タワー・オブ・テラー
フリーフォールタイプのアトラクションである。体が何度も完全に浮くので怖さは東京ディズニーリゾートで一番かと思う。人気もあって待ちは比較的長い。
さて、スタンバイ列での待つ場所は、建物がホテルの想定なので、ということで庭であったりロビーであったりするが、装飾品が多くて見ていると面白い。特にロビーの上部にあるはハイタワー3世が強奪を思わせる収集の様子が描かれている。絵に描かれた収集品は大抵奥の倉庫などに実物(もちろん現代に作ったものだけど)がある。絵の中には日本の城の絵もあり、別の絵には港に上げられた美術品の中に日本刀と兜が描かれている。でも、これは残念ながら倉庫にはない。
これ以外では、ホテルの装飾、ステンドグラスもなかなかきれいである。入り口などに多数ある。また、入り口の暖炉には漢字で“高塔”と書かれていて、ハイタワーの文字を漢字に訳したものになっている。
中に入るとまず書斎の手前でシリキ・ウトウンドゥの写真が出てきて、続いて書斎でハイタワー3世の失踪に関する紹介がある。その後収蔵品の倉庫でもう少し待つのだが、ここの収集品、なかなか興味深いものもある。エジプト関連が目立っが、正確に作られている。たとえば死者をミイラにする際、4つの臓器は別に壷に入れられるのだが、それらしいものも一緒に並べられている。
ここには隠れミッキーが多数あるそうだが、私はキャストさんに教えてもらった1箇所しかしらない。もっとも、探していないこともあるけど。
エレベーターは3基あり、それぞれ1階と2階に乗り場がある。交互に乗り降りすることで効率を上げている。各エレベーター、基本的に同じになるのだけど、最初にゆくハイタワー3世の部屋と鏡の部屋がエレベーターAとB/Cとで階が入れ替わっている。もっとも、落ちる感覚は同じに思える。
落下は、荷物が完全に浮くのでほぼ無重量である。通常のプログラムでは3回あり、2回目は上に加速した後自由落下に近い動きになるので、上昇中も体が浮く。浮いている時間が長い。通常の、と断ったのは年の初めは“Level13”(レベルサーティーン)で動きが異なるためである。落ちる回数が増えているのと落ちるタイミングが違う。動きが小さく感じるので通常の方が良い、と感じるかもしれない。
一番上に上ったとき、扉が開いてパーク内外がよく見える。席にもよるが、スカイツリーも見える。余裕があればぜひ見て欲しい。また、A/B/C、あるいは席が右か左かで見える景色が違ってくる。私の場合、一人なので3人席のある向かって右側に案内されることが多い。前か後ろかはそのときによるが、段になっているので後ろでも景色は十分見える。
さて、この種の絶叫マシンは女性の悲鳴が華である。だから若い女性、特に女子高校生が多いとより楽しめるように思う。実は一度、私の他の21人全員が女性、しかもそのほとんどが若い女性になったことがある。偶然、そのようなグループが多いところに割り込んだわけだけど、とても華やかであった。悲鳴の上がり方が最高だった。その後、なるべく女子高生のグループに近いところに行くのだが、途中で分けられたりするのでなかなか思うようにはならない。男性が2人、というのはその後何回かあるのだが‥・。
さて、書斎でシリキ・ウトウンドゥが消える場面がある。そのからくりについて書いておこう。ネタバレになるので嫌な方はスキップを・・・
ここからはネタばれになる。
書斎に高い位置で飾られているシリキ・ウトウンドゥがいきなり消えてしまう。一瞬のことですごく不思議に思える。
これは、像が台の下に引き込まれるようだ。その直前、緑の光の点滅に包まれるが、シリキ・ウトウンドゥの像に投影されているものがあり、点滅なので遠近感がわかりにくいのだが、消える直前、台の上の緑の光だけが近く見え、それが下がってゆくのが見える。動きが早いし、直前までシリキ・ウトウンドゥの目が光っていたりするので一瞬に消えるようで不思議
に思える。
下に引き込まれたことは台座でもわかる。台座、下から見上げると最初は四角い板でふさがっているが、消えた後はぽっかり穴が開いている。台座の足の部分がだけが残って像が下がるので、台座の真ん中が下りた後は穴が開いたようになっているのだろう。ではどうやって引き込むのか? これは想像だが。足の部分が内側に2重になっているのかな? と思う。内側だけが下がって外が残る。そんな感じでは? と想像している。
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