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5月1日(土)
▼昨日の疲れを引きずったまままたしても会社。土曜日で鍵を開けるなんて久々だ。4時半までそのまま作業。片手に箸、片手にマウス。
▼その後銀座へ。疲れきっている。顔がむくんでいる。(これは元から)

5月2日(日)
▼6時まで前後不覚状態。
▼7時で復活。銀座へ。「小説ワンダフルライフ」読了。
戸井さんのところでも紹介されていた「さよならバードランド−あるジャズミユージシャンの回想−」(ビル・クロウ/村上春樹訳/新潮文庫)も読了。
 「育ちきらない男性のおどきの国……」の個所(462ページ)は段落ごと引用すると、

 豪華な装飾のクラブは、育ちきらない男性のおとぎの国だった。そこにはバニーの尻尾と耳をつけた綺麗な娘たちがうようよしていた。彼女たちのコルセットみたいな衣装は、脚や胸をたっぷりと露出させていたが、それは仕事のための衣装としては着心地悪く、非実際的な代物だった。かわいそうな娘たちの大半は自分たちのことをモデルかショーガールみたいなものだと思っていたけれど、実際にはただのウェイトレスだった。そして彼女たちは信じられないくらい高いハイヒールにぴったりとしたレースの衣装という実に歩きにくい恰好で、毎晩毎晩客たちの好色な視線を浴びながら、何マイルも何マイルも歩いて酒や食事を運ばなくてはならなかった。

 あんまりといえばあんまりな描写でもあるが……。

5月3日(祝)
▼会社に行く前に池袋西武4Fに寄る。トップスのチョコレートケーキを頼まれていたのだが、ひねくれ者の私はわざわざブラックチョコの「小」を買う。
▼しかし、「ミニ」サイズでも900円とは……それもあの切り方はどう見ても「豆腐」である。「この豆腐みたいな切り方をしたのが900円か……この豆腐みたいな……」とぶつぶつ言いながら……言わなかったけど、レジのお姉様にブラックチョコを注文した。「要冷蔵です」
 したがって、会社の冷蔵庫はブラックチョコケーキで占領されていた。(大げさ)
▼6時になっても仕事が終わらず、「うわ〜どうしよう。これは今日行けないか。明日になってしまうか。とほほ」謝りの電話まで覚悟する。
▼なんとか8時半に出られることに。そのまま銀座に直行。
▼トップスの人気は絶大だった。ひょっとして俺がいちばんその価値をわかってなかったのか。(そりゃ、なんてたって↑の発言だし……)

5月4日(祝)
▼雨だろうがなんだろうが、出歩くときは出歩くわけで。
▼イージーパンツ(しかし恥ずかしい語感だな、この名称)の丈調整をしてもらう。その後銀座へ。8時半到着。11時まで。

5月5日(祝)
▼朝から晩まで図書館で小説書き。夕方から銀座。11時まで。

5月6日(木)
「図書館戦隊ビブリオン」(小松由加子・集英社コバルト)が近所の図書館に入ってしまったので借りる。しかし名前からして「図書館」だからかね……。あちこちで「話題」になっているので読んでみる。
 ……やっぱり、これ、書き出しが問題あるわ。始めっからこれは異世界の話であるような雰囲気で書かないと、牧村レオナルドというロボットが出てくるところが唐突に感じられてしまう。

5月7日(金)
岡野史佳「地上の星座」買う。表見返しを見ると、おお、デビュー作からちゃんと残っているのね。最近は白泉社の在庫整理なのか、10年くらい前の作品が次々と絶版になっている中で、奇跡だ。
ナンシー関・大月隆寛「地獄で仏」(文春文庫)買う。
 92年12月〜95年11月の事象への言いたい放題パッケージ、のはずがただの言いたい放題に終わっていないし、議論も主張も、今読んでみて古くなっていないのは流麗。

5月8日(土)
▼「ブラッドベリがやってくる――小説の愉快」(レイ・ブラッドベリ/小川高義訳/晶文社)「蒲団」(田山花袋/岩波文庫)「情報大航海術――テーマのつかみ方・情報の調べ方・情報のまとめ方」(片岡則夫/リブリオ出版)「エイズの基礎知識」(山本直樹←漫画家の人じゃないよ・山本美智子/岩波ジュニア新書)
……相変わらず統一性のないラインナップ。
▼夕方から銀座へ。10時過ぎまで。

5月9日(日)
▼中古CD売り払い第二弾。今度はちゃんと保険証と(普通運転免許持ってないんです)印鑑を持参していく。……値段のつけられ方、いつ見てもさ〜っぱりわからん。わかりませ〜ん。限定盤だから高値だろうと期待していた盤が在庫過多で安く買い叩かれたりして、この業界は謎だ。
▼そういや、こないだのフレディ、4千7百円だかで売られていた。
▼その後回転寿司を食う。(ってCD売った金で食ったわけじゃないけどさ)

5月10日(月)
▼かれかのに出てくる「雨でも風でも大丈夫、全然オッケー」ってフレーズ、ありゃ「全然」という単語の誤用だと思っていました。
 つうか「全然すごい」「全然完璧」などという言い方をネット上であちこち見ているし。
 おいおい、「全然」という単語は否定の意味を持つ単語の上について「全然〜ない」のように使うのではなかったのか、と。
▼広辞苑CD−ROM版では以下の通りに載っていました。

ぜん‐ぜん【全然】
一[名]全くその通りであるさま。すべてにわたるさま。「―たる狂人」
二[副]
@すべての点で。すっかり。「―君にまかせる」
A(下に打消の言い方や否定的意味の語を伴って) 全く。まるで。「―わからない」「―駄目だ」
B(俗な用法として、肯定的にも使う) 全く。非常に。「―同感です」

▼……失礼しました。全然だめっすね、謝ります(って誰に)

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