素敵なあなたに(マジックランプシアター)
マジックランプシアター、人による演技と3Dの映像が組み合わさったショーである。人が行うことによる面白さが魅力のひとつである。客席の反応も見ながらの変化もあって、これもまた楽しみのひとつである。
ショーは、マジシャンのシヤバーンによるマジックから始まる。最初に、何もないところから花束を出す。拍手が収まった頃、その花束を客席の女性に渡そうとするけどその直後に萎れてしまい、結局は渡さないのだが、会場には笑い声があがったりする。花束を渡す女性、多くの場合ステージに向かって中央よりやや右にいる人を選ぶ。常連さんの中にはこの席を狙う人もいる。ではこの位置に女性がいなければ? 少し離れた女性になることもあるが、定位置の男性が選ばれることもある。
ある日・‥とうとう? 私に声がかかった。2月の上旬、19:00閉園の日である。マジックランプシアターに入ったのは19:00直前だった。プレルームに入ってみると椅子がだいたい埋まっている程度である。立っている人はほとんどいない。おおよそ40人程度だろうか? がら空きに近い人数である。座ろうと思えば座れる。でも、私としては最前列に座りたいので奥のカーテンのところまで行って柱によりかかるように立つ。私が待つとき、だいたいこのあたりのことが多い。実は、ここは入場の案内の際にキャストさんが立つ位置でもある。なので、キャストさんが来たときにはさりげなく離れて立つようにしている。そうしないと、案内の時に私まで注目されてしまう。
劇場に入る際、そのまま進めば左側の通路、最前列になる。この人数では奥まで詰めるようには言われない。先頭として案内されたのは中央を少し過ぎたところ、“定位置”である。私に続いていたのは男性が2,3人。続けて座る。つまり定位置付近には女性がいないことになる。
ショーが始まる。シャバーンが登場し、花を出すマジック。花を手にして向かう先は・・・私の方に目が向いている。いつもは“きれいな花はきれいなあなたに”などと言っているが当然私には使えない。“素敵なあなたに”であった。シヤバーン、時には話しかけた人が立ってくるのを待つようなこともあるが、今日はそれもなく、萎れてしまった。これに対する私の反応‥・大したこともできないので笑うしかない。“愛想笑いをいただきました・・・”と続いた。
さて・・・気の利いた対応はあるかな?“それでいいから頂戴!”くれないだろうけど、どんな反応になるか、気になるところである。
最後に、この席に座りたいときはどうするか? 書いておこう。
まず最終回近い空いているときを狙う。混んでいると丁度良い位置に座るのは難しくなる。そして、入り口のカーテン付近でカーテンが開くのを待つ。入り口に向かって左が前方なのでカーテンの左、キャストさんが案内しているあたりで待ち、真っ先に入る。最終回なら難しいことではない。観客が少ないので端からではなく中央やや右あたりに座るように案内される。つまり“定位置”に案内されることになる。
但し、あとから来た人がこの定位置より先に座る可能性がないでもない。その場合、そちらに声がかかる可能性もあるのでご注意を。
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