過去の雑記 05年12月

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12月 1日
長谷川裕一『さらにすごい科学で守ります!』を読み終えた。面白いは面白いんだけど、やはり三冊目にもなるとインパクトが薄れるね。タイムレンジャーの時空の乱れ、プログラムとして存在するシノビマシン、ファンタジー戦隊考証の精緻化・体系化あたりは、ちゃんとこちらの納得欲を満たしてくれる。「……そうか、いるのか。忍者。じゃあ、しかたがない」などの見事な決め台詞も健在。それなのに、なんというか薄い感じがするのだな。なんだろう。口調の軽さか。構成の甘さか。こちらの体調の問題かも。

なお、納得欲とは、なにかを理解したいという人間のもつ根源的な欲求の一つ。理解する能力がない場合、納得できるわけがないものに納得してでも満たすことになる。SF(の一部)やミステリ(の多く)は、この納得欲を満たすことで受け入れられている。

12月 2日
パヴロー『暗号解読』(アスペクト)をやっと読み終えた。
 南極の氷の下から現われたアトランティスを中心に、ピラミッドの謎にレイライン、ゴーレムに黙示録、洪水伝説にオリハルコン、双魚宮の時代と宝瓶宮の時代などなど、古代・考古学系オカルト総登場。もう『神々の指紋』全開です。沖縄の海底遺跡まで登場したときにはどうしようかと。さらに加えて、グラムいくらの嘘科学を大量投入。人体が本質的にはC60だなんて話、どんな表情で読んだらいいのか。
 さすがにこれはちょっとなあと思っていたのだけど、アトランティスの真の存在意義が明らかになってくるにつれ、だんだん楽しくなってきた。いやほんと、ここまでSFに持ってくるとは。これだけの大設定をやってくれるなら、テスラの地震兵器も、真空のフリー・エネルギーもオール・オッケイですさ。やあ、楽しかった。クライマックスのスペクタクルはなかなかのものでは。大量の登場人物が出てくる割にまったく書き分けが出来てないとか、前半のがんばって向いてないドラマを書こうとしているあたりがあまりにも退屈とか、些細な瑕疵はあるけど、全体としては良いんじゃなかろうか。そんなわけで、みなさんも是非。

#『新ターミネーター2』《デューンへの道》につづく、賛同者のいないお奨め本になりそうな気がしてしょうがないのはなぜだろう。

12月 3日
明治学院大フランス文学科のアニメーション映画上映会に行ってきた。上映リストからもわかるとおり映画史の中のアニメーションをたどるもの。観たのは途中のラディスタス・スタレヴィッチまで。ライニガーの「マジック・ホース」以外は30年代までの作品という貴重な体験でした。それなのに、なんで午前の部は寝ちまったかなあ。勿体ないことを。起きてみた中で印象深いもの。初見のもののみ。

メリエス:ゴム頭の男:発明家の男が作ったゴムの頭。空気を入れると大きくなるゴム頭に奥さんも大喜び。調子に乗ってどんどん空気を入れようとすると。大頭の画が、プリミティヴなトリックながら楽しい。
エミール・コール:カボチャ競走:荷車から転がりだしたカボチャを追いかけて人々が走る。カボチャが柵を飛び越えたり煙突を転がり登ったりするのが楽しいスラップスティック。
ハンス・リヒター:四角が踊る「リズム21」と、幽霊をイメージしたトリック満載の「午前の幽霊」。どこのマクラレンかと思いました。< 順序が逆だ
ヴィルヘルム・ブッシュ:マックスとモーリッツ:いたずらコンビの引き起こす騒動。腹話術人形のようなうつろな瞳の人形が気味悪くて良かった。
オスカー・フィッシンガー:スタディーズ:クラシックにのって踊る光の群れ。音と映像がマッチしていて観ていて気持ちいい。ただ三作連続で観るとさすがに飽きるか。
ラディスラス・スタレヴィッチ:かえるの国:かえる人形のなめらかな質感が良かった。すべるような動きもなかなか。

会場は悪くなかったけど、時折軋む椅子があったのが難。午前の椅子がそうで、姿勢を変えるたびにいい感じに音をたててくれて気まずい思いをしたことです。

上映会がディズニーに差し掛かったあたりで、後ろ髪引かれながらも会場を抜け出したのは、タカアキラ主催のタカアキラ歓待カラオケに行くため。歌ったのは、「黄色いバカンス」「ルーレット☆ルーレット」「聖少女領域」「呪文降臨 マジカル・フォース」「超星艦隊セイザーX」など。「少女Q」がまだ入ってなかったのは残念。

カラオケ後は、高田馬場に移動して芳林堂→元ユタ。参加者は、大森望、小浜徹也、七里寿子、添野知生、タカアキラ ウ、高橋良平、林、柳下毅一郎(あお順、敬称略)。ぼくの周囲での主な話題は、明治学院大フランス文学科主催のアニメ映画上映会、春樹Blogがすごい、Love定額、家族以外で最も長く話した相手、台湾旅行(SF大会のような台湾旅行、日本SF大会台湾開催案、東京化した台北、意外と役に立たない中国語ができるはずの人)、脂肪率39%、鉄人 28号原作完全版、広報しないキングコング、男たちのYAMATO、10年前のWeb SF界、文庫オリジナルのSFをもっとも多く翻訳しているのは、SFJapan、トーマス・ベルンハルト『ふちなし帽』(柏書房)は変、マーティン・スコット(『魔術探偵スラクサス』の作者)の書いたロマンティック・ファンタジー、昨今図書館事情(IDタグを中心に)、図書館大賞(司書大賞)はどうか、紀伊國屋のアニメDVD、『暗号解読』、川上稔の新刊の厚さ、オズの原書の入手法、Amazonのテキスト検索、DVDを売ろう、DVD交換会という案、など。小浜さんは、「わたしたちファンの間では夏がまだ続いている」と責められていた。

帰りに寄ったコア・ブックスで『まるくすタン』を買ってみた。擬少女化共産思想史というコンセプト自体は百歩譲って認めるにしても、プラス・エロというのもぎりぎりありだとしても、結果がこの中途半端さというのはさすがに認め難い。

12月 4日
「七人のマッハ!!!!!!!」を観た。「マッハ!」のタイトルを使い、スポーツ選手が得意分野を生かして戦うという説明でわりとコミカルな宣伝をしていたので、愉快な活劇路線かと思っていたらぜんぜん違うんでやんの。テロとの戦いで、無辜の村人にどんどん人死にが出るかなりヘビーな場面含む映画でした。いやまあ、悲劇でためてためてアクションで爆発させるのは、娯楽映画としては王道なんだけど。

アクションのすごさは「マッハ!」クラス。トニー・ジャーのすごさが際立った「マッハ!」に比べると個々の力は劣るけど、トータルでは遜色なし。出演者みながそれぞれに命を張ったアクションを見せてくれる。今回も何人か人死が出てるに違いない。知らないけど。ベストアクトは、片足の人の松葉杖を支点にしたハイキックか、冒頭のカーアクションあたりかな。

タイの習慣がいろいろ出てくるあたりも良かった。愛国心というものがふつうに生きてるんだなあというのも。お気楽娯楽を期待して観にいくと少しだけ重い気分になるかもしれないが、それはそれとしてとても面白い、良い映画でした。

ついでにアニメも観た。いや、ついでというか。

おねがいマイメロディ「地球を救えたらイイナ」:なにをどうやってサブタイトルのような展開になるのかと思ったら、夢が溢れましたかそうですか。なんというか全般にやりすぎだ。ハリネズミが「みんな、ついてきてる?」と視聴者に問いかけた場面が一番受けた。

「ぱにぽにだっしゅ!」今回のOPは「少女Q」。これで3回目と「ルーレット☆ルーレット」に比べるとかなりのヘビー・ローテだ。話はいつもにもましてグダグダで、投げっぱなしジャーマンにも程があるという感じ。ラスト次回に続く風だったけど、ほんとに続ける気があるのか(無さそうだ)。

12月 6日
愛・蔵太さんの日記を読んでいて、「マニエリスム」とはなにかが気になった。恥ずかしながら、具体的にどんなものなのか知らなかったのだ。さすがに美術系の言葉だくらいなことは知っているし、なんとなく種村っぽいものというイメージはあったのだけど、良い機会なのでwikipediaでざっと調べてみることに。そうか。ルネッサンス後期の、ミケランジェロの手癖を真似た独特の歪みをもつ手法ですか。って、え?「模倣表現から型にはまった生気の欠けた作品が多いとして「マンネリズム」という蔑称になった」?

「マニエリスム」と「マンネリズム」が同じ言葉だとはしらなかった。調べてみると確かに、英語のmannerismには両方の意味がある模様。へー。日本語のマニエリスムはフランス語manierisme由来とか(goo辞書)。ただ調べた範囲だと、「マニエリスム」が「マンネリズム」に転化したというのは確信できなかった。mannerからラテン語系とは別に派生したという説も捨て切れない。これ以上はwebの日本語文献で簡単にというのは難しいか。

と、この辺で調べるのに飽きたんでこの項終り。

12月 7日
/.jの国民投票「さぁ忘年会、これも必要だろ?」の、「鍋2.0って」からはじまる一連のスレッドが楽しい。/.j国民投票で面白いと思ったのは久しぶり。

コンバンハチキンカレーヨ再の「初めてのジュブナイルポルノ講座」を読み、むずがゆい気分に。「いやまあ、お若い方が「これが歴史だ」と仰るならそれもありなんでしょうけど」とか嫌味な感想しか浮かびません。

たぶん、成年コミックの文脈がとりあげられてないのがかゆいのだよな。ナポレオン文庫の登場は、フランス書院コミック文庫からの流れを見ずには説明できないだろう。一般ポルノに比べた時の超現実性(SF・ファンタジー志向)や客層の差も、成年コミックとの類推で考えれば格段にわかりやすくなるだろうに。というようなことをコメント欄に書くだけの誠意と優しさはないので、ここで呟くだけにする。

しかし、「ほぼ絶版ですが、士郎正宗がイラストを担当したことで話題になった青心社の青心社文庫が近々復活するそうです」は無いよなあ。 Amazonで検索した感じだとポルノ路線の作品もふつうに買えるし。『邪神ハンター』は青心社のライトポルノとしては主路線とはいえないし。復活するも何も1年ほど新刊が出なかっただけのようだし(←それは復活するといわれてもしかたがない)。
「触手とレズで有名な青心社文庫は、しばらく新刊刊行が止まっていましたが、年明けにも久しぶりの新刊が出るそうです」くらいじゃないのか。

二見ブルーベリーは、外し方が絶妙でけっこう楽しい。近作だと、『試作品少女 空想東京百景』が未読ながら気になっているところ。「昭和三十七年、この世界とは似て非なる平行世界<東京>の闇の中で……凄腕の殺し屋・蓬菜樹一郎は謎の犬耳美少女<翠>と出会った!」だけなら、(超現実系ライトポルノでは)ありがちなんだけど、大量の設定資料がついてくるあたりが独特っぽい。

WebZap。「ゆうきまさみのにげちゃだめかな?」 の日記(?)から「ホントはいつから「オタク」なの?」。 中森明夫が「おたく」を「発明」したとされる1983年よりも前から、ゆうきまさみ周辺では、
「○○はオタクだからなぁ」「それを言ったら俺も俺も」みたいな会話をしていたような記憶がある
という話。あっても不思議はないが、捏造された記憶だとしても不思議はないという微妙な線か。時代が過ぎた後で語の発生を調べるのは難しいやね。

12月 9日
疲弊しているのと諸般の事情で今日は有給休暇取得。町を彷徨いながら本を読んだり。で、途中、近所のアニメCD屋で掲題を買ってきたのだが。なぜ「SOS」が入ってませんか。あれか。今、宣伝中のCDドラマにしか入れないという魂胆か。そして、そのうちソングコレクションを出してもう一儲けというわけか。アルバム全体の曲調からすると、この曲はあまりにも異質と理解しつつも、ちょっと損した気分は否めない。
あー、紙ケースなのに材質が弱すぎるのは本当にどうかと思う。ライナーというか、歌詞シートを取ろうとして両脇がやぶれちゃったよ。

なお、ついでに買ったのノエインOP(eufoniusの「idea」)はたいそう良い出来でした。重苦しい函館の冬が転調とともに一転、爽やかな夏の景色になるOP映像は完璧なので欲を言えばこれも欲しいけど、曲単体でもじゅうぶんにすばらしい。

WBCの出場選手が発表された。チーム別の内訳は、投手が、CLM5 SH2 L1 G1 C1 T1 S1 パドレス1。捕手が、CLM1 D1 G1。内野手が、CLM2 SH2 F1 S1 C1 ホワイトソックス1で、外野手がL1 YB2 S1 マリナーズ1。なんか、マリーンズの選手が異様に多い気が。こんなに出してペナントは大丈夫なのか。今年の成績で選んだといわれればそれなりに納得のメンバー(井口除く)ではあるのだけど。うーむ。

しかし、岩瀬も福留もでませんか。> 中日&今岡も赤星も出ませんか。> 阪神
#赤星はイチロー&青木と被るからいらないという気も。

オリックスと楽天の選手がいないのは、……突っ込むとかわいそうだよなあ。

タモリ倶楽部「酒のつまみ選手権」を観る。餃子ピザは別格として、他から選ぶとすると「おかかキャベツ」か「海苔のチーズはさみわざび味」かな。

12月10日
起きたらセイザーXのBパートだった……。観たかったな、メトロン星人。セイザーは未来人っぽい新敵登場。「今、未来では大変なことが」という概念のおかしさに身悶えしそうなんですが、言っても詮無いことですか。韋駄天翔はいつもにも増して無茶展開。エックスシティとやらに行かせたくないだけなら、ガキ3人なんだから殺せば済むことだろうに。ふたご姫はこの後に及んでアイテム集めですかという展開。ブライト様の発言は必ず信じてもらえるというのが、つねづね謎だ。ガイキングは、ロケットパンチの補給の話が出たり細かく面白いエピソードが。なんかノンマルトな話もやってると思ったら、それを「いつかわかってもらえる」の超ポジティブ思考で切り抜ける主人公!21世紀にこの「健全さ」は何かの謀略ですか。とりあえず16:9の上下(4:3だと余ってる部分)に出る意味のないリードがむちゃくちゃ邪魔だ。

SFファン交流会の例会&忘年会に参加して、アニソンを聞いたり歌ったり。ノエインOPの転調パートは何度観ても傑作だなあ。カラオケでは「聖少女領域」の歌い方について悩む。「禁じられた遊び」と違い、YAPOOSっぽく歌うのは向かない模様。もっと、淡々と低めに、かな。「ガン×ソード」EDを歌えなかったのは心残り。

12月11日
つれづれに、もとい逃避として、某所で「っていうか漢字四字?」と題して、古今東西、四字題名のSFを集めてみる。

自分で思いついたないし見つけたのは、
宇宙消失、順列都市、万物理論、宇宙舟歌、女王天使、火星転移、斜線都市、空洞地球、神々自身、宇宙気流、地球帝国、中性子星、花粉戦争、人間以上、宇宙市民、地球巡礼、銀河市民、軌道通信、偶然世界、自由軌道、戦士志願、宇宙戦争、模造世界、逆転世界、天使墜落、暗号解読、宇宙零年、殺戮機械、結晶世界、狂風世界、時間都市、夢幻会社、時間衝突、永劫回帰、悪夢機械、模造記憶、永久戦争、銀河大戦、太陽強奪、反対進化、地衣騒動、停滞空間、宇宙軍団、航時軍団、人狼原理、法王計画、人獣裁判、透明人間、鋼鉄都市、神経線維、地球地獄、海底牧場、戦時生活

日本沈没、首都消失、家族八景、妄想会社、第六大陸、神曲法廷あたり。

他の人から出たのが、
木星強奪、電脳砂漠、酸素男爵、器官切除、確率人間、放浪惑星、啓示空間、時間泥棒、宇宙商人、両棲人間、自由未来、無限軌道、巨人頭脳、地底旅行、樹海伝説

化人幻戲、人間椅子、黄金仮面、夜光人間、透明怪人、宇宙怪人、宝石泥棒、弥勒戦争、神獣聖戦、機神兵団、終末曲面、仮面戦記、装甲戦士、妖虫戦線、幻象機械、電脳少女、恍惚病棟、流氷民族(氷河民族)

一期一宴、一切衆生、豊穣世界、千客万来、問答無量、至福一兆、青方偏移、飛行訓練、人間消滅、死刑宣告、大同小異、唯我論者、現実創造、系統派生、苦痛志向と、なんだか大量に挙がりました。

指輪物語はファンタジーだから別枠で。SFは他ジャンルに比べて4字題が多いのではという話もあったけど、どんなもんですかね。

「ぱにぽにだっしゅ!」#24の時代劇パロディがすばらしすぎる。子連れ狼にしろ、必殺にしろ、ツボの抑え方と外し方が絶妙。メソウサ役の声優、山崎バニラの本業とかけて、メソウサが劇中で弁士をやっていたのもコネタとしてナイスだし、EDの再現っぷりも見事。まったくもってよく文句なし。しかし、そんな回なのに、私的ベストヒットは黒板ネタの 6×9=42だった。ちょっと申し訳ない。

12月12日
複数の方の票によりS-Fマガジン考課表の票数がちょっとずつ増えてます。8月号までは2004年並まで回復(回復っていうか)。ありがとうございます。本当は15〜20人は欲しいわけで、オンライン投票システムとか改善しなきゃねとは常々言ってるのだけどなかなか実行に移せない。困ったものだ。
#一歩さんにシステム雛形まで作っていただいといて申し訳ないことこの上ない。
それはそれとして、正月明けにでも一部のみなさんが提出してくださると、毎号二桁という私的基準線は達成できるかなというかすかな望みが。お忙しいところとは思いますが、みなさんどうかひとつ。

12月13日
夕方までは特になんということはなかったのだけど、solaris7の環境に、libxml2を入れようとしはじめてからが泥沼。

ソースインストールがうまくいかず悪戦苦闘した末に、pkgaddがちゃんと入っていることに気づいたり、パッケージインストールしたら、 iconvとzlibとgcc.so.1が無いとか言われたり、gccをpkgrmして、落としてきたものを入れたら、/usrの空き領域が足りなかったり、なんとかしてインストールに成功したと思ったら、コンパイルは出来ているのに実行するとldのところでエラーが起きたり(リンカは通ったはずなのになぜ?)、コンパイルオプションをなんとかしたら、今度はエラーだけでなく正当な結果も吐かなかったり。

終バスの時間になったんで諦めてでてきたら、とどめに作業室に定期を忘れたり。もうやだ。

呆然としながらTEEN TITANSを観る。電源ケーブル経由でサイボーグに侵入したコンピュータウィルスを退治するためミクロサイズになって消化器系に潜入するという、どこから突っ込んでいいのか迷いに迷って途方にくれるような話で大いに脱力。夕飯が菓子パン一つでお腹すいたから、飯でも買ってこよう……。

小林めぐみ『食卓にビールを』5巻(富士見ミステリー文庫)を読んだ。1年半で5冊とは予想もしなかったハイペース。雑誌掲載2篇に書き下ろし6篇って、とても短篇集とは思えない初出リストです。地口だけででっち上げた「イカ篇」はあれとして、他はふだんどおり。申し訳のようにミステリな「クリスマスパーティ篇」もあり。ベストは、えーと、投げやりな落ちが楽しい「世界征服篇」かな。そろそろ学校の人たちのリストが欲しいところ。誰か、登場人物一覧を作ったりしないか。いまさら「白の書」がでてきたのはむちゃくちゃ驚きました。

勢いで「アカギ」を観る。いくらなんでも飛ばしすぎだろう。ニセアカギが潰されてから、治がかわりに入って、結局アカギに交替するまで3分あったかどうか。なんのために治が入ったのかさっぱりです。いや、展開としては原作どおりなんだろうけど。

さらに先(今)週分の「リリカルなのはA's」。格闘キャラが動けないので、アクション的にはいまひとつだったが、武器の動作で魅せていたんで良しとしたい。それはそれとして、DVDのキャッチが「熱血魔法バトルアクション」というのはどうなんだ。すでに魔法少女でもリリカルでもありませんか。ありませんね。

12月14日
「惑星大怪獣ネガドン」のDVDが発売されるよっていう、かなり既出な話題なんですが。「特撮なしの特撮映画 」というフレーズが気に入ったんでちょっとメモ。

確かにフルCGで作成された映画を「特撮映画」と呼ぶのは違和感がある。技法の部分でフルCGの「アニメ映画」と区別できるのかという気はする。でも、広告やらなにやらを見る限りでは、「特撮映画」と呼ぶしかないテイストのものであるのも確か。内容に即して「怪獣映画」と呼びかえればいいのかもしれないけど、怪獣が出てこない特撮的な映画というのもあるよなあ、と。えー、結論はありません。

クマのプーさんに新キャラが。2007年放映開始予定の「クマのプーさん」テレビシリーズに、6歳の女の子がレギュラー登場するという話。作品のテイストにはマッチしそうに思うのだけど、「クリストファー・ロビンに与えられた物語」という作品の根幹の部分に抵触してそうな気がしてなんだかなあ、と。突き詰めれば「作品とは誰のものか」という話にも持っていけそうだけど、疲れているので持っていかない。

ITmediaの記事、「「キヨモリ」出陣」公式)。どう見ても由貴彦さんとしか思えません。操さんはどちらに?
#意味のわからない人は『宵闇眩燈草紙』参照。

12月15日
今日も今日とて間抜けなコードを書き綴るうちに、8時半も過ぎたので仕事を切り上げバス停へ。

向う途中で腹が減っているような気がしてきたので、バス停近くの吉野家で飯。次のバスまで25分あることを考えると、柏に帰ってから珍来に入るほうが正解という気もしたが、背に腹は代えられない。すき鍋定食を可能な限りゆっくり食い、ゆったり金を払って出てきたが、それでもまだ10分近く余ってしまった。寒風に身を震わせながら、mp3プレイヤーで「山本正之'89 少年の夢は生きている」を聞いて気を紛らわせることしばし。定刻に1,2分ほど遅れて来たバスが、頼もしいスピードで目の前に近づき……、通り過ぎた。

へ?

遠ざかるテールライトを呆然と見つめたあと、改めて周囲を見回してみる。路線バスのバス停は3mとなりだよ。どうやら自分は隣の高速バスのバス停にいたらしい。やり場の無い怒りに襲われながら、なおもしばし遠ざかるバスを見つめていたのは15秒ほどだっただろうか。ようやっと諦めて善後策を考えてみる。

1)高速バスに乗ると上野に行ってしまう。余分に1500円ほどかかる上、時間も余分にかかる。なにより虚しい。
2)タクシーに乗れば2000円強でまともな時間につく。見かけの時間効率は最も良いが、問題はタクシーが通りかかるかどうか。あての無い待ち時間の虚しさを思うとやり切れない。
3)つくばセンターまで歩いてTXに乗れば、それなりの値段でそれなりの時間に着くかもしれない。しかし、いかんせんTXのダイヤは把握してない。3,40分かけて歩いた末に、なおも長い待ち時間となったらどうすればいいのか。
4)本来のバス停で次を待てば20分強ですべて解決する。最も確実ではあるが、この寒空の下コートも無しで20分立ち尽くすというのはとても正気の沙汰とは思えない。
というわけで、5)待ち時間分歩いて駅に向かい、少しでも体を温める を選択。30分後に、無事バスに乗れました。まあ、予想外に体を動かせたんだから良しとしようじゃないか。しておこうよ。しとくんだってば。

12月16日
レントンの姉ちゃんの話はどこに行ったんだろう、というわけで日曜の「エウレカセブン」をやっと観た。設定消化モードだなあ。話が動いたら呼んでください。

さらに先週と今週の薔薇乙女も。バトル開始&蒼死亡で残り3話。次は苺が死亡の模様。って、えーと最終2話で、赤&緑 対 銀 対 紫?黄色はどう使うんだ?いろいろ不安です。とりあえず、がっつんがっつんぶつけるだけのアクションをなんとかしろと。メルヘヴンでももっと面白い戦いをするぞ。

NEKOMISO+経由で、DCの新作リストから「AMERICAN VIRGIN #1 」。急進的な国家童貞運動のトップであるベストセラー作家が、女神のお告げを聞いてどうこう(ちゃんと読んでない)。変そうなんで、だれか感想を教えてください。

MM/memo経由、Clusty the Clustering Engine。検索結果をクラスター分析した結果の上位語を教えてくれる検索サービス。「大森望」で検索すると、文庫 (19)/翻訳家 (12)/書評 (13)/河出書房 (9)/現代SF1500冊 (8)/日記 (8)/コニー・ウィリス (8)/Nozomi Ohmori (6)/三村美衣 (7)/東京 (8)と並ぶくらいには高性能(なぜ河出、とかはともかく)。

元データが少なかったり、意味の揺らぎ(人名だと同姓同名とか)があると、結果がぼやけるのは難点。たとえば僕のフルネームだと、1位が「SF」になってる以外は意味のわからない結果に。ある程度有名な単語のほうが面白げ。

さらにアナグラム・ジェネレータ。フルネームでやってみたら、8840個も出てきてなにがなんだかわからなった。どうやら、YやHが多くて、感嘆詞を作り易いのが問題である模様。とにかく数が多すぎでめぼしいものを探す気力がわきません。あ、HASTY HAUSA YETI : 急いだハウサ語の雪男 はちょっといいかも。

12月17日
ふだんどおり、「虎の門 しりとりスペシャル」を見て、しばしネットをだら見して、本を少しめくってただけだから、4時には床についたというのに起きたら10:30。6時間以上も寝てしまったよ。失敗だ。そんなわけで「ガイキング」以外の土曜朝特撮&アニメはスルー。「マックス」も「ふたご」も「翔」もどうでもいいが、「セイザーX」を見逃したのは悲しいかもだ。

それはそれとして「ガイキング」。テーマが説教くさいのはともかくとして、日常シーンはそれなりに面白くなってきた模様。サコン先生も登場したので、超兵器にも期待できそうだ。だめくさかったアクションも、シールド&ランス(これはランスじゃなくてスピアだと思うが)が出てきてからは向上気味。これなら、まあなんとか。しかしダイヤくんはいくらなんでもモテに過ぎると思う。

でもって、さまざまな経緯の末に「フジヤマ ミドリ」で検索していて見つけたサイト。私だけの十字架。懐かしのアニメ・特撮キャラのパンチラだの尻だのキス(女子同士限定)だののイラストがいっぱい。例:ベルスターとタックルと花忍のパンチラ。なんというか、いろんな意味で業の深いことだ。ともかく。このサクラちゃんとナナのキスというのはたいそうエロくさいと思いました。

近所の書店で『figure girls』(内海裕之[撮影] 宝島社)という写真集をみかけ、中を見てのけぞる。美少女フィギュアと水着女性のコラボ写真集というコンセプト(参考)が理解不能です。パラパラとめくった感じだと、生身のほうは一切顔出しがなかったんだけど、それで納得していたのか。出演者一覧も、フィギュアのほうだったような。どこを狙っているのか謎過ぎる。

と、そんなこんなで夕方から元ユタ。今日の参加者は、山本和人、SF人妻、林、才野茂、柳下毅一郎、大森望(到着順のような気がする)。主な話題は、ご当地キティ完全カタログ、キングコング、柏の惨状、ぴあの今年の世相図、知らない言葉あるいはマンドク家とはなにか、裏カシ、マリサポの優先権、トヨザキ社長トーク、セレッソファンで近鉄ファン、『ナイト・ウォッチ』、「え?まだタバコ吸ってるの?」、シェクリイ追悼、SF映画オールタイムベスト、決戦・日本シリーズ、日本版《奇想コレクション》ってそれは《ふしぎ文学館》では……、児童向けSFアンソロジー、こどもびぃるとはなにか、野球選手引退後の予定は酋長、晩年のスタルヒン、バンジージャンプがすごい、スカーレット・レターもすごい。など。

『ご当地キティ完全カタログ』のすごさになにもかももってかれた風味。テディベアのきぐるみを着たキティ・織田信長風にどう突っ込めばいいのかと。

12月18日
 ピーター・ジャクソン版を観る前の予習として、「キング・コング」1933年版を鑑賞。近所のCD屋にあったDVDを適当に買ったんで正直割高だったが、その辺はなかったことにする方針。
 予想より面白かった。アン・ダロウとドリスコルのロマンスは、どうしてそんな展開になるのかさっぱりだったが、まあお約束といえばお約束。髑髏島の展開を成立させるための儀式と思えば気にならない。髑髏島でのアクションに継ぐアクションは、時代に寄る技術的制約の中とはいえ見事なもの。これだけで語り継がれる価値は十二分。そして、あの伝説的ラスト。NY部分は、作品全体から観るとごくごく短い場面なのに、コングの映像がここばかりというのも納得できる見事な絵。「名作に上手いものなし」とよく言うが、名作とされるものにはやはりそれなりの根拠があるのだな。
 いやしかし、ジャングルでのアクションの長さには驚いた。恥ずかしながらあらすじ以外まったく知らなかったので。南洋篇はただの導入でコングのNY破壊がメインなのかと思っていたら、ジャングル映画だったんですね。 < 無知

 でもって、近所の映画館でPJ版。思いっきりネタバレ気にせずで行くんでよろしく。

 軽快なオールディーズに乗せて大恐慌のNY描写がつづく冒頭からいきなりもってかれました。全篇通して一番好きなのはこのシーンかもというくらい。ここで思いっきりつかまれたので、髑髏島に着くまでのパートは一切だれることなし。ドリスコルの設定変更もうまく機能しているし、新キャラというかもうひとりのドリスコルであるブルースもいい感じ。この辺のアレンジは完璧に決まっていた。
 髑髏島に入ってからも快調。モルドールの黒の門以外の何物でもない大扉とか、どうしようかと。PJやりすぎです。いやほんと、原住民が東夷にしかみえない。
 サービス満点、オリジナル3割増しのボリュームは、ジャングルに入ってからもつづくのだけど、この辺はちょっとこってりしすぎたかも。序盤でテンションが高くなりすぎてたんで、恐竜アクションの最後のほうはちょっと飽きかけてました。最近カロリー控えてるんで。
 とはいえ場面場面は面白いから文句は言えないのだった。両手がふさがっているコングが、落ちていくダロウを助ける方法とか、細かいアクションが楽しくてしかたがない。すごいなあ。
 NYに戻ってからの展開はいささか甘すぎるかなと思うのだけど(特に氷上のあれ)、キング・コング・ショウのセット&演出の完璧さで許してしまえる気分に。ラストの台詞まで、ほぼ完璧な3時間。いやほんと堪能しました。
 しかし、いくら柏とはいえ日曜夜の回(16:50から)で客が20人いないというのはいくらなんでもどうかと。蟲さえ見なかったことにすれば、女性客でも十分大丈夫だと思うんだがなあ。三角関係を描いたロマンスなんだし。
 これだけの傑作が大コケというのはあってはいけないことなので、もっと流行って欲しいと思うことだよ。

 余談。ドリスコル(エイドリアン・ブロディ)が登場したとき、「添野知生さんに似ている」と考えてしまい、以後ずっと印象がダブっていたのはちょっとあれ。なにかというと「おお、添野さんが全力疾走を!」という感じで。いや冷静に見るとそんなに似て無い気もするんだけど。

12月19日
録画で「ガン×ソード」#24。レイの復讐劇、決着。スーパーロボット大戦(ってーかエルドラ)の画面の間抜けさ以外は大変シリアスな展開。要所要所の見栄もズバリと決まり、鉤爪に究極の一矢を報いるところから階段落ちを経てラストの夢まで、完璧な構成でした。脇キャラにここまで盛り上げられちゃ、主人公の立つ瀬が無いよなあ。#25では今回の余韻を吹き飛ばすバカバトルを期待しよう。

でもって、#25。録画予約を間違えているのに油断していてOPを観損ねたのは内緒だ。絶妙なタイミングで帰ってきたヒーローとともに仲間達が復活。そしてついに迎えるそれぞれの対決の時、というわけでこれまた完璧なラス前。次週、最終話が待ち遠しいことこの上ない。きれいに終わってくれると良いなあ。

さらに、「ぱにぽにだっしゅ!」#25。#23の引きを受けてのロボットもの(+ヤマト&ST TNG)パロディ特集。ガイキングから出てきたエヴァがラブラブ天驚拳を打つ話。ケロロ軍曹あたりなら手放しで絶賛するレベルだが、ぱにぽにだとただのパロディじゃなあという気分になるから困ったもので。いやネタの投入量と再現性は十分評価に値すると思うのだけどな。なお「少女Q」は流れなかった。最終話はやはり「黄色いバカンス」かなあ。

ここ最近の読んだまんが。

山名沢湖『委員長お手をどうぞ』2巻(双葉社アクションコミックス)。1年間できれいに完結。最終話は、委員長総登場のにぎやかなフィナーレでした。漫画としては文化祭実行委員長と卒業アルバム委員長で甲乙つけがたく。エピソードの余韻はアルバムが一歩優るが、文化祭の甘酸っぱさもすてがたいし、悩ましい。キャラクターは放送委員長イチオシで。文化祭実行副委員長と印象が混ざるなんて言いませんとも、ええ。これはこれで大変気にいっているのだけど、竹本泉をよりファンシーにして隠し味に女子的毒をいれた短篇群も大好きなので、そちらも是非、また。

横山光輝『鉄人28号 原作完全版』1,2巻(潮出版社)。唐沢なをきのパロディでしか知らない場面の連続でたいそう不思議な気分。喩えて言えば、マッドテープでしか聞いたことの無い歌のオリジナルを聞いたようなもの、ってよりわかりにくですか、そうですか。しかし、唐沢パロは本当に原典に忠実だったんだなあ。ときどき投げっぱなしの伏線はあるけど、概ね面白いです。

12月20日
今日のWebZap。

竪穴式マンション:ぐぐる先生。googleをメガネに見立てるだけならともかく、その他のパーツが!すてきすぎです、ぐぐる先生。

魅惑の疑似科学。「火星人のプログラミングスキルを推定せよ」が楽しい。人間の設計の不合理性から、インテリジェント・デザイナーのプログラミングスキルをプロファイリング。関連としてはこちらも。

[作品解説] 響鬼の30話以後問題について考える。平成ライダーの視聴率&玩具売上げ。数値の情報源は2chということなんで、多少眉につばつけつつ。ときどきとんでもない数字があって驚きます。

12月21日
定時後、別作業をはじめる前に夕食を取り、はてさて2時間ばかりCのソースでも眺めてくるかねと厚生棟を出たら、恐ろしい勢いで疲労感が襲ってきたので残業はせずに帰ることに。こんなことなら柏に帰ってから飯を喰うことにすりゃよかった。今日のカツカレーはやけに冷たかったし。

忙しいといっても、本業の範囲では日に2.5時間平均で残業しているというだけで、世間様では忙しいの「い」の字にも入らないレベルなんだけど、生来こらえ性というものが無いのでこの程度でも辛くてしかたがないのだな。あー、きょうはだらだら休もう。

「疲れてるのは、仕事関係ない寝不足のためでは」という正解は却下の方向で。

デイヴィス『ほとんど記憶のない女』を読んだ。寸鉄が刺さりまくる鋭さと、当事者たる自分を他人事として眺める感じは好みだけど、自分のための本ではないという印象。男の駄目さを書く筆が正しすぎるのは良くないと思うことだ。身に痛くてしかたがない。

録画していたアニメも観た。
『リリカルなのはA's』12話。4騎士復活から最終決戦。燃える展開なのは確かだけど、遠距離砲撃ばかりなのはちと哀しい。暴走コアの強さが見えなかったのも不満っちゃー、不満。でもまあ、ここまでの達成度を考えれば十分でしょう。次回エピローグ。
『蟲師』9話。「重い実」。少し設定に手を入れている?黄金に光る稲穂以外はそんなに見るところなし。悪くはないが。

って、こんなことやってるから体力を無駄に消耗するのだ。

今日のWebZap。

ITmedia「「あ゛」「え゛」も表示――12万字のフォント無償公開」。東大坂村研が、超漢字およびWindowsで使える12万字を収めたフォント、「T書体フォント」を公開するという話。変体仮名や古い漢字に加え、標準に無い濁音を収めたというのは嬉しい。とくに「う゛」。
#って、あれ?濁点かな文字表にないな。別枠?

しかし「ゐ゛」だの「ゑ゜」だのってのは、さすがに異様ですね。

12月22日
クリスマス二題。

SEO講座 セックス・エンジン・オプティマイゼーションとは?。技巧を駆使して自分の検索価値を高めるセックス・エンジン・オプティマイゼーション講座。よくできてる。

ジングルベルを逆から聞くと。まさか、こんなになるとはなあ。
#音が出ます。

12月23日
「死の鳥」読書会兼忘年会に参加する。オールタイムベストに挙げたりしておいてなんだが、この機会に再読するまでメインのストーリーはすっかり忘れていた。テストとかアーブーとかは覚えてたんだけど。読書会は予定通りぐたぐたに。テストに実際に答えるという展開になったらどうしようかと思っていたが杞憂だった。でもまあ、プリという犬種がどんなものかわかったのと、やはり好きだということが確認できたのは大いに収獲。会ででた話もぐたぐたなりに楽しかったので、オールOK。忘年会の味噌キムチ鍋も美味かった。

12月25日
ちょっとだけ遠いパスタ屋で昼飯でも食おうと東口の通りを歩いていたら、柏松竹が閉館するという張り紙を見つけてしまった。うひゃあ、ここ1,2年で近場の使っていた店が閉店するのはいくつめだ。ええと、時系列順に と。9軒はさすがに多いよな。潰れたこと自体や代わりに出来た店のほとんどが(僕にとって)いらない店というのも哀しいのだけど、代替の店がないものが多いのは本当に痛い。城南予備校なんていらねえってばよ。おれたちのボンベイを返せ!!!新築マンションが次々と建って、人口は増えているはずなのに、なんでこんなに次々と潰れていくんだろう。

12月26日
妄想就職適性検査。 結果は、貴方にぴったりの就職先は 民明書房です。だそうな。
◎組織概要
 世の中に武道や拳法などを専門分野としている出版社は幾つかありますが、我が民明書房ほどその発刊数、購読者数、信頼度において群を抜いているものはありません。なんといってもあの王大人様や雷電様もご愛読なされていると言うお話です。主な発刊物には『狼壮年−拳−』や『貴方にもできる!中国拳法修行百科』がございます。

◎募集職種 編集員 ライター 他

◎先輩からのアドバイス
 よくうちの発刊物は胡散臭いとか、怪しいとか言われますが、そんな事はありません。これらはどれも正確なデータと取材によって編纂されたものばかりであります。エディターもその殆どが中国拳法を学んでおりその意味でもより真に迫る取材が行われているものと信じています。例えばカキ氷の起源はモンゴルであります。

◎元ネタ 魁!男塾
出来すぎだ。

SFM考課表更新しました。主催者であるにもかかわらず間に合ってないのは申し訳ないことですが、すみません年明けしばらくまで待ってください。締切り越えないとSFMを読む心の余裕が。年度が明けたときには、昨年度分で1つも投票がなかった参加者を賛歌状況一覧から削る作業をやってるのだけど、これがけっこう面倒。みなさん、年一度でも出していただけると手間が省けて助かります。< 本末転倒な期待

逆に追加・復活はまったく苦にならないので是非。そういえば昨年出してなかったなんて人も復活投票受け付けてますんで。

SFM2月号をパラパラと。
●「マルドゥック・スクランブル」アニメ版:村田蓮爾のキャラデザはちょっとツボ。でも、GONZOで村田蓮爾なわけだしなあ。
●夢枕獏 新連載:「役小角をめぐる奇怪な争闘」って、谷甲州の立場は。
●特集は日本作家特集なのに、海外作家の読み切りが4作家5本。ページ数はともかく、本数的には個人作家特集の時より多いという。ラインナップも、スターリング、バクスター、ヨーレン、ロバーツと豪華なもの。これはちょっと嬉しい。
●ロバーツの掲載作は待望の《アニタ》。人気次第では単行本なんてストーリーもあるかもなので反響をごうだ。菊池健のイラストはたいそうかわいらしいけど、《アニタ》にしてはかわいすぎかも。
●かわいいといえば。今号の佐久間真人の表紙絵はたいそう良かった。名前を覚えておこう。

アニメを観る。
ぱにぽにだっしゅ! 最終話:水着という軸はあるものの、基本に帰ったかのような4コマ連続風の構成。最後の寄せ書き含め、きれいな落ちだったんじゃないでしょか。惜しむらくはベホイミの水着が。いや、その。きれいに終わらせちゃったけど、スタイルからいえばいつでも第2シーズンやれそうなんで、原作のネタとスタッフの体力と客の財力が回復した頃にまた、ぜひ。

ガン×ソード 最終話:痛快娯楽復讐劇、決着。そして大団円。最後の最後でイヤボーンなのはまあ、日本の伝統ということで諦めよう。エピローグがとても気持ちよかったのですべて良し。

おねがいマイ・メロディ:クリスマスの奇跡で母子物の泣かせというのはべたにもほどがあるが、おもいっきり泣かされたので文句も言えず。母の姿を知らない子が母を求めるというのが、泣きツボにぴったりでな。鍵になった子守り歌はちょっとあれでしたが。
 しかし。「ほんとにサンタがいる」ネタを落ちではなく序盤に使ったのはもったいない気が。

ガン×ソードの後番、「練馬大根ブラザーズ」も面白そうなので、再来週(1/9)以降もこの時間枠を録画しよう。「落語天女おゆい」(CTC 26:10)はどうするかなあ。

12月27日
奇妙愛博士の所長室 12/27のウェズリー・スナイプス&トム・クルーズの「ふたりはオレキュア」に大笑いする。
1作作って また1作♪ ぶっちゃけありえない〜♪
配役変えてもふたりは〜 どのみちオレだし〜♪
お互い続編繰り返すたび〜♪ すごく、イタく、なるね〜♪ はい!
だもんな。はい!て。

ティーン・タイタンズ #32 Spellboundを観た。頬を染めるレイヴンのかわいさでオールおっけーな回、なんて言うと思ったら大間違いだ! < 誰もつっこんでない
自律走行するタコ型機械との戦闘シーン(最初のほう)が秀逸でした。特にタイタンズメンバー同士の連係プレー。

ついでに「ザ・バットマン」も。心ならずも悪に堕ちた旧友との哀しい別れ。渋い話だなあ。

12月28日
MM/memo経由で「Thunderって雷だと思ってた人、手を挙げて」というページを読んだ。thunderは雷鳴を表す語だという話。避雷針に「サンダー・ガード」という商品名をつけると英語ネイティヴの人には奇妙に思われるとか。避雷針は lightning rod。
 日本語の「かみなり」は「神鳴り」ってくらいで、どちらかというと音の方を指す語なわけだけど「稲妻(稲光、雷光)」よりも「かみなり」のほうが雷電の本体っぽく感じられる。それに対して、英語では lightning の方が本体に近いと。と思ったら、実は電気も含めた雷電の本体に近いのは thunderbolt なのだった。よくわからん。
 それはともかく。これを読んで「なるほど、だから"A sound of thunder"なのか」と納得したわけだけど、そこで新たなる悩みが。この短篇の邦題ってなんだっけ?
 AMEQさんのリストを見たら3種類ありました。

ひとさまのmixi日記経由で見にいったハヤカワ文庫SF 2月の新刊予定
『プルトニウム・ブロンド』
 ジョン・ザコーアー&ローレンス・ゲイネム/斉藤 伯好訳
   地球最後の私立探偵が、怖るべき力を秘めた
   巨乳アンドロイド美女失踪事件の謎を追う!
……えーと。"The Plutonium Blonde"、これかあ。この表紙はしかし。なんか「わかってる」感があってよいな。

12月29日
昼からアンサンブル例会&忘年会。3次会で、どうしても行ってみたいといういでさんに付き合い「世界の山ちゃん」に。美味い。しみじみと美味い。客観的に美味いかどうかなんて些細なことはどうでもいい。この味噌串カツこそ名古屋の味。われらが心のふるさと。美味い。土手煮もうずらのフライも美味いなあ。

12月30日
部屋が寒くて布団から出られません。思わずピザ取っちゃったよ。一人なのに。Yahooは外の気温が10度あるって主張してるけど、信じられないなあ。

ふとテレビをつけたらなんだかジャスティライザーのような雰囲気の特撮がやっていた。

ゴジラ・ファイナルウォーズだった。

全篇、ちょっとだけ豪華な(でも金の使いどころを間違えている)ジャスティライザーという風情。ある意味面白いのは確かだけど、これを面白いといってしまっては良くない気が。

12月31日
現状を鑑みるに、帰省するとどう考えても締切りに間に合わないので、今年も柏で正月を迎えることが確定。せめて雑煮は食おう。しかしあれだ。後で困るとわかってるんだから、ファンタジー大作は先に読むようにしようよ。 > おれ

親への義理は2月か3月の仕事が落ち着いた時期にでも果たすとして、R&中野とのゲーム会が出来ないのは悲しい。来年はこんなことの無いように。って、去年も思ったよなあ。

一日中部屋に籠もっているのが哀しくなったので夜遅くに初詣へ。今年も湯島天神から神田明神に回るルート。最後に飲む屋台を変えてみたら、味に少々難のある店でちょっとまいった。この関東煮で千円とるか。年の頭からついたけちを祓うため、しかたなくカラオケ屋に行き2時間ほど歌う。

次回へ

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