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#500 
徹夜城(支配人) 2003/01/21 00:22
風邪ひいてまんねん

ついさっきまで38度の熱がありました…どうにか回復基調。

>織田裕二。
織田裕二と現場でぶつかってしまって「二度といっしょに仕事をしない」と言った監督は、確か金子修介氏だったかと。「平成ガメラ」3部作、一昨年のゴジラなどの怪獣映画のほか「恋に唄えば」とかまぁいろいろと撮ってる方ですね。
時として生意気、とも見えてしまうぐらい「主役」としてのこだわりがあるんだろーなー、と思うのが織田裕二ですね。確か「ホワイトアウト」は自ら企画として選び、監督もTV出身の方で以前織田裕二と組んだ人をわざわざ指名していたはず。単なる主役俳優ではなく作り手の方により首を突っ込んでしまっているところもあるようで。
これって確かにプラスに向くときもあるんですけど、監督によってはムチャクチャ頭に来る俳優になっちゃうだろうな、と思えます。

>佐藤浩市いわく「今時の若い俳優にしては珍しく、撮影中も自分から
>アイディアを提案してくる」
佐藤浩市さんの口から「いまどきの若い俳優にしては〜」って言葉が出ちゃうんですか(^^;)。まぁふと気が付くと佐藤さんもすでにベテランの領域なんだよなぁ。
窪塚洋介氏については一本も見たことがないのですが、確かに「魔界転生」とか、ああいった神がかり的な役はあってる様に思えますね。




#499 
なな 2003/01/20 23:40
ホワイトアウト続く続く

>ホリー・ハンターさん
私も原作を読んでいないのですが、なるほど凍傷で指をなくすという方が自然な流れですよね?
織田さんは主人公の役作りについて「努めて普通の男を演じた」と答えたそうです。
「踊る大捜査線」の青島刑事役と代わり映えしないとの批判もありましたが、「平凡な人物」を演じるのにそういくつも演じ分けができるとも思えないので、これはしかたがないと思いました。新作映画TRYではもっとヘラッとした感じみたいですね。
この映画が失敗してる第一は、織田が普通の人間を演じているのに、やってることはスーパーヒーロー並み…というちぐはぐさなんですね。
織田が排水口で水に押し流されたシーンはそのまま映画にもありました。
冬でも雪の降らない太平洋側の住人はあのシーンの不可解さには気がつきませんでした(笑。
まんまとだまされたというか、織田の不死身のヒーローぶりがかえって災いして「なんだ〜けっこう平気なものなのね〜」と納得してしまって、雪山の恐ろしさやホワイトアウトのものすごさなどが映画から全然伝わってこなかったのです。
手足や耳の凍傷の話も出なかったし、おまつ様は終始髪型もメイクもバッチリだったから(笑、雪山の場面でも寒さすら感じられなかったシーンが多かったです。
映画失敗の第二は、この迫力と臨場感の欠如でしょうか。…って、これって致命的じゃん。
原作者自らが脚本も書いていたのですけどねぇ。

織田さんと浩市さんが不仲とは初耳です。
若い時の織田祐二ならありそうなエピソードだとは思いました。
この人、新人時代に初主演した映画で生意気にも監督にいろいろとたてつき、監督から「こんな奴は今後誰も使ってはならん!」とまで言われたそうで。
ことの真相はわかりませんが、一説には火薬を使うシーンでロケ先の現地人スタッフがけがをしたのに、日本人のスタッフがそれをばかにするような態度をとったから怒ったのだとも。
熱血漢な上に完全主義者でもあるようで、自分が主役のドラマでは部屋のインテリアや共演者の衣装の色までを一存で変えさせるそうですよ。「自分は主役以外は務まらない」とは織田自身の弁(笑。だから監督や先輩の役者とはぶつかるのでしょう。
まあ、映画ホワイトアウトの中では敵対する役柄ですし、最後まで和解せずに終わりますから、撮影中に二人がうまくいっていたか否かは映画のできに関係ないと思います。織田さんも若造のままではないでしょうし。
映画公開時に撮影中の不仲をささやかれたのは松島嬢とのエピソードの方ですよ。
佐藤さんは窪塚さんのことを誉めていましたね。
「今時の若い俳優にしては珍しく、撮影中も自分からアイディアを提案してくる」って。

間違ってリターン推してしまいました。ごめんなさい。↓



#498 
nana 2003/01/20 22:38






#497 
ホリ−・ハンタ− 2003/01/20 18:29
くどいですがホワイトアウト原作で

このアクション小説は、実は、かなり
リアルでは無いところがあると思います、
話中、主人公が追いつめられダムの排水坑道に
潜み、テロリスト集団はダムを操作し排水
主人公は流され、氷点下の屋外まで流されます。
主人公はズブ濡れ状態で暖もとらず極寒の雪山
でテロリスト集団のトンズラを長時間かけて
阻止したわけなんですが、
普通、こんな状況では、テロリストにヤラれる
前に主人公は凍死するよな〜ってツッコミを
入れたいですな、冬クソ寒い地方に住んでる
人間としては。(自爆

>映画の方のホワイトアウト
これは見てないんですが、キャスティングの
段階で織田チャンと佐藤浩市サンと知ってから
不安で見なかったんです、つまり二人の相性の
方が不安だったんですが、二人が初めて
共演したドラマで、織田チャンが妙な対抗意識
を佐藤サンに対して向け、それがドラマ製作に
マイナスに作用した〜ってウワサですが
(あまり詳しく書くと中傷になるか、え?もう
中傷?織田チャンが先輩・佐藤サンに対し
目上の人への礼を欠いてて二人の周り中が
オロオロしたってウワサで)
二人が初共演の時のウワサのような状態だったら
映画ホワイトアウトは見ぬ方がイイかなって
思ったもんで。

>リメイク魔界転生
これも佐藤サンが若い俳優と共演って映画ですよね。
窪塚の洋チャンは当映画の広報向けのインタビュ−で
『佐藤サン渋いっス、爪の垢煎じて飲まんと〜』って
中々ノリ気な事を吹いてたから
洋チャンと佐藤サンは相性が良いのかも。



#496 
ホリ−・ハンタ− 2003/01/20 12:42
ホワイトアウト(原作の方だけど)

>ななサマ
私はホワイトアウトは映画は見てませんが
原作は読んでます。貴方の書き込みからすると
映画はイロイロと原作通りでない箇所があった
と思われますね?(苦笑

>織田チャンが松島嬢をお姫サマダッコしてエンド
なるほど、映画はそうゆうのだったのですか、
しかし原作では、それは物理的に不可能かな?
主人公は極寒の長時間の戦闘のため、
手足の指が凍傷〜壊死し、手足の指を約十本ほど
切断手術〜とゆうかなり悲惨なエンドだった
と記憶してますが。
原作は友人を自分の不注意で死なせてしまった
主人公がその死んだ友人の婚約者の危機に
死闘を捧げる〜かなり代償が大きかった
わけで、人は自分の指を殆ど無くすような
危険をサラしてまで他人を償うだろうか?とゆう
普遍の疑問は、読んでて残りましたが。
また原作はダムは黒部ダムでは無く、東北の
ダムだったかな?



#495 
徹夜城(支配人) 2003/01/18 09:44
最近映画見てる暇ないなぁ…

>ななさん
ひところ地上波TVの映画番組は全部消滅するんじゃないかと言われたこともあったんですが、なかなかどうして需要はあるみたいですね。確かに僕もDVD持ってる作品でもついつい見ちゃうことがあります(洋画の場合吹き替えをチェックしたりしてしまう(笑))。

>ホワイトアウト
おおむね、ななさんと同じ感想かなぁ…と思いつつ読ませていただきました。
日本映画としては異例のスケールのアクションで、つまらなくはないのですけど、やっぱり見終えた後は「日本では無理があるなぁ…」と思ってしまうところですね。原作は読んでないのですが、映画は映画流に展開・描写を変更したことでかえってその辺が浮き彫りになった印象もあります。
あの映画、明らかに「シュリ」のヒットの後を受けてるんですよね。かなり意識していたと思います。ああいうドハデアクションはハリウッド独占製品という印象がありましたが身近な東洋人がバリバリとアクションをやっている様は日本人にはかなりインパクトがあったんじゃないかと。映画としてのデキは「JSA」の方が明らかに良かったと思ってますが、衝撃度・影響力においては「シュリ」ってやっぱり大きかったんじゃないかと。
それはともかく織田裕二。「踊る大捜査線」「ホワイトアウト」と立て続けにヒットを飛ばし、今や貴重な「映画主役俳優」の地位を占めつつある感もあります。最新作「TRY」も見に行きたいなと思いつつ(歴史もの的側面もあるし、大森一樹監督作はわりかし当たりがあるので)劇場まで足を運ぶヒマがない。

>シックス・センス(ホントはシックスス・センスなんだろうけど)
これはネタばれ絶対禁止の映画ですねー(笑)。公開当時もそれを売りにして「映画の結末は絶対に話さないでください」というキャッチフレーズをつかってました。そういうキャッチを使うものに大したものがないのが通例なのですが、本作に関してはまさに、というところ。一見ホラーと思わせて意外にさわやかに終わるところが本作の魅力でもあったでしょうね。
それにしてもブルース=ウィリスってお方はありとあらゆるジャンルに出演しておりますな。





#494 
なな 2003/01/18 01:08
映画三昧

今年からなるべく(テレビで放映される無料の^^;)映画を見るようにしています。

>ホワイトアウト
正月早々に見ました。開始から一時間まではかなり面白く見られました。
とにかくむだなカットがなくて、ストーリー運びがもたつかず抜群にいい。人物一人一人の造形もいい。大根と評されがちな松島嬢の演技も別段気になりませんでした。
テロリストたちの髪型や格好がなんだか特撮物に出てくる悪役みたいでダサかったけど。

それが後半の一時間半でガラガラと総崩れになっていきました…。
そもそも正規の軍隊も徴兵制もなく、銃器さえ街に流通していないこの国で、平凡な民間人をアメリカ的なスーパーヒーローに仕立てようというのがむりなんですよね。
日本映画なら、一介のダム職員である織田裕二がテロリスト相手に孤軍奮闘するまではいいとして、最後は親玉の佐藤浩市と差し違え、力尽きて殉職。
この方が織田の人物設定から導かれる結末として自然だし、プロジェクトXのような泣かせる物語が好きな日本人にも受けると思う。
織田が松島嬢をお姫様だっこして朝日の中を歩いて生還するラストシーン。痛いです。痛すぎです。こんな恥ずかしいシーンは嫌だって反対しろよ、織田祐二!
佐藤浩市が好きなのでこちらの悪役ぶりも期待していたのですが、熱演する佐藤さんを見ていて気の毒になってしまいました。
松島嬢に描写を割きすぎて、肝心のテロリストの説明が圧倒的に不十分でした。まるで銀行強盗の延長線上でダムを乗っ取ったみたい。組織化されたテロリストにしてはずぶの素人一人を相手に弱すぎ。偽造でない本物の身分証を持って作戦に臨むテロリストとはなんぞや?
公開当時の映画評で「幼稚なテロリストたち」と言われていたわけが分かりました(泣。
出ずっぱりの松島嬢にはここでもこの言葉がよく似合います。「まつ殿、邪魔だ」。
この映画に女性はいらないと思いましたね。

俳優もスタッフも銃器の取り扱いについてえらく鈍感だと思いました。
欧米で銃は身近な存在だから、別に軍人上がりや警察官じゃなくても、民間人でハンティングが趣味という人もいるでしょう。
韓国など徴兵制のある国だと、少なくとも男性陣は銃の扱いを知っているわけです。
この映画では織田が初めて手にした銃に手こずる場面が辛うじてありましたが、それにしても織田の習熟は早すぎるし(短銃じゃないもんなあ)、人に銃を向けることにためらいがなさすぎるし、テロリストたちはどこで練習を積んだのか、どこで入手してきたのかなどなど…いかにも「この映画を作ったスタッフは本物の銃なんぞ知っちゃいません」と告白しているようでした。
松島嬢がいとも簡単に、堂々たるかまえっぷりでマシンガンを撃っちゃったシーンは当時から物笑いのタネになっていましたけど、あれでOKを出した監督こそが悪いと思うわ。
この映画を外国人が見たら「平和ぼけの日本人が作ったテロ戦争ごっこの映画」と失笑されるんじゃないかなあ。

>シックスセンス
監督が若いんですね。名子役の名演にずいぶんと助けられていると思いますが、それでも老成した監督を思わせる落ち着いた色調・演出・雰囲気には脱帽します。
ラストのラストで大どんでん返しがあり、それまで見てきた映像にいくつもヒントがあったことに気づかされる。もう一度始めから見てみたくなる…。こうしてリピーターを増やす手法もお見事です。
怪奇現象がいっぱいのホラー映画かと思っていたら、主人公二人がようやく前向きに動き出すのが開始から一時間半も経ってから(笑。山場も驚くほど地味で、拍子抜けします。
しかしながら見終わっても不満は感じず、むしろ何となく心地よさが胸に残る不思議な映画でした。

>愛を乞うひと
黒い家の翌日に同じ時間枠で放映されました。一応見ましたけど、感想を書く気にはなれない作品でした。



#493 
ホリ−・ハンタ− 2003/01/13 08:51
追悼記帳

私も追悼、哀悼を表します、深作監督、安らかに
お眠り下さいませ、バトルロワイヤルUは息子サンが
キッチリ代行して作るとゆう話しでしょうし
何の心配も入りません監督。

>いつかギラギラする日
これも深作サンの傑作だと思います。
松田優作サンが亡くなって、悲観に暮れていた私は
この作品の出現で、まだまだ日本のアクション映画も
捨てたもんじゃないな?と思った記憶があります。
ショ−ケン萩原健一がマダマダ体が動く時期?だった
のか、他にも石橋蓮次とか千葉真一サンとか、
オッサンでも、すげぇアクションをこなしてた
ような記憶のあった映画でした、この映画の軸は
世代の違う者の対決だと思います、ショ−ケン
主人公の敵役に、当時、暴力事件を起こして
干されてた木村一八(横山やすし の息子)
を起用し、ものすごい緊張感と情け容赦の無い
オッサンと青年の意地の張り合いであり対決
だったと思います。女性陣でも
荻野目慶子が女がヤケッパチになったときの
怖さを怪演、また常時が怪演である女優
樹木キリンも出ております。(自爆
プロデュ−サ−は奥山由和?氏じゃなかったかな
奥山氏が深作サンに熱烈なラブコ−ルをし
説き伏せてようやく実現した映画だったとか
聞いてます、当時は奥山氏も勢いがあった
のでしょう、最近は全然、彼の創作情報が
入ってきませんが。(哀



#492 
徹夜城(支配人) 2003/01/12 23:59
追悼・深作欣二監督

やはり…と思った訃報でした。謹んでご冥福をお祈りします。
と言いつつ不謹慎ながら、この手の死去ニュースでは代表作がどう出されるか、ついつい気になってしまうもの。大半の報道が「仁義なき戦い」と「蒲田行進曲」を取り上げてましたね。特に映像は「仁義なき戦い」の第一作のものが目立ちました。「蒲田行進曲」はいろいろ賞をとってるから選ばれるんだろうなとは思いましたけど、僕は未見なんですね、これは。
つい先日「県警対組織暴力」を見たばかりで、しかも「仁義なき」も「県警」も脚本を担当している笠原和夫さんも年末に亡くなったばかりということもあり、いっそう感慨深かったですね。

自分で思い返してみましたが、深作作品で僕が見ているのは…
「仁義なき戦い」五部作「新・仁義なき戦い」1作目・2作目
「県警対組織暴力」「柳生一族の陰謀」「魔界転生」「トラ・トラ・トラ(共同監督)」「忠臣蔵外伝・四谷怪談」「いつかギラギラする日」「赤穂城断絶」
あと渡瀬恒彦主演でハチャメチャなカーチェイス映画を見てるんですが、題名忘れた。
「敦煌」も一時は深作欣二さんがやるはずだったんですよねぇ。

師と仰いでいたクエンティン=タランティーノ監督のコメントが待たれるところですな。以前「パルプ・フィクション」宣伝で日本に来たときワイドショーの取材陣にホテルのドア越しに「キンジ」と問うと「フカサク」と答える合言葉をやっていたぐらいの深作信奉者でした。
近ごろハリウッドで売れっ子のジョン=ウー監督も深作好きらしいですね。もっともこの人の場合小林旭の無国籍アクションの影響も相当あるらしいですが。



#491 
ホリ−・ハンタ− 2003/01/09 23:34
チャンネルダッシュ作戦

>原田サン
えぇ、もう去年の事になるのですが
私が映画『ナバロンの要塞』を見て感想を書き
それに対するレスいただき、ありがとうございました。
私が勝手に発した疑問〜第二次大戦中にレ−ダ−照準の
大砲が開発されたか?ですが、太平洋戦争では
ガナルカナル?沖で戦艦・霧島が米海軍と夜間交戦中、
レ−ダ−照準砲搭載の米艦ワシントンの砲撃で
霧島は撃沈された〜とゆう話しを最近、聞きました。
しかし、此れは艦載砲で、ナバロンの要塞の巨砲の
ような陸の要塞でレ−ダ−完備連動照準システムが
実戦で投入された最初の戦闘は、
1943年のチャンネルダッシュ作戦(英軍側呼称
ネ−ミングの意味は不明)
英独軍がド−バ−海峡をはさみ、両軍、断崖要塞砲
(双方レ−ダ−照準で)で熾烈な砲撃戦を展開した
とゆう話しがあったそうで。





#490 
なな 2003/01/05 01:33
あけおめ

なぜか今年から突如、日本の伝統芸能全般に興味を持ち始めまして。食わず嫌いのままでずっといるのはよくないですものね。特に正月三が日は教育テレビでこれらの特番が多くあるので、総合テレビの歴史ドラマを見ずにこちらを見ていました。

で、三日の深夜と、正月番組が一段落した今夜は映画を見ました。
うーむ…深夜の放送とはいえ、なんで正月の映画が「黒い家」なんでしょうか(笑?
で、なんでそれを見てんの、私(汗?

>「黒い家」
・とにかく登場人物が病的な人ばかりで、どの俳優も役作りが大げさでゲンナリする。大竹しのぶのせっかくの怪演が薄くなってしまった。
・内藤聖陽のささやくようなしゃべり方が聞き取りづらい。それでボリュームを上げると、他の場面やCMになって大音響に(笑!ボリュームの上げ下げに疲れた。
・場面のつなぎ方が下手なのか、監督の自己陶酔の現れか、むだなカットが多いなあ…。
・大竹しのぶが女の細腕で何人もの大人を拉致したり殺害したりしているのに、どうやってそれを成し遂げたかを描かない。警察の描写がなく、内藤聖陽と保険会社が自分たちだけで解決しようとする。こうした描写の偏りのせいでリアリティや緊迫感に欠けた。
…結局、この映画は「保険金詐欺」と「サイコパスの異常犯罪」のどちらを描きたかったのでしょう?



#489 
ホリ−・ハンタ− 2003/01/02 19:57
マイノリティ・レポ−ト

明けましておめでとうございます。
正月映画ということで、今、上映中のスピルバ−クと
トム・クル−ズの最強タッグとやらを見てきました。
私はA.Iは見てないんで、アレは何かあんまり評判に
ならなかったようですんで、今度のスピルバ−クのSF映画は、
どうだろう?と思ったんですが、私のようなあまりSFに
造詣の無い者でも、なかなか面白かったように思います。
トムクル−ズはミッションインポッシブルUの時のような
何でもかんでもやりたがる役では無く、無味乾燥の押さえたキャラ
を演じていて、ミッションインポッシブルTに似た雰囲気だったかな?
トムクル−ズは、この映画『逃亡者』のSF版とも思える当映画を
フラットにやっていたと思います。
奇抜なセットや斬新なデザインの小物・大道具、乗り物、
SFXと一見、スピルバ−ク節・炸裂の映画なんですけど、
驚いたのは見始めてすぐ気づいたんですが、映像が目の荒い
ボヤっとしたもので、それが全編に渡っていて、凝る映像で
鳴らす当監督らしからぬ選択と感じましたが、
わざとそうゆう仕上がりにしたのかな?
話しの後半からジワジワと来る2転3転するドンデン返しも
あり、ちょっと長い映画ですけど眠くなったりはしませんでした。
ただ、コレは正統派SF映画を見ようと思う人には
見たら、ちょっと食い足りないと思うかもしれません、
SFにコダワリ無い私が言うのも何ですが。





#488 
徹夜城(支配人) 2003/01/01 00:32
あけましておめでとうございます

ここの掲示板を見ている方はおおむね「史劇的伝言板」も見ているだろうとは思いつつ、新年のご挨拶。
また更新が止まっているこの映画コーナーですが、ぼちぼち「クルセイダーズ」「竜馬を斬った男」の感想などアップしようと考えております。それとやはり懸案のリニューアルをしておきたいですね。開設以来あまり手が入ってないコーナーなので…

年末に「レイジング・ブル」をTVでやっていたので録画したんだけどまだ見てない(^^;)。「ギャング・オブ・ニューヨーク」が公開中のマーチン=スコセッシ監督作品ですが、僕はこの人の映画って「タクシードライバー」しか見て無いんだよなぁ。ご本人は黒澤明の「夢」にゴッホ役で出演していたので見てますけどね。フランス語で話しかけられたのに英語で話す変なゴッホ(笑)。いや、確かに強烈なキャラなので黒澤がキャスティングしたのは分かるんですけどね。世界の黒澤映画に出演できた監督ってことではご本人も大変な名誉だと思ったことでしょう。



#486 
ホリ−・ハンタ− 2002/12/12 22:43
米では喫煙者は肩身がセマイ?

番組表が手元に無く、ケ−ブルTVの映画チャンネルで
途中から見たため、題名が分からないのですが、
タバコ産業を内部告発する研究者を独占インタビュ−
するのを手掛けるTV局のプロデュ−サ−役が
アル・パシ−ノである映画を見ました、コレは実話をモデル
にした映画らしく、だからというわけではないですが、
アル・パシ−ノが情報提供者を大事にし、例え局がタバコ産業
に買収されかかっても屈しない報道人とゆう、
筋を通すキャラを演じてました。
米のタバコ産業はソレまで訴訟の不敗神話を作り上げていたとの
ことで、当映画のモデルとなった内部告発で賠償判決が
出たとのことで、当映画は面白く見てたのですが、
自分も喫煙者だったのを忘れてた。(自爆
でもアルさんってコレまで、葉巻をスパスパやるのが
似合うような役ばかりだった気がするんですが(苦笑
当映画はタバコ産業に完全と立ち向かう役だったからなのか
非喫煙者とゆう設定で、今までになくストイックな役で
改めてアル・パシ−ノは色々な役をやるもんだなと思いました。



#485 
原田 実 2002/12/11 14:00
『北斗の拳』のヒロインは

ホリー・ハンター様、アメリカ版『北斗の拳』のヒロインは鷲尾いさ子女史です。
日本でのセールスを考慮して、当時の人気女優を参加させるとともに、あわよくばこれで鷲尾女史のハリウッド・デヴュー、と皮算用していたのでしょうが、不発に終わりました。アメリカ版の前に香港で版権無視の実写劇場映画『北斗之拳』があったそうで、こちらの方がアメリカ版はもちろん、日本の劇場版アニメよりも原作に忠実だった、と聞いていますが、もちろん日本に輸入されてはいません。当時の『ファンロード』誌に、スナップと解説記事が掲載されていましたが、そのスナップは現地で入手したビデオからおこしたもので、二重の版権無視ということになります(まったく大らか?な時代でした)。

http://www8.ocn.ne.jp/~douji/


#484 
ホリ−・ハンタ− 2002/12/10 23:42
よくしゃべるケンシロウ

ケ−ブルTVで映画専門チャンネルでハリウッド版実写映画
『北斗の拳』が流れてたのをチラっと見た。(爆死
キャストは殆ど、ヨ−ロッパ系の人種でケンシロウも金髪では
なかったがバタくさい陽気な兄ちゃんって感じだった、
ユリア役だけ日本人に見えそうな極東アジア系の女優。
私が見た場面は、ユリアとイチャついてるケンシロウの前に
ユリアをかっさらうべくシンが下っ端を大勢引き連れて
ババァァ〜ンと登場するシ−ン。
ケンシロウ、シン一味の不穏な雰囲気に肩をすくめ、ケンシロウが
吐いたセリフの字幕は、
『ヘイ、シンどうしたい?大勢引き連れて兵隊ゴッコかい?』

アメリカ人は、どうやら北斗の拳を誤解しているようです。(合掌





#483 
徹夜城(支配人) 2002/12/10 23:34
勝海舟のジンクス

>ひろぼんさん
こちらの掲示板にも再登場されましたな(^^)。しかし話題はどっちかというと「史劇的」向きですかね。
僕はその日テレ製作の田村兄弟版「勝海舟」は未見なんです。勝海舟という人も竜馬のからみもあっていろんな人が演じてますけど、主役になるとどういうわけか病気降板・途中交代を余儀なくされるというジンクスがあると縁起を担ぐ芸能界では恐れられているとか(笑)。ジンクスったって大河ドラマ「勝海舟」の時の渡哲也→松方弘樹という交代劇との2回しかないんですが…でも確率的にはかなり高い「事故」ではありますね。
 新田義貞も大河で途中交代しましたが(総集編にも入ってないので知らない人も結構多い)、南北朝の場合他にやった例がほとんどないのでジンクスもへったくれもないのが悲しい(^^;)。

>最近みたもの。
映画じゃないんですが、劇場版が好成績を上げている「トリック」のTV版のDVDを一つ借りて見てみました。
 うーむ、僕は一時手品趣味だったもので(ホントいろんなものに手を出してますな)、この手の話は結構好きです。ただ、それだけにアラもいろいろ見えてきちゃう。会話は面白いんだけど、ちと狙いすぎ、って気もしますな。
 それにしても阿部寛さんという人は、CMなんかでもすっかりこういうキャラになっちゃってるような…モデルから転進して映画初出演のときたまたま見てるんですけどね(「ヤマトタケル」のラスボス・ツキヨミ役だった)。



#482 
ひろぼん 2002/12/09 00:14
勝海舟と利家とまつ

こちらでは、お久しぶりでございます。
CSのチャンネルNECOで、日テレの年末大型時代劇『勝海舟』を観ました。
前後編合わせて5時間半。いやぁ〜長かったです。(笑)
田村正和さんの勝海舟、いい味だしてました。それだけに正和さんの健康上の理由で、劇中中間部分の勝海舟が、弟さんに代わってしまったのが残念です。(確かに顔は似ているけど、性格的に同じ人にはとても見えない。)(笑)
全編田村正和さんでの『勝海舟』が観てみたくなりました。
エピローグでは、正和さんがいきなり復活(笑)して、ここからは完全なホームドラマになるんですが、妻役の岸本加世子さんがまたうまい。ぼけ婆さんをここまでやるかというかんじで演じておられました。

『勝海舟』は、ほかの日テレ年末時代劇と比べて、ホームドラマの色合いが強いですね。激動の時代を生きた男とその家族たちという感じでしょうか。ん?これは、大河ドラマ『利家とまつ』と同じでは?(笑)
『勝海舟』を観終わってチャンネルを変えたらちょうどやっていました。(笑)
『勝海舟』での岸本さんの、しっかりと歳を重ねて生きてきたという重みのある演出・演技と、『利家とまつ』での松島譲の髪の毛に数本白いものが入った程度(しかも顔はつるつる)で人生の晩年を演じている姿とを比べてしまい、なんだか急に怒りがこみ上げてきてチャンネルを変えてしまいました。

『勝海舟』の余韻をかえせー!(笑)

この怒りは、『RED SHADOW 赤影』を同じくテレビで10分間だけ見て、思わずリモコンを壊しそうになったとき以来です。(笑)



#481 
ホリ−・ハンタ− 2002/11/27 07:00
ロシア映画『こねこ』

おそらく、人間より猫の出番の方が多い映画。だが、
猫びいき の人間が作った自己満足・映画と侮ってはイケない〜
私は、あれほど沢山の猫が、あれほど、製作者の計算通りに
演技?している映画を見たことはない、CGを一切使わず
猫ら を動かしていた、ペットとして定着した動物の中で
猫ほど、芸を覚えさせるのが困難な動物
は、いないと思う。そして、都市部に生きるロシアの人々の
猫に対する眼差しの優しさ が何ともいえない
都市部の人間の孤独を猫が癒している〜そんな、大人も子供も
楽しめる童話だったと思う。ああゆう映画を作ってしまうとは
ロシア人は猫が好きな傾向にあるのかな?



#480 
なな 2002/11/27 00:41
面白い

テレビ東京・火曜日・夜七時を数分過ぎた頃…。
何気なくチャンネルを合わせたら、まっ暗な画面にまっ暗な海、○○船「さつま」というテロップ…。
テレ東系は画面が悪いので、古い日本の戦争映画かしらと思ってそのまま見ていたら……………
ゴジラだった。(^^;)

「ゴジラ・モスラ・キングギドラ大怪獣総攻撃 」(2001年)
まだ新しかった。(^^;)
「ガッズィーラ」と見比べてみようと思って、あまり期待もせずに見ていたら…。
設定がやたら大人向けで奥が深い。ゴジラは完全な悪役で恐いし。子供向け怪獣映画なのに人がどんどん死んでいくのに驚き…。結局、引きつけられて最後まで見ました。
なんというか、これまでの怪獣映画のお約束では「助かった」であろう脇役たちが「本当に死んでしまう」んです。子どもに見せちゃっていいかどうか、連れてきた親御さんは判断に迷ったかも。今時の親はそうでもないかな?
…少なくとも「とっとこハム太郎」と同時上映はまずかろう。(^^;)
テロップの漢字にルビがふってなかったので、スタッフは子供向けに作ってる意識はなかったかもしれません。あまり小さい子への影響は気にかかるところですが、小学生以上なら「怪獣映画」以上の何かを感じ取ったかもしれませんね。細かいところまで理解できなくても。ゴジラの腹の中へ特攻を試みる宇崎竜童とか。
「ガッズィーラ」へのアンチテーゼもあるんでしょうか。
やはり背中を見せて逃げるのはゴジラではないし。ヒロインがテレビ局のスタッフという設定も、片やスクープ&出世狙いの軽いノリ、片や真実の報道のために命がけで現場に向かう。
ガッズィーラの破壊は「動物的本能の仕業」ということで免罪符を与えられていましたしね。



#479 
原田 実 2002/11/26 09:06
やはりスーパー・テクノロジーです

ホリー・ハンター様、『ナバロンの要塞』は、大伴昌司編『別冊キネマ旬報・世界SF映画大全』(1969年発行,1996年復刻)の「SF映画ガイド」にしっかり掲載されています。まだ、SFというイメージが日本社会に定着していない時代デスカラ、「ロケットなど必要ない。旧式の大砲でもSFになり得る」(同ガイドより)例として、ことさらにとりあげたようです。


http://www8.ocn.ne.jp/~douji/


#478 
秦太 2002/11/26 00:30
遅まきながら「たそがれ清兵衛」

 さして映画好きでもない私が、本作を観るため映画館に足を運んだのは、ネット上の目利きさんたちから多くの賛辞が寄せられていたからです。
 藤沢原作・山田監督とくれば、胸を打つ人間ドラマを期待するのは当然で、本作は期待に答えてくれました。クライマックス、暗い室内での殺陣、その前哨戦と言うべき緊張感に満ちた二人の対話、このシーンは期待以上であったと言っていいでしょう。
 しかし最も強く印象付けられたのは、ストーリーやチャンバラでなく、幕末小藩の貧しい下級武士の日常を描いた、その克明さです。私は上映中、「この映画は外国人に観てもらいたいなぁ」とずっと考えてました。本作を文化的背景が異なる人に見せても、おそらく十分に理解は出来ないでしょうが、「自分たちのイメージするサムライと現実の武士は随分違うらしい」という認識は持ってもらえると思います。とりあえず『ザ・ラスト・サムライ』のスタッフは、今からでも遅くないから必ず観るように(笑)
 この作品の時代考証が他の時代劇と一線を画する所以は、単に緻密だとか正確だとかいう質的な違いでなく、山田監督の構想自体が非時代劇的だったからと思います。時代劇においては、作品中のサムライ時代と現実の江戸時代は別物だ、という暗黙の了解が、作り手と受け手にありますよね。時代考証にどれほど力を入れても、根底には架空の世界を構築するという認識がある。本作はそれを排して、本気でナマの「時代」劇を作ろうとしています。これは昭和のような近い過去を描く際の手法に近いかもしれません。

 あちこちで指摘されているラストシーンの問題、私もいささか蛇足に思えました。あのエピローグを入れるなら、『タイタニック』や『初恋のきた道』のようにプロローグで岸恵子さんを出しておいて、現在で過去を挟む形にするのが定石でしょう。
 どうも幕末物を作ると、作者はどうしても明治の後日談で閉幕する誘惑に駆られるようです。テレ東で放送されたドラマ『壬生義士伝』(考えてみると本作とすごく似たお話)がそうでしたし、『御家人斬九朗』(どっちも渡辺謙さんだ)も最終回で突然明治になってびっくらこきました。こないだ話題にした『陽だまりの樹』もしかり。日本史上、あれほど短期間に世の中が様変わりした時期は無いわけで、特に視覚的な変化が顕著なので、つい使いたくなるのでしょうね。

 見事な作品でしたが、私のベスト幕末映画は『ジャズ大名』が当分不動のようです。



#477 
ホリ−・ハンタ− 2002/11/25 19:34
ナバロンの要塞

NHK教育TVでやっておりました映画『ナバロンの要塞』を
見ました、実は、一応、コレの続編と言われる『ナバロンの嵐』
は、見たことがあったのですが、コレは初めてで。
エ−ゲ海の小島に、対艦巨大砲で、連合軍の艦船を狙い撃つ
ドイツ軍のナバロン要塞によって、封鎖され孤立した英軍を海上から撤退
させるのを成功させるため、英軍がナバロン要塞を別働隊を
潜入させ破壊工作するとゆう筋。
別働隊といっても、たった6人。映画は1961年のものだそうですが
何か、西部劇を彷彿とさせるような戦争映画で、当時は西部劇も流行って
たのでしょうね。
アンソニ−・クインが中々シブくて食えない特殊工作員マロリ−役で、
続編・ナバロンの嵐はマロリ−役は誰がやってたか忘れちゃいましたが。

気になったのは、ナバロン要塞の2門の超・巨砲、レ−ダ−で
照準をして艦船を砲撃するとゆう〜当時のドイツ軍の秘密兵器にしては
進みすぎかな?って気もしたんですが、ここらは脚色なんでしょうかね?



#476 
徹夜城(支配人) 2002/11/22 22:17
ひっそりと…

ひっそりとではありますが、「栄耀映画日記」を復活させました。
一年ぶり、かつ二度目の中断からの脱出(笑)。まぁ我がサイトは全体的にこういうもんですね。
柱国大将軍閣下、「たそがれ清兵衛」のエンディングのことについては「日記」で僕も触れております。読んでみてください。

この一年間中断中にもあれこれ見てるんですが…劇場公開作品はぼちぼちビデオ化されてるので、それを改めて見てから補完していくという感じにしましょうかね。



#475 
ホリ−・ハンタ− 2002/11/21 23:27
ロバ−ト・デ・ニ−ロが彼女の父だったら。

ある青年がプロポ−ズしようとしている彼女がいて
その彼女の父がロバ−ト・デ・ニ−ロだったら?
こういう世の独身男性にとって悪夢のような映画を
この間、見ました。題名は、えぇと、
ミ−ト・ペアレンツってのだったかな?
デニ−ロを義父にせねばならん〜とゆう青年の
苦悩と不安と恐怖がタップリ味わえます。(苦笑
そういえば最近、日本でもTVドラマで
千葉真一を義父にせねばならなくなった竹ノ内豊って
パタ−ンのドラマがありましたが
日米、似たような事を思い付くようですね。



#474 
柱国大将軍 2002/11/21 21:55
たそがれ清兵衛

今日は木曜日なので、見てきました。筋書きもアクションもよく練られていて、楽しめました。真田広之は格好よく、宮沢りえはきれいでした。
ただ難点は、真田広之が格好良すぎるのと、ラストが余計なことかな。真田広之はしょうがないとしても、ラストは、なんとかならんものか。あの形にしたいなら、もっとナレーションを考えないと、感動も何もあったものではない。ラストは感動でなくて余韻に浸るという方向もあるが、あれでは、余韻に浸ることもできない。タイトル・ロールの最中に清兵衛の胸の内とか娘としてそれはないだろうとか、いろいろ考えてしまった。



#473 
ホリ−・ハンタ− 2002/11/11 23:46
集団格闘技

アメフトは、まじ、集団格闘技〜それも戦闘に一番近い
プロスポ−ツなのではないか?私にそう思わせてしまう映画でした
エニイ・ギブン・サンデ−。肉弾戦とゆう面でも、
また監督がオリバ−・スト−ンで、意図的に戦場での緊迫感を
そのままアメフトにした感じも。チ−ムに必ず脳外科の医師が
いる〜とゆう描写も特異なスポ−ツではありますね。
(アメリカが脳外科で世界的にも技術が高水準なのは
アメフトの事故に対する対応が日常でアメフトが流行るのは米国
だけ、いやおう無く技術の進歩が促進されるとゆうところでしょうか?)
当映画でもチ−ムの医者がMRIをスタジアムに完備しろ〜と
チ−ム経営側に迫ってたのは特異に感じました。
私も、そういえばラグビ−やってた友人を脳腫瘍で亡くしたので
アメラグは壮絶なスポ−ツだなってのは分かります。



#472 
ひで 2002/11/11 23:14
any given sunday

なんで「日曜日」なのかというと、アメリカで一番人気のあるNFLの試合が組まれるのが原則的に日曜日だからでしょう。月曜日に一試合だけその週の注目カードが組まれて全国中継されますが、普通は日曜日に試合をやっています。日曜日に行われる試合に向けて選手、コーチ、オーナなどいろんな人が勝利を目指して激しく動いている様をかきつつ、葛藤、努力、アメフトへの愛を伝えたいといったかんじの映画なんで、アメリカ人からするとany given sundayでしっくりくるんでしょう。日本でこれにあたるのってなにがあるんだろう?思いつかない・・・。



#471 
徹夜城(支配人) 2002/11/10 19:48
原語のまんまタイトル

>ホリー・ハンターさん
「エニィ・ギブン・サンデー」は未見ですが、確かオリバー=ストーン監督のアメフト映画でしたよね?どうも最近さえないと言われて久しいオリバー=ストーン…
それにしてもこの「エニィ・ギブン・サンデー」って日本語訳するとどうなるんでしょうねえ。直訳した場合およそアメフト映画とは思えないものになりそうですが、カタカナ原語のまんまにしなくてもいいだろうに、と思っちゃったりするのですよね。前から指摘されていた傾向ではありますが、最近またこの「原語のまんま・意味不明」のタイトルが多いような気がします。
 聞くところに拠れば、映画輸入の際の契約で「原題と大きく異なる訳題はつけない」ということを要求するハリウッド映画会社もあるそうです。これもそうした現象の原因になっているとか。英語の題名のつけ方ってこちらとは大幅にセンスが異なることがあり、下手に訳すと意味不明になるので、カタカナ原語になっちゃうんだという話ですね。

>四半世紀内のベスト1
映画ランキング投票で知られるイギリス映画雑誌「サイト&サウンド」が、ここ四半世紀(つまり1978から)の映画ベストを映画専門家らの投票で選出したそうです。
栄光ある一位は…

フランシス=フォード=コッポラ監督「地獄の黙示録」

 だそうであります。大借金かかえてノイローゼになりながらも作った甲斐はありましたね、コッポラさん(^^;)。ちなみに二位はマーチン=スコセッシ監督「レイジング・ブル」。イタリア系アメリカ人監督強し。この系統にはクエンティン=タランティーノも入るんでしょうね。



#470 
ホリ−・ハンタ− 2002/11/08 23:48
エニイ・ギブン・サンデ−

先ほど日本TVの地上波でやってたのを見てまして。
アル・パシ−ノがプロ・アメフト・チ−ムの監督サンの役でした。
そう、アメフトとはゆうものの、彼はドンのノリでアメフトの
指揮を(苦笑
しかもイタリアン丸出しの彼の監督のチ−ムは白人選手より
アフリカン選手の台頭いちじるしいとゆうチ−ム。
私はアメフトのル−ルをよく知らないので、どうかな?と
最初は思ったのですが、臨場感のある映画でした。
あと、アメフトのチ−ムもフランチャイズ制なんですね、
アメフトの監督はイロイロなとこから圧力があるとゆうのが
目まぐるしく、アルさん がバランスよく演じていた気が
しました。



#469 
徹夜城(支配人) 2002/10/28 01:16
死亡記事

歴史関係の更新が遅れていると、史劇的伝言板には書きにくいからこっちにこそこそと出入りしてます(^^;)。

さてと、表題の件ですが。
僕が敬愛しファンサイトまで作っているSF作家アイザック=アシモフの短編に「死亡記事」というのがあります。ある科学者が絶対に見ることができない自分の死亡記事がどんなものになるのかみてみたいと思い…ってなアイデアストーリーでした。アシモフ自身、自分の死亡記事がどうなるのかに思いを馳せて作ったもののようです。

 という枕ばなしをおいた上で映画の話題ですが、名優・リチャード=ハリスさんが亡くなりました。その死亡記事はみんなそろって「ハリー・ポッターの校長先生死去」というものでありました。まぁ今一番話題になっているし、映画2作目は間もなく公開だしでそういうタイトルになることは目に見えていたんですけどね。しかし「ハリー・ポッターの校長先生」が代表作みたいにされてしまってはご本人はかなわんだろうなぁと思うところ。
 最近作でも「グラディエーター」のマルクス・アウレリウス帝、「許されざる者」の虚仮脅しガンマンなど、アカデミー賞作品に印象的な役で出てるんですけどね。一応代表作に挙げられるのはアーサー王を演じた「キャメロット」とされてるようですが、僕はまだ未見です。



#468 
ホリ−・ハンタ− 2002/10/27 07:07
キャスティング

ハリウッドでは、どんな役にもオ−ディションをやるのでしたね
例え、どんな著名俳優が、その役をやらせてくれ〜と言ってきても
一応、テストフィルムをやる。映画エンゼルハ−トは主役を巡り
アル・パシ−ノとミッキ−・ロ−クが候補に上り、監督アラン
パ−カ−はミッキ−を選びましたそうで。

映画ブラック・レインでも松田優作サンは多く出演を希望した
日本俳優のうちの1人に過ぎなかったそうで、
監督リドリ−・スコットの興味をオ−ディション、テストフィィルム
などで勝ち取ったそうです、優作サンは。




#467 
徹夜城(支配人) 2002/10/26 22:31
ゴッドファザーのキャスト

アル・パチーノ(僕はどうしてもこの呼び方で固定されてまして)の話題が出てますが、確かに「ゴッドファーザー」で染み付いた「美形ワル」の役が多いのは確かですね。でも、彼が「ゴッドファーザー」でスターダムにのし上がったと言うのも事実です。それまではさえない主演作が一本あった程度だったそうで。

最近「ゴッドファーザー」のドキュメントやら愛蔵版DVDの付録映像などを見ていろいろ知ったのですけど、この映画、キャスティングもなかなかドラマチックな展開だったのです。

まずマーロン=ブランド。彼が若い頃の映画なんかを見るとどんな感じの俳優だったか分かるかも(僕自身は「革命児サパタ」がオススメ)。「ゴッドファーザー」の頃はホされ気味でしたが、原作者のプーゾ自身がブランド出演を希望していたようです。コッポラも同意したのですが、映画会社は「あいつじゃ駄目」とつっぱねたそうで。とりあえず演技テストの撮影をすることが条件となり(ブランドみたいな「名優」にはかなり失礼な話ではあったそうで)、コッポラたちがブランドの自宅へ赴いてテスト撮影することになります。
 ここでブランドはあの映画のままの圧倒的な名演を披露し、「以上だ」と彼が演技を打ち切ると、コッポラたちはただただ圧倒されてすごすごと帰ったとか。ブランド以外の俳優数人にもテスト撮影を行い、その中にブランドのテストフィルムを混ぜ、それを黙って映画会社重役に上映会を行ったところ、ブランドの演技が写ったところで重役たちが「これは誰だ!すぐに契約しろ!」と叫んだそうで。「ブランドですよ」と教えると「信じられん!」と重役たちは目を丸くしたそうです。
 とまぁこういういきさつでブランドの出演は決まったのですけど、この人がいささか問題児なのも事実でして、のちに「ゴッドファーザー」のヒットを受けて「ギャラが少ない」とかでモメたりもしています。この映画でアカデミー主演男優賞を取りながら、受賞を拒否し代わりに壇上に上がらせたインディアンの女性(実際にはフィリピン人だった)に差別撤廃のコメントを言わせるなどしております。「PART2」のラストシーンで出演するはずだったのですが(マイケルの家族との回想場面)、撮影当日に現れず、ご覧の通りの形になったということです。ま、あのシーン、結果的にそれが成功しているところもあるんですが。

 マイケル役のアル=パチーノも大変でした。コッポラが大乗り気で決めたキャストなんですが、映画会社は総スカン(ロバート=レッドフォードなど既成スターが求められていた)。だいたい背は低いし髪は黒いし(シチリア系としては適役なんですけど)で猛反発を買い、またパチーノ自身も自分が会社に嫌われていることを知ってふて腐れてテスト演技したためコッポラは板ばさみで大変だったようです。
 一時は、最終的にソニーを演じることになるジェームズ=カーンがマイケル役にまわされると言う話もあり、ケイ役のダイアン=キートンとマイケル役で演技しているテストフィルムも残っています。ついでに言えばオーディションに応募したロバート=デニーロもマイケル役、ソニー役で演技しているフィルムもあります。彼は結局採用されなかったけど、その時の印象が強烈だったためにコッポラは「PART2」で彼を起用することになったりするんですね。
 とまぁ紆余曲折あったんですが、コッポラ自身は実はアル=パチーノ一人しか考えてなかったみたい。またパチーノを強烈に押したのが二人の女性で、一人はコッポラの盟友ルーカスの奥さん、そしてほかならぬ相手役のダイアン=キートンでした。どうもこのころすでにキートンとパチーノは個人的に「できていた」ようなんですね。
 映画会社はなかなか納得せず、撮影に入ってもあの手この手のパチーノいじめがあったようで…それが完全に収まったのはあのマイケルがレストランで殺人をするシーンの撮影で、パチーノがまさに完璧な演技を見せたときだったそうです。映画が大ヒットしてからはそれこそ手のひらを返すように(笑)大変な持ち上げをしたそうですがね。



#466 
柱国大将軍 2002/10/25 18:14
好きな俳優

アル・パシーノは好きな俳優さんなので、何本か出演作を見てます。盲目の軍人役の映画は確か「セイント・オブ・ウーマン」という題名だったと思います。最後に、パシーノの大演説がある映画ですね。
ギャング役では、「ゴッドファーザー」や「スカーフェイス」も良いですが、ジョニー・デップと競演した「フェイク」が一番のお気に入りです。おはうちを枯らした中年ヤクザをうまく演じています。泣かせる映画でもあります。特に、殺されにいく場面はじーんときますよ。




#465 
ホリ−・ハンタ− 2002/10/23 22:54
アル・パシ−ノ

マロ−ン・ブラントといえば、映画ゴッドファ−ザ−のボス〜
とゆうイメ−ジしか思い浮かばなかった私でしたが
どうも元々、ソフト路線の俳優サンで、
あの映画で、こうゆう重厚な役も出来るんだぜ?と世間に知らしめた
のだと、コッポラ監督のインタビュ−番組で知りました。

それに比べればアル・パシ−ノはゴッドファ−ザ−に出演したために
以後、クライム映画定番俳優になってしまった〜ような感じですね。
スカ−フェイスではキュ−バマフィアのボス役になってましたね?

ただ、盲目の元・軍人の頑固者で自分の世話をしてくれたアルバイト青年
との奇妙な友情を描いた映画(題名、忘れました)は、良かったです、
アルさん は、ああゆう役もやれるんだと驚きました。
あの役中の決めセリフ、酒場でのオ−ダ−は必ず『ジャックダニエルを
持って来い!』はシビレました。





#464 
柱国大将軍 2002/10/23 12:08
ゴッドファーザー

「ゴッドファーザー」の続編を作るべく、アメリカの出版社が作家を探し初めたそうです。マリオ・プーゾの「遺産」の中には、「ゴッドファーザー」のキャラを使って創作する権利も含まれているそうで、動いてる代理人は遺族の説得には自身があるようです。きっと法外な値段をふっかけられると思いますが、是非実現してもらいたいと思います。映画化権はパラマウントに買い取らせる意向のようですが、監督どうするんでしょうね?
「ゴッドファーザー」つながりで映画を一つ。過去に話題になっていたかもしれませんが、「ドン・サバティーニ」という映画があります。マーロン・ブランドがドンの役で出ている、そこかしこに「ゴッドファーザー」がちりばめられている楽しい映画です。こっちのドンは、本編?のように深刻ではなく、コミカルでほとんど愛らしいとさえ言えるでしょう。未見の方は、一度ご覧なってはいかがでしょうか。 



#463 
ホリ−・ハンタ− 2002/10/21 19:33
事件は映画よりも奇なり?

ある青年(コリン・ファレル扮する)が街角で電話ボックスが
鳴っているのを奇怪に思い、受話器を取りますと
『オマエをクロスファイアで捕捉している。』
青年は凍りつき、電話ボックスに閉じ込められた其の青年と
見えないスナイパ−と警察の三つ巴の駆け引きが幕を開ける。

こうゆう〜サスペンス映画が全米で封切り直前にストップを
掛けられたそうです、ワシントン州周辺の連続長距離狙撃殺人事件が
未だ未解決〜現実の事件は、もはや映画を超え始めているのでしょうか?



#462 
徹夜城(支配人) 2002/10/21 01:03
「スピード」は…

いま「ムロタイ」と格闘中で書き込み自粛してたんですけど、ななさんが「スピード」について書いているんで思わず書き込みを。

といっても「スピード」に関してではありません。この映画、アイデアは明白にある日本映画にルーツがあるのです。知る人ぞ知る、「新幹線大爆破」(高倉健主演・佐藤純弥監督)というパニック映画。一部でカルト的ファンがいる作品なんですけど、いまいち映画史本などでは紹介されません。

高倉健ら金に困った三人組が新幹線に爆弾を仕掛けて乗客を人質に国鉄から身代金をせしめようとするストーリー。その爆弾は時速80キロ以下に落とすと爆発する仕掛けになっています(偶然なのかどうか、「スピード」の爆弾もマイル表示とはいえほぼ同じ速度の設定)。当然ながら新幹線は停車することが出来ないまま東海道から山陽へと突っ走っていくことになります。途中、浜松駅で先行車両が車両故障起こしてとまってしまってこれを回避するために上り線を走らせ間一髪で対行車両とすれ違うなど、鉄道マニアにはたまらない(いろんな意味で)シーンの連続。「スピード」はバスですけど、こっちは新幹線ですから自由度はかなり低いのでまさに手に汗、の展開です。ちなみに運転手は千葉真一、管制官は宇津井健で、濃い演技をしております。

圧巻は爆弾を外す器具を走行中の新幹線に運び込むため、上り線に別の新幹線を爆弾が仕掛けられた新幹線と同じ速度で平行走行させる、というとんでもないシーン。ちなみに別の新幹線の運転手は千葉真一の弟さんが演じていて、兄弟揃い踏みになります。
当然というべきか、当時の国鉄の協力は一切得られず、ミニチュア特撮と本物そっくりのセットを駆使して撮影されています。

最近東映からDVDも出ましたんで(僕はLDで所有)、未見の方、参考までにご覧ください。日本映画でもこういうパニックサスペンス大作が作られていたんだぜ、ということで。
海外でも公開され話題になったらしくLDには英語版・フランス語版の予告編が入ってました。「スピード」の脚本家が知らなかったはずはないでしょうね。



#461 
なな 2002/10/21 00:39
スピード

アクション映画に正規の料金を払いたくないので、見るならいつもテレビです。
「止まらないバス」が走ってるだけなのに、CM中も席を立たずに手に汗握っておりました(笑。
途中で起こる小さな出来事やセリフの一つ一つが巧みで、飽きさせないんですね。
構成と脚本が上手いなあと思いました。
主人公がクセがなくて線の細いキアヌというのもミソですね。応援したくなる。
久しぶりに目がハ〜トになってくぎづけになっていました(笑。
対照的に、長距離トラックの運転手みたいなさばさばしたサンドラ・ブロックもよかったです。
ラストで軽いキスだけというのも、欧米映画での男女のからみからすると珍しい?
人質となったバスの乗客が意図的に人種のるつぼとなっていましたね。
おかげで乗客一人一人には役名も、たいしたセリフもないのに、全員の顔や体の特徴を覚えてしまいました。冒頭のエレベーターに閉じこめられた面子と比べると分かる。

平安貴族に同じものを求めては…と思いつつも、「陰陽師」のテンポのヨレヨレ具合はほんと残念です。脚本・セット・特撮・役者。どれをとっても日本映画って…。

>「リング」米国版封切り
和風テイストなホラーをどうアレンジしたのか興味あります。こっちの方が断然面白そう。
リングもらせんもテレビで見ましたが、かったるくて恐くなかったような。
ラストのテレビから出てくる貞子だけですね。松島ななこが雰囲気を和ませている(笑。
テレビのオカルト番組で、映画のある場面に映り込んでいるという「人影」だか「人の顔」を検証していましたが、こっちの方がよほど恐かった。



#460 
ホリ−・ハンタ− 2002/10/18 21:52
ジャッキ−の新境地

そうですか、カンフ−の御大もシリアス路線に?
でも、お手本は、トム・ハンクスかな?
メイ・フィ−ルドの怪人たち に出て以後は、コメディを
やらなくなりましたね、トムさん、でもメイフィ−ルドの怪人たちは
自分的には、面白かったです。
ジャッキ−がシリアスをやるとなると、封印せねばならんのは
まず、笑顔かな?絶対に彼が笑わない〜とゆう映画を1ぺん
作ってみたらどうかな?一皮むけるかも。




#459 
徹夜城(支配人) 2002/10/15 10:49
ジャッキーもさすがに新傾向へ?

間が空いてしまいましたが、ジャッキー=チェンの話など。

先日、ジャッキーがハリウッドの殿堂俳優入りしたとかでニュースになっておりましたが、そこで彼はさすがにアクション映画はそろそろ店じまいと発言したようです。ここまでやって来たことが驚異なのではありますが、さすがに年には勝てないと言うところみたい。今後はアカデミー賞も狙えるような本格大作への出演を考えているとかで、「グラディエーター」みたいな脚本を探しているとのことでした。
 この「脱皮」が成功するかですが、ジャッキーファンの僕ですらも「難しいんじゃないか」と思うところはありますね。以前に「チンギス=ハンをやりたい」と言っていたこともありましたが、そりゃやっぱ違うだろ、と。シリアスな演技が出来ないわけではないと思うんですが、むやみに大物狙いでいくことも無いと思うんだけどな。
 ついでながらジャッキー映画で「演技」の面白さがピカイチだったのは「ツイン・ドラゴン」ですかね。

>黒澤ばなし続き。
 これまた間が空きましたが、黒澤映画ばなしの続きでも。今度は黒澤映画のもう一つの柱、海外名作の和製リメイクシリーズです。
 この世代の方は特にそうなのかもしれませんし、良家出身だったせいもあるんでしょうが、黒澤監督はロシア文学やらシェークスピアやらいろいろと文学系の造詣は深かったようですね。かなり早い段階からそうした海外名作の和製移植を企画していたもののようです。
 第一弾はドストエフスキーの「白痴」になると思うのですが、僕はこの長編はいまだ食わず嫌いで見てません。それにこれオリジナルが長すぎてかなりカットされてしまい、「完全版」が見られないと言う問題もあります(どっかにフィルムがあるという噂もありましたけど続報無し)。
 そしてシェークスピアは「マクベス」から翻案した「蜘蛛巣城」。これは素晴らしかったですね。クライマックスのアレは「芸術作品」の中にブチ込まれた映画ならではの遊び心として、嬉しくなります。
 ゴーリキーの「どん底」も江戸時代劇にしてましたな。これは見たけど、原作知ってる人向きという気もします。
 現代サスペンス「天国と地獄」はエド=マクベインの警察小説が「原作」ですけど、アイデアを一部流用しているだけでまるっきり別物。鉄道ファンとしては「特急こだま」(新幹線以前のお話)や江ノ電のあたりがなかなか楽しめます。これの原作「キングの身代金」を黒澤信者のコッポラが映画化を進めていたらしいけど、黒澤自身は「原作はさして面白くない」と言ったせいか流れちゃってるようですね。最近「フレンチコネクション」の監督が黒澤に「あれは『天国と地獄』からいただいてます」と告白していた、と言う話を読みましたっけ。
 さらにソ連で製作されたシベリア探検の記録を原作にした「デルス・ウザーラ」。これソ連映画のせいか黒澤作品中であんまり触れられることが無いような気がするんですが、僕はかなり好きなんですよ(歴史映像名画座にもしっかり入れてます)。黒澤は若いときから原作に惚れ込んでいたそうで、北海道とアイヌに設定を移植した作品の計画も温めていたと言います。
 そして最後のとどめが「リア王」の「乱」ですね。そういや「リア王」の映画ってそんなにないんじゃなかろうか…。こちらは「蜘蛛巣城」よりもより「シェークスピア」になっていて日本時代劇からはやや遠ざかっている気もします。だけど様式美としては極地に達している感もありますね。話自体はとことんまでマイナス方向にいっちゃう話なんですけど…原田美枝子が良かったですな。というか黒澤映画の女性で印象的なのってたいてい悪女(笑)。

 実現はしませんでしたが、ロシア文学に耽溺していた黒澤はトルストイの「戦争と平和」をやりたくてしょうがなかったらしいです。むろんロシアの話ですからほとんど無理だとはわかっていたようですが「日本に舞台を移してなんとかやれないか」と頭をひねくりまわしたこともあるそうで。もしそれを実行したとしたら戦国時代よりも幕末なんかがうまくマッチしたような気もするんですけどね。





#458 
ホリ−・ハンタ− 2002/10/07 20:54
ブル−ス・リィを見た頃

実は恥ずかしい限りですが、わたしがブル−ス・リィの映画を
見出したのは、ジャッキ−チェンのカンフ−映画が流行った頃の
後でして。
当時、ジャッキ−のカンフ−映画は連発で、わたしには彼の映画は
食傷ぎみで、ジャッキ−ファンには申しわけ無いんですが、彼の
アクションは動き過ぎで見てて疲れるんでした。

そんな頃に初めて、ブル−スィィの燃えよドラゴンを見ました(地上波の
深夜映画)、ブル−スとジャッキ−のカンフ−の違いといえば、
ブル−スは、動から静、静から動とゆう起伏が結構、彼なりの美学が
あるような気がします。
ジャッキ−さん のアクションって何だか落ち着きがない〜と思うのです。
むろん香港映画のコメディって独特のケレン味があり、それはそれで
悪いとは思わないのですが、やはりジャッキ−さん はちょっと
しつこい〜ところがある気がします。



#457 
尾鳩 2002/10/07 12:13
真似したくても真似できない

>ホリー・ハンター様
>マネをしてはイケナイ映画といえば、わたしにとっては『トレインスポッティング』かと
すいません、けっこうはまってしまいました。当たり前やろ、と突っ込みの嵐です(^^)。
まあ、そのー、何ともうしましょうか、ほとんどの映画は真似してはいけない、というよりは、真似したくても真似出来ない、真似しようがないという気がしないでもないです。
世の恋愛映画と称する「不倫映画」なんかは、真似しちゃいけない、の部類に入りますけどね(そうですよね、皆さん、不倫なんてもっての他、ですよね、とちょっと気弱に)。

ところで、「西遊記」に続いて、くそドラマ映画第2段です。
その名も「恐竜帝国」(Dinotopia)。2人のアメリカ青年が恐竜のいる帝国(Dinotopia)に迷い込んでしまい、そこで成長していくなんていうストーリーなんですが(なんかこの辺で「くそ」ドラマの匂いが感じられるでしょう)、とにかく「くそ」三昧です。
まず、ストーリー。はっきり言えば、「ジュラシックパーク」と「指輪物語」をあわせただけです。恐竜とファンタジー、この流行を二つくっつけてやろう、なんて魂胆がミエミエです。
また、それが故にそこからみえるメッセージも手に負えないくらい「くそ」です。
恐竜よりも人間がえらい、なんていう主人公のアメリカ青年(まあ、こういうせりふを堂々とのたもうこと自体ある意味「すごい」ことですが)に対して、恐竜帝国の大臣の娘がこう言い放ちます。「恐竜に見習うことはたくさんあるのよ。人間のように、無駄に飽食することはないし、無駄な争いもしない」(確かこんな類のせりふです)。コメントは敢えてしません・・・。
さらに、肉が食べたい、というアメリカ青年に対して、またまた娘曰く「肉?そんな野蛮なことはしないのよ、ここでは。フルーツと野菜だけ」。貧弱です。思いっきり貧弱な発想です。ベジタリアンは偉いなんて、そんなせりふ、普通ベジタリアンの方も簡単には言わないと思うのですが。「美味しんぼ」を読むことをお勧めしたいです。
まあ、他にいろんなつっこみどころがあるんですけど、一番のつっこみどころは、俳優の演義の貧弱さです。はっきり言って、大根です。正直、相当な大根ぶりです。表情がまるっきりないんです。恐らく、コンピューターグラフィクスに金をかけすぎて、俳優にまわすギャラに限りがあったとしか考え様がありません。私は、笑いを通り越して、いらつきさえ覚えてしまいました。
塩気が少ないというか、さらさらしすぎているというか、本当にしょぼいんですよ。香港映画に出てくる欧米系の俳優さんのように、まるで花がないんですよ。ロバート・デ・ニーロやケビン・スペイシーあたりが口直しに見たくなるんですよ、本当に。
私が俳優ならこうコメントするでしょうね。
「真似しない方がいいというよりも、真似したくても真似できないほどの見事な大根ぶりだ」と。

>徹夜城様
黒沢映画、まだまだ私も語りたいことはございますが、今日はこの辺で、また次回。
ところで、「男はつらいよ」の中国語版VCDを買いました。まさか、中国語に訳されているとは知りませんでした。タイトルも実に「男人之苦」。
生きている渥美清が眺められて本当に幸せでした。
これで、カラオケで、さらに磨きのかかった「男はつらいよ」が唄えるというもの。




#456 
徹夜城(支配人) 2002/10/07 00:25
クロサワばなし続きとその他

さて、長くなってしまったので中断した黒澤映画ばなしの続きなど。

黒澤映画と一口に言っても、実はかなり多種多様なんですよね。
まず「クロサワ」と言った場合、一番有名なのは白黒時代の娯楽時代劇でしょう。超大作「七人の侍」だって基本的には娯楽アクション映画。このジャンルの作品で世界の批評家にあれだけ高く評価されている作品はないでしょうね。娯楽作品にして芸術作品、というなかなか成立し得ない作品です。
この「七人の侍」はまぁ別格として、「黒澤映画」と聞くと変に身構えたり敬遠したりする人が少なくないみたい。僕の知人にもそういうのがいました。なんか偉く芸術的な作品を撮ってそのエキゾチックさで海外で受けてる人って印象を持っていたのです。
そういう人にオススメなのが「用心棒」。変に「何かテーマ性があるんじゃないか」と勘ぐるムキも無いわけではないのですが、これは徹頭徹尾のブラックユーモア娯楽作。もう最初に見たときはシビレまして、その日のうちに二回見ました(笑)。続編の「椿三十郎」を推す人も多いですが、僕はやっぱり「用心棒」ですね。
「用心棒」「椿三十郎」「隠し砦の三悪人」、この三本はホントにオススメです。晩期の黒澤時代劇とはぜんぜん違う世界と言ってもいいでしょうね。

 黒澤映画のまた別の顔がヒューマン現代劇ですね。あまり海外では知られていないという話も聞きますが…有名映画監督の中にはこちらの系統の影響を受けた人も多いよう出。
 この系統では何と言っても「生きる」でしょうねぇ。あまりに有名なので見る前に話をすっかり知っていた僕ですが、実際に見て「こんなに明るい映画だったのか」と驚いたもんです。前半の展開なぞはどこかユーモア感覚すら感じさせます(実際に名画座の劇場で見たとき笑いが起こっていた)。スピルバーグなんかはこの作品を黒澤ベストに挙げていたかな。
 この系統のほかの名作は「酔いどれ天使」。時代劇だけど「赤ひげ」もここに入れたい気もします。そういえばみんな医者がらみ。

 その他の系統となると「乱」のような海外名作翻案シリーズがあるんですが、これはまた長くなるので後日(笑)。

>尾鳩さん
 なお、「影武者」で上杉謙信が出てくるシーンは正直なところ日本版でもカットしてもいいんじゃないかと思えるシーンです(戦国ファンは大喜びだけどね)。信玄が死んだとの情報を聞き、「天下の名将とは信玄公をこそ申すべし」とその死を悼むという程度です。謙信が開けた窓の外の雪が綺麗、って程度のシーンです。海外版でカットされたのも無理は無いでしょう。外国の人には誰だかさっぱりわからんだろうし。
 シナリオ読むとこの場面で謙信が川中島で信玄に斬り付けた、あの場面を回想するんですね。それが信玄の影武者が最後に正体を暴かれる「刀傷」の伏線になっていたりもしたんですが、回想シーンがカットされているために良く分からなくなっています。

 それにしても奥様は「将軍」を見てましたか〜。僕はテレビで放映された映画版は見てますけど、妙な時代劇ではありました。あれでもかなりマシなほうなんですけどね。それの中で家康の役どころである「トラナガ」を演じていた三船敏郎は「関ヶ原」でも徳川の敵の島左近役で出てまいりますね。ぜひ見せてあげてください。

 それにしても「燃えよドラゴン」でヌンチャクシーンをカットしてしまうとは…あと何にも残らないじゃん(←暴言)。
 サモ=ハンがあれに出ていたのは知ってましたが、ジャッキーやユン=ピョウも出てましたか。倭寇テーマの映画「忠烈図」にも三人とも出てましたから(ジャッキーはただの斬られ役のため確認できない)、同じころの製作なんでしょうね。

 唐突ですが、現在韓国製潜水艦映画「ユリョン(幽霊)」をようやくビデオで鑑賞中。ビデオの冒頭の他作品CMで、例の「ヘンテコ西遊記」の予告編が入ってました(爆笑)。



#455 
ホリ−・ハンタ− 2002/10/05 18:31
良い子は真似してはイケナイ映画?

>尾鳩サマ
マネをしてはイケナイ映画といえば、わたしにとっては
『トレインスポッティング』かと(自爆)えぇ、あの主人公の
まねはやってはいかんと、人として(苦笑)、だって、あの主人公、
『もう、オレはヘロインは止めるぞ』と何度も言っていても
結局、ヘロイン断ちのツナギ・気晴らしにセックスしてアヘンを吸い
なんとか、禁ヘロイン生活をして結局、また自ら注射打ってたもん(爆死

ところで、欧米では、ハイになるヘロインよりダウンになるコカインが
ポピュラ−だと聞いたのですが、
あの映画のスコットランドの主人公はヘロイン命でした、
日本もハイになっちゃうシャブがポピュラ−ですよね、
(何がポピュラ−なんだか、失礼)
良い子は真似してはイケマセン。(苦笑





#454 
尾鳩 2002/10/04 11:27
語り出すときりがないんですが

徹夜城様
さすが、黒沢を語るときりがないですね(^^)。
そうなんですよね。黒沢作品ていうのは、晩期になればなるほど、ストーリーよりも映像美重視なんですよね。「乱」は、シェークスピアの日本版リメイクですし。その辺、かみさんもさすがにすぎに気付いたようです。だから、最後は見る前から大体検討はつくんですけど。
私が観たのは、完全版ではなくて、海外バージョンです。ですから、上杉謙信は出てませんでした。むしろ海外バージョンというよりは、中国語の字幕もついた中国語圏バージョンといった方がいいのかな。ちなみに翻訳には若干の間違いがありました。信長の密偵をノブカドの密偵と訳したり。外国人には、日本人の名前を覚えるのはけっこう大変みたいですね。
カミさん、本国では「ショーグン」を見てたくちなんで、家康のことをいまだに「トラナガ」と言ってたりしますけど。今度、あの往年のTBSドラマの傑作、「関ヶ原」でもみせてあげようかな。
それで黒沢作品、戦闘シーンは、美しすぎるんですよ。ながしのの合戦は、拍子抜けと言えば、そうでしょうね。ただ、綺麗に陣形を組んで突撃するところ、戦闘の迫力というよりは、やはり完成された組み体操を見ているような、そんな感じでした。そこが、三国演義やマンド・ハイのような、泥臭い迫力とは違うんだろうな、と。

ところで、広東語バージョンの「燃えよドラゴン」、VCDで売ってたんで早速買って見ました。微妙に違いました。特にオープニング、あの有名な音楽を背景に香港の街並みが移り、武道大会に参加する人間が続々と香港に到着してくる、という場面は、広東語バージョンでは違ってました。なんでだろう。
ところで、けっこう有名な話しですけど、デブゴンことサモ・ハン、ジャッキー・チェン、さらにユン・ピョウの3人がこの「燃えよドラゴン」に出演しているんですね。オープニング、少林寺(だと思うのだが)の境内においてのブルース・リーと闘う相手役がサモ・ハン。敵ボス、ハンの地下基地における格闘シーンで、ジャッキー・チェンが登場、ブルース・リーに挑み、あっさりと固められ首を折られて絶命という端役の1人、あとユン・ピョウはブルース・リーの苦手としていた宙返りなどのシーンでスタント・マンとして活躍してます。うーーん、3人ともえらくなったもんですねえ(しみじみと)。
ちなみに英国で「ブルース・リー・ウィーク」と称してブルース・リーの特集を組んで、同時にブルース・リーの映画を一日一回ずつ放映していた時期があったんです。その時に「燃えよドラゴン」を見たんですけど、ヌンチャクのシーンがカットされてました。あれが醍醐味なんですけどね。カンフー映画好きの友人に聞いたところ、子供が真似すると危ない、という理由からだとか。まあ、日本でも似たような事例はありましたけど。真似したら危ない映画っていうと、きりがないような気がするんですが。気のせいかな。



#453 
徹夜城(支配人) 2002/10/03 23:46
クロサワと陰陽師とトラボルタ

しばらくHPほったらかしてすいません、とりあえず映画ばなしから登場。

>尾鳩さん
黒澤作品にご夫婦ともどもハマられているようで。僕も黒澤作品は大好きで、語りだすとキリが無く長くなります(笑)。ま、抑えつつ参りましょうか。

「影武者」は黒澤70歳の作品。「乱」は75歳の作品です。88歳で亡くなったわけですが、やはり「晩期」の作品だとはいえますね。この黒澤晩期の二大作品については公開当時からいろいろと意見もあります。僕自身も両者ともにかなり好きではあるのですが、同時に物足りなさを感じるところもあります。あえて言えば黒澤明晩年の境地…なのかもしれませんが。
 もともとは「乱」の方が先の企画だったんですよね。しかし予算のめどが立たず(結局22億円かかった)、「乱」を実現するための前哨戦として「もっと安く上がる戦国映画」として「影武者」が企画されたという経緯があります。しかしこれも12億円強の予算がかかることになり頓挫しかけて、「弟子」を自認するコッポラとルーカスが海外プロデュースを引き受けてようやく実現にこぎつけたりしてます。僕は未見ですが海外バージョンでは戦国日本の状況説明が冒頭につき、上杉謙信が登場するワンシーンなどがカットされてると聞いてるんですが、尾鳩さんの見たのは完全版でしょうか?
 この「影武者」という映画はとにかくトラブル続きの製作で、脚本段階からイメージされていた主役の勝新太郎が撮影初日に黒澤監督とトラブって降板しています。ご覧になったならお分かりかと思うのですが、確かに勝新なら例の「変身」シーンなどは絶品だったのではないかと思われます。仲代達矢も上手いのですが「盗賊」の地がやはり出せていないように思われます。
 NHKが当時撮影に密着して製作したドキュメンタリーがあるのですが(黒澤死去時に放映されたものを録画して持ってます)、とにかく現場の黒澤は怖いです(汗)。ありゃー助監督たちは大変ですよ、ホント。俳優さんたちだって大変な目にあったようです。もちろん今ではそれも美談にはなってますが、勝新は我慢できなかったろうなぁ。
 正直なところ「影武者」はストーリーはあまり出来のいいものではないと思ってます。しかしその映像美はまさに絶品ですね。ワンシーンワンシーンが「絵」になっているのは実際に黒澤監督が映画制作に入る前にワンシーンワンシーンを油絵のコンテで詳細に描いてイメージを鮮明にしていたからです。その代わり「活動写真」としての映画の醍醐味は今ひとつかも、と思うときもあります。でも「高天神城攻防戦」はリアリティを飛び越したところで大迫力の戦闘シーンになってますね。
 クライマックスの長篠の戦は公開当時「拍子抜け」との評も多かったです。直接的戦闘シーンが一切ないですよね。技術的に出来なかったとの見方もありますけど(「乱」では結構危険なスタントやってますね)、高天神城のシーンも含めて意図的に避けた節もあります。黒澤自身「戦闘シーンってどうしても好戦的になってしまう」とか発言してた覚えがあります。
 実は変なところで「マンドハイ」につながるのですが、実は黒澤監督、この長篠合戦シーンをモンゴルで撮ろうかと考えた時期もあるそうです。顔が日本人に似てるし(そうでもないのもいるんだけど)乗馬は上手いし…ってことだったんだけど結局北海道でした。

 …うーん、やはり長くなっちゃうな(笑)。「乱」やその他の黒澤作品については後日。ちなみに僕の黒澤作品お気に入りベスト1は「用心棒」です。

>ななさん
「陰陽師」、確かにクライマックスへ向かう途中がややシナリオに乱れがありますな。もともと短編を積み重ねていく原作なので長編の、しかも映画的スペクタクルに持っていくのが一苦労だったというのは分からないではないです。脚本には原作者自身も参加してまして、主演の野村萬斎も原作者の指定だったとか。イメージが保たれているのはそのおかげかと思います。
 映画は大ヒットだったので続編製作も決定しているそうですが、僕などは案外続編の方が作りやすいのではないかなと思ってます。

>ホリー・ハンターさん
「ソード・フィッシュ」は未見ですけど、トラボルタはすでに「キワモノ俳優」扱いされてると思いますよ。キワモノだけに役幅の広い人っていますけどそのパターンになりそう。
この人、ナントカという新興宗教にハマってまして…その教祖さまが原作の小説を自ら主演映画化しちゃって失笑を買ったのが「バトルフィールドアース」。まぁ周囲もキワモノと分かっていて重宝して使っていると言うところではないかと。



#452 
ホリ−・ハンタ− 2002/10/03 20:02
ソ−ド・フィッシュ

ビデオで見ました。感想は〜(冷や汗)まぁ敢えてオススメしませんね。
悪友に『面白い映画やぞ』とススメて、一杯食わせるには丁度よいか?(苦笑
ただ、トラボルタの確信犯的な迷演・怪演ぶりは、なにか胴についてるかな?
ただ、トラボルタ殿は、ああゆう映画に出ちゃうと以後、ゲテモノ役ばかり
振られちゃうかもね。
アカデミ−女優のハルベリ−まで出てるから、中々、侮りがたいところも
あるかな?



#451 
なな 2002/10/02 23:02
イマイチ

映画「陰陽師」。野村萬済さん主演、夢枕獏原作の、です。

始め30分くらいは面白かったんですが、一時間たったくらいからテンポが悪くて退屈になってきた。これが映画館だったら寝るな〜。
JSAを見に行った時に予告編をやっていたのですが、予告編でみるともっとCGを多用したアクション映画だと思ってた。
CGはちゃっちぃし、出てくる動物は一目で作り物と分かってしまうし。
大画面だともっとアラが見えるから、映画館では失笑が起きていたかも。
平安時代の時代考証が分かりませんが、原作も映画もどうだったんでしょうね。

原作を何冊か読みましたが、キャストはイメージ通りでよかったです。
舌足らずな役者が多い中で、野村まんさいさんの「つぶやき台詞」は素晴らしいです。
源博雅はマンガから抜け出してきたかと思ったほど。
あの天然指数の一致はマンガのキャラに乗り移られての演技としか思えない・・・。
真田・柄本・一徳さんは言うまでもないですね。
「アイドル今井絵里子で映画が台無し」という評論家の評を見たことがありますが、別にボロが出るほど台詞も登場も多くないじゃない。
予想していた以上にチャーミングで、画面にこれくらいの「息抜き」はあってもいいかな、と。
小泉今日子はよくわかんないです。上手いのか下手なのか。
昔から不思議な存在感がある人だけど、かえってそれが邪魔に感じられる時がある・・・。



#450 
尾鳩 2002/10/02 11:22
世界の・・・

最近、黒沢映画に凝ってます。
それで、「影武者」と「乱」を立て続けに観たのですが、いや、正直はまりました。
なんていうんでしょう。ストーリーよりも映像美というか、一つ一つのシーンが完成された絵画のように綺麗なんですよ。うちのかみさんがしきりに感動してました。もう「美しい、色合いが素晴らしい」と。ここでこの角度で、この色の騎馬隊が突撃していったら、綺麗だぞ、なんて思って見ていると、その通りにやってくれたり。
往年のハリウット・スペクタルものなんかも、そういう映像美がありましたよね。
中国の「三国演義」とか、「マンド・ハイ」なんかの迫力とは、少し違うんだよなあ。

うちのかみさん、日本の映画では「たんぽぽ」なんか好きなんで、武田信廉役の山崎さんを指して、あの「たんぽぽ」のトラックの運ちゃんだよ、って説明していたらびっくりしておりました。1人一人の配役も、良かったと思います。山県まさかげ(漢字忘れました)役の、大滝秀治さんが、私のお気に入りです。
信玄の生存を疑った家康が相手の出方を探ろうと駿河を攻めたのに対し、勝頼が勝手に反撃、そのことに関して重臣一同が集まっての会議のシーン、迫力ありました。

ふと、考えたのですが、「天と地と」なんかも色彩にこだわった描写をしている等と言われますが、黒沢作品とは何が違うのだろうと。もう、いろんな批評がされていると思いますけど、もうこれは監督をはじめ、スタッフたちのセンスの問題かなと。芸術家としてのセンスがどこまであるか、という。
黒沢作品が特にフランス人に人気あるのもそのせいかな、なんて。
まあ、「乱」の場合、フランス資本との共同製作ですから、ってことももちろんあると思いますけど。

さて、昨今の日本人で、「世界の・・・」というタイトルが付くにふさわしい方と言えば、誰がいるでしょうか。



#449 
ホリ−・ハンタ− 2002/09/28 19:35
ショ−&ケイン

久々にワイドショ−を見る機会があって
ショ−・コスギとケイン・コスギの仲が悪くなっているようだ〜
って話しが。詳しくは見てませんでしたが。
思えば、ショ−さん ってアメリカン・ドリ−ムの体現者みたいな
見方をされてますが、息子はチャラチャラしたタレントになって
欲しくないってトコなんでしょうかね?
しかしケイン君もファイト1発のCMが一番見映えするなって
トコがちょっと哀愁がありますが。




#448 
徹夜城(支配人) 2002/09/21 08:56
ハリウッドの真実っ!!

どうやらルパン祭りも過ぎ去ったようで、少し間があいちゃいましたね(笑)。

さて、先日NHK衛星で「ハリウッドの真実」なる番組をやってました。確かイギリスBBCの製作番組で、3回シリーズ。別にハリウッド内幕暴露ものというわけでもなく、映画制作の、特にビジネス面の舞台裏を追ったドキュメントでした。なかなか面白かったです。日曜放送ですので、2回目以降も注目。
第1回で特に大きく扱っていたのはあの「グラディエーター」。セットなど準備が大変な撮影は脚本のあがらないうちに開始され、撮影中に主役のラッセル=クロウが脚本に不満をぶちまけて脚本家の首が飛び、急遽別の脚本家がピンチヒッターに立てられ大幅な修正を施す(一口にはまとめられないけど、とにかく映画の根幹に関わる変更をした)。それでも本番撮影の1時間前になって脚本が届くという現場の惨状にブチ切れる監督と俳優たち。さらには重要キャストであったオリバー=リードの撮影中の急死で、ストーリーの書き換え、撮影済み映像と音声から彼を「再生」させて演技させるという離れ業(これは公開当時も話に聞いてましたが、まさに壮絶)と、まぁアカデミー賞受賞作の製作過程のすったもんだが描かれていて映画以上に面白かったです(笑)。
 番組中に登場したプロデューサーが言ってましたが、「映画撮影は戦争だ。出征するときは戦死者が出るなんて思ってもみないが、始まったらもう死屍累々」だそうで。そしてなんといっても馬鹿みたいに金が消えていくのが映画制作。だからプロデューサーも必死になって出費を抑え、回収のためにヒットを狙ってあの手この手の奮闘をするわけです。番組では「タイタニック」でキャメロン監督とプロデューサーが喧嘩して一時製作中止になりかけたエピソードも出てきました。

 さて、そのハリウッドですが、ちかごろ「ドラゴンボール実写版」だの「バットマンvsスーパーマン」だの妙な企画が次々と聞こえてきますが、これもすごい。ロイター電より。
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ディズニー、「白雪姫」の実写版武術アクション作を企画

ハリウッド(ロイター) 米メディア大手ディズニーは、アニメの古典的名作「白雪姫」を下地にした実写版武術アクション作を企画している。監督としては、「マトリックス」や「グリーン・デスティニー」のアクション監督を務めたユエン・ウーピンの名が挙がっており、ディズニーが交渉中という。業界紙バラエティーが報じた。

今回の作品のタイトルは決まっていないが、舞台は1890年代の香港。父の葬儀のため、20年ぶりに帰郷した娘は、義母が自分を殺そうとしているのを知り、中国本土に逃げ戻る。そこには白雪姫の7人の小人ならぬ、7人の闘士がいて、娘とともに戦う……という話になる見込み。
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「少林サッカー」も真っ青!?
あ、「少林サッカー」まだ未見なんですが、ぼちぼちソフト化されるようなのでビデオで見るでしょうね。



#447 
ホリ−・ハンタ− 2002/09/14 03:20
カリオストロの城は

TVシリ−ズのルパン3世の最初のシリ−ズ
(青緑の背広のルパン)をビデオで見てて気づいた
のですが、『レプカ似のオヤジにクラリス似の少女を人質にとられ
7つの橋を落としてルパンと次元が強盗をやらされる回』と
『ルパン3世が、高くて大きな時計城が本拠の偽サツ組織と対決する回』
という2つの話しがありました。
映画『カリオストロの城』はこの2つの話しを くっつけたのだと
個人的には思ってます。



#446 
カンタベリー 2002/09/13 23:47
カリオストロの城

>しかしそれ以上にこの映画、東宝の某大冒険活劇映画と実は数々の類似点があるという話が、かなり以前に「史劇的伝言
>板」で投稿されています。探してみてくださいね。

この場合、両者の先祖が同じだから似ているということですね。
 「カリオストロの城」は先行する「ゼンダ城の虜」や「グレートレース」など
自分が見てきた冒険活劇映画のへの恩返しであると宮崎監督が双葉社の「カリオストロ
の城」ブックで語っていました。あの本どこに行ったかな。
 




#445 
徹夜城(支配人) 2002/09/13 22:56
ルパンとリュパンとカリ城と

レスが遅れまして、すいません。それにしてもいろいろ話が広がってきて大変楽しいです(^^)

>ホリー・ハンターさん
義賊でなくても「悪のヒーロー」に共感するカタルシス、ってのはあるでしょうね。実際、あの「グリコ・森永事件」の犯人に対してそんな感覚を僕ら子供は確実に持っていました。子供だけではなかったはずですね。

>カンタベリーさん
なーるほどぉ!そうだったか!なんで「Wolf」なのか、それでいて「Lupin」と呼ぶ場面もあるのはなぜかという問題が解けたような気がします。ま、それに「Lupin」ってのは姓であって名前じゃないからということもあるのかも。よく言われていることですがそもそも「ルパン三世」って呼び方自体がウソっぽいわけでして。

>アール・ケイさん
なるほど…その話はまるっきり初耳でした。りん監督もいろんな仕事してますなぁ。
ルパン、フランス語ではリュパンは確かに商標登録?みたいなことになってるかもしれませんね。
ところで「リュパン」って花があるらしいですね。「虎の牙」という作品のラストでルパン(リュパン)がこの「リュパン」を庭に植えて「リュパンのリュパン」と命名し「我が庭にリュパンの花咲き誇る」と詩を書き付けて悦に入るシーンがあります。この詩、創元版ですと「我が庭に たわわに咲くや リュパン花」と俳句(?)になっているあたり訳者の工夫というか凝り性というかそんなものを感じて微笑んでしまうところです。

>カリ城。
というわけで一応映画の話にいきますと。
「ルパン三世・カリオストロの城」は「ルパン三世」シリーズというより宮崎アニメとして評価が高いわけなんですが、元祖アルセーヌ=ルパンシリーズのファンにも何かと楽しめる作品です。これについては以前どっかのアニメ本でルパン研究家の方も書いてらっしゃいましたが…
 そもそも「カリオストロ」の名。これは史上実在の詐欺師であり、またそれに絡んだ「カリオストロ伯爵夫人」なる女盗賊が二十歳のルパンといろいろと因縁があり泥棒人生の一つの転機となってました。なおかつそのときルパンが結婚した女性が「クラリス」。アルセーヌ=ルパンの孫としてはこの冒険に首を突っ込まざるを得ないような状況であるわけですな(笑)。
 そしてラストのローマ遺跡が湖の底から出てくるところは「緑の目の令嬢」そのまんまですもんね。

 しかしそれ以上にこの映画、東宝の某大冒険活劇映画と実は数々の類似点があるという話が、かなり以前に「史劇的伝言板」で投稿されています。探してみてくださいね。



#444 
アール・ケイ 2002/09/12 12:41
フランスではルパンが使えない?

あるサイトよりの引用ですが、

「1982年頃に、監督・りんたろう、キャラクターデザイン・荒木伸吾で、フランスとの合作作品『ルパン8世』が作られています。これはルパン達の子孫・ルパン8世を主人公にしたSFもので、なんと8世の職業は私立探偵。不二子の子孫は、表の顔はファッションデザイナーで、実は女泥棒という設定だったようです。TV放映を前提に4話分が制作されたそうですが、途中で制作が中断。アニメ雑誌で紹介はされたもののビデオソフト等にはなっておらず、幻の作品となっています。ちなみに、ルパン8世のジャケットの色は赤だったようです。」(引用終わり)

えー、アニメージュあたりで上記作品が紹介されたときに、「フランスでは「ルパン」という名前が商標登録?されていて使えなくて、代わりに主人公の名はアルセーヌとなった」といったような記述があったんですよ。その時、へ〜と思った記憶があります。
英米においても、(一般人名ではなくてアルセーヌ・ルパンの子孫としてのキャラとしては)「ルパン」という名前は無許可では使用できないのかもしれません。ひょっとしたら、ですがね。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#443 
カンタベリー 2002/09/12 08:53


>英語圏ではやっぱり「ルパン」はなじみがないんだなと別のところで思わされたのが、宮崎駿の「ルパン三世・カリオストロ
>の城」のDVDでした。これ、英語の吹き替えが入っているのですが、「ルパン」と呼ぶシーンはほとんどなく(チラリと一箇所あ
>ったような気はします)すべて「Wolf」と置き換えられているんですよ。

 英語のLupineには「狼(Wolf)の、狼に似た」という意味があるので、Lupinの代わりにWolfと
吹き替えてもまるっきりあさっての方角を向いた吹き替えではなさそうです。多分英語圏の人にと
ってはLupin<>Wolfの連想が働くのではないかと思います。
 「ハリーポッター アズカバンの囚人」に登場するルーピン先生(Professoer Lupin)の正体は、
狼男ですが、これも語の連想を利用したネーミングでしょう。

です。




#442 
ホリ−・ハンタ− 2002/09/11 01:36
義賊じゃ無くても

カタルシスとゆう言葉があります。
悪い事だとわかってる事を間接的、誰にも迷惑を
かけないやり方で昇華する、代替の行為だとか。
推理小説やドロボウ主人公の劇を見るとかして
ストレスを発散させる、とかね。
考えてみれば、怪盗には政治的イデオロギ−は無い
ので、思想を抑圧した旧日本政府の発禁の対象から
もれたとも言えるし、また、銀行強盗が義賊とは
また違う注目と興味を大衆がそそるのは
怪盗が警察や銀行を手玉にとる様が
しいたげられてた民衆のウサ晴らしに作用したのかも。
どっかの文庫のコピ−にもあったね
『犯人がんばれ!な秋の夜長もある』



#441 
徹夜城(支配人) 2002/09/10 14:39
怪盗ルパンと西遊記

確かに映画というよりは歴史向けの話題が続いてる気もしますが…まぁいつも歴史の掲示板で映画の話してますからな(^^;)たまにゃいいでしょう。

>尾鳩さん
 ご紹介の「トンデモ西遊記」、僕の家の近所のレンタルビデオ店で見かけたものと同じものだと思われます。なんか妙な西遊記ネタのビデオがあるなぁとは思っていたのですがさすがに手出ししてなかったんですが、これは見てみようかなぁ(笑)。怖いもの見たさのような感覚。
 仏教原理主義過激派ってのがいたら、速攻で製作者に暗殺命令が出されそうな内容ですな。「リトル・ブッダ」がかわいいもんだと思えてきました。それにしてもアメリカ人っちゅうのは主役をなんとしてもアメリカ人にしようとしていっつも無理しちゃうんじゃないかなぁ。そこまでして作ってもしょうがないだろうにと思うところも。

>原田実さん
詳しいお話、ありがとうございます。そうですか、一時とはいえルパンはそれなりに世界を席巻したのですね。ラッフルズについては名前だけは知ってましたが…「ホームズのライバルたち」シリーズに入れてもらえなかったのは残念でした。
 英語圏ではやっぱり「ルパン」はなじみがないんだなと別のところで思わされたのが、宮崎駿の「ルパン三世・カリオストロの城」のDVDでした。これ、英語の吹き替えが入っているのですが、「ルパン」と呼ぶシーンはほとんどなく(チラリと一箇所あったような気はします)すべて「Wolf」と置き換えられているんですよ。「アルセーヌ・ルパンの孫」と言われてもわかんない、ってことなのかも。ま、それを言い出すと石川五右衛門(これは実在だけど)や銭形平次の子孫が出てくるというのもわかんないでしょうけどね。

>アール・ケイさん
 偕成社のルパン全集を引っ張り出して調べてみましたところ、ルパンシリーズが日本に紹介されたのは明治44年(1911)に清風堂主人なる作家が「予告の大盗」というタイトルで「ルパンの冒険」を翻案したのが最初だそうです。ルパンといえば、予告泥棒というイメージが強いですが最初の紹介作品からそうだったんですな(実際はシリーズ全体では「予告」はそんなにしてません。必要なときだけするんですね)。
 その後大正元年に「813」「奇岩城」が翻案され、文部省の役人(笑)だった保篠龍緒がルパンシリーズを全て翻訳し、第二次大戦までルパンといえば保篠版、という時代が続いたそうであります。ちなみにこの人、ルパンシリーズではないルブラン作品に勝手にルパンを登場させてシリーズに組み込んだりもしてますね。
 戦後は南洋一郎の子供向けリライトがある意味「決定版」になってしまうわけですね。確かに小学校の図書館と言えば江戸川乱歩の少年探偵団と南ルパン全集が必ずそろっていて、全読破を目指す少年が何人かいたものです。これは案外今でも変わってないんじゃないかなぁ…完訳版読むとずいぶん印象の違う作品がかなりあるんですけどね。
 最近70年代にフランスで製作されたTVドラマシリーズがDVDでリリースされていますが、原作のあるものには南洋一郎訳の本が一冊DVDにそのまんまついてくるという売り方をしてるんですな(^^;)。正直なところ本は要らないって思ってるんですけど。

 そういやあアール・ケイさんも「義賊」というお話をされていましたけど、あえて言いますればルパンって決して「義賊」ではないんですよね。少なくとも貧しい人にほどこしたりはしません。人助けをしないわけではないですけどね。
 むしろ彼のキャラクターの面白さは泥棒行為を芸術活動というか趣味にしちゃってるというところでしょうね。このあたりは「ルパン三世」にもしっかりと受け継がれています。
 形を変えたのが池波正太郎の「鬼平」の世界の「三か条」を守る盗人たちではないかなぁ、などと思うのですが(笑)。



#440 
アール・ケイ 2002/09/10 11:30
アルセイヌ・リュパンはいかにして怪盗ルパンになったか

この掲示板ではお久しぶりです。
何せ、ぜんぜん最近映画見てないもので(笑)。ああ、某所でチャンバラ映画はよく見てますけどね。

えっと、話題的には歴史掲示板のほうが相応しいような気がするのですが、こちらで展開されているのでここに書かせていただきますと、私も何故日本でルパンが人気あるのかなあ、と思って考えたんですよ。

1つは明治〜大正期の翻訳・翻案ブームでしょう。欧米、主にフランスやドイツの文学・小説が次々と翻訳され、当時の読者層のみならず作家にも大きな影響を与えたようですよね。『ルパン』が初めて日本で翻訳された時期については諸説あるようですが、だいたい1910年代あたりのようです。『ああ無情』だとか『巌窟王』だとか、西洋のエンターテイメントを受け入れる素地は既にあったわけです。
2つには、江戸期から戦前まで日本の庶民層には義賊というものに対する強い共感があったのではないでしょうか。それは時には当時の権力者に対する反発であり、またある時には大陸進出を肯定しようとする支配層に利用されたわけです。
3つめ。これは戦後になってですが、ポプラ社をはじめとする出版社が子供向けに新たに「翻案もの」を次々と出版し、その多くが学校の図書館などに納められた、このことが実は一番大きい要素だったように思います。『ルパン』や『ホームズ』って本を買って読んだヒトは少数で、かなり子供向けに(南洋一郎さんあたりが)リライトした本を借りて読んだというヒトのほうが多いのでは。まあ、アメリカと違って図書館の地位が低いこの国の場合、どういう本を図書館が扱うかについてはあまり議論されていなかったように思います(出入りの本屋が置いていくままだったりします)。子供向けのシリーズですからフリーパスだったんでしょう。アメリカだと、「盗賊を肯定する本などけしからん」とかいいそうですが(笑)。
ものを盗んでは行けないという倫理に関しては(少なくとも過去は)他国と比べても厳しい思想を持っていた筈の日本人ですが、鼠小僧、説教強盗らへの共感を密かに持つことでバランスを取っていたのかもしれません(かといってその共感は強いものではなく、捕まってハリツケにされたらそのさまを楽しみにするような残酷な面もあったようですが)。そうした「遺伝子」が二十面相を生み、ルパン3世を生んだのかもしれませんね。

(この投稿、自分のサイトにも転記します、勿体無いので(笑)。上の記述はたぶん私がこれまでに読んだ資料を無意識にごっちゃにしたものですので、その点、ご勘弁を…)

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#439 
原田 実 2002/09/09 22:52
英語圏でのルパン

徹夜城様、ルパンは日本とフランスで偏愛されているのは確かですが、英語圏でまったく読まれていないというわけではなく、今でも英訳版ペーパーバックは簡単に入手できます。書店の店頭に常備されているわけではないが、ミステリファンの本棚にはある、という現代日本でいえばヴァン・ダイン作品のような扱いと思えばよいようです。
 20世紀初頭には、英語圏で回答といえばまずホーナング(ドイルの義弟)の紳士怪盗ラッフルズだったのですが、第二次大戦前後には、英語圏でもルパンの人気がラッフルズをしのいだことがあり、クイーンもアンソロジーの解説で、「ラッフルズが先行する盗賊たちから奪った地位はフランスから来たルパンに盗まれた」旨述べています。大乱歩が日本に探偵小説の基礎を築かんとさかんに海外の動向を調査・紹介したのがこの時期ですから、それで日本でも怪盗の典型はルパンということになったのかも知れません。ラッフルズの活躍は日本では断片的にしか翻訳紹介されず、かてて創元推理文庫で企画した「ホームズのライバル達の事件簿」シリーズでも、他の本がすべて出た後にも『ラッフルズの事件簿』のみついに刊行されることなく終わりました。
 20世紀後半、ホーナングに代わって他の作家たちがラッフルズの冒険を書き継ぐようになり、英語圏でのラッフルズの人気が盛り返した分、ルパンの大衆的人気は失われていきました。
 ちなみにブラウン原作『火星人ゴーホーム!』をビデオで見ていた時のことですが、その中に登場するコソ泥が主人公に犯行現場を見つかるという場面、コソ泥が「俺もいつかは有名になってやるんだ、ラッフルズみたいに!」とわめくところで、字幕では「ルパンみたいに」となっておりました。日本と英語圏の認識の違いがこんなところに現れるのかと、変に関心してしまったことがあります。
 なお、現在では、ルパンが怪盗の代名詞となるのは、日本とフランスのみ、という現象に類似したものとしては、『サンダーバード』は日本とイギリスでは途切れることなく放送されるロングヒットなのに、この二国以外ではまったく見られていないという事実があります。なにしろ、同じ英語圏のアメリカでさえ、『サンダーバード』を知っているのはよほど熱心な映像マニアのみでして、これも同作品を受け入れた当時の日本側の事情が反映されているように思われます。




http://www8.ocn.ne.jp/~douji/


#438 
尾鳩 2002/09/09 12:50
チャウ・シンチーつながり

>「シャルロック=オルメス」じゃ「シャーロック=ホームズ」のフランス語読みそのまんまですよ。ルブランがドイルの抗議を受けて変名にしたのは「エルロック=ショルメス(ハーロック=ショーメス)」です。
いや、その通りです。書いてから、気付きました。面目ない。

ところで、少林サッカーはもうご覧になりましたか。
サッカー映画と言えば、かつて「チャンビオン鷹」なるユン・ピョウ主演の映画など、いろんな映画がありましたけど、「少林サッカー」を越える作品はないだろうと思っていたのですが、先週末面白い映画を見つけてきました。その名も「Bend it like Beckam」(ベッカムっていうのは、このつづりで良かったのかな)という映画です。現題は「ベッカムのような切れのあるシュートを」というような意味なのですが、中国名は「我愛ベッカム」という極端な変わり方をしてはいましたが。
しかし、この映画は面白かったです。プロサッカー選手を目指すインド系英国人女性を主人公にした英国映画なんですが、とにかくわかりやすいコメディーを満載した楽しい映画でした。映画館の中が爆笑の渦に包まれっぱなしでした。さらにコメディーだけではなく、英国におけるインド系とアンゴロサクソン系の間における人種差別の問題等をさりげなく嫌みにならない程度に盛り込んだり、また、本場インド映画も顔負けのダンスシーンを盛り込んだり。とにかく、これは一押しです。

もう一つ。今度は西遊記関係で。チャウ・シンチーの西遊記映画には、「チャイニーズ・オデッセイ」なる映画がありまして、西遊記をベースにしているものの、驚くほどの変化を加え、ストーリーを完全に理解するには恐ろしいほどに難解な作品なんです。しかし、これはこれで、逸品だと私は考えております。元々、西遊記というのは、悟空の誕生から天上でおお暴れするまでが第一部、玄蔵誕生のエピソードが第2部、玄蔵がインドに向けて出発するまでのエピソードが第3部、妖怪退治を中心に天竺到達までが第4部と、計4部からなる作品なのですが、意表を突く面白さは1部から3部までであり、最も世間に知られている第4部は同じパターンの繰り返しの多い退屈なパートであるという定評があるそうです。
逆に言えば、退屈であるからこそ、話しがアレンジしやすいということで、西遊記を映画やドラマ、小説、漫画で使う際には、第4部をベースに話しをつくるわけでしょうけども。いろんな西遊記が存在しますけど、チャウ・シンチーの「チャイニーズ・オデッセイ」は、うまくひねりを加えた作品であり、オリジナルを決して辱めている作品ではないと考えています。
しかし、昨日見た米製のテレビドラマ「Journey to the west」(西遊記)は最悪でした。
まあ、聞いてください。大まかなストーリーは、呉承恩の書いた「西遊記」をこの世から抹殺しようとする悪い妖怪達とそれを必死でとめようとする悟空たちと観音さん達。悪い妖怪達が「西遊記」を抹殺しようという理由は、「西遊記」は世界に大きな影響を与えた善なる聖本であり、それを抹殺されると世界は暗闇の支配するダークエイジに突入するから、というもの。何で「西遊記」が聖典なんでしょうか。これだけでも笑えるのですが、この「西遊記」の主役は、悟空ではありません。三蔵すら出てきません。観音様と恋に落ちるアメリカ人青年(「ダーマ&グレッグ」のグレッグを演じている人)です。観音様とこの青年が恋に落ちて、キスするんですよ!
また、この青年、おお真面目な顔で演説します、「西遊記」は偉大な本だ、「西遊記」に会うまで東洋を誤解していた、「西遊記」に会って東洋を理解する大きな手がかりを得ただけでなく、人生が大きく変わった、これは人類にとって貴重な本だ、と。まあ、貴重な財産だと思いますが、人生を大きく変化させる性質の本かなあ(^^;)。「西遊記」で東洋を理解したのか、っていうか誤解をもっと大きくしたような気がしないでもないが・・・。
とにかく、これはある意味貴重な「西遊記」です。とんでも系に入る意味でね。
正直最初は、笑ってみていたんですけど、観音さんがキスするシーンで、むしろ怒りすら感じてしまいました。だって観音さんがこういうんですよ、「あなた(アメリカ人の青年ね)と会って貴重なものを知った、愛を」って。もう菩薩の資格すらないような気もするのですが・・・。
古典を現題風にアレンジすることに反対しているわけではありません。ただ、何でも「愛」とかかんとかいう価値観でもって語るその安易さが嫌なんですよ。
「西遊記」を使って愛を語るって、東洋どころか「西遊記」を全く理解いないと思うのですが。
まあ、最近戦う女、それも髪が黒くてカンフーができるっていうのが米国でのはやりらしいですから、そののりで「西遊記」を使っただけだと思うのですが。
まあ、本場中国では理解不能な「西遊記」だと思います。「恋する観音様」、やっぱり観音様も白人男性の方がお好きなのかな(^^;)。



#437 
徹夜城(支配人) 2002/09/07 00:15
ついでだから暴走しましょうか(笑)

ルパンネタで書けるというのもなかなかない機会なので書いちゃいましょうか。専門コーナーも一応あるんだけど、掲示板は設置してないもんで。

>尾鳩さん
「シャルロック=オルメス」じゃ「シャーロック=ホームズ」のフランス語読みそのまんまですよ。ルブランがドイルの抗議を受けて変名にしたのは「エルロック=ショルメス(ハーロック=ショーメス)」です。ああ、ややこしい(笑)。
ちゃんと確認したわけじゃないんですが、「ルパン対ホームズ」を書いたあとでこの変更が行われたんじゃないかなぁと思ってます。どうも「エルロック=ショルメス」になってからこの探偵の扱いがぞんざいになるんですよ。

アルセーヌ=ルパン・シリーズが母国フランスとなぜか日本でだけ人気が高いというのは良く言われることなんですが、面白いところです。そんなに気質が似ているとも思えないしなぁ。「おフランス」に対する憧憬は強くあると思うんですけど、それでドロボーさんの話に飛びつくというのもねぇ。もっとも「鼠小僧次郎吉」とか怪盗ばなしの伝統はあったりしますけどね。
 そんなルパンのマイナー事情を知っていたもんですから、最近になってヨーロッパ各国共同制作で「ルパン」が作られたと知って驚いたりしてます。もっとも原作にはかなりフランス人中華思想やら白人上位主義がプンプンするくだりがありますから(ルブランの影響を多大に受けた乱歩もこれについては作品中でやりこめてますね)、かなり原作から離れたものになってるんだろうと思います。

 ルパンマニアの立場から「ルパン」が「ホームズ」に勝てる点を一つ挙げますと、それはシリーズのバラエティの豊富さかな、と思います。意外と正統派の怪盗ばなしって少ないんですよね。むしろホームズ気取りで名探偵をする話が目立ちます。
 「八点鐘」とか「バーネット探偵社」みたいな連作はいかにもおフランスらしい洒落た作品ですが、「三十棺桶島」なんかは横溝正史の金田一シリーズのルーツとしか思えない。「奇岩城」だの「813」だの「カリオストロ伯爵夫人」だのは歴史推理ものに近い感触の作品で、僕のフランス史知識のかなりの部分がこれらに基づいていたりします(笑)。

 本格推理小説と言われることはまず無いんですよね、ルパンシリーズって。そのへんがホームズに完敗しちゃってるところでしょう。でも考えてみると日本の推理小説って緻密な本格ものよりは雰囲気を楽しむウェットな傾向があるようなので、そのあたりがルパンを好んだ原因かもしれません。

 最後に一応映画に話を戻しておくと(笑)。
 日本でいちばん映像化された名探偵といえば何といっても金田一耕助ですねぇ。小説を読んでいても思うんですが、もともと映像向きの素材なのかも。その外見からして映画向きですよね(笑)。
 先日の田村正和をはじめ二枚目でビシッと決めている印象の強い明智小五郎ですが、あちらもデビュー当初は金田一みたいな変人だったんですけどね。



#436 
尾鳩 2002/09/06 12:22


>ちなみに(と無理やり話を飛ばす)
本当に無理矢理ですな、管理人様(^^;。しかし、カンタベリーさんのご指摘の通り、コナン・ドイルが自分のキャラクターが勝手に使われていて、さらに完全に別人のようなキャラクターにされていることに相当腹を立てたってのは有名な話しであると思います。
ルブランは、その後シャルロック・オルメスと名前を変える訳ですが・・・。

ルパンファンからすると、やはりホームズとの対決っていうのは、わくわくするんでしょうね。
例のアニメのルパン三世にもホームズの子孫との対決っていう話しがあったように思うし、「名探偵コナン」でも、名探偵と怪盗との対決っていうのが、何回も使われているようですし。
ただし、ホームズファンの心理は、どうも違うようで。
ルパンファンは、おおむねホームズにも好意的のように感じられるのですが、ホームズファンはルパンを毛嫌いしているどころか、歯牙にもかけていないようにも感じられるのです。
これは何故か。
思うに、世界的な視野で見た場合の知名度が大きな影響を与えているのではないかと。
実は、ルパンってあまり世界的に知られたキャラクターではないんですよ。
ほぼ、日本とフランスにおいてのみ知名度の高いキャラクターであると聞いたことがあります。
ホームズファンにとって、ホームズのライバルとは、ルパンではなくてモリアーティ教授ですから。英国人の妻にですね、ルパンの話しをしたら、誰それって感じの顔をしてましたからね(^^;)。日本で人気の高い古畑任三郎とそのモデルと言われるコロンボ警部と同じくらいの差があるのかなあ。
ちなみに、明智小五郎とか金田一耕輔の世界的知名度ってどうなんでしょう。



#435 
徹夜城(支配人) 2002/09/06 10:20
ルパン対ホームズ

>カンタベリーさん
ご指摘のとおりで、一応原文では「ハーロック=ショーメス」と頭文字SとHを入れ替えた名前になってるんですけど、ルブランの意図が明白なので日本では基本的に「ホームズ」と訳すことにしちゃってるんですね(もちろん本の売り上げ上の問題もあるだろうけど)。
 こちとらルパンマニアなので解説じみて書かせていただきますと(笑。映画から話題が離れますが)、ルブランがルパン物語で成功し始めたとき、やはり推理小説界の先行大物はホームズだったわけです。そのホームズも第一作ではデュパン(米)やルコック氏(仏)といった先行大物をコケにしてまして、後発のキャラクターはこうした挑戦的な姿勢を示して出てくるものであったようです。ルパンの場合、主人公が泥棒ということもあって直接対決ということになっちゃったんでしょうね。
 ルパンとホームズの対決については以前「史劇的伝言板」でも書いてますが、「おそかりしホームズ」「金髪の美女」「ユダヤのランプ」あたりまでは「シャーロック=ホームズ」としていたせいかそれなりに敬意を払っているように思えます(それにしてはえらく短気なホームズだという意見も出るでしょうが)。ひどいのは「奇岩城」そして「続813」で、これはもうハーロック=ショーメスなる別人であるとルブランも意識して勝手放題やってるんじゃないかと。
 ルブランは舞台劇「アルセーヌ・ルパン」でもルパンの宿敵ガニマール警部(銭形警部のルーツですな)の名前にガリマール氏からクレームがついて「ゲルシャール」に変更した経緯もあります。これの小説版「ルパンの冒険」でも「ゲルシャール」のままでガニマールの同僚ということになっていますが、これの後日談「白鳥の首のエディス」ではガニマール本人のこととなっていたりしますね。

 とまぁ映画から離れてばかりもなんですから映画に絡めますが。
 ルパンと違ってホームズの方は映画でもずいぶん出てきますよね。原作に忠実なものから完全にオリジナルのもの、はたまたパロディなど相当な数のものが出ています。「ヤングシャーロック」なんてのも見たことがありますな。



#434 
カンタベリー 2002/09/05 23:37
ルパンVSホームズ

>ルパン対シャ−ロックですか、奇岩城は読んだことあります。
>アレは何か、英国と仏の意地の張り合いが感じられますね?

 あれはシャーロック=ホームズではありません。
 ルブランが勝手にホームズの名を使ったので、コナン=ドイルが怒って抗議して
現在は名前が変わっています。たしかシャルロック=オルメスだったはずだが。

 ホームズファンとして言わしてもらえば奇岩城などに登場するホームズは
拳銃などを使う粗野な探偵として描かれており、怜悧な推理力を働かせる本
家のホームズとは似ても似つきません。本家では拳銃の使い手は語り手の
ワトソン博士で、ホームズ自身は銃を使いません。
 あれは英仏の意地の張り合いとかそういうレベルではありません。

 ちなみにコナン=ドイルは自作の中にルパンを使ったりしていません。  



#433 
ホリ−・ハンタ− 2002/09/05 22:39
英仏対決

ルパン対シャ−ロックですか、奇岩城は読んだことあります。
アレは何か、英国と仏の意地の張り合いが感じられますね?
そういえば、英仏のコントラストのミステリ−といえば
ジャッカルの日もそんな感じがしました。
フランスでは、近しくでは『ド−ベルマン』とゆう
やはりドロボウが主人公のアクション映画がありましたが
フランスではR指定だったそうですが。
ド−ベルマンは漫画が原作だそうですが
フランスでは原作漫画も青少年有害指定書となってるようですね。



#432 
徹夜城(支配人) 2002/09/05 22:12
勝新のチンギスハーン?

>うに丼さん
勝新太郎のチンギスハーンですか?いやぁ、僕は全く知りませんし、少なくとも映画ではそんなの無いと思うんですけど…一応手元のデーターベースCD−ROMで勝新太郎出演作あたってみましたが見つかりません。TVムービーだったという可能性はないでしょうか?映画で勝新というと大映しかありませんし、大映のスペクタクル嗜好も「釈迦」「秦・始皇帝」の2作で潰れたと思いますし…なんか他にあったのかな?

日本で作ったチンギスハーンというと、戦時中にあったりするんですな、これが。西洋を圧倒したアジアの英雄ってことで(さすがに義経=ジンギスカン説ではないようです)。戦時中には「阿片戦争」なんかも作ったりしてますしね。
あとはTV朝日系が製作した「蒼き狼」。加藤剛がジンギスカンやってました。モンゴル版のバルジンニャム監督(全世界のチンギスハーン映画をひととおり見たそうで)によれば「馬の乗り方が違う」のだそうです(^^;)。

>尾鳩さん
まぁこちらは「史劇的」とは来る人数自体が圧倒的に違いますんで(10倍は違うな)、それでこの書き込みペースはたいしたもんだと思います。
「二十面相」ってのは結局ルパンを日本に翻案したキャラクターで、ルブランの「ルパン対ホームズ」を延々とやろうという乱歩の狙いに基づいていたんでしょうな。
ちなみに(と無理やり話を飛ばす)「ルパン対ホームズ」はタツノコプロ(たぶん)でアニメ化もされています。案外原作に忠実だったんですけど、パリに赴いたホームズにフランスの刑事が「シャイロックさん」と声をかけ、「私はベニスの商人ではない」とか言い返す日本人しか考え付かないような変なやりとりがあったものです。タツノコはその後「813」までアニメ化しておりまして、これは前半はかなり忠実だったんですが…後半はかなりひどかったなぁ。
 ところでまだ見てないんですけど、最近ヨーロッパ各国共同制作で「ルパン」のTVシリーズが作られているそうですな。ビデオが日本で発売になってるけど、レンタルにも回ってこないしDVDにならないしでまだ見てません。70年代にフランスで製作されたTVシリーズはDVDで出ていて一本だけみたんですけど、これも原作はかなりいじっています。原作に忠実なルパンの映像化ってやったこともないんじゃなかろうか。

>「ゴッドファーザー」
いまちょうど「ゴッドファーザー」の映画制作の舞台裏を書いた分厚い本を読んでましてね。これがまた映画並みに面白いです。ブランドが息子(ジェームズ=カーン)の遺体を見て悲しむシーンで、実はカメラに写らぬ片手に昼食のピリ辛イカを握っていたというのには軽いショックを受けました(笑)。
あの映画のマーロン=ブランドって相当にメイクしてるんですよね、実際当時はまだそう年でもなかったし。撮影最終日に初めて素顔を見てビックリしたスタッフも多かったそうです。



#431 
うに丼 2002/09/05 12:12
こんな歴史映画がありました

 「勝新太郎のチンギスハーン」という映画をだいぶ前見かけました。〜始皇帝と、シリーズものだと思います。内容はわかりません。
 ギリシャ古典「サトゥリコン」の映画があるそうです。「イタリアにはホモはいない!!」ということで、監督が北欧に役者を探しに行ったとか。かなり古いです。



#430 
尾鳩 2002/09/05 11:45
怪人二十面相の生い立ち ー 外伝

映画板、やっぱり更新遅いなあ(^^;)。

怪人二十面相の過去に関する小説で、乱歩自身が書いたのではないですけど、かなり特異なものを読んだことがあります。短編小説集の一部なんですけど。
あらすじを全部言うのは避けまして、要点だけを言うと、事業に失敗し失踪した事業家に見捨てられた子供、これが犯罪組織に拾われるわけです。その組織のボスが「黄金バット」なんですな、これが。子供は「黄金バット」にあこがれつつも、つらい過去の記憶から自分は何者でもない、何のアイデンティティーも持たない人格だと思い続けるんです。
ある時、「黄金バット」は宿敵を捉え、身動きを取れないようにし、爆弾をしかけていきます。しかし、宿敵も簡単にはやられません。見張りをしていた成長した「子供」を身代わりに逃走します。「子供」は、逃れようとしますが、身動き一つとれません。その間にも、爆発の時間が近づいてきます。「子供」は考えます。己は何者でもないのだと、何者でもない「俺」が爆発したところで、それは何者でも無い奴が爆死するだけで、「俺」とは関係ないのだと。何だか、禅問答のようなんですが、まあそうこう考えてるうちに爆弾が爆発、「子供」の身体はすっとぶわけです・・・と、何と「彼」は生きていたんですね。もう「俺」は何者でもない、あそこに死んだのは、何者でもないうちの1人にすぎない。「俺」も自分の顔などもう忘れてしまった、「俺」は千の顔を持つ男だ・・・すなわち、怪人二十面相の誕生の瞬間という・・・いやー、強引でした、その小説(^^;)。




#429 
ホリ−・ハンタ− 2002/08/30 21:25
怪盗

留置所の住人の間で、どんな種類の犯罪をやらかした人物が
ブタ箱仲間に一目おかれるのか?とゆう妙なコラムを書いた
作家がいました、銀行強盗がブタ箱では、尊敬され、
人殺しは結構、同じ犯罪者からは気味悪がられ嫌われるそうで。
手口が鮮やかで傷害は極力避ける頭脳派の〜いわゆる怪盗タイプは
ムショではリ−ダ−になるとか。

1970年代、アルセ−ヌ・ルパンを生んだフランスには
ジャック・メスリ−ヌとゆう、実在の怪盗とゆうか、ギャングが
いたそうです、彼が、実際やらかした事件の数々は
映画のネタになりそうな事件が多く、彼の生涯の映画化は
もう実現してるかもしれませんが、どうなんでしょう?




#428 
原田 実 2002/08/28 23:54
二十面相のプロフィール

ホリー・ハンター様、二十面相のプロフィールについては、シリーズ中で明智の調査結果としてかなりくわしく述べられています。明智は本人を目の前にして、相手の過去を実に楽しそうに暴露するのですね、これが。
北村想氏が、作中で明らかにされたプロフィールに基づいて、『怪人二十面相・伝』(1989)という伝記?小説を書いておられます。
ただし、この度のドラマでの明智と二十面相の過去のいきさつはまったくの新解釈、もちろん原作とは異なっています。


http://www8.ocn.ne.jp/~douji/


#427 
ホリ−・ハンタ− 2002/08/27 23:59
明智小五郎VS怪人20面相

TBSのドラマスペシャルで、北野たけし、田村正和の
タッグでやっておりました。
私は、原作でも映像でも20面相の回には、遭遇したことが
これまで無かったのですが、今回のTBSの話しは
怪人20面相の正体とゆうか誕生秘話がメインでした。
乱歩サンの原作では、20面相の正体を明かした話しは
あったのか知らないのですが。
ところで、乱歩サンが描く、黒蜥蜴などの怪人たちは
みな『フフフ、明智クン』と主人公を嘲笑いますが
不思議に『おのれ、明智め』とか呼び捨てにすることは
無く、たいてい〜クンを付けますね、そこのところが
乱歩サンの世界の独特のアクセントで好きなんですが。



#426 
カンタベリー 2002/08/23 23:30
紅の豚

>紅の豚のパイロットの主人公は、サン・テグジュベリを
>意識したものではないか?と思ってます。

 というか、ポルコがフィオに寝物語として聞かせる
昔話はサン・テグジュペリの小説そのままです。
 
 各国人の気質と階級を描き分ける事が出来るアニメ監督って
宮崎さんしたいませんね。
 カリオストロ伯爵なんて素晴らしく描けていました。家令の
ジョドーがまた家令らしくて最高です。



#425 
ホリ−・ハンタ− 2002/08/23 19:08
失礼

カ−ン大佐じゃなかった、カ−ツ大佐でしたね?
カ−ンが大佐でも貫禄はありますけど。(苦笑

訂正するだけでは何ですので、この間、教育TVの
フランシスコッポラのインタビュ−でコッポラが
ゴッドファ−ザ−製作のコボレ話しを独白してた中で。

マロ−ン・ブラントがゴッドファ−ザ−役をやるのには
結構、批判があったようで。当時は彼は、貫禄とゆうか
甘いマスクが売りの俳優だったそうで、配給側も
ミスキャストだと〜コッポラを困らせてました。
ところが、ブラントさんはテストフィルムで
ホッペタにモノをツメて、ボスのような振る舞い
をしてみせて、これが好評で首が繋がったとか。
彼は宍戸錠のようにホッペを自前で作り
ゴッドファ−ザ−に臨んだとか、
宍戸さんみたいに整形したんでは無く
口の中にモノを入れて演じてたと
コッポラ氏は言ってました。



#424 
ホリ−・ハンタ− 2002/08/23 18:49
地獄の黙示録は

地獄の黙示録・完全特別版は、この間見たのですが、
やはり疲れました、3時間以上ある映画は(ビデオ見ですが)
初めて、慣れぬ事はするもんじゃないね。
地獄の黙示録が初めて地上波でやった時は見た記憶がありますが、
あのインドシナにとどまったフランスの地主私兵集団が
登場する場面を入れぬのと入れたのとでは全然違う映画だな
って気がしました。
戦争映画なんだけど、スペクタクルな匂いが、特に後半の
カ−ン大佐の最期までの場面は。

この間、教育TVでフランシスコッポラのインタビュ−アワ−
で、彼はスタンリ−キュ−ブッリックを互いに刺激し合った
監督仲間であったと語ってました、
コッポラは地獄の黙示録、キュ−ブリックはフルメタか?



#423 
徹夜城(支配人) 2002/08/21 10:36
「義和団」って「ボクサー」でしたよね。

>柱国大将軍閣下。
「北京の55日」ごらんになったんですね。いろんな意味で「面白い」でしょう。
そういえばあれもチャールトン=ヘストン主演なんだよな。ホントに歴史スペクタクル御用達俳優。裏返すと役者としてはさして器用ではないということかも。「我が命つきるとも」のトマス=モア役を監督に熱望してあっさり蹴られたこともありましたっけ。
「北京の55日」といえば日本代表俳優は今は亡き伊丹十三でした。大戦闘シーンが展開される北京の城壁はスペインに建設されたセットだったとか聞いています(一時期のスペクタクル映画はイタリアとかスペインで撮影して安く上げていました)。

>ホリー・ハンターさん
ジャック=ライアンも三代目。こうなってくると007並みとも思えます(笑)。第一作「レッド・オクトーバーを追え!」でも当初はハリソン=フォードにオファがいったそうですが、彼が映画の主役であるラミウス艦長役を希望してショーン=コネリーと張り合う形になってしまったため流れたそうで。
しかしライアン・シリーズもその後の「日米開戦」(日本との戦争で日航機がホワイトハウスにカミカゼ特攻)「合衆国崩壊」(大統領になったライアンがイスラム諸国を敵に回す)と続くシリーズはさすがのハリウッドも手を出さないのでは。最新作は予想通り中国が敵になる話で、アメリカ中華思想をまざまざと見せ付けられるシリーズとなっております。



#422 
柱国大将軍 2002/08/20 14:17
「北京の55日」とベトナム戦争

 昨日、友人が「北京の55日」を発見してきまして、ここ数年来の念願かなって鑑賞会となりました。有名な映画ですから見た方も多いと思いますが、私の感想は中国で西部劇をやっているというものです。義和団=インディアンですね。映画の冒頭で中国人はインディアンとは違うから、無茶はするなみたいな台詞があるんですが、インディアン相手ならいいのかいな、、、
 いろいろ、突っ込み場所の豊富な映画ですが、それはそれとして歴史(というより世相かな)を感じさせるシーンがありました。以下、米軍将校と英公使の会話です(あまり正確ではありませんが)。
米軍将校:兵は戦闘の目的を持てないでいる。本国と中国はあまりに離れている。
英公使:主義の戦いは理解されにくい。
これベトナム戦ですね。調べてみたら、この映画は1963年製作でした。1963年といえば、ケネディ暗殺の年ですが、そのケネディ政権でベトナムへの軍事介入が強まっていくわけです。映画全体としては特にベトナム戦争と重ね合わせているようには見えませんでしたが、ちょっとしたところに反映されていて、それが面白いと思いました。



#421 
ホリ−・ハンタ− 2002/08/16 23:23
お盆はゴロゴロビデオ映画(不健全)

ト−タルフィア−っつう、映画は、まぁ、あまり勧められないか(苦笑)
主人公のライアン博士が急に若返っちゃう、あの映画パ−ルハ−バ−の
男優がやってたんじゃなかったかな?
一番の疑問はボルチモアへヘリで向かってたライアンの急迫も空しく
ボルチモアに核爆発!しかし、あの映画で、最期まで、ライアンに
放射能の症状は出ませんで、元気にピンピンしてました。(苦笑

>地獄の黙示録・完全特別版
レンタルしました、あの映画にデニス・ホッパ−が出ていたとは?!
ただ、サ−ファ−狂隊長か、カ−ツ大佐のソバにいたカメラマン
どちらがデニス氏が演じてたか分からなかった。それほど
両者は似たような役者がやってました。

>殺し屋1
これもビデオ見。殆どスプラッタ−映画っす。(ゲロゲロ



#420 
尾鳩 2002/08/16 11:28
映画館の思い出

映画館の話しが出たので。
私が映画館ではじめて映画を見たのは、あの「E・T」でした。
田舎の小さな映画館なんですが、満員で、やたらうるさかったなあ、それで映画が始まると、何故かみんな絶叫してましたねー。

絶叫といえば、ロンドンの映画館もそうでした。
レスタースクエアという繁華街の中心地(と言えばいいのかな)にヨーロッパ最大を誇るという映画館「オリオン」で、スターウォーズEP1を拝見したんですが、始まる前から異様なムードが館内を漂っていました。そして、始まる直前、ざわついていた館内が嘘のように、急に静かになるんですね。そして、バンっとタイトルと音楽が出たとたん、オーッ、とかイヤーっとかいう声なんかが一斉にかかるという・・・いやはや。

あと、小学校の時にクラスで見に行った映画に「この子を残して」っていう原爆映画がありました。「ザ・デイ・アフター」というソ連と米国の核戦争を題材にした映画(西ドイツにソ連が進行っていうことがきっかけで全面核戦争を引き起こしてしまうという、当時東西ドイツが統一するなんて、誰が想像したことであろうか)をみた後だったんですが、この「ザ・デイ・アフター」の核描写が本当にみみっちいですな。それに比べて、「この子を残して」の方の描写のすさまじかったこと。日米の核に対する認識の違いは、今でも大して変わってないみたいですね。





#419 
徹夜城(支配人) 2002/08/16 09:15
コッポラとエイゼンシュテイン

>ホリー・ハンターさん
「史劇的伝言板」のご投稿へのレスですが、純粋に映画関係なんでこちらに書いておきます。
コッポラのインタビューは残念ながら見逃しました(^^;)。そこで彼が青春期に最も影響を受けた映画監督として「エイゼンシュテイン」の名を上げていたというお話は、多少予想はしていたもののやはり興味深いところでした。
コッポラやルーカスから始まる映画を大学で学んだ新世代エリートたちはとにかく良く東西の古典名作に目を通してるんですね。その中で彼らはエイゼンシュテインや黒澤など非ハリウッド世界の監督作品に魅了されていくんです。
コッポラと言えば「ゴッドファーザー」。三部作いずれのクライマックスも違う場所で展開される殺人と宗教儀式あるいはオペラがカットバックで編集され絶大な効果を上げていますが、あれなんかエイゼンシュテインの「衝突のモンタージュ」の実践ですよね。
そして「地獄の黙示録」。フィリピンでのロケはもはや伝説的なほどの狂騒状態だったそうですが、コッポラはロケ中、「戦艦ポチョムキン」と「七人の侍」を連日上映してスタッフ達に見せていたと言います。
コッポラから離れるけど、「戦艦ポチョムキン」へのオマージュはブライアン=デパルマの「アンタッチャブル」でもモロに出てきますね。

僕は都内の映画館でばかり見ているせいか、最近は椅子で困ったことは無いですね。僕は最前列ちょっと後ろぐらいでみる習慣がありまして、椅子ではふんぞりかえって上方を向いて鑑賞しています。大多数の観客は真ん中が最上の席として殺到しますが、僕は前の方が好きですね。「前の方のお席になります」と書いてあっても嬉しいぐらいで(笑)。
ホリー・ハンターさんがご覧になったのは「トータル・フィアー」ですね。トム=クランシーの「恐怖の総和」の映画化です。なんでも核爆発の描写がえらくいい加減でアメリカ人の核兵器認識を改めて思い知らされるとか。



#418 
ホリ−・ハンタ− 2002/08/15 04:34
映画館は座り心地が良いのに限る。

1年ぶりかに、映画館で映画を観ました。
ただ、初めて行った〜新しく出来た映画館で見たんですが
生まれて初めて、2時間も見てるのが苦痛になるという事態に
陥りました、いえ、眠くなったんじゃない、尻が痛くなったんです、
いえ、痔では無いです、そこの映画館の椅子が座り心地が最悪、
一時間経過した頃、ケツの左右の骨が痛くなってきた。
こんなんで、集中できなかった、見た映画はえっと、
ト−タルフィァとかゆうやつ(題名あってます?)。



#417 
徹夜城(支配人) 2002/08/14 20:23
「エイゼンシュテイン」見てきました。

「エイゼンシュテイン見てきた」とだけ言うと誤解を招きやすいですね。「で?『戦艦ポチョムキン』?『イワン雷帝』?それとも意表を突いて『メキシコ万歳』?」などと映画マニアに突っ込まれそうで(笑)。
今回見てきたのは映画監督エイゼンシュテイン自身の生涯を映画化した映画「エイゼンシュテイン」です(ああ、ややこしい)。なぜかカナダ・ドイツ合作で全編英語です。
主演の人はイギリス人らしいですがかなりのソックリさん。知ってる方は知ってると思いますがエイゼンシュテインの顔ってかなり強烈な、いかにも「芸術は爆発だ」ってな感じなんですよね。それが良く出てました。
映画は革命直後に前衛舞台芸術に参加し、その後映画に転進、『戦艦ポチョムキン』で世界的映画作家となりハリウッド進出もしたりするけど挫折、その後スターリンとの壮絶な妥協と確執のドラマを展開していく、とまぁ事前に知識のある人にはおよそ意外性もなく話は展開していきます。予算が少ないのかなぁ、割とこじんまりと作った映画(実際そうなんですが)という印象。
スターリン役の俳優さんは何度もスターリンを演じたソックリさんだそうですが、この映画では顔は一度も正面からは映らずその神格化された独裁者ぶりを強調する演出となっています。エイゼンシュテインは映画を作るために「アレクサンドル・ネフスキー」、「イワン雷帝第一部」とスターリンにおもねるとも思える映画を作りつつ、「イワン雷帝第二部」でスターリンに強烈なしっぺ返しをかまします。映画自体はそこでエイゼンシュテインの急死を暗示しつつ終わる形になっています。
以前ドキュメンタリーで見たのですが、制作されなかった「イワン雷帝・第三部」は物凄い構想だったみたいですねぇ。遺品のノートなどによりますと明らかにスターリンとダブらされているイワン雷帝が、スターリンに粛清されたエイゼンシュテインの友人たちの名(ファストネームだけだったと思う)を連呼し懺悔するシーンがあったとか。この話を知っているとこの映画のラストはもう一つパンチ不足という気もしました。
ともあれエイゼンシュテインの映画を何本か見てからでないと見られない映画かも…



#416 
徹夜城(支配人) 2002/08/14 00:01
宮崎アニメの話

>尾鳩さん、ホリー・ハンターさん
おや、思えばここで宮崎アニメの話題というのはかなり珍しいのでは(あ、千と千尋受賞の時に書いてるか)…というかアニメの話題あんまり出ないか。

尾鳩さんの奥様の「トトロ」の勘太君に関するコメント、たいへん面白く読みました。なるほどねぇ、日本人全般の不器用さの表れとみたか。「…するだけが男ではない」ということを分かっていただけたかどうかはわかりませんが(^^;)
「紅の豚」はかなり宮崎監督の個人的趣味に走った映画というところがありますね。サン・テグジュペリは当然意識しているでしょう。ポルコ・ロッソという命名についてはイタリア人から「ポルノ映画と思われるからやめろ」と言われたとか(「赤」の色イメージもありますが、「豚」には好色といったイメージもあるらしい)。これに対して宮崎監督自身は「共産主義者のことをそう呼んだことがあるのかもしれない」との推測も付け加えてコメントしています。というか、どうも宮崎監督自身どこかそれをこのキャラクターに意識してこめたフシもあります。ヒロインが歌っているシャンソンはパリ・コミューンがらみの歌らしいですし。声を担当した加藤登紀子は大学闘争と不可分ですし、宮崎監督自身、組合活動などで相当「左」な人だったことなどを考え合わせると(彼が若いころの文章読んだことがありますが、いかにも「時代」を感じる闘争史観でありました)、決して深読みでは無いでしょう。
まぁもちろん映画自体はヒコーキおたくにして軍事おたくの宮崎さんがのびのび作った作品ですよね。

ところでジブリの次回作「魔法使いソウルとなんとやら」いう作品、結局宮崎さんが監督するとの噂が…

追伸
明日、映画「エイゼンシュテイン」を見に行く予定。



#415 
ホリ−・ハンタ− 2002/08/13 20:18
紅の豚

じつに自分の思い込みなんですが、
紅の豚のパイロットの主人公は、サン・テグジュベリを
意識したものではないか?と思ってます。
軍人が戦争に嫌気がさし、豚となって自由人となった主人公
ってところが。

ただ、テグジュベリ氏については
主にヨ−ロッパ戦線の偵察が任務だったそうですが、
自分の預かり知らぬ太平洋戦線での米軍の日本への無差別爆撃
の計画を知って、敵の産業を根底から破壊する作戦〜と
奨励した記述があった〜とゆう異説もあったとか。



#414 
尾鳩 2002/08/13 11:30
日本男児とは

ととろっていいですよね。
宮崎さんの映画の中では、一番好きなアニメです。
田舎出身いうこともあり、妙に懐かしい感じがするんです。
あの主役の女の子に半分ほれたような男の子がいるでしょう。傘を渡す時に、照れくささを隠すように、ぶっきらぼうに渡したり、渡した後に妙に嬉しい気分ではしゃぎ回ったり、女の子が家を訪ねてきたら、家の中に隠れつつ、様子を伺ったり、とこんな側面って自分も持ってたような。かみさん、外国人なんですけど、この場面が一番面白いって言ってくれます。
日本人の不器用さがよく出ているって。ようやく判っていただけましたか。花を買って、渡しつつ、相手の目を見つめ、甘い言葉をささやくだけが男じゃないということを(笑)。
宮崎監督に感謝しないといけないですね。
でも、「紅の豚」のポルコ・ロッソ、かっこいいですね。ポルコ・ロッソ、イタリア語で「赤い豚」ってそのままやないかい。
男は顔じゃないってことがつくづく判ります。
まあ、私は顔で勝負する方ですが(笑)。



#413 
ホリ−・ハンタ− 2002/08/12 23:01
トトロまた見ちゃいました。

地上波で、やってたトトロまた見ちゃいました。
それも、猫のバスが登場するシ−ンは、
じっくり見ちゃいました、いつ見ても、あの乗り物は
良いと思います。宮崎監督って、乗り物に結構
造詣が、ありますよね。
猫派か犬派かとゆう問いかけ、私は猫派ですね、まぁ
これまで計3匹も飼ったことがあるからかもしれませんが。
日本は、仏教伝来とともにイエ猫も大陸から伝来したそうですね。
仏典の保管の際にネズミ除けに猫を飼いはじめたとか。
西洋みたい、魔女狩りの影響で猫を虐待・虐殺した経緯が無かった
日本人は、世界的に猫に寛容な民族かもしれません。
まぁ、山猫のような野生猫が日本には殆どいなかったかららしいですね
西表の山猫は大分たってから認知されたようですし。



#412 
尾鳩 2002/08/12 11:59
海軍と犬と猫とカンフー

徹夜城様、相変わらず映画の方の更新速度は遅いですねー(^^)。
まあ、史点の方が速すぎるのか。

モンゴル海軍ですが、漁船のような哨戒艇が1隻、人員は7名だけです。
実は、BBCのドキュメンタリーで見たので、モンゴル海軍と訳したのは間違っていたのかなー、ていう気もしています。英語で「Mongol Navy」と言ってたのを単純にモンゴル海軍と訳していたのですが、ロシアとの国境に位置している湖を舞台にしているので、「湖軍」或いは「水軍」の方がニュアンス的には正しかったのかな、と。
しかし、そのドキュメンタリーでも言ってたのですが、かつてモンゴルが世界最強を誇っていた頃、その海軍は4000隻以上の艦船を保有し、日本、ベトナムなどに攻め込んだ、なんて説明してましたから、やっぱりNAVYは海軍!ですよね(^^;)。
しかし、モンゴル(というか元)、そしてそれに続く明帝国(海軍の最盛期には、3800隻以上の艦船を保有)と、東アジアで海が光った時代であったんだなあ、などと感慨深げに納得してしまうのですが、やっぱり海が舞台と言えば、それに続く「倭寇」の時代が最高に面白いですよね、徹夜城どの!?

さて、猫と犬というタイトルの映画を見てきました。ずばり、「Cats&Dogs」という映画なんですが。邦題は、わかりません。猫と犬が戦う、と単純極まりないコメディーなんですが、やっぱり単純に笑ってまいりました。ストーリーはともかく、猫が悪役で、犬が善玉なんですけどね、これって全世界的に共通の観念なんでしょうか。
犬っていうのは、集団で暮らしていた頃のなごりを今でも引いていて、その習性上、所属している家族を群れとしてみなすと。もしその家族が犬を群れの一番下っ端であると教えることに成功すれば、忠実なペットとしてひたすら主人の言うことを聞く良犬になるらしいですよね。その逆で、犬が家族の中で一番偉いなんていう風に思ってしまったら、とんでもない我が侭で、家族にも噛み付く馬鹿犬が誕生してしまうと。
英国では、犬のしつけ用の学校があり、飼い主と犬ともどもそこで最低1ヶ月は訓練を受けないといけない、なんて制度があるとか。犬を飼うのって、大変そうですよね。
皆さんは、犬と猫とどっちがタイプですか。私は、何となく猫の方が好みのような。

さらに、話しが飛びますが、張芸謀監督、そういえば次はジェット・リーでカンフー映画をとるというのは、私も耳にしました。チャン・ツイイーと共演というのは、この映画でしたっけ。
ジェット・リーと言えば、チョウ・ユンファとも共演するという話しを聞いたことがあるのですが。もう撮影に入っているとか。さらに、ジェット・リーとジャッキー・チェンも共演するようですね。ジャッキー・チェンも年ですから、ジェット・リーの動きについていけるのか、けっこう心配ではありますが。何だか、アクションの系統も違うような気もしないではないのですけど。
それにしても、香港勢は頑張ってますね。あとは、チャウ・シンチーの「少林サッカー」が全米でどれくらい受けるのか。アメリカ人にあのギャグが通用するのか、ちょっと心配でもありますが。ちなみに私の周りの外国人の反応を見る限りは、70%ぐらいの人間が絶賛に近いコメントをし、あとはぼろくそに近い反応を示しております。まあ、けっこう変わり種の映画ですから、好き嫌いの反応が普通以上に出てしまうということでしょうね。
わたし?私は、絶賛派です。



#411 
徹夜城(支配人) 2002/08/08 22:26
「前史」ってところがポイントなんでしょうな。

>尾鳩さん
お久しぶりです。奥様ともどもお元気でしょうか?
さて「SW2」ですが、やはり「結末が見えている話」って点が難しいんでしょうね。当然ながら旧三部作のようにいずれは勝利すると言う解き放たれた冒険は展開できません。だからどうしてもああなっちゃうんだろうな…と思うわけでして。これでノーテンキな宇宙冒険活劇をやってしまうと恐らく「3」で行き詰まっちゃうんじゃないかと。ルーカスとしては全6話が通して見られる状態になってから評価してくれ、というつもりなのかもしれませんね。

「マイノリティ・リポート」もう見たんですか。日本では年末公開らしい。いちおうトム=クルーズ主演、スピルバーグ監督という強力な組み合わせなんですがね。この映画が縁で仲良くなったお二人、「オースティンパワーズ」の新作にゲスト出演したトム=クルーズがスピルバーグまでこの映画に出演させてしまいました(笑)。

ところでモンゴル海軍?関心大なお話ですな。なんだか杉山正明氏の「クビライの挑戦」みたいな(笑)。これは史劇的伝言板のネタかもね。オーストリアとかスイスに貿易船業者があったりしましたが。

>ホリー・ハンターさん
これも歴史ネタになっちゃいますけど、ボリビアは確かにシモン=ボリバルの名前を取った克明だとは記憶していますが、彼自身がボリビア出身だったかどうかはちと…ベネズエラとかコロンビアとかあっちのほうじゃなかったかと思うんですが。

>唐突に見た映画。
衛星放送で「光と影のバラード」という、1974年のソ連映画を見ました。すでに巨匠扱いされているニキータ=ミハルコフ監督作品。ロシア革命直後でまだ赤軍・白軍の戦いが行われているような混乱期に、中央政府が集めようとした金塊が、列車強盗により盗まれてしまう。これを追う者、追われる者…といったストーリーなんですが、なんか面白そうに見えてこれが全く理解不能な展開で(^^;)。とうとう1時間40分間お話がさっぱり分かりませんでした。困った。
列車強盗首領役のアンチャンがなかなか印象的だなぁ(というかこの人以外識別が難しい)などと思っていたら、この列車強盗首領、なんとミハルコフ監督ご本人なのでした。
ソ連とか中国の監督って本人が俳優キャリアを有していることが多くて(国家的に育成されるせいかもしれない)よく監督自身が主演してるんですよね。ソ連版「戦争と平和」のセルゲイ=ボンダルチュクなんかはなかなかハマっておりました。

中国の映画監督で俳優出身といえば張芸謀監督ですが、なんでも最新作は始皇帝暗殺未遂をテーマにしたアクション映画だとか。主演はなんとリー=リンチェイ(ジェット=リー)。「グリーンディスティニー」に触発されたようですが、吉と出るか凶と出るか。始皇帝暗殺ネタは陳凱歌監督のでもあったしなぁ。



#410 
ホリ−・ハンタ− 2002/08/08 12:42
モンゴル海軍?

どうやって演習を行うのでしょうか?ロシアや中国に頼んで
海岸や沖をレンタルするんですか?

同じく、領海を持たないため海軍が存在するのかしないのか分からない国では
南米のボリビアが、そうでしょうね?シモン・ボリバルの故国じゃなかったっけ?
ペル-やチリとの戦争で勝てず、海岸を失い太平洋が拝めなかったそうで。
20世紀末の1970年代にボリビアの兵器御用商として暗躍したナチスの戦犯
クラウス・バルビエは、ボリビア軍部に影響力を持ち、ボリビア海軍創設に
絡む利権をも狙っていたとかゆう話し を聞いたことがあります。
ナチスの戦犯が映画に登場するのは、多く、オデッサ・ファイルとか
最近でも題名は忘れましたが、素性を隠したナチ戦犯の老人と対決する
青年の話し がありました、どちらも観てないですが、
それにしてもナチ戦犯が南米へ逃れた場合、タイプは2分されるようですね、
アイヒマンのように神妙になりビクビクして過ごしたタイプと
バルビエのように軍での経験から又、キナくさい仕事をやったタイプ。



#409 
尾鳩 2002/08/05 13:33
何か、適当なのが思い浮かばない

徹夜城様、御無沙汰してます。出張でブルネイから戻ってきたばっかりで・・・。酒が無く、のんびりとしたところでした。はい・・・。
と、そんなことはどうでもいいのですが、最近「マイノリティー・リポート」とかいう、トム・クルーズの最新作を見てまいりました。日本では、公開されているかどうか、ちょっと判らないんで、内容の方は伏せておきますが、物語の設定を言うなら(ストーリーそのものには触れませんので、どうかご容赦を。あくまでも背景なので)、未来予知ができる人間とコンピューターを接続し、事件の発生場所と時間を獲得、事件発生前にそれを防止できるシステムが確立されているという世界で、殺人事件発生率0!という未来の世界であるわけです。まあ、興味のある方は、見てください。最近の映画って、内容よりもコンピューターグラフィクス等の技術に頼っているというのが多いように思うのですが、ストーリーにちょっとは凝っているかな、という気はしますので。

SWエピソード2、かみさんと一緒に見たんですけど、お互いため息が出るばかりでした。失望といえばいいんですかね。敢えて乱暴な言い方をさせていただければ、ちゃっちい恋愛ドラマをみているようで・・・。いや、SWって元々「スペースオペラ」ですから、ストーリーがちゃっちくても全然構わないのです。もっと、言えばちゃっちいからこそ、好きだったんです。宇宙の危機を青年たちが救う、その単純さが良かったんですね。そこに下手に「人間成長」とか「葛藤」とか、下手にテーマを入れると、それことキン肉マンのように段々ストーリーに違和感を覚えるようになってしまうんですよね。それでも、SWを見ないと気が済まないというのは、何でしょう、やはり一つだけ言えるのは、あの音楽のせいなのかな、と。ジョン・ウィリアムスは偉大だ、などとそれがかみさんと一致した結論でした。やっぱり、何だかんだと言いながら、SW3、そしてインディ・ジョーンズ4は見てしまうんだろうな。

話しは変わって、「チンギス・ハーン」、徹夜城さんも紹介しているモンゴル映画ですが、中国も映画を作っているのは、徹夜城さんも申している通り。おちがソ連に考慮したためにわけのわからない終わり方になっているという奴です。
ところが最近、中国のドラマに「チンギス・ハーン」が登場したんですね。中国のドラマといえば、「三国演義」などをはじめとして数々の大作を作っている中央電視台のシリーズが有名ですが(ちなみに今年は「太平天国」です。「三国演義」の中で、司馬昭の役をやってた方が洪秀全の役をやってます)、他にまた別枠で大河シリーズがありまして。実は中央電視台かどうかは別として、そのシリーズでは、李元コウを主役とした「西夏王国」等、かなりマイナーなものをつくっているのですが、今回が「成吉思汗」つまりチンギス・ハーンなんですね。これも、かなりの大作で、内モンゴルをロケ地に、軍馬がここぞとばかりに暴れまわってます。次回は「冒頓単ウ」を是非。まあ、資料が足りなさすぎるかなあ。それに、また現代風にアレンジされるんでしょうね。「悩める大汗、宮中に繰り広げられる三角関係と戦乱に心を痛ます平和主義者」なんて、見たくないなあ、やっぱり。
ところで、モンゴルに海軍が存在していることを知っている人ってどれくらいいます。
問題です。モンゴル海軍の人数は? 興味がありましたら、ご回答下さい。



#408 
ホリ−・ハンタ− 2002/07/28 00:01
スペ−ス・トラッカ−

みなさん、良いですね、流行の封切り映画を見れて。
私なんかは、酔って寝付けなくて民放の深夜映画で
デニス・ホッパ−主演のB級SF映画を見てました。
でも、これ、なかなか、笑えた、ようするに宇宙の運び屋
トラック野郎なワケですよ、ホッパ−演じたのは、
そいで、得体の知れぬ積み荷は高額報酬で地球に着くまで
開けるべからずのコンテナ、中身は最終兵器の無敵アンドロイド
積み荷を狙って宇宙海賊に追われるっつう単純明快ですが
不眠症にはもってこいの映画でした。



#407 
柱国大将軍 2002/07/26 11:36
すたーうぉーず・に

シネマックス千葉は毎週木曜日がメンズデイということで、千円で見れるんですよ。それで、まぁ見てきました。すごく面白いというものでもないけれど、普通に楽しめる映画になっていたと思います。徹夜城さんの言われるとおり、アナキン役は良かったと思います。言行不一致な所など、いかにもダークサイドに落ちていきそうで良いです。ただ彼の振る舞いは、「個人授業」系に出てくる思春期少年のようで、その辺がなんとも微笑ましいというか、イタイというか、あれではお姫さんも相手するの大変だなと。
 前作でも感じたことですが、大規模戦闘シーンは丁寧に作っていて素直にすごいと思わせるのですが、ジェダイ騎士の戦いぶりに今ひとつパンチがないのが不満です。ヨーダが強くかつ偉いのはよくわかりますが、他の人たちが大したことがない。アナキンも才能がある割に簡単にあしらわれていたし。なにより、ジェダイの皆様が勢揃いしての戦闘がだめでした。役者のせいか、演出が悪いのか、印象が薄くてジェダイ騎士の強さ・存在感といったものがまるで見られなかった。あれだったら別にライトセーバーなんか持たせなくても、普通に棒を振り回させとけばいいと思います。一般人に。



#406 
徹夜城(支配人) 2002/07/25 21:10
SW2

「スター・ウォーズ/エピソードII/クローンの攻撃」観て参りました。
うーーん、いろいろ悪評を聞いてから観たせいか割と好印象でした(笑)。
ただやはり見ている間は楽しいが見終わったあとに残るものが無い。最初から長編の一部として製作されていることも考慮していますが、「エピソードI」同様、今ひとつ高揚してこないんだよなぁ…それに「エピソードIII」でどうなるのか、大半の人は知っているわけだし。結末が見えているだけに作る側は大変だと思うんですよね、やっぱ。
ただテマヒマかけて作っている、って製作姿勢は大いに誉めてあげていいと思いますね。作っている側の「愛」は確かにあると思えるんですよ。それがやや自家中毒的になってるかもしれんけど(笑)。旧作のファンを意識した場面も多々ありますね。

キャラが弱い、ってのが現三部作の痛い点でしょう。ハン=ソロやチューバッカに相当する味方キャラ、ダースベイダーに相当する悪役キャラ(その本人は出ているとはいえ)が皆無。お姫様は旧作よりずーーっとキュートですが(笑)。
アナキン役は「いいのを見つけてきた!」と心底思います。あれはかなり良い。エピソードIIで彼がどう成長していくか見ものであります。

ややネタバレだけど、今回のシナリオで致命的に下手だと思ったのがアナキンの母親のくだり。そのあとに続く「大虐殺」はうまい展開なのですが、そこまでが…



#405 
ホリ−・ハンタ− 2002/07/21 08:35
リベラ・メ

初めて韓国映画を見ました、レンタルビデオだけど。
韓国の映画って北や日本がらみが多そうで、この消防VS放火魔
の話しなら、そんなシガラミは無縁だろう〜と思って見たんですが。

驚いたのは、韓国って日本みたい、赤い消防車なんですね?
消防隊員の制服や消防署の構造も日本の其れと似ている。

放火魔をテロリストのように描いた〜エンタ−ティメントに
してましたね、なかなか、面白かった。
ただ、私も仕事がら病院の消防設備の工事をやるんですが
建築設備に詳しい人間が放火魔になったら、手ごわいってのを
まざまざ〜と見せてました、ちょっと工事で建築をやる人間には
業火と破壊のシツコイまでの描写は、酷い〜とゆうか、
怖かった、犯人が超人的でない、どこにでもいそうな狂人だっただけに。



#404 
カンタベリー 2002/07/20 15:17
カブリモノは

>バットマンはモロ・カブリモノヒ−ロ−だ、基本的には
>誰がやってもよいのかも。

 ジョージ=クルーニーがバットマンを演じたときはは違和感
めちゃくちゃありましたよ。
 マスクをかぶるとちょっとした目線の動きとか、口元の演技
とかで表現しなくちゃならないので、かえって難しいと思います
 ジョージ=クルーニはバットマンを演じるには雰囲気がちょっと
明るすぎます。「オー! ブラザー」と「オーシャンズ11」を
続けてみたせいかもしれないけど、「どうせこいつ、女房を取り
戻したいだけに、仲間にウソついてんだろ」というイメージが
できてしまって。

 2代目にヒーローの座を譲って、引退していたクリント=イーストウッド
(先代スーパーマン)、トミー=リー=ジョーンズ(先代バットマン)が
危機に陥った息子どもをみかねて「今日日の若エもんはだらしねえ」と復帰する
話なんかどうでしょう?
 当然「オレがリーダーなんだよ」「そんなこといつ決めたんだよ、昔っから
おめえのそういうところが嫌いなんだよ」と爺さんヒーロー同士が殴り合って、
最後は「Fly me to the moon」だ。






#403 
ホリ−・ハンタ− 2002/07/17 22:44
ス−パ−マンVSバットマンの配役

ス−パ−マンは、カブリモノヒ−ロ−では無い、
顔をサラしたヒ−ロ−なのは当たり前で、見せたがり屋だから
いかにもアメリカンな俳優でないとダメなんじゃないかな、
アングロサクソンでしょ?歴代の演じた俳優は。
アメリカ大統領が非アングロになる可能性は
ス−パ−マンが非アングロになる可能性より高いかも。

バットマンはモロ・カブリモノヒ−ロ−だ、基本的には
誰がやってもよいのかも。ただ、今のアメリカの若手俳優で
ダ−クな感じのするのって、ちょっと、検討つかないね?
アメ公じゃなくても良いのならユアン・マクレガ−とか?
でもスタ−ウォ−ズに善玉で出たし、あまり汚れ役は
やりたがらんか?



#402 
カンタベリー 2002/07/16 20:25


>ペーターゼンは現在、主演男優探しをしているところだが、現在、公開中の「The Bourne Identity」に主演しているマット・デイモンに関心を持っ
>ているという。


 マット・デイモンですか?
 うーん、スーパーマンとバットマンのどちらを演じるにしても、彼には荷がかちすぎているような。
 「オーシャンズ11」では、曲者俳優たちの中で存在感薄かったしな〜。

  ジョニー=ディップVSヒュー=グラントなんてどうでしょう?




#401 
ひで 2002/07/13 23:08
本日公開2作品

何を思ったか一日で二本映画を見てきて財政状態が悪化してしまいました。
まず朝イチで「エピソード2」を見た後、夜には「ダスト」を見てきました。
ネタバレさせてはまずいのであまり書けませんが、個人的には夜に見た「ダスト」
は結構よかったかな。前者についてはサブタイトルを「ヨーダ大活劇」とでも
したほうがいいような(というか、それしか今になっては印象に残った物がない)。



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