安全への処置

ディズニーランドキャストさんの4つの原則がある
 Safety(安全)
 Courtesy(礼儀正しさ)
 Show(ショー)
 Efficiency(効率)
である。
優先順位もこの順番になっている。つまり、安全が最優先である。キャストさんの対応、この原則を知っていると納得できることも多い。

さて、この中で”Safety(安全)”に関係する出来事をひとつ紹介しよう。東京ディズニーシーのバー(ラウンジ内のカウンター)で飲んでいた時のことである。カウンター内でグラスが落ちて割れることがあった。近くにいたのでバーテンダーからすぐにお詫びの言葉があった。丁寧な応対であり、カウンター内でグラスの処理が素早く念入りに行われているのが見えた。狙板なども清掃されてゆく。ガラスの破片がもしあっても残らないように、ということであり、対応がきちんとしているのを感心しながら見ていた。
しかし、割れたグラスの処理、ここで終わらなかった。私の前にある水の入ったグラス、飲もうかと思ったところで止められ、ガラスの破片が飛んでいる可能性がある、ということで交換された。となると気になったのが隣にあるわずか3切れだけ残っていたビーフジャーキーの皿。これも続いて交換になった。再度出された皿には、ビーフジャーキーは3切れではなく、見た目で3倍くらいが載っていた。
可能性でいえば、確かに破片が飛んでいるかもしれない。だけどカウンターの高さなどを考えればその危険はまずないだろう。それでも安全のために交換する。その対応は素晴らしいな、と感心してしまった。ついでだけど、カウンター内の他の食材は覆いがあったり、棚に入っていたりする。お酒などのビンにはキャップがある。グラス類も棚の中であったりカウンターより上に逆さになっていたりするので危険はないだろう′。徹底した対応に感心した。


ところで、この時のお酒は飲み切っていて、次の注文が届くのを待っているときだった。もし少量でも残っていたら当然交換になったはずである。カクテル等、規定の半分だけ作るのは無理だろうから、普通の1杯になったことだろう。こう少しゆっくり飲んでいて、飲みきる直前のタイミングで割れてくれれば・・・なんて思ってしまうのはのんべえの発想だな、とつくづく思う。


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