- 3月 1日
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夕方から池袋。来週日曜のサイン会整理券を手に入れるため、ジュンク堂池袋で夢路行『あの山越えて』1巻(秋田書店ALCコレクション)他、数冊を買う。集中レジである以上しかたがないのだが、購入後、サービスカウンターで本を提示して整理券を貰うというシステムは面倒だ。出来ることならレジで渡して欲しいところ。でも、混んでるときの状況を考えると、そんな余裕はないか。
その後、ユタだったもの。参加者は大森望、小浜徹也、高橋良平、林、福井健太、三村美衣、宮崎恵彦、柳下毅一郎(あいうえお順、敬称略)。主な話題は職場の噂話、古本市、すごいぞレゴラス、新雑誌の話、電子辞書、ハヤカワ文庫目録で遊ぼう、推薦を貰うなら、野球を見たい、など。最新目録によると現在、文庫SF、FTにはそれぞれ500円以下の作品がひとつずつあります。どれとどれでしょう。
- 3月 2日
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村田の初安打は公約どおりのホームラン、……ってのは見逃しました。
気力がなかったので、溜まりに溜まったまんがを消化。
Gacktの帯だったのか、平野耕太『HELLSING』5巻(ヤングキングコミックス)。恐怖に震えながら敵わぬ相手に銃を向け、腸を己の銃にえぐられながら恍惚とした表情でのどを晒すリップヴァーン中尉がかわいすぎでかつエロすぎます。
フィギュア付きはどこも売れ残ってるね『羊のうた』7巻(バーズコミックス)。きれいにまとまりました。めでたし、めでたし。期待通りとしか言えない。
<トワイライト・ミュージアム>じゃなくなりました岡崎二郎『アフター0』9巻(ビッグコミックス)。本来の『アフター0』である8巻までと味も平均レベルも変りません。つくづくショートショートの人だ。
黒田硫黄『セクシーボイス アンド ロボ』2巻(ビッグコミックスIKKI)。ニコ、決意するの巻。力強さと緻密さがともにある。
緋采俊樹『ひもろぎ守護神』1,2巻(少年チャンピオンコミックス)。まんがレビュアーの人に背中を押されたのでいまさらながら。舞咲が11歳という設定はきついかな。泣かせもしみじみもある霊能物のヒロインなんだから中学生くらいで良かったのでは。そこがちょいと気になった以外は文句なし。ハートフル・コメディの名手は健在だった。お兄ちゃん、本当にいい奴だよなあ。
「表紙に怯えず手にとって」という書店POPに笑った菅原雅雪『暁星記』3巻(モーニングKC)。やっと導入篇終了。英雄が探索の旅に発つ前にすべてを失うのは叙事詩の常とはいえ、やはり悲惨だね。
なぜこれを読んでいなかったのか矢作俊彦・作、落合尚之・画『鉄人』(GXコミックス)。中国東北部で発見された謎の鉄人。鉄人を起動してしまった日本人の少年は各国入乱れる騒乱に巻き込まれる、のだろう。清く正しいロボット物。つづきが気になってしかたがない。
作・手塚一佳、画・しけたみがの『鋼鉄の少女たち』1巻(カドカワコミックスA)。年端も行かぬ少女だけの戦車部隊。萌絵の戦車まんがとみせかけて、足は吹っ飛ぶ強姦はある、これでもかと戦場の悲惨を描く。萌えにつられた少年たちにトラウマを刷り込むのが目的なのか。この話でエルフ耳が必要な理由はいまのところ謎。
夢路行『あの山越えて』1巻(ALCセレクション)。農家に嫁いだ先生の忙しくものんびりとした生活。『鈴が鳴る』の路線ですね。この幸せはうらやましい。
これだけ読んでもまだ20冊以上の未読があるという。どれも、この一月半で買ったものばかり。このところ本が読めないと思っていたが、まんがを買いすぎていたのか。もう少し自制しなくては。
- 3月 3日
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今日から数ヶ月中野勤務。新宿・池袋も定期でばっちりなので都内の知り合いの方には飲みに誘っていただけると効果的です。何が?
まあ、そんなわけで数ヶ月ぶりの中野である。青汁スタンドだったはずの場所が、おしゃれなケールジュースショップになっていたり、まんだらけのDG細胞顔負けの増殖が止まってなかったり、古書ワタナベのカウンター前の本が減っていたり、微妙な変化はあったが本質的には変ってないようで慶賀の至り。って、数ヶ月じゃ変らないか。
帰り道、「松井二戦連発」の見出しが気になったので夕刊紙を買ってみる。会社帰りにラーメン食って中央線で夕刊紙を読むというのは、われながらあまりにオヤジくさいと思ったが、年齢的には既にオヤジなのでしかたがないのだった。まんだらけの袋を下げているあたりで、ただのおやじではなく、おたく系おやじになっているので勘弁してもらえないかと。余計にダメか。
それはさておき。今朝は内野安打1本のはずなのにと不思議だった「二戦連発」は、言葉の定義の問題と判明。ゲンダイ的には、「連発」は安打で良いらしい。プロ野球報道の文脈では本塁打の場合に使うと思っていたのだが、こちらの世界が狭かったようだ。目当ての記事はどうでも良いものだったが、「波動コンドーム」という広告で3秒笑えたので120円の元は取った。波動商品のラインナップはすばらしい。しかも、波動コンドームに波動を篭める装置は「オルゴン・ボックス」。あまりの正しさに膝を打ちそうになったよ。
えーと、SFM考課表はもう少しまってくださいのココロだ。締切りを破っている人も僕がまだ読み終わってないので安心して送ってくれると吉。
なんだか井上瑤が死んだという情報がところどころにあるんですが、本当?
→本当らしい。鈴木さん、情報ありがとうございます。
- 3月 4日
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アニメ版「ガンパレード・マーチ」の録画予約をしようと、前回録画分を再生してみたら画面に砂嵐が。どうやらヘッドが汚れきっているようだ。サブのデッキは無事のようなのでそちらで録れば良いのだが、いかんせん配線を変えるだけの気力が存在しない。結局、録画を諦めることに。きっと、もう観なくなるのだろう。この、一度けちがついただけで投げ出したくなるという性癖は人生を送る上で大きなマイナスなのではないかと思うこともある昨今だ。いや、「ガンパレード・マーチ」を通してみるかどうかが人生に影響するとも思ってないけどな。
SFM3月号は英米SF受賞作特集。
テッド・チャン「地獄とは神の不在なり」は神の奇蹟が日常的に起きる社会での信仰のあり方を問う。巧いが、キリスト教に強く限定されたテーマは、非キリスト教社会に生きる非キリスト教者には向いてない。「多分、こう受け取るべき話なのだろう」という予想はついても、実感できないという。
ケリー・リンク「ルイーズのゴースト」は現代を舞台とする異色短篇。ストーリーよりも描かれる空気に価値があるタイプの作品なんで内容紹介は省く。というか、どうまとめたら良いかよくわからない。書かれている内容はともかく、結果としての出来はふつう。
アンディ・ダンカン「主任設計者」はソビエトの宇宙開発主任コロリョフの話。世間にはあまり知られていない人物の評伝としては素晴らしいが、SF賞の受賞作といわれても反応に困るところはある。面白いんだけどもな。
深堀骨「さいざんす」。だから、どうやってストーリーを語れと。イラスト・ストーリーに口調の面白さだけで見せる作品を持ってくるのは反則だろう、やはり。藤原ヨウコウは頑張ったと思うがさすがに辛そうだ。
連載はまあぼちぼち。全体では、微妙。個々の作品にはそれぞれの面白さがあるものの、巧さで見せる作品ばかりでテイストが似てしまったという恨みがある。一本くらいはアイデア勝負がちがちの無骨なSFが欲しいところ。って、本来はチャンがその役所なのだろうな。テーマさえ日本人受けするものならね。
- 3月 5日
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今日気づいたこと。中野ブロードウェイのまんだらけは現在16店舗ある。
- 3月 6日
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日がな半日マシンに向かう。おたく話をする相手もいなくなったので作業がはかど……りそうだが、常に処理待ち時間が3〜5分あり、待ち時間にすることは何も無いという難儀な作業なので、効率はあがらないのだった。Webブラウズくらいしかやることが無いよ。……いやWebブラウズなんてしてませんけどね。
- 3月 7日
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帰りの電車で読む気力を必要としない活字がなかったので、ためしにデイリーの夕刊を買ってみる。おやじだ、おやじだ。
ゲンダイ、夕刊フジあたりはまだ読み捨てる記事があるのだが、こちらはそんなものすらない。全紙面が博打用の統計記事というのはいっそすがすがしいほどだ。これはこれで入用な人にとっては価値がありそうだけど、残念ながら僕の役には立たない様子。ま、こういう無駄金も経験ということで。
- 3月 8日
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休出。休みの日ぐらい早めにあがって本屋に寄ろうと思っていたら、あれよあれよという間にそんな甘い考えは許されない時刻に。せめて誰か帰り道の知り合いを呼び出して飯をと思っても、そうはいかず。結局、普段より多めに残業までしてしまい、そのまま帰る。それでも同じプロジェクトの誰よりも数段仕事時間が少ないというのだから信じられない。世間様というのはこんなに過酷な労働をこなしていたのか。
やさぐれた気分で一人飯を食うのも哀しいなあと思っていたら、なんと天の配剤か。昼飯による胸焼けと、半日飯を食わなかった反動の二重奏で、腹はめちゃくちゃ減っているのに、何を食っても吐きそうな状態に。めでたく一人で飯を食わずに済みました。
めでたくない。
ああ、何も楽しいことのない人生。多村の同点3ランだけが心の支えです。
#だから普通の人はこれくらい働いてるんだってば。
- 3月 9日
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体調は完全とは言い難かったが、知らない人に会うのは良いことなので食事会に参加。その後、ジュンク堂池袋店で行われた夢路行のサイン会を見にいく。一応、整理券を貰っていたのだが、行列を見るうちに並びたくなくなってしまった(考えてみるとサインを貰うのが嫌いなのだよ < おい)ので本人のご尊顔を拝してよしとすることに。自画像通りの穏やかそうな外見の方だった。店内で売っていた同人誌を買えたことも含め、大収穫である。
終わったあと、喫茶店でうだうだしたり、飲みに行ったり。一日物を食っていた人がいるような気がするが、気のせいか。
- 3月10日
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職場近くの書店で『悪魔の野球』なる本を見かける。読売ジャイアンツ罵倒物。個人のアンチ読売サイト(&メールマガジン)がもとらしい。「読売だけ極端に日程が楽」という問題を取り上げた第一章は数字入りなんでそれなりに説得力があった。全試合ナイトゲームだったり、地方試合が極端に少なかったりするのは、確かに楽そうだ。中日以西の3球団はともかく、ヤクルト、横浜と比べてすら圧倒的に日程が楽というのは意外。でも、その日程があるのは他球団が認めたからで、読売だけ非難してどうこうという物ではないよな。
ドームランとかジャンパイアとか裏づけの難しいネタを扱う他の章は厳しい。時折引かれるWeb掲示板上の発言が(Webサイトが元なんで自然ではあるのだが)、微妙に信憑性を削いでいる。Web掲示板上の発言だからといって信じないというのも合理的な態度ではないが、書籍で信憑性を増す方向に使えるほどはメディアとして成熟してないような。