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| File : 月のうさぎ
( 月面の模様 ) tsukiusagi.gif |
| Size:12KB width:300px height:300px Mime Type :gif Dec.25,2011 |
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| 月のうさぎ ( 月の模様 ) © Fudaraku Voice | | 実際の月の模様 |
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| 月にうさぎは、あまりにも有名で、いくらでも画像があるように思えたが、模様を全く無視したものか、私のイメージとは相当違う画像しか無かったので作成した。 |
| なぜ、月にうさぎがいるのかは、仏教説話の
ジャータカ
(本生譚)などが元で世界各地に伝来し、日本では
『今昔物語』にも取り入れられた。 |
| The Rabbit in the Moon ( Japanese Folktales ) / Rabbit in the Moon
/ Jataka_tales
/
Konjaku_Monogatarishū
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| 国立科学博物館-宇宙の質問箱-月編
/ |
| Mochi
(Japanese rice cake) /
How to Make Mochi Rice Cake
/ 月にはなぜウサギが棲んでいるのか--古代中国の太陽と月
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| 餅つき(もちつき)は望月(もちづき)をかけたものと言われる。なお中国には、薬草(不老不死の薬)をつく兔の意匠がある。 |
| 臼 - Wiki /
杵
- Wiki / 杵は現在ではハンマー型が一般的だが、これは江戸時代からで、古くは棒状のものであった。 |
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| three hares 三兔紋 |
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| 「three hares」はイングランドの教会や欧州のユダヤ教会の
建築装飾に使われ、宗教的な意味合いを持ち、装飾品や |
| 芸術作品などにも
使われているようです。( Three hares - Wiki ) |
| このモチーフが最初に使われたのは、585年の造営になる隋代最初期の敦煌 莫高窟第三〇五窟窟頂、三兎飛天藻井の |
| 中心にある文様で、シルクロードを経由して中世にヨーロッパに伝わったものです。これは聖獣になりますが |
| 一般的には、西洋では
畑を荒らす害獣、食用動物と見ているようです。 そう言えば、「不思議の国のアリス」の |
| 3月ウサギも、
かわいいキャラクターではないし、ピーターラビットもかわいいと見ている訳ではない。 |
| 近年の日本では、アザラシや白イルカまでかわいい範疇に入ってしまっているけれど江戸時代、川にアザラシが現れた |
| 際は、海坊主だ化け物だと大騒ぎになりました。「かわいい」も文化により時代により変化するものです。 |
| 莫高窟第三〇五窟窟頂とは(考古用語辞典 Archeology-Words) / three hares motif
Google 検索 / |
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| 白兔搗薬 ( 玉兔搗薬 ) |
| 月にうさぎは、
西晋、傅玄(ふげん : 217年〜278年) の、『擬天問』(月中何有 白兔搗薬) が、文献初出とされる。 |
| 李白 把酒問月
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白兔搗藥成 :李白詩 350
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月 杜甫968
/ 仙薬を搗いているのは道教の道士か、その下働きである。
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| 月の中に兎がいるという伝説は春秋時代からであるという指摘がある。兎児爺
- Wiki /
兔儿爷
- Wiki(cn) / |
| 残念ながら該当する図版へのリンクがないので、探したが確認できなかった。 |
| 日本では、国宝で飛鳥時代の染織工芸品。
天寿国曼荼羅繍帳
残闕
に月桂樹の傍らで仙薬を搗く兔が描かれている。 |
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| 天寿国曼荼羅繍帳 残闕 |
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敦煌 三兎飛天イメージ |
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18世紀清朝皇帝のローブ |
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| 不老不死の仙薬を、中国語では「不朽的仙丹」、英語では「elixir of immortality」と言う。 |
| (右) File:Dragon-and-White-Rabbit-making-elixir-of-immortality.jpg
- Wikimedia / 刺繍龍袍の部分図 |
| (中) 三兔飞天藻井
- Google 検索 / 修復復元図部分 |
| (左) Tenjyukoku embroidery.jpg
- Wiki / 画面左上隅部分 |
| 莫高窟
- Wiki /
敦煌 莫高窟
- Google 検索 /
莫高窟の石窟リスト
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| 前秦 351年 - 394年 氐族、チベット系。 / 北涼 397年5月 - 439年 匈奴系、月氏系など諸説存在。
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| 北魏 386年 - 534年 鮮卑族拓跋氏。 / 北周 556年 - 581年 鮮卑系。 |
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| 李白 把酒問月 | |
| 把酒問月、故人賈淳令余問之。 | 酒をとりて月に問う 故人 賈淳 余に之を問わしむ |
| 青天有月來幾時,我今停杯一問之。 | 青天 月ありて このかた幾時ぞ。 我 今 杯をとどめて 一たび之に問う |
| 人攀明月不可得,月行卻與人相隨。 | 人 明月を攀(よ)づるも 得べからず。月行 かえって 人あい随う。 |
| 皎如飛鏡臨丹闕,緑煙滅盡清輝發。 | (皎)きょうとして飛鏡の丹欠に臨むがごとく。緑煙 滅尽して 清輝発す。 |
| 但見宵從海上來,寧知曉向雲閒沒。 | ただ見る 宵に海上より来たるを。なんぞ知らん 暁に雲間に向かいて没するを |
| 白兔搗藥秋復春,嫦娥孤棲與誰鄰。 | 白兎 薬を擣(つ)きて秋また春。嫦娥 孤棲(こせい)して 誰とか隣する。 |
| 今人不見古時月,今月曾經照古人。 | 今人は見ず 古時の月。今月は曾経(かつて) 古人を照らせり。 |
| 古人今人若流水,共看明月皆如此。 | 古人今人 流水のごとし。共に明月を看ること 皆かくの如し。 |
| 唯願當歌對酒時,月光長照金樽裏。 | ただ願わくは 歌に当たり酒に対するとき。月光 長(とこしえ)に金樽(そん)の裏(うち)を照らさんことを。 |
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| 月では、ひたすら兔が仙薬を搗き続け、不老不死となって月へ行った嫦娥はたった一人で生き続けている。人間がペットを飼うようになるのは |
| 産業革命より後々のことである。家畜、猟犬はあったがペットではない。この兔も不老不死ながら寸暇も休むことなく仙薬を搗き続けている。 |
| 嫦娥神話は、発端から展開まで様々なバリエーションがあるようで、Web上にも色々な話が載っている。共通しているのは、嫦娥が仙薬を飲んで |
| 月へ行き、それを偲んで、月を見、月へ供え物をすることになったという部分である。 |
| 日本では、月と言えば"うさぎ"だが、中国では、月と言えば"嫦娥"である。うさぎは仙薬を搗く脇役にすぎない。 |
| 中国版wikiの解説も非常に短いものである。(月兔
)。韓国版wikiに至っては、たった一行である。(옥토끼
)。 |
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| 嫦娥4号 と 玉兎2号 |
| 中国国家航天局(CNSA)によると、2019年1月に
世界で初めて月の裏側に着陸した月探査機「嫦娥4号」の着陸装置(ランダー)は
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| 月面ローバー「玉兎2号」の分離に成功した。 |
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| Credit : China National Space Administration |
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| 月の兎誕生秘話 |
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| 2012年10月29日、 産業技術総合研究所、月周回衛星「かぐや」の収集したデータ分析の結果、
衝突溶融物を示す低カルシウム輝石の分布により、
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| 月の兎は、巨大隕石の衝突によって生まれたことが証明された。 |
| 独立行政法人 産業技術総合研究所:
月の表と裏の違いをもたらした超巨大衝突を裏付ける痕跡を発見
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| Nature:
Compositional evidence for an impact origin of the Moon's Procellarum basin
論文 / |
| プロセラルム盆地 - Wiki /
the-moon - Procellarum Basin / 月の誕生、「巨大隕石衝突説」に裏付けか 英科学誌ネイチャー
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| プロセラルム盆地 |
| うさぎの耳にあたる豊かの海の一部と、神酒の海の全部を除いた残りの部分にあたる。 |
| 直径が約3,000kmの巨大な盆地。これまで最大とされてきた月の裏側にある南極エイトケン盆地を抜いて月最大の盆地となった。 |
| 1974年にその存在が提唱され、月の表裏の二面性を作り出したと考えられてきたが、それを裏付ける証拠がなかった。 |
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| 3月ウサギ March Maness |
| ヨーロッパノウサギ( European hare ) が繁殖期に後ろ足で立ち上がりボクシングをしているのは、雄同士の縄張り争いではない。 |
| 体の大きい雌に勝った雄が繁殖の権利を持つ。 |
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| Gold medallists of the natural world − in pictures | The Guardian |
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| / 表 紙 /
月の呼び名と月齢(月相と月齢) /
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