スティッチ・エンカウンター、スティッチからの指名
スティッチ・エンカウンターは比較的新しいアトラクションで、2015年夏にできた。当初は混雑していてファストパスも発券されていたが1年経過して以降は比較的落ち着いてきてファストパスの発行もなくなった。
このアトラクションは、スティッチ・モニターステーションで、スティッチの様子を見るのを一緒に見学し、運が良ければスティッチと会話できる、というものである。内容としてはタートル・トークと似ている。ここではスティッチと会話できるのはスティッチから指名された人、となる。
アトラクションの内部、オブザベーションルームは座席が5つのブロックに分かれている。右、中央、左が後方になり、これに前方右、前方左、の2つが加わる。前方右と前方左はキッズベンチで子供用であるが、子供が少ないと大人も利用できる。
スティッチに指名される人は?
スティッチとの会話であるが、前に書いた通りスティッチから指名され、キャストさんがマイクを向けることで話ができる。比較的女性が多いようだ。ただ、最初の一人は大人の男性で、私の経験の範囲では全てそうだった。でもそれ以降は女性が多い。これはスティッチがオス(?)だからかもしれない。会話は、スティッチが常にリードしていて、観客は質問に答えるような感じである。難しいこと、答えにくいこと、などは特になく気楽に答えればよい。でも、急に指名されることが多く、あわてることもあると思う。アトラクション、内容としては3パターンあり、パターンによってはステイツチとの会話(質問)に多少の違いがある。
さて、スティッチと会話をしたい人は多いだろう。そういう人への参考として、選ばれる人はこんな感じ、ということで紹介する。
(1)最初の一人(男性)・・・注1
家族や友人同士など、グループの中の一人が多い。過去何回か見た範囲では全て男性であった。スティッチが”見たことある人いる~”’みたいな感じで始まり、その人の特徴が言われ、キャストさんが探し出してマイクを向ける。質問は、最初に名前を聞かれる程度であるが、その際に脱走犯に仕立てられてしまう。その場はすぐに終わるのだが、その後何度か名前が呼ばれ、画面に写真が出たりと、いじられキャラみたいな感じになる。一番名前が呼ばれる人となる。
(2)最前列の人(パターンによる)
最初の頃に名前を順に聞かれる。確率は高いが会話ではなく名前を言うだけである。なお、最前列のブロックはキッズベンチであり、子供用であるが、子供が少ないときは大人も、あるいは大人だけでも座ることができる。これは入場時に案内がある。
(3)子供(パターンによる)
最前列で名前を聞いたあと、スティッチが”名前がよく聞こえなかった人がいる~”と言って名前を聞く。名前の他にどこから来た、みたいに聞かれることもある。
(4)グループの女性(パターンによる)
2/3人組で来ている人が指名される可能性が高い。比較的目立つグループ、元気そうな人たちが多い。服装では同じカチューシャを付けていたりすると指名されやすい。質問は名前のほか、どこから来た、好きな音楽は? などが聞かれる。
(5)カップル(パターンによる) ・・・注2
スティッチがガールフレンドを探して声をかける。比較的若い女性で、隣に男性のいる女性が選ばれる。ボーイフレンドは? などと聞かれ、隣の男性にもマイクが向けれられ、名前を聞かれる。女性にはスティッチとどっちが好き? などとも聞かれる。そのあとでも名前が呼ばれたりする。
(6)クイーン/キング(パターンによる)
地球に戻る途中に無人の惑星が見つかって、この星が欲しい人、みたいに声がかかる。この時に大きく手を上げるなどすると指名されやすい。女性が多いようだけど、男性の場合もある。
スティッチとの会話が長いが、ほとんどは誓いの言葉である。途中からスティッチの言葉で言わされるので発音が難しい。その後でも何度か名前を呼ばれたりする。
声のかけられやすさで共通するのは“マイクを向けやすい位置”である。先頭席と最後尾の席、他の席の左右の端などである。真ん中の席は先頭席と最後尾の席以外は声をかけられにくいが、これはマイクを持って行きにくいからである。だから、声をかけられたいときは座席中央部の席を避けて後ろのブロックの最前列、特に中央のブロックの最前列を選ぶとよい。そして、服装は目立つ方がよさそうだ。
スティッチと会話をしたくて張り切る人もいるけど、不意に指名されて慌てたり、恥ずかしそうだったり・・・。でもそれも楽しみの一つだろう。
注1: 最初の一人は99%男性である。が、やはり例外もあり、女性が選ばれたこともある。経験上、約100回に1回の割合である。
注2: このパターン、最近は見られなくなりました。20210年2月時点では見ていないです。
指名の例外?私の事例
スティッチ・エンカウンターで声がかけられやすいのは、前述のとおり最前列や最後列、席の端っこなどマイクを向けやすい席の人でグループの人などである。でも・・・例外はある。
2017年3月中ごろ、平日の夜、会社帰りにスティッチ・エンカウンターに行った。プレショーでの説明の後に入場。いままでと同じように奥のブロックに行き、椅子の中間付近に居座る。このときは、あとから左右に3人組の女性のグループと、男性一人の入った3人組のグループが入ったため、合計7人。両側は女性ばかりそんな中にぴったり挟まれた感じとなる。私は席の真ん中、マイクを一番向けられない席である。
始まったとき、いきなりスティッチが歌っていた。このアトラクション、パターンが大きく分けて3つあるが、その中で一番少ないパターン(当時)である。私にはこの回が初めてであった。
最初にスティッチが客席に向かってまず言うのは、どのパターンでも“見たことある人いる~”である。続いてその人の席、特長が言われる。それを聞いてキャストさんがその人に向かって行き、マイクを向ける。
“見たことある人いる~”
“黒い服着ていて、”(私は紺のブレザーだった)
“ネクタイして、”(え!今日は他にそんな人いないはず)
“めがねかけてる”(間違いない・・・)
最初に選ばれた人がその後どうなるかわかっているから大いにあせってしまう。逃げたくなるがそんなことが出来るはずもない。すぐにマイクを持ったキャストさんが向かってきた。“ネクタイ”で私と分かったようで、前の席の人は振り返るし、横の人はこちらを見ている。会場中(大げさだけど)の注目が集まっているように思える。多分、真っ赤になってたかもしれない。
スティッチから名前を聞かれ、つい本名ではなく“きつね”と答えてしまう。続いて“前より若く見える。メガネ換えた?”(以前、他の人には髪型かえた? ばかりだった)などと聞かれ、しかも犯罪者(脱走犯)にされてしまう。会場中から注目が集まる。前の席の若い女性も振り返って私を見て笑っている。最初の指名での会話はここまで。すぐ終わる。キャストさんは“ありがとうございました”と言ってすぐに離れる。
でも、これで終わり、ではないことはご存知の人も多いだろう。歌の場面などでは名指しで“きつね、歌ってない”きつね、もっと大きな声が出るはず”などと言われる。他のパターンでは、惑星をゲストの一人(クイーン/キング)にプレゼントするときにも名前を織り込まれるのだが、今回のパターンにはこれはなかった。最後に写真を撮るときに笑って、などというのだが、そのときも“キツネ普通の顔で”、“あ、これが普通の顔が’などと名前が呼ばれる。そのたびにあちこちから笑い声が上がり、視線が集まる。
終わった後、何人か私を見てニッコリしていたような気がする。私のすぐ後ろの席の人、“いい席だった、ラッキー”みたいに話しているのが聞こえてきた。スティッチに指名されること、ちょっと恥ずかしいけど、楽しいかと聞かれたらそのとおり、となる。
さて、声をかけられた人の特典である。といっても何か貰えるわけではない。アトラクションの最後で撮った写真、スティッチがリロに見せるためのものなのだが、出口の通路にスティッチがリロの家族と一緒の場面の写真があり、そこでスティッチが持っているデジカメで画像が見えるようになっている。ここに今回の写真が織り込まれている。たった1枚だけなので、1グループしか表示されない。今まで見た範囲では、最初に呼ばれた人が多くて、他はクイーン(キング)、カップル、3人組である。つまり、私の確率が高い。出口に向かう際、“あ、キツネ!”と子供の声が上がった。期待したとおり、幸運にも私の写真が載っていた。他の人も見てゆく場所でもあり、これもちょっと恥ずかしくもあるが、貴重な写真である。(会社帰りなのに)運よく持っていた手持ちのカメラで写しておいた。折角いじられたのだからなにか特典がないとね!
さてさて、私の座った場所は、一番マイクを向けにくい場所のはずである。私だけではなく、他の人も同様のことをWeb書いている。他にはプレルームでにぎやかな人、乗りの良い人、日本語が話せる人?・・・などと書かれている。だから、この場所を選んだのだが、そんな私があえて選ばれること、なぜ? どうして? なんで? と言いたくなってしまう。それでも私が選ばれたことについての思いつく理由・・・やはりネクタイは目立つからだろうか? そして、ここしばらく続けて何回か来ているからスティッチに覚えられたのだろうか? 更に一人だからあえて? そんなところかもしれない。
選ばれてみるとやはり恥ずかしい。これは最初に選ばれた人は同じように感じたと思う。ではもう行かないか? というと実はその後も行っている。結構面白いアトラクションで、毎回会話が違うこともある。それに‥・指名するならしてみろ、的な妙な度胸がついたような気もする。だけど・‥やっぱり照れくさいな?周りから見られているからちょっと緊張もする。恥ずかしさみたいなものもあるし~。
脱走犯への指名、2度目は?
私が最初の一人に選ばれ、脱走犯にされたこと、すでに書いた通りである。ショー中になんどか名前を呼ばれ、いじられキャラ的にされてしまい、これはこれで面白いのだが、やはり恥ずかしさがある。なので、私は指名されにくい位置に座ったりしている。それなのに指名された。初回はずいぶんと緊張したりもした。では2回目は? ということで書いてみる。
7月の終わりごろのことである。平日の夜であるが、夏休みということで子供は多かった。そんな中、スティッチ・エンカウンターに入った。比較的混んではいたが入口から見るとプレルームヘの入場が行われていて、定員には余裕があったのでそのまま入れた。中では珍しく左側のディスプレイに矢印が表示されている。人数はそこそこ多く、8割は塞がっているように見えた。
モニターステーションの説明があり、会場への入場が始まる。プレルームに入って客席の奥にゆき、席の真ん中ぐらいに座る。ただ、右には誰もいない。そして‥・前の列で、私の前を塞ぐように座っていた家族がちょっと席を替わって端に寄るようになり、結果として私の真ん前が広く空いてしまった。大いに気になる。
ショーが始まる。スティッチが“見たことある人いる~”と言い始めたとき、右側を向いているのが分かった。こちら側にも家族やカップルで来ている人がいるのだが、なんとなく嫌な予感がした。
”白い服を着ていて” ・・・ もしかして、当たった?
”メガネをかけてて” ・・・ 当てはまる!
”銀色の髪で” ・・・ 実は白髪が多い。
”髪がふかふかしてる!” ・・・ 確かに髪はやや長めだけど、こんな表現は初めて!
めでたく当選(?)してしまった。スティッチの言葉で真っ先に思ったこと、”髪の毛がふかふか’の表現である。多分、スティッチ自身ふかふか、ということだからだろうけど、この表現、薄毛で悩んでいる同僚が聞いたらうらやましがるだろうな、なんて余計なことであった。でもすぐにキャストさんがマイクを向けてきて現実に戻される。まず名前が聞かれ、今度は本名を答える。続いで”前より若く見える髪型変えた?”などと聞かれるのだが、ずいぶんと落ち着いて答えているな、などと自分でも不思議に思う。前回は顔がほてっていたのを感じるくらいだったけど、今回はそういうのは全くない。今回は三輪車でのスピード違反での脱走犯にされてしまった。
その後、“ガントゥ、○○より怖い”などと私の名前が出てくるが、結構自分でも楽しんでいるのがわかる。迷路の際、扉の番号をスティッチに教えるのだが、私を指定して聞いてくる。落ち着いて答えている。不思議と2回聞かれたけど、キャストさん、反対側に行ってしまっててこれではマイクが届かない。
さて、今回もいじられキャラにされてしまったのだけど、私よりもスティッチから惑星をプレゼントされた女性の方が焦ってたし、私の写真がアップになったとき後ろの人も写っていて、スティッチから”(後ろの人が)いい顔~”みたいに言われてその女性が慌てているようにも感じた。2回目、ほんと意外なほど気楽であった。こうなると、何度でも来い、みたいな感じになってくる。いっそのこと、次は後ろのブロックの最前列に座ってみようか、なんて思えてくる。脱走犯を楽しんでる気もする。
ところで、私が選ばれる率、意外と高いのかも?1回の参加者が150人として成人男性が3割とすると約1/45の確率になるが、私が脱走犯にされた率はそれより一桁高く2割近い。ネクタイ姿で目立つから? 何度も来ているので覚えられたから? 実はネクタイはキャストさんなどに覚えられるように、目立つようにあえてしているのだから、スティッチにも効果あり、となるのかな?
だとすると、タートル・トークだとどうなるかな? と思えてしまう。スティッチはネクタイを知ってたけど、クラッシュはどうだろう? カチューシャのリボンを貝殻と言ってるし、”アナゴみたいなのが頭に刺さってる人”とも言ってる。ネクタイ、”海藻みたいなのを首にぶら下げてる人ってなるかな? これも面白いかも。今度試してみよう。
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