1月21日(日)晴れ(と雪かき) |
▼昼からビール呑んでます。ヤケ酒混じってます。夜になるまで待っていられなくて、ってこれほとんどアル中の言葉だ。 こういう時自分が16歳の女子高生でなくてよかったと思う、って16歳であっても女子高生である可能性はない。 またしても休みに雪かきの音が街中を響き渡る。しかし、なぜ、みんなそんなに雪だるまを作りたがるか。 ▼新着リンクをこちらで紹介することにします。 ●w h a t w e d i d o n o u r h o l i d a y s せきぐちさん 建築家らしい鮮やかなデザインと、センスのいい音楽への知識欲、物静かなお人柄にふれられます。 ●も吉の物置部屋 日高トモキチさん ご本人の作品紹介をはるかに上回る博物学的コンテンツとカメラの知識。そしてトップページで更新されている、「も吉の平穏な日常」は日記テキスト系サイト管理者なら全部読むことをお薦めします。 |
1月22日(月)晴れ |
▼昨日の日記、ヤケ酒なんて飲んでも俺の場合はヤケ酒にならない。一人で正体なくすまで飲むわけでなし。(飲んだらほんとのアル中) これはたとえて言えば、川に飛び込んで自殺しようとしたら泳ぎがうまかった、ってなものか。ちがうか。 そんなこと言いながら10時過ぎに会社を出て銀座へ、(12)ってことを書いているとさっぱり深刻そうじゃないねえ。 実際、大人になるとさまざまなことに時間を費やされて、悩んでいる暇がない。(これで暇ができたら恐い)別の悩みがたった今まで抱えている悩みを押し流してしまったりもするし。 ▼↑上のトモキチさんのトップページの現在(これを書いている時点)の日記には「飯田圭織に怒られる夢を見た」とありました。つんく「LOVE論」で「怒る女」と評された彼女の本領発揮か?! (ちなみに、「飯田香織」って誤字はよく見かけますね。保田圭もいるから、字面だけ見るとまぎらわしい) 芸能人が出てくる夢を見たことない。メディア上に出てくる、つまり実際に対等で出会ったり会話したりすること皆無の人物が、夢の中に出てくることはない。萌え度が低いんです。 かと言って銀座のお嬢様、お姐様方は、出てくると言えば出てくるのですが、日常と同じ会話していたりする。克明に覚えていながら、色っぽいシーンはまるでなし。空を飛ばないし、って空を飛ぶ夢が性欲の象徴って本当ですか。 |
1月23日(火)晴れ |
▼自作マシンは買わない。 プライベートの場合だけど。 こないだのサーバーダウンで、自作マシンを組んでもらったはいいが、ネットワークがつながらない! DBがインストールできない! と、仕事上のトラブルでも何でもないことで悲鳴を上げていた。 トラブルが発生するということは何らかの原因があるはずだが、自作マシンゆえに特定が難しくなる。CPUもメモリもマザーボードもすべて保証のきいたパーツを使用しているわけではないので、例えばメモリがおかしかったとしても、他のメモリに交換して初めて「さっきまで使っていたメモリが異常だったのか」と気づくわけで、各パーツがどれだけ正常に動くのか、あるいは異常であるという現象にどれだけぶち当たっているか、すべて経験値に任される。 これだけ自作マシンのトラブルで格闘して僕の経験値もそれなりに上がってはいるはずだが、同時に「ここまで面倒な思いをしてまで低価格高スペックなんぞ実現しなくたっていい。タイムイズマネー!」という徒労感も残る。動くまでに半月かかったら、一般のユーザーは嫌がるだろう。もっとも、これだけマシンを動かすのにかけた労力分、愛着も深くなる人もいるわけで、マシンフェチの気質がないと無理だな。かくして「保証の分だけ高くなってもメーカー品でいい」という結論になりました。 ひょっとすると近い将来はノートも自作が主流になってくるのか。 |
1月24日(水)晴れ |
▼今年の目標。 今さら書くか。>俺 今年の目標、なるべく人と会うこと。 ……って、すでに会ってるじゃん、という声が聞こえてきそうだが、それでも自分としては全然足りないような気がする。21世紀になったからって特別なこともできない。自分の身の丈に足りないものが、他人への無意味な嫉妬と羨望に変わっていたりする、ってそりゃ前からだ。前からなんだけど、自惚れの強い人間に対する嫌悪感だったり、その手の自惚れ屋さんと似たり寄ったりの部分が、自分の内部で見つかったりして、自覚するごとに落ち込んでみたりしてさ。 3月ぐらいに健康診断がある。30代だと「成人病検診」だってさ。なんとはなしにこの言い回しに生々しさを感じてくる。 近いうちに30代がやってくるんだからそれまでに好きなことはやっておこう。文章を書こう。好きな人に会おう。やってみたいと思うこともやろう。キャバクラに通いつめてお気に入りの子と同伴出勤とか。今年の目標、同伴出勤、てのはどうだ。 |
1月25日(木)曇りのち雨 |
▼あこがれの同伴出勤、ってまだ言うか。オヤジが入り始める28歳です。そういえば以前銀座に行って、お通しを持ってくるなり、僕の顔をまじまじと見つめて「毎日これだけ来る暇があったら、コンパでもするとか、もっと他にやることがあるでしょう、若いんだから」と説教されたことがあります。それにしても「若いんだから」ってところを強調して言わなくても。ちなみにこの発言の主は僕と同い年です。あ、そうか、だからか。 ▼コンパってほとんどやったことがないなあ。最近では会社内でそんな話が出たみたいだけど。(ちなみにこの話を持ってきた男は、派遣先の女子社員とでセッティングしたが、本来が「自分がいかにその女子社員たちと仲がいいか」の自慢話ばかりなので、そんな妻子持ち男のお膳立てでやりたくなかったので断った。プライドが許さん) 記憶によれば、あの空間は「いかにその場を持たせるか」「なんとかして盛り上がらせなければならない。淀みない会話が成立していなければならない」という、酒呑みにとっては非常につらい場だと思う。そりゃ最終的に女子を口説くところまで持っていかなければならんのだから、それが当然と言えば当然なんだが、でもなあ、みんなが関西人でも落語家でもないんだから、「おもしろい会話」に執着すべきことなんだろうか、と弱音はいてしまう。 そもそもがサーフィンだ車だ、今の季節だったらスキーやスノボか、という女子を惹きつけるような要素に欠けている人間だっていう自虐が入ってしまっている。あくまで自虐であって、そういう要素がなければモテないわけじゃないんだろうが。10代からずーっとその自虐が染み込んでしまっていると、そう簡単に拭い去れない。 だいたいなんでコンパって呑み屋なんだろう。アルコール分が緊張をほぐしてくれる効果をねらってのことなんだろうが、悪い方向にいくこともあるぞ。「ケーキ屋でコンパ」「焼き肉屋でコンパ」だって別にいいじゃん。 ▼とまあ、非モテの考察または愚痴をならべてみたところで、AJICO「美しいこと」ザ・ストリート・スライダーズ「LAST LIVE」を買って銀座へ。(13)スノボ行くより都市で飲んだくれているのが僕にとっていちばんふさわしいということか。 |
1月26日(金)雨のち曇り |
▼ザ・ストリート・スライダーズ「LAST LIVE」 昨年の10月29日、日本武道館で行われた最後のライブを全曲収録。インスト曲「Psychedelic Skins」、新曲らしい「Pardon me」、蘭丸が全部ヴォーカルをとっている「FEVER」の3曲を含む。 このCDのブックレットでの写真を見たら、蘭丸が異様に老けている。ずっと少年のような風貌だったのに。以前「憔悴しきっている顔」と書いたが、ひょっとするといつのまにやら顔に皺が刻まれて、はっきりと年齢が表面化してきたのかも。もう40歳すぎているし……ってメンバー全員40代なんだよ。そういえば。 ラスト曲の「のら犬にさえなれない」は、改めて聴くと締めっぽい曲だ。 最後のダンスは 誰と踊ろうか 最後のダンスは 誰を誘うのさ ▼1万円でスーツ上下買いました。てな話を身内にすると「買い物上手」って称号をもらったりするのですが、そんなことはありません。単に、お金をかけるところとかけないところの格差が激しいだけです。本当の買い物上手だったら、お金が手元に残るもんですが、僕の場合は差し引きゼロ。 |
1月27日(土)朝から雪 でも東武東上線は動いていた |
▼午後から所用で有楽町の東京国際フォーラムへ。雪で地上の電車が止まる恐れがあったので、地元の方からすぐ有楽町線に乗り換えて1時間。この雪でも人が集まる場所には集まっているものですね。 午後5時に出て秋葉原へ。さすがに給料日後だとはいえ、この天気では電気街口も空いていた。LAOXコンピューター館にてペンティアム4を見た。ど真ん中のガラスケースに鎮座している姿は、CPUのくせに(MPUか?)偉そうだ。1G越える速度になったからって他のスペックがしょぼいマシンに入れても意味ないんじゃないかなあ、などと似非ヘヴィーユーザーらしき感想を抱きながら有楽町へ舞い戻って銀座へ。(14) |
1月28日(日)晴れ(と雪かき) |
▼ほとんど寝てました。陽の光にまどろんで気持ちよかったので、洗濯して物干しした後はずっと、起きたら夜10時過ぎ。以前よりは疲れていないつもりなんだけど。天気の悪い日は活動的になって天気のいい日寝ているというのも……。 |
1月29日(月)晴れ |
▼江國香織「すいかの匂い」(新潮文庫)ネタバレ注意。 この人の文章は、カタカナと数値がきわめて少ない。 読む人を選んでしまいそうな単語を選択しない。表面にあるのは、とるに足らないような事物にたいしての、惜しみない愛情を交えた丁寧な観察眼。 パソコンの取扱説明書と対極にあるような文章である。 短編集である。どの短編も、日常と非日常をすり抜ける、ささやかな刺激とエロティック(週刊誌のような下世話さでない、香辛料をまぶした程度の)が脇に隠れている。表題作「すいかの匂い」のプチ家出、「蕗子さん」の黒い下着姿、「水の輪」のビニールプールの光景とそれを覗く不具者の少年、「海辺の町」の孤独なおばさん、「弟」の葬式ごっこ、「あげは蝶」の乱れたカップル、「焼却炉」の傷害事件、「ジャミパン」の親族の恋人、「薔薇のアーチ」における登校拒否と嘘、「はるかちゃん」の幼女趣味変質者、「影」のいじめなどなど。ってこうやってわざわざトピックだけ挙げると、この作者の書いている大事なものが歪曲化していくようですが、邪気のない作者の日本語の包装紙があって、安心して読める。(要は読む人間が勝手に歪曲化させているのです) 特に、「あげは蝶」は、エロティックな部分と、少年の心を喚起する「家出」がテーマになっているがゆえに、短編ながら読後にみぞおちを熱くさせてくれた。 家庭の事情が複雑な少女、新幹線に乗る。 乗車中、近隣の座席で、人目につくように交じりあっているカップル、女性の方には、ミニスカートから覗く太腿には黒い蝶のシールがある。少女にとってそれが、いろんな意味で印象を残す。 少女とミニスカの女性は車中で邂逅した。彼女が少女に洩らしたのは意外な言葉。 「あいつ、最低。あたしと一緒に逃げてくれる?」 少女にとっても、家庭内の不和から逃げるのには絶好の機会。 だけど、いざとなると、すんでのところで、少女は拒否する。 彼女は苦笑とも微笑ともとれない笑顔で、降車口へ……。 シチュエーションだけで、この「彼女」の全貌が浮かび上がってきたりして。 ▼ほとんど定時で会社を出て銀座へ。(15) 閉店まで居て帰って来てからこれ を見た。 |
1月30日(火)晴れ |
▼んーわざわざ書くってのも野暮だってわかっているけど書くぞ。まず最初に、書く内容が下衆なので、下衆な単語が頻出するのをおことわりしておきます。昨日の林檎懐妊発表。 以前SHUUBIの項でこんなことを書いていながら、林檎に関してなぜ同じことを想定しなかったのか。(いや別に予言したからって何かもらえるわけじゃないが) 彼女の楽曲のみならずその発言やライフスタイルやファッション、ひっくるめて存在すべてが、百万単位を売り上げているくらいの大衆性の波に飲まれて、オナペットからカリスマまで(褒めて言っているんですよ)の幅の広さで刮目されていて、「結婚する」「子供を産む」という通俗的な行為が似合わないような気がしていた。というより「結婚」「出産」という選択肢をこの人が採るかって言ったら採らないような。あ、もうこの辺まで来ると大きなお世話を通り越してしまうか。 一般的に、「結婚の手続きを踏む前に懐妊」というプロセスは、一昔前だったら、人前で清涼感を促す職業であったなら、どことなく不潔と見られていたところがあったが、安室だキムタクだって、堂々と自分の行いに対して声明を出す人が頻出してきた。世間がそれほど違和感を伴わなくなったという現実に加えて、この人を巡る過剰なまでの性に関する言動が、ふしだらだの放埒だのという(というより彼女はそのへんを楽曲によってパロディにしているよ)言葉を封じ込めている。あの声明文は、切り取られた彼女の一部分であり、文もまた彼女の子供だ。 ▼それにしても旦那の発言がシンプルでいいな。 ▼トップページにも書きましたが、言い訳です。 コートのポケットに入れたまま、むき出しの携帯電話ボタンが、こともあろうにメモリの電話番号を押したらしく、一部の人の電話にかけていたようです……。 こんなことがあるからN502iが欲しかったんだよな……今ならN503iを待つべきなのか。 |
1月31日(水)晴れ |
▼本気です。本気と書いてマジです。弥吉淳二です。 ▼(ムネカタさんの「小心者の杖日記1月29日)22歳の頃は、就職活動に置いてけぼりをくらわされ、父親が死にました。猛暑のために各地で水不足が発生しました。その頃よく聴いていたといえば、ローリングストーンズの「Voodoo Launge」ばかり聴いていたような。バイトも行かず、何をするわけでもなく。 ここで思い出したが今日は亡父の誕生日だったな。 ▼今月のウィンドウタイトルは広末涼子「リズム」。作詞作曲は林檎ではなく古内東子。白状すればなぜか年末年始、実家への行き帰りにずっとアルバム「private」を聴いていた。特に「リズム」はリピートかけて聴いていた。無意識のうちに歌詞の一説をタイトルに採用していた。20世紀は広末で幕を閉じていた。 それにしても今月は、じめじめしている、日記の中身が。こうやって湿っぽく今年は行くのか。行くんだろうな。 |