過去の雑記 08年 3月

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3月14日
 初代ディードリットの中の人のことを、それも人もあろうに第弐齋藤が、ついこの間まで知らなかったと知りたいそう驚く。ウォーロック+ドラゴンマガジン文化圏では周知の事実だと思ってたのだが。あれ、でもどこで最初に知ったんだったかな。大学の頃には知っていたはずだけど。

 ギムが安田均とか、パーンが北川直とかも周知の事実だよね。だよね。

 あ、大学の頃は、山本弘と清松みゆきのどちらか特定できてなかった気がしてきた。

 魚蹴さんのエントリに触発され、『MALLEUS MONSTRORUM』を買ってみた。クトゥルフTRPG用の怪物(邪神含む)データ集。魚蹴さんも書いたが、直截的な画がないのが神話っぽくてよい。で、頭のほうからざっと眺めたわけだが。

 「トリフィド」

で、黄金の蜂蜜酒噴いた。勝手に神話の怪物にするなよ、おい。

 他にも、火星人(ウェルズ)とか、精神寄生体(コリン・ウィルスン)、ブタ人間(ホジスン)、物体X(キャンベル)なんかがいた。
#ジョン・C・キャンベル「影が行く」ってのはどうやって間違えたのか。

 ああ、でも確かにモーロックとかも神話怪物っぽいよなぁ。シェクリイの「ひる」とかも、それっぽいから行けるのではなかろうか。
#そうか、有名どころの邪神にこだわらなければ、すべて特撮が元ネタのキャンペーンとかふつうにできそうだなあ。

3月15日
 さらに眺め進む(読んではいない)。アザトースの項にしれっと
 マナ=ユード=スシャイは、渦巻き、分裂し続ける、生命と物質の源であり、これはまさにアザトースである。
 と書いてあって、呆然。スカァルは、アザトースのまわりで笛を吹き太鼓を鳴らすアザトースの従者扱いですよ。おいおい。

悪心影(Aku-Shin Kage) ニャルラトテップの化身
 ニャルラトテップの日本の化身は暗黒将軍と呼ばれる堂々とした風采のカリスマ的な日本人男性の姿で現れる、暗黒将軍は日本の歴史において最も激動の時代における紛争の多くに責任があった。化身の顔は過去に織田信長として知られていた男のものである。(略)現代では、この人間の顔でビジネススーツを着て会議室で日本の財界人と一緒に座っている。(略)この「信長の亡霊」は超右翼主義者に帝国日本の再興を約束し、彼らを使ってさまざまな問題を起こしている。

ってのも。マイケル・ジェシンスキー"Secrets of Japan"が出典だそうな。

なんか、PCの前で一生懸命ネトウヨ&ネトサヨを煽っているニャル様の姿が浮かんで悲しくなった。

"Secrets of Japan"は、クトゥルフTRPGの日本シナリオ用サプリメントであるようだ。

夕方から元ユタ。今日の参加者は、井手聡、才野茂、添野知世、高橋良平、林、宮崎恵彦。

 主な話題は、「MALLEUS MONSTRORUM」、League of Extraordinary Gentlemenの最新刊のすごいクロスオーバー、コモン・ウェルスでのドクター・フー人気、おもちゃ技術の向上、早川のPC入換え、失われ行く松、ペンギンブックスの表紙募集、40年前の田舎におけるペンギンの存在感、現役でGalaxyを買った、日本の雑誌の特殊性、パルプとスリック、ペントハウスは元イギリスの雑誌、ライブを追い始めると大変、DVDやレコードも大変、きぼう管制室の安っぽさ、止める決断が大事、HD DVDとBluRay、次世代の映画、DVDの値段、墓場鬼太郎はよくできている、俗・さよなら絶望先生、12インチシングル、翻訳におけるヤード・ポンド法とメートル法、6フィートは平均身長、さまざまな下訳、『キス・キス』の下訳は常盤新平と生島治郎、TMNTの映画がすごい、など。

3月17日
 『マップス シェアードワールド 翼あるもの』(GA文庫)を読む。期待半分、不安半分だったが、想像以上に良かった。
 「シェアードワールド」だけあって、原作の主人公級キャラが登場するのは6篇中1篇(数えようによってはもう1篇)。名前を覚えてそうな脇役が登場するのが2篇。1話だけ登場した端役の血縁者が登場するのみ登場するのが1篇。しかし、どれも正しく『マップス』だった。リープタイプの宇宙船が登場し、主人公が宇宙を/自由を/未来を目指しさえすれば、『マップス』と感じられるらしい。
 読み終えると無性に『マップス』が読みたくなったので、1-3巻と17巻だけ再読。ああ、『マップス』だ。この「外」へ向かう意思。

 これが僕のSF観、違うな、SFに対する欲望の根っこにあることは忘れないようにしよう。

 第弐齋藤最新エントリに対するイン殺さんのブクマコメント「オタクは新たなる血族であり文化を病の速度で蹂躙する SICKS である、という話」をみて、真祖・手塚治虫が次々と従僕を増やしていく吸血鬼ものを連想し、そこから当然藤子不二雄を介して「流血鬼」につながったので、「気がつかなかった!二次元がこんなに明るくやさしい萌えに満ちていたなんて!」と言いいながら少年が脳裏をかけていった。

でもきっと、同じ発想はネットに50万件くらいあがっているだろうから、検索はしない。

00年代開始のSF系叢書の作品を思い出そうとして、いくつか出てこないタイトルがあったのでメモ。

●河出書房 奇想コレクション
03/11 ダン・シモンズ『夜更けのエントロピー』
03/12 シオドア・スタージョン『不思議のひと触れ』
04/ 2 ビッスン『ふたりジャネット』
04/ 4 エドモンド・ハミルトン『フェッセンデンの宇宙』
04/10 アルフレッド・ベスター『願い星、叶い星』
05/ 6 シオドア・スタージョン『輝く断片』
05/10 アヴラム・デイヴィッドスン『どんがらがん』
06/ 2 ゼナ・ヘンダースン『ページをめくれば』
06/ 5 ウィル・セルフ『元気なぼくらの元気なおもちゃ』
06/12 コニー・ウィリス『最後のウィネベーゴ』
07/ 5 パトリック・マグラア『失われた探検隊』
07/ 9 タニス・リー『悪魔の薔薇』
07/11 シオドア・スタージョン『[ウィジェット]と[ワジェット]とボフ』
08/ 2 ジョン・スラデック『蒸気駆動の少年』

●国書刊行会 未来の文学
04/ 7 ジーン・ウルフ『ケルベロス第五の首』
04/10 イアン・ワトスン『エンベディング』
04/12 トマス・M・ディッシュ『アジアの岸辺』
05/ 5 シオドア・スタージョン『ヴィーナス・プラスX』
05/10 R・A・ラファティ『宇宙舟歌』
06/ 2 ジーン・ウルフ『デス博士の島 その他の物語』
06/ 5 若島正・編『ベータ2のバラッド』
06/ 9 浅倉久志・編『グラックの卵』
07/ 6 アルフレッド・ベスター『ゴーレム^100』

●早川書房 ハヤカワSFシリーズ Jコレクション
02/ 4 ※ 北野勇作『どーなつ』
02/ 4 ※ 野尻抱介『太陽の簒奪者』
02/ 4 ※ 牧野修『傀儡后』
02/ 5 ※ 小林泰三『海を見る人』
02/ 6 佐藤哲也『妻の帝国』
02/ 7 ※ 林譲治『ウロボロスの波動』
02/ 9 ※ 飛浩隆『グラン・ヴァカンス 廃園の天使I』
02/10 高野史緒『アイオーン』
02/10 恩田陸『ロミオとロミオは永遠に』
02/11 平谷美樹『ノルンの永い夢』
03/ 7 田中啓文『忘却の船に流れは光』
03/ 7 紺野あきちか『フィニイ128のひみつ』
03/ 8 深堀骨『アマチャ・ズルチャ 柴刈天神前風土記』
03/10 藤田雅矢『星の綿毛』
03/11 牧野修『楽園の知恵 あるいはヒステリーの歴史』
04/ 1 浅暮三文『針』
04/ 3 西島大介『凹村戦争』
04/ 4 ※ 森奈津子『からくりアンモラル』
04/ 5 高野史緒『ラー』
04/ 6 坂本康宏『シン・マシン』
04/ 7 桐生祐狩『小説探偵(ノベル・アイ)GEDO』
04/ 8 仁木稔『グアルディア』
05/ 7 藤崎慎吾『ハイドゥナン(上下)』
05/ 8 北野勇作『空獏』
05/ 9 町井登志夫『血液魚雷』
05/11 林譲治『ストリンガーの沈黙』
06/ 1 山本弘『まだ見ぬ冬の悲しみも』
06/ 3 西島大介『アトモスフィア 1』
06/ 4 西島大介『アトモスフィア 2』
06/ 6 石黒達昌『冬至草』
06/ 8 小川一水『天涯の砦』
06/10 ※ 飛浩隆『ラギッド・ガール 廃園の天使II』
07/ 5 円城塔『Self-Reference ENGINE』
07/ 6 伊藤計劃『虐殺器官』
07/ 7 機本伸司『スペースプローブ』
07/ 9 林譲治『進化の設計者』
08/ 1 円城塔『Boy's Surface』
※は現在、早川のサイトにタイトルが無い(おそらく文庫JAに収録されたため)

●早川書房 プラチナ・ファンタジイ : 文庫FT版
03/12 シャロン・シン『魔法使いとリリス』
04/ 1 ブルース・スターリング『塵クジラの海』
04/ 2 ケリー・リンク『スペシャリストの帽子』
04/ 3 ジェイムズ・P・ブレイロック『魔法の眼鏡』
04/ 4 クリストファー・プリースト『奇術師』
04/ 5 グレアム・ジョイス『鎮魂歌』
04/ 6 ジェフ・ヌーン『未来少女アリス』
04/11 ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア『すべてのまぼろしはキンタナ・ローの海に消えた』
05/ 1 クリストファー・プリースト『魔法』
05/ 3 パトリシア・A・マキリップ『影のオンブリア』

●早川書房 プラチナ・ファンタジイ : ハードカバー版
07/ 4 クリストファー・プリースト『双生児』
07/ 7 ケリー・リンク『マジック・フォー・ビギナーズ』
07/10 マシュー・ニール『英国紳士、エデンへ行く』
08/ 1 イアン・R・マクラウド『夏の涯ての島』 


3月18日
 実はまだ更新しているちゆ12歳に、いまさらアイゼノの感想が(本当は面白い「アイドルマスター XENOGLOSSIA」;ちゆ12歳)。
 書かれている感想はまったくもってその通りなんだけど、「千早さん(48歳)」が気になった。ええ?そうだっけ?

 なんたら事件が16年前というのが間違いなんではと、wikipediaを引いてみると、確かにネタばれ注意のところに「実際の年齢は48歳」という記述が。ええええええ。いつ出てきたそんな設定。アニメの作中ではなかったと思うがなあ。

 「季刊エス 2008年春号」を読む。メインの特集は和風幻想絵巻。アニメ系の特集は「墓場鬼太郎」「電脳コイル」「【俗・】さよなら絶望先生」。とりあえず絶望先生だけ一通り読んで、あとはパラパラと。
 まだ単行本が無いうちに12巻と13巻の「絶望文学集」(単行本袖の嘘あらすじ)を渡したという話は笑った。確かに全13話で単行本が現時点で12巻だと足りなくなるよな。新しいスタッフを起用したいけど、「スタッフまで一見さんお断り」になっているというのもいい話。

 電脳コイル特集の磯光雄インタビューでは、「SFと思って作ってない」という発言が気になった。このへんはSFセミナーの企画で掘り下げられたりするだろうか。
 パレチェクの記事もあり。絶望先生だけを目当てに買った割には読みどころが多い。

3月19日
 クラークが亡くなった。mixi日記への某氏の書き込みで、それをはじめて知ったとき、一瞬空白になったが、意外と自然に受け入れてしまった。「現役」作家だし、大好きな作家の一人だし、もっと衝撃があるかと思ったが、脳内の「いつなくなってもおかしくない」フォルダに入っていたからか。
 それでも、『楽園の日々』を読み返そうかという気分にはなった。こっちに持ってきてたっけかな。

 さて。不謹慎ではあるが、高齢作家が亡くなったとなると気になるのは、あと誰がいるか、だ。 < 不謹慎に過ぎる

 SF作家生没年&デビュー年リスト;ユはゆかりんのユSF作家生没年早見表によると、今日泊亜蘭(97)が存命の中で最高齢である模様。このリストに載ってないSF作家でより高齢の方もいるかもしれないが、暫定的には今日泊先生が最長老だ。英米作家ではヴァンス(91)が最高齢。

 と、興味はすでに満たされたわけだが、せっかくなので上記、石野休日さんと、Curious Gさんのリストを合わせ、いくつかの作家を追加したリストを作ってみた。( )内はデビュー年。
1797-1851(1818)メアリ・シェリー
1809-1849(----)エドガー・アラン・ポー
1828-1905 (1863?) ジュール・ヴェルヌ
1859-1930 (1884) アーサー・コナン・ドイル
1866-1946 (1887) H・G・ウェルズ
1875-1950 (1911) エドガー・ライス・バロウズ
1876-1914(1895)押川春浪
1885-1967 (1911) ヒューゴー・ガーンズバック
1886-1950 (1930) オラフ・ステープルドン
1890-1937 (1923) H・P・ラヴクラフト
1890-1965 (1928) E・E・スミス
1892-1973 (1937) J・R・R・トールキン
1896-1975 (1918) マレイ・ラインスター
1897-1949 (1928) 海野十三
1901-1968(????)アンナ・カヴァン
1903-1969 (1931) ジョン・ウインダム
1904-1980 (1933)アレッホ・カルペンティエール
1904-1988 (1931) クリフォード・D・シマック
1904-1977 (1926) エドモンド・ハミルトン
1905-1978 (1937) エリック・F・ラッセル
1906-1963(1952)マーク・クリフトン
1906-1972 (1938) フレドリック・ブラウン
1907-1988 (1939) ロバート・A・ハインライン
1907-2000 (1937) L・スプレイグ・ディ・キャンプ
1908-2006 (1928) ジャック・ウィリアムスン
1908-2006 (1937) ネルスン・ボンド
1909-1976 (1930) エドガー・パングボーン
1910-1971 (1930) ジョン・W・キャンベル・ジュニア
1910-1992 (1939) フリッツ・ライバー
1910-   (1953)今日泊亜蘭
1911-1968 (1934) ジェラルド・カーシュ
1911-1995 (1946) マーガレット・セント・クレア
1911-1981 (1942?)ジョージ・O・スミス
1911-1995 (1951) ジャック・フィニイ
1911-1987 (1933) C・L・ムーア
1912-2000 (1939) A・E・ヴァン・ヴォクト
1913-1966 (1950) コードウェイナー・スミス
1913-1987 (1939) アルフレッド・ベスター
1914-1958 (1936) ヘンリー・カットナー
1914-2006 (1941) ウィルスン・タッカー
1914-2002 (1960) R・A・ラファティ
1915-1980 (1953) トム・ゴドウィン
1915-1987 (1968) ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア
1915-2005 (1948) チャールズ・L・ハーネス
1915-1986 (1953) ロバート・F・ヤング
1915-2001 (----) フレッド・ホイル
1916-   (1945) ジャック・ヴァンス
1917-2008 (1946) アーサー・C・クラーク
1917-1983 (1951) ゼナ・ヘンダースン
1917-1983 (1951) マック・レナルズ
1918-1987 (1952) シオドア・コグスウェル
1918-1985 (1938) シオドア・スタージョン
1918-   (1946) フィリップ・ホセ・ファーマー
1919-   (1951) E・C・タブ
1919-   (1937) フレデリック・ポール
1919-   (1968) ジョン・ボイド
1920-1992 (1939) アイザック・アシモフ
1920-   (1946) ウィリアム・テン
1920-   (1941) レイ・ブラッドベリ
1920-1986 (----) フランク・ハーバート
1920-2005 (----) クラーク・ダールトン
1921-  (1955)キャロル・エムシュウィラー
1921-1975 (1940) ジェイムズ・ブリッシュ
1921-2006 (1951) スタニスワフ・レム
1922-2007 (1950) カート・ヴォネガット・ジュニア
1922-   (1957?)ジョン・クリストファー
1922-2003 (1942) ハル・クレメント
1922-2002 (1941) デーモン・ナイト
1922-1996 (1951) ウォルター・M・ミラー・ジュニア
1923-1985 (1945) イタロ・カルヴィーノ
1923-1958 (1940) C・M・コーンブルース
1923-1993 (1954) アヴラム・デイヴィッドスン
1923-2001 (1950) ゴードン・R・ディクスン
1923-2004 (1958)矢野徹
1924-1972 (1961) 広瀬正
1925-   (1951) ブライアン・W・オールディス
1925-   (1951) ハリイ・ハリスン
1925-1993 (1959) キース・ローマー
1925-1991 (----) アルカジイ・ストルガツキー
1926-2001 (1947) ポール・アンダースン
1926-2002 (1958) リチャード・カウパー
1926-   (1950) リチャード・マシスン
1926-1997 (1957) 星新一
1927-   (1961) デイヴィッド・イーリイ
1927-   (1952) ダニエル・キイス
1927-1987 (1954) ランドル・ギャレット
1928-   (1956) ケイト・ウィルヘルム
1928-2005 (1952) ロバート・シェクリイ
1928-1982 (1951) フィリップ・K・ディック
1928-1984(1957)ウォルター・テヴィス
1928-1992 (1951) アラン・E・ナース
1928-1999 (1962) 光瀬龍
1928-1991 (1948) K・H・シェール
1929-   (1962) アーシュラ・K・ル・グィン
1929-1976 (????) 福島正実
1930-   (1956) J・G・バラード
1930-1999 (1953) マリオン・Z・ブラッドリー
1930-   (1962) 浅倉久志(翻訳家)
1931-   (1965) ジーン・ウルフ
1931-1996 (1954) ボブ・ショウ
1931-   (1962) 小松左京
1932-2002 (1979) ロバート・L・フォワード
1933-   (1952) ロン・グーラート
1933-   (1971)ジェリー・パーネル
1933-   (1965) 石原藤夫
1933-2002 (1957) 半村良
1933-   (----) ボリス・ストルガツキー
1934-   (1956) ハーラン・エリスン
1934-   (1989?)ジョン・クレイマー
1934-   (1960) 筒井康隆
1934-   (1961) 眉村卓
1934-   (1981) アラスター・グレイ
1935-2002 (1977) チャールズ・シェフィールド
1935-   (1954) ロバート・シルヴァーバーグ
1935-   (1981) ジャック・マクデヴィット
1935-2000 (1964) キース・ロバーツ
1935-1977 (1973) トム・リーミイ
1935-1995 (----) ジョン・ブラナー
1937-2000 (1966) ジョン・スラデック
1937-1995 (1962) ロジャー・ゼラズニイ
1937-   (1954) バリントン・J・ベイリー
1937-   (1959) ジョアンナ・ラス
1938-   (1964) ラリイ・ニーヴン
1939-   (1957) マイクル・ムアコック
1939-  (1964)山野浩一
1940-   (1962) トマス・M・ディッシュ
1940-   (1960) アレクセイ・パンシン
1941-   (????) グレゴリイ・べンフォード
1941-   (1989) マイクル・カンデル
1941-   (1977) ジェイムズ・P・ホーガン
1942-   (1975) ジョン・クロウリー
1942-   (1964) ラングドン・ジョーンズ
1942-   (1976) C・J・チェリイ
1942-   (1962) サミュエル・R・ディレイニー
1942-   (1981) テリー・ビッスン
1942-   (1965) マイク・レズニック
1942-   (1967) 伊藤典夫(翻訳家)
1943-   (1966) クリストファー・プリースト
1943-   (1969) ジョー・ホールドマン
1943-   (1966) イアン・ワトスン
1943-   (----) スティーヴン・ミルハウザー
1944-   (1970) 堀晃
1945-   (1970) コニー・ウィリス
1945-   (1970) コリン・ウィルソン
1945-   (1978) アイリーン・ガン
1945-   (1970) ジョージ・ゼブロウスキー
1945-   (1970) ジャック・ダン
1945-   (1970) マイクル・ビショップ
1945-   (1964) チャールズ・プラット
1945-   (1986) エリザベス・ムーン
1946-   (1972) ハワード・ウォルドロップ
1946-   (1978) ルーディ・ラッカー
1947-   (1974) ジョン・ヴァーリィ
1947-2002 (1971) ジョージ・A・エフィンジャー
1947-   (1983) ルーシャス・シェパード
1947-   (1982) エリザベス・アン・スカボロー
1947-   (1979) ジョン・E・スティス
1947-   (1966) ガードナー・ドゾワ
1947-2006 (1971) オクテイヴィア・バトラー
1947-   (1971) タニス・リー
1947-   (1971) 梶尾真治
1947-   (1984) 橋元淳一郎
1947-   (????) スティーヴン・キング
1948-   (1974) ジョーン・D・ヴィンジ
1948-   (1977) ウィリアム・ギブスン
1948-   (1976) ナンシー・クレス
1948-   (1982) ダン・シモンズ
1948-   (1970) ヴォンダ・N・マッキンタイア
1948-   (1971) ジョージ・R・R・マーティン
1948-   (1973) スパイダー・ロビンスン
1949-   (1985) ロイス・M・ビジョルド
1949-1986 (1970) 鈴木いづみ
1950-   (1980) マイクル・スワンウィック
1950-   (1980) デイヴィッド・ブリン
1950-   (1977) ジェイムズ・P・ブレイロック
1950-   (1974) 山田正紀
1951-   (1977) オーソン・スコット・カード
1951-   (1975) K・W・ジーター
1951-   (1982) エスター・M・フリーズナー
1951-   (1967) グレッグ・ベア
1951-   (1976) ジェフ・ライマン
1951-   (1979) 谷甲州
1951-   (1977) 夢枕獏
1952-2001 (1979) ダグラス・アダムス
1952-   (1975) キム・スタンリー・ロビンスン
1952-   (1978) 田中芳樹
1952-   (1985) 中井紀夫
1953-   (1981) ウォルター・ジョン・ウィリアムズ
1953-   (1979) 神林長平
1953-   (1968?)難波弘之
1954-   (1977) ブルース・スターリング
1954-   (1979) マイクル・P・キュービー=マクダウエル
1954-   (1995) ケン・マクラウド
1955-   (1990) ジェイムズ・アラン・ガードナー
1955-   (1979) パット・マーフィー
1955-   (1984) ポール・J・マコーリイ
1955-   (1984) ジェフリー・A・ランディス
1955-   (1975) 山尾悠子
1956-   (1987) ジャック・ウォマック
1956-   (1986) ロバート・リード
1956-   (1978) 山本弘
1956-   (2002) 機本伸司
1957-   (1993) ジェフ・ヌーン
1957-   (1985) ジョン・バーンズ
1957-   (1986) スティーヴン・バクスター
1957-   (1988) エリザベス・ハンド
1958-   (1988) アレン・スティール
1958-   (1993) エイミー・トムスン
1958-   (1992) 牧野修
1959-   (1984) ニール・スティーヴンスン
1959-   (1980) 大原まり子
1959-   (1982) 草上仁
1960-   (1988) ニコラ・グリフィス
1960-   (1981) ロバート・J・ソウヤー
1960-   (1992) ピーター・F・ハミルトン
1960-   (1982) イアン・マクドナルド
1960-   (1982) 飛浩隆
1960-   (1977) 新井素子
1961-   (1983) グレッグ・イーガン
1961-   (1994) ジョン・C・ライト
1961-   (1989) 石黒達昌
1961-   (1992) 野尻抱介
1961-   (1995) 藤田雅矢
1962-   (1992) 北野勇作
1962-   (1995) 小林泰三
1962-   (1995) 林譲治
1962-   (1999) 藤崎慎吾
1962-   (1991) 森岡浩之
1962-   (----) ヴィクトル・ペレーヴィン
1963-   (2001) ウェン・スペンサー
1963-   (1981) 菅浩江
1964-   (1986) チャールズ・ストロス
1964-   (1996) アン・ハリス
1964-   (1989) ジョナサン・レセム
1965-   (????) マイケル・マーシャル・スミス
1966-   (1994) ウィル・マッカーシイ
1966-   (2001) フィリップ・リーヴ
1966-   (1990) アルステア・レナルズ
1966-   (1994) 古川日出男
1966-   (1991) 森奈津子
1966-   (1992?)深堀骨
1966-   (1995) 高野史緒
1967-   (1990) テッド・チャン
1967-   (2001) ライダ・モアハウス
1968-   (1998) 上遠野浩平
1968-   (----) セルゲイ・ルキヤネンコ
1969-   (2005) ジョン・スコルジー
1969-   (1995) ケリー・リンク
1971-   (1988) コリイ・ドクトロウ
1971-   (1996) 古橋秀之
1971-   (1998) 秋山瑞人
1972-   (2007) 円城塔
1974-   (2007) 伊藤計劃
1975-   (1996) 小川一水
1976-   (2001) 吉川良太郎
1977-   (1996) 冲方丁 
 日本人作家を中心に漏れが多いのは仕様なので気にしないこと。できたら独立ページにしたいが、その時にはちゃんと複数ソースで情報確認しなきゃダメだろうなあ。

 ところで。こんなSF的な一大事に「世界樹の迷宮」の完全クリアなんてしてしていたのだった。せっかく苦労の末に「火竜の逆鱗」を手に入れたのに、クラークの存在感がいまさら膨らんできて感動がどっかに。あいや。

3月20日
 「BUS GAMER」を観た。峰倉かずやの漫画が原作らしい。この綴りで「びず・げーまー」と読ませるのは無理がありすぎだろう。顔のいい兄ちゃんたちが顔のいい兄ちゃんらしく戦う話で、僕にとっては心の底からどうでも良かった。

 「ドラゴノーツ・レゾナンス」#24も観た。なんかまた精神世界で、ひとつに解け合うとかどうとか言ってると思ってたら、愛の力で奇跡まで起きて脱力。またエヴァか。あ、でもラストバトルはちゃんとやってくれるらしい。しかしカズキくんはすっかり別人だなあ。

 まんが読み。

石黒正数『ネムルバカ』(徳間書店 Ryuコミックス)
 バンドのボーカルをやっている先輩と、ごくふつうの生活を送る後輩の青春のようななにか。いつもの、日常の面白さを切り取る目とそれを少しずらすセンスに加え、じっとこちらの目を見つめるような真剣さが出ている。駄サイクルの話なんて、身に痛い者も多かろう。ってか、ちょっと痛い。1冊できれいに終わって、あとを引かないのもすばらしい。

騎崎サブゼロ『世縒りゆび』(徳間書店 Ryuコミックス)
 読み切り4本と全5話の中篇という形式だが、読み切り4本中3本は中篇と緊密につながっているので、実質、一冊分の長篇と、読み切り1本という構成。長篇は、錬金術師をめざす少女と、彼女のまわりの人々の織り成す物語。錬金術とは、物が本来望んでいた姿を与える技、というのは面白い設定。黒のはっきりした絵柄も好み。アワーズライト掲載後、同人誌にまとまっただけだったものを単行本化した徳間、グッジョブ。

石黒正数『それでも町は廻っている』4巻(少年画報社 ヤングキングコミックス)
 今回はSFもファンタジーもなし。「いい話」率があがっているように思うが気のせいか。これはこれで好きだが、もっとダメな話も読みたい。

かわぐちかいじ『太陽の黙示録』17巻(小学館 ビッグコミックス)
 劉備が諸葛孔明と出会って第一部完。三国志のことは忘れてるのかと思っていたんで、入蜀したときにはちょっと驚いた。もともと劉備の実行力の伴わないきれいごとっぷりには辟易してたんだが、それがどんどん増している。曹操と孫権には、あの中身の無い小僧のたわごとをこてんぱんにしていただきたい。

岡本倫『岡本倫短編集 Flip Flap』(集英社)
 岡本倫の全短篇。全短篇といっても、没原稿はまだともかく、ネームしか書いてない連載第1話まで収録するってのはどうなんだ。わずかな命を得た存在が童貞少年の前に現れるエピソードが3本もあるのはちょっと多すぎる気が。でもまあ、概ね面白かった。
 買ったダッチワイフがなぜか自意識を持つ「Lime Yellow」は実にひどい話で良すぎる。自分の恋心を認めた主人公の目の前で、製品寿命が来たダッチワイフの頭が破裂するんだもんなあ。さすが唐突血まみれ漫画の第一人者。

和六里ハル『きんのたまご』(秋田書店 チャンピオンREDコミックス)
 ふつうに和六里ハル。やろうと思えばのんべんだらりとしたハーレム展開をいつまでも続けられそうなのに、えらく簡単に終わらせたな。でもまあ、これくらいが適量か。タイムマシンで、10秒後の世界に10円玉を送ったら廊下の外に移動したのは、その間に地球が自転して+公転してどうこうという奴だろうか。 < 考えすぎだろう、きっと

 吉富昭仁『BLUE DROP 〜天使の僕ら〜』(秋田書店 チャンピオンREDコミックス)も含めひさしぶりに買った漫画を全部読んだ。 積み漫画はもう少し減らしたい。

3月21日
Webから。

聖闘士星矢:装着可能な等身大「黄金聖衣」登場 秋葉原UDXで公開
 でか。「プラスチックに金メッキ」で20kg〜30kgもするのか。「将来的には、分解して組み立てられるようにしたい」というのはよくわかっている。ただ身長180cmってのはどうなんだろう。アイオロス用にしては小さいし、星矢用にしては大きいようだが。

あの人は今こうしている 吉沢やすみさん(売れっ子漫画家だった) (ゲンダイネット)
 「ド根性ガエル」の原作者、吉沢やすみの娘は、「ギャラクシーエンジェル」のキャラクターデザイナー、かなんで、その夫は大井昌和。へえ。大島やすいちが漫画家一家だというのは知っていたが他にもあるのだなあ。

この漫画家の血縁関係を集めたリストには、こんな名前も。

へえ。最後のはちょっと出来過ぎ。

3月22日
 SFのほうのえんじさんが、「『楽園の泉』がつまらない」という話を書いている
 僕は信者なので「あんなに面白い本がなぜ読めない」と思ってしまうわけだが、「話がない」というのはわからぬでもない。『サターン・デッドヒート』をべた褒めする人(物語志向の人)には向かないのかもしれない。
 クラークの真骨頂は、可能性の世界を眼前にあるかのように描写する技にある。『渇きの海』のような展開でひっぱる話だって、『幼年期の終り』のようにヴィジョンで魅せる話だって書いているが、本当にすばらしいのはいつも、そこに描かれている情景だ。見たことの無いはずの巨大建造物が、五感すべてを多い尽くすように感じられる圧倒的な描写力。その描写しかないという点で、クラークSFの究極にあるのが、『宇宙のランデヴー』であり、『楽園の泉』なのだと思う。クラークは叙景の作家なのだ。
 同じようにリアルな世界を書いても、ハインラインやアシモフだと視界が広がらない。あくまで文章情報として脳内に展開されていく。彼らの本領は、そこにはない。
 ……と、ここから、ハインラインの魅力がストーリーそれ自体の力であり構成力であること、アシモフの魅力はアイデアの豊富さとそれをひねらずそのまま小説にしてしまうけれんの無さであることを語ろうと思ったが、飽きてしまったのでここまで。
 未来を見通す力ってのは、三者に共通なので、「第一の魅力」には入れません。

 昼過ぎからアンサンブルの例会に参加。最長老作家の話とか。夜は、銀座ライオン経由で、燻製の旨いバーへ。スカンジナビアのアクアヴィットを順に飲んでいこうとしたら、インターセプトをかけられたあげく、それが一番旨かったのでちょっと悔しい。

3月24日
 一昨日書いた「ヒサクニヒコの息子が漫画家の久正人」への反応が多かったので、ちょっと気になる。あくまで当人たちとは無関係のWebページに記述があったというだけで、確実ではないのだ。心配になったので独立の情報ソースがないだろうかと検索していたらこんなページが。恐竜漫画の先輩、所十三に『ジャバウォッキー』を送ったというのも良い話だが、コメント欄に登場した本人の言葉が良すぎる。
 構想中に『さらば愛しきかぎ爪』という小説を見つけてしまい「モロかぶりじゃん!」とあせりました
 そりゃ、あせるだろう。

 なお、結局、裏は取れなかった。あくまで、あれは噂ということで。

 深夜アニメのCMで、「幻影師アイゼンハイム」映画化の事実を知り、驚く。僕の周囲で話題にならないはずは無いので、僕が聞き漏らしてただけなのだろうが。そんなことになっていたとは。ミルハウザーの小説は映像的ではあるけれども、映画に向くかと思うと不安も募る。姿勢を正し、5月を待ちたい。

3月25日
Webから。

Amazing Jewelly Collection 7/6R;株式会社クエスチョナーズにびっくり。1/6フィギュア用と、通常サイズがペアになった結婚/婚約指輪。キャッチが「俺の夢 × 俺の嫁」て。

 えーと、なんだ。

 世の業の深みは、はかり知れないってことで。

 「女性(少女)が何か巨大なロボットのようなものに乗って闘うアニメでお勧めの作品を教えてください。」という質問をみて、ちょっと考えてみる。敵キャラが乗るものや、サポートロボ(ビューナスAなど)・脇役メカ(ヌーベル・ディザードなど)に乗るもの、あるいは合体メカの一部(コン・バトラーVなど)に乗るものなども含めると膨大になりそうだが、おそらく主役メカのメインパイロットという前提なのだろう。回答には、サブパイロットや主要脇役メカに乗る例も挙がっているけど。
 さて、主役メカのメインパイロットが女性という前提だとなにが最初なんだろう。
 思いつく限りでは回答にもあがっている「超時空騎団サザンクロス」が最初なんだが。84年4月開始だから、「戦え!!イクサー1」よりも早いはず。これより早い例はあるだろうか。アムがエルガイムに乗ったとか、ラグがザブングルに乗ったとか、セイラさんがガンダムに乗ったとかは、例外あるいは主役メカ交代後なんで考えない方針で。

 と、mixiに書いておいたら、ゴワッパー5ゴーダムではという意見があった。なるほど、チームリーダーが女性なのか。これは珍しい。上記定義だと、暫定始祖はゴーダムかな。

 一話限りなら空モモのミンキナーサという意見もあったが、それはちょっと、微妙。

3月27日
東京へ乗り入れ、5月着工 宇都宮、高崎、常磐各線;東京新聞ということで、上野どまりの北関東方面各線が東京駅まで行くようになるらしい。完成は5年後の予定。全部が東海道線ホームに着くとなると常磐線の東京直通の本数は少なそうだが、新宿・中野方面に出るのが簡単になるのは確か。そのかわり、上野駅乗換えで確実に座っていくというのが難しくなるかも。乗り換えの手間からいえば、神田にも止まって欲しいところだが、それは無い模様。残念。

 物語の進行方向について(日本漫画のメリットとか);島国大和のド畜生という記事が面白かった。右から左に向かう日本語の表記法が、右から左に向かう演劇の(ひょっとしたら生理的)時間/方向間隔と一致したことが、日本マンガにとって有利に働いたのではという説。概ね納得が行くが、カートゥーンの左右については、「トムとジェリー」や「ロードランナーとコヨーテ」の「方向」も気になる。ジェリーは右から左に逃げていたと思うが、トムが左から立ちふさがって逆方向に走り出すというシーンもまた多かったような。さらに、ロードランナーは概ね右に走ってなかったか。これらが例外なのか、アメリカの映像作品だと方向性が曖昧という証拠なのか。
 横スクロール型のゲームは左から右が「前」。これはコンピュータのつくりが原因で、それは多分、左上を始点とする英語の書記法起源。格闘ゲームで左側がプレイヤーキャラ、右側がCPUなのも横スクロールの影響だろう。日本では、他の映像メディアの「方向」と逆ということになるが、導入当初に違和感はなかったのだろうか。いまとなっては定着してしまっているので、違和感があるかどうかもわからない。
 各種/各国の映像メディアで、左右をどう扱っているかをまとめて見るのは面白そうだ。誰か、新書でも書かないか。

 [ゲーム][オタク]「最近のゲームがつまらない」と言ってしまう人問題;ARTIFACT@ハテナ系も気になった記事。
 「自分に合った作品を探すのが面倒」と思ってしまうようになったら、そのジャンルに対して過去からの義務感で接しているだけなのだ。
という言葉は心に留めておきたい。

 今日、所用で近所のイトーヨーカドーに立ち寄ったら、いつのまにか文教堂ができていた。
 「しょせん文教堂だしなあ」と思いつつも、午後10時までやっているとのことなので、覗いてみたらこれがなかなか。漫画の品揃えが妙に充実している。こと新刊に限っては、新星堂柏店よりも揃いがいいかも。
 特徴的なのは新刊台。入り口すぐに売れ筋(アニメ化作品とか週刊少年誌掲載作とか)を並べた平台があって、そんなもんかと思いつつ奥に行くと、オタク誌やマイナー誌を含めた総合的な新刊平台が。平台の面積はそんなに大きくも無いんだけど、ほとんど背を向けて一冊単位で差してある(《ヒーロークロスライン》が各一冊とか、『ジャバウォッキー』が二冊だけとか)んで種類だけはたくさんある。でもって、おお結構使えるんだと思いつつさらに奥に行くと、今度は別の面陳棚が。『ネムルバカ』とか『あんみつ姫 完全版』とか『モモタノハナ』とか、出版社単位でも売れ筋でもない、どう考えても担当者の趣味としか思えない棚でたいそう良い気分に。これは偉い本屋な気がするよ。
 海外文芸とSF文庫がまったく使えないんでベースにする気は無いけど、やや遅く帰ったときと探している新刊漫画がみつからなかった時にはぜひ利用したいと思ったことだ。

3月28日
 今日の殊能将之日記に、「なぜジャイアンツファンは怒らないんだろうね。本拠地で開幕戦を見たくないんですか?」という一節があった。どうも、昨年度優勝チームなのに地元開催でないことを問題視しているようだ。たしかに不思議だと思い検索してみたら、NPBサイトに解答があった。

 2002年にサッカーW杯への対抗措置として全国6都市で開幕というイベントをやってしまったため、現在の開幕開催権は一昨年度の上位3チームに与えられるとのこと。

 そのため、一昨年の4位読売には開催権が無いわけだ。そういえばそうだった。2006年に読売が4位だったこと、そしてヤクルトが3位だったことなんてすっかり忘れていたよ。中日・阪神は一昨年も昨年もAクラスだからごっちゃになったのだな。よく考えてみれば、昨年四半世紀ぶりにBクラスに沈んだ西武が埼玉で開幕を迎えたんだから、その時点で違和感を持つべきだった。
 というわけで、読売が神宮で開幕なのは、MLBを呼んだこと自体とは無関係のようです。たぶん、東京ドームで開幕試合をできないからこそMLBを呼んだ(つまり因果関係が逆)のではなかろうか。

 それはそれとして。わが横浜は開幕試合に負けた模様。相手の倍近くヒットを打って、相手の半分しか点が取れないんじゃなあ。でも、おかげでセントラルの結果が 6-2 4-2 2-2 となったのはちょっとだけうれしい。ほら、きれいな数字の並びって気持ちいいじゃん。

3月29日
 砧公園のなんだかわからない花見に参加。30人だか40人だかで花も観ずに、呑み、騒ぐ。初対面の人も多くいたが、概ね知人とボンクラな会話をし続けた。著しくダメっぽい。2次会でもう一段呑んで帰宅。

 途中、アクアヴィットの原料を、さも当然のように甜菜だと言っていたが、思い返してみればジャガイモだった。甜菜では、あんなに澱粉味にならないよなあ。お詫びして訂正。

 ドイツジンのシュタインヘイガーについても、オランダのジュネヴァ系と言っていたが、実は製法がやや違った。ジュネヴァー・ベリーを発酵させて作るので、オランダ・ジンよりもマイルドになっているんだとか。

3月30日
 昨晩は無事に帰宅し、平和に眠りについたと思ったら今朝になって案の条の二日酔い。昨日の残りのペットボトルジュースをがぶのみしつつ録画のチェックをしようと思ったら、なぜかまともに録れてない。どうやら、予定とは違うテープを入れてしまったため、途中で残量がなくなったらしい。OO、PERSONAが録れていたのは不幸中の幸いだが、いくつか残念なものが。でもまあ、ゴーオンジャーとキバはどうでもいいし、栞と紙魚子は公式サイトで視聴できるし、マイメロの最終回は魔法のように視聴できたので良しとしたい。鬼太郎を観損ねたのはいささか残念。

 昼間は気力が無かったので外に出ず、積み漫画の消化。ほとんどは概ね目を通していたが通読してなかったので。RED掲載作を中心に8冊ほど。『アキハバラ無法街』はあと一歩で本当に面白くなりそうなんだが、突き抜けなかった。

 「栞と紙魚子」の最終回を視聴。どうも消化不良気味。そういう方向に持っていくならもっときれに円環を閉じてほしい。

 ついでに「のらみみ」#12も。のらみみがハローキッズに来るきっかけの話。特に教訓があるわけでも、いい話でもないこのエピソードで終わるあたり、この作品らしいと言えるか。全体の水準よりは劣るが、まあそれなり。
 全体の中では、タヌキ型キャラと中年親父の一夜の交感「オヤジ参観」、いがみ合うキャラ同士が互いの苦労を知る「ダブルダブル」。変身能力を持つキャラをハードボイルドに描く「アンドリュー・ザ・ドッグ」、かわいいコックさん型キャラに自分の居場所を取られたと思い込む母親「ビッグ・キッチン」、病床でキャラとの日々を回想する男のため数十年前に別れたキャラを探す「のっぺりサムデイ」、魔法少女型キャラとの別れ「魔女っ娘メリィーちゃん」あたりが秀逸だった。

3月31日
 Webから。

 明治維新は反動クーデター;A Tree at Ease。江戸時代後期がそのまま続いたほうが日本は良かった説。思考のきっかけとして面白いし、星新一の影響で親・小栗上野の僕の耳には大変心地よい。

 革命派に粛清された開明的信州人たちも面白い。

 なりきって叫べ、カラオケ店向けアフレコシステムは、「アニメの名シーンを演じるという」カラオケ。「メニューから演じたいアニメとシーンを選ぶと、お手本のシーンと音声を字幕付きで再生。次に同じシーンの映像が、字幕付き・音声なしで流れる」とのこと。「堺屋太一の新聞連載小説「平成三十年」をリアルで読んでたが、数々のトンデモ未来予測のなかでもこれだけは絶対にありえないだろうと思ってた『パソエン』…堺屋先生を見直した(笑)」という/.Jのコメントに、ちょっと笑った。

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