スティッチ・エンカウンター 手紙への対応?

スティッチ・エンカウンターは、スティッチ・モニターステーションで、スティッチの様子を見学し、運が良ければスティッチと会話できる、というものである。内容としてはタートル・トークと似ているが、ここではスティッチと会話できるのはスティッチから指名された人、となる。

指名される人、最初の一人は必ず大人の男性である(まれに例外あり)。そして、脱走犯にされてしまう。それ以外は? というとグループや小さな子のいる家族、カップルが多い。私は? 何回か脱走犯にされているし、なぜか一人で行っている私と別の2人が一緒に指名されることもあった。3人指名するとき、2人に余分な一人がくっつけられても”あれ?”で終わるかと思う。ではグループが3人を超えていたら? 3人だけ指名するとすればグループの中で指名されない人が出てくることになる。

これは2017年の夏ごろの出来事である。この時私は右側のブロック3列目に座ったのだが、前に6人の女子高性のグループが座った。席に余裕があって、4人と2人で2列分かれて座っていた。最前列に4人、2列目に2人である。このとき、スティッチは前列の4人の中で3人にだけ声をかけた。話しかけられなかった4人目の子、仲間に向かって”外れちゃった~”みたいに笑って話していた。でも・・・顔は笑っていたけど、少し離れた私からは寂しそうな表情も見えた。
この時の寂しそうな表情、とても気になってディズニーに手紙を書いた。10日ほどして返事が返ったが、今回の指摘には具体的なことはなにもなく、関連部署に送付するとだけあった。これはよくある返事のようで、別のところに送った手紙の返信も後半は似たような文面であった。前半は送った手紙によって違うので事務的な均一の文面ではない。だけどこの返信では対処するのかどうかはわからない。まあ、対処するにしても返信の後のことだろう、とそのとき思った。

スティッチ・エンカウンターその後も時々行っていた。そのころには常連になってしまい、キャストさんから話しかけられることもあるようになった。そして冬頃のことである。この回は観客は少なめで、私は中央のブロックやや後方に座った。私の前にはグループが2組いて隙間なく座っていた。
ショーも進んでスティッチからの指名、ここで私の前にいるグループ、女子高生5人組の一人がまず呼ばれた。通常は3人グループで質問も3つ。今回はどうなのだろう? 夏の出来事を思い出してドキドキしてしまった。でも、スティッチは5人全員に話しかけていた。質問も増やして5つ。この5人、アトラクションから出た後もスティッチに話しかけられたことでとっても楽しそうだった。全員話せたことで後ろで見ていた私もほっとすると同時にうれしくなった。

この翌々日、スティッチ・エンカウンターに入ってショーが終わったとき、ステージ内でなじみのキャストさんが話しかけてきた。2日前のことをちょっと話したところ、”全員と話すようにしたみたいですね”と。次の準備もあると思うのでごく短い間しか話せなかったけど、この返事のほか月曜日のこともご存じだったこともあり、とても気持ちよかった。
グループ全員に話すようになったこと、私の手紙がきっかけになったかどうかは分からない。でも、夏のような寂しい思いをする人がいなくなったのは嬉しいことである。 ディズニーに寂しい表情は似合わない!


その後、スティッチ宛にお礼の手紙を書いた…。




補足:  もっと多人数の時などで、グループの一部のみ選ぶことはやはりある。でも、そのときでも選んだ理由を言うような感じになっている。これなら問題もない、と思えてくる。実は私が手紙に書いた提案だった。

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