころは結構しゃべってましたし(なんのこっちゃ)



#381 
ホリ−・ハンタ− 2002/06/16 13:24
山口組三代目

私も其れ地上波で見た憶えあります、徹夜城サン。
健サン扮する田岡が山口組の下っ端の時、対立組織と
港だかで果たし合いとゆうか集団決闘とゆう場面があったのですが、
その描写が何だか清水次郎長と森の石松の雰囲気のようで
笑っちゃいました、みんな江戸時代の決闘のような格好で。
確か昭和初期でしたでしょ?時代設定が。
戦前のヤクザの抗争の決着ってあんな決闘だったんですか?
それにしても、あの映画で健さん は台詞が多く、よく
喋りイナセな人物を演じてました、まだ、『寡黙な男』とゆう
イメ−ジが定着する前の映画だったんですかね?



#380 
徹夜城(支配人) 2002/06/15 23:36
なぜかいきなりヤクザ映画

ビデオレンタルで久々にヤクザ映画を見たんです。「山口組三代目」(山下耕作監督・高倉健主演)ってやつを。山口組組長だった田岡一雄氏の自伝に基づく実録映画!っていう触れ込みの映画です。かの「仁義なき戦い」シリーズのヒット後に続々と作られた実録ものの一本のようですね。
そもそも山口組ってのがどうしてあんなにでかい組織になったのか、という関心が前からありまして、それを期待してみたんですね。

主演は高倉健でございますから、もう背中に「不幸」の大二文字を背負って生まれてきたようなキャラクターであります(^^;)。両親に早く死なれ、親戚が誰もひきとってくれず、ようやくノリで引き取ってくれた親戚の一人は夫婦ともにこっぴどく彼をいじめる。工場に勤めるが昭和恐慌のさなか上司と衝突して解雇され、たまたま同級生の友人がヤクザの関係者だったことからヤクザ業界に入っていくことになります。賭場の男(田中邦衛)から「さあ食いな」と飯をご馳走され「わし、こんなに人に親切にしてもらったことがおまへん」と泣きながら飯を食う高倉健。まぁなんとなくこの時代にこの業界に入っていく人のパターンが見える気がします。
で、その後は喧嘩に組合つぶしに興行にと次々と来る難題に見事に立ち回って男を上げていく田岡。ヤクザさんがどういう職業であるかというがよく分かるところもありましたね。当時の山口組が神戸の小さな組織の一つに過ぎなかったというのも興味深いところです。ちなみに山口組二代目組長を演じているのは丹波哲郎御大であります(「仁義なき戦い」でも山口組と思しき組織の組長やってたな)。
で、ラストは唐突。田岡と親友の八ちゃん(菅原文太!)が義理と人情の絡んだ宿命の対決!あらら、実録ものからただの任侠ドラマになっちゃった(笑)。そして殺人を犯した田岡が懲役八年の判決を受け「そんな軽いんでいいんでっか…」と言うところで映画はおしまい。続きを作る気でもあったのかしらん。

ってなわけで僕が一番関心のあった部分に関しては全くの肩透かしでした。まぁモデルがモデルだからなぁ…田岡さんって確か美空ひばりのパトロンだったり、芸能界とかかわり深かったしな、その後の追及は難しかったかもしれません。


>カンタベリーさん
「あさま山荘」ですが、確かに警察ドラマ、組織集団による難関克服ものとしてみれば面白いんですよ。ただ、やっぱり僕は「あさま山荘」をとりあげるからには思想的背景に踏み込んで欲しかったというのが本音です。見てはいないんですが、劇中劇の形で赤軍メンバーの心理を追った映画もミニシアターで公開されていたはず。
「連合赤軍事件」ってのは僕も個人的にそう遠くないところにいるってこともありましてね。僕の両親の大学の同級生にこの事件でリンチを受けて死んだ人もおりますし、なんっつってもあの重信房子が同級生でした。僕の両親もこの映画「見てみようかな」と言ってましたが、どんな感想を持つかは分かりません。

>ホリー・ハンターさん
その手の時代劇話は「史劇的伝言板」を見てる人の方が反応が良いかもしれないですね(^^)。



#379 
カンタベリー 2002/06/15 13:31
「突入せよ!あさま山荘事件」

 見てきました。
 連合赤軍側の話をすっぱり切り落として、警察内部のドタバタに絞り込んだ脚本が
正解でした。メッセージ性のある社会派映画ではなく、お金を払った分だけ楽しめる
娯楽作として十分成功しています。
 実物の佐々氏に比べて、役所幸司がハンサムすぎるのは仕方がないか。

 昔あった森重久弥の社長シリーズを、警察に置き換えたみたいな感じです。
 宇田川警視があさま山荘へ行くことになって「誰か俺と一緒に軽井沢へ行く奴はいないか」と
志願者を募ると部下が一斉に顔を伏せるところとか、サラリーマンの出張と同じですね。

 藤田まこと演じる後藤田長官が出番は少ないながら印象に残りました。「却下」とか。
人使いの荒い上司ぶりが良く出ていたと思います。   
 



#378 
ホリ−・ハンタ− 2002/06/14 05:12
破れ奉行

午前中のTVドラマって再放送が定番だが、
最近見たので、故・中村錦之介さん主演の『破れ奉行』には
ツボにハメられたわ、(苦笑
話し自体は、表の顔は奉行、裏で勝手に悪を斬るとゆう
よくあるパタ−ン、筋だが、破れ奉行サマが悪を斬りに
出撃する際のスタイルが実にキテレツ、彼は鎧カブトと槍を
装着して黒子に舟を漕がせ水路で悪の館に参上すんの、いっつも。
久々にインパクトのある時代劇だったな。(苦笑




#377 
カンタベリー 2002/06/09 22:28
KT

噂のKTを観ました。
生臭い題材の割に良くできていたと思います。
やはり、自衛官が事件に絡んでいく動機が不明なのが短所ですね。
夕刊紙の記者の
「天皇陛下万歳で死に損ねて、共産党万歳で死に損ねて、
俺はもう何の為にも生きねえし、何の為にも死なねぇ」
という台詞が良かったと思います。






#376 
ホリ−・ハンタ− 2002/06/06 16:35
騎馬民族が西洋を攻める映画

昔、邦題『略奪の大地』とゆう映画を見た記憶が。
バルカンに侵攻して略奪の限りを尽くすオスマン軍に
対し無謀な抵抗をする東欧の諸侯って話しでしたが
オスマン軍が、殆どモンゴルみたいな騎馬民族のような
印象で描かれてた感じが。なんだかね〜。

>中国の長城
騎馬民族が強い時代は、長城は重宝がられてました、実際、
破られても修復して使ってましたし。今の長城は明代のものだとか。
最も古い中国の長城は春秋戦国時代の燕の国が建設したのが始まりとか。



#375 
尾鳩 2002/06/04 11:52
亜提拉

亜提拉(広東語ではアッティラをこう書くそうです。ちなみに北京語では、阿提拉)の件ですけど、単なる野蛮人とは描いてないところが、旧作とは違うところですな。受けてたつローマ側の将軍も準主人公なんですけど、ローマ側の腐敗をかなり描写しているように感じられるんです。
そうそう、このフン族とローマ側の描き方というのが、あの不朽のモンゴル映画「マンドハイ」におけるモンゴルと明朝の関係の描き方にそっくりなんですね。ありとあらゆる手を使って、「野蛮人」の力を削減しようと策謀をこらす「文明側」とでも言いましょうか。
ちなみに、マンドハイ、中国語では「満多海」と書きます(管理人さん、ご存知でしたか)。

ところで、話しは映画から飛びますけど、「長城と黄河と馬の中国史」(だったと思うのだが、手元にないので、正確なタイトルは忘れました)というような本を読んだことございますか。簡単に言うとですね、長城はこれまで無用の長物と言われてきているところを実はそんなことは全く無かった、偉く役立っていたのだ、ということを「馬」と「黄河」という視点から解説なさっているという本です。私は、隠れ「北方騎馬民族」ファンだったりするので、えらく面白く読んだのですけど、誰かそんな本読んだ人いませんか。




#374 
徹夜城(支配人) 2002/06/04 00:29
Re:アッティラ

>尾鳩さん
どうも〜。書き込みではお久しぶりです(^^)。

「アッティラ」のタイトルを見たときは、大昔のヨーロッパ映画かと思いましたよ(同じテーマの作品があるんです)。さる歴史映画紹介で内容を読んだのですが、モロにキリスト教世界に対する野蛮な侵略者として描かれていた黄禍論丸出しのような映画だったそうです。
チンギスハーンとイメージが重なっているのは事実みたいですね。ディズニーアニメ「ムーラン」で「タタール人」の騎馬軍団を動かすコンピュータソフトの名前が「アッティラ」だったそうですから、こちらの想像以上に「騎馬民族アッティラ」のイメージは強いようです。

さて、尾鳩さんの文をよく読むと、つい最近作られた映画のようですねぇ。まだ日本には上陸してないと思います。DVDが出てるってことは、ひょっとするとTV用歴史映画なのかな(最近ではクレオパトラを主役にした「レジェンド・オブ・エジプト」の例が。これもTV放映前にDVDで出てしまった)?
ともかく明日秋葉原でチェックしてみましょう。

>三国演義VCD
ほんと、そちらはなおVCD全盛だよねぇ。歴史の掲示板でも書いたけど、こちらもロンドンの中華街で「鄭成功」のVCDを入手したりしましたし。香港の空港でも購入こそしなかったがいろいろ売ってた。
「三国演義」はあの大幅カット版はDVDで出ている。完全収録版は以前LDでセット発売されたのだが(あまりにも巨大なケースだった)、DVDでアレを出すつもりは無いんだろうか。DVDなら場所とらなくていいと思うんだけどねぇ。
そういえばパイオニアがついに来年3月でLDプレイヤー製造打ち切りを公表しています。僕はちょうどDVDの普及が始まったころにDVDにハマったのでLDとのコンパチ機を買ってます。だから「スターウォーズ」とか「劇場版ガンダム」とか「新幹線大爆破」なんかはLDで持ってるんだよね。ちょいと寂しい気もする。LDプレイヤーも大事にしたいものだ。

>で、スターウォーズ。
そうかぁ、こちらはまだ公開前なのですが、いろいろ噂は入ってきちゃってます。まぁなんだかんだ言って見に行っちゃうだろうな、僕も。
なお、明日は「突入せよ!あさま山荘事件」を見る予定だったりします。



#373 
尾鳩 2002/06/03 11:38
アッティラ

お久しぶりです。久々にレスさせていただきます。
KTはまだ見てませんが、「スターウォーズ EP2」は見ました。最悪でした。スターウォーズを下手に恋愛ものにしようとすると、どんな目にあうのか、がよーく判りました。アナキンがどんな風にダースベイダーと化すのかも、もうもうばればれで。

ところで、「アッティラ」という映画は、ご存知でしょうか。そう、あのアッティラの映画です、フン族の王で、紀元400年頃、ローマ帝国を脅かし、西ローマ帝国崩壊の要因のきっかけを作った人物です。この映画、2002年製作、ハリウッドの映画だと思うのですが、ロケ地はリトアニアだそうです。アッティラという人物は、西欧では、チンギス・カーンと並んで、まるでノストラダムスの恐怖の大王のような印象で語られていますな。曰く、神が堕落したローマの市民に鉄槌を下すために派遣した「神の手」であると。
史実に忠実かどうかは、アッティラの伝承自体が乏しいので、何とも言えないのですが、どちらかと言えば、当時の状況に忠実かなあ、と。ただ、伝えられている限りのアッティラは、ローマ人と比べて平たい顔をしており、髭が薄く、鼻が低いなど、アジア的印象が濃いように覚えているのですが、このアッティラ、ヨーロッパ人にとっての典型的な「野蛮人」の顔つきをしてます。髭が濃く、長髪、彫りの深い、と全て伝承と逆のような・・・。
戦闘シーンは、「チンギス・ハーン」や「三国演義」等の作品を見た後だと、やはり「ちゃっちい」気がします。DVDにもなってますので、一度ご覧になられては。
ところで、香港で中国ドラマ「三国演義」のVCD見つけました。ビデオ化された奴は、大幅に削除されてますが、こっちの方は、ほぼ全てのドラマが入っている様相です。まあ、見てみないとわかんないですけど。価格は、2000香港ドル(約3万円)。日本でも売ってるんですかね。管理人さん所有の「三国演義」全巻には、やはりかなわないでしょうけど。



#372 
なな 2002/06/01 22:59
コレクター

先週あたり、テレビで途中から見ました。
変質青年が若い女性をさらっては監禁して・・・というお話。
運よく脱出した被害者女性とFBI捜査官が犯人を探し、実は犯人は二人の知人だった。
「羊たちの沈黙」の浅い焼き直しに見えなくもないが・・・こちらの方が現実に起こりそう。
見た人はたぶんみんな、ラストのシーンで「ガスの元栓閉めろや!」とつっこんだはず(謎。
主演の黒人俳優さんが渋くていい味出してました。名前忘れちゃった。

「KT」・・・まだ未見なんですが。
必要以上にラブロマンスを入れたのは客寄せのためではないかニャ、と、どっかのコラムで読みました。
私は、特に日本側の要求ではないかと勝手に思っています。
韓国では「JSA」のようなロマンスまったくなしの作品もありますが、日本の映画やドラマでイ・ヨンエクラスの美人女優をロマンスなしで起用するとは思えないんだけど・・・?



#371 
千島列島 2002/06/01 20:38
KT

 KTで浮いたセリフ
:自衛官が「これは俺の戦争なんだよお!」って叫ぶシーン
 →説得力な〜い。

 よかったシーン
:将軍さん御指摘の甲板で荒れ狂う金車雲
 →でも、ピストルばんばん撃ったのは、ほんまかな? ヘリが落ちたら悪事がばれて日韓断絶じゃん。
:記者のセリフ「天皇陛下万歳で死に損ない、共産党万歳で死に損ない……」
 →自衛官とくらべてずっと説得力あり。

 いらんかった役
:在日青年の恋人と、自衛官の恋人、どっちか一人でよかったと思う。後者の陰が薄くなったのはそのせい? 濡れ事を好む脚本家の好みが反映したのかな?
 一番悲痛な場面
:公安刑事に在日青年が朝鮮語でなじられるシーン「朝鮮人のくせに朝鮮語がしゃべれねえって言ったんだよ」「なにいっ」
 →これは痛々しかった。おきまりの朝鮮人差別のシーン(国士舘風の不良学生が映画館でからむシーン)がいらんと思うぐらい、痛々しく感じました。




#370 
柱国大将軍 2002/06/01 18:21
なるほど

徹夜城様
 なるほど、製作過程での変更がキャラクター設定の失敗を招いたわけですか。よくわかりました。てっきり、プロデューサーが李鳳宇氏なので在日青年が出てきたのかと思ったんですが、そうではなかったのですね。かつて読んだ李氏の文章が頭に残っていて、それだからこそあれだけ存在感のある人物描写が出来たのかなと一人合点していましたが、怪我の功名だったとは。



#369 
徹夜城(支配人) 2002/06/01 00:25
シナリオ製作過程

>柱国大将軍閣下。
お久しぶりです。「KT」ご覧になったそうで。週刊文春の記事によると韓国では金大中の不人気もあって(息子さん捕まったし)散々な成績らしいですが、日本ではなかなかの客の入りとか。
ご指摘、いちいち僕もうなづくところがありますね。よその掲示板に書いたことなんですが、筒井道隆の役が異様に存在感がある(よく考えるとそれほど本筋に関係ない)原因は、本来のシナリオがこの在日二世の青年を主人公にしたものであったからのようです。プロデューサーサイドの意向で「やはり日本人を主役に」と決めて(確かプロデューサーの方も在日だと思ったけど)、本来それほど大きな要素ではなかった自衛官を主役にすることに変更した、といういきさつがあったみたい。だから脚本では政治的要素をもっとからめていたし国際情勢ももっと描いていたようなんですが、それが尺の都合でカットされた。そしたら結果的に本来のメイン、在日青年の苦悩が浮かび上がってきちゃった、ってなところじゃないかとにらんでいます。



#368 
柱国大将軍 2002/05/30 18:02
KT

 お久しぶりです。
 私もKT見てきました。普通に面白かった映画だったと思います。ただ、もっと良い映画になったはずだという気がしないでもありません。史劇的物見櫓でも話題になってましたが、日本側協力者の描写は説得力に欠けます。彼が組織の枠を越えて拉致に参加していく動機、政治的立場が曖昧なままドラマが進むので、目的と動機の明確な韓国側行動隊長とギャップがあります。陰謀好きの情報将校が勝手に個人で戦争やったという映画ではないと思いますが、そんな風にも見えます。更にもったいないのは、件の自衛官の恋人である韓国女性が非常に散漫な形で登場することです。彼女の存在と拉致に奔る自衛官との関係がうまく描けてないため、とってつけたような印象を与えられました。
 登場人物の中では、在日二世の青年と夕刊紙の記者が良かったと思います。どちらもストレートに生きることが出来ない/出来なかった人物たちで、その葛藤や屈折がよく描かれていたと思います。特に、筒井道隆演じる在日二世の青年は強く印象に残っています。それに、KCIAの行動隊長もいい味を出していました。映画の終盤に彼が「おまえらに邪魔をする権利があるのか」(確かこんな台詞だったと思う)と叫びながら船上から自衛隊のヘリに拳銃を撃つシーンが最も印象に残っています。
 



#367 
ホリ−・ハンタ− 2002/05/25 09:36
爆睡映画

サトラレには感謝したい、最近、不眠症だったんでね。(自爆
そういえば、映画館で、殆ど見ずに居眠りしてしまった映画は
結構あるな、枚挙に困らない。(爆死

@イレイザ−〜友人が見に行こうぜとウルサイから一緒に行ってやったが
30分も立たないうちに私は安眠。映画が終って友人に、どうだった?と
聞いた私。

Aコンエア−〜これは私も期待して見に行ったがマルコビッチとやらが
そんなに怪優でも無さそうに見えたら何だか眠くなり〜覚えてるのは
連続殺人死刑囚がラスベガスでスロットだかで大当てすんのだけ覚えてる。

Bエネミ−.オブ.アメリカ〜とにかく見てるのがツライ映画だった、
アメリカの監視システムを出し抜こうって主人公の話しだが、
よく見てないとワケ分からんし疲れて安眠。



#366 
ホリ−・ハンタ− 2002/05/25 00:16
釣りバカ日誌&サトラレ

我の住む富山県で先月から今月にかけて釣りバカ日誌のロケを
やってたそうな、公開ロケだったらしく
鈴木京香さん を拝めるなら野次馬こいても良いかな?
と思ってたが行きそびれた。(自爆

だから、とゆうことは無いが今日、サトラレ?とやらを
見たが、途中で眠ってしまい、今、起きたところ(自爆
長いよ、あの映画、最近、長い映画に耐えられん
軟弱なたちに。(爆死



#365 
徹夜城(支配人) 2002/05/24 23:38
忘れてた!

あ、最後にもう一つだけいいですか(←刑事コロンボのマネ)。

韓国側の主人公・金車雲を演じている俳優さん、最初僕は大杉漣さんだとばっかり思ってました(^^;)。大杉さん、崔洋一監督の「犬、走る」で在日朝鮮人の役をやっていたもんだから、なおさらそう思い込んでしまって。
「KT」では筒井道隆さん(太平記マニアにとっては直冬クン役者)が在日二世の役どころを見事に演じておりましたねぇ。本筋とはあまり関係ないけど、映画全体の中ではずせないおいしい役でした。



#364 
徹夜城(支配人) 2002/05/24 23:33
「KT」

ロンドンからとっくに帰ってきていたんだけど、映画に関することじゃないとここには書けないもので、間があいてしまいました。
さて、帰国後初の鑑賞映画は近頃めだつ現代史もの映画の一本、1973年の「金大中事件」を描いた「KT」です。監督はもんの凄い量産体制の監督、阪本順治。実は僕は本作が阪本作品の初鑑賞となります。

ここではあくまで「映画」の話をすることにしてるんで、「歴史映画」としての側面には触れないでおきましょうか。まぁネタばれの危険もありますし。

随所に映画オタクを刺激するカットがたくさん挟み込まれてますね。鏡やエスカレーター、エレベーターといった大道具・小道具を駆使した映像演出。カメラもかなり自由自在に動き回る(ただホテルの廊下のシーンなど、「カメラ」を観客に意識させてしまうのはマズイんじゃないかと)。登場人物たちの画面内配置なんかもなかなか面白い。「絵作り」に凝ってるなぁと思わされるところでした。映画オタクといえば「仁義なき戦い・広島死闘編」が映画館で上映されているとか、フォーサイスの「ジャッカルの日」の話題が出るなんてあたりもオタク向けですな(笑)。
映画づくりとしてはやはり政治的暗殺をテーマにした「JFK」がやっぱり念頭にあったと思うんですが、犯人サイドを主役にしたせいか「ダラスの熱い日」の印象と似ていますね。ただ犯人たちを悪人ではなく意外に感情移入可能な一個の人間として描いたというあたりは新機軸かも。その代わり「政治的陰謀」の側面が弱くなった点は否めないと思えますね。脚本担当の方のインタビュー読むともっと政治的な面も描きこまれる予定だったようですが、尺(長さ)の問題があったようで。
ご存知の通り、金大中氏は暗殺直前にアメリカがまったをかけたために命を拾います。この映画でも「アメリカ」は実は重大な隠し要素になっているのですが、結局アメリカは「絵」としては一切出てきません。それでもその隠れた存在感を描くことは可能だと思うんですが、この映画に関しては今ひとつ。主人公の佐藤浩一演じる自衛官が事件に関与していく背景にも「アメリカ」は重要な意味を持っていると思うんだけど、そこらへんは弱かった。
しかしラストの方で「アメリカの正義が世界の正義だ」と皮肉をこめて言うセリフが出てきたときは時節柄ギクリとしたもんです。

それにしても「JFK」「ダラスの熱い日」にもゾッとさせられたけど、本作「KT」はなまじ身近な話だけに「ゾッ」の度合いがさらに濃く生々しく、後味がかなり悪いですね。

最後に一つ。ラストシーンで出てくるローカル駅は千葉県の小湊鉄道の駅ですね。CMとかドラマとか、「田舎の駅」っていうとこの路線がよく使われています。と、最後は鉄道ファンモードでした(^^)。



#363 
徹夜城(支配人) 2002/05/07 20:24
映画の一本も見てみたいけど

ロンドンにいる管理人です。
繁華街のSOHOとか行きますと、有楽町とか渋谷みたいなもんでジャンジャン映画をやってますね。しかも安い!1.5ポンドぐらいでしたから300円ぐらいのもんです。日本の映画館の料金がいかに高いか、実感しました。
しかし見ている暇がとれないんですよねぇ。面白そうなので「モンテ・クリスト」をやってますね。あとロバート・デニーロとエディ・マーフィ共演の「ショウ・タイム」とか。映画や演劇の広告は地下鉄などでもやたらに目にしますね。

金田一もの、またやってたんですね。いいかげん原作を使い果たしているようですが。
金田一耕助って連続殺人を目の前で次々とやられてしまう無能探偵との評価もあったりします(笑)。最初の殺人はともかくその後の殺人を事前に阻止できないあたりは酷評もされています。もっとも話が面白いんで気にならないんですけどね。



#362 
ホリ−・ハンタ− 2002/05/05 01:29
TBS金田一スペシャル

今週、月曜にやってた金田一スペシャルを見た。
原作では、あの事件は金田一は殆ど登場せず、最後に
被害者の妹の手紙を読み届けただけだったな確か。
従って、TVの映像化は、何やら話しに破綻をキタシてたと思う。
大体、TVスペシャルの金田一は、殺されずに済みそうな
女性を見殺しにしてたような〜。いくら、殺人起きなきゃ
燃えない探偵っつうたって、あのような展開は
ちょっとねぇ〜。



#361 
徹夜城(支配人) 2002/04/30 23:53
ちょっくら留守にいたします

どうも、管理人の徹夜城です。
実は所要+観光でイギリスに行くことになりました。明日から一週間とちょっと留守にする予定です。
最近の映画的には「ハリー・ポッター」と「ロードオブザリング」のお国ですな(^^)。
留守の間も皆さんで映画話に花を咲かせていてください。

留守中の管理は弟で高校野球コーナーを担当している「K・E・N」が代行を務めます。
それでは、みなさんしばらくごきげんよう。



#360 
ホリ−・ハンタ− 2002/04/26 19:18
魔女ですか?

>素朴な疑問
魔女は、まぁ、日本的見方をすれば女性の方を指すなら
男の魔法使いは何て呼ぶわけ?『魔男』?何か語呂が悪いと
ゆうか間男みたいで、こりゃ違うか。

西洋でゆう魔女とは男女・オカマ・オナベの区別なく異端審判で
『魔女』と認定されれば『ウィッチ』なんだとか。
あと、動物なんかも、猫は悪魔の使いと教会側では思われ
中世西洋では虐殺されたそうです。
西洋における猫の復権は、ネズミが伝染病の媒体動物だと
知られるまで待たねばならなかったとか。
猫といい、魔女といい、宮崎監督は作品で
アンチ・クリスを描きたがりますな。



#359 
ムネオ旗 2002/04/25 00:17
そうなんですか

 そうすると、「魔女の宅急便」もあきまへのでしょか? アンチ・クライストの教えを宅急便するとはケシカラン、とかなるんですか。おとろしい。



#358 
原田 実 2002/04/24 10:49
魔女との親近感

そうか、竹本泉先生がいた!
アメリカで『奥様は魔女』のテレビ放映が始まって以来、英米では映像作品で魔女を賛美することは、悪魔崇拝・魔女崇拝につながるといった議論が絶えないのですが、日本ではそんな声はおきないか、少なくとも大きくなることはありません。
だからこそ、『魔法使いサリー』から『おじゃ魔女どれみ』にいたる魔女っ子ものアニメの系譜が何のトラブルもなく続いているのですが、魔女狩りの負の歴史をかかえた文化圏では大変なようです(本当は独仏・南欧・東欧などの事情とも比較すべきですが日本への情報流入は今のところ英語圏からが主なもので)。
 ハリー・ポッター・シリーズについてもその種の、日本人的感覚では単なる言いがかりとしか思えない批判が出つつあるようです。
ハリー・ポッター・シリーズに似た設定の作品が日本で先行・多作されていた理由としては、文化的しがらみのない日本の方が、かえって有利だった、ということがあげられるでしょう。

http://www8.ocn.ne.jp/~douji/


#357 
カンタベリー 2002/04/23 23:30
うじゃ

>・・・そうです。テレビ東京製作のアニメ『赤ずきんチャチャ』です(苦笑)。

 私はてっきり竹本泉の「ちまりまワルツ」か「魔法使いさんお静かに」かと
思ってしまいました。
 竹本泉の方が「チャチャ」より先行しているのでは?

  



#356 
ホリ-・ハンタ- 2002/04/23 12:47
ファイト・クラブ

ブラピ『オレを思いっ切り殴れ!』
ノ-トン『はぁ〜?!』

この、日本では絶滅したような、汗臭い男どうしの友情物語
を彷彿とさせる宣伝の台詞に釣られて私は見てしまいました。(自爆
話しの結末で明かされる
この二人の男の奇妙な友人関係に秘められた大ドンデン返しは
結末へ向かう過程で随所にヒントが出てましたが、
私、不覚にも見抜けませんでした。



#355 
原田 実 2002/04/23 12:01
似たような話題をもう一つ

クイズです。次の映像作品のタイトルを当ててください。
◎主人公は男の子二人、女の子一人のトリオの一人である。
◎そのトリオは魔法学校の生徒である。
◎魔法学校の生徒は男女とも箒に乗って空を飛ぶ。
◎主人公は高貴な家柄の出だが最初は主人公自身その事実を知らない。
◎主人公の両親の敵が主人公の命をも狙って魔法学校にその魔手を伸ばしている。
◎先生は厳しいが、実は生徒思いで性格がいい。

・・・そうです。テレビ東京製作のアニメ『赤ずきんチャチャ』です(苦笑)。
しかし、『赤ずきんチャチャ』にしても,OAB『魔法使いTAI!』にしても、ハリー・ポッターの原作に先行しているのですよね。


http://www8.ocn.ne.jp/~douji/


#354 
ホリ−・ハンタ− 2002/04/22 23:46
げっ(絶句)

フリ−ジャックを振ったら、まさかウルトラQが返ってくるとは〜
ホント、ココに来る人ってスゴイ!

ウルトラQですか、見た記憶が残ってんのはカネゴン
だけですね、そういえば、この話しの元ネタは
カフカの小説の
『朝起きてみると私は大きな蟲になってた』
って奴だと私は思い込んでるのですが(自爆



#353 
原田 実 2002/04/22 15:09
ミック・ジャガーは?

『フリー・ジャック』といえば未来人が過去の健康な人間の肉体を盗みにくる話、これは『ウルトラQ』の「2020年の挑戦」とそっくりなんですね。『ヒドウン』と「ウルトラ作戦第一号」の類似とかありますが、これは直接の影響関係というよりも、初期円谷ウルトラシリーズが英米SFの影響を受けていたために元ネタが重なってしまったようです。ということはあの映画でのミックの役どころはケムール人?


http://www8.ocn.ne.jp/~douji/


#352 
ホリ−・ハンタ− 2002/04/21 00:56
フリ−・ジャック

無理矢理であるが、米英・映画対決で
ロックミュ−ジシャンの出演映画ってことで、

ジョン・ボン・ジョビィVSミック・ジャガ−
映画『U−571』VS『フリ−ジャック』

あの潜水艦・映画、ジョンが一体、どこに居るのか
全く分からなかった。(自爆
それにひきかえ、ミックは鎧甲冑を着た大勢の兵士たちの
中にいても一発で彼は分かるくらい、あの映画での
ミックの怪演は凄かったと思う。
よって、イギリス代表、ミックの勝ち!(自爆



#351 
カンタベリー 2002/04/20 21:13
イギリス

>「アメリカ人なんざ、わがグレートブリテンから見れば、みんなガキよ」という皮肉を上品に描いたものとして、
>さらに楽しめるようになりました。

 「ブリジット=ジョーンズの日記」とか「ジャニスのOL日記」、「リトルダンサー」
「テイラーオブパナマ」などを見ていると、イギリスとアメリカってほんとに違う文化
なのだなと感じます。
 「テイラーオブパナマ」は「カサブランカ」のシニカルなパロディが入っていて、
アメリカに対して「金持は腐るほど持っているが、すぐ暴力ふるいたがる粗野な田舎者め」
と思っている雰囲気がありありと漂っています。
 返す刀で自国の政府に対する「どーせ、雀の涙ほどの年金しかくれないんだろう。
馬鹿らしくてやってられるか」みたいな不信感も漂っているのは、ホントに
イギリス人ぽい。



#350 
原田 実 2002/04/20 08:23
アメリカ人なんざ・・・

『ダウンタウン物語』は、典型的なブリテン的風景の中で、シカゴギャングの抗争劇を演ずるという趣向の映画でもあります。同じ英語圏でもイギリスとアメリカの間には文化的対立がある(ああるいは、それが大きいものと両国民とも思い込んでいる)と知ってからは、あの映画、「アメリカ人なんざ、わがグレートブリテンから見れば、みんなガキよ」という皮肉を上品に描いたものとして、さらに楽しめるようになりました。

http://www8.ocn.ne.jp/~douji/


#349 
ホリ−・ハンタ− 2002/04/20 06:16
↓の映画、斬新です

>ムネオ旗さま
はじめまして。私、見てみたいです、そんな映画。
貴方のカキコ読み、かなりウケてました。
ベトナム戦争を扱う映画だとサシズメ、米兵は
全員、フランス語を喋るということにすれば?
仏領インドシナでしたからねベトナムは。
ベトナムの人々にはフランス兵もアメリカ兵も
似たように思ってたのかも。(自爆




#348 
ムネオ旗 2002/04/20 01:06
こんな映画は?

 今晩は。例の旗ものです。徹夜城様、旅行記たのしみにしております。あの旗、どうぞ話のタネにしてください。
 「わたしが映画関係者だったら」というのに次韻すれば、こんな話はどうでしょう。
 アメリカさんの戦争映画って、作品中の使用言語は当然のように英語で、敵の「原住民」は画面に登場しても、字幕無しの現地語しゃべってて、訳わからん奴らって扱いを受けてますでしょ? または現地民が米兵の妻となるヒロインなんかの場合(「天の地」のベトナム人女性)は、ベトナム語つかってるハズの場面でも、俳優は何故か英語しゃべってますよね。これを逆にした映画つくるんです。
 たとえばベトナムものの戦争映画つくるとして(近日、メル・ギブソン主演の奴が上映されうみたいですな)、主人公を解放戦線の兵士か臨時政府側の人間にして、作中で彼らはベトナム語しゃべってることにして、実際には英語のセリフを俳優にしゃべらせるんです。で、敵の米兵さんには、作中では英語しゃべってる筈なんですけど、俳優にはベトナム語(ないしはロシア語とか)のセリフを使わせるんです。もち字幕無しで。映画を観る観客は、ベトナム人側のセリフしか聞き取れず、米兵は何しゃべってんだかわからない存在にしてしまう。たとえばこんなシーン。
 *捕虜になったメル・ギブソンが、解放戦線の兵士の尋問を受ける。
:解放戦線「お前の任務は何だ? 正直に言え」(セリフは英語)
:ギブソン「@¥−∞∴♂♂♀$$¥ !」(セリフは非英語。ロシア語とかドイツ語でも可)
:解放戦線「こいつは駄目だ。英語の通訳をつけろ」(と英語で言う)
:通  訳「ええっと。$¢£%%#&#% ?」
:ギブソン「%%%% !! ●◎◇◎●●○〜」
:通  訳「『命だけは助けてくれ! ホーおじさん万歳』と言ってます」
:ギブソン「±×±ゝ〃? べとなむばんさい。きかんしゃ うぃりぃ しゅぼ しゅぽ」
:解放戦線「ほう。我々の言葉がしゃべれるじゃないか?」(と英語のセリフで驚く)
:通  訳「Φ£%%#£¢¢£££?」
:ギブソン「わたし よい ひと ほーおじさん えらい ばんざい たすけて きかんしゃ うぃりぃ しゅっぽ しゅっぽ しゅっぽぽ!」(セイフはたどたどしい英語で)

 こういう形の戦争映画なら、米兵さんが現地では如何に訳わからん存在であったか、現地人サイドの視点で観客に訴えることができるのでは? でも、アメリカ資本じゃ絶対に制作費がつかんだろうな。呵々。



#347 
ホリ-・ハンタ- 2002/04/19 12:49
もしも映画会社の社長だったら

もしも、私が映画会社の社長だったら
井筒カントクを呼び、監督を散々おだてて
『カントク、そんなんヒマなんなら今度アンチ・スコット映画
を作ったれや』と
ソマリアのアイディ-ド将軍を主人公にした
戦争映画を作らせるよう仕掛けます。(爆死
なんか〜コッポラの『地獄の黙示録』っぽく
なりそ〜(自爆
日本の映画監督ってオダテ無いと仕事せんのと
ちゃいまっか?



#346 
徹夜城(支配人) 2002/04/19 10:22
六甲おろしに颯爽と〜♪

まずは昨日見てきた「ミスタールーキー」。
いや別に僕は虎キチじゃありませんけどね(一時近鉄ファンだったが)。なんとなく企画的に気になって話のタネに見てきました。
長嶋一茂演じる「大原晃次」なるサラリーマンが副業(?)として阪神タイガースの覆面ピッチャーとなり甲子園限定ストッパーとして活躍しちゃうというお話。韓国映画「反則王」(こちらは銀行員がプロレスラーになるお話。未見だけど)をパクっているような気もしますが、まぁまぁ良作です。一茂さんが演技しているのをちゃんとみたのはこれが初めてだったんですが(朝の連ドラは見てない)、朴訥なキャラクターは似合っていたし、やはり元プロ選手ということもあって野球シーンがウソっぽくない。まぁ個人的にはあんな真面目なキャラではなくふざけまくってはじけたキャラにしたほうが話が面白くなったのにと思ってますけどね。
話はムチャクチャ予定調和なんですが(まぁ映画の大半はそうだけどさ)、終盤の展開はまさにスポーツ映画の醍醐味、盛り上がること請け合いです。優勝をかけたタイガースVSガリバーズ(露骨に巨人がモデル)の最終戦は「こうなるんだろうな〜」と思いつつその展開にはやはり手に汗握らされます。大ファインプレーが出るシーンで劇場のどこからか「よっしゃ!!」と声が上がったというのは僕の映画人生でも初めての経験でした(笑)。でもホント、このシーン思わず声援を送りたくなるほどうまい演出なんですわ。
出演者には当然プロ野球選手が多く出てます。中でも駒田の名演は必見!主人公の高校時代以来のライバル打者の役で、最初僕なんか俳優さんが演じているのかと思っちゃったぐらい。関西弁も板について(というか駒田さん奈良出身らしいですが)いかにもいそうな強打者をクールに演じてます。最終戦でいきなり登場するランディ=バースにも大受け(爆)。主人公の息子が「荒れ誰?」と聞くと母親(鶴田真由…この人もいいですね)が「あんたが生まれてくる前に阪神が優勝した時の四番よ」と説明。このあたりは完全に阪神ファン向けのサービスシーンですが、やっぱ泣けます(爆)。ちゃあんとホームラン打つんですから。
ちなみに阪神の監督は橋爪功。たぶん野村前監督を意識して演じていると思いますね。主人公の職場の上司で大の阪神ファンを演じる竹中直人はいつもながらの怪演でこの映画のいいアクセントになってくれています。
野球映画としては「ミスターベースボール」(高倉健が中日の監督やってるアメリカ映画)以来のヒットだったかな。バカにして見に行くと結構良作ってところだと思います。少なくとも阪神ファンは「優勝」が見られるだけで必見でしょう。今年もボチボチ勢いが落ちてきたような気もしますし…(^^;)

もう一本、前述の「危険な道」(1965)を。
ジョン=ウェイン主演の太平洋戦争もの(調べてみるとウェインの戦争映画って太平洋戦争をはじめアジア人相手の映画が多い。偶然…か?)。しかし実はベースはメロドラマでして、戦争映画を期待しているとかなり白けます。しかも行き当たりばったりに脚本を書いたんと違うか、と思うほど登場する男女の人間関係がややこしく入り乱れる展開(原作小説があるらしいが)。
冒頭が真珠湾攻撃で、終盤はどこだかの島で日本艦隊と大合戦(ペレ水路の戦いとか言ってましたが、モーグリさんあたり分かりません?)。戦艦大和もミニチュアでその勇姿を見せてくれます。戦闘シーンは白黒時代の円谷特撮って感じでしたね。しかしお話の方はえらく中途半端なところで終わります。

>カンタベリーさん
「ハリー・ポッター」については誠実な映画作りだなとは僕も思うんですよ。原作は未読ですが、イギリスイギリスした話をうまく映像化していると思います。その辺は子役演出と誠実な映画作りでは定評のあるコロンバス監督の功績でしょうね。続編作ってるそうですが、それはそれでどうなるのか楽しみにしてます。ちなみにコロンバス監督は少なくとも3作までは担当されるようです。
イギリスのファンタジーてぇと「とぶ船」って映画化されてませんよね?あれなんかかなり映像向けの作品だと思うんですが…北欧神話ネタも出てくるし。
知ってる方は知ってるかと思うんですが、宮崎駿監督の「となりのトトロ」のラストシーンは明らかに「とぶ船」をヒントにしていると公開当時から思ってました。宮崎監督もいろんなの読み込んでるからなぁ…ついでに「カリ城」のラストシーンはルブラン「緑の目の令嬢」ね。「ラピュタ」にはルブランの「綱渡りのドロテ」が入ってるんじゃないかと勝手に思ってるところがあるんですが(笑)。

>モーグリさん
「ブラックホークダウン」に対する井筒監督の激怒ですが、作品そのものよりも同じ映画作家としての姿勢を問うている部分が多かったように思います。僕自身は見てないけど、是非論を問わずに兵士の視点で戦場の凄まじさをそのまま描くという戦争映画の手法は確かにアリでしょう。ただそこらへんで井筒監督の作家姿勢としては、その戦争がどうして起きたのか、またなにがいけなかったのかちゃんと描くべきだと言うことなんでしょうね。「この映画、誰も反省してない!」という発言を繰り返してましたからねぇ。
「アドルフに告ぐ」については以前僕のサイトを覗いてくださったユダヤ問題研究家の方の本(「ユダヤ陰謀論の正体」ちくま新書)でもチラッと指摘がありました。僕もユダヤ人であるカミルが「イエス・キリスト」と口にするのは変だとは当時思いましたけどね。ただシオニズムについてはドラマのメインにはなっていないので出てこないだけだと言う気もします。最後のパレスチナにおける物語の展開はエピローグに近いものだと思えますし。

>ホリー・ハンターさん
「1492コロンブス」は僕は割りと好きです。侵略された現地人の視点はけっこう入っていたと思うんですが(原題が「楽園の征服」でしたからね)、批判がありましたか…。まぁコロンブス自身は免罪されているところがあるのは不満点ではありましたけどね。

>ムネオ旗さん
最初誰だっけ…と思ってハンドルネームで「ああ!」と気がつきました。すいません。他のみなさんには分からないネタですねぇ…あ、ところで「ムネオ旗」のネタ、現在執筆中の瀬戸内旅行記にチラッと出してよろしいでしょうか?(全般的に個人名は出さない内容になってます、一応)。
「ビューティフルマインド」はまだ見てません。面白そうだとは思っているし、ラッセル=クロウ好きなんでそのうち見に行くでしょう。



#345 
ムネオ旗 2002/04/19 00:03


 拝啓 徹夜城さま こないだはどうも
 久々にこのコーナーを覗いてみました。あいかわらず皆様濃い内容を展開しておりますね。
 映画欄なので映画の話をいたします。
 今週、ヒマを見て「光の旅人」と「ビューテイフル・マインド」を観てきました。どちらも主人公が精神分裂病患者でして、前者は自分が宇宙人だと思っているケビン・スベイシーの主演、後者はエド・ハリスと不思議の国のアリスにつきまとわれているラッセル・クロウの主演です。演技の甲乙はつけがたいのですが、話としては後者の方が重く心に残りました。あの格好いいクロウが(グラデイエーターでローマの軍人さん演じてましたよね)、でぶでぶふやけた天才数学者を演じてまして、よう化けるなあと思いました。まあ彼は「インサイダー」でも気の弱そうな太った科学者の役を演ってましたので、それを考慮すれば驚くに及ばないのかもしれませんが。
 「ビューテイフル・マインド」ですが、この作品、学者の業(ごう)ってものを感じされるものがあって、とにかくズンと心に来るものがありました。単に天才と狂人は紙一重ってだけの話に落としてないところが、この映画のミソなのかもしれません。あまりここでしゃべると種明かしになるので、これぐらいに留めます。奥さんの役やってたジェニファーコネリーがいい味だしてます。



#344 
ホリ−・ハンタ− 2002/04/17 22:59
コロンブス

リドリィ・スコットは昔、コロンブスとゆう映画を
作りましたが、私の記憶では、やはり、今回の映画の
ように侵略された側の立場を描いてないと評論家たちに
叩かれていたような記憶があります。
ただし、スコット自身はアメリカ人では無くイギリス人です。
しかし、ブラック・ホ−ク・ダウンの製作者とゆうか
プロデュ−サ−は映画パ−ルハ−バ−と同じ人物だとか。
実際に当映画を見た私の感想は、
実際に現地に投入される兵士とゆうものは、
国際政治うんぬんなど考えず上官の命令で動く
その上官はより上の将官の〜そして命令系統の
頂点は政治家ですが、少なくとも、
ソマリアへ任務を帯びた兵士たちに
ソマリアの状態を予想できたとは思えない、
そうゆう場所へほうり込まれた兵士たちの物語でした
と思います。賛否両論の どちらにも
加わるような気も無いです。




#343 
モーグリ 2002/04/17 22:24
限界があるのでは

始めまして、こちらでは始めて書き込みます。

>井筒和幸監督
>そして「ソマリア人が観てどう思うか?」という観点
製作者がアメリカ人である以上、しょせんその枠を越えられないのは仕方がないんじゃないでしょうか。

日本でもその手の作品はありますよ。マンガですが名作扱いされている『アドルフに告ぐ』も同じです。登場するキャラはユダヤ人やドイツ人でも思考回路は日本人そのものですし、民族意識や宗教感覚も日本人そのもの。オチも非常に日本的です。
ヒトラーにユダヤ人の血が入っていることを知っても、ユダヤ人はそれを道具に使うことしか考えないし(同じユダヤ人だという葛藤が全くないのはおかしい)、フサイン・マクマホン書簡やサイクス・ピコ協定やバルフォア宣言に全然触れずにパレスチナ問題を扱っています。それどころかシオニズム運動のシの字も登場しません。



#342 
カンタベリー 2002/04/16 23:07
ハリー=ポッター

>「ハリーポッター」に対する武田鉄矢氏のご意見、じつはかなーり僕の感想と重なるところがあります。僕はそこまで非難はしない
>けど、ハリーのあまりの優等生ぶり、彼をいじめる悪役たちの一方的な描き方など、いささか薄っぺらい印象をぬぐえませんでし
>た。原作がそうらしいんですけどね。日本人にはもう少し苦労型・努力型の方が受けるんじゃないかと。

 初めまして。
 「ハリー=ポッター」は邦訳を読んで、現在は原書を読んでいるところです。
 ハリーの優等生ぶりは、作者の処女作なので仕方ないでしょう。その割にハリーは結構校則を破ってますが。
 ハリーの属するグリフィンドールのモットーは「勇気」なので、正義感の強い少年であるという
設定上致し方ないかなとは思います。
 
 イギリスの児童文学、ファンタジーの伝統を忠実に受け継いでいるところが好ましいです。
 貴族階級のドラコ=マルフォイがいじめっことして描かれるのはまあ仕方がないでしょう。
実際の学校のいじめっ子の役割とかはかなりリアルではないかと思います。
 細かい描写をみていくと、ドラコ=マルフォイの人物描写はなかなか丹念です。
箒による飛行授業の各キャラの描き分けはなかなか楽しいです。最初見たときは
全然気が付きませんでしたが。
 コミケではドラコ=マルフォイのコスプレをしている女性が結構居ましたら、人気はあるようです。

 日本の漫画などでは、ハリーの親友になっているロン=ウィーズリーが主人公(成績は悪いが元気いっぱい)
で、むしろハリーは主人公を助ける頭の良い親友として脇に回るでしょう。このあたりも、イギリスと日本の
文化の違いかと思います。
 
 「ハリー=ポッター」は児童文学にしては結構シリアスな要素があちこちに散らばっています。
 わたしはダンブルドア校長の「夢見る事は大切だが、生きる事を忘れてはいかん」という言葉が
とてもぐっさり来ました。
 色々な意味で学校時代を思い出します。マクゴナガル先生には、厳しかった数学の先生の思い
出が重なります。 




#341 
ホリ−・ハンタ− 2002/04/15 04:43
ザ・コミットメント

私の記憶によれば『ザ・コミットメント』という映画も
アラン・パ−カ−監督の作品だったかと。(違ってたらゴメン)
この映画はアイルランド都市部で、くすぶってる
男女数名がバンドを結成、アイルランドで
白人初のソウル・ブ−ムを巻き起こすべく
奮闘するという話し。
音楽・バンドの映画ってリ−ド・ボ−カルが
主人公なのが普通ですが、この映画は
マネ−ジャ−が主人公という変わった映画でした。
アイルランドが、未だ現在のように経済発展する
前の過渡期が舞台でしたが、
アイルランド都市部が結構、魅力的に
描かれていたような気がします。



#340 
徹夜城(支配人) 2002/04/15 01:19
とっさに調べたところ

>ホリー・ハンターさん
書き込みを見てとっさに映画データベースCD−ROMで調べましたところ、
アラン=パーカー監督作品
「ダウンタウン物語」(1976)
と判明しました。
調べていて気がついたことですが、僕、パーカーの作品は一本も見てませんでした(^^;)。
「エビータ」はどうしようかな、と思ったんですけどね。



#339 
ホリ−・ハンタ− 2002/04/14 19:50
タイトルを覚えて無い映画

また見たい映画なのに題名を覚えてなくて
レンタルも出来なくて困ったことって皆さん、無いですか?
私の そんな映画は、ジョディ・フォスタ−が名子役と
騒がれた頃(当人が小学生の頃かな?)に出た映画で
アメリカのマフィア・ルチア−ノ一家の物語。
ここまで書くと、よくある映画っぽいですが
普通じゃないのが、この映画、キャストは
全員、子供、ボスからチンピラから娼婦から
刑事から、全てが。
この学芸会みたいな映画、しかし監督は
結構、有名です、アラン・パ−カ−。
結構、面白かったです、おませなジョディは
ボスとヒットマンを二股・手玉にとる
妖女?で幼女?を演じてました。



#338 
ひで 2002/04/13 23:54
見ちゃった(笑)

>徹夜城さん
井筒監督激怒の巻は私も見ました。私も「黒鷹墜つ(←無理矢理にでも邦題付けてやる(笑)、インチキな日本酒みたいな名前だけど)」はけっきょっくみていないので、周囲の人間の話から判断するしかないんですが、あれはアメリカ兵の側のことしか書かれていない映画のようで・・・。
そうした事を聞いてふと、なんかこの映画って「プラトーン」みたいですね。あれもヴェトナムでアメリカ兵が苦しんで・・といったことしか描かれてなくて、オリヴァー・ストーンってヴェトナム兵のことなんか何も考えてないんだなぁとビデオで見た時に思ったもので・・・。



#337 
ホリ−・ハンタ− 2002/04/13 23:30
戦争映画

井筒カントクが、そんなに激怒してたんすか?
しかし、それでも私は言いたい、
井筒カントク、そんな他人の映画の評論をしてるヒマが
あったら、自分の仕事をしなさい、映画を撮りなさいと。(爆死

戦争映画というものは、どうしても主人公側・主観に
なってしまいますな、確かに当映画はソマリア人が
見たら激怒するでしょう、それは例えば
パ−ルハ−バ−を見たら日本人が激怒するようなもんかな




#336 
徹夜城(支配人) 2002/04/13 23:02
井筒監督、激怒の巻

たまたま昨日深夜番組「虎ノ門」を見ておりまして、このごろすっかり名物コーナーと化している井筒和幸監督が映画を自腹で鑑賞して言いたい放題言うコーナーで、ホリー・ハンターさんもご覧になった「ブラックホークダウン」が取り上げられました。映画を見終わった直後の状況から見ていたんですが、井筒監督大激怒。鑑賞直後の採点(5点満点)で「マイナス5点」というコーナー史上最悪の数字(そりゃそうだ)点をくらってしまいました。
で、スタジオ(たぶん生放送)で井筒さん大噴火しまくってました。ご存知の方も多いかと思いますが、この人、このごろご本人がタレント化しているところがありまして(車のCMとか出てますね)、このコーナーの「激怒批評」はむしろ笑いを呼ぶ売りになっていたところもあるのです。しかしこの日はマジで激怒してました。もうスタジオ内がピリピリ緊張しまくって他の出演者たちボーゼン状態。

僕はこの映画見てないんです。リドリー=スコットなので興味は確かにありましたが、事前情報で入ってくる映画のスタンスが気になって「ビデオ待ちかな」と思っていたところでした。で、井筒監督が激怒した点というのが概ね僕が事前に危惧を感じていた点そのまんまだったんですね。これは物の作り手というか創作者ならではの問題かもしれない。
井筒監督が一番激怒した点はスコット監督が「この戦争の善悪は問わない。そのまま描く」という姿勢で映画を作り、かつそうした発言を自らもしていたということなんです(井筒監督、そのインタビュー記事までしっかり持参していました)。「映画監督っていうのはそこで結論を出さなきゃいけないんだ!」と井筒監督は叫んだわけですね。これについては議論があるだろうと思うのですが(僕もいろいろ考えさせられた)、井筒監督をさらに怒らせているのがスコットが「事実をそのまま描いた」と言いながらしっかり「あざとく偽善的な場面」が登場する、ということのようで。これは僕自身は見てないのであまり感想を述べられないんですけど、井筒さんの言わんとしていることはわかる気がします。そして「ソマリア人が観てどう思うか?」という観点、アメリカが介入したことの是非論もちゃんと入れるべきだと言うのが井筒さんの主張。話はさらに日本の有事法制の問題にまで広がり、井筒さんの問題意識、その熱さには凄まじいものがありました。「リドリー=スコット、面白い映画をとるやつだと思っていたのに見損なった!もうやつの映画は見ない!」とまで吠えておりました。
まぁ映画の撮影じたいは9.11テロ以前であったようですが、編集・製作過程で配慮があった可能性もありますね。リドリー=スコットの本来の意図がどこにあったかは今となっては分からないかも(「ブレードランナー」の時みたいだったのかも…?)。

で、現在わたしがチビチビと見ている映画ですが…
「危険な道」って戦争映画。ジョン=ウェイン主演の太平洋戦争ものです。真珠湾攻撃シーンまで見終えましたが、なにせまだ白黒映画時代の作品、ゼロ戦が飛んでくるも全然見えず(実写フィルムを挿入)、ただ水柱が立つだけの真珠湾でした。
しかしさすがにアメリカの太平洋戦争映画は軍艦の本物が使えるからなぁ…。日本だと全てミニチュアですもんね。



#335 
なな 2002/04/12 23:01
ブタ・しゃべる・2

「ベイブ 都会へ行く」を見ました。
エディー・マーフィーの「ドクター・ドリトル」よりおもしろかったです。
どこまで実写で、どこまでCGで、どこまで人形なのか分からないくらい。
今回は主役のブタくんより、オランウータンやチンパンジーの方がやはり微妙な表情が出せるのでよかったですよ。
それにしても、都会の場面も農場も、全部セットを作って撮っている…。すっげぇ〜。一番目を引いたのは、じつはこれでした。



#334 
ホリ−・ハンタ− 2002/04/10 07:07
アメリカ版ゴジラ

劇場で見に行きましたよ、今となっては
懐かしい。いろいろケナされているようですが、
不覚にも米版ゴジラに感動したことが。
彼女は母親、本能として卵を産み
種の保存の為、NYに巣を作り獲物を求め
さ迷う、別に人間の核兵器への復讐のため
などでない、あくまで本能。
こういう描き方って、エイリアンにも通じる
ところがあると思うのですが。
彼女らも種の保存のために人間に卵を産み付け
人間を食べる。



#333 
なな 2002/04/09 23:14
アカデミー賞も

ジュラシック・パークとロストワールドを見比べて思うのは、CG技術の進化でしょうか。
特に、あの緑色のちっこい恐竜はリアルでした。
思うんですが、アカデミー賞や各映画賞での男優・女優賞も、「対人間の演技」と「対CGの演技」で部門を分けるべき時に来ているのではないかと思うんですよ。
製作段階では「見えない相手」を相手に喜怒哀楽を演じてみせる「演技力」と、従来の「演技力」とでは、評価の基準が異なるのではないかと思います。
例えば、「タクシードライバー」でのジョディ・フォスターが14歳くらいで娼婦を演じ、その演技力を賞賛されましたが、「ジュラシック・パーク」でCG合成の恐竜相手に熱演した子役二人の演技力も評価の対象になりうるべきと思います。

ロストワールドで、Tレックスがネオンの市街地に向かって咆哮するシーンは良かったですね。
人間が作った建物と比較すると、恐竜の大きさが実感できますね。一匹飼いたいなあ…。
しかし…見るまではあんなにけなしていた「ガッズィーラ」(ハリウッド版ゴジラ)の方が、今となっては迫力があっておもしろかったと…。(^^;)
まさか「生きている恐竜」に戦車や戦闘機で攻撃を加えると、動物愛護団体から非難がくるのでしょうか???
最初から武器を携行していたロストワールドでも、使ったのは麻酔針だけじゃなかったかしら?



#332 
徹夜城(支配人) 2002/04/07 23:12
ロストワールド

>ななさん
僕は公開当時にこの作品を見て当コーナーに映画評を載っけていたこともあります。今は消去されてますけどね。旧PCのどこかに残ってるんじゃないかと思うんですが、まだ読み返してはいません。
記憶ではだいたいななさんもお書きのようなことを書いていた覚えがあります。スピルバーグ自身の演出作品としてはかなりヘタな方でしょう。あからさまに大ヒット作の続編として製作されているのも災いしましたかねぇ。主人公のマルコム博士がまるで前作とキャラが違うと言うのもいただけません。ハリウッド映画がしばしば見せる「ヒットの公式」をそのまんまやっちゃったのが目に付く映画ですね。
でも最後の市街地に恐竜が現れるところは結構好きだったりします(笑)。スピルバーグ自身が「ゴジラ」を意識して遊びたかったんじゃないかと睨んでいますが。確か逃げる群衆の中に日本人がいましたよね。

話は飛びますが、昨日NHKの「地球に乾杯」を何気なく見ていたらイタリア・ローマのチネチッタ撮影所を取材していました。「ベン・ハー」の競技場の大道具作った職人さん、フェリーニの映画で室内セットに「海」を作った特殊技術屋さん、撮影監督を志す若い女の子の悪戦苦闘など非常に面白く見ていました。




#331 
なな 2002/04/07 12:10
ロストワールド

テレビで二回目、全部見たのはこれが初めてです。

続編って難しいんだな〜。しかし今回の脚本(脚色)は下手だったな。これが感想です。
これが続編ではなく、第一作目の作品だったら、ジュラシック・パークと同様にかなりおもしろかったんだと思います。実際、恐竜の描写は前作より「接近戦」でしたし。
ところが前作でストーリーのパターン(スピルバーグ作品ならどれもそうだけど)が分かっているだけに、今回の基礎設定がイチイチわざとらしく見えてしまうんですね。

マルコムがわりとあっさり割り切って恐竜島に乗り込む。→前回、あんな怖い経験をしたのに?
マルコムの娘がこっそりついてきてしまう。→どうしても画面に子どもを登場させたかったのね。

けがをしたTレックスの子どもをトレーラーに運び込んで治療するのは、まあ学者魂というか、学者バカなのね、と許せるとして。一応マルコムの娘が「血のにおいを嗅ぎつけて親が来てしまう〜」とフォローしてるし。実際それで親恐竜におそわれるんだが・・・。

サリーが子恐竜の血がついた上着を着続け、それでふたたび親におそわれる。→気づけよ、このバカオンナ・・・。
Tレックスがサンディエゴの町に脱走する。→被害が出る前に警戒警報か避難勧告出せよ!

一作目ならそうでもないが、二作目になると観客が「はは〜ん。これはこの先こうなるのね」と気づきやすくなるから、脚本もそれ以上に練らなくてはならないんですね。
それと今回の脚本は、むだな口論が多かったというか、けたたましかったです。
画面の手前と後方で、二組の人物が口論してる。それも大して意味のない言い合いを。
原作者のマイケル・クライトンは前作の脚本を書くとき、原作が持つ複雑な部分は捨てて書いたと言っていましたが、それでも脚本にはいくつかの含蓄あるセリフがありました。登場人物もそれぞれに良さがあって、特に主役のサム・ニールがしだいに変わっていくのが良かったです。
今回は単なるパニック映画になってしまい、思い出せるセリフはひとつもありませんね。



#330 
ホリ−・ハンタ− 2002/03/31 00:33
ブラック・ホ−ク・ダウン見ました。

この映画はアメリカ軍がソマリアで
アイディ−ド将軍の身柄拘束を目指した
ヘリボ−ン作戦に失敗、米兵19名、
ソマリア人約千人の死者を出した事件を
題材にしたそうです。
あまり、詳しく書くとネタバレに
なりますので、そうですね例えて言うなら
ライオン500頭VSハイエナ2万頭が
激突したようなもんだと思います。
もちろんライオンは米兵、
次々と倒れてゆく米兵たちの映像は
ハイエナの大群に群がられるライオン
のように見えました。



#329 
ホリ−・ハンタ− 2002/03/26 20:51
ブラック・ホ−ク・ダウン

久々に劇場に足を運びたくなる映画です、わたし的に。
リドリィ・スコットがやったからには、さぞ
シニカルな戦争映画であろうと推測。
米同時テロ以来、初の戦争映画、
吉と出るか凶と出るか、
非パックス・アメリカ−ナ的あるいは
アンチ・ハリウッド的な
描写をちょっと期待。



#328 
ひで 2002/03/18 23:23
私も見てしまった・・

三度目の正直で、ようやく「ロード・オブ・ザ・リング」をみることができました。
一度目は・・・ピカデリーに早くついたため、油断して紀伊国屋で立ち読みしてたら
上映時間を過ぎていた。けっきょく「モンスターズ インク」をみて帰宅。
二度目は・・・吉祥寺でもやっていることが判明し、いったものの、立ち見ということ
だったので断念(3時間たってみるのはちょっとつらい)。結局レイトショーの「アメリ」
を見て帰宅(その直後、週末はオールナイトで「指輪」をやっていることがわかったものの
そんな物見てたら家に帰れなくなるんで・・・)。
ま、どれもそこそこ楽しめたので無駄ではなかったんですが(特にさほど期待せずに
行った「モンスターズ インク」は意外と面白かった)、やっと見ようと思ってたもの
がみられて一安心。いやぁ、やはりいいもんですねぇ。ホビット荘の風景、キャラが
そんなにイメージからはずれていないってのは(笑)。



#327 
ホリ−・ハンタ− 2002/03/15 01:08
変形ロボット全盛時代

こんな時代があったもので、
私も最初、知らないうちは、パトレイパ−とはパトカ−に
変形するロボットか?と勘違いしてました。
同時期では、マクロスのバルキリ−は戦闘機に、
メガゾ−ン23のガ−ラントはオ−トバイに変形したっけ。
これらは、みな2足歩行ロボットの機動力を
高めるため変形、とゆうパタ−ンが多かったような。




#326 
なな 2002/03/15 00:20
ドラゴンボール実写ねぇ

私もニュース見て吹き出しました。
ドラゴンボールは、悟空が天下一武道会を目指すあたりまでが牧歌的で好きでした。
実写で映画化するということは、あの三白眼でマッチョで子持ちの悟空のお話なんでしょーね。
ドラゴンボールしかり、シティーハンターしかり、原作は知らないけど、アニメではだんだん主人公がマッチョになっていくんですね。顔立ちもこわくなっていったし。
最近のアニメはキャラデザインがとげとげしくてイヤです。遊戯王とかシャーマンキングとか。

>ホリー・ハンターさん
パトレイバーは1988頃の作品で、十年後の世界、つまり1999年頃がお話の舞台でした。
地球温暖化による海面上昇のため、東京湾の入り口に堤防を築いて埋め立ててしまうという「バビロン計画」がすすめられていました。
それにくらべたら、諫早湾の干拓事業の騒動で済んでいる現実ってしあわせなのかもなー、なんて不謹慎にも思ってしまいます。
レイバーの故障というより、一回の出動でボコボコになって帰還するので、それを整備する場面が多く描かれていたと思います。



#325 
徹夜城(支配人) 2002/03/13 11:29
驚愕のニュース

タイトルの話は最後のお楽しみとして…(すでに知ってる方はもうお分かりでしょうが)

「ロード・オブ・ザ・リング」についてアシモフ板と史劇板で書いて盛り上げてるくせに肝心の映画板で書いてないというのは問題なので(笑)書きにきました。
 原作付き映画、それも原作が超有名作品となるとかなりの確率で「原作負け」してしまうというのが定説ですね。有名原作に匹敵する映画化となると「風と共に去りぬ」「戦争と平和(ソ連版)」、邦画だと「人間の条件」「砂の器」あたりが思い浮かびますかな。「指輪物語」も結構読み込んだ私としてもこの「ロード・オブ・ザ・リング」(あー書いてて鬱陶しいタイトル)はかなりの出来だと思いますね。原作を越えるとかいったことよりも「忠実な映像化」ということでこれほど成功している例はあまり無いと思います。
史劇的伝言板にも書きましたが、冒頭のホビット村の情景が映し出され、そこにガンダルフの姿が現れただけで「ああ!」とため息が出てしまう。それに続く全く原作でおなじみのシーンの実に忠実な映像の連打。いや、ほんとに全くイメージどおりで参りました。もちろんただ原作に忠実ってだけではちっとも面白くないわけで、その映像化の仕掛けがやはりうまく処理されている点が素晴らしいのですね。監督の原作オタクぶり、そして映画オタクぶりがうかがえるシーンが多いです。「黒の乗り手」たちがしつっこく追いかけてくるところなぞは原作でドキドキした感覚そのままですね。
映像として素晴らしいのはニュージーランドで撮影されたロケシーンでしょうねぇ。いかにもそれっぽい光景がいっぱい出てくるのが嬉しい。そこに見事にはめこまれたCGも美しい。原作でも印象的な川の両岸にある二つの巨像がそのまんま出てきた時の感動と言ったら…。
映画的に原作より面白かったのはやはりモリア坑道を突破していくくだりでしょう。崩れ行く階段を下りていくシーンなどは映画ならではのもの(ちとやり過ぎという声もありそう)。あのへんの描写が後の「ウィザードリィ」だの「ドラクエ」だののダンジョン探索RPGにつながっていくわけなんですな。僕の後ろの席にいた中学生(?)たち、「これがドラクエの原作らしいぜ」などとウンチクだべっていたけど、原作どこの話じゃないのだよ(笑)。現在のRPG、ファンタジー世界の全てのルーツがあそこにあるんだからな。「スターウォーズ」だってこれのSFバージョンってところがあるし。
3時間かかってようやく「第一部完」。原作知らない人には「あれ?」というラストだろうな(細かいことだが原作第二部の冒頭の描写まで入っている)。この調子で三部作で作るというんんだから合計9時間!「戦争と平和」「人間の条件」「戦争と人間」みたいな展開でありますな。もう撮影は三部作全部終わっちゃってるのだそうで、「早く公開せい」と思うばかり。
 それにしてもホビットやドワーフなどの身長の低い人たちの撮影ってどうやったんだろう?メイキング映像チラッと見るとエルフの俳優さんが台の上に乗ってホビット役と話しているシーンがあったけど、直接からむ場面は子供でも使って撮影して顔だけCGですげ替えるのかな?にしても全然合成くささを感じさせないところは見事です。

 「指輪物語」ってその昔いちどアニメで映像化が試みられたんですよね。見たことあるんですが、ちょうど今回と同じ「旅の仲間」の内容にあたります。しかし続編は製作されませんでした。なんか実写映像も合成した凝ったつくりなんだけどいまいち面白みが感じられない作品だったという印象。その点、やはり今度のは凄いです。

…さて、タイトルの話ですが…
なんと「ドラゴンボール」の実写映画がハリウッドで製作されるという話が報じられています!なんか東洋調「ロード・オブ・ザ・リング」を目指してるんでしょうか。監督にはジェームズ=キャメロンなど売れっ子監督が予定されているとか…漫画・アニメ原作の実写化ってこれまでもいくつかあったけどほとんど成功しておらんだろうに、また一つ珍作が出来ちゃうのか。もちろん発表されただけで製作されないケースも多いんですけどね。

ちなみにキャメロンが「パトレイバー」ファンだというのは有名な話(笑)。



#324 
ホリ−・ハンタ− 2002/03/13 01:36
パトレイパ−って

しょっちゅう故障してメンテナンスが
大変だとゆう描写がやたら多くなかったですか?
そうゆう意味では、巨大ロボット物語では
結構、リアルであったような気がします。



#323 
なな 2002/03/11 23:03
映画パトレイバー公開

未確認飛行物体(UFO)にはとんと興味がないけれど、未確認生物(UMA)はけっこう好きなんです。これは「川口浩探検隊」の後遺症だな。
今はフライング・フィッシュにはまってます。時間があったら捕獲しに行きたいくらいよ。
ということで、機動警察パトレイバーの最新作が、原作に出ていた「東京湾の謎の生物」を扱うと聞いてとってもうれしい! ああ見に行きたいよぉ〜。
…なーんて書いても、ここの管理人さんはこれについては同調してくれないから、こっちの掲示板にひっそりと書いておくんだもんね〜。



#322 
ホリ−・ハンタ− 2002/02/24 16:25
子供向けでない頃のルパン3世

いわゆる青緑色の背広を着てたTVのルパン3世ですが、
私も此れはビデオ版で数編、見ただけなんですが、
濃い、ばっちり子供向けで無いですね。(苦笑)しかし、
此れを見た頃の私も子供では無かったので、
カリオストロのルパン3世が、かったるく思えるほど
TVの青緑の背広のルパンの方がシブイと。
しかし、このTVシリ−ズから既に宮崎カントクが
手がけた回がありました。中でも、時計塔がアジトの
ニセサツを流す悪の組織とルパンとの対決とゆう
話しが、このTVシリ−ズにはあった、もち、
カントクは宮崎さんでしたが。ちっ、ちっ、
使い回しはイケナイなぁ宮崎カントクゥ〜。



#321 
なな 2002/02/24 13:59
おぉ?

>ホリー・ハンターさん
テレビアニメは多く見てきましたが、劇場版となると、中学生になるまでは足を運んだことがないですわ。ヤマト・999・ガンダムは…あ、歳がばれる。
ルパンはテレビ版「赤い背広」シリーズの絵柄が私の中ではベースになってます。
原作を見たのはずっと後年で、最初はどうも違和感がありました。
「複製人間」…今ではこうした「お子さまを呼び込めない」アニメは、テレビも映画も、制作するのは難しいでしょうねぇ。
ルパン劇場版はコンスタントに作られていますが、毎回キャラデザインが変わるのはどうかな。

それにしても今、テレビ東京のアニメはリバイバルがいっぱいで。
なぜか「009」にはまっています(笑。
明らかに「親世代→子どもの頃に見ていた世代」をターゲットに作っていますね。
長年TMファンですが、主題歌を担当したコムロ氏もぜったい「当時見ていた」人です(笑。TKの趣味が全開になってます(笑。これまでのアイドル用ミリオンヒット狙いの曲作りとはちがうもの。
メカデザインは、見ていて気恥ずかしいほど当時を踏襲してるし。ストーリーは毎回大人の鑑賞に堪えうるような深い内容だし。こうしたマニアックに走った作品は大好きです。
サザエさんの裏とはいえ、サウンドトラックやDVDが出るところを見ると、そこそこリバイバルの効果はあったのでしょうね。
「キャプテン翼」は、小次郎を女性の声優があてているのがどうも気持ち悪いです。やはり鈴置さんでなくては。しっかり「キン肉マン二世」もチェックしました。何やってるんだ、私は。



#320 
ホリ−・ハンタ− 2002/02/24 05:13
むつかしいですね。

う〜ん、私などは幼少の頃、映画『ルパン3世・複製人間』
にハマリ、今回の地上波放映で10回も見てるくらいの
狂いようですが、いつ見ても良いなぁと思ってしまうんですが。
背景が安っぽいとゆう意見、同感です。しかし
私じしん安っぽい人間ですので(自爆)
安っぽい風景、ハリボテくさいセットを見ると
妙に親近感があり心地良いのですが。
重厚でコテコテした風景、セットのウオルト・ディズニィ
の映画は昔から見てて息苦しい私って、ひねくれ者ですね。
しかしルパン3世・劇場公開第一作は、キャラの表情の豊かさ
と動き、脚本と演出の点では第二作に勝っても劣らないと
思います、何よりルパン、次元、五右衛門、不二子の
キャラ設定が原作に忠実で、何よりも
雰囲気がハ−ドボイルドタッチで、これは
カリオストロの城の回よりも顕著であったと思います。
少なくとも子供向けのアニメでは無いですね、
あの当時も今も、ルパン三世・第一作・映画は。



#319 
なな 2002/02/23 19:13
まもー

>ルパンvs複製人間
テレビで見ました。劇場版第一作目とはついぞ知りませんでした。
あまりの作画のひどさにあ然としていまい、一時間足らずでチャンネル変えてしまいました。
翌年公開の第二作が「カリ城」?ウソでしょぉ〜っ!…と、内容はさておき絶句しておりました。
アニメの作画で腹を立てることって、最近はテレビ版でもほんとにないことだから…。
今日になってルパンマニアのサイトをのぞいてみたら、どこもこの映画の評価が高いので二度びっくり。見ればよかったかなあ。
キャラデザインは、甘ったるい宮崎ルパンより好きでしたが、いかんせん劇場版にしては背景美術が安っぽすぎ。



#318 
徹夜城(支配人) 2002/02/13 00:46
ハリポタとゴルゴ

>ホリー・ハンターさん
「ハリーポッター」に対する武田鉄矢氏のご意見、じつはかなーり僕の感想と重なるところがあります。僕はそこまで非難はしないけど、ハリーのあまりの優等生ぶり、彼をいじめる悪役たちの一方的な描き方など、いささか薄っぺらい印象をぬぐえませんでした。原作がそうらしいんですけどね。日本人にはもう少し苦労型・努力型の方が受けるんじゃないかと。

>ゴルゴ13。
僕はこれ、見てます(^^)。高倉健サンがゴルゴ役にハマっているのは実は当たり前でして、原作者のさいとう・たかを氏はゴルゴを造形する際に高倉健をモデルにしているのです(本人がちゃんと公表しております)。
ただですね、見てないうちに書いちゃうのもなんですが、あの映画なにか事情があったのか途中で話がブチ切れるように唐突なラストがくっついていきなり終わります。イランで大ロケーションを敢行しているので予算がなくなっちゃったのかも。
なお、監督は佐藤順弥。健サンと組んで「新幹線大爆破」という大傑作を作ったこともありますが、「未完の対局」「空海」「植村直巳物語」「敦煌」「おろしや国酔夢譚」そして「北京原人」といった海外ロケ作品が妙に多い監督です。「ゴルゴ13」ではイランの俳優もずいぶん出てるんですが、声はすべて日本の声優さんに吹き替え。山田康雄さんとかが出ていたような気がします。漫画家の「とり・みき」さんは「吹き替えマニア」の本を出されていますが、その中で本作に触れてくれていて楽しかったものです。



#317 
ホリ−・ハンタ− 2002/02/09 04:52
ハリ−・ポッタ−をケナしていた人物

先日、通勤の自動車で流れていたラジオ番組で
ハリ−・ポッタ−つまらんぞ!と吠えていた芸能人が居ました。
武田 鉄矢です。今の流行に敢然と反旗を振る彼の主張では、
親が偉大な魔法使いで、その血筋を引く主人公が
魔法学校に特待生扱いで、大手を振るう魔法使いの
成長・成功・自慢話し的な西洋のエリ−ト至上主義的な
擬偽ファンタジィであると断じてました。

金八センセイの主張では、ファンタジィとは
人間の『無意識下での世界』を描くものであると。
その代表的な作品は『千と千尋の神隠し』だと
宮崎カントクを絶賛してました。

どちらも見てない私には、何とも言えませんが、
とゆうか、ファンタジィに入れ込む武田鉄矢の姿とゆう
のは想像するのが困難、(苦笑
どんな顔して吠えてたのかと。(再・苦笑

金八センセイのウンチクによれば
宮崎カントク へ ハリウッドから実写版を打診しておる
代表作があるとか。
『風と谷のナウシカ』
宮崎カントクは絶対に許可してはならん、
西洋疑偽ファンタジィに日本伝統ファンタジィを
汚染してはならんと金八センセイの放言は
とどまるところを知らず。

>実写版『ゴルゴ13』
見てはいないですが、レンタルビデオ屋で発見しました。
ゴルゴ役は、何と

高倉 健さん!

パッケ−ジの健さんの姿が怖いくらいハマりすぎてて
見ようか見まいか迷いつつ、結局、引いちゃいました。(自爆
健さん は今でこそ『寡黙なる男』とゆうキャラが定着してますが、
私が幸か不幸か見た『網走番外地』では
よくしゃべるケンカっ早いイナセな服役囚を熱演なさってました。



#316 
徹夜城(支配人) 2002/02/07 00:10
ホセ=リサール

史劇的伝言板でも書いてましたけど、この映画の「映画」の観点に絞った感想などを。

まず歴史もの、特に実在の人物の伝記映画というやつはかなり脚本に工夫を凝らす必要があります。大河ドラマみたいに1年ぐらいやらせてもらえるなら誕生から死まで時間軸どおりにやれるわけですが、映画だとせいぜい4時間が限界。そこで脚本はあれこれと工夫を凝らすことになり、これがまた伝記映画の面白さの一つであったりします。
「ホセ=リサール」はちょいと変り種ですね。ほとんど冒頭でホセが逮捕されてしまう。クライマックスが裁判シーンで、それまでの約2時間半、ホセと周辺の人々(世話係の少年、総督、弁護人などなど)との対話で彼の生涯が再構成されていく仕掛け。「ラストエンペラー」のパターンだな、と気がつく方も多いでしょうが、これが一筋縄じゃいかなくって(^^;)。実は時間軸はかなりアバウトでして、基本的には彼の少年時代→学生時代→スペイン留学時代→帰国後と語ってくれるのですが、結構自由自在にあっちこっちに飛んでしまうので慣れないうちは戸惑いますね。でも計画的にやっていることのようで、見ている側が「あのことはどうなったんだろ」と気にかけていたことが後の方になって明かされていき、クライマックスに結びつくという工夫がみられます。
それと面白かったのが、ホセ=リサールの書いた小説の内容も劇中劇の形で「映画化」していること。この部分だけ白黒になります。彼が描いた小説の主人公はやはり彼の分身で独立運動やテロに走るんですが、ホセは本音のところ自分で疑問も感じている。ラスト近く、処刑前夜のホセの前にその小説の主人公が姿をあらわし、「物語を書き換えるのだ!」と作者に迫ってくるという、映画ならではのシーンもあります。
これ、ひょっとして話題に出ている「ジャンヌ=ダルク」も影響かな、とチラと思ったのですが、製作年はこっちの方が先みたいですので無関係。でも洋の東西似たことやってるな、などと思ってしまうところでした。

とにかく3時間が全く長くない。結末だってわかってるんだけど展開が面白く飽きさせない。演じている俳優さんも適役ばかりで、フィリピン映画界の層の厚さを感じさせます。伝記ものの映画としては僕がこれまでに見たものの中でもかなりのレベルの作品だと思えました。

>ななさん
「史劇的伝言板断ち」とは…しばらくお見かけしないと思ったら…「ゆえ」ってのが気になりますねぇ、まあ深くは突っ込みますまい。
ADSL開通ですか〜、うらやましい。我が家のところではNTTに問い合わせたら「不可能」ってハナから蹴られましたもん。ISDNで我慢です。しかし「フレッツ」も出来ないとは…なんてブロードバンド僻地にいるんだろう、と思うばかりです(涙)。

>尾鳩さん
「指輪」もう見られたんですか〜こちらも羨ましい限りで。
一部の噂だとアカデミー作品賞とっちゃうんじゃないかって話もありますよね。

>ホリー・ハンターさん
そのガンダム実写同人ものはなかなかですね、かなり受けてました(笑)。
「ガンダム実写」といえばアメリカのTVで放映された「Gセイバー」がありましたけど、ありゃー酷いもんでした。オリジナルストーリーとはいえ、どうにかなんなかったのか、って話でしたよ。ガンダムっぽさはモビルスーツが出てくることとスペースコロニーと地球の間に政治的対立があるって程度のことでした。

>マンガ・アニメで実写化。
うーん、「やってほしい」と思うものはとりあえず無いです。出来ちゃったら話のタネに見に行ったりするんでしょうがね。
最近「ベルサイユのばら」のフランスロケ実写映画(製作は日本だけど、フランスのスタッフ、俳優で撮影)があることを初めて知りました…DVDが出てたんです。うーん、あんな話、宝塚ならともかくフランスではどう思われるんでしょうな。

これまで見たマンガ原作の実写映画ですと、実は感心したものが一作。知る人ぞ知る「ドカベン」の実写版です。原作の中学時代を映画化したもので(でも「明訓高校」のこととされてしまっている)、野球ではなくひたすら柔道映画(原作知ってる方はわかりますよね?)。故・川谷拓三さんが殿間を演じておられます。とにかく岩鬼役と山田役が「よくこんなの見つけてきたな」というほどソックリさんで(笑)。話も割りあい原作に忠実に作ってました。
ラストで唐突に野球ばなしになるんですが(続編つくる気だったか?でも続編ってみたことない)、徳川監督をなんと水島新司本人が演じてます(!)。セリフは吹き替えでしたけどね〜。



#315 
ホリ−・ハンタ− 2002/02/06 21:09
実写版になって欲しいマンガですか?

わたしは、『マカロニほうれん荘』かな?(自爆
キャスティングがまず困難でしょう、わたし的に
下記のキャストを勝手に妄想。

『トシちゃん25歳』こと膝方歳三 = 阿部 寛
『きんど〜サン』こと金藤日陽 = 江守 徹
『そうじ』こと沖田総治 = タッキ−
『Mr.No』こと後藤熊男・教諭 = 西田敏行
前田馬之介 = 江頭 2:50






#314 
なな 2002/02/05 21:44
ADSL開通

寒中お見舞い申し上げます。ごぶさたしてます。
ちとゆえあって史劇的伝言板断ちをしておりまして。
今日ADSLが開通しました。そしたら、これまで払ってきた電話代について、すごい自己嫌悪がおそってきた・・・。もっと早くに切り替えればよかったーーーって。

>実写化してほしいマンガ&アニメ
新谷かおる「クレオパトラDC」を推します。
「黒人なのに金髪碧眼の美少女」をぜひNYのスラムから探し出してきてほしいわ(笑。
ストーリーもハリウッド向き・大画面向きだし。女の子が米大統領に代わって全指揮をとるんですから。

>ジャンヌ・ダルク
テレビで見ました。ミラ・ジョヴォビッチ主演、数年前の公開でした。
いくつかの意味で「日本人にはできない映画(ドラマ)」だと思いました。
中世の戦闘は宗教と不可分だったことがよく理解できたんですが、一神教と多神教の違いって大きいですねえ。
映画は一国の救世主・ジャンヌダルクを、その深層心理に実は「思いこみ・傲慢さ・殺戮への快感などがなかったか」と、神を登場させて徹底的に問いつめます。
ジャンヌを処刑した宗教裁判も、現代映画制作者のこうした厳しい姿勢も、一神教の「白か黒か」を問題にする厳しさを感じさせます。この映画はフランス映画ではないですけども。
比べて、元寇当時の日本の神々は自分の手柄を吹聴したり、各神社も祭神の働きを幕府朝廷に訴えたりと、とても人間くさくて、私はこちらの方が好きですが。しかし日本史上のヒーローについて、日本人はああも厳しい考察をできるでしょうか?



#313 
ホリ−・ハンタ− 2002/02/04 21:50
実写版・自主制作映画『ガンダム』

昔、アマチュア自主制作映画の祭り で
実写版ガンダム ってのを見たことが。
あらすじ は、
某学園の2年ジオン組が学園連邦に独立戦争を
挑んできた。ザクを多数率いる赤いザクの
急襲で生徒会本部は占拠。生徒会三勇士の
ガンダム、ガンタンク、ガンキャノンは
生徒会本部を奪回すべく、たった3人で
2年ジオン組31名のザクやらグフやら
ドム、ズコック、ドムどもにケンカを売る。
(出てくるモビルス−ツは全部、人間一人の着ぐるみ
欽チャン仮装大賞も真っ青な紙・ダンボウル製 のハリボテ)
一番笑えたのはガンタンク。足がキャタピラなので
敵味方の中では動きが一番鈍いため、
あっとゆう間に大勢のザク、ドムに包囲され袋だたき。
ガンタンクを囮にして敵の大勢を引き付けた隙を突き
ガンダム、ガンキャノンは
生徒会本部を奪回って結末だったっけ?
何せ、ずいぶん前に見たシロモノで、よく覚えてないな。




#312 
尾鳩 2002/02/04 11:20
ハリー・ポッターと指輪物語

>管理人様
そうでした、金田一耕輔ではなく、耕助でしたね。しかし、宇野重吉かあ、私も感想も「そうかなあ」という感じですね。宇野重吉といえば、豊富秀吉というのが私のイメージなんですが、某関ヶ原のファンのみぞ知る、といったところでしょうね。
ちょっと、遊び心を。
戦国時代の武将の最高のキャストを自分で組むとしたら、誰になるか。
私の場合、織田信長=役所こうじ(あるいは渡哲也)、豊臣秀吉=宇野重吉(あるいは竹中直人)、徳川家康=森重久弥(もしくは中村梅の助)、真田真之=丹波哲郎、石田三成=加藤剛、以下はまた次回ということで。それにしても、こう書いてみると、自分の好みの大河ないし時代劇がばれてしまうしくみになってますねえ。

ところで、先日「Lord of the Rings(指輪物語)」を見てきました。トーキンの傑作、ロールプレイングゲームやゲームブックに多大なる影響を与えた傑作といえるのではないでしょうか。地元の英国では、いろんな意味で「ハリー・ポッター」と比較されているようで。
BBCも、両方の映画に関するドキュメンタリーを組んでました。
最近、ファンタジーものをつくるのがブームなのかな。そういえば、香港と中国合作で「西遊記」をつくろうという話しもあったような。アジアも負けてはいられぬ、といったところか。
「ハリー・ポッター」は全作7部までの映画化がすでに決まっているようですし、「指輪物語」の第2部は今年クリスマス公開予定、さらには、「スターウォーズ」エピソード2、「インディージョーンズ4」も近く公開されるとか、何だかビッグタイトル目白押しといった観がありますね。スタローンも最近のシリーズ物復活の流行に影響されてか、「ランボー」及び「ロッキー」の次策をつくりたいとか抜かしてるようですね。特に、「ランボー」は彼が再びアフガンに戻る話しを予定していたようで、周りに説得されてあきらめたようですね、「この時期にそんな内容のものをつくるのは止めてくれ」と言われたとか。私自身は、是非つくって欲しかったですね。米国がいかにダブルスタンダードであるか、ということを知らしめるいい機会だったのに。

日本が、人気シリーズを復活させるとしたら。うーん、寅さんはいくらなんでも無理がありそうだし。みつおを主役にしてもなあ。やっぱり、日本が世界に誇れるものとは、漫画もしくはアニメぐらいかなあ。「北斗の拳」は実写版、最悪の出来だったし、「ガンダム」は既に作られているようだし。「サザエさん」は何だか盛り上がりにかけそうだし(そういや、実写版のドラマはありましたね)。何か、実写版で復活させたい漫画やアニメありますか。



#311 
ホリ−・ハンタ− 2002/02/03 08:40
大人の童話も必要ですかも

ハリ−・ポッタ−は私が血迷って子供でも出来ましたら
ビデオで子供と一緒に見ようかと思います。童話でしょっ?

わたし的に『大人の童話』といえば、
『聖なる酔っ払い伝説』(邦題)です。
ルトガ−・ハウア−演じる元・ボクサ−の
末期症状のアル中オトコの自虐的世界は
泣けます。他人に迷惑を掛けない範囲なら
人は幻覚を見るのも仕方ないのが
残酷な俗世なのか?と、わたし的に考えさせられました。
田代まさし氏は此れを見たでありましょうか?(自爆

>金田一耕助
横溝さん は金田一とゆう変わった姓を何処から
仕込んだのかとゆうのは、国語辞典の第一人者・金田一京介サン
(字が合ってるか自信無い)を参考にしたとゆうのが定説だそうで。
参考どころか語呂も殆ど一緒ですね?
これは横溝さん自身で調べたらしいのですが、
東北地方では金田一とゆう姓が多いらしい。
だから、名探偵・金田一耕助も東北出身とゆう設定でした。
また、耕助・探偵のヒョウヒョウとした飾らぬ人あたり の良さ
とゆうキャラは国語学者・京介サンの性格と評判を
横溝サンが京介サンの息子にして跡取りの春彦サンから
聞いたのかも。横溝サンは春彦サンと交流があったようですから。
やはり有名人の姓を使うとゆうので
コトワリに伺ったのかもしれません、茶菓子など持って金田一邸に。
『おたくの姓、拝借したく』などとね、律義な人だったそうですから
横溝 正史とゆうミステリ−作家は。



#310 
徹夜城(支配人) 2002/02/03 00:01
ハリー・ポッター

>尾鳩さん
お久しぶり。ちょいとレスが遅れてすいません。実はその「ハリー・ポッターと賢者の石」をようやく先日見てきました。
原作は読んでないんですが、聞くところでは「全くそのまんま」の映像化だそうですね。してみると、原作ってかなり「古典的」な書き方をした作品なんだな、というのがまず感じた印象です。
全てが「予定調和」といいましょうか(笑)。キャラクターが実に単純明快といいましょうか(笑)。それがまた演出のクリス=コロンバス監督のまさにストレートな演出とあいまって実に期待の外れようがない作品にしあがっております。この監督、アシモフ原作の「バイセンテニアルマン」(邦題「アンドリューなんとかかんとか」)の監督でもあるのですが、実に実直な映像化をするひとだな、と思います。
ヘソ曲がりな映画マニアにはちとこのストレートさが不評かもしれない。意外要素ゼロだもん。

こう書くとけなしているみたいですが、かなりの水準の作品だとは思いますよ。当初映画化をもくろんだ監督たちはみんな原作の改変、とくに「舞台をアメリカに移す」といういかにもハリウッド映画人らしい暴挙まで提案したそうですが、コロンバス監督はあくまで原作どおりイギリス色を全面に押し出して映像化しました。これはやっぱり正しかったと思う。
むかし見た「シャーロック・ホームズ」もそうでしたが、イギリスってああいう風情のある古い建物がゴロゴロしている(偏見?)みたいですしねえ。

というわけでホームズから金田一に見事につながる(笑)。なお、「金田一耕助」が正しいのですぞ。以前僕もミスったけど。
金田一は石坂浩二、というイメージは市川崑監督の一連の映画が上手すぎたってことも大きいでしょうね。そういえば横溝正史本人も出演していたっけなぁ。
渥美清が金田一になった「八つ墓村」は大ヒット作なのですが、話がオカルトになっちゃってる点が残念。途中まですごくいいのに。ついでに書きますと、つのだじろうが漫画化した「八つ墓村」もやっぱり怨霊ばなしになっちゃってまして、金田一の推理がほとんど馬鹿にされていたような。さすがはつのだじろう、というべきでしょうか(笑)。

横溝正史が書いていたところによると、横溝さんの友人たちは金田一のイメージを「宇野重吉」と語っていたそうであります。横溝さんは「そうかなあ」ってな感じだったらしいですが。

>ホリー・ハンターさん
「ジャンヌ・ダルク」は思い切り遊んでしまったところもあるかも。リュック=ベッソン流のケレンですな。
他の映画は見てないんですけど、ジャンヌってよっぽど映画向きなのか、ざっと調べただけで随分存在しています。



#309 
ホリ−・ハンタ− 2002/02/02 08:27
ジャンヌ・ダルク

地上波で昨夜、やってたのを見ちゃいました。
この聖女伝説の映画は多数あり、私は
イングリット・バ−グマンがジャンヌ役をやった物を
見て、違和感を感じてましたので
ミラ・ショボビッテ演じるジャンヌは中々、熱演だったと
思います。
しかし長い映画でした、見る者に体力を要求しますね?(自爆
でも最後のシ−ンはアマタ在るジャンヌ映画では
見られなかった感じが。ジャンヌが火炙り刑で
猛火の中で炭化していくのを、じっくり見せているのです。
ベンソン監督はジャンヌを英雄としてだけで無く
国王の政争に利用され利用価値が無くなったとたん
消された側面を意識しているようですね?

余談ですが、彼女の側近・軍師として
ジャンヌを熱狂的に支持して
また当時のフランスで最も勇猛な
将軍と言われたジル・ドレ公爵は、
また、フランスの怪談
『青ひげ男爵』のモデルでもあったそうで。
彼は、ジャンヌ死後、フランス軍が軍隊の規模を
縮小して将軍を解任されてから精神不安定になり、
故郷の領地で領民に対し猟奇的大量虐殺をした
かどで国王軍に拘束され処罰されたそうです。
詳しくは、桐生 操さん が書かれた
『キレイな お城のコワイ話し』を
参照下さい。



#308 
尾鳩 2002/01/30 11:35
金田一耕輔

どうも、大変ごぶさたしておりました。
あまりに長い間来てなかったんで、積もりに積もった話しが盛りだくさんで、何から書いていいか。とりあえず、ゆっくりといきましょう。

とりあえず、金田一がらみの話しで。
私、結構ファンだったりするんです。小説はもちろん全作読破いたしました。やはり、日本的などろどろさというか、暗い話しが多いですよね。特に(というか、ほとんど全て)暗い、人に話せぬ過去を背負った女性の話し。金田一がいきなり事故現場を離れたと思いきや、今まで読者にも語られてなかった「真実」をひっさげて登場、いきなり事件解決という話しが多いのも、何だかなあ。でも、好きなんです。特に、あの金田一の飄々とした風情が。
何か、そういう独特の雰囲気、決してセクシーさや華麗さとは無縁なキャラクターがいいんですよねえ。その点、コロンボや古畑任三郎(古畑はちょっと違うか)と似通う点があるような気がします。そういえばホームズも決してクールガイとは違いますよね、僕のイメージの中では。自分のイメージに一番近いのは、英国で作られたホームズの2作目のドラマのホームズだったりします(病的に青白い顔で、どこか近寄りがたい変人のイメージ。日本で放映された時は、「太陽にほえろ」の山さんこと露口茂が声をやってましたね)。
金田一耕輔は数ある俳優が演じましたが、一番はまっているのは、やはり石坂こうじだったりします。これは、作者の横溝さんも同じことを言ってましたよね。あの、頭をぼりぼりとやるしぐさ、一時期はまってしまったことがあったりします。一回「八墓村」だったかで、渥美清が演じたことがありますが、やっぱり寅さん以上の何者でもなかったような。

次回こちらに来た時は、そうですね、話題の「ハリー・ポッター」の話しでもしましょうか。皆さんはもうご覧になられました?



#307 
ホリ−・ハンタ− 2002/01/26 10:25
明智小五郎

前々から、映像化推理小説に詳しい、また推理小説そのものにも
詳しい、日本史も勿論の徹夜城さん に聞きたいことがあったのを忘れてました。

『明智小五郎』とゆう名探偵の名の由来は
明智光秀と桂小五郎の切断・合体したものなのですか?
もしそうなら、乱歩センセイが何か、明智光秀と桂小五郎に
深い造詣があったと推測される痕跡とかあるのですか?



#306 
徹夜城(支配人) 2002/01/19 23:46
父ちゃんのポーが聞こえる

>マナさん
ご質問の件ですが、僕もはじめて聞く名前でしたので、所有している「ぴあ」編集の映画データーベースCD−ROMで検索してみました。そのデータをここに省略転載しておきます。

「父ちゃんのポーが聞こえる」1971年・東宝
製作:森岡道夫/馬場和夫
監督:石田勝心
原作:松本則子/脚本:笠原良三/撮影:志賀邦一/美術:中古智/音楽:早川正昭
出演:小林桂樹、吉沢京子、森るみ子、司葉子、藤岡琢也、佐々木勝彦、吉行和子ほか
●ストーリー
筋肉が萎縮するハンチントン舞踏病という難病に冒された少女とそれを支える家族の絆を描いた感動作。実在の少女の詩集を映画化したもの。

…だそうです。




#305 
マナ 2002/01/18 20:50
始めまして

皆さんにお聞きしたいことがあるのですが、 昭和40年頃に、「父ちゃんのポーが聞こえる」という映画が、小林圭樹、吉沢京子主演であったと思うのですが、何か知っている事があれば、教えて欲しいのです。




#304 
ホリ−・ハンタ− 2002/01/03 22:24
角川春樹 氏 ですか?

>天と地と
そうでしたね、『天と地と』の監督でしたね、そう言えば。
しかし戦国自衛隊が、その伏線だったとは知りませんでした。
春樹さん は、その時は薬害は無かったのですかね?(自爆)
当時、角川映画のワンマン総帥・春樹氏に、映画論で
タメぐちきける人物は松田優作さん ぐらいだったそうで、
優作さん は病床で、しきりに春樹さん が心配だと
言っておられたそうですが、優作さん は
春樹さん の『危険な遊戯』を薄々、察しておられた
のでしょうか?(再爆)



#303 
徹夜城(支配人) 2002/01/02 23:48
明けましておめでとうございます

こちらには挨拶がちと遅れました。今年もよろしくお願いいたします。

>ホリー・ハンターさん
新年早々の書き込み、どうもです。
さて原作と映画の話の前に映画「戦国自衛隊」についてちょこっと。
僕は映画を見てから(TVででしたが)原作を斜め読みしたんですが、確かにタイムスリップ以外の設定は大幅に違うんですよね。設定を上杉謙信と川中島合戦にからめてしまったのはたぶんプロデューサー角川春樹氏の趣味でしょう。後に「天と地と」を自らつくっちゃった方ですし。
あー、そういえば「最悪映画」にこれを入れてなかった(笑)。ラストの「赤と黒のエクスタシー」は確かに見ものではありましたがね。当時ビートたけしが週刊誌の毒舌映画評でこの映画の槍突き合いのシーンを「どんど焼き」と言っていたのには大受けしたものです。こんな映画ですが、直後に発行された角川文庫の映画ファン投票本(NHK衛星と連動した企画)で「天と地と」に大絶賛の長文がどーんと掲載されております。

さてと、原作と映画の話ですが。
SF映画に関して言うと原作を換骨奪胎したほうが傑作に仕上がることが多いような気がします。「ブレードランナー」とかみたいに…ちょっと今ほかの作品が出てきませんが(笑)、以前からそういう印象を持っています。
原作が有名な文芸作品だと原作いじるのは大変なんですよね。「風と共に去りぬ」とか「戦争と平和」なんかはほとんど「そのまんま」映像化して成功している例でしょう。そういえば聞くところによると「ロード・オブ・ザ・リング」(指輪物語)の第一部は「風と共に去りぬ」以来の原作に匹敵する忠実映画と騒がれているそうですな。原作者の遺族は一部キャラの設定改変に激怒してトラブってるとか風の噂に聞きますが。



#302 
ホリ−・ハンタ− 2002/01/02 01:22
原作どおりやって欲しかった映画

明けましておめでとうございます。
うっ、ココ、最近、寂しいね。カキコしてんのオレばっかじゃん。
まぁ、いいや、2002年の一番乗り?

勝手に、お題を振らせてもらいます、徹夜城サン御免。
わたし、原作どおりやって欲しかった映画がいくつかあるのですが、
今回、挙げますのは『戦国自衛隊』

原作は演習中の自衛隊部隊がタイムスリップして戦国時代へ
という筋。原作では、自衛隊員たちが
『織田信長が存在しない戦国時代』へ行き、
彼らが近代兵器を駆使して、その時代へ介入していくうちに
次々と勝利を収め、京都を制圧。最後は
味方にしてた武将が反乱を起こし、自衛隊の隊長は
敵に包囲され、死の直前に悟る、この世界は
自分たちが信長の役割、代役を果たしたことで、現代と同じ世界へと進み始め
自分たちは、もう、この世界の時代にとって必要とされて無いので
反乱が不可抗力的に起きたのだと。そして主人公たちは
現代へ帰ること無く死んでいくという話し。
映画の方は自衛隊の協力で戦車やヘリも借り
アクションは見ごたえがありましたが、
脚本の方は、原作者の意図をあまり汲んでいなかったように
思います。もっとも、2時間の枠で
原作のスケ−ル通りやるのは無理だったのかな?



#301 
ホリ−・ハンタ− 2001/12/21 00:05
万が一、金田一、迷宮入りになる前に

『本陣殺人事件』『獄門島』『悪魔の手毬歌』『八墓村』
以上は映画化された横溝サンの代表作ですよね?
傾向として、金田一・探偵はドサ回りばかりしてるのか?
と思われるほど、活躍の舞台が田舎、地方が多いですが、
金田一耕助は東京の探偵で、数多くあるシリ−ズ中の比率では、
東京が事件の舞台のものと、地方のものと半々です。
舞台が東京のもので、わたし的にシビれたのは
『悪魔が来たりて笛を吹く』です。
横溝サンの若い頃の写真って、太宰治そっくり、なんですよ。
『悪魔が〜』は時代設定が太宰サンの『斜陽』が発表された頃
なんですよ。太宰は純文学、ニヒリズムで貴族の没落を
描きましたが、横溝サンはミステリ−で日本・貴族の没落過程
を描いたわけです。



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