ストローの話。そしてかわいいキツネさん(テディ・ルーズヴェルト・ラウンジ)

仮装可能な日の日曜、テディ・ルーズヴェルト・ラウンジに行った。この日は10:45開店で、20分ほど前に並ぶ。私の前には2組。直前にはダッフィーらしい仮装の女性がいた。今日は少し暑く、薄手の長袖で十分な気温である。仮装の上着では暑いようで、待つ間上着を脱いでいた。が、店に入るときには再び着ていた。これが仮装のこだわりなのだろうか? なんて感じた。

いつも通りバーカウンターをお願いする。今日は食事を兼ねてサンドイッチとワインから始める。その後2杯目を飲み始める頃だろうか? 隣にキツネと警官姿のウサギがすわった。どちらも女性である。今年は仮装の人は分散していてそれほど多くはないのだが今日は仮装の女性に縁がある。キツネであるが、私はこのHPのタイトルの通り親近感がある。(ちなみに女房はタヌキ)

ラウンジのバーカウンター、隣の人に話しかけることはまずない。特に女性には控える。過去例外は続けて一緒になった常連さん位である。だから仮装が気になったからと言って話しかけたりはしない。
そのキツネさん、2杯目のカクテルを頼む際にバーテンダーさんに“アルコールが弱めのもの”ということを聞いていた。これはある意味良い方法である。私もそうだけど、メニューのカクテルを全て知っているわけではない。だから、私も○○ベースのショート、みたいに聞くことはよくある。だいぶ前、メニューで適当に注文していたこともあったが、今はそんなことはしない。ベースのお酒とショート/ロングを言えばおすすめのものをいくつか上げてくれるのでそこから選んでいる。知っている範囲では同じようなものしか飲まなくなってしまって面白くない。それよりは気分でいろんなものを飲んでみたいと思う。
バーテンダーさん、キツネさんには“見た目が可愛いのは・・・”みたいに薦めていた。ベースになるお酒も言っているのでイメージしやすいと思う。出てきたカクテルはカットしたオレンジも添えられていて赤いワインの色もあって綺麗なカクテルだった。キツネさんも気にいったみたいだった。

さてこのカクテル、細穴が2つ並んだストローがついている。普通の太めのものではない。、細穴が2つ、お二人はそれが気になったようでバーテンダーさんに聞いていたけど、明快な答えはすぐには出ず、クラッシュアイスを使っているのでそれが入らないようにということでは? と答えていた。 

“お兄さんご存知ですか?”
といきなりキツネさんが話しかけてきた。
ここで堂々と答えたなら、感心されるかもしれないが残念ながらそんな知識はない。わからない、と答えた後で、
“ストローが二本の理由はあるみたいですね”
と続けた。
この理由はウサギさんがスマホで検索し、二人で納得しているのが聞こえてきた。

細い2つ穴のストローの理由であるが、後で考えるとクラッシュアイスを使うものにも普通のストローがつくカクテルもある。大きな氷を使うのにこれと同じストローを使っている例もあるが、これはマドラーを兼ねているらしい。普通のストローでは曲がりやすい、ということもあるようだ。

可愛い(個人的見解)キツネさん、向こうから話しかけてきたのだから会話をしてもよさそうな気もするが、それは無粋だろう。3杯目のシングルモルトも飲み終えそろそろ引き上げ時である。バーテンダーさんに声をかけた後、キツネさんとウサギさんに
“ではごゆっくり”
とひとこと言って立ち上がった。それで終わりと思っていたが、何か返事があり、ちょっと話した。内容は覚えていないのだが・・・。ちょっと惜しい気もした。“キツネ屋”と書いてある名刺を見せても良かったかな? この2人にはうけたかも。



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