マーメイドラグーンシアター
マーメイドラグーンシアターは、アリエルのミュージカルショーである。アリエルやセバスチャンたちが音楽に合わせて踊りまわる。ショーでは、アリエルが客席の上も泳ぎまわり、セバスチャンやフランダーも客席の前や横の通路を走り回る。キャラクターとの距離が近いこともショーの魅力である。このほかにはオーディオアニマトロニクスのトリトン王、映像でアリエルのお姉さんも出てくる。
ショーの中心は言うまでもなくアリエルである。前にも書いた通り、客席のすぐ上を泳ぎまわる。時にはすぐ近く、手を伸ばせば届きそうなくらいに、アリエルの尾びれが当たりそうに感じることもある。もちろん安全な距離はあるのだが、ときにはアリエルが降る尾びれの風があたることもある。そして、アリエルはとてもかわいいし、すぐ近くで手を振ってくれたり、素敵な目と視線が合うことさえある。
そんなショーについて、私流の紹介をしてみる。
なお、ここでの記述であるが、“アリエルを演じる人”といった現実的な内容、またショーの内容も具体的に記述することをあらかじめご了承願いたい。
1. ショーを見てみよう
1.1入り口
マーメイドラグーンシアターは、マーメイドラグーンの海底部分(屋内)の一番奥にある。入り口は沈没船になっている。ショーはだいたい30分間隔で始まるが、ときに45分間隔になることもある。ファストパスの発券もある。ショーの終わりは早く、20:30頃に終わることもある。後で見よう、と思っていると締め切られてしまうこともあるので注意が必要である。ショーへは、満席でなければ、ショーの開始5分前程度でも入ることができる。が、それ以降は締め切られてしまうこともある。
ショーは、30分間隔のときは毎時00分と30分に開始することが多い。混雑時でなければ、比較的入りやすいアトラクションである。ショーは約15分。比較的長いので他のアトラクションのファストパスや食事の予約があるときには注意が必要である。前回のショー開始直後に入ると開演待ちに約30分、ショーの終了まで45分必要になる。
ショーは30分間隔であるが、入場は随時おこなっている。入り口は沈没船の形をしている。入ってみよう。
1.2ロビー
沈没船の中に入ると青い光に包まれた細い通路を抜けてゆく。タイミングによってはここで待たされる。その先にロビーがある。見上げると泡や貝殻のような飾りがあり、海面からの光りのような青い、揺れ動く光に包まれてる。隠れミッキーもあるので探してみるのもよいだろう。
ここから先、シアターへの扉は7つくらいあり、早い時間に入ると奥の扉の前から案内される。鎖で区切られていて、区切られた範囲ごとに、奥の扉からシアターへの入場となる。それまでここで待つ。なにもない部屋なので退屈、かもしれない。
シアターへの入場は、ショーの開始の7,8分前になる。扉はすべて同時に開くが、入場できるのは奥から、キャストさんに案内されてからである。それまで待つ必要がある。
1.3シアター
シアターは中央の円形のステージを中心に、座席はそれを囲むように配される。10列以上ある。席は奥の方から、と誘導される。見やすい席もだいたい奥の方である。席の詳細は後述する。
早めに入ると数分間、ショーの開始を待つ。シアターは中央のステージ同様、円形になっている。全体は円筒形である。入り口上にカーテンで囲まれた一角がある。ここはトリトン王が出てくる場所でもある。
シアターはなかなかきれいなのだが、ここはショーの始まる前も撮影禁止なのでご注意のこと。
1.4ショー
ショーが始まると、最初にヘラルドが。そしてトリトン王が、セバスチャンが出てくる。トリトン王はオーディオアニマトロニクスであるが、ヘラルドとセバスチャンは人が演じている。続いて人魚たちが映像で出てくる。これはアリエルのお姉さんである。お姉さんたち、人魚だけあって歌声はとてもきれいである。
そして最後にステージ中央からアリエルが出る・・・はずが?
アリエル、ステージ上だけではなく、客席の上も泳ぎ回る。どこから出てくるかはショーを見るまでのお楽しみ、としておこう。
ショーは約15分間。アトラクションとしては長いのだが、あっという間に終わってしまうように感じてしまう。
2.アリエルの魅力
アリエル、東京ディズニーリゾートではミッキーのフィルハーマジックでもアリエルに会える。グリーティングもあったが残念ながら2020年1月で終了してしまった。それぞれで魅力あるアリエルであるが、私にはマーメイドラグーンシアターでのアリエルが最も魅力的に感じられる。人が演じているからかもしれない。アリエルの容姿、歌声、踊り。どれも素敵なのだが、私が一番魅かれるのはアリエルの目である。アリエルを演じる人は何人もいるのだが、みんな魅力的な目をしている。アリエルが客席の上を泳ぎまわるとき、運が良いとアリエルと目が合う。まれに、アリエルに見つめられるように感じることもある。そうなると、天にも昇る思いである。
さて、私はアリエルのファン、となる。ところで他の出演者、セバスチャンやフランダーは? もちろんファンがいる。出演者を見分けていて、その人のファンもいる。が・・・私には区別はつかない。が、演じる人は私のことも覚えているのか、離れてみてた常連さんから「セバスチャンが挨拶してたけど、(私が)アリエルばかり見てるから行っちゃった。」とか・・・。
3.客席の案内
客席は中央のステージを囲んで円形に並んでいる。その端の入り口の上にはトリトン王がいる(入場時はカーテンで隠れている)。
客席は大きく5つに分かれているので、これをステージに向かって左からブロックA~Eと呼ぶことにする。言葉では分かりにくいので、図を参照してほしい。シアターの一番奥、トリトン王の正面になるのがブロック Cである。入口に一番近いのがブロック AとブロックEとなる。各ブロックには10列程度あるので、ステージに近いところから1列2列と呼ぶ。
ショーを見る人の一番の関心事は、”良い席はどこか?”だろう。基本的にはどの位置でも楽しむことができる。とはいえ、多少見えにくい席もあるので、まずそれを書いてみる。
・ブロック AとブロックEの入口に近い席はトリトン王が近すぎて見えにくい。
・各ブロックの外側、ステージから遠い席は天井が低く、圧迫感がある。
最後列とその前はお勧めしない、というのが私の正直な気持ちである。とはいっても、落ち着いてジョー全体を見る良さもあり、ここが好きな常連さんもいる。
ではいよいよ良い席である。
まずはブロック C。正面にトリトン王を見る席である。ステージ全体が見やすい。そして、アリエルのお姉さんたちが上から降りるスクリーンに写るが、この6つのスクリーン全てが楽に見えるのはブロック Cである。
だけど、他のブロックにもよいところがある。たとえばブロックB/ブロックDもアリエルとの距離が近い。そして、セバスチャンやフランダーも近い。ここが好きな常連さんも多い。
ここで、私のおすすめの席を紹介する。個人的意見である。なお、左右はステージに向かっての右側、左側である。
(1) アリエルが飛び込んでくる席
ブロックBの約5列目の中央、ブロックC 4/6列目中央。この辺りにアリエルが勢い良く飛び込んでくる。その時、手を振ってくれるし、運が良ければ目が合う。Webでも、ブロック Cの5列目を最上の席、と紹介していたりする。
アリエルが飛び込んでくるので良い席ではあるが、そのときはスポットライトの強い逆光でアリエルの顔が見えにくいのが残念である。
(2) アリエルとすぐ近くで会える席
ブロック Cの1~2列目左側。アリエルがこの付近の低い位置を泳ぎ、一時制止する。至近距離であり、ときにはアリエルと目が合う。スポットライトが強くないのでアリエルの顔も見やすい。が、アリエルの気まぐれで3、4列目ばかり見たり、ブロック Dばかり見たりもするのでご了承を。
(3) ブロック C 最前列
アリエルは、中央のステージの上にいる時間が長い。なので、最前列は比較的アリエルと近い時間が長くなる。その中でもブロック Cはその時間も長く、アリエルが手を振ってくれることも多い。
(4) ブロック E最前列中央付近
ここはアリエルが最初に客席に向かって泳ぎに出る場所である。その時目が会いやすいのと、ショーの後半でアリエルがトリトン王に向かっている時に何回か手を振ってくれることが多い。ここを好きな常連さんも多い。
お勧めの席を上げてみたが、そのときのアリエルの気分にもよる。いろいろ楽しんでみてほしい。
4.アリエルの魅力
マーメイドラグーンシアターの主役は言うまでもなくアリエルである。だから、ショーの魅力はアリエルの魅力、と言ってもよいだろう。
アリエルの魅力、やはり“目”だろう。照明の関係か、目が輝いて見える。運よく目が合うと、ぞくぞくしていまう。そのとき、たいていは笑顔なのでたまらない。
そして、アリエルはショーの中でいろんな表情をみせてくれる。これがまた、表情豊かさでとても魅力的である。
更に、演技もまた良い。ワイヤーを生かしたダイナミックな動きである。
5.シアターでのあれこれ
5.1手拍子
ショーの中で、2回手拍子を求めてくる。2回目は普通の手拍子だから簡単である。しかし、最初の手拍子は普通の手拍子と違って等間隔ではないので慣れないと難しい。逆に、ここで正しく手拍子している人は慣れた人、となると思う。正しく手拍子をできれば気持ちが良いのだろうから、。ここでその手拍子にリズムについて書いてみる。
手拍子の間隔、こんな感じである。
”一緒に手拍子“(セバスチャンの声)
○ ○ ○○ (数回繰り返し)
”私を見て”(アリエルの声)
○ ○ ○ ○○ (数回繰り返し)
最後が
○ ○ ○
となる。
とはいえ、これだけではわかりにくいだろう。だけど方法はある。それは、円形スクリーン(劇場上部周辺)の人魚たち(アリエルのお姉さん)が手を叩いているのでそれに合わせることである。
手拍子、他のお客とやっているだけでずいぶんと一体感がある。ぜひやってみてほしい。
5.2アリエルは何人? 出演のパターンは? 見分け方は?
私より詳しい常連さんの話では約13人だそうだ。多く感じるが、かなりキツイ演技だろうから頻繁に交代するのでこのくらいは必要なのだろう。
マーメイドラグーンシアターは、朝の9:00から20:30まで30分間隔でショーが開始する。日によっては45分間隔に伸びることもある。そして、アリエル役は2時間間隔で出演する。つまり、9:00に出演した人は次に11:00に出る。続いて13:00に出演して終わりとなり、後半は別の人と代わる。代わった人は15:00、17:00、19:00と出て終了。出演が2時間間隔でショーが30分間隔だから、アリエル役は4人となる。そして前半と後半で1日合計8人必要になる。
1日8人とすると、週何人必要か? 一日8人で週休二日とすると、8×7÷5=11.2 つまり最低12人となる。休暇等を考えると13人というのは妥当だろう。
出演のパターンであるが、後半を2〜3日続けて前半、そして2日ほど休み。これを繰り返すようだ。
ところで私は何人見分けているか? 全員、と言いたいところだか、かなり怪しい。10人くらいは見分けていると思うが・・・。
怪しい理由、アリエルは見た目だけでは区別しにくいからである。はっきりと見分けられる人も中にはいるが、似ている人も多い。そもそもアリエル役の人は同じ髪型で同じ声。そして身長も同じくらいで体型もほぼ同じ。となると、見分けるのは顔くらいしかないのだが、似ている人も多い。
私の場合、顔や腕などの他に微妙な演技の違いも合わせてなんとか見分けているのが現状である。演技、基本的には同じであるが、それでも個性はある。見分けるポイントみたいなものがあってそれを知っていると区別しやすい。具体的な例で言うと、最初にアリエルが出てくるときである。体を真っ直ぐにして出てくる人、尾びれを振る人、尾びれに加えて手を動かしながらでる人・・・という具合である。
アリエル役によっての演技の違いが分かると、今いる席に向きやすいタイミングも分かるので、その直前に手を振ることもできる。そうなると、アリエルも覚えてくれる・・・かな?
5.3シアターでの出来事
何度も書いているが、アリエルの目はとても魅力的である。目が合うとつい見とれてしまったりする。私が常連に成りかけの頃、アリエルにじっと見つめられたことがあった。と言っても演技の途中でのこと。せいぜい1秒くらいだろう。でも結構長い時間、と感じた。目があったのだから手を振り返すべき・・・。今なら目が合う直前に手を振れるのだが、当時は何もできずに固まってしまった。実に残念である。でも、その逆に舞い上がってしまう時(人)もある。
私が常連になり始めた頃、特徴があって見分けがしやすい人に気がついた。何回か意識してみているうちに覚えてくれたような気がした。そして、一度私に向かって投げキッスしてくれた。が、その直後に契約が切れたのか、見かけなくなってしまった。
それから1年半くらい後でのこと、再会したのだがそのアリエル役の人、私を覚えてくれたようで、私に向かって投げキッスしてくれた。これはとても嬉しかった。その後も、毎回ではないが、投げキッスしてくれている。
さてある日のこと、そのアリエル役の人と分かった。彼女、出てくるときの姿勢が他の人とちょっと違うのでその瞬間にわかる。こういう時はなるべく早く私に気がついてくれるように手を振る。それで気がついてくれ、少し口を開いてにっこりとしてくれた。” 来てくれたのね”と言っているように思える。
この回、私の隣にはカップルが座っていた。すぐ隣は男性である。このアリエル、ショー中に2、3回は私の方に向かって手を振ってくれる。常連で、アリエルに覚えられている、としてもこの程度である。広い客席のあちこちを向いて演技するのだから当然である。それでも2、3回というのは他の人から見れば多い方だろう。隣の彼氏、なんとなく気がついたようでちょっとそわそわしている。そしてアリエルは終わり頃、私に向かって投げキッスしてくれた。この瞬間のアリエル、ほぼ真上でかなり近い。だから、近くの人から歓声が上がることがある。この時も彼氏、驚いたようで思わず声を上げ、舞い上がってしまった。それわかる。
ショーが終ったとき、彼女は彼氏に向かって、
「何浮かれてるの!」
と。私はそのすぐ後に離れてしまったのでそのあとのことは知らない。喧嘩になっていなければ良いのだけど・・・。
5.4 痛い話
アリエルは腰の部分につけたワイヤーでぶら下がっている。ワイヤーを使ってくるくる回ったり、泳ぐように踊ったりしている。ワイヤーは腰よりも上の方が少し広くなっている。だけど“少し”であって、ほとんど変わらない。つまり、ほとんど腰幅のワイヤーをよけながら演技をしなくてはならない。うっかり手を動かすとぶつけてしまいそうである。が、アリエルはそんなことはしない。滅多なことでは・・・。
ショーを見ていて、アリエルを見ていて、まれにワイヤーが変な揺れ方をしていることがある。きっと・・・手をぶつけたのだと思う。痛かっただろうな・・・。
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