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| ユダヤ暦新年は、一月、Tishri(ティスレ)の月で、ロシュ・ハシャナといい、2日間の行事です。 |
| 宗教的には、七月、 Nisan(ニサン)の月が新年の初めになります。六月、Adar1(アダル1)が年末で |
| 閏年にはその翌月がAdar2(アダル2)になります。 |
| Nisan(ニサン)の月15〜21日はペサハ(過ぎ越しの祭り)で復活節の原型と言われています。※ (注)1 |
| (注)1 さらに古くは、ケルトの春分祭りOstara(オースターラ)とされています。 |
| 一月、Tishri(ティスレ)の月は、西暦の9〜10月、六月、Adar(アダル)の月が西暦の2〜3月、 |
| 七月、 Nisan(ニサン)の月が西暦の3〜4月に相当します。 |
| イスラエル共和国が建国された後、ヘブライ暦はグレゴリオ暦とともに公式カレンダーになりました。 |
| それ以前のユダヤの伝統に由来しない祝祭日や記念日は、ヘブライ暦の日付に合わせて修正されました。 |
| このため独立記念日なども毎年、西暦によれば異なった日付になります。 |
| それにもかかわらず、ヘブライ暦の使用は、グレゴリオ暦に押されて着実に減少しています。 |
| ユダヤの新年(ロシュ・ハシャナ)は、イスラエルの2日間の祝祭日です。 |
| しかし、1980年代から、イスラエルの世俗的な人々が、12月31日から1月1日までの夜、 |
| グレゴリオ暦の新年(通称 シルベスター・ナイト - 「לילסילבסטר」)を祝うようになりました。 |
| 一般のイスラエル人も日常生活では西暦で通しています。 |
| 西暦12月のハヌカ (Hanukah) は時期的に近いだけで、クリスマスとは関係のない祭りでしたが、 |
| 近年は世俗的な人々が、クリスマスの代用として楽しんでいます。どちらも起源はケルトの冬至祭りです。 |
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| ユダヤ教の祝祭日
-wiki /
春分点歳差
-Fudaraku Voice
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| 暦Wiki/要素/1年とは?/1年の始まり
- 国立天文台暦計算室 |
| フランス革命暦と10進化時間 / 【シルベスター・ナイト】大晦日
ויקיפדיה
–ヘブライ語版wikipedia |
| フランス革命までのグレゴリオ暦には連日聖人の縁日が割り振られていました。
これらは後に教会暦として |
| 分離されました。12月31日が聖シルベスターの縁日です。シルベスター1世は、ローマ皇帝コンスタンティヌス
|
| 1世が、キリスト教を公認した時代のローマ教皇でした。彼は335年12月31日に亡くなり、聖シルベスターとして |
| 聖人に加えられました。 |
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| 星座とヘブライ暦の対応 |
| 月名 | | 日数 | 西暦 | 星座 | 季節 |
| Nisan | ニサン | 30日 | 3月/4月 | 牡羊座 | 初春 |
| Iyyar | イヤル | 29日 | 4月/5月 | 牡牛座 | 仲春 |
| Sivan | シバン | 30日 | 5月/6月 | 双子座 | 晩春 |
| Tammuz | タムズ | 29日 | 6月/7月 | 蟹座 | 初夏 |
| Av | アブ | 30日 | 7月/8月 | 獅子座 | 盛夏 |
| Elul | エルル | 29日 | 8月/9月 | 乙女座 | 晩夏 |
| Tishri | ティスレ | 30日 | 9月/10月 | 天秤座 | 初秋 |
| Heshvan | へシボン | 29/30日 | 10月/11月 | 蠍座 | 中秋 |
| Kislev | キスレブ | 29/30日 | 11月/12月 | 射手座 | 晩秋 |
| Tevet | テベット | 29日 | 12月/1月 | 山羊座 | 初冬 |
| Shevat | シバット | 30日 | 1月/2月 | 水瓶座 | 仲冬 |
| Adar 1 | アダル | 30日 | 2月/3月 | 魚座 | 晩冬 |
| Adar 2 | 閏月 | 29日 | | | |
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| 主要祭日 |
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| 【ロシュ・ハシャナ】(正月)西暦 (9月/10月)、Tishri(ティスレ)の月1日2日 |
| 【ヨム・キプル】(大贖罪日)、ティスレ月10日、ヨム・キプル
|
| 【仮庵の祭】(ティスレ月15日から9日間)仮庵の祭り
出エジプトの天幕生活をしのび、また収穫感謝の祭りでもある |
| 【ハヌカ】 (光の祭り)、Kislev(キスレブ)の月(西暦 11月/12月)25日から8日間。ハヌカー
|
| 【プリム】西暦 2月/3月、アダルの月の14日。過越の前祝い、閏年には第二アダルの月に行う。 |
| 【過越】 西暦 3月/4月、ニサン月15〜21日。イスラエルでは、雨季が終わる3月〜4月頃に大麦の収穫が |
| 始まる。この時期に「ペサハ(過越祭)」が行われる。 過越
|
| 【Pesach Sheni (Second Passover)】 イヤルの月。ニサン月14日のちょうど1ヶ月後で
第二の過越。 |
| ニサン月の過越に参加できなかった者への救済措置。 |
| 【シャブオット】(七週の祭り)西暦 5月〜6月。この頃に小麦の収穫が始まる |
| 過越の第2日の49日(7週間)後から約3日間の祭。ギリシア語名が「ペンテコステ」。 |
| シャブオット
/ ペンテコステ
/ 起源は春の収穫感謝祭でした。 |
| 【ティシャ・ベアヴ】神殿崩壊日、Av(アブ)の月9日 西暦7月/8月。エルサレム神殿破壊の悲劇の日。 |
| ユダヤの伝承によれば、紀元前586年のこの日にエルサレム神殿がバビロニア人によって破壊され、 |
| 再建された第二神殿も西暦70年のこの日にローマ人によって破壊された。エルサレム神殿
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第二神殿
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| 嘆きの壁はこの第二神殿の遺構です。 |
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| 一日は日没から始まるので正月のお祝いは夜に始まります。 |
| 例えば5779年の正月1日は、 2018年9月9日の日没から9月10日の日没までです。 |
| エジプトから解放されたイスラエルの民に与えられた最初の戒律は、「新月」を聖別することでした。 |
| これで、イスラエルの民は、エジプトの太陽信仰から離れ、月を時間と季節の基準として用いるようになりました。 |
| タルムードは、この世(オラム・ハゼ)は6000年間しか存在せず、第7千年紀は来世(オラム・ハバ)と呼ばれる |
| 平和の時代になると述べています。 ユダヤの祝日はユダヤ暦に記載されている日の前日の日没に始まります。 |
| 週末(週の7日目)は安息日(シャバット)です。 昼間の長さは季節によって変化するため、一日の六時間目とは、 |
| その日の昼間の総時間のうち6番目の時間を指します。 例えば、太陽が午前4時30分に昇り午後7時30分に |
| 沈む場合、昼間の総時間は15時間です。15時間は900分、これを12で割ると75分となります。 |
| したがって、「一日の六時間目」は日の出から450分後、午前11時30分頃に始まります。 |
| これらの計算は、ユダヤ教の祝日や安息日のろうそくの点灯時間を守る上で重要です。ユダヤ教の祝日は、 |
| ユダヤ暦で定められた日の前日の日没に始まります。ただし、その日が安息日の場合は、前日に移動します。 |
| 安息日を守ることは十戒の一つであるため、週の中で最も重要な日とされています。 |
| 太陰太陽暦の1年は354日であるため、ユダヤ暦では2~3年ごとに1か月が追加されます。 |
| 19年ごとに7つの閏年(3年目、6年目、8年目、11年目、14年目、17年目、19年目)があります。 |
| 閏年には、13番目の月が追加され、アダル・シェニ(アダル2)と呼ばれます。 |
| Introduction to the Jewish Calendar-hebrew4christians.com / Rosh_Hashaná
-es.wiki / |
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| Yiddish
イディッシュ語
-wiki /
イディッシュ語は、世界中で400万人のアシュケナージ(白人系)ユダヤ人によって使用されている。
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| トーラー
-wiki /
Torah
-wiki / トーラーは、ヘブライ語聖書の最初の 5書 ( 創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記 ) を |
| 編集したもの。典礼用の場合、巻物 ( Sefer Torah )の形をとる。製本した本の場合は、チュマシュ(Chumash)と呼ぶ。 |
| 創世記の部分を開いた18世紀のトーラーの巻物 ( Torah scroll )
wikimediaCommons |
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バビロニア暦 |
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| ユダヤ暦に影響を与えたバビロニア暦 |
| 一月、Tishri(ティスレ)の月を正月とするのは政治暦で天地創造の月です。七月、 Nisan(ニサン)の月を正月とするのは宗教暦で、 |
| こちらが神に正月と指定された月です。正月が二つあるのは、バビロン捕囚時代にバビロニア暦の影響を受けたものと考えられます。 |
| バビロニア暦は、紀元前2千年紀頃からセレウコス朝(紀元前294年)までメソポタミアで用いられた太陰太陽暦です。 |
| また聖書における時刻の基礎となり西方へと広まったことで、バビロニア暦の重要性は高まりました。 |
| ユリウス暦は、12ヶ月、週、時間などの定義をバビロニア暦から継承しており、現在のユダヤ暦は、バビロニア暦をわずかに改変したものです。 |
| 紀元前5世紀まで、暦は完全に観測に基づいていて、閏月は約2~3年ごとに挿入されていました。 |
| 紀元前499年頃から、閏月は天文学の発達により予測可能となり、19年は235か月になりました。 |
| この19年周期は、アテネのメトン(紀元前432年)が発見したことによりメトン周期と呼ばれますが、バビロニア人はメトン以前からこの周期を |
| 用いていました。 一年は春分の頃の新月の直後を元日として、「始期(reš šatti)」「中期(mišil šatti)」「終期 (qīt šatti)」の3つの季節で構成 |
| されます。一年は12ヶ月で、3・6・8・11・14・19年目に第2アダルの月を加え、17年目にはウルルの月の後に第2ウルルの月を加えました 。 |
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| ガウガメラの戦いの10日前、紀元前331年9月20日の月食に言及したバビロニアの "天文日記" |
| ガウガメラの戦い
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[PDF]古代オリエントと旧約聖書
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) |
| バビロニア暦の1年は12ヶ月で7日サイクルで構成され、閏月は神官が随時決定していました。 |
| 紀元前6世紀のバビロン捕囚期にバビロニアの月の名前がヘブライ暦に導入されました。 |
| 古代 メソポタミア【太陰暦・週7日制・六十進法】
/
古代メソポタミアの暦 こよみ 蘊蓄
/ 古代エジプトの暦 こよみ 蘊蓄
/ |
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| バビロニア暦とユダヤ暦の月名 |
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| バビロニア暦 |
ユダヤ暦 |
天体現象 |
1. Nisanu
2. Airu
3. Simanu
4. Duzu
5. Abu
6. Ululu |
7. Nisan
8. Iyyar
9. Sivan
10. Tammuz
11. Ab
12. Elul |
春分 |
7. Tashritu
8. Arasamnu
9. Kislinu
10. Tebetu
11. Shabatu
12. Addaru |
1. Tishri
2. Cheshvan
3. Kislev
4. Tebeth
5. Shebat
6. Adar |
秋分 |
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| メトン周期は、ほぼ19年周期です。この周期は正確には、235朔望月で、19回帰年よりも2時間4分58秒長くなります。
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| 紀元前5世紀のアテネのメトンは、この周期を6,940日という整数日とみなしました。 |
| 1太陽年(約365.24日)は、12太陰月(約354.36日)より長く、
13太陰月(約383.90日)より短いのです。 |
| バビロニア暦とヘブライ暦では、3年、6年、8年、11年、14年、17年、19年がメトン周期の長年(13か月)です。 |
| この周期はギリシャ暦とヘブライ暦の基礎となっています。毎年の復活祭の日付の計算には19年周期が用いられています。 |
| バビロニア人は紀元前6世紀後半から19年周期を使用しました。 |
| メトン周期
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バビロン
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バビロニア
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| 楔形文字による月名 |
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| No. | 楔形文字 | バビロニア暦 | ヘブライ暦 | ユリウス暦 |
| 1 |  | Nīsannu | Nīsān | Mar.-Apr.-May |
| 2 |  | Ayyāru | Iyyār | Apr.-May-Jun. |
| 3 |  | Sīmannu | Sīwān | May-Jun.-Jul. |
| 4 |  | Duʾūzu | Tammūz | Jun.-Jul.-Aug. |
| 5 |  | Ābu | Āb | Jul.-Aug.-Sep. |
| 6 |  | Ulūlū | Elūl | Aug.-Sep.-Oct. |
| 7 |  | Tašrītu | Tišrī | Sep.-Oct.-Nov. |
| 8 |  | Araḫsamna | Marḥešwān | Oct.-Nov.-Dec. |
| 9 |  | Kisilīmu | Kislēw | Nov.-Dec.-Jan. |
| 10 |  | Ṭebētu | Ṭēbēt | Dec.-Jan.-Feb. |
| 11 |  | Šabāṭu | Šebāṭ | Jan.-Feb.-Mar. |
| 12 |  | Addāru | Adēr | Feb.-Mar.-Apr. |
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| 楔形文字
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Babylonian_star_catalogues
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バビロニア天文日誌
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| ネブカドネザル2世
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Nebuchadnezzar_II
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新バビロニア
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Neo Babylonian Empire
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| バビロニアのネブカドネザル2世はユダ王国を攻め、前597年エルサレム陥落。
住民をバビロニアに連行した(バビロン捕囚)。 |
| 前586年には、ユダヤの反乱を鎮圧。エルサレムと神殿を破壊した。 |
|
紀元前516年に神殿は再建されたが、紀元後66年ユダヤ人はローマ帝国に反乱を起こした(ユダヤ戦争)。
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| 70年、ローマ軍はエルサレムと第二神殿を占領、破壊した。 Western Wall
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嘆きの壁
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| バビロニアの首都バビロンは、現在のバグダードの南約85キロメートル。ユーフラテス川沿い、イラク中央部の ヒッラ(Hillah)に位置する。 |
| ユダ王国のあった地域は、新バビロニアの次にアケメネス朝、セレウコス朝、プトレマイオス朝、ハスモン朝の支配地域となった。 |
| 紀元前1世紀にハスモン朝がローマの保護国(クリエンテス)となり、次いでローマの属州となった。紀元後70年にユダヤ人による反乱 |
| (ユダヤ戦争)があり、ローマ軍により鎮圧される。この時、エルサレムは炎上し、神殿は破壊され西壁のみが残った。 |
| ユダヤ属州では、何度もローマ帝国に対する反乱が起きた。
132年-135年 バル・コクバの乱(第2次ユダヤ戦争)があった。 |
| バル・コクバの乱を鎮圧したローマ皇帝ハドリアヌスは、ユダヤ属州の名前をシリア・パレスティナに改名した。続いて、ユダヤ属州は |
| ローマ帝国の直轄となった。これによってユダヤ国家は完全に消滅し、ユダヤ人は離散(ディアスポラ)していった。 |
| エルサレム攻囲戦(70年)
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ユダヤ属州
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Judaea (Roman_province)
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| ローマ帝国
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ユダヤ戦争
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First Jewish Roman War
-wiki / ユダ王国
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ユダ王国
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