過去の雑記 05年 3月

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3月 1日
オープン戦SBホークス 対 中日ドラゴンズで、サイレントKこと石井裕也が2イニング無失点と好投し、プロ「初勝利」。ピンチを牽制刺で切り抜けたり、落ち着いたところも見せ一軍定着に向け良いアピールになったのではないか。もし、これで一軍に入れないようだったら(中日の層の厚さだと無いとはいえない)すぐにでも横浜に来ていいから。
#中日が許すわけないってば。

小林めぐみ『食卓にビールを 3』(富士見ミステリー文庫)。

ほろ酔い幼妻SF(少し嘘)シリーズの三巻目。快調です。スナイパー篇もいいが、僕としてはなにごとにも動じない不動鈴音さん(名は体を表す)がいい味出してる「不動産屋篇」を推す。む、しかし、脱力落ちが素敵な「降臨篇」も捨てがたいなあ。竹本泉の投げっぱなし不思議現象物や、火浦功のむかしなつかし〈みのりちゃん〉が好きならはまること請け合いなので、ぜひ。って、そんな人はもう読んでいるだろう、きっと。

ところで。富士見ミステリー文庫は「クイズに答えてサイン入り複製原画を当てよう!」というキャンペーンをやっているらしいのだが、この本の「窓もドアも無い密室物件、どんな人が借りる」という問題は、問題のミステリっぽさと答のあれさが絶妙ですばらしいと思ったのだった。って、あれ?答ってどっちだ?

淡々と積録消化。舞-HiME&マジレンジャー

舞-HiMEは状況が動きまくりで久しぶりに面白かった。そうだよ、無駄にドラマにしようとしないで、設定で見せてれば問題ないんだよ。次回以降もこのつめこみを期待。しかし、理事長は一瞬でしたね。

マジレンジャーは緑の当番回。緑の声がすぐに裏返るのは味として許容するが、赤の演技の幅の狭さはなんとかならないものか。聞いていて不快になる瞬間がある。演技と脚本に目を瞑ると他はそこそこ。いろいろと新しいことを試みるアクションは評価したい。結果はついてきてないけど。

3月 3日
今週の週ベはタイガース特集。んー、人気球団というのはわからんでもないが、この時期に単独特集まで組むというのは著しく疑問だ。12球団キャンプ総括でいいじゃんよ。

でまあ、一応キャンプ総括も第二特集くらいで載っているわけだけど、その中で面白かったのが、キャンプ来場者数とファンサービスという埋め草?記事。タイトル通りの内容が一覧になっているのだが、この来場者数が悲しい数字ばかり。檻鉄の平均来場者数379人とか、阪神の昨年比7万人減とか(4割減。それでも12球団3位)。来場者が減ったのは他にも、福岡SBが4万(15%)、北海道日ハムが2万(5割)、中日が1万(1/3)、読売が7千(4%)、横浜が6千(1/3)などで、都合15万3千の減少。増えたのはヤクルトが3千(15%)、千葉ロッテが7千(4割)、西武が3千(1割)で、新規の東北楽天の3万 7千を足してやっとこ5万。実に10万人以上の大幅減。キャンプ来場者数とシーズンの人気には関係がないといいたいところだけど、特に大きな話題の無かった昨年と比べてこの数字では先行き暗いと言わざるを得ない。NPBは大丈夫かねえ。

電車が遅れてた&「スポーツ小兵列伝」という特集が面白そうだったんでNumberuを久しぶりに買ってみた。175cm以下のプロ野球選手の歴史をつづった「プロ野球曲者列伝」、朴訥っぷりが楽しい石川雅規インタビュー「石川雅規は言った「努力ってなんすかっ?」」、宮城リョータに三橋廉に幹本要に小早川瀬那に上杉鉄平に……「スポーツ漫画、ちびっ子ヒーロー大集合!」あたりが面白かった記事。Numberには珍しく読むところが多かった。NPBネタが多かっただけか。

響鬼#5をやっと観た。快調、快調。なんというか、芝居の空気が楽しい。ちょっと滑舌の悪いキャラが増えた気がするが、マジとは比較にもならないしな。しかし、戦闘のあっさり度がかわらないのはどうだろう。作品の空気にはあっているけど、メインターゲットへの希求力を考えると微妙だ。

という作品への感想とは別に。さんざん「大人」「頼りになる」「お手本」と繰り返される響鬼が31と知り、ちょっとくらっと来た。そうだよな。31なら、頼りになり、後進のお手本になる大人であるべきだよな。聞いてますか、その辺の人とか、あの辺の人とか。

僕もだ。

3月 4日
今日の対福岡SBのオープン戦は、2対2で引き分け。抑え次第では勝てる展開だったが、新人の岸本を試して1失点ならしかたあるまい。負けなかっただけ良しだ。

2死球の三浦は、ボールの縫い目があわなかったらしい。ホームで使用するのも同じボールなので、今後の対応が鍵となる。まあ、投げてりゃ慣れてくるでしょう。先発の加藤が2/3回で退いていたので何事かと思ったが、投手強襲安打で肩を痛めたとのこと。でも病院に行くほどではないと知り一安心。加藤に怪我されるとかなり洒落にならんからなあ。突如登板となった土居、新人染田の好投は好材料。山田博が打たれたのは折込済みだから、問題ない。

野手陣の調子はいまひとつ。打線がつながらないのは仕様だからしかたないが、それでも9安打で2点というのは悲しい。相手も同じようなものだけどな。全般に嘆かわしい状況の中、鈴木尚が2安打したのが今日の「良かった」。鈴木尚が復活すると、守備も含めたスタメン構成が複雑になるのだが。次は、そろそろ石井琢の当りが欲しい。

中日対東北楽天は、5対10と、中日投手陣大炎上。小笠原の3失点は事故、川上の2失点はテストと言い張ることが出来るとして、平松の5失点はさすがに言い訳が聞かない。でも、平松を使わないというオプションが取れる(しかも、特に問題ない)あたりが中日の恐ろしさ。むしろ、5失点のきっかけが荒木のエラーというところのほうが問題かもだ。あ、関さん@東北楽天、活躍おめでとう。

山本正之の今度のアルバムは『ザ★長編』だ!というわけで、長編シリーズを集めたアルバムが3/26にリリース。「獅子舞」「少年剣士の夕焼け」「ミノリの秋」「黒百合城の兄弟II 謎の龍凧の巻」の四作を収録。四作でも、5:56、10:16、24:26、28:32だから、69分強(笑)。少年シリーズ2作と「ミノリの秋」は嬉しいけど、もう1曲は黒百合2より、「ああちゃん三ツ葉の13」の方が良かったなあ。いや、ライブビデオがあるんだけどもが。4/2に京都で発売記念ライブがあるそうですよ。> その筋の人々
#僕はちょっと行けない気がする。

虎の門の新企画、作文対決はかなりの出来。石黒彩の意外な文才(小学校低学年の時ではあるが)と、濱口優の予想通りのだめっぷり(中学生の自己紹介で、好きな怪獣て)の対比が素晴らしい効果を発揮していた。「作文としての出来」に圧倒的な差があるのに、視聴者投票は濱口を推してしまうという視聴者レベルの低さもいい感じ。微妙な出来が続いていたせいこう新企画としては久々のヒットではないか。有限な資産(作文)を使うため、回数をこなせないという欠点はあるが。
MEGUMIの司会は非常に安定度が高い。滑舌もいいし、話題の振り方もバランスよく、つっこみも適切。前任・坂下千里子のそれとは雲泥の差だ。 MEGUMIがまともに仕切れるので、勝俣は本来のコメンターの位置に下がり鬱陶しさが軽減された。当面は、この体制が良いのではないかな。
1週間テレビガイドは、残酷なほど実力差が見えるね。

mixi経由でたどりついた赤松健論「少年漫画という視点から見た赤松作品の変遷」。『AIが止まらない』『ラブひな』『魔法先生ネギま!』の対比から、赤松健という漫画家が、「少年まんが」家として成長していく過程を検証する。作品をだしに自分語りをするポエムでも、作品の内容をだらだらと牛の涎のように書き綴る感想でも、作品の売りを腑分けして商品棚に陳列する書評でもなく、作品の構造解明の過程自体が独立して作品足りうる正しい批評。これを読んで、『ネギま!』を通して読んでみたくなった。『拳児』&『史上最強の弟子 ケンイチ』と赤松健作品を比較する補論2も秀逸。

3月 5日
積み漫画を極々一部消化。

吉崎観音『ケロロ軍曹』10巻(角川書店 カドカワコミックスA)。エピソードの出来はケロロ史上かってない壮大なアクションでおくる「決戦、ケロロ小隊24時」が飛びぬけているわけだが、一発ギャグとしては「宇宙式処世術大伝授!」の「来るべきお菓子」(24万1500円)がスマッシュヒット。23万円に消費税5%がかかっているわけやね。

あさりよしとお『るくるく』4巻(講談社アフタヌーンKC)。天使の勘違いシリーズは新機軸かな。安定しきってるんで、それくらい。

五十嵐大介『魔女』2巻(小学館 IKKIコミックス)。宇宙飛行士話と寝取られ話と猫。「都会の奴らは物を作らないから本物じゃない」などと言われると「これだから自然屋は」などと反感を覚えるわけだが、五十嵐大介の絵の説得力を前にすると、その反感がとけさってしまう。恐るべし絵の力。見知らぬひとになけなしのうたを奪われる話も良かったが、私的ベストはやはり猫。猫自体はどうでもいいけど、さりげなく佇む妖怪があまりにも素敵。

夕方から元ユタ。今回の参加者は、大森望、小浜徹也、才野茂、添野知生、タカアキラ ウ、高橋良平、林、深上鴻一、三村美衣、宮崎恵彦、山本和人(あいうえお順、敬称略)。若者(っても30前後だけど)の参加が多く、いつになく平均年齢の低い日でした。僕の周囲での主な話題は、お風呂文庫、SF大賞授賞式・流血の惨劇、いまとなっては解けないSFクイズ、リニアモーターカー、既に過去となっていた未来技術、みんなが買ってる『失踪日記』と『比類なきジーヴス』と『オタクの遺伝子』、80年代SFリスト、赤木かん子のSFセレクションに物申す、SFJ、宇宙の中心・宇都宮、大河ドラマの視聴率、里谷多英、『オルタード・カーボン』、活字倶楽部の人気投票など。万物理論のタカアキラ解釈は面白かった。ってか穿ちすぎだ。> ウ君

あびる優の自爆発言をきっかけに、「交換教授」の「「今まで読んだことがない本」を一冊づつ挙げていく。その本を他の人が読んだことがあれば、その人数に応じて点数がつく」ゲーム(田中邸ゲームとはルールが違う)の話になって、さらにSFにそのようなタイトルがあるかという話になった。この話題は、良平さんがしばらく引っ張っていたような。えー、実は(スタージョン好きと公言しておきながら!)『人間以上』を読んだことがありません。

3月 6日
元ユタの帰り道あたりから、咽が少しいがいがするなあと思っていたのだが、でもそれ以外特にどうということも無いので抛っておいたら、時間経過とともに恐ろしい勢いで悪化。早起きできたら「王の帰還」でも見にいこうと思っていたのにすっかり行き損ねました。っつーか、鼻がぐずぐずするよう。

咽の奥がいがいがする/鼻がずるずるする/頭の奥がぼんやりする/軽く寒気がするという状態なので、おそらくは風邪だとおもうのだが、少しだけ気になることが。

花粉症だったらどうしよう。

SFM考課表3月号分更新しました。ヴィンジ対フォードはほぼ互角。このところ平均評価が高い気がするな。

稲葉振一郎『オタクの遺伝子 長谷川裕一・SFまんがの世界』(太田出版)を読む。なぜ、そんなニッチな場所を狙う必要があるのかという評論本。180ページちかい対談と、同じボリュームの評論を柱に、作品解題、オタク史年表と長谷川裕一による感想まんがを収録。対談の話題と評論の中身が被っている、というか対談でネタ出しした内容を評論でまとめたような構成になっているのはどうしたもんか。長谷川まんがにおける「神」の姿を論じた評論はふつうに面白いのだけど、「オタクの遺伝子」の話ではないなあ。長谷川まんがのファンで、SF論の類を読みたいと思う人には面白いとおもうけど、そんな人間がどれだけいるのか。「本格SFの愛好者は現実感覚が不足しているというより、逆に過剰なのだ」(通俗SFファンのようにごっこ遊びはごっこ遊びと割り切って楽しむことが出来ず、現実の問題として考えてしまう)というのは卓見。

瑣末なつっこみ。対談パートで海外作家の人名を「ハーバート・G・ウェルズ」「エドモンド・M・ハミルトン」のように書いている(ファーストネームを省略せず、日本の慣例を無視してミドルネームのイニシャルを入れる)のが非常に気持ち悪い。評論では「E・E・スミス」「エドモンド・ハミルトン」のように書かれているので、稲葉振一郎の書き癖ではなさそうだが。校閲時に不整合をチェックできなかったのか。ってーか、キャサリン・ロジャー・ムーアのペンネームは、C・L・ムーアであって「キャサリン・L・ムーア」じゃ無いっての(女性であることを隠して、Cの一字にしたことに意味があるのだ)。

ポール・ディニ+ブルース・ティム『バットマン:ハーレイ&アイビー』(JIVE AMERICAN COMICS)を読む。バットマンの悪役、ハーレイ&アイビーの活躍というかなんというかを描いたコミック。アイビー、かっこいい。

ポール・ディニ+ブルース・ティム『バットマン:ハーレイ&アイビー』(JIVE AMERICAN COMICS) manzo「マイペース大王」(Lantis)を聴く。「げんしけん」のOP。タイミングを逃したせいで入手にかなり苦労した。表題のほか、「夕街のすたるじぃ」「夢中宇宙」「椎応大学校歌」を収録。

「マイペース大王」は、元気な日常応援歌。大声でがなるメインボーカルに重なる「ハイッ!」の合いの手が気持ちいい。カラオケで歌うと爽快だろうなあ。
「夕街のすたるじぃ」は、故郷の母を想いふとさみしくなった心を描写する。
「飯喰ってんのか?」/「風呂入ってんのか?」/「彼女出来たのか?」/いつもの小言三拍子/その後小ぜり合い
夢みがちで内気な僕だけど/これからのことそれなりに考えて/僕なるに考えて……
なんだかんだで心配ばかりかけてごめんね/お詫びといっちゃなんだけど僕から電話して/「元気だよ、母さん」
情景のいちいちが目に浮かぶ、というか、実体験として蘇る。しみじみとする佳作。

3月 7日
病院に行ってきた。咽の違和感→鼻水→悪寒・発熱という展開は実にインフルエンザ臭かったが、テスト結果は陰性。白血球量はむしろ増えており、どうやら細菌性の感冒らしい。咽の炎症も見えないということで、軽めの抗生物質と対症薬だけ処方してもらって帰宅。午後から出社するという手もあるが、大事をとって休むことにする。お休みなさい。

空腹のあまり眠ることも出来なくなったので、近所の吉野家にでかけて夕食とも昼食ともつかないものを取っていると、となりの若者たちの会話が聞こえてきた。
「あいつB型だけどまじめなんだよ」
「えー、そんなわけないじゃん。きっと裏があるぜ。ほんとの性格を隠してんだよ」
「でも、そういえば○○もB型だぜ」
「えー、あいついいやつじゃん。まじめだし。そんなはずないって
「あ、でも、俺の周りのA型の奴って、最近ばらついてるというか、いろんな性格の奴がいるなあ」
「あれじゃねえ?A型でも親によって色んな奴が居るんじゃねえ?
「おれ、AB型交じりのA型だし」
「おれ、O型まじりのA型なんだよ」
教育水準とか、思考の陥穽とか、誤謬の再生産とか、さまざまな言葉が脳裏に去来した春の夜。

佐藤建悦+キムラノボル『舞-HiME』3巻(少年チャンピオンコミックス)を読む。アニメ版の悪評高い設定が出てきちゃったなあ。別のルートを辿って同じ場所に行くつもりなんじゃないかという気が次第に。こっちの路線で行くなら、もういいや。碧ちゃんも登場時のテンションを無くしてるし。

3月 8日
熱は下がった。っても熱冷ましを飲んでるからだけどな。だるだるではあるけれども、なんとか動けたので出社中。でも、はだびどぅがどばびばぜん。 < そこまで酷くない

酷い鼻風邪は花粉症と区別がつかないことであるなあ。

3月 9日
毒まつたけ経由で、政治/経済傾向を数値化してみる。アメリカ人向けサイトなので設問はすべて英語だが、「あるコリア系日本人の徒然草」に設問の邦訳あり。アメリカ人向けに作られているので、日本人がやる場合、特に宗教・性習慣関係の文化差から一定のバイアスがかかることを念頭におくこと。僕の結果は、Economic Left/Right: -5.50 Social Libertarian/Authoritarian: -3.18 となった。いくらなんでも経済が左に傾きすぎだ。理よりも心情を優先させて回答してしまうと、貧乏人の思考はこうなるのか。面白い。

3月10日
ふと、瀬戸市は尾張の北東部で、最も海から離れた場所なのに、なぜ「瀬戸」なのだろうという疑問を抱いた(参考: 愛知県の地図)。そういえば、海上(かいしょ)の森という地名もよくわからない。陸地の奥まったところの森が何故「海上」なのか。google様のお告げを聞いてみると、どうやら古墳時代には本当に瀬戸のあたりが海岸沿いだったらしい。名古屋市の多くと海部郡あたりが海+海上の島だったという話。実家のあたりが江戸時代の干拓で出来た町なのは知っていたが、その遥か北も最近(少なくとも地名が残るくらいに最近)まで海だったとは思わなかった。尾張は本当に海から出来た国なのだなあ。

尾張路はすべて海の中である。

って、ほんとか?さらに調べると、瀬戸の地名由来には、「狭い地域」説、「陶土(すえと)」説など、現在の地形でも説明できるものもいくつかある。だいたい、覚王山・本山・東山の名古屋三山(嘘)が水没しているというのは想像し難い。名古屋台地から熱田台地にかけては、有史以来ずっと陸地と考える方が自然ではなかろうか。となると、瀬戸が海岸なんてのは悪い冗談でしかないのでは……。

ところが、このサイトを見るとそんな疑念も一度にふっとんだ。中央の図を見ると、瀬戸が入江の奥になっていて、知多半島と東部丘陵、名古屋台地、熱田台地、そして津島などの一部地域だけが水上に顔を出している様子が良くわかる。なるほど、だから美濃に海津郡があったりするわけだ。

と納得して、その前のページを見てみると……。
尾張国のおこり 尾張国(=日の本の国大和、ヤマタイ国)の山田橘太郎女(【やまだたちばなのおいらつめ】=神功皇后)と日本武尊(【やまとたける】=尾張国造)の間に双子の兄弟がいました。
あー、これはちょっと素直に信用してはダメかも。

3月11日
昨日の、「尾張路はすべて〜」はもちろんパロディな訳だが、思いついた瞬間に念頭にあったのは毛利郷子さんの「大和路は〜」という言葉だった。しかし、今思い出そうとしてみると、あろうことか正確な台詞が思い出せない。あれ?

「○○先生は、「○○路はすべて寺だ」とおっしゃったそうですが」「はい、右手をご覧ください。○○です」(略)「わたしに言わせりゃ大和路はみんなお墓なのよ」だっけ?

たぶん、『究極超人あ〜る』51話「あなたとなら大和路」のネタ。

と、mixi日記に書いたらりきさくさんが教えてくれた。
「亀井勝一郎先生は『飛鳥路はみな墓場だ』とおっしゃったそうですが……」
が正解。そうだ、そうだこれですよ。ありがとう。持つべきものは博覧強記の友人ですね。

今日の虎の門で伊集院光が「検索・山崩し」というゲームを提案していた。yahoo検索で、順に検索ワードを足していき、検索件数が0になったら負けというシンプルなルール。画面栄えはしないがけっこう盛り上がっていた。わりと面白そうだ。ただ、検索ワードの有効数には上限があるから、みながチキンな行動を取ると引っ掛かる恐れがある。そこで、前の結果の1/n以下になったらn点(nは自然数)というルールを置いて、敗者だけでなく勝者も決めるのはどうだろう。1にしたら勝利(0になったら1人手前のプレイヤーが勝利)でも良いかな。配点などバランス調整がいるだろうから、ちょっとテストプレイしてみたい。

3月12日
諸々の合間を縫ってまんが読み。少年まんが特集。夏目義徳『クロザクロ』2巻(小学館 少年サンデーコミックス)、雷句誠『金色のガッシュ!!』19巻(小学館 少年サンデーコミックス)、和月伸宏『武装錬金』6巻(集英社 少年ジャンプコミックス)、荒川弘『鋼の錬金術師』10巻(スクウェア・エニックス ガンガンコミックス)、ゆうきまさみ『鉄腕バーディー』8巻(小学館 ヤングサンデーコミックス)。どれもこれも面白いです。

ハガレンで、前回の謎解きを丁寧に丁寧にやっているのはらしくて笑った。バーディーはどんどん面白くなっているのだが、この調子だと全50巻の大長編とかになりそうなのはちょっと嫌。あとはクロザクロ。きっと、途中で打ち切りになってぐだぐだに終わると思うけどダークファンタジーとしてなかなか魅力的に展開しているので、少しでも(適切な範囲で)長く続いてくれると嬉しい。

3月13日
先日、毛利さんの言葉も思い出せなかったという事実に絶望し、他にも思い出せなくなっている物があるのではと試してみることにする。

銀英伝の主要キャラの名前ももうでてこなくなっているんじゃないだろうか。ラインハルト・フォン・ローエングラム、ナイトハルト・ミュラー(なぜか最初に出てくる)、オスカー・フォン・ロイエンタール、ウォルフガング・ミッターマイヤー、パウル・フォン・オーベルシュタイン、なんだ、まだ覚えてるじゃん。ジークフリート……、あれ?

ほら、あの赤毛の!ラインハルトの親友で、2巻であの、ほら。旗艦はバルバロッサで。えーと、えーと、えーと。

キルヒアイスの名が出てくるまで30秒。最近では最も老いを感じた時間だった。

デリー上野(湯島)店でコルマカレーを食べた。野菜の甘さがたっぷりでわりと不思議な味。これはこれで美味いが、ボンベイの味とは違う。ボンベイの代替を求めるならやはり、カシミールを試すべきなのだろう。

忙しい日々の潤いを求め、国立科学博物館に行ってきた。以前訪れた時は、3F-B1Fを過ごしたあたりで時間が尽きB2Fには触れただけでアウトとなったので、今日はB3Fから再挑戦。そして、またも敗北。B3Fで遊んでるだけで午後が終わっちゃったよ。いやまあ、すべての体験展示に触ろうとするという無謀なことをしていたのが問題なわけだが。一番人気の望遠鏡で遊べなかったのにタイムアップというのは哀しい。いつか、望遠鏡と、まだ(ちゃんと)見ぬB2Fに挑まなければ。ま、あれだ。そもそも午後2時過ぎに科博に入るというのが間違っているということですな。

3月14日
細井さんがmixi日記に「Strange Horizonsの"Tales of the Chinese Zodiac"という十二支を題材にした連作短篇企画の一篇」という一文を書いていたので、「おお、ついに猪SFが登場か!」と思って喜び勇んで"Tales of the Chinese Zodiac"を見に行ってみたら、作品(予定含む)リストはこうなっていた。

Monkey/Rooster/Dog/Pig/Rat/Ox/Tiger/Rabbit/Dragon/Snake/Horse/Goat

なにがPigだ、なにが。けっ!てめえらはそうやって豚みたいな話ばかり書いてりゃ良いんだよ!

いや、中国の「猪」は豚だってのは知ってるんですが。
#日本で言う「猪」は「野猪」だっけか。

3月15日
風邪はほぼ治った。一時は12時間でポケットティッシュ8袋消費を記録した風邪もなんとか癒え、最近は1〜2袋ペースまで戻ってきた。この調子なら、数日内に完全復活といけるのではないか。週末に予定しているカラオケに向け、油断せず体調を整えていきたい。
いきたいのだが、気になるのは歯かなあ。いや、大丈夫だけど。まだ。

突発的数え上げシリーズ、下宿/アパート/寮リスト。 mixi日記に書いたときに指摘を受けたのは 以上、添野さん。 以上、とりこさん。

他になにかあったかな。

3月16日
ぼくら16日クラブ。おかしいなあ。15日の24:00までには入稿できる予定だったんだがなあ。いや、その15日の24:00も16日の3:00も変わらない気もしますが、気分の問題として。

今月の近況は踏み台やめちゃいました話。10年分くらいまとめてみた雪の話や、いよいよはじまったオープン戦の話も書きたかったのだが、先月細井くんに話題を振られてしまったのでしかたがないのだった。で、先ほど量ってみたら68.2kgの19.5%。踏み台をやってた頃とかけらも変わってないというのはどういうこった。

五十嵐大介のインタビューなんてあるもんだから買っちまいましたよ、季刊エス 4月号。どうしてくれる。そのインタビュー。いろいろ興味深い話題はあるが、一番驚いたのは画材の話。『魔女』のあの絵はボールペンで書いてるんですってよ、おくさん。弘法筆を選ばずというか、選んだ末にそこに行くかというか。いやはや、やはり稀有な才能だと思うことです。

近所のサンクスで名古屋の食べ物フェアをやっていた。万博景気はあるにしてもなぜサンクス、としばし悩んだが、サンクスはサークルK(名古屋圏中心のコンビニ)と同じ会社なのだな。納得。わらじみそかつやCoCo壱カレーパンなどといった判断に困るものもあったが、とりあえず無難な線ということで、手羽先とてんむす、餡入りフレンチトーストを購入。手羽先はつまみ、てんむすは晩飯、餡トーストは明日の朝食の予定。てんむすには例によってきゃらぶきが入っていた。なぜ、てんむすには必ずきゃらぶきがつくのだろう。次は、台湾ラーメン希望。
#名大生協のメニューになるほどの御当地メニューなのだった。

師走の翁『シャイニング娘。』4巻を買ってきた。えー、知ってる人には説明不要、知らない人には説明が憚られるな、モー娘パロディの魔法陵辱系エロまんがですが。本体にバーコードがなくて、ちょっと驚いたのココロ。
シュリンクラップにはバーコードが付いていたから、配本時点でラッピングされていたのかな。たぶん、付録のトレカの盗難予防だと思うけど、金かかることするなあ。> ヒット出版社

3月17日
先ほど「とんねるずのみなさんのおかげでした」で知ったのだが、和田アキ子の身長は174cmしかないらしい。意外と小さいな和田アキ子。それより驚いたのが、楠田枝里子は170cmしかないということ。なるほどザ・ワールドを見た時は、190cmくらいあるかと思っていたのに。騙された。

風呂入っていたら舞-HiME録り損ねた……。いや、その、出てすぐ録画ボタンを押したから冒頭数分欠けで済んだけど。先週分を観終わってれば、リアルタイムで観るという選択肢もあったのだけどなあ。わざわざ録画で冒頭欠けのまま観るというのは、ちと悔しい。

ウッドハウス『比類なきジーヴス』(国書刊行会)を読み始めた。ジーヴスの脳内イメージがヘンリー@黒後家になってしまうのはなんとかなりませんか。順序が逆だとわかっちゃいるのだが。

魚蹴さんがサイトで紹介していた絵描きサイトの連作イラスト「メガネ男とゴスロリ女シリーズ」(リンク先の連作の項)がいい。はじめての回とか、どうしてくれようかと。あれだね。男はこれがはじめてだけど、女はそうじゃないね(←何の予想をしているのか)。

元『スタージョンは健在なり』収録の「箱」の視点人物がわからなかったのだけど、あれは誰なのだろう。ハル?

古今東西、箱SF。「箱」「箱」「箱」「箱」「なんでも箱」「ボール箱」「びっくり箱」「小さな黒い箱」「暗闇の箱」「鉄の箱」「長方形の箱」

3月18日
エドモンド・ハミルトン・著、中村融・編訳、創元SF文庫が今日届いた。ジョオン・ランドールのエッチな肢体が目印の『彗星王の陰謀/惑星タラスト救出せよ!』も一緒。東京創元社様、ありがとうございます。『反対進化』の収録作は、「アンタレスの星のもとに」「呪われた銀河」「ウリオスの復讐」「反対進化」「失われた火星の秘宝」「審判の日」「超ウラン元素」「異境の大地」「審判のあとで」「プロ」の十篇。「プロ」が収録されているので、とりあえず完全肯定で。読むのは来月頭かなあ。

タモリ倶楽部を観る。いつのまにか西葛西はインドになっていたらしい。番組に出ていたクルカンニさんは5年前にやってきたというから、ぼくとちょうど入れ替わりくらいだ。ぼくが西葛西を出るくらいの頃からインド人が増えてきたという感じはあったから時期はぴったり。今では500人も住んでいるというのはちょっとびっくりだ。それはそれとして美味そうだなあ、インド料理。 今週の虎の門。前半、第二回昔話王は前回とはシステムを変えてきた。登場人物を自分で選択できるようにして準備の余地を与え、間にもういちど考える時間を与えて余裕を作ったのは良作。これで出来る話がぐっとしまった。とはいえ、まだまだ苦しいのは事実。このままでは、参加できるプレイヤーを増やすのは難しいだろう。後半、ネタを見ないで選ぶ芸人コンテストは、コンセプトは悪くない。MEGUMIが「うん、うん」と言うだけでなんの役にも立ってないのが残念。選ぶ方の話芸が問われますね、これ。勝俣が懸命に引っ張っているのでなんとか画面は持っているが、選ぶセンスに同意できないので痛し痒し。テンション芸人なんざ飽きてんだよ、こっちは。ああ、オンザライス見たかったなあ。結果、最終的に選ばれたコンビが致命的に面白くないという落ちもついたんで良しとするか。

芸名審査で落とされた中央線 with youは女性のコントコンビだったらしい。ライブ映像があったが、残念ながらうちの環境では見られなかった。

3月19日
昼過ぎから名大OB組でカラオケ。みそ煮込みを食べたくて場所を秋葉原に設定したのだが、結局時間が合わず食べ損ねた。そろそろシーズン・オフなのだがなあ。カラオケで歌ったのは、 かな。人が歌ってるローゼンメイデンOP「禁じられた遊び」とかも歌ったり。「少年よ」は残念ながらまだ歌えなかった。

「魔法戦隊マジレンジャー」は思ったより難しい。高さが絶妙にだし難いところで、何度も声が裏返った。「呪文降臨〜マジカル・フォース」は、技巧的なところはないんだけど、テンポが良くて歌ってて楽しくなる。「鎮 -requiem-」は逆にいろいろ遊ぶことが出来て楽しい。「マイペース大王」「幻星神ジャスティライザー」「風のレジェンズ」は歌うのが爽快。

新曲で嬉しい驚きだったのが「おれたちゃクロダコブラザーズ」。ずっと期待してたのだよ、これ。ただメインボーカルを歌って楽しい曲ではないことも再確認。やりたいのは(でゅわっでゅわ)とか(ぼぼぼんぼんぼん)とかなんだよね。誰かメインボーカルを歌ってくれる人募集。

カラオケのあと、山本屋総本家神田和泉店で飯を食おうと昭和通の東側をさ迷い歩く。以前大体の場所は調べていたのだが、調べたのが前過ぎてすっかり忘れてしまったのが敗因。あちらこちらをふらふらした後、住田先生(11)が文明の利器を取り出して検索してくれたので、それを頼りになんとか到着。すでに行列が出来ていた……。

面倒になったので、CoCo壱でカレーを食いました。めでたし、めでたし。

復讐の機会のためにメモ。昭和通りの東側を北に進み、和菓子屋の角(通りの反対側にCoCo壱あり)で右折。本当にこれでいいのかと疑いを抱きつつも、自分を信じて歩いた先にある。店を通り越してから北に曲がると凸版印刷。復讐を挑むのは四月に入ってからだろうか。

夕方からユタ。今日の参加者は、堺三保、林、三村美衣、小浜徹也、高橋良平、山本和人、SF人妻、タカアキラ ウ、柳下毅一郎、飯田克比呂、石神茉莉、海老沢玉希(登場順、敬称略)。

僕の周囲での主な話題は、花粉症地獄、例の年表、同じく生年表、ダイソーが見つからない、まんが寮落穂拾い、なぜローレライに、ヤマトゲームのすごさ、世界が山寺宏一になる日、偉大な猿、武蔵野うどん、武蔵野の範囲、和歌山に行かない、徳島が滅びた件について、SFうんちく王、F1がつまらない、最近の映画、テニスの王子様(映画版)を見た奴はいないのか、アンドレ・ノートン、ローカスのオールタイム・ファンタジー短篇投票候補、役に立つmixiコミュ・役に立たないmixiコミュ・近づきたくないmixiコミュ・投げ出したいmixiコミュ、片思いmixi導入案、ハウス・アドレスを作ろう、幽霊mixi、ホリえもんが面白い、投機用語の楽しさ、実は経済、株主優待、タルサ大に行こう、ラファティ全集・付録の書簡集(そんな予定はない)など。

例の年表はかなりちゃんとした物になっていた。九〇年代をこのレベルに合わせるのは大変そう。面白いからやるけど。お蝶夫人はなぜお蝶婦人と呼ばれるのかという話から、「エースを狙え」エピソード1というネタも。お蝶夫人の一年生の頃の話。SFうんちく王には堺さんがえらくご執心だった。システムについてかなり突っ込んだ話し合いがなされていたので、どこかで実現するかも。実現したら「観客として」見にいこう。うんちく王もそうだったが、他の企画案でも、審査員だの回答者だの、なにかというとちはらさんの名が上がっていたのが印象深い。愛されてるなあ。ローカスのオールタイム・ファンタジー短篇投票候補は不思議なラインナップとして話題に。ローカスの考えるファンタジーというのは難しい。最近の映画で良平さんと柳下さんに薦められたのが「ライフ・アクアティック」。ヘンリー・セリックによる変な海洋生物がいっぱいいるらしい。それは観たい。「偉大な猿」というのは、高田馬場の街角に佇んでいた謎の「偉大な猿・シーザー」像のこと。革命は高田馬場からはじまっていたのだ。

滝沢麻耶『リンガフランカ』(講談社アフタヌーンKC)読了。yama-gatさんが絶賛していたので読んでみました。なるほどこれは面白い。「お笑い」を題材にした青春で友情なまんが。「お笑い」がただの道具立てではなく、ちゃんとまんがの軸になっているのがいいですね。もっと続きが読みたくもあるけど、1巻ですぱっと終わったのが良い気もする。良い作品なので売れると良いなあ。

3月20日
アニメ・特撮をいろいろと消化。

舞-HiME 23話、24話。かなり、持ち直したかな。物語の崩し始めの当初(真ん中ちょい過ぎあたり)は積み上げが足りない感じだったけど、崩しながらも積むことでなんとかカタルシスと緊張感を維持できるようになってきている。ここまで来たら、お約束の切り貼りだけでも十分でしょう。遥ちゃんもかっこよく散ったし、ヴラスの使いどころの難しすぎる能力も笑ったし、キヨヒメの見得も決まってたし、十分じゃないか。24話で録り逃した冒頭5分は幻覚の学園舞-HiMEだったようなのでどうでもいいや。

マジレンジャー6話。ウルザードの強さ強調回。ドラゴンスピリットは笑ったからいいんだが、いやぼーんが炸裂しまくりなのはなんとかしていただきたい。「わーっと来てすーっと言ってどかーんだ」みたいな話ばかりなのは、どうも。

響鬼も観た。威吹鬼の対妖怪戦はなかなかかっこいい。

3月21日
昨日あたりから本格的にとあるSF年表の作成支援作業を始めた。

90年あたりはかなり充実したラインナップだったのが、91年でガタン、92年でガタンガタンと落ちるのは切ないほど(4/7註 質の面ではあまり正しくない。詳細は4/6 参照)。星敬リストも、それまで国内と海外が同量だったのがいきなり2:1になるしな。やはり断絶というのは事実としてありますね。ってーか、これが一番SF読んでたころのラインナップなのか。どおりでSF体力がつかないはず……。

逆に幻想文学やジャンルSF外は微妙に充実。すごいや筑摩&福武。ダンセイニやチャペックの再刊プチブームなんてのもあるし。

まんがアパートの話。bbsで、「宇宙賃貸サルガッ荘」を忘れているという指摘を受けた。しまった、それがあったか。

3月22日
近所の新星堂(スポーツ用品、CD・DVD、書籍)に「SUICA使えます」のポスターが出ていた。一瞬、それは便利と思いかけたが、キヨスクで売っているような小額商品ならともかく、数千円から万単位の商品をSUICAで買おうとするだろうか。僕はせいぜい5000円くらいしかチャージ入れないんだけど。セキュリティ上の問題については、財布に入った現金と同じ危険度なのだから財布に入れる額をSUICAに入れるというのは問題ないようにも思うのだけど。うーん。

銀行や郵便局のATMで、SUICAに直接チャージできたら利用価値が広がるかな。

3月23日
陽気婢『内向エロス』4巻(ワニマガジンコミックス)読了。第一部完結。結局1巻のストーリーには戻らなかったなあ。個々のエピソードはちゃんと面白いが、2,3巻に比べるとあっさりというかシンプル気味。もう少しはじけても。まんがとしてはさほどでもないが、シチュエーション的に一番好みなのは「ロリータエンジンナルシスター」。いえ、別にそんな性癖はありませんが。

年表のつづきも鋭意作成中。SFMの星敬リストを基礎資料としているのだが、93年頃になると、国内作品があまりに多いためか毎月のリストは抜けまくり。ハザール事典が載ってないなんてのはともかく、文庫FTに抜けがあるのはさすがに辛い。年度回顧号のデータはもう少しちゃんとしてそうなのでそちら準拠に変更したけど、短文コメントは各月の方にしかないから結局参照せにゃらなんのだよな。めんどうだ。

93年頃のSFMには、Windows3.1ついに登場だの、期待の新鋭グレッグ・イーガン初紹介だの、新連載SFまで10000光年だの、時代を感じさせるしろものがあちこちにあるわけだが、最大の衝撃はてれぽーと欄にあった。

小笠原さんが書いてるよ。

十年一日。

3月24日
昨日の殊能日記にこんな一節があった。
 エドモンド・ハミルトンのSF短編を「古くさい」と難じる人はいないだろう。なぜなら、古くさいのではなく、事実として古いからである。
しまった。こないだ古いと書いた気がするよ。いや、プロットの作り方とか語り口の古び方は、まだまだ骨董品というには中途半端で、古さを感じさせると思うのだけど。

それはまあ、それとして面白かったのは「科学的誤謬や非科学的な点」ゆえの古びかたの話。殊能将之はハミルトンは間違いを許容できるほど古びているが、五〇年代の作品はまだ十分に古びてないため違和感が残るとして、「〈宇宙都市〉シリーズに登場するスーパー人工知能も真空管で動いている」という例を挙げているのだけど、僕には両者の違いがわからないのだな。どっちも同じような荒唐無稽さにしか見えない。ぼくが、真空管を日常の物として体験してないから、どちらも絵空事として等しく見えているのだろうか。

「舞-HiME」25話を観る。MIYUだよ、MIYUに尽きる!ここまで格闘の爽快感がある回は久しぶりだなあ。話がどうこうなんてくだらない感想は、このけれんに満ちた戦いの前に沈黙するわけですよ。もう、MIYUが換装する度に燃えまくりです。キヨヒメもいいなあ。キヨヒメだから道成寺って、馬鹿過ぎだ。次回どう落とすか楽しみではあるけど、落ちがだめでも、カグツチVSミロク戦がちゃんとしてればそれでいいや。

舞-HiMEの問題点ってのは、結局50話分の話を26話でやろうとしたことに尽きるんではなかろうか。やろうとしたドラマに対して、エピソードの積み重ねによるキャラの重みが足りないのが不満の源泉なんで、話数があればかなり解決した気がする。

3月25日
『夢路行全集』16-18巻を購入。『夢路行全集』16巻こと、『夜話』は元コミックそのものかと思ったら、後日談が1本追加されていた。また、そういうことを。このシリーズ、全集と謳っているけど、現役のコミックス(『あの山越えて』と『モノクローム・ガーデン』)はどうするつもりなんだろう。

ニュースで知ったのだが、万博の来場者は1500万人が目標らしい。180日で1500万。均等に来るとして1日8.3万人。主力輸送機関と目されたリニモの輸送力は244人/本。仮に10本/時間 × 8時間と見て、80*244なら、2万人弱。えーと。
反対側もあるから、何かの間違いで逆方面に均等に人が行けば4万人捌けなくもなくて、えーと、あとの4.3万は自動車+シャトルバスですか?しかもこれ、平日・休日の別なく人が来るという絵空算だし。輸送がパンクするという予測は以前から出てたけど、実際に数字出すと怖さがよくわかるな。イベントとしては大失敗に終わり、入場者800万とかで終わるほうが、地元にとっては幸せかも。不覚にも万博に行ってしまう場合、藤が丘から2時間かけて歩くのが一番幸せ説はどうか。

あれ?いまハタと気づいたんだけど、万博開会後最初の日曜の夕方に、名古屋から東京に向う新幹線ってまだ席あるんだろうか。今週末、法事で名古屋帰るんですけど。

なんとなくペナント予想・パシフィック篇。っても、ろくに知識がないんで適当を並べるだけですが。
  1. 所沢猫
  2. 福岡鷹
  3. 北海道熊
  4. 阪神檻
  5. 千葉鴎
  6. 東北鷲
1位、2位を開幕時点の戦力ベース(開幕時点の怪我人を過剰に重く見る)で決めたのと、4位、5位を入れ替えてみた以外はありきたりな予想。猫&鷹のバランスに比べると、熊は投手力、鴎は打力があまりにも弱い。そして、檻・鷲はそれ以上に戦力が足りない。檻は原理的にはコマが揃っているはずなんで、景気付けに4位にしてみたけど。猫で心配なのはモチベーション。親会社の騒動が響くようなら、4位くらいまであるかも。日本シリーズ出場は、昨年の復讐で、2位だけど鷹ということでどうか。

やあ、いよいよ明日からですねえ。

3月26日
朝アニメ。「Viewtiful Joe」25話はいよいよ最終決戦で、ついにジャドーのボスの正体が明らかに。ヒーローの挫折と復活もあって盛り上がってます。声高に褒めるほどではないけど、地味に良い作品になったなあ。「ケロロ軍曹」51話はケロロ小隊撤退篇。原作6,7巻準拠で、第1シーズン最終話で撤退、第2シーズン第一話で再登場とするのかと思ったら、1 話で解決させてました。メインターゲットのお子様相手に、お別れで終わる構成はまずいか。ケロロ小隊は好きなので今後も見れば楽しんでしまうと思うのだけど、金曜夕方の番組を録画まではしないかなあ。

朝のアニメも見終わったところで花見、というかタカアキラ壮行ピクニックのため代々木公園へ。途中ちょいと迷ったがなんとか到着。桜と主役不在の乾杯を幾度も繰り返しながら、飲んだり喰ったり話したり。4月から大学の後輩になるらしいK藤くんがいろいろぶっちゃけていて面白かった。持っていった電気ブランも好評のうちになくなったし、めでたいことだ。

閉門時間で代々木公園を追い出されてから、中華料理屋に移動して今度こそ壮行会。いや主役そっちのけで、それぞれに宴会してただけのようにも思いますが。

喫茶店で和んだ後はカラオケに。午前1時からしか予約できないという事実に負けそうになりながらもどうにか無事入店し、眠気を無視して歌う。クロダコブラザースのバックコーラスを歌うには、まだまだ修行が足りないと判明。精進したい。どんな古い曲も完璧に(もと歌を知らないと出来ない演出入りで)歌いこなすV 氏(仮名)は、絶対年をごまかしているという思いを新たにしたことだ。

3月27日
明るい朝の光に身を焼かれつつ路上に出たのは朝6時過ぎ。朦朧となりながらも品川駅まで移動し、のぞみで名古屋へ。実家に帰り法事に参加する。久しぶりに姉三人が揃うというだけでも気合のいることだが(姉弟仲は悪くないのだが、姉弟付き合いは苦手なのだ)、姪が三人、甥が二人までいると疲れることこの上ない。駅まで送ってくれるのは嬉しいけど、母+姉三人のフルメンバーでいっしょに来なくても。> ねえちゃんs

姪・甥は記憶にあるよりもすっかり大きくなっていて驚いた。特に姪1はただのやんちゃな女の子だったのが、下の子の面倒を見つつも一緒に遊ぶ面倒見の良い子にクラスチェンジ。成長するものだなあ。それもこれも、母親(姉1)の厳しい教育の賜物に違いない。

実家から名駅までは、先頃開業したばかりのあおなみ線で移動。周囲に工場というか資材置き場と住宅地しかない感じで、高架線といっても見晴らしの良さは微塵も感じない。名駅まで10分で着くのはありがたいけど、中島駅まで徒歩15分+待ち時間平均10分かかるので、トータル時間は、バスに乗るのとそう変わらないという罠が。揺れが静かなのは好材料かな。次に使うかどうかは微妙なところ。うちから中島までは、中川区の過疎化を感じさせる街並みばかりで正直心が痛いのだよ。

新幹線内でささやかな睡眠などとったりしつつ、くたくたになりながらもなんとか部屋に戻り、沈没。クリームシチューうまかったです、ありがとう。

3月28日
そんなこんなで、平均睡眠時間3時間を割る一週間を過ごした後、6時間睡眠の翌日に完徹で日帰り名古屋行なんてやってたら、電池も切れるに決まっているわけで、メールチェックもせずに部屋に戻るなり3時間寝て、作ってもらったシチューを食べてまた7時間寝て起きたら、哀しい知らせが。

年表が一年足りませんでしたか。作業結果を整理する際にコピーし忘れたに違いない。ああ、もとデータも残ってないなあ。あは。あはは。あははははははははははは。はあ。作り直すか。
引きかけたかもと疑った風邪が、濡れ衣っぽいのは不幸中の幸い。

さて、遊んで実家帰って寝てる間にパ・リーグが開幕していた。期待のイーグルスはエース岩隈の奮闘で開幕戦を飾りながらも、第2戦でいきなり虐殺された模様。合併球団も連敗発進と、ある意味、期待を裏切らない展開。今後へさらに期待が高まる。しかし、中日スポーツの、「田尾監督、勝った、泣いた」と田尾だけを前面に出す見出しはどうかと思ったよ。

ついでに高校野球も淡々と進んでいた。名電、東邦の名古屋組はそろって初戦突破。試合を見てないんで面白い野球をやってるかどうかは知らないけど、勝つとなんとなく嬉しいんで、決勝で両校が対戦すること希望。

というところで、ペナント予想・セントラル篇。パ・リーグを予想したんだからセ・リーグも。
  1. 名古屋竜
  2. 文京兎
  3. 横浜星
  4. 新宿燕
  5. 西宮虎
  6. 広島鯉
1,2位は戦力的に少し抜けている感。戦力合計なら兎が上という気もするし、連覇の難しさも気になるが、敢えて趣味を優先してこの順位。守備最重視+機動力の野球という方向性が好きなんで。3位は願望。実力的にはやっと広島をかわして5位がせいぜいという気もする。でも、いいんだ。夢は大きく。さすがにここまで故障者が出ると、燕の神通力も届かないのではないかとBクラス予想。それでも虎が下にいるというのは、岡田采配をなめきっているからですね。そして、山本采配はその下と。まともに戦力分析なんざしてないなまくら予想なんで、当るとは思っちゃいませんが、シーズンオフに答合わせをするときを楽しみにすごしていきたいと思います。がんばれ、ベイスターズ。

買ったもの。

ハリイ・ハリスン『銀河遊撃隊』(ハヤカワ文庫SF)。ただのカバー換え重版かと思ったら別本扱いか。カバーアートは正しいように思うが、これをわざわざ新装版で出すのはどうよ。と思ったので、記念に買ってみた。踊らされている気がしてならない。

ミルチャ・エリアーデ『エリアーデ幻想小説全集3』(作品社)。積読を回避したいので、今年のベストに入ること希望。……やっぱやだ。いや、読みますよ。読みますけどね。

「このライトノベル作家がすごい!」(宝島社)。豪屋大介が顔出ししていることに驚いたのだが、じつは衆知の事実だったりするのだろうか。そして、この顔は、デビュー当時噂だった人の顔と同じなのか、違うのか。基礎知識がたりないんでさっぱりわからん。

CD『アニメわん』『アニメわんわん』(ビクター)。ビクターから出ているアニソンのベストヒット集。「IN MY DREAM」「dis-」「SOULTAKER」「未来の記憶」「ヘミソフィア」「月蝕グランギニョル」(以上わん)、「コッペリアの棺」「ビーグル」「Reckless Fire」「キングゲイナー・オーバー!」「月迷風影」「nowhere」(以上わんわん)などを収録。個人的にはわりと費用対効果のよいアンソロジー CDだった。

DVD『スウィング・ガールズ スペシャル・エディション』(東宝)。勢いで、つい。

3月29日
今朝方、蛍光灯(40型+32型)が急にちらつき始めた。帰宅後、管を入れ替えてみたが、どうもちらつきがおさまらない。まずい、これは本体がいかれたか。しばし黙考の後、三畳間の蛍光灯(32型+30型)と入れ替えてみる。当り。こちらは問題ない。主配線までは無事だったようだ。部屋から外した蛍光灯を三畳間につけてみたらちゃんとちらつくし、どうやらこいつが問題らしい。さて当面は今の体制で問題無いとして、ちゃんとした蛍光灯は、いつ買いに行こうかね。

昨日買ったCDを聴く。Fire Bomber、新居昭乃、坂本真綾と、それなりに安心して聞けるシンガーが続いた後に、NITRO(優香、吉井怜、堀越のり、唐沢美帆のユニット)というのはダメージがでかすぎる。この、「歌唱力にチャレンジする人々」の歌を聞きたい奴なんて誰かいるのか。

3月30日
いろいろと読む。

伊藤明弘『LAWMAN S』(白泉社JETS COMICS)。冷酷非情な公務員、入江省三の活躍を描くLAWMANシリーズを集めた作品集。「LAWMANものの新刊!」と小躍りしながら買ってみたら再版だった。って、表紙見れば判りそうなもんですね、はい。1本だけ追加された(別作品集収録の短篇の再録もあり)、LAWMANシリーズの入江と『ジオブリーダーズ』の入江の関係が明らかになる書き下ろし短篇は非常に面白いので、買って損は無かったと思うことにしよう。しかし、こんなネタを前から仕込んであったとぅわ。

長谷川裕一『マーメイド・ヘヴン』(角川書店 カドカワコミックスA)難病治療のための冷凍睡眠から目覚めた場所は、温暖化がすすんだため地表の大部分が水没した地球だった。そして助けてくれたのは、美少女海賊団だった。という感じでいつもの風味。七つの秘宝が二つで終わっているのはどう考えても「う」ではじまる4文字のあれだよなあ。わりといい感じなので、いつか続きが描かれることを期待。

伊藤伸平『キューティーハニー a GO GO』1巻(角川書店 カドカワコミックス特撮A)。庵野版ハニーをベースとしたまんが版。こちらは(も?)なっちゃんが主人公。映画版とはまったくの別人だけど、これはこれで良いキャラだ。

小田扉『団地ともお』4巻(小学館ビッグコミックス)。順調。交通事故で意識不明だった姉の幼馴染に会うエピソードは涙ぐんでしまったよ。

ついでに買ったもの。

ジャクソン(英)&リビングストン『火吹山の魔法使い』(扶桑社)。富士見ドラゴンノベルズかよ、と言いたくなるような表紙になってしまっているが、中の挿絵は以前の通りなんでご安心。ダイスが付いているのも嬉しい。目まで同じだったら笑うのだけど、さすがにそこまではないか。

谷川流『涼宮ハルヒの動揺』(角川スニーカー)。買ってから、『暴走』を持ってないことに気づいた。気づいたから買いに戻ったけどな。

野尻抱介『太陽の簒奪者』(ハヤカワ文庫JA)。谷川流つながり。買ったはいいもののどうしよう。Jコレは揃っている方が美しいよなあ。

「日経サイエンス」。張州雑誌からの引用が面白かった。雑誌とは関係ないけど、尾張は、尾州と張州のどちらも使われるのだなあ。

『エマ』の5巻も買ったけど、4巻を読んでないので読まずにとっとき中。

3月31日
廃墟通信にあったアドホックなコードの効用の話
実は、
    adhoc なソースの方がバグをとりやすい
ってのもある。何故かと言うと、
    adhoc な方法でバグ取りする心理的障壁が低い
から。綺麗なソースで機能拡張するときに、
    「あぁ〜 adhoc なソースになってしまう」
あるいは、綺麗にはバグ取り切れなくて、
    「この機能は、次回のmajor changeの時にしよう」
なんてのや良くある話...
というのは本当に眼から鱗でした。だからと言って、アドホックな書き方に安住するのもどうかと自省はするわけですが。

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